- 1. 歯磨きで歯ブラシが真っ赤に!歯ぐきの出血や膿の原因とは?
- 2. 歯磨きで大量に出血するのはなぜ?
- 3. 歯ぐきがヌルヌルするのは膿?
- 4. 歯がグラグラしていなければ大丈夫?
- 5. ブラッシングだけで改善する?
- 6. 歯ぐきから出血・膿が出るときに行う検査
- 6.1. 歯周ポケット検査
- 6.2. 歯の動揺度の検査
- 6.3. レントゲン検査
- 6.4. 歯の神経の検査
- 7. 早めに歯科医院を受診した方がよい症状
- 8. 歯科医師からの回答
- 8.1. 関連記事
- 9. 歯ぐきの出血・膿が気になる方へ
- 10. 【動画】歯周病の手遅れの症状
- 11. 筆者・院長
- 11.1. 深沢 一
- 11.1.1. メッセージ
歯磨きで歯ブラシが真っ赤に!歯ぐきの出血や膿の原因とは?

「歯ぐきが少し痛かったので念入りに磨いたら、歯ブラシが真っ赤になるほど血が出た」「歯ぐきがヌルヌルしていて、膿が出ているような気がする」
このような症状があると、「歯周病がかなり進んでいるのでは?」「もう歯を残せないのでは?」と不安になる方もいらっしゃるでしょう。
歯ぐきからの出血や膿は、歯肉炎や歯周病などによる炎症のサインとしてみられることがあります。
ただし、出血の量や歯のグラつきだけで、歯周病の進行度や歯を残せるかどうかを判断することはできません。
歯の根の感染など、歯周病以外の原因が隠れている場合もあるため、症状が続くときは早めに歯科医院で診てもらうことが大切です。
歯磨きで大量に出血するのはなぜ?

健康な歯ぐきは、通常の歯磨きで繰り返し出血することはほとんどありません。
歯磨きの際に出血する場合には、主に次のような原因が考えられます。
- 歯肉炎
- 歯周病
- 歯周ポケット内の炎症
- プラークや歯石の蓄積
- 強すぎるブラッシングによる歯ぐきの傷
- 合わない歯ブラシや歯間清掃器具による刺激
特に歯肉炎や歯周病によって歯ぐきに炎症が起こると、歯磨きなどの刺激で出血しやすくなります。
一方で、出血が多いからといって、必ずしも重度の歯周病とは限りません。
炎症の程度やブラッシングの強さなどによって出血量は異なるため、出血だけで病気の進行度を判断することは困難です。
出血を繰り返している場合には、「血が出るから磨かない」のではなく、歯ぐきを傷つけないよう適切に清掃しながら、歯科医院で原因を確認しましょう。
歯ぐきがヌルヌルするのは膿?

歯ぐきがヌルヌルすると、「膿が出ているのでは?」と心配になるかもしれません。
しかし、ヌルヌルしたものが必ずしも膿とは限りません。
例えば、
- 出血と唾液が混ざったもの
- 炎症に伴う浸出液
- 歯周ポケットからの排膿
- 歯や歯ぐきに付着したプラーク
などが考えられます。
次のような症状を伴う場合には、歯周ポケットや歯の根の周囲などで感染や炎症が起きている可能性があります。
- 歯ぐきが赤く腫れている
- 歯ぐきを押すと白色や黄白色の液体が出る
- 口臭が強くなった
- 噛むと痛い
- 歯が浮いたように感じる
- 同じ場所が繰り返し腫れる
膿が出ている場合には、歯周病だけでなく、歯の根の先に感染が起こる根尖性歯周炎などが関係していることもあります。
原因によって治療方法が異なるため、自己判断せずに検査を受けることが重要です。
歯がグラグラしていなければ大丈夫?
「歯がグラグラしていないから、まだ大丈夫」と考える方もいるかもしれません。
確かに、歯周病が進行して歯を支えている歯槽骨が大きく失われると、歯に動揺がみられることがあります。
しかし、歯がグラグラしていないからといって、歯周病が軽いとは限りません。
歯周病は、自覚症状が少ないまま進行することがある病気です。
歯の動揺がなくても、
- 歯ぐきから出血する
- 歯周ポケットが深くなっている
- 歯槽骨が吸収している
- 歯ぐきから膿が出る
といった変化が起きている場合があります。
反対に、歯が動いている場合でも、その原因や程度によって治療方針は異なります。
そのため、「歯が動く・動かない」だけで歯周病の重症度や歯を残せる可能性を判断することはできません。
歯周ポケット検査やレントゲン検査などを行い、歯ぐきや歯槽骨の状態を総合的に評価する必要があります。
ブラッシングだけで改善する?
プラークの蓄積が主な原因となっている歯肉炎では、適切なブラッシングや歯間清掃によって炎症が改善することがあります。
しかし、歯石が付着している場合は、歯ブラシだけで取り除くことはできません。
また、歯周病が進行して歯周ポケットが深くなると、歯ブラシが届きにくい部分にプラークや歯石が残りやすくなります。
このような場合には、歯科医院で歯石やプラークを除去し、歯周病の状態に応じた治療を行う必要があります。
一方、「出血しているから汚れをしっかり落とそう」と力を入れて磨きすぎるのも注意が必要です。
強すぎるブラッシングは歯ぐきを傷つけ、痛みや出血を引き起こす原因になることがあります。
出血があるときは無理にゴシゴシ磨かず、歯ブラシの毛先を適切に当ててやさしく清掃しましょう。
歯ぐきから出血・膿が出るときに行う検査
歯科医院では、症状やお口の状態に応じて、次のような検査を行います。
歯周ポケット検査
歯と歯ぐきの境目にある歯周ポケットの深さや出血の有無などを調べます。
歯周病の状態を把握するための基本的な検査です。
歯の動揺度の検査
歯がどの程度動いているかを確認します。
歯周組織の状態だけでなく、噛み合わせなども含めて評価します。
レントゲン検査
歯を支えている歯槽骨の状態や、歯の根の周囲に異常がないかを確認します。
歯周病による骨吸収だけでなく、歯の根の先に生じた病変などを確認するためにも重要です。
歯の神経の検査
必要に応じて、歯髄(歯の神経)が正常に反応するかを確認します。
歯ぐきから膿が出ているように見えても、実際には歯の神経が感染し、歯の根の周囲に炎症が起きている場合があります。
早めに歯科医院を受診した方がよい症状
歯磨きの際に一度だけ少量の出血があったからといって、必ずしも大きな問題があるとは限りません。

しかし、次のような症状がある場合には、早めに歯科医院を受診しましょう。
- 歯磨きのたびに出血する
- 出血がなかなか治まらない
- 歯ぐきが赤く腫れている
- 歯ぐきから膿が出る
- 強い口臭が続いている
- 噛むと歯が痛い
- 歯が浮いたように感じる
- 同じ場所が繰り返し腫れる
- 歯がグラグラする
特に、強い腫れや痛み、発熱、顔まで腫れるなどの症状がある場合には、感染が広がっている可能性もあるため、できるだけ早く歯科医院へ相談してください。
歯科医師からの回答
歯磨きで歯ブラシが真っ赤になるほど出血したり、歯ぐきから膿のようなものが出たりすると、「歯周病がかなり進んでいるのではないか」と不安になるかもしれません。
しかし、出血の量や歯のグラつきの有無だけで、歯周病の進行度や歯を残せるかどうかを判断することはできません。
歯ぐきからの出血は、歯肉炎や歯周病による炎症でみられることがあります。また、膿のような分泌物がある場合には、歯周病だけでなく、歯の根の感染などが原因になっている可能性も考える必要があります。
特に、出血や腫れ、痛み、膿などの症状が続いている場合には、自然に治ることを期待して長期間様子を見ることはおすすめできません。
歯科医院では、歯周ポケット検査やレントゲン検査などを行い、歯ぐきの炎症や歯槽骨、歯の根の状態を確認します。
原因を早い段階で把握して適切な治療を始めることは、炎症の進行を抑え、大切な歯を長く維持することにつながります。
「まだ歯がグラグラしていないから大丈夫」と自己判断せず、歯ぐきからの出血や膿が続く場合には、早めに歯科医院へご相談ください。
関連記事
歯ぐきの出血・膿が気になる方へ

歯磨きのたびに出血する、歯ぐきが腫れる・膿が出るといった症状には、歯周病や歯の根の感染などさまざまな原因があります。歯ぐきや歯を詳しく検査し、原因に合わせた治療をご提案します。
歯ぐきの痛みや出血、膿が気になる方は、歯を守るためにも早めにご相談ください。
【動画】歯周病の手遅れの症状
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。





