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歯を失ったとき、「なるべく歯を削らずに治したい」と思いませんか?
そんな希望を叶えるのが、接着ブリッジという治療法です。従来のブリッジのように健康な歯を大きく削ることなく、目立たず自然な見た目を保ちながら歯を補うことができます。

しかも、一定の条件を満たせば保険適用も可能
費用を抑えつつ、インプラントや入れ歯と比べて短期間で治療が終わる点も魅力です。

本記事では、

…など、患者さんが知りたいポイントをわかりやすく解説します。
「削らずに、自然に、安心して治したい」と考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

接着ブリッジは、歯をほとんど削らずに失った歯を補う最新の補綴治療です。人工歯(ポンティック)を、両隣の歯の裏側や側面に接着剤で固定するのが特徴です。
従来のブリッジのように歯を大きく削らず、健康な歯をできるだけ残すことができる点が大きなメリットです。

構造的には「支台歯(しだいし)」と呼ばれる隣接する歯に接着する翼状のパーツを持ち、補綴装置全体が1ユニットで構成されるため、装着も比較的シンプルです。

✨自費のセラミック接着ブリッジ症例

上顎4番欠損術前
上顎4番欠損の術前

上顎4番が無く両隣の犬歯と小臼歯は生活歯です。

接着ブリッジ装着
接着ブリッジ装着

接着ブリッジ装着後の側面から見た所です。欠損部はセラミックで製作し審美的に仕上がっています。

✨同症例咬合面観

接着ブリッジの咬合面観
接着ブリッジの咬合面観
内側は金属

接着ブリッジ症例の咬合面から見た所です。見える部分の歯質は削らず、内側のみを削ります。内側に金属が使われていますが、正面から見ると金属は見えない構造になっています。

🎯 削る量が少ない理由とその利点

通常のブリッジは、両隣の歯を全周にわたって大きく削る必要があります。しかし、接着ブリッジは裏面や一部のエナメル質のみをわずかに削るだけで済みます。

この最小限の切削が可能な理由は、接着材の進化歯科用素材の軽量化のおかげです。
その結果:

  • 💎 健康な歯を守れる
  • 治療期間が短く済む
  • 😌 治療への心理的ハードルが低い

など、患者にとってメリットが多い治療法です。

🧪 ヒューマンブリッジとは?|3ピース構造の高精度補綴

ヒューマンブリッジは、接着ブリッジの中でも精度と安定性を追求した進化形です。
3つのパーツ(支台歯×2+ポンティック)から構成され、歯のアンダーカット(凹み)を活用することで、強力な保持力を実現します。

わずかに歯を削る設計ですが、歯の寿命を延ばすための工夫が随所に施されており、長期的な使用にも適しています。
セラミック素材を選べば、審美性にも優れ、前歯にも安心して使用可能です。

🦷 他の治療法との比較(ブリッジ・インプラント・入れ歯)

項目接着ブリッジ通常のブリッジインプラント入れ歯
歯の削る量最小限大きく削る削らない削らない
審美性高い(特に前歯)高い非常に高いやや劣る
費用保険対応あり保険対応あり高額(自費)安価(保険可)
治療期間短い(2〜4週)普通(2〜3週)長い(数ヶ月)短い
耐久性5〜10年10年以上10〜20年3〜5年程度
メリット歯にやさしい強度がある長期安定簡易・低価格
デメリット脱離しやすい健康歯への負担外科手術が必要ズレ・違和感あり

患者さんの状態や希望に応じて、最適な選択肢は異なります。**「できるだけ削らず、自然に治したい」**という方には、接着ブリッジが非常に適しています。

従来のブリッジ治療では、人工歯を固定するために両隣の健康な歯を大きく削る必要がありました。これに対し、接着ブリッジは歯の裏側や一部のエナメル質だけを最小限削ることで装着が可能です。

この“削らない”設計は、以下のような点で大きなメリットになります:

  • 🦷 健康な歯を守りながら治療ができる
  • 💥 神経を取るリスクがほぼゼロ
  • ⛑ 歯の寿命を延ばしやすい

**「歯は一度削ると元には戻らない」**ため、できる限り保存したいという患者ニーズにぴったり合致する治療法です。

🪞 審美性の高さと自然な見た目

接着ブリッジは審美性にも優れた治療です。とくに前歯の欠損に適しており、装着後でも見た目が自然で目立ちません

🟠 保険診療では硬質レジン前装冠を使用し、日常生活で十分な美しさを実現。
🔵 自費診療ではセラミックやジルコニアを選択でき、天然歯に近い透明感と色調を再現可能です。

「人前で笑うのが気になっていた」「金属が見えるのは避けたい」
そんな方でも**安心して使える“見た目重視のブリッジ”**です。

⏱ 治療期間の短さと手術不要の安心感

接着ブリッジの魅力は、短期間で完了する点にもあります。
通常のインプラント治療では数ヶ月の治療期間と外科手術が必要ですが、接着ブリッジは約2〜4週間、通院1〜2回程度で治療が完了することがほとんどです。

  • 💉 手術不要 → 痛みや腫れの心配なし
  • 🏥 通院回数が少なく、忙しい方にも安心
  • 🧘‍♀️ 心理的負担も少ない

体への負担を最小限にしつつ、スピーディーに歯を補える点で、多くの患者さんに選ばれています。

💰 条件を満たせば保険適用も可能!

接着ブリッジは、一定の条件を満たせば保険適用も可能な治療法です。
これにより、経済的な負担を抑えながら審美性・機能性を両立できる選択肢となっています。

保険適用の主な条件

  • 欠損歯が1本のみである
  • 両隣に神経のある健康な歯がある
  • 原則として前歯部(中切歯・側切歯・犬歯)
  • 支台歯に重度の歯周病や動揺がない

🪙 自己負担3割の場合、費用は約18,000〜21,000円程度(前歯・奥歯で異なります)

高額なインプラントやセラミック治療に比べて、コストパフォーマンスに優れた治療として注目されています。

✅ 主な条件一覧(欠損数・歯の状態・削る量など)

接着ブリッジは保険診療でも対応可能な治療法ですが、保険が適用されるためには複数の厳密な条件があります。主な条件は以下の通りです:

  • 🔢 欠損歯は1本のみ(複数歯は適用外)
  • 🦷 **隣接する歯のうち最低1本が生活歯(神経あり)**であること
  • 📉 支台歯に歯周病がない、またはコントロールされていること
  • ✂️ 削除範囲がエナメル質内に収まること(象牙質を超えない)

これらの条件を満たすことで、健康保険を使って接着ブリッジを装着することが可能となります。

🦷 前歯と奥歯で異なる適用条件

接着ブリッジは、原則として前歯に限定して保険適用されます。

部位保険適用の可否理由
前歯(中切歯・側切歯・犬歯)✅ 適用されやすい審美性の配慮・咬合力が弱め
小臼歯〜大臼歯(奥歯)⚠️ 条件付き/基本は適用外咬む力が強く、脱離リスクが高いため

🦷 奥歯にも接着ブリッジを使いたい場合は、自費診療が基本となります。特に咬合力のかかる大臼歯では、耐久性のある素材や設計が必要となるため、費用もそれなりに高額になります。

🧾 保険適用になるケース/ならないケース

✅ 保険適用になる例:

  • 欠損歯が前歯で1本だけ
  • 支台歯が健康で、神経が残っている
  • 歯周病治療後で安定している
  • 咬合関係が問題ない

❌ 保険適用外になる例:

  • 複数の歯が欠損している場合
  • 支台歯が差し歯やブリッジになっている
  • 歯周病が進行していて歯が動揺している
  • 見た目の美しさだけを目的に治療する場合(美容目的)

患者さんによっては保険が使えないケースもありますが、**その場合でも自費での対応が可能です。**事前に歯科医院でしっかりとカウンセリングを受けることが大切です。

📝 保険外素材(セラミック・ジルコニア)の違い

保険適用では金属+硬質レジンなどの素材が使われますが、見た目・耐久性・金属アレルギー対策の観点から**自費診療の素材を選ぶ方も増えています。以下に主な素材の違いをまとめます:

素材特徴費用相場(1本)適応例
セラミック高い審美性・変色しにくい・自然な透明感10〜20万円前歯全般
ジルコニア強度が高い・割れにくい・金属不使用15〜30万円奥歯にも使用可能
金属+レジン(保険)安価だが変色・金属露出の可能性あり約1.8〜2.1万円(3割負担時)主に前歯、保険適用範囲内

見た目重視・長期使用を希望する方にはセラミックやジルコニアがおすすめです。特に金属アレルギーが気になる方や、笑顔を気にされる方には自費素材の選択肢もご提案すると親切です。

接着ブリッジの最大の魅力は、健康な歯をできるだけ削らずに治療できる点です。
従来のブリッジのように大きく歯を削る必要がないため、神経を残せるケースが多く、歯の寿命を守りやすいのが特徴です。

また、審美性にも優れています:

  • 🦷 前歯にも適用できる自然な仕上がり
  • 🪞 金属部分が見えにくい設計
  • 🎨 セラミックやジルコニアなら、色調も歯に自然に馴染む

「削らずに見た目も自然に」——そんな理想的な治療を実現する方法として、多くの患者に支持されています。

⚠️ デメリット|耐久性・技術依存・金属露出の可能性

一方で、接着ブリッジにはいくつかの注意点や弱点も存在します。

💥 耐久性の課題

接着材で支える構造上、通常のブリッジやインプラントよりも強度が劣ることがあります。
とくに奥歯など強い咬合力がかかる部位では、破損や脱離のリスクが高くなります。

🧠 技術依存度が高い

接着ブリッジの成功率は、歯科医師や技工士の経験・スキルに大きく左右されます。
接着面の処理・噛み合わせの調整・接着剤の選定など、細かな技術が治療の精度を左右するため、信頼できる歯科医院を選ぶことが重要です。

🔩 金属露出の可能性

保険診療で使用される金属フレーム付きの設計では、角度によって金属が見えてしまうこともあります。
とくに審美性を重視する方には、気になるポイントとなる場合があります。

🔍 保険適用のデメリット(金属・変色・脱離リスク)

保険診療で接着ブリッジを行う場合、費用が抑えられる一方で、いくつかの制約があります。

⚙ 使用できる素材に制限

  • 使用素材は「金属+硬質レジン」に限られる
  • 長期間使うと変色や摩耗が起こる可能性
  • 審美性を重視する方には不向きなケースも

⚠ 金属の露出・違和感

  • 側面に金属が見えてしまうことがある
  • 見た目にこだわる方には、やや不満が残ることも

🧲 脱離しやすいケースも

  • 接着面が小さいため、咬む力が強い方や噛み癖がある方は脱離のリスクが高まります
  • 長期間使用で接着剤の劣化による再接着・再製作が必要になる場合も

📅 初診から装着までのスケジュール(目安2〜4週間)

接着ブリッジの治療は、比較的短期間で完了するのが魅力です。
多くの場合、初診から装着完了までに2〜4週間程度を要します。

一般的なスケジュール例:

  1. 🩺【初診】診査・診断・保険適用の確認
  2. 🦷【2回目】歯の準備・型取り
  3. 🧪【技工期間】約1〜2週間で技工所がブリッジ製作
  4. 🛠【3回目】装着・接着・最終調整

※症例によっては、2回の通院で完了することもあります。
忙しい方でもスムーズに進められる治療法です。

🦷 治療手順|削る→型取り→技工所→接着→調整

接着ブリッジの治療は、次のような流れで行われます:

① 必要最小限の歯の切削

隣接歯の裏面や側面をエナメル質レベルでごくわずかに削ります
※削らずに済む場合もあります。

② 型取り・噛み合わせの記録

歯型(印象)を取り、咬合の高さやかみ合わせの位置を記録します。

③ 技工所でブリッジを製作

歯科技工士が設計図を元に、接着ブリッジを1〜2週間で製作します。
素材は保険(レジン+金属)または自費(セラミック・ジルコニア)によって異なります。

④ 装着と接着

完成したブリッジを口腔内で試適し、専用の接着材でしっかり固定します。

⑤ 最終調整

かみ合わせや周囲の歯とのバランスを微調整して治療完了となります。

🧴 使用する接着材と処理技術(エッチング・CAD/CAM)

🧪 使用される接着材

接着ブリッジの成功には、**高性能な接着剤(レジンセメントなど)**の使用が重要です。

  • 保険診療:標準的なレジンセメント
  • 自費診療:耐久性・審美性に優れた高機能セメント(例:デュアルキュアタイプ)

🧼 接着力を高める処理技術

接着部位には次のような処理を行います:

  • エッチング処理(酸処理)
  • サンドブラスト処理(微細な凹凸で密着性アップ)
  • ボンディング処理(接着強化剤の塗布)

また、CAD/CAM技術を活用することで、より高精度で適合の良いブリッジ製作も可能になっています。特に自費診療では、短納期+高精度の両立が実現できます。

❌ インレータイプのリスクと注意点(奥歯の場合)

奥歯などに使われる「インレータイプ接着ブリッジ」は、歯の噛む面を削って内側にブリッジを埋め込む形状ですが、いくつかのリスクがあるため注意が必要です。

✂️インレータイプの 治療手順

下記の様なケースは、大臼歯や小臼歯に適応するインレータイプなのでインレーブリッジとも呼びます。イラストは保険適用の金属で作ることを想定していますが、歯の色と同じ白色のジルコニアでも作成可能です。ジルコニアの場合は保険適用外になります。

手順

歯を僅かに削る

抜歯した歯の前後の歯を僅かに削ります。

歯を僅かに削る
歯を僅かに削る

手順

接着ブリッジを技工所へ依頼

歯型取りと高さ決めを行い、石膏模型を作成して接着性ブリッジの作成を技工所に依頼します。

接着ブリッジを技工所へ依頼
接着ブリッジを技工所へ依頼

手順

接着ブリッジ装着

接着性セメントで接着ブリッジを装着します。

接着ブリッジ装着
接着ブリッジ装着

⚠ 主なリスク:

  • 咬合力の強い奥歯では脱離しやすい
  • 一部だけ外れた場合に気付かず使用を続けると虫歯に直結
  • 象牙質まで削るため、虫歯の進行が早くなる危険性がある

特に「片側だけ外れて浮いたままになっている状態」は、歯垢が溜まりやすく、虫歯が急速に悪化する要因になります。

📝 歯科医の判断によっては、奥歯へのインレータイプは推奨されないことも多いため、適応の可否を十分に相談しましょう。

🏥 保険診療での費用(前歯・奥歯の点数)

接着ブリッジは一定の条件を満たす場合に保険適用が可能で、3割負担の方であれば費用は比較的リーズナブルです。

部位点数3割負担時の目安費用
前歯(中切歯・側切歯・犬歯)約6,700点約21,000円
奥歯(条件を満たす場合のみ)約6,000点約18,000円

※上記はあくまでブリッジ製作に関する技術料等を合算した概算で、患者さんの症例や医院によって若干の差があります。

💡 保険診療の場合、使用できる素材は硬質レジン+金属の組み合わせに限られ、審美性や耐久性には限界があります。

💳 自費治療の場合の価格相場(セラミック/ジルコニア)

保険適用外の素材(セラミック・ジルコニアなど)を使用する場合は、全額自己負担の自費診療となります。

素材特徴価格相場(1本あたり)
セラミック高い審美性・変色しにくい・自然な透明感約10〜20万円
ジルコニア非常に高い強度・金属不使用・奥歯にも可約15〜30万円

✨ セラミックやジルコニアは「前歯の見た目が気になる」「金属アレルギーが心配」「長持ちさせたい」などの希望をお持ちの方に選ばれています。

📌 費用に含まれる内容と別途費用項目(レントゲン等)

💰 ブリッジ費用に含まれるもの

  • 技術料(設計・製作・調整)
  • ブリッジ本体の材料費
  • 型取り、咬合調整などの基本処置
  • 装着時の接着処理

🧾 別途かかる可能性のある費用

  • 初診料・再診料
  • レントゲン撮影(デジタルレントゲン・CTなど)
  • 歯周病の基本治療(スケーリング等)
  • 診断用模型作製料
  • 特殊な接着材や設計費(自費診療の場合)

📝 自費診療では医院によって価格差が大きいため、事前に見積もりを提示してもらうことが大切です。保険診療でも、来院回数によって加算される項目があるため、費用の総額は医師に確認しましょう。

🕰 耐用年数は5〜10年?素材と使用状況で変わる

接着ブリッジの耐用年数は一般的に5〜10年とされています。ただし、使用する素材・接着剤の品質・かみ合わせ・ケアの状態によって大きく左右されます。

項目耐用年数の影響
保険素材(レジン+金属)約5〜7年(変色・摩耗しやすい)
セラミック・ジルコニア約10年以上(耐久性・審美性に優れる)
咬合力・噛み癖強い力がかかると破損リスクUP
手入れの状態プラークの蓄積で虫歯・脱離の原因に

📝 「素材選び+ケア意識+定期検診」の3点を意識することで、より長く安定して使用することが可能です。

🧼 長持ちさせるためのセルフケア方法

接着ブリッジを長く使い続けるためには、日々のセルフケアがとても重要です。

🪥 ケアのポイント:

  • 毎日の丁寧な歯磨き(接着部位を重点的に
  • デンタルフロスや歯間ブラシで細かい隙間を清掃
  • フッ素入り歯磨き粉の活用で虫歯予防
  • うがい薬や洗口液でプラークの付着を抑制

また、ガムやキャラメルなど粘着性のある食べ物、氷やナッツなどの硬い食べ物は、ブリッジの脱離や破損を招く可能性があるため控えるようにしましょう

🦷 6ヶ月ごとの定期検診でリスク予防

接着ブリッジは、見た目に問題がなくても劣化や不具合が進んでいることがあります。そのため、半年に1回の定期検診を強くおすすめします。

定期検診で行う内容:

  • 接着部の確認(浮き・変色・劣化)
  • 噛み合わせのチェックと調整
  • 周囲の歯や歯茎の状態確認
  • プロによるクリーニング(PMTC)

📍 定期的なチェックで、虫歯や歯周病、破損のリスクを早期に発見でき、寿命を大きく延ばすことが可能になります。

🛠 破損・脱離時の再治療や交換の対応法

もし接着ブリッジが外れたり壊れたりしてしまった場合は、以下の対応が考えられます:

① 接着剤の劣化による脱離

再接着が可能なケースもありますが、接着力が著しく落ちている場合は再製作が必要です。

② ポンティック部(人工歯)の破損

補綴物自体を新しく作り直す対応となります。素材によって費用が異なります。

③ 隣接歯の虫歯・破折が原因の場合

→ まず支台歯の治療を優先し、その後にブリッジの再設計または他の治療法(インプラントなど)を検討します。

🛑 特に「一部だけ外れてそのまま使用している」状態は非常に危険です。汚れが溜まりやすく、虫歯や炎症の原因になるため、異常を感じたらすぐに歯科医院へ相談しましょう。

🤖 インプラントとの比較(費用・期間・審美性)

比較項目接着ブリッジインプラント
費用保険適用あり。自費でも比較的安価(10〜30万円)自費のみ。1本あたり30〜50万円程度が一般的
治療期間約2〜4週間。手術不要数ヶ月〜半年。外科手術が必要
審美性自然な仕上がり。前歯に適する天然歯に非常に近い美しさ
隣接歯への影響削る量が最小限削る必要なし
術後の痛み・腫れほぼなし手術後に一時的な腫れ・痛みが出る場合あり

💡 「削らず、早く、費用を抑えたい」方には接着ブリッジが適しており
「長期安定性・高い耐久性」を求める場合はインプラントが優位です。

🧱 従来型ブリッジとの違い(削る量・強度)

比較項目接着ブリッジ従来型ブリッジ
歯の削る量極めて少ない。裏面・エナメル質内のみ支台歯を大きく削る必要がある(全周)
強度咬合力が強いと脱離のリスクあり金属でがっちり固定されており高強度
適応部位前歯中心。奥歯は制限あり前歯・奥歯ともに可能
支台歯への影響最小限に抑えられる神経を取るケースも多く、将来的にトラブルが起こる可能性あり
審美性高い(素材選択で向上)素材次第。保険では金属が見える場合もある

🔎 接着ブリッジは「支台歯を守りたい」という方に最適な治療ですが、
強度や奥歯への適応では従来型が有利になることもあります。

🦷 入れ歯との比較(取り外し・固定力・審美性)

比較項目接着ブリッジ入れ歯(部分入れ歯)
装着方法接着固定式(取り外し不要)取り外し式
固定力固定されておりズレにくいズレ・浮き上がり・異物感が出る場合あり
見た目自然な仕上がり。金属露出も少なめ金属バネが見えることもある
違和感少ない(固定式のため)慣れるまで違和感が出やすい
保険対応条件を満たせば可保険適用あり(条件なし)
咀嚼効率良好(固定式)やや劣る(ズレると噛みにくい)

👄 見た目・快適性を重視するなら接着ブリッジ
費用と簡便さを重視するなら入れ歯が選択肢となります。

❓ 接着ブリッジはどれくらい持ちますか?

接着ブリッジの耐用年数は一般的に5〜10年程度です。
ただし、使用する素材や接着剤の質、日々のセルフケア、噛み合わせの状態などによって寿命は大きく変わります。

特に以下のような場合には長持ちしやすくなります

  • セラミックやジルコニアなど高耐久素材を選ぶ
  • 半年に一度の定期検診を受けてメンテナンスする
  • 接着部に負担がかからないよう咬合調整をしている

※不適切な噛み合わせや強い咬合力がある場合は、脱離や破損のリスクが高まります。

❓ 保険外だとどれくらいの費用?

保険外(自費診療)で接着ブリッジを行う場合、選択する素材によって費用が異なります。

素材特徴費用相場(1歯あたり)
セラミック審美性が高く、自然な色調約10万〜20万円
ジルコニア高強度・審美性・金属不使用約15万〜30万円

※費用は歯科医院の設備・技術レベル・地域差によって異なるため、事前に見積もりを確認することをおすすめします。

❓ 前歯しか使えない?奥歯は?

原則として、接着ブリッジの保険適用は前歯(中切歯・側切歯・犬歯)に限られます
ただし、奥歯(小臼歯・大臼歯)にも以下の条件を満たせば適用できることがあります:

  • 噛む力が比較的弱いエリア
  • 支台歯の状態が非常に良好
  • 自費診療で高強度な素材(ジルコニア等)を使用する

⚠️ 奥歯は咬合力が強いため、破損や脱離のリスクが高く、症例を慎重に選ぶ必要があります。歯科医の診断をもとに、適応の可否を確認しましょう。

❓ インプラントや通常のブリッジとの併用は?

はい、症例によっては併用も可能です。
例えば以下のようなケースが考えられます:

  • 👉 片側は接着ブリッジ、もう片側はインプラント
  • 👉 一部は通常のブリッジ、見た目が重要な前歯だけ接着式にする

このように、部位や条件に応じて複数の治療法を組み合わせることで、審美性・機能性・コストをバランス良く調整することが可能です。

📝 ただし、咬合設計や支台歯の状態、骨の量などを総合的に評価したうえで治療計画を立てる必要があるため、信頼できる歯科医院でのカウンセリングが重要です。

🧭 患者の価値観・口腔状況に合わせた選択を

歯を失ったときの選択肢は、入れ歯・ブリッジ・インプラント・接着ブリッジなど多岐にわたります。
その中でも接着ブリッジは、**「健康な歯をできるだけ削らずに治したい」**という価値観に合った補綴治療です。

  • ❌ 歯を削りたくない
  • 👀 見た目を自然に仕上げたい
  • 💰 治療費はできるだけ抑えたい
  • ⏱ 治療期間を短くしたい

こうした希望を持つ方にとって、接着ブリッジは**“ちょうどいい治療”**といえるでしょう。

ただし、適応できる症例や部位には制限があるため、万能ではありません。
だからこそ、「自分に合っているか?」を見極めることが何より重要です。

🏥 歯科医と相談して最適な治療法を選びましょう

接着ブリッジは、技術的な繊細さと診断力が求められる治療法です。
素材の選び方や接着方法、支台歯の状態評価など、精密な判断と技術が治療の成功を左右します。

そのため、まずは信頼できる歯科医院で以下のような相談をしてみましょう:

  • 🦷 自分の歯の状態で接着ブリッジが使えるか?
  • 💸 保険が適用できるのか、それとも自費になるのか?
  • 🧱 他の治療法(インプラントや通常のブリッジ)との比較

正しい知識と専門家のアドバイスをもとに、あなたの口腔環境やライフスタイルに合った最適な治療法を選ぶことが、未来の歯の健康を守る第一歩です。


接着ブリッジは、「削らない」「見た目が自然」「短期間で治療が可能」といったメリットを兼ね備えた、現代的な補綴治療の選択肢です。

🏥 江戸川区篠崎で「歯を削らない治療」をお探しの方へ

「歯をなるべく削らずに、自然な見た目で治したい」
そんなご希望に応える治療法が、接着ブリッジです。

当院では、江戸川区篠崎エリアで接着ブリッジに対応した数少ない歯科医院として、患者さまの大切な歯をできる限り残す治療を心がけています。
従来のブリッジに比べて削る量が少なく、保険が使えるケースもあるため、「見た目・費用・負担の少なさ」のバランスが取れた選択肢です。

前歯の欠損や、インプラントに抵抗がある方にもおすすめの治療法ですので、
「接着ブリッジが自分に向いているか知りたい」という方は、まずはお気軽にご相談ください。
江戸川区篠崎で、お口にやさしい治療をお探しなら当院へ。

【動画】奥歯を抜歯したまま放置すると?

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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