ストローマグ、スパウトマグは要注意

  • 1歳~2歳の手づかみ食べ期でのスパウトマグやストローマグでのストロー飲みは、赤ちゃんの唇、舌、顎の筋肉の健全な機能発育に悪影響を与え、歯並びを悪くする危険があります。
  • コップで飲むことは難しく、こぼしたりむせたりしますが、この便利グッツの使用はよくありません。

スパウトマグやストローマグは便利なものですが、新米ママさんから「スパウトマグやストローマグは、いつからいつまで使っていいの?」という質問を受けることがあります。答えは「使用はよくない。」です。

歯並びを悪くするストローマグやスパウトマグ

ストロー飲みは舌の機能発育に悪影響

スパウトマグやストローマグはNG
スパウトマグやストローマグはNG

手づかみ食べ期(1歳~2歳)

1歳~2歳頃になると手づかみ食べをする様になります。手づかみ食べはどんどんさせることが重要です。手づかみ食べは、手、目、口などを相互に連動させる必要があり、機能発達に欠かせません。

その後のスプーンや箸などを使った食事動作の基本を学ぶことにもつながって来るからです。

特に、手づかみ食べ期(1歳~2歳)にスパウトマグやストローマグなどの便利グッツを使うと、舌の健全な機能発育に悪影響を与える危険性があります。

コップで飲むことは難しく、こぼしたりむせたりします。しかし、コップで飲むという動作は、唇、舌、 顎の筋肉のコントロール力を養う為の大切な体験なのです。

歯並びを悪くするメカニズム

舌突出癖
舌突出癖

舌突出癖の危険性

この便利グッツは簡単にノドの奥に水分を送り込むことが出来ます。その代償として口腔周囲筋の発達が遅れ、正しく嚥下する機能が身に付かず舌突出癖が起こる危険性をはらんでいます。

舌突出癖は聞き慣れない言葉だと思いますが、舌を突き出しながら食物や唾液を飲み込む動作のことをいいます。これにより、前歯は出っ歯になり、あるいは開咬(オープンバイト)になったりします。

手づかみ食べ期以降、子供は歯並びを悪くする様々な要因と対峙しなければなりません。アデノイド肥大、口呼吸、指しゃぶりなどがそれです。

実は綺麗な歯並びを作るには、母乳保育から始まります。大切なお子さんの健全な成長発育には、これら様々なことが関係しているのだと理解していくことが重要です。

ストローマグの賢い使い方

ストローマグ
ストローマグ

ストローマグの使用は基本NG

ストローマグの柔らかい長いストローにより舌の後方に簡単に水分が届いてしまいます。そのため乳児型嚥下が持続します。

ストローマグをどうしても使いたい時

外出などで、どうしてもストローマグを使いたい場合にはストローを徐々に短くしてください。そして、できるだけ早い段階でコップ飲みに切り替えてください。

ふかさわ歯科クリニック篠崎ではお子様の現状の歯並びや咬み合わせだけに限らず、健全な成長を見据えた治療や予防に取り組んでおります。患者さまのご要望を大切にし、一人ひとりに合った小児矯正をご提案いたします。成長過程にあるお子様の口腔環境は、刻々と変化しますのでご家庭でのセルフケアをはじめ、歯科医院での定期健診も含め当院をご利用いただければと思います。江戸川区篠崎でストローマグやスパウトマグを使って歯並びが悪くなった方はぜひ、当院までお気軽にご相談ください。

【動画】指しゃぶりや指吸いを止めさせる方法

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FULASAWA

  • 登山
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メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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