ホワイトニングの相対的禁忌とは

  • 大きい虫歯。
  • 強い歯ぎしり。
  • 大量の歯石沈着や重度歯周病。

ホワイトニング前の対象疾患

虫歯

疾患

大きい虫歯

写真の様に象牙質や歯髄に達する虫歯がある場合、「凍みる」「ズキズキとした痛みが起こる」といった知覚過敏のリスクが高まります。

そのため、虫歯治療完了後にホワイトニングを行います。エナメル質に限局する小さい虫歯の場合には、この限りではありません。

小さい虫歯の場合には、グラスアイオノマーセメントで仮詰めをしてホワイトニングする場合があります。ホワイトニング完了後、白くなった歯の色に合わせてコンポジットレジンで最終的な修復を行います。

大きい虫歯
大きい虫歯

歯ぎしり

疾患

強い歯ぎしり

歯ぎしりを日ごろからする人は、写真の様に歯の噛み合わせ部分がすり減って象牙質がむき出しになっている場合があります。

また、「楔状欠損」といって歯頚部(歯の根元)がすり減っていることもあります。このような場合、ホワイトニングで凍みる可能性が高まります。ただし、状態による為、絶対的禁忌ではありません。

ホームホワイトニングを行う場合、歯ぎしりによるマウスピースのすり減りがあるため、マウスピースには通常よりも厚い2mmを使用することがあります。

強い歯ぎしりで歯のすり減り
強い歯ぎしりで歯のすり減り

歯周病や大量の歯石

大量の歯石沈着

大量の歯石沈着


上記写真の様に大量の歯石沈着が認められる場合には、歯石除去後に行うのが良いでしょう。

ただし、歯石を除去(スケーリング)すると歯根部が露出し、知覚過敏を起こしやすくなります。そこで、ホワイトニングの施術は、歯石除去の約2週間後から始めるとよいでしょう。

重度の歯周病

重度歯周病


写真の矢印の箇所には歯周病による強い炎症が起こっています。ホワイトニング剤の過酸化水素は歯周病による炎症を緩和する作用があることが分かっています。

このようなケースにホワイトニングを行うと歯根の露出に伴い、強い知覚過敏を誘発する恐れがあります。

歯周病の治療を優先して、症状が安定してから施術することが最良と考えられます。

妊娠中、授乳中のホワイトニング

妊娠中や授乳中のホームホワイトニングはお勧め出来ませんが、オフィスホワイトニングなら絶対禁忌ではありません。

ふかさわ歯科クリニック篠崎では、加齢や飲食等で歯の色素付着にお悩みの方に、オフィスホワイトニングとして短期間でホワイトニング効果を実感できる歯や歯茎に負担の少ないビヨンドホワイトニングをご提供しております。まや、歯の色が濃い方はホームホワイトニングをお薦めしています。江戸川区篠崎で痛みの少ないホワイトニング治療をご検討中の方はぜひ、当院へお気軽にご相談ください。

【動画】ホームホワイトニングの効果的なやり方

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FULASAWA

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メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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