歯を磨いたら出血が!歯肉炎との違いと早めの対処法
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3日前に歯肉が少し痛み始めたので、これはまずいと思い、すぐに歯を磨きました。そしたら一気に血がにじみ出てきて、歯ブラシはその出血で真っ赤に染まっていました。とにかく歯肉炎程度ならブラッシングをすれば治るだろうと思っていたのですが、歯茎が少しヌルヌルしているので、もしかして膿が出ているのではと思い、心配しています。
歯自体は、まだグラついてはいないのですが、早急に治療した方がいいでしょうか?今は、痛み止めとブラッシングで、ケアを進めているのですが、もう手遅れですか?詳しいご回答をお願い致します。
歯肉が痛いので歯磨きをしたら一気に血がでました。歯茎も少しヌルヌルします。 -
🦷【患者さんへ回答文】
ご相談ありがとうございます。
歯茎からの出血やヌルヌルした感覚が続いているとのこと、かなりご不安なお気持ちかと思います。
まず、歯肉炎の段階であれば、正しいブラッシングによって症状が改善することもありますが、すでに出血や膿のような感触がある場合、歯周病が進行している可能性も考えられます。
🩺 歯周病かどうかの判断には、歯科医院での以下の検査が必要です:
- 歯周ポケットの深さの測定
- レントゲンによる歯槽骨の状態の確認
現在「歯はグラついていない」とのことですが、歯が動き始めるのは歯槽骨の破壊がかなり進んだ後です。つまり、目立つ症状が出る前に病状が進行しているケースも少なくありません。
💡 手遅れかどうかについて
- 歯茎だけの炎症(歯肉炎)であれば、歯科治療とセルフケアで健康な状態に戻すことが可能です。
- しかし、骨の破壊(歯周病)まで進んでいる場合、完全な再生は難しい場合もあります。ただし、進行を食い止めることは十分に可能です。
🪥 今できるセルフケアとして
- 歯垢染め出し液を使って、磨き残しをチェックしましょう。
- やわらかめの歯ブラシで、優しく丁寧に磨くことが大切です。
- 痛み止めはあくまで一時的な対症療法ですので、根本治療にはなりません。
📍 歯茎の出血やヌルヌル感、放置していませんか?

江戸川区篠崎にある当院では、歯肉炎や歯周病の早期発見・早期治療に力を入れています。
「歯を磨いたら血が出た」「歯茎が腫れてヌルヌルする」「歯はグラついていないけど心配…」
そんな症状がある方は、歯周病の初期段階かもしれません。
レントゲン検査や歯周ポケット測定で正確に診断し、状態に合った治療をご提案します。
“まだ大丈夫”と思わず、気になった今が受診のタイミングです。
どうぞお気軽にご相談ください。
【動画】歯周病の手遅れの症状
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。