- 1. アルツハイマー型認知症とは
- 1.1. 主な認知症の種類
- 1.1.1. アルツハイマー型認知症
- 1.1.2. 脳血管性認知症
- 1.1.3. レビー小体型認知症
- 1.1.4. 前頭側頭型認知症
- 2. アルツハイマー型認知症の症状と進行
- 2.1. 初期症状
- 2.2. 中期症状
- 2.3. 後期症状
- 3. アルツハイマー病の原因とリスク要因
- 3.1. 加齢
- 3.2. 生活習慣病
- 3.3. 喫煙
- 3.4. 運動不足
- 3.5. うつ病
- 3.6. 遺伝的要因
- 4. 歯周病とアルツハイマー型認知症の関係
- 4.1. 歯周病が全身に及ぼす影響
- 4.2. 歯周病菌と脳の炎症
- 4.3. 噛む機能の低下との関係
- 5. 認知症予防のためにできること
- 6. 認知症が疑われる場合の相談先
- 7. 江戸川区篠崎で歯周病予防をご希望の方へ
- 8. 筆者・院長
- 8.1. 深沢 一
- 8.1.1. メッセージ
アルツハイマー型認知症とは

アルツハイマー型認知症は、認知症の中で最も多いタイプであり、日本の認知症患者の約7割を占めるとされています。主に記憶をつかさどる脳の「海馬」から萎縮が始まり、徐々に脳全体へ広がることで認知機能が低下していく進行性の疾患です。
原因としては、脳内に蓄積するアミロイドβやタウタンパク質が神経細胞に障害を与え、神経細胞の減少や脳の萎縮を引き起こすことが知られています。
初期には物忘れなどの軽い症状から始まりますが、進行すると判断力や理解力が低下し、日常生活に支障をきたすようになります。
高齢化が進む日本では患者数の増加が続いており、認知症は今後さらに重要な社会課題になると考えられています。
主な認知症の種類
認知症は一つの病気ではなく、さまざまな原因によって起こる症候群の総称です。
アルツハイマー型認知症
最も患者数が多く、記憶障害から始まることが特徴です。アミロイドβやタウタンパク質の蓄積によって脳が徐々に萎縮します。
脳血管性認知症
脳梗塞や脳出血などによって脳の血流障害が生じ、認知機能が低下するタイプです。症状が階段状に悪化することが特徴です。
レビー小体型認知症
脳内にレビー小体と呼ばれる異常タンパク質が蓄積することで発症します。幻視や手足の震え、筋肉のこわばりなどがみられます。
前頭側頭型認知症
前頭葉や側頭葉の萎縮により発症し、人格や行動の変化が目立つタイプです。
アルツハイマー型認知症の症状と進行
初期症状
初期には軽度認知障害(MCI)との区別が難しいことがあります。
代表的な症状は次のとおりです。
- 最近の出来事を忘れる
- 同じ話を繰り返す
- 約束を忘れる
- 物を置いた場所を忘れる
- 日付や曜日が分からなくなる
この段階では日常生活への影響は比較的少ないものの、早期発見が重要です。
中期症状
病気が進行すると、日常生活への支障が目立つようになります。
- 金銭管理が難しくなる
- 買い物や料理ができなくなる
- 妄想や徘徊がみられる
- 家族の顔が分からなくなる
介護や見守りが必要になることが増えてきます。
後期症状
さらに進行すると、認知機能は大きく低下します。
- 会話が困難になる
- 寝たきりになる
- 食事や排泄の介助が必要になる
- 嚥下障害が生じる
誤嚥性肺炎など全身状態の悪化が生命予後に大きく関わるようになります。
アルツハイマー病の原因とリスク要因
アルツハイマー病は単一の原因で発症するわけではなく、さまざまな要因が関与していると考えられています。
加齢
最大の危険因子は加齢です。年齢が高くなるほど発症率は増加します。
生活習慣病
- 高血圧
- 糖尿病
- 脂質異常症
- 肥満
これらは脳血管や神経細胞に悪影響を与え、認知症リスクを高めることが知られています。
喫煙
喫煙は脳血流を低下させ、神経細胞の障害を促進します。
運動不足
運動不足は脳への血流低下や神経ネットワークの衰えにつながります。
うつ病
長期間の抑うつ状態は認知症発症リスクとの関連が報告されています。
遺伝的要因
家族歴やAPOE ε4遺伝子などが発症リスクに関与することが分かっています。
歯周病とアルツハイマー型認知症の関係

近年、歯周病とアルツハイマー型認知症との関連が注目されています。
歯周病が全身に及ぼす影響
歯周病は単なる口の病気ではありません。
歯周病菌や炎症物質は血流を介して全身へ広がり、
- 糖尿病
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
- 誤嚥性肺炎
などのリスクを高めることが知られています。
歯周病菌と脳の炎症
歯周病の主要な原因菌である**Porphyromonas gingivalis(Pg菌)**は、脳内炎症やアミロイドβの蓄積に関与する可能性が報告されています。
動物実験では、Pg菌感染によって認知機能の低下やアルツハイマー病変の悪化が確認されています。
また、歯周病菌が産生する毒素や炎症性物質が脳に影響し、神経細胞の障害を促進する可能性も指摘されています。
噛む機能の低下との関係
歯を失うことや咀嚼機能の低下も認知機能低下との関連が報告されています。
よく噛むことで脳への血流が増加するため、歯の健康を維持することは認知機能の維持にも重要と考えられています。
認知症予防のためにできること
認知症を完全に予防する方法は確立されていませんが、発症リスクを下げるために以下の取り組みが推奨されています。
- 定期的な運動
- バランスの良い食事
- 十分な睡眠
- 禁煙
- 血圧や血糖の管理
- 社会参加や人との交流
- 読書や趣味など脳を使う活動
- 歯周病予防と口腔ケア
特に口腔内の健康維持は、認知症予防の観点からも重要性が高まっています。
認知症が疑われる場合の相談先
次のような症状が続く場合は早めの受診をおすすめします。
- 同じ質問を何度も繰り返す
- 予定や約束を頻繁に忘れる
- 金銭管理ができなくなった
- 道に迷うことが増えた
相談先としては、
- かかりつけ医
- 神経内科
- 脳神経外科
- 認知症疾患医療センター
- 地域包括支援センター
などがあります。
早期発見・早期介入により、適切な治療や支援を受けることが可能になります。
江戸川区篠崎で歯周病予防をご希望の方へ

近年の研究では、歯周病とアルツハイマー型認知症との関連が数多く報告されています。認知症を直接予防できると断定することはできませんが、お口の健康を維持することは全身の健康維持につながる重要な取り組みです。
江戸川区篠崎の当院では、歯周病の早期発見・早期治療に力を入れています。定期検診やプロフェッショナルクリーニングを通じて、お口の健康を長期的にサポートいたします。
将来の健康寿命を延ばすためにも、ぜひ定期的な歯科検診をご活用ください。
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。


