- 1. 【📹】オールセラミックの魅力とは?天然歯のような美しさと機能性
- 2. オールセラミックとは?
- 2.1. 天然歯に近い透明感と色調
- 2.2. 金属を使用しない
- 3. オールセラミックの主なメリット
- 3.1. 自然な見た目を再現しやすい
- 3.2. 変色しにくい
- 3.3. 金属による歯ぐきの黒ずみが起こりにくい
- 3.4. 汚れが付着しにくい
- 4. オールセラミックのデメリット
- 4.1. 保険が適用されない
- 4.2. 歯を削る必要がある
- 4.3. 神経への影響が生じることがある
- 4.4. 欠けたり割れたりする可能性がある
- 5. オールセラミックの種類
- 5.1. 100%セラミック(従来の陶材)
- 5.2. e.max(イーマックス)
- 5.3. レイヤリングジルコニア
- 5.4. フルジルコニア
- 5.5. 4種類の違い
- 5.6. どのセラミックを選べばいい?
- 6. どのような歯に使われる?
- 6.1. 前歯の変色
- 6.2. 古い被せ物や銀歯の交換
- 6.3. 歯の形を整えたい場合
- 6.4. 奥歯
- 7. オールセラミックの症例
- 7.1. 症例1|神経を取った前歯の変色・100%セラミック
- 7.1.1.1. 術前(症例1)
- 7.1.1.2. 術後(症例1)
- 7.2. 症例2|複数の前歯の変色・100%セラミック
- 7.2.1.1. 術前(症例2)
- 7.2.1.2. 術後(症例2)
- 7.3. 症例3|フィステルを伴う変色歯・100%セラミック
- 7.3.1.1. 術前(症例3)
- 7.3.1.2. 術後(症例3)
- 8. オールセラミック治療の流れ
- 8.1. 1.診査・カウンセリング
- 8.2. 2.必要な治療を行う
- 8.3. 3.歯の形成
- 8.4. 4.型取り・色合わせ
- 8.5. 5.仮歯の装着
- 8.6. 6.セラミックを装着
- 9. 歯ぎしり・食いしばりがある場合
- 10. オールセラミックの費用
- 10.1. 当院の費用
- 11. 保険のCAD/CAM冠との違い
- 12. メタルボンドとの違い
- 13. レジンとの違い
- 14. オールセラミックを長持ちさせるには?
- 14.1. 毎日の歯磨き
- 14.2. フロス・歯間ブラシを使用する
- 14.3. 定期検診で噛み合わせを確認する
- 14.4. 歯ぎしり・食いしばりにはナイトガード
- 15. オールセラミックがおすすめの方
- 15.1. 前歯の見た目を自然にしたい方
- 15.2. 金属を使用したくない方
- 15.3. 長期間、自然な色調を保ちたい方
- 16. オールセラミックが向かない場合もある?
- 17. オールセラミックのよくある質問
- 17.1. オールセラミックは何年くらい持ちますか?
- 17.2. オールセラミックにすると神経を取りますか?
- 17.3. 奥歯にもオールセラミックは使えますか?
- 17.4. オールセラミックは虫歯になりませんか?
- 17.5. オールセラミックは変色しますか?
- 17.6. ホワイトニングとの違いは?
- 18. オールセラミックは「白さ」だけでなく歯を守ることまで考えて選択を
- 18.1. 関連記事
- 19. 自然な白さと、歯を守る治療を
- 20. 歯周ポケットを掃除し改善するセルフケア法
- 21. 筆者・院長
- 21.1. 深沢 一
- 21.1.1. メッセージ

「銀歯が目立って気になる」
「前歯の変色を自然な色にしたい」
「できるだけ天然歯に近い見た目にしたい」
このような方に選択されているのが、オールセラミックによる歯科治療です。
オールセラミックは金属を使用せず、セラミック系材料で歯の色や形を再現する治療です。天然歯に近い透明感を表現しやすく、金属による歯ぐきの変色や金属アレルギーのリスクを避けられることもメリットです。
一方で、自由診療のため費用がかかることや、症例によっては歯を削る必要があること、強い力によって欠けたり割れたりする可能性があります。
この記事では、オールセラミックの特徴・種類・適応・メリットとデメリット・費用・治療の流れ・長持ちさせるポイントについて、歯科の視点からわかりやすく解説します。
【📹】オールセラミックの魅力とは?天然歯のような美しさと機能性
オールセラミックとは?

オールセラミックとは、**金属を使用せず、セラミック系材料で作製するクラウン(被せ物)やインレー(詰め物)**の総称です。
金属を内側に使用するメタルボンドなどと比較して光を透過させやすく、天然歯に近い透明感や色調を再現しやすいことが特徴です。
特に前歯など、見た目が重視される部分の治療に適しています。
天然歯に近い透明感と色調
天然歯は単純な白色ではなく、表面のエナメル質が光を透過することで独特の透明感を生み出しています。
セラミックは、このような天然歯の色調や透明感を再現しやすい材料です。
周囲の歯に合わせて色・明るさ・透明感を調整できるため、白すぎない自然な仕上がりを目指すことができます。
金属を使用しない
オールセラミックでは金属を使用しないため、金属イオンの溶出による歯ぐきの変色が起こりにくく、歯科用金属によるアレルギーが心配な方にも選択肢となります。
ただし、口腔内の症状や皮膚症状にはさまざまな原因があるため、金属アレルギーが疑われる場合は必要に応じて医科と連携して診断することが大切です。
オールセラミックの主なメリット

自然な見た目を再現しやすい
周囲の天然歯に合わせて色調や透明感を細かく調整できるため、特に前歯では自然な仕上がりを目指せます。
変色しにくい
レジン(歯科用プラスチック)と比較すると、セラミックは水分や色素を吸収しにくく、経年的な変色が少ない材料です。
金属による歯ぐきの黒ずみが起こりにくい
金属を使用しないため、金属イオンの溶出による歯ぐきの黒ずみを避けることができます。
汚れが付着しにくい
表面が滑らかで、適切に研磨されたセラミックはプラークが付着しにくい特徴があります。
ただし、被せ物と歯の境目には汚れがたまることがあるため、毎日の歯磨きやフロス、定期的なメンテナンスは必要です。
オールセラミックのデメリット

保険が適用されない
審美目的を含むオールセラミック治療は、原則として自由診療です。
そのため、保険診療の被せ物と比較すると費用が高くなります。
歯を削る必要がある
クラウンの場合は、被せ物を装着するスペースを確保するために歯を削る必要があります。
削る量は歯の状態や使用する材料によって異なります。
神経への影響が生じることがある
歯を削った後、一時的にしみたり痛みを感じたりすることがあります。
虫歯が深い場合や歯髄への影響が大きい場合には、結果として根管治療が必要になることもあります。
ただし、セラミック治療だから必ず神経を取るわけではありません。
欠けたり割れたりする可能性がある
セラミック系材料は十分な強度を持っていますが、破損しないわけではありません。
歯ぎしり・食いしばり、強い噛み合わせ、硬い物を噛んだときなどには、欠けたり割れたりする可能性があります。
オールセラミックの種類

「オールセラミック」と一口にいっても、使用する材料や作り方によって特徴が異なります。
当院では、100%セラミック(従来の陶材)・e.max・レイヤリングジルコニア・フルジルコニアなどから、治療する歯の場所、噛む力、求める見た目に合わせて選択します。
100%セラミック(従来の陶材)
金属やジルコニアのフレームを使用せず、セラミック(陶材)だけで作製する従来型のオールセラミックです。
天然歯に近い透明感や繊細な色調を表現しやすく、特に前歯など審美性を重視する部位に適しています。
一方、ジルコニアと比較すると強い力に対する耐久性には注意が必要です。歯ぎしり・食いしばりが強い方や大きな咬合力がかかる部位では、ほかの材料を検討することがあります。
特徴:高い透明感と自然な色調
主な適応:前歯など
e.max(イーマックス)
e.maxは、二ケイ酸リチウムを主成分とするガラスセラミックです。
透明感と強度のバランスに優れ、天然歯になじむ自然な色調を再現しやすいことが特徴です。前歯だけでなく、小臼歯などにも使用されます。
ただし、強い噛み合わせや歯ぎしりがある場合には、より強度の高いジルコニアを選択することがあります。
特徴:透明感と強度のバランス
主な適応:前歯・小臼歯など
レイヤリングジルコニア
レイヤリングジルコニアは、内側に強度の高いジルコニアフレームを使用し、その表面に審美性の高い陶材を築盛した構造です。
ジルコニアの強度を生かしながら、表面の陶材によって天然歯に近い色や透明感を表現できます。
特に、見た目と強度の両方を重視したい前歯などで選択されます。
ただし、強い力が加わると表面の陶材が欠ける「チッピング」が起こる可能性があります。
特徴:美しさ+強度
主な適応:前歯~奥歯
フルジルコニア
フルジルコニアは、クラウン全体をジルコニアで作製するタイプです。
非常に高い強度を持つため、噛む力が強くかかる奥歯に適しています。
従来は透明感が少ないことがデメリットでしたが、近年は透光性を高めたジルコニアも登場し、審美性は向上しています。
ただし、前歯など非常に繊細な透明感や色調の再現が求められる場合には、ほかの材料が適していることもあります。
特徴:高い強度
主な適応:奥歯など
4種類の違い
| 種類 | 見た目 | 強度 | 主な適応 |
|---|---|---|---|
| 100%セラミック(従来の陶材) | ◎ 透明感に優れる | △~○ | 前歯 |
| e.max | ◎ 自然な透明感 | ○ | 前歯・小臼歯 |
| レイヤリングジルコニア | ◎ 色調を再現しやすい | ◎ | 前歯~奥歯 |
| フルジルコニア | ○~◎ | ◎ | 奥歯 |
※材料の強度や透明感は、製品・設計・厚みなどによって異なります。
どのセラミックを選べばいい?
「一番高い材料が一番よい」というわけではありません。
前歯では自然な透明感、奥歯では噛む力への耐久性など、治療する場所によって重視するポイントが変わります。
また、残っている歯質の量、歯ぎしり・食いしばり、噛み合わせ、周囲の天然歯の色などによっても適した材料は異なります。
当院では、歯の場所・噛む力・見た目のご希望を総合的に確認し、一人ひとりに適した材料をご提案します。
どのような歯に使われる?
前歯の変色
神経を失った歯など、ホワイトニングでは改善が難しい変色にもクラウンを使用することで、周囲の歯に合わせた色調を再現できます。
古い被せ物や銀歯の交換
金属の被せ物・詰め物を白い材料へ交換したい場合にも選択肢となります。
ただし、既存の修復物を外した後の虫歯や残っている歯質の量によって、適した治療方法は異なります。
歯の形を整えたい場合
クラウンやラミネートベニアによって、歯の色だけでなく形態を整えられる場合があります。
ただし、歯並びそのものを改善する治療は矯正治療です。健康な歯を大きく削って歯並びを変える方法にはデメリットもあるため、矯正治療を含めて検討することが重要です。
奥歯
奥歯にもセラミック系材料を使用できます。
特に大きな力が加わる部位では、ジルコニアなど強度の高い材料が選択されることがあります。

オールセラミックの症例
症例1|神経を取った前歯の変色・100%セラミック
根管治療を受けた前歯が、時間の経過とともに黒く変色した症例です。
再根管治療を行った後、ファイバーコアで土台を築造し、オールセラミッククラウンを装着しました。
周囲の天然歯に合わせて色調や形態を調整することで、自然な口元を目指しました。

術前(症例1)
上顎1番と2番の2本が神経が死んだため神経を取り、根管治療を行い裏側からコンポジットレジンを詰める治療を行てから数年経った状態です。黒色に変色してしまっていますね。

術後(症例1)
2本の変色歯にファイバーコアの土台を立ててオールセラミックで治療しました。周りの天然歯と良く調和してますね。
症例2|複数の前歯の変色・100%セラミック
複数の前歯に色調の違いがみられた症例です。
歯髄が残っている歯にはラミネートベニア、根管治療済みの歯にはオールセラミッククラウンを使用するなど、それぞれの歯の状態に合わせて治療方法を選択しました。

術前(症例2)
前歯が4本変色しています。右上2番と左上1番は神経が生きています。右上1番は根管治療後、内側からコンポジットレジンが充填されていました。左上2番は人工歯が入っています。

術後(症例2)
青い矢印はオールセラミッククラウンで、赤い矢印は神経を保存するためラミネートベニアで治療しています。
症例3|フィステルを伴う変色歯・100%セラミック
根管内の細菌感染によって歯ぐきにフィステル(膿の排出口)が形成され、歯も変色していた症例です。
まず根管治療によって感染源への処置を行い、症状の改善を確認した後にファイバーコアとオールセラミッククラウンで修復しました。
※治療結果には個人差があります。すべての症例で同様の結果が得られるわけではありません。

術前(症例3)
赤い矢印の場所にフィステルが出来ています。そして歯が茶色に変色しています。
根管内が細菌感染をして膿がフィステルから出ています。

術後(症例3)
根管治療を行ってフィステルが消失しています。次にオールセラミックで治療したことで歯並びもやや改善出来ています。
オールセラミック治療の流れ

1.診査・カウンセリング
まず虫歯や歯周病、噛み合わせ、歯ぎしり・食いしばりなどを確認します。
患者さんが希望する色や形についても伺い、適した材料と治療方法を検討します。

2.必要な治療を行う
虫歯や歯周病がある場合は、原則として必要な治療を先に行います。
根管治療が必要な歯では、根の治療を行ったうえで土台を作ります。
3.歯の形成
クラウンを装着するため、必要な範囲で歯を削って形を整えます。
セラミックの強度と審美性を確保するためには一定の厚みが必要ですが、健康な歯質をできるだけ残すことも重要です。

4.型取り・色合わせ
形成した歯の形を精密に記録し、周囲の天然歯に合わせて色を選択します。
前歯では、シェードガイドや口腔内写真などを用いて、明るさ・透明感・色調を細かく確認します。
5.仮歯の装着
必要に応じて仮歯を装着し、見た目や噛み合わせ、清掃性などを確認します。
6.セラミックを装着
完成した補綴物の色・形・適合・噛み合わせを確認し、歯科用セメントで装着します。
最後に噛み合わせを調整して治療完了です。

歯ぎしり・食いしばりがある場合
歯ぎしりや食いしばりが強い方では、セラミックだけでなく天然歯にも大きな負担がかかります。
必要に応じて就寝時にナイトガードを使用し、歯や補綴物に加わる力をコントロールします。
ナイトガードを使用していても破損を完全に防げるわけではないため、定期的な噛み合わせの確認も重要です。
オールセラミックの費用
オールセラミックは自由診療のため、使用する材料や治療内容によって費用が異なります。
当院の費用
| 治療内容 | 税込価格 |
|---|---|
| オールセラミッククラウン・100%セラミック(従来の陶材) | 132,000円 |
| メタルボンド | 115,500円 |
| ジルコニアセラミック | 110,000円 |
| フルジルコニア | 92,400円 |
| ファイバーコア | 20,900円 |
※治療前に必要な処置がある場合は、別途費用がかかることがあります。
保険のCAD/CAM冠との違い

保険診療でも、条件を満たす歯にはCAD/CAM冠などの白い被せ物を使用できます。
CAD/CAM冠に使用される材料には、レジン系材料やセラミック成分を含む材料などがあり、適応できる歯や条件は保険制度によって定められています。
自由診療のセラミックと比較すると費用を抑えられる一方、材料の種類や色調、設計などに制約があります。
「白い歯にしたいから自費治療」と決めるのではなく、保険診療を含めた選択肢の中から、歯の状態と希望に合った方法を検討することが大切です。
メタルボンドとの違い

メタルボンドは、金属のフレームに陶材を焼き付けた被せ物です。
強度を確保しやすい一方、金属を使用するため、歯ぐきの状態や経年的な変化によって金属色が目立つことがあります。
一方、オールセラミックは金属を使用しないため、透明感を表現しやすく、金属由来の歯ぐきの変色を避けられることが特徴です。
レジンとの違い
レジンは歯科用プラスチックで、小さな虫歯の修復などに広く使用されています。
歯を削る量を抑えられる場合があり、保険が適用される治療も多いことがメリットです。
一方で、セラミックと比較すると吸水や摩耗、経年的な変色が起こりやすい傾向があります。
どちらが優れているということではなく、虫歯の大きさ・治療する場所・残っている歯質・噛み合わせなどによって使い分けます。
オールセラミックを長持ちさせるには?

オールセラミックは耐久性に優れた材料ですが、一度治療すれば何もしなくても長持ちするわけではありません。
セラミック自体は虫歯になりませんが、被せ物と天然歯の境目から虫歯になったり、歯周病によって歯ぐきや骨に問題が生じたりすることがあります。
長く快適に使用するためには、毎日のセルフケアと歯科医院での定期的なメンテナンスが重要です。
毎日の歯磨き
特に注意したいのが、クラウンと天然歯の境目です。
歯ブラシの毛先を境目にきちんと当て、力を入れすぎず丁寧に磨きましょう。
歯磨き粉は、必要以上に研磨性の高いものを使用する必要はありません。使用するケア用品に迷った場合は、歯科医院で相談することをおすすめします。

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フロス・歯間ブラシを使用する
歯ブラシだけでは、歯と歯の間のプラークを十分に取り除くことはできません。
デンタルフロスや歯間ブラシを併用し、セラミックと天然歯の境目を清潔に保つことが大切です。
歯間ブラシはサイズが大きすぎると歯ぐきを傷つけることがあるため、ご自身の歯間に合ったサイズを選びましょう。
定期検診で噛み合わせを確認する
噛み合わせは、加齢や歯の移動、周囲の歯の治療などによって変化することがあります。
特定のセラミックだけに強い力が集中すると、欠けや破折の原因になる可能性があります。
定期検診では、
- セラミックの欠け・ひび・脱離の有無
- 被せ物と歯の境目の虫歯
- 歯ぐきや歯周組織の状態
- 噛み合わせ
- 歯ぎしり・食いしばりの影響
などを確認します。
問題を早期に発見することが、セラミックだけでなく土台となる天然歯を長く守ることにつながります。
歯ぎしり・食いしばりにはナイトガード
歯ぎしりや食いしばりが強い方は、セラミックに大きな力が加わり、欠けたり割れたりするリスクがあります。
必要に応じて、就寝時に**ナイトガード(マウスピース)**を使用して歯や補綴物に加わる力をコントロールします。
ただし、ナイトガードを使用すれば破損を完全に防げるわけではありません。定期的にナイトガードの状態や噛み合わせも確認することが大切です。
オールセラミックがおすすめの方
オールセラミックは審美性に優れた治療ですが、すべての方に適しているわけではありません。
特に次のような方では、有力な選択肢となります。
前歯の見た目を自然にしたい方
前歯は、会話や笑顔の印象を左右する部分です。
オールセラミックは色だけでなく、透明感・明るさ・形態まで細かく調整できるため、周囲の天然歯と調和した仕上がりを目指せます。
特に、
- 神経を失って黒ずんだ歯
- ホワイトニングでは改善しにくい変色歯
- 古い被せ物の色が周囲の歯と合わない
- 歯の形や大きさが気になる
といった場合に検討されます。
ただし、健康な歯を削る必要がある場合には、ラミネートベニアや矯正治療など、より歯質を保存できる方法も含めて検討することが重要です。
金属を使用したくない方
オールセラミックは金属を使用しないため、メタルフリー治療を希望する方にも適しています。
金属による歯ぐきの黒ずみを避けたい場合や、歯科用金属によるアレルギーが心配な場合にも選択肢となります。
なお、金属アレルギーが疑われる症状がある場合は、原因を自己判断せず、必要に応じて皮膚科などと連携して診断することが大切です。
長期間、自然な色調を保ちたい方
セラミックはレジンと比較して吸水しにくく、経年的な変色が少ない材料です。
コーヒーやお茶などを日常的に飲む方でも、材料そのものの色調は比較的安定しています。
ただし、セラミックの色が変わらなくても、周囲の天然歯は加齢や着色によって色が変化することがあります。
将来的な色調変化まで考えて、治療時の色を決めることが重要です。
オールセラミックが向かない場合もある?
次のような場合には、オールセラミック以外の治療が適していることがあります。
- 歯ぎしり・食いしばりが非常に強い
- 残っている天然歯が少ない
- 虫歯や歯周病が十分にコントロールされていない
- 噛み合わせに大きな問題がある
- 健康な歯を大きく削らなければならない
- 歯並びそのものの改善が主な目的
大切なのは、「白い歯にしたい=セラミック」と決めてしまわないことです。
コンポジットレジン、ホワイトニング、ラミネートベニア、矯正治療、保険のCAD/CAM冠など、歯の状態によっては別の方法が適していることもあります。
できるだけ健康な歯質を残しながら、見た目と機能の両方を考えて治療方法を選択します。
オールセラミックのよくある質問
オールセラミックは何年くらい持ちますか?
寿命を一律に「○年」と決めることはできません。
使用する材料、治療する歯の状態、噛み合わせ、歯ぎしり・食いしばり、セルフケア、定期的なメンテナンスなどによって大きく異なります。
適切に治療・管理されたセラミック修復物は長期間使用できることがありますが、一生使えることを保証する治療ではありません。
また、セラミック自体に問題がなくても、土台となる歯に虫歯や歯周病、歯根破折などが生じれば再治療が必要になることがあります。
オールセラミックにすると神経を取りますか?
必ず神経を取るわけではありません。
歯の状態や虫歯の大きさ、必要な形成量などを確認し、可能な限り歯髄を保存して治療します。
ただし、虫歯が深くまで進行している場合や、治療後に歯髄炎などが生じた場合には、根管治療が必要になることがあります。
奥歯にもオールセラミックは使えますか?
使用できます。
ただし、奥歯は前歯より大きな咬合力が加わるため、噛み合わせや歯ぎしりの状態を考慮した材料選びが重要です。
大きな力が加わる部位では、フルジルコニアなど強度の高い材料が選択されることがあります。
オールセラミックは虫歯になりませんか?
セラミックそのものが虫歯になることはありません。
しかし、セラミックの下や被せ物と天然歯の境目から虫歯になることはあります。
特に境目にプラークが蓄積すると二次虫歯のリスクが高まるため、歯磨き・フロス・定期検診が重要です。
オールセラミックは変色しますか?
セラミックはレジンと比較して変色しにくく、長期間色調を維持しやすい材料です。
ただし、表面に着色汚れが付着することはあります。また、周囲の天然歯は加齢や飲食物などによって色が変化するため、時間の経過とともに色の差が気になる場合があります。
ホワイトニングとの違いは?
ホワイトニングは、天然歯の色調を薬剤によって明るくする治療です。
一方、オールセラミックは人工材料を使用して歯の形や色を修復します。
| ホワイトニング | オールセラミック | |
|---|---|---|
| 対象 | 天然歯 | 被せ物・詰め物による修復 |
| 歯を削る | 基本的に削らない | クラウンでは削る必要がある |
| 色 | 天然歯の範囲で明るくする | 色調を細かく設定できる |
| 形 | 基本的に変わらない | 修復範囲内で調整できる |
| 変色した失活歯 | 方法によって対応 | クラウンなどで対応可能 |
単純に歯を白くしたい場合には、まずホワイトニングなど歯を削らない治療が適している可能性があります。
オールセラミックは「白さ」だけでなく歯を守ることまで考えて選択を
オールセラミックは、天然歯に近い透明感や色調を再現しやすく、金属を使用しないことが大きな特徴です。
一方で、治療のために歯を削ることがあり、費用も保険診療より高くなります。また、どれほど優れた材料を使用しても、噛み合わせやセルフケアが適切でなければ長期的な安定は期待できません。
大切なのは、「一番白い材料」「一番高い材料」を選ぶことではなく、ご自身の歯の状態に適した治療を選ぶことです。
当院では、虫歯や歯周病、残っている歯質、噛み合わせ、歯ぎしり・食いしばりなどを確認したうえで、できるだけ天然歯を残すことを優先しながら治療方法をご提案します。
「前歯の変色が気になる」
「銀歯を自然な白い歯にしたい」
「自分にはe.maxとジルコニアのどちらが合う?」
といったお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。
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自然な白さと、歯を守る治療を

「前歯の変色が気になる」「銀歯を自然な白い歯にしたい」
歯の状態や噛み合わせを確認し、できるだけ天然歯を残しながら、あなたに合った治療方法をご提案します。
歯周ポケットを掃除し改善するセルフケア法
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。







