子どもの第一大臼歯に潜む危険:根未完成歯の歯髄炎リスク
根未完成歯とは
第一大臼歯が生えるのは6歳頃です。その為、六歳臼歯というニックネームで呼ばれることもあります。そして、歯根は9歳から10歳頃に完成します。
歯根が完成しない時期を根未完成歯と言います。この時期に神経に達する虫歯(C3)になると神経の治療が極めて困難になります。根っこの先端が閉鎖せずラッパ状に開いているからです。
根未完成歯が歯髄炎C3になると
根未完成歯の根管治療
レントゲン写真からは、7歳児の第一大臼歯(6歳臼歯)の歯根先端(赤丸)はまだ閉鎖していないことが分かります。虫歯が神経まで達した歯髄炎になったため、根管治療を行っている所です。
根の先端が黒くなっているのは膿が溜まっていることを示しています。
乳歯に準じた治療方法をとり水酸化カルシウム製剤を根管内に満たします。それにより歯根の先端の閉鎖を期待する分けです。しかし、この方法も完全ではなく、学術的に決定的な治療法が確立している訳ではありません。
運良く根の先端が閉鎖してくれば、その時に改めて大人の根管治療と同様な方法でやり替えます。
最悪の場合、根の先端に出来た膿を治すことが出来ずに抜歯をせざるを得ないケースもあります。
正常な成人の第一大臼歯の歯根
歯根先端は閉じている
成人の第一大臼歯の歯根先端(赤丸)は、閉じています。根未完成の写真と比べるとはっきりと違いが分ります。
江戸川区篠崎にて心身的負担の少ない小児歯科をお探しの方へ
ふかさわ歯科クリニック篠崎の小児歯科では、虫歯治療に伴う痛みや精神的負担に配慮し、お子様とのコミュニケーションを大切にしながら、お子様が歯医者嫌いにならないよう信頼関係を築くとこらから始めます。また、マタニティ歯科にも対応し、虫歯菌をお子様に移さないマイナス1歳から始める虫歯予防の指導や妊婦の方が安心して出産できるようサポートも行っています。江戸川区篠崎で小児歯科をお探しの方はぜひ、当院までお気軽にご相談いただければと思います。
【動画】子供の虫歯の見分け方
筆者・院長
深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。