- 1. 【📹 37秒】サイナスリフトはインプラント治療の可能性を広げる骨造成手術
- 2. 🧠 サイナスリフトとは?
- 2.1. 🔍 定義と目的|上顎の骨不足を補う再生手術
- 2.1.1. 🦴上顎臼歯部と上顎洞底との位置関係
- 2.2. 🧱 インプラント治療と骨量の関係|「土台」がなければ建物は立たない
- 2.3. 📏 ソケットリフトとの違い|骨の高さが5mm未満ならサイナスリフト
- 3. 🔧 サイナスリフトの手術方法と流れ
- 3.1. 🩺 術前検査(CT・血液検査など)
- 3.2. 🛠 術式の詳細ステップまとめ
- 3.2.1. ① 表面麻酔・浸潤麻酔
- 3.2.2. ② 歯肉の切開と開窓処置
- 3.2.3. ③ シュナイダー膜の挙上
- 3.2.4. ④ 骨補填材の填入
- 3.2.5. ⑤ インプラントの埋入
- 3.3. 💉サイナスリフト術式(画像付き)
- 3.4. 🦷 上部構造の装着までの流れ
- 3.4.1. ⏳ 骨成熟の待機期間
- 3.4.2. 🔩 アバットメントの装着
- 3.4.3. 👑 人工歯(クラウン)の装着
- 4. 🤕 術後の痛み・腫れ・リスク管理
- 4.1. 💊 痛みと腫れの経過|落ち着くまでの目安と対処法
- 4.2. ⚠️ 合併症とその対策|安全な治療のために
- 4.3. 🚫 術後に避ける行動|成功率を高めるための注意点
- 5. 💰 費用と保険適用について
- 5.1. 📋 自費治療としての費用相場|どのくらいかかる?
- 5.1.1. 当院のサイナスリフトの費用
- 5.2. 🏥 保険適用となる特例条件|限られたケースで認められる保険適用
- 5.2.1. ✅ 保険が認められる主なケース
- 5.3. 🧾 医療費控除・助成制度の活用法|経済的負担を軽減するために
- 5.3.1. 💡 控除を受けるためのポイント
- 6. 🔬 他の骨造成術との比較
- 6.1. 🧪 GBR/オンレイグラフトとの違い|治療法ごとの特長を知ろう
- 6.2. 📊 患者にとっての選択基準|「適切な治療」は人それぞれ
- 6.2.1. ✅ 手術負担
- 6.2.2. ✅ 成功率・予後の安定性
- 6.2.3. ✅ 通院回数・治療期間
- 7. ❌ サイナスリフトが適さないケース
- 7.1. 🚷 術式が不向きな患者|注意すべき全身状態と生活習慣
- 7.1.1. ⛔ コントロールされていない慢性疾患
- 7.1.2. 🦴 骨密度の問題
- 7.1.3. 🚬 喫煙習慣
- 7.2. 🔬 重度の骨吸収・副鼻腔炎がある場合|治療前の診断が鍵
- 7.2.1. 📉 骨高が2mm未満のケース
- 7.2.2. 😷 慢性副鼻腔炎(蓄膿症)などの鼻疾患
- 8. 🙋♂️ よくある質問(FAQ)
- 8.1. ❓ サイナスリフトは痛いですか?
- 8.2. ❓ ダウンタイム(回復期間)はどれくらいですか?
- 8.3. ❓ インプラントは同時に埋入できますか?
- 8.4. ❓ 術後に腫れた場合の対処法は?
- 8.5. ❓ サイナスリフトの成功率は?再治療になることはありますか?
- 9. 📝 まとめ|サイナスリフトで骨の土台から笑顔をつくる
- 9.1. 🌱 将来を見据えた「治療の土台作り」
- 9.2. 💡「できない」を「できる」に変える技術
- 10. 📍 江戸川区篠崎でサイナスリフトをご検討の方へ
- 10.1. 🏥 当院の技術力と症例実績|“できない”を“できる”に変える治療体制
- 10.1.1. 当院の主な特長:
- 11. 【動画】奥歯を抜歯したまま放置すると?
- 12. 筆者・院長

「骨が足りないと言われて、インプラントは無理だと諦めかけた…」
そんなお悩みを持つ方にこそ知っていただきたいのが「サイナスリフト」という治療法です。
年齢や抜歯からの経過により、特に上顎の奥歯は骨が薄くなりやすく、通常のインプラント治療では対応が難しいケースもあります。
しかし、サイナスリフトを行えば、骨の厚みを確保し、安全にインプラントを埋入することが可能になります。
この記事では、そんなサイナスリフトについて、
- ✅ どんな人に必要?
- ✅ 手術の流れや痛みは?
- ✅ 費用や保険の扱いは?
- ✅ 他の骨造成との違いは?
など、患者さんが気になるポイントをやさしく・詳しく解説しています。
江戸川区篠崎でサイナスリフトを検討中の方も、ぜひ最後までご覧ください。
あなたの“噛める未来”を支える選択肢がここにあります。
「削らずに、自然に、安心して治したい」と考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
【📹 37秒】サイナスリフトはインプラント治療の可能性を広げる骨造成手術
🧠 サイナスリフトとは?
🔍 定義と目的|上顎の骨不足を補う再生手術
サイナスリフト(Sinus Lift/上顎洞挙上術)は、上顎の奥歯部分にインプラントを埋める際、骨の厚みが足りない患者さんのために行われる骨造成手術です。
上顎には「上顎洞(サイナス)」と呼ばれる空洞があり、年齢とともにこの空洞が広がることで骨が薄くなります。また、抜歯後の長期放置や、先天的な骨量不足でも同様の状態が生じます。
🧬骨の高さが足りないと、インプラントの安定性が保てず、治療そのものが困難になります。
この問題を根本から解決するのがサイナスリフトの役割です。


🦴上顎臼歯部と上顎洞底との位置関係
上顎の小臼歯と大臼歯歯根は上顎洞と極めて接近していることがあります。また、上顎臼歯を失うと上顎洞底までの距離がさらに短くなります。
歯がある
上顎臼歯部歯根と上顎洞底が接近
上顎骨には、上顎洞(サイナス)という大きな空洞が左右にあります。蓄膿症はこの部分に起きる病気です。
イラストでは小臼歯と大臼歯の歯根が上顎洞と接触していることを表しています。

歯を失う
上顎洞底との距離が近い
上顎第1大臼歯を失った状態の模式図です。上顎洞は拡大し、歯槽骨は吸収されて上顎洞との距離が短くなり、インプラントを埋入するには十分な骨がありません。

🧱 インプラント治療と骨量の関係|「土台」がなければ建物は立たない
インプラント治療の成功には、十分な骨の量と密度が不可欠です。
しかし、以下のような理由で骨が足りなくなることがあります。
- 🧓 加齢による骨吸収
- 🦷 抜歯後の放置による骨の減少
- 🔬 先天的な骨の欠損や形態異常
- 🚑 事故や過去の治療失敗による骨損失
こうした状況でもサイナスリフトによって骨量を確保すれば、インプラント治療が可能になります。
これはまさに、「できない」を「できる」に変える再建技術です。
📏 ソケットリフトとの違い|骨の高さが5mm未満ならサイナスリフト
サイナスリフトとよく比較されるのが**ソケットリフト(上顎洞底挙上術の簡易版)**です。
それぞれの違いを明確に理解しておきましょう。


項目 | サイナスリフト | ソケットリフト |
---|---|---|
適応骨高 | 約5mm未満 | 約5mm以上 |
手術方法 | 側方から上顎洞にアプローチし、人工骨を大量に補填 | インプラント埋入孔から骨を押し上げ、少量の人工骨を補填 |
骨造成量 | 多い(広範囲) | 少ない(局所的) |
手術時間 | やや長め(60〜120分) | 比較的短時間(30〜60分) |
治癒期間 | 骨の成熟まで数ヶ月必要 | インプラントと同時に治療完了することも可能 |
📌まとめると、骨が「かなり足りない」場合はサイナスリフト、「やや足りない」場合はソケットリフトが適応になります。
🔧 サイナスリフトの手術方法と流れ
🩺 術前検査(CT・血液検査など)
サイナスリフトは高度な技術を要する骨造成手術です。そのため、事前の精密検査が非常に重要です。
- 🖥 CTスキャンで、上顎洞の大きさや形、骨の厚みを立体的に確認
- 💉 血液検査で全身状態をチェック(糖尿病・貧血などの影響を把握)
- 📋 治療計画の立案では、インプラントの埋入位置や本数、術式の選択を決定します
✅これらの情報をもとに、安全で確実な手術プランを作成します。
🛠 術式の詳細ステップまとめ
① 表面麻酔・浸潤麻酔
痛みに配慮し、まず表面麻酔を行ってから針のない麻酔器や細い針で局所麻酔を実施します。
② 歯肉の切開と開窓処置
歯ぐきを切開して骨面を露出し、上顎洞の壁に小さな窓(開窓)を作成します。
この際、**シュナイダー膜(上顎洞粘膜)**を傷つけないよう、慎重な操作が求められます。
③ シュナイダー膜の挙上
専用の器具でシュナイダー膜を優しく剥離し、上方へ押し上げます。
膜の下に空間ができたら、そこに人工骨や自家骨を填入します。
④ 骨補填材の填入
使用する骨材には以下のような選択肢があります:
- 🧬 自家骨(自分の骨)
- 🦴 Bio-Oss(ウシ由来の骨)
- 💉 CGF(遠心分離した自己血液から作るフィブリンゲル)
組み合わせにより骨の再生力を高め、成功率を高めることができます。
⑤ インプラントの埋入
- 🦷 骨の高さや硬さが十分な場合は、サイナスリフトと同時にインプラントを埋入できます。
- 骨が極端に不足している場合は、サイナスリフト後3〜9ヶ月待機してから埋入します。
💉サイナスリフト術式(画像付き)
step
浸潤麻酔
欠損歯の歯根相当部の歯肉頬移行部に浸潤麻酔を行います。
浸潤麻酔の薬液が注入される時の痛みを軽減するために事前に表面麻酔や針の無い麻酔器を使い針の刺入部位周辺に弱い麻酔を掛けておきます。

step
歯肉切開し骨を開窓
矢印部分の歯肉を浸潤麻酔下で切開し骨面を露出させ、骨を削る専用の器具を使い上顎洞粘膜(シュナイダー膜)を傷つけないように骨に横幅約1~3cm程の窓を作ります。

step
上顎洞底粘膜(シュナイダー膜)を挙上
窓からアクセスして上顎洞粘膜を破らないように注意深く剥がして持ち上げます。上顎洞底との間に出来た空間にCGFと人工骨(白い顆粒状のもの)を混ぜたものを填入します。
その際、血液を遠心分離器にかけて作った。CGFを混ぜて填入すると骨の出来が促進されます。

step
インプラント埋入
歯槽骨頂部から穴を開けてインプラントフィクスチャーを埋入します。
この症例では、インプラントの初期固定が可能と判断したので、同日にサイナスリフトの手術に加えインプラント埋入手術も行っています。

🦷 上部構造の装着までの流れ

⏳ 骨成熟の待機期間
骨補填材が安定して新しい骨に置き換わるまで、約3〜9ヶ月の成熟期間が必要です。
🔩 アバットメントの装着
インプラントと骨が結合した後、**人工歯を支える「アバットメント」**を装着します(2次手術)。
👑 人工歯(クラウン)の装着
最後に、セラミックやジルコニア製の人工歯冠を装着して治療完了です。
装着方法はネジ固定またはセメント固定のいずれかを選択します。
🛡 インプラントも天然歯と同様、定期的なメンテナンスが必要です。
3ヶ月に1度の検診で、長期的な安定性を保ちましょう。
🤕 術後の痛み・腫れ・リスク管理
💊 痛みと腫れの経過|落ち着くまでの目安と対処法
サイナスリフトは外科的な手術であるため、術後に多少の腫れや痛みが生じるのは自然なことです。
- ⏳ 痛みや腫れのピークは術後1〜2日目で、通常3〜7日程度で軽快します。
- ❄️ 冷やすことで腫れを抑えることができるため、術後24〜48時間はアイシングがおすすめです。
- 💊 処方された鎮痛薬や抗生物質を正しく服用することで、症状を和らげながら感染予防もできます。
📌 痛みが強くなる、長引く、膿が出るなどの異常があれば、早めに歯科医院へご相談ください。
⚠️ 合併症とその対策|安全な治療のために
サイナスリフトは成功率の高い手術ですが、以下のようなリスクや合併症がまれに発生する可能性があります。
合併症 | 内容 | 主な対策 |
---|---|---|
🦠 感染症 | 傷口から細菌が侵入し、腫れや痛みが悪化する可能性 | 術前・術後の抗菌薬服用/うがい・口腔ケアの徹底 |
🦴 骨吸収 | 骨補填材がうまく定着しないことによる骨量減少 | 適切な骨材選択と定期的な経過観察 |
🩻 シュナイダー膜の破損 | 粘膜が破れて骨造成が困難になるケース | 高精度な器具使用と、万一の修復膜による再建対応 |
🧑⚕️ 経験豊富な歯科医師のもとで適切な術式と術後管理を行えば、リスクは最小限に抑えられます。
🚫 術後に避ける行動|成功率を高めるための注意点
術後の数日間は、以下のような行動を必ず避けてください。
- 🤧 鼻を強くかむ
- 💪 重い物を持ち上げる
- ✈️ 飛行機への搭乗(気圧変化による影響)
- 🛁 熱いお風呂・サウナに長時間入る
これらは鼻腔や上顎洞に圧力をかけてしまい、術後の治癒を妨げる恐れがあります。
また、激しい運動や喫煙、過度な飲酒も骨の治癒を妨げるため、控えるようにしましょう。
📘 術後の注意事項は書面で配布されることも多いため、必ず守ってください。
💰 費用と保険適用について
📋 自費治療としての費用相場|どのくらいかかる?
サイナスリフトは保険適用外の自由診療に分類されるのが一般的です。
費用は歯科医院や症例によって異なりますが、おおよその目安は以下の通りです。
内容 | 費用(税込) |
---|---|
サイナスリフト(1本分) | 約25〜34万円 |
2本以上 | 約30〜35万円以上 |
骨補填材・手術費・CT診断料 | 含まれている場合と別途請求がある場合あり |
💡費用には「人工骨の種類」や「インプラント本数」、「サージカルガイドの有無」なども影響します。
治療前に明細付きの見積もりをしっかり確認することが大切です。
当院のサイナスリフトの費用
サイナスリフトは保険適用外の自由診療として行われます。
内容 | 金額(税抜き・税込み) ※単位:円 |
---|---|
サイナスリフト(上顎洞底挙上術) | インプラント1本 230,000円(税込み 253,000円) インプラント2本 290,000円 (税込み 319,000円) インプラント3本以上 310,000円 (税込み 341,000円) |
🏥 保険適用となる特例条件|限られたケースで認められる保険適用
原則として、インプラントやサイナスリフトは保険適用外ですが、以下のような条件を満たす場合に例外的に保険が使えることがあります。
✅ 保険が認められる主なケース
- 🎗 がん治療後や外傷による骨欠損
- 🧬 先天的な疾患による顎骨の異常や欠損
- 🏥 医科歯科連携による再建治療(例:形成外科との連携)
📑 これらの場合、医師の診断書や、特定の申請書類が必要になります。
ただし「審美目的」や「機能回復以外」が主な目的とされる場合は保険が認められません。
🧾 医療費控除・助成制度の活用法|経済的負担を軽減するために
自由診療でも医療費控除の対象になることが多いため、確定申告をすれば所得税の還付が受けられる可能性があります。
💡 控除を受けるためのポイント
- 💳 支払額が1年間で10万円を超える場合(世帯合算可能)
- 🧾 領収書・明細書・交通費の記録を保管しておくこと
- 🧮 歯科医院から発行された医療費証明書を添付して申告
また、一部の自治体では、高額医療費支援制度や助成制度が設けられている場合もあります。
住民票のある自治体に確認することで、思わぬ支援が受けられることもあります。
🔬 他の骨造成術との比較
🧪 GBR/オンレイグラフトとの違い|治療法ごとの特長を知ろう
骨造成術にはいくつかの方法があり、患者さんの骨の状態や治療目標に応じて使い分けられます。
代表的なのは以下の3つです:
項目 | サイナスリフト | GBR(骨誘導再生術) | オンレイグラフト |
---|---|---|---|
🦷 適応部位 | 上顎の奥歯(上顎洞付近) | 上顎・下顎の局所的骨欠損 | 骨の厚み・高さともに大きく不足している部位 |
🏥 手術の難易度 | 中〜高 | 中〜高 | 高(自家骨採取が必要) |
⏳ 回復期間 | 約3〜9ヶ月 | 約3〜6ヶ月 | 約6〜12ヶ月 |
💰 費用の目安(1部位) | 25〜35万円 | 5〜20万円 | 30〜60万円 |
🔎 サイナスリフトは上顎洞という特殊な構造に対応した専門的な骨造成法です。
一方で、GBRは局所的な欠損に広く使える術式であり、オンレイグラフトは重度の骨欠損に有効とされています。
📊 患者にとっての選択基準|「適切な治療」は人それぞれ
治療法の選択にあたっては、以下のような観点から患者ごとに最適な方法を判断する必要があります。
✅ 手術負担
- サイナスリフトやオンレイグラフトは侵襲度が高めで、術後の腫れや痛みも強め
- GBRは比較的簡便で負担が少ない場合が多い
✅ 成功率・予後の安定性
- どの術式も適切に行えば高い成功率(90%以上)を誇るが、
- 術者の経験・材料選び・術後のケアによって左右されるため、信頼できる歯科医院選びが重要です
✅ 通院回数・治療期間
- 治療期間は術式によって異なるが、3ヶ月〜12ヶ月の範囲
- 治癒期間中のフォローアップとCTチェックが必要
🧭 どの方法が最適かは「どれが一番優れているか」ではなく、「あなたに合っているか」で決まります。
歯科医としっかり相談して、納得できる治療法を選びましょう。
❌ サイナスリフトが適さないケース
🚷 術式が不向きな患者|注意すべき全身状態と生活習慣
サイナスリフトは非常に有効な骨造成術ですが、すべての患者さんに適応できるわけではありません。
以下のような方は、手術の安全性や成功率の観点から慎重な判断が必要です。
⛔ コントロールされていない慢性疾患
- 糖尿病・高血圧などが十分に管理されていない場合は、術後感染や治癒の遅れが生じるリスクがあります。
- 全身状態が不安定な場合は、内科との連携や治療の延期を検討します。
🦴 骨密度の問題
- 骨粗鬆症の方は、骨の再生や移植材の定着がうまくいかない場合があるため、慎重に対応します。
🚬 喫煙習慣
- 喫煙は血流を悪化させ、骨の治癒やインプラントの結合を妨げます。
- 術前・術後は禁煙が強く推奨されます。
🔬 重度の骨吸収・副鼻腔炎がある場合|治療前の診断が鍵
📉 骨高が2mm未満のケース
- 上顎洞までの残存骨の高さが極端に少ない(2mm以下)場合、サイナスリフトを行っても十分な初期固定が得られない可能性があります。
- このような場合は、以下の代替案を検討します:
- 段階的な骨造成(複数回に分ける)
- オンレイグラフトなど他の骨造成法
- 骨移植専門施設との連携治療
😷 慢性副鼻腔炎(蓄膿症)などの鼻疾患
- サイナスリフトは上顎洞の内部操作を伴う手術のため、鼻や副鼻腔に炎症があると感染リスクが高まります。
- 副鼻腔の治療(耳鼻科との連携)を優先することで、将来的にサイナスリフトが可能になることもあります。
🧑⚕️ 患者さん一人ひとりの状態に合わせて、無理なく安全に治療を進めることが大切です。
「適応外だから終わり」ではなく、信頼できる歯科医と一緒に最善策を探しましょう。
🙋♂️ よくある質問(FAQ)
❓ サイナスリフトは痛いですか?
手術中は局所麻酔がしっかり効いているため、痛みを感じることはほとんどありません。
術後は多少の痛みや違和感がありますが、処方された痛み止めで十分にコントロール可能です。
また、不安が強い方には**静脈内鎮静法(リラックス麻酔)**を併用することもできます。
❓ ダウンタイム(回復期間)はどれくらいですか?
通常、術後1〜3日は軽い腫れや違和感がありますが、日常生活には大きな支障はありません。
ただし、インプラントを埋入するまでは骨が再生・成熟するまでの3〜9ヶ月の待機期間が必要になることがあります。
❓ インプラントは同時に埋入できますか?
はい、骨の高さや状態によってはサイナスリフトとインプラントを同時に行うことが可能です。
一方、骨量が極端に少ない場合は、サイナスリフトのみ先に行い、数ヶ月待ってからインプラントを埋入する「二段階法」が選ばれます。
🧑⚕️ どちらが適しているかは、CT検査の結果と歯科医師の判断によって決定されます。
❓ 術後に腫れた場合の対処法は?
- ❄️ 術後24〜48時間は冷やすことで腫れを軽減できます。
- 💊 処方された抗生物質と鎮痛薬をきちんと服用してください。
- 🚫 激しい運動や熱いお風呂、鼻を強くかむ行為は避けてください。
それでも腫れや痛みが長引く場合は、すぐに歯科医院へご連絡ください。
❓ サイナスリフトの成功率は?再治療になることはありますか?
一般的な成功率は90〜95%以上と非常に高く、経験豊富な歯科医師が行えばほぼ100%に近い結果も期待できます。
ただし以下のような場合、再治療が必要になることもあります:
- 上顎洞膜(シュナイダー膜)の損傷
- 骨補填材が定着しない
- 感染症が起きた場合
💡こうしたトラブルを防ぐためにも、術後のセルフケアと定期的なチェックがとても重要です。
📝 まとめ|サイナスリフトで骨の土台から笑顔をつくる
🌱 将来を見据えた「治療の土台作り」
サイナスリフトは、骨の量が足りないことでインプラントを諦めていた方に新たな選択肢を与える再建治療です。
上顎の骨が薄くなっていても、骨造成によってインプラントを安全・確実に埋入できる環境を整えることができます。
🧩 これは単なる補助処置ではなく、**「未来の噛める生活」を支える“治療の土台作り”**とも言える重要な工程です。
💡「できない」を「できる」に変える技術
- 「他院で断られた」
- 「骨が薄いと聞いて不安」
- 「何がベストな方法かわからない」
そんな方こそ、ぜひ一度ご相談ください。
サイナスリフトという選択肢は、治療の幅を広げ、諦めていた笑顔や食事の楽しみを取り戻す手助けになります。
👨⚕️ 専門的な診断と丁寧なカウンセリングで、あなたにとって最適な治療プランをご提案いたします。
📍 江戸川区篠崎でサイナスリフトをご検討の方へ

🏥 当院の技術力と症例実績|“できない”を“できる”に変える治療体制
当院では、骨が足りないからインプラントができないと診断された患者さまにも、サイナスリフトによる骨造成で治療の可能性を広げています。
当院の主な特長:
- 🖥 3D画像診断(CT)
└ 上顎洞や骨の状態を立体的に解析し、正確な診断と術式選定を可能にします。 - 💉 PRP/CGFなど再生医療の活用
└ 自己血液を利用して治癒力を高める先進的なアプローチ。骨再生を促進し、成功率を高めます。 - 😌 無痛麻酔の導入
└ 痛みや不安が強い方にも、安心して治療を受けていただけます。
これまでにも多数のサイナスリフト症例を成功させており、豊富な実績と確かな技術で対応いたします。
【動画】奥歯を抜歯したまま放置すると?
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。