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入れ歯が壊れてしまったとき、「すぐに直せるの?」「費用はいくらかかる?」と不安になる方は多いです。
江戸川区篠崎にお住まいの方でも、日常生活に欠かせない入れ歯が突然壊れてしまうと大きな困りごとになります。

本記事では、入れ歯が壊れたときの正しい対処法、修理方法や費用、そして放置するリスクまで詳しく解説します。

🦷 入れ歯が壊れる原因とは?

入れ歯は毎日の生活で大切な役割を果たしますが、使い続ける中で壊れてしまうこともあります。ここでは「よくある破損のケース」と「壊れやすいタイミング」をご紹介します。

入れ歯が壊れたときの正しい対処法
入れ歯が壊れたときの正しい対処法

🔧 よくある破損のケース

  • 🔩 部分入れ歯の金具が折れる
    金属部分が繰り返しの使用で疲労し、折れてしまうことがあります。
  • 🪓 総入れ歯が割れる・欠ける
    強い力が加わるとヒビが入り、欠けたり割れたりすることがあります。
  • 🦷 人工歯が外れる
    入れ歯に取り付けられた人工歯が外れてしまい、噛みにくくなるケースです。

⏳ 壊れやすいタイミング

  • 長年使用して摩耗している
    長期間の使用で劣化し、壊れやすくなります。
  • 🍖 硬いものを噛んだとき
    せんべい・ナッツなど硬い食べ物は負担となり、破損の原因に。
  • 💥 落下・衝撃による破損
    入れ歯を洗浄中に落としてしまい、割れることもよくあります。

👉 入れ歯は毎日のケアや扱い方によって寿命が変わります。壊れたときは自分で直さず、必ず歯科医院にご相談ください。

入れ歯が壊れてしまったとき、まずは落ち着いて正しい対応をしましょう。間違った応急処置をすると、かえって修理が難しくなることもあります。

❌ やってはいけないこと

  • 🧴 接着剤で自分で直す
    市販の接着剤は口の中で使用することを想定していません。健康被害や修理不能になるリスクがあります。
  • ⚠️ 壊れたまま使い続ける
    歯ぐきや残っている歯に負担をかけ、さらに大きなトラブルにつながります。

🏠 自宅でできる対処

  • 📦 壊れた部品を保管して持参
    小さな破片や外れた人工歯も一緒に持っていくと修理がスムーズです。
  • 🚫 使用を中止し、歯ぐきへの負担を防ぐ
    無理に使うのは避け、早めに歯科医院へ相談しましょう。

👉 応急処置はあくまで一時的な対応です。根本的な解決は歯科医院での修理・調整が必要です。

入れ歯が壊れてしまった場合、歯科医院での対応は「修理」か「作り直し」に分かれます。壊れ方や使用年数によって適切な方法が異なります。

🔧 修理できる場合

  • 🔨 割れや欠けの修復
    入れ歯の一部が割れたり欠けたりした場合、修復材を使って修理できます。
  • 🦷 人工歯の再装着
    外れた人工歯を元の位置に取り付け、しっかり噛めるように戻せます。
  • 🔩 金具の調整
    部分入れ歯の金具(クラスプ)が緩んだ場合は、調整して安定感を取り戻します。

保険適用義歯のクラスプが破折

この画像は、部分入れ歯(保険適用のクラスプ義歯)の一部を示しています。

保険適用義歯のクラスプが破折
保険適用義歯のクラスプが破折
🦷 入れ歯の状態と破損箇所

画像中央に見える金属部分が「クラスプ(バネ)」と呼ばれる部分で、残っている歯に引っ掛けて入れ歯を固定する役割を担います。
左側のクラスプ先端が折れており、矢印の「クラスプ破折」の文字が示すように、金属疲労などによる断裂が発生しています。

🔍 クラスプ破折の原因
  • 長年の使用による金属疲労
    毎日の着脱や咀嚼時の力で徐々に応力がかかり、亀裂が進行します。
  • 咬合力の偏り
    一部の歯やクラスプに過度な力が集中することで破折することもあります。
  • 適合不良・変形
    入れ歯の安定が悪くなり、バネに無理な力が加わることも破損の一因です。
🔧 修理方法

保険診療では、新しいクラスプを金属で作製し、既存の義歯に即重レジンで結合して修理します。
修理の流れは以下の通りです。

  1. 破折部分を診断し、金属部分を除去
  2. 新しいクラスプを技工所で製作
  3. 技工後、口腔内で適合を確認
  4. 義歯に接着・調整して修理完了
💡 修理後の注意点
  • 修理直後は咬み合わせと着脱の確認を丁寧に行う
  • 金属疲労防止のため、過度な力をかけない
  • 定期的に入れ歯の点検・調整を受ける

このようなクラスプ破折は、保険適用で比較的短期間(数日)で修理可能です。
ただし、繰り返し破折する場合や残存歯の負担が大きい場合は、**設計変更や新製作(再作)**が必要になることもあります。

🆕 新しく作り直すケース

  • 劣化や変形がひどい場合
    長年使用して入れ歯が変形・劣化していると、修理よりも作り直しが必要です。
  • 👄 口腔内の変化に合わなくなっている場合
    歯ぐきや噛み合わせが変化し、入れ歯が合わなくなった場合は新製作が適しています。

クラスプ破折と虫歯で支えを失った入れ歯 ― 再作成が必要となる理由

この写真は、保険診療の部分入れ歯(義歯)を支える金属のバネ=クラスプが破折し、外れやすくなった状態を写したものです。

保険の部分入れ歯が安定しない原因:クラスプ破折と支台歯の虫歯
保険の部分入れ歯が安定しない原因:クラスプ破折と支台歯の虫歯
● クラスプ(バネ)の破折

画像中央の金属部分は義歯を支えるパラタルバーですが、上顎右側(写真では左)のクラスプが破折しており、義歯を安定させる力が失われています。クラスプが折れると、義歯が動きやすくなり、噛みにくい・痛いなどの問題が起こります。

● クラスプがかかっていた上顎5番の虫歯

「虫歯」と表示されている歯(上顎5番)は、クラスプをかけていた支台歯です。
この歯に虫歯が広がっており、クラスプの維持力が低下している状態です。虫歯の治療を行わない限り、義歯を安定して支えることができません。

● クラスプ修理が難しい理由

クラスプが破折している場合、保険の金属クラスプは

  • 金属の再溶接が困難
  • 折れた部位に再度クラスプを付けても強度が不足する
  • 支台歯が虫歯のため形態が変わり、修理しても適合が取れない

といった理由から、再修理では十分な機能回復が見込めません

● 必要な対応:義歯の再作成

以上の理由より、
クラスプ修理ではなく、義歯そのものの再作成が必要となります。
虫歯を治療し、支台歯の状態を整えた上で、新しい義歯を作ることで、再び安定した噛み合わせが得られます。


👉 修理か作り直しかの判断は、歯科医師による診察が欠かせません。壊れ方に応じて最適な方法を提案してもらいましょう。

💰 修理費用と保険適用

入れ歯の修理や作り直しにかかる費用は、壊れ方や治療方法によって大きく変わります。保険が適用できるかどうかも重要なポイントです。

🏥 保険適用で修理できるケース

  • 数千円程度の修理が可能
    割れや欠けの修復、人工歯の再装着、金具の調整などは健康保険が適用され、数千円程度で済む場合があります。

🆕 作り直しが必要な場合

  • 🦷 部分入れ歯の作り直し:数万円〜
  • 👄 総入れ歯の作り直し:さらに高額になることも
    入れ歯全体を作り直す場合は、修理よりも費用や時間がかかります。

💎 自費診療の入れ歯

  • 保険外診療で作った入れ歯は、修理も自費になるケースが多く、費用も高めです。
  • ただし、見た目・快適さ・耐久性に優れているため、長期的なメリットがあります。

👉 「保険で直せるのか」「作り直した方がいいのか」は歯科医院で相談するのが一番安心です。

入れ歯が壊れたまま使い続けたり、そのまま放置すると、お口だけでなく全身の健康にも悪影響を及ぼします。

😬 噛み合わせの悪化

壊れた入れ歯を無理に使うと、噛み合わせがずれてしまいます。これにより顎の関節に負担がかかり、頭痛や肩こりの原因になることもあります。

🦷 歯ぐきや残存歯への負担

破損した入れ歯は歯ぐきや残っている歯に過度の負担をかけ、歯肉炎や歯の揺れを引き起こすリスクがあります。

🍽️ 咀嚼機能の低下による健康への影響

しっかり噛めなくなると消化不良を起こしやすくなり、栄養バランスも崩れます。特に高齢の方では、食欲低下や体調不良につながることも少なくありません。


👉 入れ歯が壊れたら放置せず、早めに歯科医院での修理や作り直しを受けることが健康維持のカギです。

🦷 入れ歯が壊れてしまったときは、自己判断で接着剤などを使って直すのはNG。必ず歯科医院に相談し、適切な修理を受けましょう。

💰 早めに対応することで、費用や時間の負担を最小限に抑えることができ、快適に噛める生活を取り戻せます。

入れ歯が壊れたらどうする?放置のリスクと歯科医院での解決法

江戸川区篠崎駅から徒歩1分の当歯科クリニックでは、壊れた入れ歯の修理・再製作に迅速対応いたします。入れ歯の割れや欠け、金具の不具合などもお気軽にご相談ください。経験豊富な歯科医師が、保険診療から自費まで患者さまのご希望に沿った最適な解決策をご提案します。

📞 ご予約はお電話にて承っております。

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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