✏️「歯石取りって、どれくらいの頻度で受けるべき?」
そんな疑問を抱いたことはありませんか?歯石は見た目以上に厄介な存在で、放置すると歯周病や口臭、虫歯などのリスクを高めてしまいます。
この記事では、**あなたのお口の状態や生活習慣に応じた“最適な歯石取りの間隔”**について、歯科医の視点から詳しく解説します。
「自分は大丈夫」と思っている方も、セルフチェックのポイントや痛み・費用のリアルな情報を知れば、きっと受診のタイミングが見えてくるはず。
健康な歯を保つための第一歩として、ぜひ最後までご覧ください!

「歯医者にはどれくらいの頻度で通えばいいの?」という質問をよくいただきます。結論から申し上げますと、理想的な頻度は**お口のリスク(歯石の付きやすさと歯周病の進行度)**によって、1ヶ月から6ヶ月と大きな幅があります。

🧪1. そもそもなぜ歯石除去が必要なのか?

歯石は単なる汚れではなく、**「細菌の要塞」**です。

歯石
歯石
重度歯周病で歯石が多量に付着。1〜2ヶ月ごとの定期除去が必要
重度歯周病で歯石が多量に付着。1〜2ヶ月ごとの定期除去が必要
  • 歯垢(プラーク): 食後数時間で形成される細菌の塊。粘着性が高く、セルフケアで除去可能です。
  • 歯石: 歯垢が唾液中のカルシウム等と結合し、約48〜72時間で石灰化したもの。表面が粗造(ザラザラ)なため、さらに細菌が付着しやすくなる悪循環を生みます。

石灰化した歯石はブラッシングでは100%除去できません。放置すると歯周病菌が毒素を出し続け、歯を支える骨を溶かす原因となります。

🦷歯科医院における歯石除去の3ステップ

歯石取りの流れ
歯石取りの流れ

歯肉の状態を改善するため、歯科医学的エビデンスに基づいた順序で治療を進めます。

1. スケーリング(目に見える汚れの除去)
  • 対象: 歯ぐきより上の白く柔らかい歯石(縁上歯石)。
  • 目的: 表面の細菌を減らし、歯ぐきの炎症(腫れ・出血)を鎮める。
  • 重要性: まず腫れを引かせることで、次の精密な治療が可能になります。
2. SRP(歯ぐきに隠れた汚れの除去)
  • 対象: 歯周ポケット深部の黒く硬い歯石(縁下歯石)。
  • 目的: 麻酔を併用し、手探りで歯根の汚れを徹底除去。根面をツルツルに整えます。
  • 重要性: 歯周病の直接的な原因を取り除き、歯ぐきの再付着を促します。
3. 歯周外科・再生療法(重度の場合)
  • 対象: SRPでも改善しない深いポケットや骨の破壊があるケース。
  • 目的: 外科手術で歯ぐきを開き、直接目で見て汚れを除去。必要に応じて再生剤(リグロス等)で骨の回復を図ります。
  • 重要性: 抜歯を回避し、自分の歯を温存するための最終手段です。

歯科医師の視点: 段階を踏むことで「痛み」や「術後の腫れ」を抑え、より精度の高い治療が可能になります。

👶2. 頻度を左右する「個人差」の正体

「毎日磨いているのにすぐ歯石が付く」という方がいれば、数年放置しても付かない方もいます。この差は以下の要因で決まります。

唾液の性質とセルフケアの質

  1. 唾液の組成: 唾液がアルカリ性に傾いている方や、リン酸カルシウム濃度が高い方は、歯垢が石灰化するスピードが非常に早いです。
  2. 唾液の分泌量: 高齢化や口呼吸で唾液が減ると、自浄作用が低下し、汚れが固着しやすくなります。
  3. 歯並びと生活習慣: 矯正装置の周囲や、喫煙によるヤニ(タール)の付着は、歯石の蓄積を加速させます。

🧭3. 【リスク別】理想的な通院頻度の目安

歯科医院では、以下の基準で「あなたに最適なメインテナンス間隔」を提案しています。

歯石取りの理想的な頻度は、3〜6ヶ月
歯石取りの理想的な頻度は、3〜6ヶ月
超音波スケーラー
超音波スケーラー
頻度の目安対象となる方の特徴
1〜2ヶ月重度歯周病の方、矯正治療中の方、セルフケアが著しく困難な方
3ヶ月【最も一般的】 歯垢が歯石に変わる周期を考慮し、再発を予防したい方
6ヶ月歯周組織が安定しており、染め出し検査での磨き残しが少ない方
1年以上非常に稀ですが、唾液の性質上、歯石がほぼ形成されない方

歯科医師のアドバイス: 妊婦さんはホルモンバランスの影響で「妊娠性歯肉炎」を起こしやすいため、安定期に一度、プロフェッショナルケアを受けることを強く推奨します。

💬4. なぜ「1回」で終わらない?保険診療のルール

「何度も通うのは面倒」と感じるかもしれませんが、日本の保険制度では**「検査→処置→再評価」**というステップが医学的妥当性に基づいて定められています。

保険診療での歯石取りのルール
保険診療での歯石取りのルール
  1. 検査: レントゲンや歯周ポケット測定で現状を診断(診断名がつかないと保険適用外)。
  2. スケーリング: まずは歯ぐきより上の「縁上歯石」を除去し、炎症を鎮める。
  3. 再評価とSRP: 腫れが引いた後、歯ぐきの奥に隠れた「縁下歯石(黒い歯石)」を精密に除去。

特に重度の場合は、一度に全ての歯石を取ると大量の出血や術後の激しい知覚過敏を招く恐れがあるため、数回に分けて安全に処置を行います。

🛡️5. セルフチェック:このサインが出たら今すぐ歯科へ

以下の症状は、**「現在の頻度ではケアが追いついていない」**サインです。

セルフチェックでわかる!歯石取りのタイミング
セルフチェックでわかる!歯石取りのタイミング
自分で歯石を取ってもいい?市販グッズの落とし穴
自分で歯石を取ってもいい?市販グッズの落とし穴
  • 出血: ブラッシング時に少しでも血が出る(健康な歯ぐきからは出血しません)。
  • 口臭: 歯石に付着した細菌が発する揮発性硫黄化合物(VSC)が原因。
  • 歯ぐきの変化: 赤く腫れている、または以前より歯が長く見える(歯ぐきが下がっている)。

【警告】市販のスケーラーについて

ご自身で歯石を取る行為は、エナメル質を傷つけるだけでなく、**歯肉を深く傷つけ細菌を血管内に押し込むリスク(菌血症)**や、取り残した歯石の断面を鋭利にしてしまい、余計に細菌を付着させやすくする原因となります。

定期メンテナンス
定期メンテナンス

歯石取りは「悪くなってから行くもの」ではなく、**「健康な状態を維持するために間隔をコントロールするもの」**です。

まずは一度、精密な検査を受けてみませんか?現在のお口のリスクを可視化し、あなたに最適なリコール(通院)スケジュールを一緒に作成しましょう。

江戸川区篠崎で歯石取りをご検討中の方へ

「歯石取りの頻度、どれくらいがベスト?」とお悩みではありませんか?
当院では、患者様お一人おひとりの歯ぐきの状態や生活習慣に合わせた最適な通院頻度をご提案しています。

歯石を放置すると、歯周病や口臭のリスクが高まるため、3~6ヶ月に一度の定期ケアがとても大切です。
江戸川区篠崎で、丁寧で痛みに配慮した歯石除去をご希望の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
あなたの大切な歯と笑顔を、私たちが全力でサポートします。

【動画】歯石の痛くない取り方

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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