- 1. 臭玉(膿栓)とは
- 1.1. 臭玉ができやすい人の特徴
- 1.2. 臭玉を放置するリスク
- 2. 臭玉は自分で取っても大丈夫?
- 2.1. 自宅で臭玉が気になるときの対処法
- 2.1.1. 1.うがいで自然な排出を促す
- 2.1.2. 2.口や喉の乾燥を防ぐ
- 2.1.3. 3.綿棒や指で無理に取らない
- 3. 臭玉が取れないときはどうする?
- 4. 臭玉を繰り返さないための予防法
- 4.1. 毎日の口腔ケアを丁寧に行う
- 4.2. 口や喉の乾燥を防ぐ
- 4.3. 口呼吸を改善する
- 5. 臭玉による口臭が気になる場合は歯科にも相談を
- 6. 医療機関での治療について
- 6.1. 耳鼻咽喉科で行う治療
- 6.1.1. 主な治療
- 6.2. 歯科でできるサポート
- 6.2.1. 歯科での対応
- 7. よくある質問
- 7.1. 臭玉を潰しても大丈夫?
- 7.2. 臭玉はうつりますか?
- 7.3. 子どもにもできますか?
- 7.4. 関連記事
- 8. 気になる口臭、お口の中に原因があるかもしれません
- 9. 筆者・院長
- 9.1. 深沢 一
- 9.1.1. メッセージ

「喉の奥に白い塊がある」「強い口臭が気になる」――その症状は、臭玉(膿栓)が原因かもしれません。臭玉は、扁桃のくぼみに細菌や食べかすなどが溜まってできるもので、喉の違和感や口臭の原因になることがあります。
この記事では、臭玉ができる仕組み、安全な取り方、再発を防ぐ予防法についてわかりやすく解説します。
臭玉(膿栓)とは
喉の奥から白色〜黄白色の小さな塊が出てきて、強い臭いを感じた経験はありませんか。これは「臭玉(しゅうだま)」、医学的には「膿栓(のうせん)」と呼ばれるものです。
臭玉は、扁桃(へんとう)のくぼみ「陰窩(いんか)」に、食べかす・細菌・粘液・白血球の死骸などが蓄積して形成されます。内部では細菌がたんぱく質を分解し、硫黄系のガスを発生させるため、強い口臭の原因になることがあります。
基本的には良性ですが、繰り返しできる場合は、口腔環境や慢性的な扁桃の炎症が関係している可能性があります。

臭玉ができやすい人の特徴
臭玉は誰にでもできる可能性がありますが、特に以下のような方に多くみられます。
- 口呼吸の習慣がある
- 口の中や喉が乾燥しやすい
- 扁桃のくぼみが深い
- 慢性扁桃炎を繰り返している
- アレルギー性鼻炎や鼻づまりがある
- 舌苔や歯周病など口腔内細菌が多い
- 唾液分泌が少ない
口腔内が乾燥すると細菌が増殖しやすくなり、臭玉形成のリスクが高まります。
臭玉を放置するリスク
臭玉そのものが重大な病気になることはほとんどありません。しかし、放置すると次のような症状につながることがあります。
- 強い口臭
- 喉の異物感・違和感
- 咳払いの増加
- 扁桃炎や咽頭炎の悪化
- 炎症による喉の痛み
また、自分で無理に除去しようとすると、扁桃粘膜を傷つけて出血や感染を起こす危険があります。
臭玉は自分で取っても大丈夫?
喉の奥に白い臭玉(膿栓)が見えると、「自分で取ってしまいたい」と思う方もいるでしょう。
しかし、臭玉ができる扁桃の周囲はデリケートで傷つきやすいため、指や綿棒などを使って無理に取り除くことはおすすめできません。
強く押したり、奥にある臭玉を無理に取ろうとしたりすると、扁桃の粘膜を傷つけ、出血や炎症を起こす可能性があります。また、かえって臭玉を奥へ押し込んでしまうこともあります。
臭玉は咳やくしゃみ、うがいなどをきっかけに自然に取れることもあります。基本的には、無理に触らず、自然に排出されるのを待つことが大切です。

自宅で臭玉が気になるときの対処法
1.うがいで自然な排出を促す
自宅でできる対処法として、まず試したいのがうがいです。
水やぬるま湯でガラガラとうがいをすることで、扁桃のくぼみに付着している臭玉が自然に取れることがあります。
ただし、うがいをしても取れないからといって、指や器具を使って無理に取り除く必要はありません。
2.口や喉の乾燥を防ぐ
口の中や喉が乾燥すると、細菌が増殖しやすくなります。
こまめに水分を補給し、室内が乾燥している場合には加湿するなど、口や喉を乾燥させないようにしましょう。
また、口呼吸の習慣がある方は口腔内や喉が乾燥しやすいため、鼻呼吸を意識することも大切です。
3.綿棒や指で無理に取らない
インターネットなどでは、綿棒を使って臭玉を押し出す方法が紹介されていることがあります。
しかし、扁桃は非常に傷つきやすい組織です。綿棒や指で押すと、粘膜を傷つけて出血したり、炎症を起こしたりする可能性があります。
特に、奥にある臭玉や見えにくい臭玉を無理に取ろうとするのは避けましょう。
「見えているけれど取れない」という場合でも、無理に触らないことが重要です。
臭玉が取れないときはどうする?
臭玉は自然に排出されることも多いため、痛みや腫れなどの症状がなければ、すぐに取り除かなければならないとは限りません。

一方、次のような場合には耳鼻咽喉科への相談をおすすめします。
- 臭玉が大きく、なかなか取れない
- 繰り返し臭玉ができる
- 喉に強い痛みや腫れがある
- 発熱を伴っている
- 扁桃から出血している
- 飲み込みにくさがある
- 強い口臭や喉の違和感が続いている
臭玉は扁桃にできるため、臭玉そのものの診断や処置については耳鼻咽喉科が専門です。
必要に応じて、臭玉の除去や扁桃の洗浄、背景にある慢性扁桃炎などの診断・治療が行われます。
臭玉を繰り返さないための予防法
臭玉は一度取り除いても、口腔内や喉の環境によっては再びできることがあります。そのため、「取ること」だけではなく、できにくい環境を整えることが大切です。
毎日の口腔ケアを丁寧に行う
臭玉には細菌や粘液、食べかすなどが関係しています。
毎日の歯磨きに加えて、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使用し、口腔内を清潔に保ちましょう。
舌苔が多い場合には、舌を傷つけないよう専用の舌ブラシなどでやさしく清掃することも口臭対策につながります。
口や喉の乾燥を防ぐ
唾液には、口腔内を洗い流したり、細菌の増殖を抑えたりする働きがあります。
水分補給を心がけ、口の中が乾燥した状態をできるだけ避けましょう。
口呼吸を改善する
口呼吸が続くと、口腔内や喉が乾燥しやすくなります。
鼻づまりやアレルギー性鼻炎などによって口呼吸になっている場合には、耳鼻咽喉科で原因について相談することも大切です。
歯並びや口唇・舌などの機能が関係している場合には、歯科で口腔筋機能療法(MFT)などが検討されることもあります。
臭玉による口臭が気になる場合は歯科にも相談を
臭玉そのものの処置は耳鼻咽喉科が専門ですが、口臭の原因が必ずしも臭玉だけとは限りません。
歯周病、むし歯、舌苔、プラーク、口腔乾燥など、口の中に原因があるケースもあります。
「臭玉があるから口臭がする」と自己判断せず、口臭が続いている場合には歯科医院で口腔内の状態を確認してもらうことも大切です。
歯科では、歯周病の検査や歯石・プラークの除去、舌苔やセルフケアの指導、口腔乾燥へのアドバイスなどを通して、口臭の原因改善をサポートします。
医療機関での治療について

耳鼻咽喉科で行う治療
臭玉は扁桃にできるため、直接的な治療は耳鼻咽喉科が専門です。
主な治療
- 吸引による除去
- 扁桃洗浄
- 抗炎症治療
- 慢性扁桃炎への対応
- 扁桃摘出術(重症・再発例)
再発を繰り返す場合は、根本的な治療が必要になることもあります。
歯科でできるサポート
歯科では臭玉自体を除去することはできませんが、口臭や細菌環境の改善を通じて間接的なサポートが可能です。
歯科での対応
- 口臭検査
- 歯石・プラーク除去
- 歯周病治療
- 舌苔ケア指導
- 口呼吸改善指導
- 唾液分泌を促すアドバイス
口腔内環境を整えることで、臭玉ができにくい状態を目指します。
よくある質問
臭玉を潰しても大丈夫?
潰しても重大な問題になることは少ないですが、強い悪臭が広がり、粘膜を傷つける可能性があります。無理な圧迫は避けましょう。
臭玉はうつりますか?
臭玉そのものが人にうつることはありません。ただし、原因となる細菌や口腔内環境は口臭や感染症に関係することがあります。
子どもにもできますか?
扁桃が大きい子どもでは臭玉がみられることがあります。頻繁にできる場合や痛みを伴う場合は耳鼻咽喉科への相談がおすすめです。
関連記事
気になる口臭、お口の中に原因があるかもしれません

臭玉(膿栓)は口臭の原因のひとつですが、口臭には歯周病や舌苔、プラーク、口腔乾燥など、お口の中の状態が関係していることもあります。口臭が続いている、歯ぐきの出血やネバつきが気になるという方は、一度歯科医院でお口の状態を確認してみませんか。原因に合わせたケアや予防方法をご提案します。
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。






