目次

「歯がボロボロになってしまった」
「何もしなくてもズキズキ痛む」
「もう抜歯するしかないのでは?」
「歯医者に見せるのが恥ずかしい」

このようなお悩みから、歯科医院の受診をためらっていませんか?

虫歯が重度まで進行すると、歯の神経に炎症が起こったり、歯の根の先に膿がたまったりすることがあります。しかし、見た目が大きく崩れている歯でも、根管治療や歯周外科処置、MTAセメントなどを用いることで、歯を残せる場合があります。

一方で、歯根まで深く虫歯が及んでいる場合や、歯の根が割れている場合などは、抜歯が必要になることもあります。

大切なのは、ご自身で「もう残せない」と判断しないことです。

この記事では、ひどい虫歯の症状、歯を残せるケース、治療の流れ、治療費、放置するリスクについて詳しく解説します。


一般的に「ひどい虫歯」と呼ばれるのは、虫歯が歯の神経付近まで進行したC3や、歯冠が大きく崩壊したC4の状態です。

虫歯は、口腔内の細菌が糖質を利用して酸をつくり、その酸によって歯が溶かされることで進行します。初期には自覚症状が少ないものの、象牙質や歯髄へ進むにつれて、しみる、痛む、腫れるといった症状が現れます。

ひどい虫歯で見られる主な状態

  • 歯に大きな穴が開いている
  • 歯の一部または大部分が崩れている
  • 黒く変色している
  • 冷たいものや熱いものが強くしみる
  • 何もしていなくてもズキズキ痛む
  • 夜になると痛みが強くなる
  • 噛むと痛い
  • 歯ぐきから膿が出る
  • 歯ぐきや頬が腫れている
  • 強い口臭がある
  • 以前は痛かったのに、急に痛みが消えた

痛みの強さだけで虫歯の進行度を判断することはできません。神経が壊死すると、一時的に痛みがなくなる場合があるため注意が必要です。

初診・検査

問診・診察:患者の症状や悩みをヒアリングし、必要な検査を行う。

レントゲン撮影:虫歯や歯周病の進行度を確認。

プラークコントロールの評価:歯垢(プラーク)の付着具合をチェックし、歯磨き指導を行う。

初診時の口腔内写真

右側面
右側面
正面
正面
左側面
左側面

② 歯周病の基本治療

プラークコントロールと歯石除去

  • 歯周病や虫歯の原因となる プラーク(歯垢) や 歯石 を除去する。
  • 必要に応じてスケーリング(歯石除去)やルートプレーニング(歯根の清掃)を行う。

歯周病の基本治療終了時の口腔内写真

プラークコントロールと歯石除去
プラークコントロールと歯石除去

③ 虫歯治療

治療はすべて保険適用内で行っています。

正面
上顎咬合面
上顎咬合面
下顎咬合面
下顎咬合面

上顎の虫歯治療法

  • 根管治療(歯の神経治療):C3に進行し、神経が感染している場合に行う治療
  • 手順
    1. 虫歯菌に感染した神経を除去
    2. 根管内の清掃・消毒
    3. 薬剤を詰めて密閉
  • C1~C2程度の虫歯、削った部分に詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)をすることで歯を保護。
  • 詰め物(インレー)の種類
    • 保険適用:銀歯(メタルインレー)、コンポジットレジン充填
  • 被せ物(クラウン)の種類
    • 保険適用:銀歯、CAD/CAM冠(前歯・小臼歯向けの白い歯)、硬質レジン前装冠

下顎の虫歯治療法

  • 抜歯虫歯がC4まで進行し、歯の崩壊が激しい場合は、残念ながら抜歯が必要になることもある。
  • 抜歯後の選択肢(ブリッジ)
    1. ブリッジ:保険適用可能(銀歯)
  • C1~C2程度の虫歯、削った部分に詰め物で歯を保護。
  • 詰め物の種類
    • 保険適用:コンポジットレジン充填

次の症状がある場合は、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。

何もしなくても強く痛む

何も食べたり飲んだりしていないのにズキズキ痛む場合、虫歯が歯髄と呼ばれる神経の組織まで達し、歯髄炎を起こしている可能性があります。

夜間や入浴後、横になったときに痛みが強くなることもあります。

歯ぐきや頬が腫れている

歯の根の先に膿がたまり、炎症が周囲へ広がっている可能性があります。

腫れに加えて、発熱、だるさ、口が開きにくい、飲み込みにくいといった症状がある場合は、感染が広がっていることも考えられます。

急に痛みがなくなった

強かった痛みが突然なくなると、「虫歯が治った」と感じるかもしれません。

しかし、虫歯によって神経が壊死し、痛みを感じなくなっている可能性があります。歯の内部では感染が続き、歯根の先に炎症や膿が生じることがあります。

歯ぐきに白いできものがある

歯ぐきにニキビのような白いできものがある場合、歯根の先にたまった膿が排出される通り道であるフィステルの可能性があります。

痛みが少なくても感染が治ったわけではないため、根本的な治療が必要です。

呼吸や飲み込みが苦しい

顔や首まで腫れている、息がしづらい、唾液を飲み込めない、意識がぼんやりするといった症状がある場合は、通常の診療時間を待たず、救急医療機関へ相談してください。

虫歯は、進行度によってC0からC4に分類されます。

C0:初期の虫歯

歯の表面が白く濁って見えるものの、まだ明確な穴が開いていない段階です。

適切な歯磨き、フッ化物の利用、食習慣の改善などによって再石灰化を促し、進行を抑えられる可能性があります。

C1:エナメル質の虫歯

虫歯が歯の表面にあるエナメル質にとどまっている段階です。

痛みはほとんどありませんが、歯の表面に小さな穴や黒ずみが見られることがあります。

虫歯の大きさや活動性を診断し、経過観察またはコンポジットレジンによる修復を検討します。

C2:象牙質まで進んだ虫歯

エナメル質の内側にある象牙質まで虫歯が進んだ状態です。

冷たいものや甘いものがしみる、食べ物が詰まる、噛んだときに違和感があるといった症状が現れることがあります。

感染した部分を除去し、コンポジットレジン、インレー、クラウンなどで修復します。

C3:神経まで達した虫歯

虫歯が歯髄まで達し、歯の神経に炎症や感染が起きている状態です。

何もしなくてもズキズキ痛む、夜眠れないほど痛む、熱いものが強くしみるなどの症状が現れます。

歯髄を残せる可能性がある場合は、MTAセメントなどを用いた歯髄保存療法を検討します。保存が難しい場合は、感染した神経を除去する根管治療が必要です。

C4:歯が大きく崩壊した虫歯

歯冠の大部分が崩れ、歯の根だけが残っているような状態です。

神経が壊死して痛みを感じないこともありますが、歯根の先に膿がたまると、再び強い痛みや腫れが生じます。

C4だからといって必ず抜歯になるわけではありません。残っている歯質の量、虫歯の深さ、歯根の状態、歯周病の進行度などを詳しく調べ、保存できるかを判断します。

見た目がボロボロでも、歯根がしっかり残っていれば、治療によって保存できる可能性があります。

歯を残せるかどうかは、虫歯の見た目だけでは判断できません。レントゲン検査、歯周ポケット検査、歯の動揺度、歯根破折の有無などを総合的に評価します。

歯を残せる可能性があるケース

  • 歯根に十分な長さがある
  • 歯根が割れていない
  • 虫歯を取り除いた後も、修復に必要な歯質が残る
  • 根管治療によって感染を除去できる
  • 歯を支える顎の骨が一定量残っている
  • 歯周病を治療することで安定が期待できる
  • 外科処置などで健全な歯質を確保できる

抜歯を検討することがあるケース

  • 歯根が縦に割れている
  • 虫歯が歯根の深い部分まで広がっている
  • 歯を支える顎の骨が大きく失われている
  • 歯根の長さが短く、修復後の安定が期待できない
  • 重度の感染があり、根管治療による改善が難しい
  • 治療しても噛む機能を回復できない
  • 周囲の歯や全身状態に悪影響を及ぼすおそれがある

歯を残すことだけを優先すればよいわけではありません。無理に保存した結果、痛みや感染を繰り返すこともあります。

長期的に安定して噛める状態をつくれるかどうかを考え、保存と抜歯のどちらが適切かを判断することが大切です。

虫歯を取り除いて詰め物・被せ物をする

神経まで達していない虫歯では、感染した歯質を除去し、詰め物や被せ物で修復します。

虫歯の範囲が小さければ、コンポジットレジンによる修復が可能です。欠損が大きい場合は、インレーやクラウンによって歯の形と噛む機能を回復します。

歯髄保存療法

虫歯が神経に近接していても、歯髄の状態によっては、神経をすべて取らずに残せる場合があります。

感染部分を慎重に除去し、MTAセメントなどの材料で神経を保護します。

ただし、すでに強い自発痛がある場合や、神経の感染が広範囲に及んでいる場合には適応できないことがあります。

根管治療

虫歯が神経まで達し、歯髄を残すことが難しい場合に行う治療です。

歯の内部から感染した神経や細菌を取り除き、根管内を清掃・消毒します。その後、薬剤を隙間なく充填して再感染を防ぎ、土台と被せ物で歯を補強します。

根管治療の一般的な流れは次のとおりです。

  1. 麻酔をする
  2. 虫歯と感染した歯髄を取り除く
  3. 根管内を清掃・消毒する
  4. 症状が落ち着くまで薬剤を交換する
  5. 根管内を充填する
  6. 土台を作る
  7. 被せ物を装着する

治療回数は、感染の程度や根管の形態によって異なります。

歯冠長延長術

虫歯が歯ぐきの深い位置まで及んでいる場合、歯ぐきや歯槽骨の形を整え、被せ物を支える健全な歯質を露出させる処置です。

すべての症例に適応できるわけではありませんが、通常なら抜歯を検討する歯を保存できる場合があります。

矯正的挺出

歯ぐきの下にある歯根を、部分的な矯正によって少しずつ引き上げる方法です。

被せ物を安定して装着できる位置まで健全な歯質を移動させることで、歯を保存できる可能性があります。

歯根端切除術

通常の根管治療だけでは治りにくい根尖病変に対して、歯ぐき側から歯根の先端と感染組織を外科的に取り除く治療です。

再根管治療が難しい場合などに検討します。

1.問診・カウンセリング

痛みの場所、症状が始まった時期、治療への不安、持病や服用薬などを確認します。

「歯医者が怖い」「麻酔が苦手」「できる限り歯を残したい」といったご希望も遠慮なくお伝えください。

2.口腔内診査

虫歯の範囲だけでなく、歯ぐきの状態、歯の揺れ、噛み合わせ、残っている歯質の量などを確認します。

3.レントゲン検査

目で見える部分だけでは分からない虫歯の深さ、歯根の状態、根尖病変、顎の骨の状態などを確認します。

4.応急処置

強い痛みや腫れがある場合は、まず症状を和らげるための処置を行います。

必要に応じて、虫歯の除去、歯髄の処置、膿の排出、噛み合わせの調整などを行います。

抗菌薬は、発熱や広範囲の腫れなど、感染が周囲へ広がっていると判断した場合に使用します。抗菌薬を飲むだけでは、感染した歯の内部そのものを治すことはできません。

5.歯周病の基本治療

虫歯が多数ある方では、歯周病も同時に進行していることがあります。

歯垢や歯石を除去し、歯ぐきの炎症を改善してから本格的な修復治療を進めることで、治療後の歯を長く維持しやすくなります。

6.虫歯・根管治療

歯ごとの状態に応じて、詰め物、被せ物、歯髄保存療法、根管治療などを行います。

一度にすべてを治療するのではなく、痛みや感染のある歯、噛むために重要な歯から優先順位を決めて治療します。

7.噛み合わせと見た目の回復

詰め物や被せ物を装着し、噛み合わせを整えます。

歯を失っている部分がある場合は、ブリッジ、入れ歯、インプラントなどを検討します。

8.定期メンテナンス

治療後は、再び虫歯が進行しないように、定期検診、歯周検査、クリーニング、ブラッシング指導を行います。

炎症が強い歯では、麻酔が効きにくいことがあります。

当院では、麻酔時の刺激や治療中の痛みをできる限り軽減するため、症状や治療部位に応じた麻酔方法を選択しています。

表面麻酔

注射の前に歯ぐきへ塗布し、針を刺すときの刺激を和らげます。

針を使用しない麻酔

必要に応じて、圧力によって麻酔液を浸透させる針のない麻酔を使用します。

細い注射針と電動麻酔器

極細の注射針と電動麻酔器を使用し、一定の速度でゆっくり麻酔液を注入します。

伝達麻酔

下顎の奥歯など、通常の浸潤麻酔では十分な効果が得にくい場合に検討します。

治療中に痛みを感じた場合は、我慢せずにお知らせください。麻酔を追加するなど、状況に応じて対応します。

虫歯によって歯を残すことができない場合は、抜歯後に失った歯を補う治療を検討します。

そのまま放置すると、隣の歯が傾く、向かいの歯が伸びる、噛み合わせが変化するといった問題が起こることがあります。

ブリッジ

失った歯の両隣を削り、連結した被せ物を装着する治療です。

虫歯で抜歯後の治療法|保険適用のブリッジ(5・6・7番)
虫歯で抜歯後の治療法|保険適用のブリッジ(5・6・7番)

メリット

  • 固定式で取り外す必要がない
  • 比較的短期間で治療できる
  • 保険適用の方法もある

デメリット

  • 支えとなる両隣の歯を削る必要がある
  • 支台歯に負担がかかる
  • 欠損部分の清掃に工夫が必要

部分入れ歯

取り外し式の人工歯です。

メリット

  • 多くの欠損状態に対応できる
  • 保険適用の治療がある
  • 周囲の歯を削る量を抑えられる場合がある

デメリット

  • 装着時に違和感が出ることがある
  • 噛む力が天然歯より弱くなりやすい
  • 毎日の取り外しと清掃が必要

インプラント

顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療です。

虫歯で抜歯後の選択肢|上顎6番インプラント治療
虫歯で抜歯後の選択肢|上顎6番インプラント治療

メリット

  • 周囲の健康な歯を削らずに治療できる
  • 固定式で安定しやすい
  • 天然歯に近い噛み心地を期待できる

デメリット

  • 外科手術が必要
  • 自費診療となる
  • 全身状態や骨の量によって適応できないことがある
  • 治療後も定期的なメンテナンスが必要

当院のインプラント治療費は、1本295,000円(税込324,500円)からです。骨造成などの追加処置が必要な場合は、別途費用がかかります。

治療費は、虫歯の本数、進行度、根管治療の有無、使用する材料、保険診療か自費診療かによって異なります。

保険診療

保険診療では、健康保険で定められた材料や治療方法を使用します。

主に次の治療が対象となります。

  • コンポジットレジン充填
  • 金属製の詰め物・被せ物
  • 適応条件を満たしたCAD/CAM冠
  • 根管治療
  • 抜歯
  • ブリッジ
  • レジン床の入れ歯

窓口での支払額は、患者さんの負担割合や処置内容によって変わります。

自費診療

自費診療では、見た目、耐久性、清掃性などを考慮し、セラミックやジルコニアなどの材料を選択できます。

インプラントや一部の精密根管治療なども自費診療となります。

診査後に治療方法と費用をご説明し、ご納得いただいてから治療を進めます。

医療費控除

病状に応じて一般的に必要と認められる歯科治療費は、保険診療だけでなく、自費のセラミック治療なども医療費控除の対象になる場合があります。審美目的だけの治療などは対象外になるため、詳しくは税務署や税理士へご確認ください。

治療費の目安

治療法保険診療の費用自費診療の費用
詰め物(インレー)約1,000~3,000円(銀歯)3万~7万円(セラミック)
被せ物(クラウン)約5,000~1万円(銀歯)8万~15万円(セラミック・ジルコニア)
根管治療5,000~1万円10万~20万円(精密根管治療)
抜歯約3,000~5,000円5万~10万円(難抜歯・親知らずなど)
インプラント保険適用外30万~50万円(1本あたり)

ひどい虫歯になってしまい、「こんな状態を見せたら怒られるのではないか」「だらしないと思われるのではないか」と不安に感じる方は少なくありません。

しかし、歯科医院の役割は、患者さんを責めることではなく、現在のお口の状態を改善することです。

ひどい虫歯の患者さんは珍しくありません

仕事や育児、介護、歯科治療への恐怖、過去のつらい経験、経済的な事情など、受診できなかった理由は人によって異なります。

虫歯が多いことだけで、生活や性格を判断することはありません。

最初からすべて治療する必要はありません

まずはお口の中を確認し、痛みや感染のある歯から優先的に治療します。

治療本数が多い場合は、生活や通院可能な頻度に合わせて治療計画を立てます。

「相談だけ」のつもりでも大丈夫です

初診では、検査を受けて現在の状態を知ることから始められます。

どの歯を残せるのか、何回くらい通院するのか、保険診療でどこまで治療できるのかなどを確認し、納得してから治療を進めましょう。

怒られるのが怖い方もご相談ください

受診が遅れたことを責めても、虫歯が治るわけではありません。

「これから治したい」と思ったときが、治療を始めるタイミングです。

痛みがさらに強くなる

虫歯が神経へ達すると、何もしなくても強く痛むようになります。

市販の鎮痛薬で一時的に症状が軽くなっても、虫歯そのものが治るわけではありません。

神経が壊死する

歯髄の炎症が進むと、神経が壊死して一時的に痛みがなくなることがあります。

その後、歯の内部で細菌が増殖し、根の先に感染が広がります。

歯根の先に膿がたまる

感染が歯根の先へ広がると、根尖性歯周炎が起こります。

噛んだときの痛み、歯ぐきの腫れ、膿、フィステル、強い口臭などが現れることがあります。

顎の骨や周囲組織へ炎症が広がる

虫歯から始まった感染は、歯髄炎、歯髄壊死、根尖性歯周炎を経て、歯槽骨炎や顎骨炎へ進展することがあります。

炎症が広がると、強い腫れや痛みに加えて、発熱などの全身症状を伴う場合があります。

蜂窩織炎を起こすことがある

感染が顎の下や首の組織に広がると、蜂窩織炎を起こすことがあります。

重症化すると、口が開かない、飲み込めない、呼吸しづらいといった症状が現れ、入院治療が必要になることもあります。

歯を残せる可能性が低くなる

初期段階であれば小さな処置で済む虫歯も、放置すると根管治療や抜歯が必要になる可能性が高くなります。

治療期間や費用を抑えるためにも、早めの受診が重要です。

歯科医院を受診するまでの間は、次の方法で対応してください。

患部を冷やす

頬の外側から、冷たいタオルなどで軽く冷やします。

冷やしすぎるとかえって痛みが強くなることがあるため、保冷剤を直接皮膚へ当て続けるのは避けてください。

痛み止めを服用する

普段服用して問題のない市販の鎮痛薬があれば、用法・用量を守って使用してください。

持病がある方、妊娠中の方、他の薬を服用している方は、医師または薬剤師へ確認しましょう。

お口の中を清潔にする

食べかすが詰まっている場合は、無理のない範囲でやさしく歯を磨きます。

強く触ったり、尖ったもので穴の中をいじったりしないでください。

患部を温めない

長時間の入浴、飲酒、激しい運動などで血流がよくなると、痛みが強くなることがあります。

歯に薬を詰めない

鎮痛薬や正露丸などを虫歯の穴へ直接詰めると、粘膜を傷めるおそれがあります。

応急処置はあくまでも一時的なものです。症状が軽くなっても、できるだけ早く歯科医院を受診してください。

虫歯は、単に歯磨きをしていなかったから起こるとは限りません。

細菌、糖質、歯の性質、唾液、飲食回数、磨き残しなど、複数の要因が重なって進行します。

歯垢やバイオフィルム

歯垢は、多数の細菌が集まったものです。

歯垢が歯の表面に長時間とどまると、細菌がつくる酸によって歯からミネラルが溶け出します。

甘い飲食物を摂る回数が多い

虫歯のリスクは、糖分の量だけでなく、飲食する回数にも影響されます。

砂糖入りのコーヒー、ジュース、スポーツドリンク、飴などを少量ずつ長時間摂る習慣があると、口腔内が酸性になる時間が長くなります。

歯と歯の間を清掃していない

歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れを十分に取り除けません。

デンタルフロスや歯間ブラシを使っていない場合、隣接面の虫歯が見えないところで進行することがあります。

唾液が少ない

唾液には、口腔内の酸を中和し、溶けかけた歯の再石灰化を助ける働きがあります。

薬の副作用、加齢、口呼吸、脱水、全身疾患などによって唾液が減ると、虫歯のリスクが高くなります。

被せ物や詰め物の周囲から再発した

詰め物や被せ物の境目には歯垢がたまりやすく、経年変化によって隙間ができると、内部で虫歯が進行することがあります。

被せ物の中の虫歯は見た目では分かりにくいため、レントゲン検査が必要です。

歯科治療が怖く、受診できなかった

過去の治療で痛い思いをしたことが原因で、受診を避けてしまう方もいます。

治療に対する不安が強い場合は、予約時や初診時にその旨をお伝えください。

フッ化物配合歯磨き剤を使用する

フッ化物には、歯の再石灰化を促し、酸に対する抵抗性を高める働きがあります。

歯磨き後は、歯磨き剤を何度も水で洗い流さず、少量の水で軽くすすぐ方法が推奨されます。

年齢によって推奨される濃度や使用量が異なるため、お子さんの場合は歯科医師または歯科衛生士へご相談ください。

デンタルフロスや歯間ブラシを使う

歯と歯の間は虫歯が発生しやすく、見つかりにくい場所です。

歯間の広さに合わせて、フロスと歯間ブラシを使い分けます。

電動歯ブラシの活用

  • 手磨きが苦手な人や歯並びが悪い人には、電動歯ブラシがおすすめ。
  • 音波ブラシ回転式ブラシは、手磨きよりも効果的にプラークを除去できる。
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甘いものを摂る時間を決める

完全に甘いものをやめる必要はありません。

間食の時間を決め、砂糖入り飲料を長時間かけて飲む習慣を減らすことが重要です。

寝る前の歯磨きを丁寧に行う

就寝中は唾液の分泌量が減るため、寝る前には特に丁寧な歯磨きが必要です。

定期検診を受ける

初期の虫歯や被せ物の内部の虫歯は、ご自身では気づきにくいことがあります。

虫歯のリスクに応じて定期的に検査を受け、必要に応じてクリーニング、フッ化物塗布、ブラッシング指導を受けましょう。

ボロボロの歯でも治療できますか?

治療できます。

すべての歯を残せるとは限りませんが、根管治療、詰め物、被せ物、入れ歯、ブリッジ、インプラントなどを組み合わせることで、噛む機能や見た目の改善を目指せます。

C4の虫歯は必ず抜歯ですか?

必ず抜歯になるわけではありません。

歯根の状態、残っている歯質、歯周病の進行度などによっては保存できる場合があります。ただし、歯根破折や歯根深部までの虫歯がある場合は、抜歯が適切なこともあります。

痛みがなくなれば放置しても大丈夫ですか?

放置しないでください。

神経が壊死したことで痛みがなくなっている可能性があります。感染が歯根の先へ広がる前に検査を受けましょう。

何本も虫歯があります。一度に治療できますか?

症状や治療内容によって異なります。

強く痛む歯、感染している歯、噛むために重要な歯から優先順位を決め、段階的に治療するのが一般的です。

保険診療だけでも治療できますか?

多くの虫歯治療、根管治療、抜歯、ブリッジ、入れ歯は保険診療で対応できます。

ただし、使用できる材料や治療方法には一定の制限があります。保険診療と自費診療の違いをご説明し、ご希望に合った方法を一緒に検討します。

治療期間はどのくらいですか?

虫歯の本数や進行度によって大きく異なります。

小さな虫歯であれば1回で終わる場合がありますが、根管治療や多数歯の治療が必要な場合は、数か月以上かかることもあります。

歯医者に行ったら怒られませんか?

当院では、受診が遅れたことや虫歯の本数を理由に患者さんを責めることはありません。

まず現在の状態を確認し、これからどのように改善していくかを一緒に考えます。

顔が腫れています。次の予約まで待っても大丈夫ですか?

顔や首の腫れ、発熱、強いだるさ、口が開かない、飲み込みにくいなどの症状がある場合は、予約日を待たずに歯科医院へ連絡してください。

呼吸が苦しい、急速に腫れが広がっているなどの症状がある場合は、救急医療機関へ相談してください。

歯が大きく崩れていても、すべての歯が抜歯になるとは限りません。

根管治療やMTAセメントを用いた歯髄保存療法、歯周外科処置などによって、天然歯を残せる可能性があります。

一方で、無理に歯を残すことが適切でない場合は、抜歯後のブリッジ、入れ歯、インプラントを含め、将来を見据えた治療方法をご提案します。

「歯がボロボロで恥ずかしい」
「怒られそうで怖い」
「治療費が心配」
「何本抜かれるのか不安」

このようなお気持ちがあっても、どうぞそのままお聞かせください。

現在のお口の状態を丁寧に診査し、痛みのある歯から優先順位をつけ、無理のない治療計画を一緒に考えていきます。

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ひどい虫歯でも、適切な診査・診断によって歯を残せる場合があります。

当院では、できる限り天然歯を残すことを大切にし、患者さんの症状、ご希望、生活環境に合わせた治療方法をご提案しています。

江戸川区篠崎、篠崎駅南口徒歩1分の当歯科クリニックまでご相談ください。

【動画】歯茎のニキビのような出来物・フィステル

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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