- 1. 開咬とは?
- 1.1. 開咬の種類
- 2. 子供の開咬症例
- 2.1. 🦷 全体的な特徴
- 2.2. 🔍 オープンバイトの特徴的所見
- 2.3. 💡 主な原因の可能性
- 2.4. 🩺 今後の対応・治療方針
- 2.5. 👶 保護者へのポイント
- 3. 大人の開咬症例
- 3.1. 大人の開咬症例:術前
- 3.1.1. 🦷 全体的な特徴
- 3.1.2. 🔍 詳細な所見
- 3.1.2.1. 1. オープンバイト(開咬)
- 3.1.2.2. 2. 下顎前歯の歯周病所見
- 3.1.2.3. 3. 舌癖(舌突出癖)の影響
- 3.1.3. 💡 想定される原因
- 3.1.4. 🩺 今後の治療・対応方針
- 3.2. 大人の開咬症例:術後
- 3.2.1. 🦷 全体的な特徴
- 3.2.2. 🔍 詳細な所見
- 3.2.2.1. 1. オープンバイトの改善
- 3.2.2.2. 2. 歯周病の改善
- 3.2.2.3. 3. マウスピース矯正の効果
- 3.2.2.4. 4. 舌癖(舌突出癖)の改善
- 3.2.3. 💡 総合的な評価
- 3.2.4. 🩺 今後のメンテナンス
- 3.2.5. ✅ まとめ
- 4. 開咬の原因・症状・リスク・治療法・費用・期間
- 4.1. 開咬の原因
- 4.1.1. 習癖によるもの
- 4.1.2. 骨格的な要因
- 4.1.3. その他の要因
- 4.2. 開咬の症状・リスク
- 4.3. 開咬の治療法
- 4.3.1. 矯正治療
- 4.3.2. 外科的治療
- 4.3.3. 小児期の早期治療
- 4.4. 開咬治療の費用・期間
- 5. 開咬を放置するとどうなる?
- 5.1. 開咬の予防とセルフケア
- 5.1.1. 子どもの場合
- 5.1.2. 大人の場合
- 5.2. 歯科医院での診断と相談の流れ
- 6. まとめ
- 7. 🏥江戸川区篠崎で開咬(オープンバイト)の治療をご検討中の方へ
- 8. 【動画】アデノイド顔貌
- 9. 筆者・院長

👀 「前歯で食べ物がうまく噛み切れない」「発音が不明瞭で気になる」「笑顔に自信が持てない」――そんなお悩みはありませんか?
これらの原因は、上下の歯が正しく噛み合わない 開咬(オープンバイト) かもしれません。開咬は見た目だけでなく、食事や発音、顎関節にも影響を与えることがあります。
この記事では、開咬の原因・症状・治療法・費用まで詳しく解説します🦷✨。
開咬とは?
開咬とは、上下の歯を噛み合わせても 前歯や奥歯の一部が閉じず、隙間ができてしまう噛み合わせ のことです。

開咬の種類
- 🦷 前歯部開咬:前歯が噛み合わず隙間ができる
- 🦷 奥歯部開咬:奥歯の一部に空隙ができる
- 🦷 骨格性開咬:顎の成長に問題がある場合
- 🦷 習癖性開咬:癖や生活習慣が原因となる場合
子供の開咬症例
この写真は、子どものオープンバイト(開咬)の口腔内を示しています。以下に詳しく解説します。

🦷 全体的な特徴
- 上下の前歯(特に中切歯)の間に咬み合わせの隙間が見られます。
- 奥歯(臼歯部)は咬み合っているため、前歯だけが閉じない状態です。
- 永久歯(上下中切歯のみ)と乳歯が混在しており、混合歯列期(7歳)の状態です。
🔍 オープンバイトの特徴的所見
- 前歯の間に上下の隙間
→ 食事の際に前歯で食べ物を噛み切ることが難しい状態です。 - 舌の位置が前方気味
→ 舌癖(舌で前歯を押す癖)が原因の一つである可能性があります。 - 上顎・下顎前歯の軽度の正中離開
→ 永久歯がまだ完全に萌出していないため、正中離開が生じています。 - 乳犬歯や第二乳臼歯の残存
→ 成長過程であり、歯の交換期に見られる自然な状態でもあります。
💡 主な原因の可能性
🩺 今後の対応・治療方針
- まずは悪習癖(指しゃぶり・舌癖・口呼吸)の改善が第一。
- 成長期であれば、**MFT(口腔筋機能療法)**などの訓練により改善が期待できます。
- 骨格性が強い場合は、**矯正治療(マウスピース型装置や拡大装置)**が必要になることもあります。
👶 保護者へのポイント
- 「前歯で噛み切れない」「口が常に開いている」などの症状が見られたら、早めに歯科・矯正専門医へ相談を。
- 成長期の早い段階で対応すれば、自然な改善が望めるケースも多いです。
大人の開咬症例
大人の開咬症例:術前
この写真は、20代の患者さんにみられる軽度のオープンバイト(開咬)と歯周病初期症状を示す口腔内所見です。以下に詳細を説明します。

🦷 全体的な特徴
- 上下の前歯の間に**わずかな隙間(開咬)**があり、前歯同士が完全には咬み合っていません。
- 下顎前歯の歯肉に軽度の炎症と出血傾向が認められ、歯周病初期(歯肉炎〜軽度歯周炎)の兆候があります。
- 歯並び全体は比較的整っていますが、**下顎前歯部に歯間離開(すき間)**が生じています。
🔍 詳細な所見
1. オープンバイト(開咬)
- 上下の前歯の切端間に2〜3mm程度の空隙があり、**咬合不全(咬み合わない)**状態。
- 奥歯(臼歯部)は接触しているため、軽度の開咬に分類されます。
- 舌を前方に押し出す「舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)」が関与している可能性が高いです。
2. 下顎前歯の歯周病所見
- 歯肉の軽い腫れ・赤みが見られ、プラークや歯石の付着による炎症反応が示唆されます。
- 歯肉縁からの軽度の出血が生じている可能性があり、ブラッシング時の出血を伴うことが多いです。
- 下顎前歯に**隙間(歯間離開)**がみられ、歯周組織の支持力低下が始まっている兆候です。
3. 舌癖(舌突出癖)の影響
- 舌が嚥下時や安静時に前方へ押し出されることで、
→ 前歯に持続的な圧力が加わり、開咬の形成・歯間離開を助長しています。 - この癖が長期間続くと、矯正治療後でも**再発(後戻り)**する原因になります。
💡 想定される原因
- 長期的な舌突出癖
- 口呼吸傾向による唇・舌のバランス崩れ
- プラークコントロール不良(特に下前歯裏の清掃不足)
- 軽度の骨格的要素(垂直的成長タイプ)
🩺 今後の治療・対応方針
- 歯周治療(初期治療)
・スケーリング(歯石除去)
・正しいブラッシング指導
・出血・炎症の改善を図る - 舌癖の改善(MFT:口腔筋機能療法)
・舌の正しい位置(上顎前方部に軽く接触)をトレーニング
・唇を閉じる力の強化 - 必要に応じて矯正治療
・軽度の開咬や隙間を改善するマウスピース矯正などを検討
大人の開咬症例:術後
この写真は、歯周病治療およびマウスピース矯正・舌癖改善後の口腔内を示す治療後の状態です。以下に詳しく解説します。

🦷 全体的な特徴
- 上下の歯列がバランスよく咬み合っており、オープンバイトが改善しています。
- 歯肉の炎症や腫れがなく、健康的なピンク色をしています。
- 歯の位置・傾きが整い、歯列全体のアーチが自然で滑らかです。
🔍 詳細な所見
1. オープンバイトの改善
- 前歯部がしっかりと咬み合い、以前見られた前歯間の隙間が消失しています。
- 舌突出癖の改善により、舌圧による歯の前方移動が抑制され、咬合が安定しています。
2. 歯周病の改善
- 歯肉の腫脹や出血がなく、歯肉縁が引き締まり健康的な状態。
- 下顎前歯部に見られた歯間離開(隙間)や炎症が解消され、プラークコントロールが良好であることが伺えます。
- 歯肉のマージン(境界)が均一で、ブラッシング・スケーリングによる歯周ポケットの改善が示唆されます。
3. マウスピース矯正の効果
- 歯の軸が整い、歯列弓が滑らかで自然な形態。
- 下顎前歯の傾斜が改善し、上顎前歯との接触が理想的な位置にあります。
- 咬合接触点が均一で、咀嚼機能も安定していると考えられます。
4. 舌癖(舌突出癖)の改善
- 舌の位置が正しい安静位(上顎前方部)に保持され、
→ 前歯部への不必要な圧力がなくなっています。 - 開咬の再発リスクが低下し、咬合の長期安定性が得られる状態です。
💡 総合的な評価
この治療後の状態は、
- 歯周組織の健康回復
- 歯列の整直化
- 舌癖改善による機能的安定
の3点が揃った理想的な改善例です。
🩺 今後のメンテナンス
- 定期的な歯周病メンテナンス(3〜6か月ごと)
- **舌の正しい位置を保つ筋機能訓練(MFT)**の継続
- マウスピースの使用による後戻り予防
✅ まとめ
この症例は、
以前みられた「歯周病+舌突出癖+オープンバイト」の複合的問題に対し、
歯周治療・マウスピース矯正・舌癖改善訓練を組み合わせて成功した例です。
審美的にも機能的にも安定しており、長期的な健康維持が期待できる状態といえます。
開咬の原因・症状・リスク・治療法・費用・期間
開咬の原因
習癖によるもの
- 👶 指しゃぶり
- 👅 舌で歯を押す癖(舌突出癖)
- 😮 口呼吸
骨格的な要因
- 顎の成長バランスの乱れ
- 遺伝的な要素
その他の要因
- 姿勢や噛み癖
- 乳歯から永久歯への生え変わり時の異常
開咬の症状・リスク
- 🍎 噛みにくさ:前歯で食べ物を噛み切れない
- 🗣 発音への影響:サ行・タ行の発音が不明瞭になりやすい
- 😊 見た目の問題:口が閉じにくく、笑顔に影響
- ⚠️ 健康リスク:顎関節症や歯周病のリスク増加
開咬の治療法
矯正治療
- ⛓ ワイヤー矯正
- 🦷 マウスピース矯正(インビザラインなど)
外科的治療
- 骨格性開咬に対しては、外科矯正(手術+矯正)が必要な場合も
小児期の早期治療
- 👅 舌癖改善トレーニング(MFT)
- 成長期の顎のコントロール
開咬治療の費用・期間
- 💰 矯正治療:60〜120万円程度(自由診療)
- 💰 外科矯正:保険適用が可能なケースあり
- ⏳ 治療期間:1.5〜3年が目安
開咬を放置するとどうなる?

- 🍽 食事の効率が悪く、消化に負担
- 😖 顎関節症や肩こりの原因
- 🗣 発音障害が固定化
- 😔 審美的なコンプレックスにつながる
開咬の予防とセルフケア
子どもの場合
- 指しゃぶりを早めにやめさせる
- 舌の正しい位置を意識させる
大人の場合
- 舌癖を改善するトレーニング
- 鼻呼吸を意識する
歯科医院での診断と相談の流れ
- 📋 カウンセリング
- 🩻 レントゲン・口腔内写真・模型による診断
- 💡 治療計画の説明と費用の提示
まとめ
- 開咬は噛みにくさや発音障害、見た目の問題を引き起こす
- 原因は「癖」「骨格」「遺伝」などさまざま
- 矯正治療や外科的治療で改善が可能
- 放置せず、早期の相談が大切
🏥江戸川区篠崎で開咬(オープンバイト)の治療をご検討中の方へ

江戸川区篠崎にある当歯科クリニックでは、大人の矯正治療はもちろん、お子さまの開咬予防や早期治療にも力を入れています。指しゃぶりや舌の癖によって起こりやすい開咬は、早めの対応で改善が可能です。成長期の適切な治療は将来の歯並びや健康に大きく影響します。
当院では、家族みんなが安心して通える歯科医院として、患者さまの年齢や症状に合わせた最適な治療をご提案します。✨。😊
【動画】アデノイド顔貌
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。


