ラクトバチラス菌とは?虫歯の連鎖を断ち切る方法
歯磨きをしっかりしているつもりでも次から次へと虫歯が出来てしまい治療を繰り返し、終わりが無いと嘆く患者さんがいらっしゃいます。
そんな方の口腔内にはラクトバチラス菌やミュータンス菌などの虫歯菌が多く生息しているのが特徴です。ラクトバチラス菌をなくすのは比較的簡単ですが、一方でミュータンス菌は厄介です。
江戸川区篠崎駅前の歯医者・ふかさわ歯科クリニック篠崎ではラクトバチラス菌を減らす歯磨き指導を行っております。虫歯が出来てお困りの方はぜひ当院にご相談ください。
特徴
ラクトバチラス菌の特徴
ラクトバチラス菌(乳酸桿菌)は自然界に広く分布しており、人間の体ではお口の中・腸管などに常在しています。
ミュータンス菌と同様、強い酸を作り出すのがラクトバチラス菌です。
ラクトバチラス菌は、酸素の有無に関係なく生存できるため、酸素の少ない深い虫歯の中にも生息し、酸を作り更に深い部分へと虫歯を拡大させていきます。
ラクトバチラス菌の生息部位
ラクトバチラス菌はエナメル質の様なツルツルな場所には生息出来ません。ラクトバチラス菌が生息できる場所は、ミュータンス菌によって作られた虫歯のザラザラした部分や奥歯の歯の溝、詰め物や被せ物の適合が悪く隙間が空いている場所など、何らかの引っ掛かりがある所です。
10兆個以上の細菌が潜む口腔内—常在菌のバランスと虫歯の原因
常在菌は約700種類以上存在
人間の口の中には、常在菌として約700種類以上が存在し、それが常在細菌叢(じょうざいきんそう)というバランスの取れた形で安定的に維持されています。
細菌数の合計は10兆個以上が存在すると言われ、その内70~80%が虫歯の原因となる酸を作る酸産生菌で占められています。
虫歯菌は酸性の環境下でも生きられる!
酸を作る細菌の中で代表的なものがラクトバチラス菌(乳酸桿菌)とミュータンス連鎖球菌です。
ミュータンス連鎖球菌は口腔内の歯垢(プラーク)に僅か1%しか存在していませんが、歯磨きの状態が悪かったり、砂糖の入ったおやつなどを頻繁に食べたりすると口腔内の環境は酸性状態が長時間続きます。すると酸性の環境下でも生き続けることが出来るラクトバチラス菌やミュータンス連鎖球菌などの割合が高まってきます。
常在細菌叢から病原性細菌叢へ
口腔内の歯垢(プラーク)は、病原性が少ない常在細菌叢から病原性の高い病原性細菌叢へ変化していきます。 酸性の度合いが強くなればなるほど、これらの病原性細菌はよりその能力を増強していくことになります。
そして、酸によって脱灰される現象が虫歯です。
ラクトバチラス菌を減らす効果的な方法—プラークコントロールからシーラントまで
方法
プラークコントロール
プラークコントロールの基本はブラッシングです。
ブラッシングにより歯垢(プラーク)除去することでラクトバチラス菌も減少します。
ブラッシングに加えてより効率よくラクトバチラス菌を減少させる方法として、ポイックウォーター、フッ素などの使用があります。
また、歯科クリニックではPMTC、エアフロー、3DSセラピーといった治療法があります。
方法
シーラント
6歳臼歯は深い溝が存在したまま萌出することがあります。そんな時にはシーラントと言ってその溝をレジン(プラスチック)で埋めてしまう治療でラクトバチラス菌が生存する場所をなくすことが出来ます。
方法
虫歯の治療や不良補綴物のやり替え
虫歯があれば完全に治療を済ませること。詰め物や被せ物が不完全であれば、歯とぴったりと合う様に再治療をするなどして、ラクトバチラス菌が生息出来る場所をなくします。
写真は詰め物の境界から虫歯が発生しています。
江戸川区篠崎で天然歯の保存にこだわった虫歯治療は当院へ
ふかさわ歯科クリニック篠崎では、天然歯の保存にこだわります。まずは虫歯を自然治癒させることを目標とし、極力抜かない・削らない・痛みの少ない低侵襲な虫歯治療が基本です。
患者様一人ひとりの虫歯の進行程度をしっかり診査・診断し、症状にあった適切な治療法をご提案いたします。江戸川区篠崎で虫歯菌のラクトバチラス菌を減らして天然歯の保存にこだわった削らない虫歯治療をご希望の方はぜひ、お気軽に当院までご相談下さい。
【動画】初期虫歯COを削らずに自分で治す方法
筆者・院長
深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。