審美性と強度を両立!インプラントの上部構造の選び方
見た目で分類
白
審美的な人工歯
強度はジルコニア製が最も高く、順次下がりレジン製が最も低くなっています。
- ジルコニア製
- セラミック製(メタルボンド)
- ハイブリッドセラミック製
- 硬質レジン製
- レジン製
金属
金属製の人工歯
強度は十分にありますが、審美的に良くないので前歯には使えません。奥歯で目立たないところに使います。金属の種類により値段が違います。
- 12%パラジウム合金
- 金合金
- チタン
ジルコニアクラウン
インプラントの上部構造
ジルコニアクラウンは、金属を全く使用しない 「白い審美的な被せ物 」 の1種です。インプラントの上部構造として使用することができます。
メリット
利点
強度がある
ジルコニア(二酸化ジルコニウム)の素材は、スペースシャトルの断熱保護材、ポルシェのブレーキディスクや人工股関節のベアリングなどに用いられており、高い強度がある上に過酷な状況下での優れた耐久性、耐腐食性、生体親和性が証明されています。
今までのオールセラミックとは、比較にならないほどの強度を持つジルコニアを用いるとロングスパンのブリッジにも対応可能で、強い力のかかる臼歯部ブリッジにも使用できるようになりました。
利点
適合精度に優れる
CAD/CAMによりジルコニアのブロックを削りだして作製するため、鋳造歪を起こさず非常に安定した適合が得られます。
利点
金属アレルギーが起こらない
ジルコニアは金属イオンの溶出が起こらない材質のため 金属アレルギー が起こりません。 そのため、人工関節としても使われなど、高い生体親和性があり人体に優しい材料です。
利点
プラークが付きにくい
表面が滑らかで汚れにくく細菌の付着が少ないため、歯周病になるリスクを軽減できます。 インプラントにおいては最もよい修復法ということができます。
利点
軽い
ジルコニアは貴金属の約3分の1と軽量なため、装着感に優れます。自然な噛み心地を体感することが可能です。
ジルコニアのブリッジをお口の中に入れたとしても、違和感なく 自然な噛む力を回復してくれます。
デメリット
欠点
冠が外れやすい
ジルコニアクラウンは、アバットメントとの接着力が弱く外れやす欠点があります。ただし、ネジ止めすれば問題ありません。
近年技術開発が進み、外れにくくなりつつあります。
メタルボンド
インプラントの上部構造
メタルボンドは金属の内張りを作成して、その上にセラミック(陶材)を焼き付けます。 金属色を隠すためのオペークポーセレンを焼きつけ、その上に歯の色になるセラミック(陶材)を2層になるように焼き付けます。
メタルボンドは、自由に色や形を調整できますので、自然の自分の歯そっくりに仕上げることができます。 インプラントの上部構造(人工歯冠)としても使用されています。
メリット
利点
- 内側の金属に貴金属を使った場合には金属イオンの流失が少なく腐食しない。
- 半永久的な美しさ・透明感がある。
- 体への適合、形態にも優れている。
- 磨り減らず、フレームが金属なので割れにくく、強度があり、ブリッジとしても使用できる。
デメリット
欠点
- 銀、コバルトクロム、銅、ニッケルクロムなどの卑金属の含有量が高い金属を内側に使った場合には、金属が溶け出すことによる歯ぐきの黒紫変、金属アレルギーなどを引き起こすこともある。
- ジルコニアクラウンほどの強度がないため破折の危険性がある。
江戸川区篠崎で審美的なインプラント治療をご希望の方へ
ふかさわ歯科クリニック篠崎では、このように患者様に出来るだけリスクの少ないインプラント治療をご提供するため、日本口腔インプラント学会指導医が治療を担当し、オペ環境や設備、術後のアフターケアやメンテナンス等にも力を入れております。江戸川区篠崎で審美的なインプラント治療をご希望の方はぜひ、当院までお気軽にご相談下さい。
【動画】奥歯を抜歯したまま放置すると?
筆者・院長
深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。