- 1. 【🎞️ 35秒】差し歯が取れた!応急処置から歯医者での治療まで
- 2. 差し歯が取れたら、まず何をすればいい?
- 2.1. 1.取れた差し歯をなくさないように保管する
- 2.2. 2.お口の中を清潔にする
- 2.3. 3.取れた側では硬いものを噛まない
- 2.4. 4.できるだけ早く歯科医院へ連絡する
- 3. 差し歯が取れたときにやってはいけないこと
- 3.1. 瞬間接着剤でつけない
- 3.2. 自分で無理に差し歯を戻さない
- 3.3. 取れたまま長期間放置しない
- 4. 差し歯が取れる主な原因
- 4.1. 接着に使用しているセメントの劣化
- 4.2. 差し歯の下にできた虫歯
- 4.3. 土台(コア)の脱離・破損
- 4.4. 歯根のひび割れ・破折
- 4.5. 噛み合わせや歯ぎしり・食いしばり
- 5. 差し歯が何度も取れるのはなぜ?
- 6. 取れた差し歯をそのまま戻せるケース
- 7. 差し歯を戻せないケース
- 7.1. 差し歯や土台が破損している
- 7.2. 差し歯の下に大きな虫歯がある
- 7.3. 歯根が破折している
- 8. 差し歯と土台が一緒に取れた場合
- 9. 歯科医院ではどのような治療をする?
- 9.1. 再装着
- 9.2. 土台を作り直す
- 9.3. 新しい被せ物を作る
- 9.4. 根管治療
- 9.5. 抜歯後に歯を補う
- 10. 差し歯が取れたときの治療費
- 11. 夜間・休日に差し歯が取れたら?
- 12. よくある質問
- 12.1. Q1.差し歯が取れましたが、痛くありません。受診は必要ですか?
- 12.2. Q2.取れた差し歯は捨ててもいいですか?
- 13. 差し歯が取れたときの受診の目安
- 14. まとめ|差し歯が取れたら自分で戻さず、早めに歯科医院へ
- 15. 差し歯が取れたら、まずはご相談ください
- 16. 【動画】差し歯やブリッジが取れた時の応急処置
- 17. 筆者・院長
- 17.1. 深沢 一
- 17.1.1. メッセージ

「食事中に差し歯が取れた」
「前歯が突然外れてしまった」
「自分で元に戻しても大丈夫?」
差し歯が突然取れると、見た目や食事への影響もあり、慌ててしまう方は少なくありません。
しかし、取れた差し歯を自分で接着したり、無理に元の位置へ戻したりするのは避けてください。
差し歯が外れた背景には、接着に使用しているセメントの劣化だけでなく、差し歯の下の虫歯、土台の破損、歯根のひび割れなどが隠れていることがあります。
この記事では、差し歯が取れたときの正しい応急処置、やってはいけないこと、外れる原因、歯科医院での治療について解説します。
【🎞️ 35秒】差し歯が取れた!応急処置から歯医者での治療まで
差し歯が取れたら、まず何をすればいい?

差し歯が取れたからといって、必ずしも歯そのものが大きく損傷しているとは限りません。
差し歯や土台に問題がなければ、そのまま再装着できることもあります。
一方で、虫歯や歯根破折などが原因の場合には、再装着ではなく治療が必要です。
まずは慌てず、次のように対応しましょう。
1.取れた差し歯をなくさないように保管する
外れた差し歯は、再利用できる可能性があります。
捨てずに保管し、歯科医院を受診するときに必ず持参してください。
汚れている場合は強くこすったり削ったりせず、流水で軽く洗う程度にとどめ、清潔なケースなどに入れて保管しましょう。
2.お口の中を清潔にする
差し歯が取れた部分には食べ物が入り込みやすくなります。
歯ブラシで周囲をやさしく清掃し、お口の中を清潔に保ちましょう。
ただし、歯の内部を歯間ブラシや器具などで深く清掃する必要はありません。
残っている歯や土台を傷つける可能性があるため、無理に触らないようにしてください。
3.取れた側では硬いものを噛まない
差し歯が取れた歯は、残っている歯質や土台が破損しやすい状態になっていることがあります。
受診するまでは、
- 硬いもの
- 粘着性の高いもの
- 極端に熱い・冷たいもの
をできるだけ避け、反対側で噛むようにしましょう。
4.できるだけ早く歯科医院へ連絡する
痛みがなくても、そのまま長期間放置することはおすすめできません。
時間が経つと歯が移動したり、歯ぐきの状態が変化したりして、外れた差し歯を戻しにくくなることがあります。
また、虫歯や破折が原因で外れている場合には、放置することで状態が悪化する可能性があります。
取れた差し歯を持参し、できるだけ早めに歯科医院を受診してください。
差し歯が取れたときにやってはいけないこと

瞬間接着剤でつけない
もっとも避けていただきたいのが、アロンアルファなどの瞬間接着剤を使用することです。
家庭用の接着剤は、歯科治療を目的として作られたものではありません。
誤った位置で固まると差し歯が適切に戻せなくなったり、残った歯や歯ぐきに悪影響を与えたりする可能性があります。
市販の接着剤で差し歯を固定しないでください。
自分で無理に差し歯を戻さない
「元の場所にはまりそうだから」と自分で戻したくなるかもしれません。
しかし、差し歯が完全に適合していない状態で噛むと、土台や歯根に余計な力がかかることがあります。
また、食事中や睡眠中に再び外れ、誤って飲み込んだり気道に入ったりする危険もあります。
一時的であっても、自己判断で固定することは避けましょう。
取れたまま長期間放置しない
痛みがないからといって、そのままにするのもおすすめできません。
差し歯の下に虫歯や歯根の問題が隠れている場合があるため、早めの診断が大切です。
差し歯が取れる主な原因

差し歯が外れる原因は一つではありません。
歯科医院では、単に「もう一度つける」のではなく、なぜ外れたのかを確認することが重要です。
接着に使用しているセメントの劣化
差し歯は歯科用セメントなどを使用して固定します。
長期間使用していると、セメントの劣化などによって保持力が低下し、差し歯が外れることがあります。
差し歯や土台に大きな問題がなければ、清掃や調整を行ったうえで再装着できる場合があります。
差し歯の下にできた虫歯

被せ物と歯の境目などから虫歯が進行すると、差し歯を支えている歯質が失われ、外れることがあります。
この場合、単純に差し歯を戻すだけでは再び外れる可能性があります。
虫歯を除去し、残っている歯の状態に応じて土台や被せ物を作り直します。
土台(コア)の脱離・破損
神経の治療をした歯では、残っている歯質の状態に応じて土台を作り、その上に被せ物を装着していることがあります。
この土台ごと外れるケースもあります。
再利用できるかどうかは、残存歯質、虫歯、歯根の状態などを確認して判断します。
歯根のひび割れ・破折

差し歯が取れた原因として注意したいのが歯根破折です。
歯根に亀裂や破折があると、差し歯を安定して支えられなくなる場合があります。
歯根破折は肉眼だけでは判断しにくいため、診察やレントゲン検査などを組み合わせて診断します。
噛み合わせや歯ぎしり・食いしばり
特定の歯に強い力が繰り返しかかると、差し歯や土台に負担が蓄積することがあります。
とくに、
- 歯ぎしりがある
- 食いしばりが強い
- 硬いものを頻繁に噛む
- 差し歯に強く当たる噛み合わせになっている
といった場合には注意が必要です。
必要に応じて噛み合わせの確認や調整を行い、歯ぎしり・食いしばりが強い方ではナイトガードを検討することもあります。
差し歯が何度も取れるのはなぜ?
同じ差し歯が繰り返し外れる場合、単純な接着力だけの問題ではない可能性があります。
たとえば、
- 残っている歯質が少ない
- 土台や被せ物の適合に問題がある
- 虫歯が進行している
- 歯根に亀裂がある
- 噛む力が一部に集中している
などが考えられます。


何度も外れる差し歯を、その都度接着するだけでは根本的な解決にならないことがあります。
「なぜ外れるのか」を診断し、必要に応じて治療方法そのものを見直すことが大切です。
取れた差し歯をそのまま戻せるケース

次のような条件がそろっていれば、外れた差し歯を再装着できる可能性があります。
- 差し歯自体に大きな破損がない
- 土台が十分に残っている
- 大きな虫歯がない
- 歯根に大きな問題がない
- 差し歯が歯に適合している
- 噛み合わせに大きな問題がない
歯科医院では、差し歯と残っている歯を確認し、必要に応じてレントゲン検査などを行って再装着できるか判断します。
差し歯を戻せないケース
差し歯や土台が破損している
差し歯そのものが割れていたり、土台が大きく破損していたりする場合には、再装着できないことがあります。
残っている歯を治療したうえで、新しい土台や被せ物を作製します。
差し歯の下に大きな虫歯がある
虫歯によって歯質が大きく失われている場合には、まず虫歯の治療が必要です。
残っている健全な歯質の量によって、その後の治療方法を検討します。
歯根が破折している
歯根破折の位置や程度によっては、歯を保存することが難しい場合があります。
ただし、歯根破折=必ず抜歯と一律に決まるわけではありません。
破折の位置や範囲、周囲の骨や歯周組織の状態などを総合的に診断して治療方針を決定します。
保存が難しい場合には、抜歯後にブリッジ、入れ歯、インプラントなどで歯を補う方法を検討します。
差し歯と土台が一緒に取れた場合

差し歯だけでなく、内部の金属や樹脂などの土台まで一緒に外れることがあります。
この場合も、自分で元に戻さないでください。
土台が外れた原因として、
- セメントの劣化
- 虫歯
- 土台の破損
- 残っている歯質の不足
- 歯根破折
などが考えられます。
外れたものをすべて保管し、歯科医院へ持参してください。
歯科医院ではどのような治療をする?

差し歯が取れた場合の治療は、原因によって異なります。
再装着
差し歯と残っている歯に問題が少なく、適合も良好であれば、清掃・調整後に再装着できることがあります。
土台を作り直す
土台が破損していたり、虫歯治療によって形が変わったりした場合には、新しい土台を作製します。
新しい被せ物を作る
外れた差し歯が破損している、適合が悪い、虫歯治療によって歯の形が変わった場合などには、新しい被せ物を作製します。
根管治療
歯の根の内部に感染が認められる場合には、根管治療または再根管治療が必要になることがあります。
抜歯後に歯を補う
歯根の状態などから保存が難しいと診断された場合には、抜歯を検討します。
抜歯後の主な選択肢には、
- ブリッジ
- 入れ歯
- インプラント
などがあります。
それぞれメリット・デメリットが異なるため、お口全体の状態を確認して治療方法を選択します。
差し歯が取れたときの治療費
治療費は、単純な再装着で済むのか、虫歯や根管治療が必要なのか、新しい被せ物を作製するのかによって大きく異なります。
また、保険診療で作製した被せ物と自由診療のセラミックなどでは、治療費の扱いも異なる場合があります。
診察や検査の内容によっても自己負担額は変わるため、具体的な費用については受診する歯科医院で確認してください。
自由診療の被せ物を作り直す場合には、医院や使用する材料によって費用が異なります。治療を開始する前に、治療方法と費用について十分な説明を受けることが大切です。
夜間・休日に差し歯が取れたら?
差し歯が取れただけで、強い痛みや腫れ、出血などがなければ、まず外れた差し歯を保管し、患部に負担をかけないようにして、診療時間になったら歯科医院へ連絡しましょう。
休日に受診が必要な場合には、お住まいの自治体や地域の歯科医師会が案内している休日歯科診療所などを確認してください。
一方、
- 外傷によって歯が大きく損傷した
- 出血が止まらない
- 顔が大きく腫れている
- 強い痛みが続いている
- 呼吸や飲み込みに異常がある
などの場合には、状況に応じて救急医療機関への相談が必要になることがあります。
よくある質問
Q1.差し歯が取れましたが、痛くありません。受診は必要ですか?
はい。痛みがなくても、できるだけ早めに歯科医院を受診してください。
差し歯が外れた原因は、接着に使用しているセメントの劣化だけとは限りません。差し歯の下に虫歯ができていたり、土台が破損していたり、歯根にひびが入っていたりすることがあります。
また、取れた状態を長く放置すると、周囲の歯や歯ぐきの状態が変化し、再装着が難しくなる場合もあります。
痛みの有無だけで判断せず、原因を確認することが大切です。
Q2.取れた差し歯は捨ててもいいですか?
捨てずに歯科医院へ持参してください。
差し歯そのものに破損がなく、残っている歯や土台の状態に問題がなければ、そのまま再装着できる可能性があります。
汚れている場合は流水で軽く洗い、清潔なケースなどに入れて保管しましょう。
強くこすったり、内側に残っているセメントを自分で削り取ったりする必要はありません。
差し歯が取れたときの受診の目安
差し歯が取れた場合は、痛みがなくても放置せず、できるだけ早めに歯科医院へ相談しましょう。
特に次のような症状がある場合は、早めの受診が必要です。
- 強い痛みがある
- 歯ぐきが腫れている
- 膿が出ている
- 出血が続いている
- 残っている歯が割れているように見える
- 差し歯と一緒に土台まで外れた
- 歯をぶつけたあとに差し歯が取れた
- 顔まで腫れてきた
顔の腫れが急速に広がる、発熱を伴う、飲み込みにくい、呼吸しにくいなどの症状がある場合は、通常の差し歯の脱離とは異なり、緊急性の高い感染症などの可能性もあります。速やかに医療機関へ相談してください。
まとめ|差し歯が取れたら自分で戻さず、早めに歯科医院へ
差し歯が取れたときに大切なのは、無理に元へ戻そうとせず、取れた差し歯を保管して歯科医院を受診することです。
差し歯が外れる原因には、接着に使用しているセメントの劣化だけでなく、虫歯、土台の破損、噛み合わせ、歯ぎしり・食いしばり、歯根破折などがあります。
状態によっては、取れた差し歯をそのまま再装着できることもあります。一方で、原因を確認せずに接着を繰り返すと、再び外れてしまうことがあります。
特に、同じ差し歯が何度も取れる場合は、土台や歯根まで詳しく調べることが重要です。
取れた差し歯は捨てずに保管し、家庭用の瞬間接着剤などは使用しないでください。
できるだけ早めに歯科医院で原因を確認し、残っているご自身の歯を守るために適切な治療を受けましょう。
差し歯が取れたら、まずはご相談ください

取れた原因によっては、そのまま再装着できる場合があります。一方、差し歯の下の虫歯や土台の破損、歯根のひび割れが隠れていることもあります。
自分で接着せず、取れた差し歯をお持ちのうえ、早めにご相談ください。
【動画】差し歯やブリッジが取れた時の応急処置
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。





