- 1. 【動画 42秒】虫歯を放置すると命の危険?知らないと怖い全身への影響
- 2. 第1章:虫歯の進行段階と放置した場合の影響
- 2.1. 1-1. 虫歯の進行ステージと放置のリスク
- 2.1.1. C0(初期虫歯):歯の表面に白い斑点・黄色い変色ができる
- 2.1.2. C1(エナメル質の虫歯):歯の表面に小さな穴ができる
- 2.1.3. C2(象牙質の虫歯):冷たいものや甘いもので痛みを感じる
- 2.1.4. C3(神経に達する虫歯):激しい痛みが出る
- 2.1.5. C4(歯根まで進行):歯がボロボロになり、抜歯の可能性大
- 2.2. 1-2. 虫歯を放置すると起こる7つの危険
- 3. 第2章:虫歯を放置すると起こる全身への悪影響
- 3.1. 2-1. 虫歯が原因で起こる可能性のある疾患
- 3.1.1. ① 歯性感染症(顎骨骨髄炎・上顎洞炎など)
- 3.1.2. ② 心臓病(細菌性心内膜炎)
- 3.1.3. ③ 脳梗塞のリスク上昇
- 3.1.4. ④ 糖尿病の悪化
- 3.2. 2-2. 免疫力低下と口腔内環境の悪化
- 3.2.1. ① 虫歯菌の増殖により口臭が悪化
- 3.2.2. ② 咀嚼力の低下で消化不良・栄養不足のリスク
- 4. 第3章:虫歯を放置した場合の治療方法
- 4.1. 3-1. 進行段階別の治療方法
- 4.1.1. C1・C2の段階(エナメル質・象牙質の虫歯)
- 4.1.2. C3の段階(神経まで進行した虫歯)
- 4.1.3. C4の段階(歯根まで進行し、保存不可能な虫歯)
- 4.2. 3-2. 重症化した虫歯の治療の流れ
- 4.2.1. ステップ① 診察とレントゲン検査
- 4.2.2. ステップ② 虫歯除去・根管治療
- 4.2.3. ステップ③ 被せ物や入れ歯の作成
- 4.3. 3-3. 「痛みが怖い人向け」の無痛治療オプション
- 4.3.1. ① 笑気麻酔
- 4.3.2. ② 静脈内鎮静法
- 4.3.3. ③ レーザー治療
- 4.4. まとめ
- 5. 第4章:10年以上放置された虫歯の治療成功例
- 5.1. 虫歯を10年以上放置 症例1
- 5.2. 虫歯を10年以上放置 症例2
- 6. 第5章:虫歯を放置しないための予防策
- 6.1. 4-1. 虫歯になりやすい人の特徴
- 6.1.1. ① 口呼吸の習慣がある
- 6.1.2. ② 糖分を頻繁に摂取する
- 6.1.3. ③ 歯並びが悪く、磨き残しが多い
- 6.1.4. ④ 唾液が少ない(ドライマウス)
- 6.2. 4-2. 効果的な虫歯予防法
- 6.2.1. ① フッ素入り歯磨き粉を使う
- 6.2.2. ② 定期的な歯科検診(3~6ヶ月ごと)
- 6.2.3. ③ シーラント・フッ素塗布による予防
- 6.2.4. ④ 正しいブラッシング方法を実践
- 6.2.5. ⑤ 食生活の見直し(砂糖の摂取量を減らす)
- 6.3. まとめ
- 7. 第6章:よくある質問と回答(Q&A形式)
- 7.1. Q1:「痛くないから虫歯じゃない?」
- 7.2. Q2:「市販の薬や歯磨き粉で虫歯は治る?」
- 7.3. Q3:「虫歯を放置するとガンになる?」
- 7.3.1. ① 慢性的な刺激による粘膜のダメージ
- 7.3.2. ② 口内炎が治らず「前がん病変」に進行
- 7.3.3. ③ 口腔ガン(扁平上皮ガン)の発生
- 7.3.4. 🔹 まとめ:虫歯の鋭利な部分が口腔ガンの原因になることも!
- 7.4. Q4:「仕事が忙しくて歯医者に行けない場合は?」
- 7.5. Q5:「 虫歯を放置して死ぬ人はいるの?」
- 7.6. まとめ
- 8. まとめ
- 8.1. 今すぐできる虫歯予防のアクション!
- 9. 江戸川区篠崎で虫歯の放置を防ぐ!早めの治療で歯を守りましょう
- 10. 【動画】歯茎のニキビのような出来物・フィステル
- 11. 筆者・院長

「虫歯があるけれど、痛みがないから大丈夫」と 虫歯を放置 していませんか?
実は、痛みがないからといって安心できるわけではありません。放置した虫歯は、やがて神経や骨にまで影響を及ぼし、最悪の場合は抜歯や全身の健康リスクにつながることも あります。
本記事では、虫歯を放置した場合に起こるリスクや進行過程、治療法、そして予防策まで徹底解説 します。今まさに「歯が痛くないから放置しようかな…」と考えている方は、ぜひ最後までお読みください。
【動画 42秒】虫歯を放置すると命の危険?知らないと怖い全身への影響
第1章:虫歯の進行段階と放置した場合の影響
1-1. 虫歯の進行ステージと放置のリスク
虫歯は自然に治ることはなく、放置すると確実に進行します。虫歯の進行ステージごとに、放置するとどのような影響があるのか詳しく見ていきましょう。
C0(初期虫歯):歯の表面に白い斑点・黄色い変色ができる


- 放置すると?
→ 適切なケアで進行を防げるが、放置すると次の段階へ進行する
C1(エナメル質の虫歯):歯の表面に小さな穴ができる


- 放置すると?
→ 痛みはほぼないが、徐々に穴が広がりC2へ進行
C2(象牙質の虫歯):冷たいものや甘いもので痛みを感じる


- 放置すると?
→ 痛みが出るが、まだ治療は比較的簡単(詰め物で対応可能) → しかし放置すると、虫歯は神経にまで達する
C3(神経に達する虫歯):激しい痛みが出る


- 放置すると?
→ 神経が死ぬと痛みが一時的に消えるが、内部で感染が進行 → 歯根に膿がたまり、根管治療が必要になる
C4(歯根まで進行):歯がボロボロになり、抜歯の可能性大


- 放置すると?
→ 抜歯が必要になり、インプラントや入れ歯などの処置が必要 → さらに放置すると、骨まで感染が広がるリスクあり
1-2. 虫歯を放置すると起こる7つの危険
「痛くないから大丈夫」と虫歯を放置してしまうと、次のようなリスクが高まります。
歯髄炎による激痛
虫歯が神経まで到達したC3の段階では、細菌が神経に侵入し、炎症を引き起こして歯髄炎が発症します。
歯髄炎になると、ズキズキとした痛みが一日中続き、痛み止めを飲んでもなかなか効きません。 また、食事の際に冷たいものや熱いものが強くしみる ほか、夜に痛みで眠れなくなることもあり、生活に支障をきたします。
虫歯は進行するほど痛みが強くなり、最終的には耐えがたいほどの激痛が生じることもあります。

歯根の先に膿がたまる(歯根嚢胞)
C3の段階で神経が壊死すると、一時的に痛みがなくなる「無痛期」が訪れます。しかし、内部では細菌感染が進行し、やがて歯根の先に膿がたまる(歯根嚢胞)が形成されます。膿が広がると、顔の腫れや発熱、強烈な激痛が発生し、場合によっては顎の骨まで溶かしてしまうこともあります。

歯が折れる・崩れる
虫歯がC4まで進行すると、歯がもろくなり、突然折れたり崩れたりすることがあります。 さらに、折れた歯の破片が歯茎を傷つけ、炎症や感染のリスクを高める可能性があります。
虫歯が**残根(ざんこん)**となるC4の段階では、抜歯が必要になります。
歯を失った部分には、取り外し可能な入れ歯、両隣の歯を削って固定するブリッジ、または骨の中に人工歯根を埋め込むインプラントなどの治療が必要になります。

全身に感染症を引き起こす(敗血症など)
細菌感染を強く受けた虫歯では毛細血管を通して細菌が血管の中に入り込み歯原性菌血症になるリスクがあります。
血管の中に入り込んだ細菌や細菌が出す毒素によって動脈の内皮細胞が傷つき、動脈硬化の原因となり脳梗塞や心筋梗塞などの発症につながると考えられています。

舌癌
口腔癌の中で最も頻度が高いのが舌癌です。舌癌の好発部位は舌の側面です。
原因は歯の尖った部位や放置した虫歯の尖った所が慢性的に刺激を加え続けることで、粘膜上皮が癌化するためだと考えられています。
癌化するまでには10年くらいの期間が必要ですが、一旦癌になるとその進行速度は猛烈に早いのが特徴です。自覚症状がほとんどなく進行するためステージ4になってようやく診断がつくこともあります。当然ステージが進むにつれて死亡リスクも上がります。

骨髄炎や心内膜炎
虫歯が C 3 、C 4まで進行すると、口腔内の細菌が増殖し骨髄炎や心臓の内膜炎を発症するリスクがあります。
口の中の細菌は口の中に存在している限り重篤な歯科疾患を起こすようなものではありませんが、口腔以外の臓器に侵入すると死亡率が20%ほどになると言われています。
特に高齢者で免疫力の低下した人や重症の糖尿病患者ではリスクが増大します。

蓄膿症
上顎の大臼歯の歯根は上顎洞と交通していることがあります。 このような歯が歯髄炎から歯髄壊疽などに発展すると、上顎洞炎(蓄膿症)を発症するリスクがあります。

第2章:虫歯を放置すると起こる全身への悪影響
「虫歯は歯の問題だから、放置しても大丈夫」と思っていませんか?
実は、進行した虫歯は 歯だけでなく全身に悪影響を及ぼす可能性があります。特に、慢性的な炎症や細菌感染が原因で、心臓や脳、さらには妊娠中のリスクまで関わることが分かっています。
ここでは 「虫歯を放置するとどんな病気を引き起こすのか?」 について詳しく解説します。


2-1. 虫歯が原因で起こる可能性のある疾患
① 歯性感染症(顎骨骨髄炎・上顎洞炎など)
- 虫歯を放置すると 細菌が歯の根(歯髄)から顎の骨や副鼻腔に広がる
- 「顎骨骨髄炎」:顎の骨が炎症を起こし、強い痛みや腫れが発生
- 「上顎洞炎(蓄膿症)」:虫歯の細菌が上顎洞に侵入し、副鼻腔炎を引き起こす
- 重症化すると 顔全体が腫れる・発熱・手術が必要になるケースも
② 心臓病(細菌性心内膜炎)
- 虫歯菌が血管を通じて 心臓に到達し、心内膜炎を引き起こす
- 特に 心臓弁膜症のある人はリスクが高い
- 放置すると 心不全につながる可能性も
③ 脳梗塞のリスク上昇
- 虫歯菌が血管内に入り 動脈硬化を悪化させる
- 血栓ができやすくなり、脳の血流が滞って脳梗塞のリスクが増加
- 特に 高血圧や糖尿病のある人は注意が必要
④ 糖尿病の悪化
- 虫歯や歯周病による 慢性的な炎症が、インスリンの働きを低下させる
- 血糖値がコントロールしにくくなり、糖尿病が悪化
- 逆に 糖尿病の人は免疫が低下しているため、虫歯の進行も速くなる
2-2. 免疫力低下と口腔内環境の悪化
① 虫歯菌の増殖により口臭が悪化
- 虫歯を放置すると、細菌が繁殖して腐敗臭のような強い口臭を発生
- 「ドブのような臭い」「腐った卵の臭い」と表現されることも
- 口臭が悪化すると、人と話すのが億劫になり、対人関係にも影響を及ぼす
② 咀嚼力の低下で消化不良・栄養不足のリスク
- 虫歯が進行すると 咀嚼が困難になり、食事のバランスが崩れる
- 硬いものが食べにくくなり、栄養不足に
- よく噛めないことで 胃腸への負担が増え、消化不良や胃痛を引き起こす
第3章:虫歯を放置した場合の治療方法
「虫歯を放置するとどうなる?」と検索する方の多くは、すでに虫歯が進行している可能性があります。「痛みが出てきたけど、治療が怖くて放置してしまっている」というケースも少なくありません。
ここでは、虫歯の進行度に応じた治療方法や、重症化した場合の具体的な治療の流れ、痛みが怖い人向けの選択肢 について詳しく解説します。
3-1. 進行段階別の治療方法
虫歯は進行度によって治療法が異なります。放置すればするほど治療が大がかりになり、治療期間も費用も増える ため、早めの対処が重要です。
C1・C2の段階(エナメル質・象牙質の虫歯)
- 治療方法:詰め物(コンポジットレジン・インレー)で修復
- 治療期間:1回(30~60分)
- 費用の目安(保険適用):
- コンポジットレジン:約1,500~3,000円
- インレー(金属・セラミック):約3,000~50,000円(自費診療含む)
👉 早期治療なら「削らずに治せる」ケースも! フッ素塗布やシーラント処置で進行を防ぐことが可能な場合があります。
C3の段階(神経まで進行した虫歯)
- 治療方法:根管治療(神経を取り除き、薬剤を詰める)
- 治療期間:3~5回(1回60分程度)
- 費用の目安(保険適用):
- 前歯:約5,000円
- 小臼歯:約6,000円
- 大臼歯:約8,000円(※自費診療の場合は50,000円以上)
👉 神経を取ると歯がもろくなるため、被せ物(クラウン)が必要になる
- 保険適用の銀歯:約5,000円
- 自費のセラミッククラウン:約50,000~150,000円
C4の段階(歯根まで進行し、保存不可能な虫歯)
- 治療方法:抜歯後、以下の方法で補綴(ほてつ)治療
- ブリッジ(隣の歯を削って人工歯を固定)
- インプラント(人工歯根を埋め込み、セラミックの歯を装着)
- 入れ歯(部分入れ歯または総入れ歯)
- 治療期間:2週間~3ヶ月(治療方法による)
- 費用の目安:
- ブリッジ(保険適用):約10,000~30,000円
- インプラント(自費):約300,000~500,000円
- 部分入れ歯(保険適用):約5,000~20,000円
👉 「抜歯したくない!」場合は? C4でも 根管治療+ファイバーコア+被せ物 で残せることもあるため、すぐに抜歯せずに歯科医に相談しましょう。
3-2. 重症化した虫歯の治療の流れ
「10年以上放置した虫歯」や「歯が崩壊してしまったケース」でも、適切な治療を受ければ できる限り歯を残すことが可能 です。
ステップ① 診察とレントゲン検査
- どの程度進行しているか確認し、治療計画を立てる
- 重症の場合はCTスキャンで詳細診断
ステップ② 虫歯除去・根管治療
- 神経まで感染が広がっている場合、根管治療を行い、歯の内部を徹底的に消毒
- 膿がたまっている場合は、排膿処置を行う
ステップ③ 被せ物や入れ歯の作成
- 歯の状態に応じて クラウン、ブリッジ、インプラント、入れ歯 を選択
- 見た目を気にする場合は、セラミックやジルコニアなどの選択肢も
👉 治療にかかる期間の目安
- 軽度の虫歯(C1~C2) → 1日で治療完了
- 根管治療(C3) → 2週間~1ヶ月
- 抜歯+インプラント(C4) → 3ヶ月以上
3-3. 「痛みが怖い人向け」の無痛治療オプション
「歯医者が怖い」「痛いのが苦手」という方に向けて、最新の 無痛治療 を紹介します。
① 笑気麻酔
- 鼻から吸う麻酔ガスでリラックスしながら治療
- 意識はあるが、痛みや恐怖心が和らぐ
- 軽度の歯科恐怖症の方におすすめ
👉 費用の目安:保険適用で約1,500~3,000円
② 静脈内鎮静法
- 点滴で鎮静剤を投与し、ほぼ眠っている状態で治療可能
- 重度の歯科恐怖症の方や、インプラント手術時に使用されることが多い
- 治療後は すぐに目が覚めるが、治療中の記憶はほとんどない
👉 費用の目安:自費診療で30,000~100,000円
③ レーザー治療
- 虫歯菌をレーザーで殺菌し、削る量を最小限に抑える
- 痛みがほぼなく、麻酔が不要な場合も
- C1~C2の軽度な虫歯に有効
👉 費用の目安:自費診療で5,000~20,000円
まとめ
✅ 虫歯を放置すると、治療が長引き、費用が高額になる!
✅ C1・C2なら1回の治療で済むが、C3以上は根管治療や抜歯が必要
✅ 「痛みが怖い人」は、笑気麻酔や静脈鎮静法を活用すれば安心
✅ 治療法には選択肢があるため、早めに歯科医院で相談するのがベスト!
第4章:10年以上放置された虫歯の治療成功例
当院では10年以上放置された虫歯でも可能な限り保存に努めています。
虫歯を10年以上放置 症例1
歯周治療を完了し、 保存不可能な残根(虫歯C4)は抜歯を行い、保存可能な歯は根管治療を行って冠をかぶせた状態です。
10年以上虫歯や歯周病を放置しても、このように治療で回復することができます。諦めずに当院を受診してください。

10年以上虫歯や歯周病を放置
多数歯にわたってC 2 、C 3、 C 4の虫歯と大量の歯石沈着があり、プラークコントロールが不良なため歯茎には強い炎症が起こり腫れています。重度歯周病でかなりやばい状態です。
ここまで酷い状態になっても、歯周病の治療や虫歯の治療で健康な状態に治すことは可能です。

治療終了
歯石除去などの歯周治療が完了し、歯茎の炎症が取れ、引き締まった状態になってきています。 歯茎からの多少の出血が認められるものの、 治癒に向かっています。
虫歯の治療は完了し、詰め物や被せ物がなされた状態です。
今後、歯のない部分はインプラントをする予定です。
虫歯を10年以上放置 症例2
歯磨き指導を行い歯周治療を完了しました。 保存可能な歯は根管治療を行って冠をかぶせた状態です。保存不可能な残根(虫歯C4)はありませんでした。
10年以上に渡って虫歯や歯周病を放置しても、このように治療で回復することができます。プラークコントロールもうまくできるようになってきています。諦めずにふかさわ歯科クリニック篠崎を受診してください。

10年以上虫歯や歯周病を放置
歯茎には歯垢が大量に付着して強い炎症が起こり腫れています。中程度の歯周病になっています。
虫歯はC4の直前まで進行していましたが、何とか歯を残すことができました。

治療終了
歯石除去などの歯周治療を行い、歯磨き指導も徹底しました。プラークコントロールが上手になったので歯周病が改善してきています。
虫歯C2の治療を完了し、虫歯C3の歯は根管治療を行い、差し歯の治療がなされた状態です。
この様に歯周病の治療や虫歯の治療で健康な状態に治すことは可能です。
今後、定期的なメインテナンスが必要になります。
第5章:虫歯を放置しないための予防策
「虫歯になったら治療すればいい」と思っていませんか?
確かに、歯科治療は日々進歩していますが、最も大切なのは「虫歯にならないこと」 です。虫歯を放置すると治療費や時間がかかるだけでなく、最悪の場合 歯を失うリスク もあります。
ここでは、虫歯になりやすい人の特徴と、効果的な予防方法 を詳しく解説します。
4-1. 虫歯になりやすい人の特徴
「虫歯になりやすい人」と「なりにくい人」 の違いは、生活習慣や体質によるものが大きいです。以下の特徴に当てはまる人は、特に意識して虫歯予防を行いましょう。
① 口呼吸の習慣がある
- 口呼吸をすると口の中が乾燥し、唾液の自浄作用が低下
- 虫歯菌が繁殖しやすい環境になる
👉改善策
鼻呼吸を意識する・鼻炎の治療・睡眠時に口テープを活用
② 糖分を頻繁に摂取する
- 糖分は 虫歯菌のエサ になるため、摂取回数が多いと虫歯リスクが上昇
- 特に 間食が多い人・甘い飲み物をよく飲む人は要注意!
👉改善策
糖分の摂取回数を減らし、水やお茶を飲む習慣をつける
③ 歯並びが悪く、磨き残しが多い
- 歯が重なっている部分は 歯ブラシが届きにくく、虫歯ができやすい
- 特に 親知らずや奥歯の溝は要注意!
👉改善策
デンタルフロスや歯間ブラシを使い、磨き残しを防ぐ
④ 唾液が少ない(ドライマウス)
- 唾液は 虫歯菌を洗い流す役割 がある
- ストレス・加齢・薬の副作用 などで唾液量が減ると、虫歯リスクが高まる
👉改善策
よく噛んで食べる・キシリトールガムを噛む・水分補給を意識する
4-2. 効果的な虫歯予防法
虫歯になりやすい人も、正しいケアをすれば虫歯を防ぐことが可能 です。以下の5つの予防策を実践しましょう。
① フッ素入り歯磨き粉を使う
- フッ素には 歯の再石灰化を促進し、虫歯の進行を抑える効果 がある
- 濃度1450ppmのフッ素配合歯磨き粉を選ぶ とより効果的
👉ポイント
歯磨き後は「うがいを1回だけ」にするとフッ素の効果が持続する
② 定期的な歯科検診(3~6ヶ月ごと)
- 虫歯の 早期発見・早期治療が可能
- 歯石除去(スケーリング)を行うことで、虫歯や歯周病のリスクを低減
👉ポイント
「痛くなったら行く」のではなく、「虫歯を作らないために行く」意識を持つことが大切!
③ シーラント・フッ素塗布による予防
- シーラント:奥歯の溝をプラスチックで埋めて、虫歯を予防
- フッ素塗布:歯科医院で高濃度のフッ素を塗り、歯を強化
👉ポイント
特に子どもや虫歯になりやすい人におすすめ!
④ 正しいブラッシング方法を実践
- 歯磨きのポイント
- 歯ブラシの角度を45度にして、小刻みに動かす
- 奥歯や歯間、歯の裏側を意識して磨く
- 歯磨きは1回2~3分、寝る前の歯磨きは特に丁寧に
👉ポイント
デンタルフロスや電動歯ブラシの活用も効果的!
⑤ 食生活の見直し(砂糖の摂取量を減らす)
- 虫歯予防のために「間食の回数」を減らす
- 甘いものを食べるなら、時間を決めてまとめて摂取するのがベスト
👉おすすめの食品
- チーズ・ナッツ類(虫歯になりにくい&歯を強化)
- 緑茶(カテキンが虫歯菌の繁殖を抑制)
- キシリトールガム(虫歯菌の働きを弱める)
まとめ
✅ 虫歯になりやすい人は「口呼吸」「糖分摂取の多さ」「歯並び」「唾液の少なさ」に注意!
✅ フッ素入り歯磨き粉やデンタルフロスを活用し、毎日のケアを徹底
✅ 定期検診で虫歯を早期発見し、シーラントやフッ素塗布を活用
✅ 食生活の改善が、虫歯予防に大きな効果を発揮!
第6章:よくある質問と回答(Q&A形式)
虫歯を放置している人の多くは、「まだ大丈夫だろう」「痛くないから問題ない」と考えてしまう ケースが多いです。ここでは、よくある疑問に対して 科学的根拠をもとに分かりやすく解説 します。
Q1:「痛くないから虫歯じゃない?」
→ 痛みがなくても進行する可能性がある
- 虫歯は C1~C2の段階では痛みを感じにくい ため、気づかないことが多い
- C3(神経に達する)段階で激しい痛みが出るが、神経が死ぬと一時的に痛みが消える
- 「痛くない=治った」ではなく、実際は 虫歯がさらに悪化している可能性が高い!
👉チェックポイント
✅ 「食べ物がしみる」「歯の色が変わっている」場合は要注意!
✅ 定期検診で、痛みがなくても虫歯の有無を確認しよう!
Q2:「市販の薬や歯磨き粉で虫歯は治る?」
→ 進行した虫歯は自然治癒しない
- フッ素入りの歯磨き粉は 初期の虫歯(C0)なら再石灰化を促す が、穴が開いた虫歯(C1以上)は治らない
- 市販の痛み止めや抗菌ジェルは 一時的に症状を和らげるだけで、根本的な治療にはならない
- 進行した虫歯は 放置すると確実に悪化し、最終的には抜歯が必要になることも
👉チェックポイント
✅ 「C0(初期虫歯)」ならフッ素やシーラントで進行を防げる
✅ 「C1以上(穴が開いた虫歯)」は、必ず歯科医院で治療を!
Q3:「虫歯を放置するとガンになる?」
→ 虫歯そのものが直接ガンになることはありません。
しかし、虫歯が進行すると 歯が欠けたり、鋭く尖った部分ができたりする ことがあります。この尖った部分が 舌や頬の内側の粘膜を繰り返し刺激する ことで、長期間にわたり粘膜が傷つき、最悪の場合 口腔ガン(扁平上皮ガン) に発展することがあります。
① 慢性的な刺激による粘膜のダメージ
- 虫歯で ギザギザになった歯 や 鋭利な歯の破片 が、舌や頬の内側を繰り返しこすれる
- 毎日の食事や会話のたびに傷がつくため、粘膜の修復が間に合わない
- 慢性的な炎症(慢性刺激性口内炎) が続くと、細胞の異常増殖が起こりやすくなる
② 口内炎が治らず「前がん病変」に進行
- 通常の 口内炎は1~2週間で自然に治る が、同じ場所に長期間続く口内炎は要注意
- 刺激が続くと、粘膜の細胞が異常増殖を始め、角化細胞が分厚くなる(白板症)
- この「白板症」や「紅板症」は、前がん病変と呼ばれ、ガンに移行するリスクがある
③ 口腔ガン(扁平上皮ガン)の発生
- 白板症・紅板症の一部がガン化し、口腔ガン(扁平上皮ガン)へ進行
- 口腔ガンは 舌、頬の内側、歯肉にできやすく、進行するとリンパ節や顎の骨に転移する
特にリスクが高い人
✅ 10年以上虫歯を放置している人
✅ タバコやアルコールを頻繁に摂取する人(粘膜への刺激が増える)
✅ 免疫力が低下している人(粘膜の回復が遅れる)
🔹 まとめ:虫歯の鋭利な部分が口腔ガンの原因になることも!
✔ 虫歯で尖った部分が粘膜を傷つけ、慢性的な炎症を引き起こす
✔ 治らない口内炎が前がん病変(白板症・紅板症)になり、ガンに進行することがある
✔ 特に舌や頬の内側はガンができやすい部位なので注意が必要!
✔ 虫歯は放置せず、早めに治療し、口腔内を健康に保つことが重要!
「口内炎が1ヶ月以上治らない」「虫歯の尖った部分が当たって痛い」場合は、すぐに歯科医院を受診しましょう!
Q4:「仕事が忙しくて歯医者に行けない場合は?」
→ 初期段階なら短時間で治療可能、早めの受診が重要!
- C1~C2なら 1回の治療で完了し、30分程度で済むことが多い
- C3以上に進行すると 根管治療で数回通院が必要になり、最終的には抜歯リスクも
- 忙しくて歯医者に行けない人ほど、早期に治療しておいた方が時間の節約になる!
🔹時間がない人向けのポイント
- ランチタイム診療や夜間診療を活用(医院によっては20時まで対応)
- オンライン予約でスムーズに受診(待ち時間を減らせる)
- 定期検診を受けることで、そもそも治療が不要な状態を維持
👉チェックポイント
✅ 「まだ大丈夫」と思っているうちに悪化するので、短時間で済むうちに受診!
✅ スケジュールに合わせて、夜間診療や土日診療のある歯科医院を探すのもアリ!
Q5:「 虫歯を放置して死ぬ人はいるの?」
→ 可能性はありますが、現代の医療では稀です。細菌が中血液に入り込む(菌血症)、敗血症や心内膜炎、脳梗塞などを引き起こす
特に高齢者、糖尿病患者、免疫力が低下している人は、
実際に、
- 細菌性心内膜炎(心臓の弁に細菌が付着し炎症を起こす病気)
- 顎骨骨髄炎(顎の骨に感染が広がる病気)
- 脳膿瘍(脳に膿がたまる病気)
まとめ
✅ 「痛くないから大丈夫」は危険!痛みがなくても進行する
✅ 市販の薬や歯磨き粉では進行した虫歯は治らない
✅ 歯医者が怖い人は「無痛治療」や「鎮静法」を活用しよう!
✅ 仕事が忙しくても、初期段階なら短時間で治療できる!
まとめ
虫歯は 放置すると歯を失うだけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼす 可能性があります。特に、痛みがないから大丈夫と思って放置してしまうことが最も危険 です。
以下のポイントを意識して、早めの治療と予防習慣を身につけましょう!
✅ 虫歯を放置すると、抜歯や全身の健康リスクにつながる
✅ 痛みがなくても進行するため、早期治療が重要
✅ 歯医者が怖い場合も、「無痛治療」「鎮静法」などの選択肢がある
✅ 最も大切なのは予防!定期的な歯科検診と正しいケアを続けよう
今すぐできる虫歯予防のアクション!
🔹 フッ素入り歯磨き粉を使う(うがいは1回だけ!)
🔹 デンタルフロスを毎日使う
🔹 間食を減らし、糖分の摂取をコントロール
🔹 3〜6ヶ月ごとに歯科検診を受ける
虫歯は 放置すればするほど治療が大変になり、時間も費用もかかる ようになります。
「まだ大丈夫」と思わず、今すぐ歯医者に相談しましょう!
あなたの大切な歯を守るために、今日からできる予防を始めませんか?
江戸川区篠崎で虫歯の放置を防ぐ!早めの治療で歯を守りましょう

「虫歯があるけど、痛くないから大丈夫…」そう思って放置していませんか?
江戸川区篠崎の当歯科 では、痛みの少ない治療 で、放置した虫歯もしっかりケアできます!
虫歯を放置すると…
✅ 突然の激痛! 神経まで達すると夜も眠れないほどの痛みに
✅ 歯がボロボロに… 進行すると抜歯が必要になることも
✅ 全身の健康リスク 心臓病や脳梗塞の原因になることも
痛くなくても、虫歯は確実に進行します!
当院では、短時間・低負担の治療 を心がけています。仕事や育児で忙しい方も、土日診療・夜間診療対応 なので通いやすい!
「もっと早く来ればよかった…」と後悔する前に、今すぐご相談を!
🦷 江戸川区篠崎の当歯科 🦷 で、お口の健康を守りましょう!
📞 ご予約はお電話・WEBで受付中!
【動画】歯茎のニキビのような出来物・フィステル
筆者・院長

深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。