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【🎞️】舌の溝が気になる方へ:溝状舌の対処法

鏡で舌を見たときに、

  • 舌に深い溝がある
  • ひび割れているように見える
  • 舌が割れているようで心配
  • 口臭の原因になっていないか気になる

と不安になったことはありませんか?

舌の表面に深い溝やひび割れのような模様がみられる状態を「溝状舌(こうじょうぜつ)」といいます。

溝状舌の多くは良性の変化で、症状がなければ特別な治療を必要としません。

一方、溝の中に食べかすや舌苔がたまると、口臭や炎症、不快感につながることがあります。また、舌の痛みや出血、治りにくいできものなどがある場合には、溝状舌以外の病気との鑑別が必要です。

この記事では、溝状舌の特徴や原因、症状、治療、セルフケア、歯科医院を受診したほうがよい症状についてわかりやすく解説します。

溝状舌
溝状舌

舌の中央に縦に深い溝が認められます。

溝状舌

舌の中央に縦に1本の溝と側面に横方向に複数の溝が認められます。

溝状舌の側面
溝状舌の側面

舌の側面から見た状態です。

溝状舌の多くは治療を必要としません

溝状舌は、舌の表面に1本または複数の溝がみられる状態です。

多くの場合は良性で、痛みなどの症状がなければ治療の必要はありません。

一般的には、

  • 人にうつるものではない
  • 感染症そのものではない
  • 長期間ほとんど変化しないことがある
  • 症状がなければ経過観察となることが多い

といった特徴があります。

歯科検診などで舌を診てもらい、初めて溝状舌に気付く方もいます。

このような症状があれば受診しましょう

舌に溝があるだけで過度に心配する必要はありませんが、次のような症状がある場合は歯科や歯科口腔外科を受診しましょう。

  • 舌に強い痛みがある
  • 出血を繰り返す
  • 舌の状態が急に変化した
  • しこりや硬い部分がある
  • 白色や赤色の病変が続いている
  • 口内炎のような傷がなかなか治らない
  • 食べ物が強くしみる
  • 舌を動かしにくい

溝状舌とは別の口腔粘膜疾患が隠れている可能性があるため、診察による確認が大切です。

溝状舌とは、舌の表面に深い溝や裂け目のような模様がみられる状態です。

舌の中央を前後方向に走る比較的深い溝と、そこから枝分かれするような複数の溝がみられることがあります。

溝の位置や深さ、数には個人差があり、わずかな溝しかない方もいれば、舌全体に複数の溝がみられる方もいます。

生まれつき、あるいは比較的若い時期からみられることもありますが、年齢とともに溝が目立つようになる場合もあります。

溝状舌が生じる仕組みは、すべてが明らかになっているわけではありません。

いくつかの要因が関係すると考えられています。

遺伝的な要因

溝状舌は家族内でみられることがあり、遺伝的な要因が関係している可能性が指摘されています。

ただし、家族に溝状舌があるからといって、必ず同じ状態になるわけではありません。

加齢に伴う変化

年齢を重ねるにつれて、舌の溝が目立つようになることがあります。

以前は気にならなかった溝が、中高年以降になって目につくようになる場合もあります。

口腔乾燥との関係

口の中が乾燥すると、舌の表面に違和感やヒリヒリ感が生じやすくなり、もともとある溝が気になりやすくなることがあります。

口腔乾燥には、

  • 口呼吸
  • 加齢
  • 薬の影響
  • 水分不足
  • 唾液分泌量の低下

など、さまざまな要因が関係します。

口の乾燥が強い場合には、溝状舌だけでなく口腔乾燥の原因についても確認することが大切です。

地図状舌を伴うことがあります

溝状舌の方には、「地図状舌(ちずじょうぜつ)」がみられることがあります。

地図状舌とは、舌の表面に赤い斑状の部分が生じ、周囲を白っぽい縁取りが囲むなど、地図のような模様に見える状態です。

多くの場合は良性ですが、辛いものや酸味の強いものを食べたときに、ヒリヒリしたりしみたりすることがあります。

多くの場合は無症状です

溝状舌があっても、特に自覚症状がない方が多くみられます。

舌を鏡で見て偶然気付いたり、歯科検診で指摘されたりすることもあります。

溝に汚れがたまりやすくなります

溝が深い場合には、食べかすや舌苔などが入り込むことがあります。

汚れがたまったままになると、不快感や口臭につながる可能性があります。

ヒリヒリ・ピリピリすることがあります

溝の中に汚れがたまったり、舌の表面に炎症が起こったりすると、

  • ヒリヒリする
  • ピリピリする
  • 食べ物がしみる
  • 舌に違和感がある

などの症状が現れることがあります。

特に辛いもの、酸味の強いもの、熱い食べ物などで症状が強くなることがあります。

口臭に関係することがあります

深い溝の中に舌苔や食べかすが残ると、細菌が増え、口臭の一因となることがあります。

ただし、口臭には歯周病、舌苔、口腔乾燥などさまざまな原因があるため、「溝状舌=口臭の原因」とは限りません。

口臭が続く場合には、舌だけでなくお口全体を確認することが大切です。

舌に深い溝があると、「舌がんではないか」と心配される方もいます。

溝状舌は一般的に良性の状態であり、溝があること自体を舌がんと考える必要はありません。

一方、舌がんなどの病変では、

  • 治りにくいただれや潰瘍
  • しこりや硬い部分
  • 出血
  • 徐々に大きくなる病変
  • 赤色や白色の変化
  • 痛みや違和感

などがみられることがあります。

ただし、見た目だけで良性・悪性を正確に判断することはできません。

「以前とは舌の状態が違う」「治らない傷がある」「しこりがある」といった場合は、自己判断せず歯科や歯科口腔外科を受診してください。

症状がなければ基本的に経過観察です

溝状舌そのものに対して、通常は積極的な治療を行う必要はありません。

痛みや炎症などがなければ、舌を清潔に保ちながら経過をみます。

また、溝そのものをなくすことを目的とした治療を行うことは一般的ではありません。

痛みや炎症がある場合

舌に痛みや炎症がある場合には、その原因を確認したうえで治療を行います。

口腔乾燥が強ければ保湿を行い、舌に感染やほかの病変が疑われる場合には、それぞれの原因に応じた治療が必要になります。

抗真菌薬などの薬は、真菌感染が確認・疑われる場合に使用するものであり、溝状舌そのものを治療する薬ではありません。

症状が続く場合は、自己判断で市販薬などを使用せず、歯科医師の診察を受けましょう。

舌はやさしく清掃する

舌ブラシなどを使用し、舌の表面にたまった汚れをやさしく取り除きます。

ただし、舌を強くこすったり、溝の奥まで無理にブラシを入れたりすると、粘膜を傷つけることがあります。

「汚れを完全に落とそう」と磨きすぎないことが大切です。

口の乾燥を防ぐ

口腔乾燥があると、舌のヒリヒリ感や不快感が強くなることがあります。

こまめに水分をとり、口の中を乾燥させないようにしましょう。

乾燥が強い場合には、口腔用保湿剤などを使用する方法もあります。

口呼吸にも注意しましょう

口呼吸が続くと、お口の中が乾燥しやすくなります。

鼻づまりなどによって口呼吸が続いている場合には、その原因に応じた対応も必要です。

刺激の強い食べ物を控える

舌がヒリヒリしたり、しみたりしているときは、

  • 香辛料の強い食べ物
  • 酸味の強い食べ物
  • 熱すぎる飲食物

などを控えると症状が軽減することがあります。

溝状舌の多くは、症状がなければ大きな心配をする必要はありません。

しかし、次のような場合は一度診察を受けることをおすすめします。

  • 舌の見た目が急に変わった
  • 舌の痛みやヒリヒリ感が続く
  • 食べ物がしみる
  • 舌から出血する
  • しこりや治りにくい傷がある
  • 白色や赤色の変化が続いている
  • 口臭が気になる
  • 舌がんなどの病気ではないか心配

舌の症状には、溝状舌以外にもさまざまな原因があります。

気になる変化が続いている場合には、早めに歯科医院で確認してもらいましょう。

Q. 溝状舌は自然に治りますか?

溝そのものが自然になくなることは一般的ではありません。

ただし、溝状舌は多くの場合、治療を必要としない良性の状態です。汚れの除去や乾燥対策などによって、口臭やヒリヒリ感などの症状を軽減できることがあります。

Q. 子どもにも溝状舌はありますか?

はい。子どもにもみられることがあります。

症状がなければ経過観察となることが多いですが、痛みや出血などがある場合は歯科医院で相談しましょう。

Q. 溝状舌は口臭の原因になりますか?

深い溝に舌苔や食べかすがたまると、口臭の一因となることがあります。

ただし、口臭は歯周病や口腔乾燥などによっても起こるため、口臭が続く場合にはお口全体の状態を確認することが大切です。

Q. 溝状舌ががんになることはありますか?

溝状舌は良性の状態であり、一般的に溝状舌そのものを「がんになる病変」と考える必要はありません。

ただし、溝状舌がある方にも別の口腔粘膜疾患が生じる可能性はあります。治りにくい傷、しこり、出血、赤色や白色の変化などがある場合には、歯科や歯科口腔外科を受診してください。

Q. 何科を受診すればよいですか?

まずは一般歯科で相談できます。

舌にしこりや潰瘍などの病変がある場合や、より専門的な検査が必要と判断された場合には、歯科口腔外科などへの受診をおすすめすることがあります。

舌に深い溝がみられる「溝状舌」は、多くの場合、特別な治療を必要としない良性の状態です。

ただし、溝に舌苔や食べかすがたまることで、口臭や炎症、ヒリヒリ感などにつながることがあります。舌を強く磨くのではなく、やさしい清掃と口腔内の乾燥対策を心がけましょう。

また、痛みや出血、しこり、治りにくい傷、赤色・白色の変化などが続いている場合は、「溝状舌だから大丈夫」と自己判断しないことが大切です。

舌のひび割れや見た目の変化が気になる方は、歯科医院で一度確認してもらうと安心です。

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舌のひび割れの多くは心配のいらない状態ですが、痛み・出血・しこり・治りにくい傷などがある場合は、ほかの病気との見分けが必要です。気になる舌の変化がある方は、自己判断せず一度ご相談ください。

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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