
「舌が赤くつるつるしている」「食べ物がしみてヒリヒリする」と感じたことはありませんか?
その症状は、単なる口内炎ではなく「ハンター舌炎」の可能性があります。ハンター舌炎は、ビタミンB12や葉酸不足、悪性貧血などが関係して起こる舌の炎症です。舌の異常だけでなく、倦怠感やしびれなど全身症状につながることもあります。
この記事では、ハンター舌炎の特徴、原因、治療法、受診の目安までをわかりやすく解説します。
ハンター舌炎とは

「舌が赤くつるつるしている」「食事で舌がヒリヒリする」といった症状がある場合、ハンター舌炎の可能性があります。
ハンター舌炎は、主にビタミンB12や葉酸の不足によって起こる舌炎で、悪性貧血や巨赤芽球性貧血と関連することが多い疾患です。
特徴的なのは、舌の表面にある細かな突起(舌乳頭)が萎縮し、舌全体が赤く平滑になることです。通常の口内炎とは異なり、栄養障害や消化器疾患など全身的な問題が背景にある点が重要です。
主な症状
ハンター舌炎では、次のような症状がみられます。
- 舌が赤くなる
- 舌表面がつるつるする
- ヒリヒリ感や灼熱感がある
- 熱いものや刺激物でしみる
- 味覚が低下する
- 舌に違和感が続く
症状が進行すると、食事や会話に支障をきたすこともあります。
原因
ビタミンB12欠乏
ビタミンB12は、赤血球や神経を正常に保つために必要な栄養素です。肉・魚・卵・乳製品などに多く含まれています。
不足する主な原因は以下の通りです。
- 偏った食生活
- 完全菜食主義
- 萎縮性胃炎
- 胃切除後
- 吸収障害
特に高齢者では、胃酸分泌低下によって吸収効率が悪くなることがあります。
葉酸欠乏
葉酸不足でも類似した症状が起こります。
葉酸欠乏の原因には、
- 野菜不足
- 過度の飲酒
- 妊娠
- 一部薬剤の影響
などがあります。
悪性貧血との関係
悪性貧血は、胃から分泌される「内因子」が不足し、ビタミンB12を吸収できなくなる病気です。
その結果、巨赤芽球性貧血や神経障害が起こり、初期症状としてハンター舌炎が現れることがあります。舌の異常が、全身疾患の発見につながるケースも少なくありません。
他の舌炎との違い
地図状舌
赤い部分が地図状にまだら模様で現れます。
カンジダ性舌炎
白い苔状の付着物がみられることが特徴です。
ハンター舌炎
舌全体が鮮紅色となり、表面が平滑化してつるつるになります。
見た目の違いは診断の重要な手がかりになります。
診断方法
医療機関では以下のような検査を行います。
- 血液検査
- 赤血球数
- ヘモグロビン
- ビタミンB12
- 葉酸
- 舌の視診
- 胃の検査
自己判断は難しいため、症状が続く場合は医療機関での精査が必要です。
治療法
栄養補充
不足している栄養素を補います。
- ビタミンB12の注射・内服
- 葉酸製剤
- 栄養指導
基礎疾患の治療
胃疾患や吸収障害が原因の場合は、その治療も並行して行います。
食生活の改善
以下の食品をバランスよく摂取することが重要です。
- 肉類
- 魚介類
- 卵
- 乳製品
- 緑黄色野菜
放置するとどうなる?
ハンター舌炎を放置すると、舌症状だけでなく全身症状が進行することがあります。
- 貧血による倦怠感
- めまい
- 息切れ
- 動悸
- 手足のしびれ
- 歩行障害
- 記憶障害
特にビタミンB12欠乏による神経障害は、進行すると完全に回復しないこともあるため注意が必要です。
受診の目安
次のような症状がある場合は、歯科口腔外科や内科への受診をおすすめします。
- 舌が赤くつるつるしている
- 舌の痛みが続く
- 食事でしみる
- 味覚がおかしい
- 倦怠感やめまいを伴う
- 貧血を指摘されたことがある
舌の変化は、全身の健康状態を示すサインであることもあります。気になる症状が続く場合は、早めに専門医へ相談しましょう。
江戸川区篠崎で舌が痛い・赤い・つるつるしている方へ

「舌がヒリヒリする」「赤くつるつるしている」「食事でしみる」――その症状は、単なる口内炎ではなく“ハンター舌炎”の可能性があります。
ビタミン不足や貧血、胃の不調などが背景に隠れていることもあるため、早めの検査と適切な診断が大切です。
江戸川区篠崎で舌の痛みや違和感にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。歯科・口腔外科の視点から、お口と全身の健康を総合的にサポートいたします。
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。


