目次

「虫歯は放っておくと自然に治るのでは?」
「痛みがないから様子見でいいかな…」

そんな風に思っていませんか?
実は、虫歯は放置すると静かに進行し、ある日突然激しい痛みや神経の治療が必要になることもあります。

初期の虫歯(C0~C1)であれば、フッ素や生活習慣の改善で進行を止めることが可能です。
しかしC2以降になると、歯を削る処置や根管治療が必要になるケースも。

この記事では、**虫歯の進行を止めるために「今すぐできる7つの習慣」**をわかりやすく紹介します。
削らずに済ませたい方、これ以上悪化させたくない方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

「虫歯は自然に治るのでは?」と思っている方も多いかもしれませんが、実は虫歯は放っておくと確実に進行してしまいます。ただし、**ごく初期の段階(C0〜C1)**であれば、進行を止めることが可能です。ここでは、どの段階までなら自然な力で進行を抑えられるのか、そしてどのような対策が必要なのかを解説します。

✅ 虫歯は自然に治らない?止められるのはC0〜C1まで

虫歯は、放置していても元通りに「治る」ことはありません。ただし**C0(表面が白く濁る程度の初期虫歯)や、C1(エナメル質に浅く穴が開いた状態)**であれば、進行を止めることは可能です。

この段階ではまだ神経に達しておらず、痛みもないことが多いため、気づかないうちに進行してしまうことも。早期発見・早期対応が鍵となります。

進行を止められるCO
進行を止められるCO
進行を止められないC2
進行を止められないC2

✅ 再石灰化で治せる条件とは?(フッ素・唾液・食生活)

C0〜C1の虫歯は、再石灰化という自然な修復作用によって、進行を抑えることができます。再石灰化を促すには、以下の条件が必要です。

🦷 フッ素の活用
フッ素入りの歯磨き粉(1000~1450ppm)を使うことで、エナメル質を強化し、再石灰化を促進できます。

💧 唾液の働き
唾液には酸を中和し、ミネラルを歯に補給する力があります。よく噛んで食べる・水分補給・口呼吸を避けることがポイントです。

🍽 糖分のコントロール
間食が多いと口の中が酸性になりやすく、再石灰化が追いつきません。食事の間隔をあけることで、唾液の力が十分に発揮されます。

✅ C2以降は治療が必要!進行段階別の判断ポイント

C2(象牙質まで達した虫歯)になると、再石灰化では治せません。冷たいものがしみたり、痛みが出る場合はすぐに歯科受診が必要です。

エナメル質に穴が開く
エナメル質に穴が開く(C2)

以下が進行度と治療の目安です:

段階特徴対応方法
C0表面が白く濁るセルフケア+フッ素で様子見
C1小さな穴が開くが痛みなしフッ素+経過観察/進行止め薬(例:サホライド)
C2象牙質まで進行、しみる削って詰める治療が必要
C3神経に達する、激しい痛み根管治療が必要
C4歯の根まで崩壊抜歯の可能性が高い

虫歯は、ただ甘いものを食べたからできるわけではありません。虫歯菌・糖分・時間という3つの要因が組み合わさって、徐々に進行していきます。進行を止めるためには、この仕組みを理解することがとても大切です。

虫歯菌(ミュータンス菌・ラクトバチラス菌など)
虫歯菌(ミュータンス菌・ラクトバチラス菌など)

🔬 虫歯菌・糖分・時間の“3大要因”

虫歯が進む大きな原因は、以下の3つの要素が重なることです。

1️⃣ 虫歯菌(ミュータンス菌・ラクトバチラス菌など)
口の中の細菌が、食べ物の糖を分解して酸を作り出します。その酸が歯を溶かし、虫歯が始まります。

2️⃣ 糖分(酸の原料)
お菓子・ジュース・パンなどに含まれる糖が、虫歯菌のエサになります。特に「口に残りやすい」ものほどリスクが高いです。

3️⃣ 時間(酸にさらされる時間)
ダラダラ食べていると、歯が長時間酸にさらされ、再石灰化のチャンスが失われてしまいます。

🔍 この3つが同時に存在する時間を減らすことが、虫歯予防の基本です。

🍬 進行を早める5つの習慣(間食・口呼吸・酸性食品など)

虫歯を進行させてしまう生活習慣には、次のようなものがあります。

🚨 1. 間食が多い・ダラダラ食べる
食事のたびに口内が酸性に。常に再石灰化が追いつかない状態になります。

🚨 2. 歯磨きが不十分
特に寝る前の歯磨き不足は危険。就寝中は唾液が減り、虫歯菌が活発になります。

🚨 3. 口呼吸をしている
口の中が乾燥すると、唾液の自浄作用が弱まり、菌が増えやすくなります。

🚨 4. 酸性の飲食物を頻繁に摂る
炭酸飲料・柑橘類・スポーツドリンクは歯の表面を直接溶かすリスクあり。

🚨 5. ストレスや生活リズムの乱れ
ストレスで唾液の量が減ると、虫歯の進行が早くなります。

💡 生活習慣の改善で進行を遅らせる方法

虫歯の進行を防ぐためには、日々の習慣を見直すことが効果的です。

1. 食事の時間を決める
間食は控え、食後は水やお茶で口をすすぐことで酸性時間を短縮できます。

2. フッ素入り歯磨き粉を使う
毎日のケアに1450ppmの高濃度フッ素を取り入れましょう。

3. よく噛んで食べる・唾液を増やす
キシリトールガムや噛みごたえのある食材で唾液を活性化。

4. 鼻呼吸を意識する
寝ている間の口呼吸は口内乾燥の原因に。必要に応じて口テープも有効です。

5. 定期的に歯科検診を受ける
3〜6ヶ月に一度のチェックで虫歯の早期発見・早期対処が可能になります。

虫歯の進行度によって、治療の内容は大きく変わります。
「できるだけ削りたくない」「歯を残したい」という希望を叶えるには、段階ごとの適切な処置が必要です。
ここではC0〜C4までの進行度別に、最適な治療や進行止めの方法を紹介します。

🟢 C0・C1|進行を止めるためのケアと薬(フッ素・サホライド)

🔹 C0(初期虫歯):白く濁っている状態

穴は開いておらず、痛みもありません。セルフケアで進行を止められる唯一の段階です。

✅ 対策:

  • フッ素濃度1000~1450ppmの歯磨き粉を毎日使用
  • デンタルフロスでプラーク除去
  • 間食の見直しと唾液の活用
  • 定期的な歯科での高濃度フッ素塗布(9000ppm以上)

🔹 C1(エナメル質の虫歯):小さな穴があるが痛みなし

ごく浅い虫歯で、進行は遅め。歯を削らずに経過観察できる場合もあります

✅ 選択肢:

  • サホライド(フッ化ジアミン銀)による進行止め
     ※前歯など見た目を重視する部位には注意(黒く変色)
  • 経過観察+フッ素・生活改善の強化
  • 虫歯の進行具合によっては、ごく小さく削ってレジン充填

🟡 C2|最小限の治療で進行をくい止める方法

🔹 C2(象牙質の虫歯):冷たいものがしみる・痛みが出ることも

C2(象牙質の虫歯)コンポジットレジン充填が妥当
C2(象牙質の虫歯)コンポジットレジン充填が妥当
金属インレー(銀歯)
金属インレー(銀歯)

この段階になると自然に止まることはありません。進行はやや早く、神経に近づくリスクがあります。

✅ 治療法:

  • コンポジットレジン充填(白い詰め物)
     小さい虫歯には最適。歯を削る量が少なく済む。
  • インレー(詰め物)
     広範囲の場合に適応。銀歯・セラミックなど選択肢がある。
  • フッ素塗布+生活習慣の改善を並行して行うと再発予防に◎

📌 この段階での受診が「歯を削る量を最小限にする」最後のチャンスです。

🔴 C3・C4|神経治療や抜歯が必要なケースと対処法

🔹 C3(神経まで達した虫歯):ズキズキした痛み・夜も眠れないほど

神経が炎症や感染を起こしている状態。**根管治療(歯の神経を取る治療)**が必要です。

C3(神経まで達した虫歯)
C3(神経まで達した虫歯)
被せ物(クラウン)で補強
被せ物(クラウン)で補強

✅ 根管治療の流れ:

  1. 神経を取り除く
  2. 根の中を洗浄・消毒
  3. 薬を詰めて密封
  4. 被せ物(クラウン)で補強

🔄 治療期間は数回にわたることもありますが、歯を残すために重要な処置です。

🔹 C4(歯の根まで崩壊):神経が死んで膿がたまる状態

ここまで進むと、抜歯が必要になるケースが多くなります

C4(歯の根まで崩壊)
C4(歯の根まで崩壊)

✅ 抜歯の判断基準:

  • 歯根が割れている(歯根破折)
  • 歯ぐきの深部まで虫歯が及んでいる
  • 膿がたまり、炎症がひどい

✅ 抜歯後の治療:

  • ブリッジ、入れ歯、インプラントなどで歯の機能を補います

📌 歯を失わないためにも、C2のうちに治療するのが理想です。

虫歯は、早期発見と適切なセルフケアによって進行を遅らせたり、初期段階なら止めることも可能です。
ここでは、毎日の生活で実践できる具体的なケア方法を、4つのポイントに分けて紹介します。

🪥 正しい歯磨きとフロスの使い方

毎日の歯磨きは虫歯予防の基本。ですが、「正しく磨けているか」がカギです。

歯磨きのポイント

  • 1日2〜3回、特に寝る前の歯磨きは必須!
  • 歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目にあてて、軽く小刻みに磨く
  • 強くゴシゴシせず、鉛筆を持つような力加減

フロス・歯間ブラシの併用が重要

  • 歯ブラシだけでは約60%しか汚れが取れない
  • フロスは毎晩、歯と歯の間にやさしく通す
  • 歯間ブラシはすき間の大きい部位におすすめ

📌 フロスを使う習慣がある人は、虫歯・歯周病のリスクが40%以上下がるとも言われています。

🧴 フッ素入り歯磨き粉・洗口剤の効果的な使い方

フッ素には歯の再石灰化を促す力があり、初期虫歯の進行を止めるには欠かせません。

フッ素入り歯磨き粉の使い方

  • 推奨濃度:中学生以上は1450ppm、6〜12歳は1000ppm、6歳未満は500ppm
  • 歯磨き後のうがいは1回だけにして、フッ素を口に残す
  • 就寝前の使用が最も効果的

洗口剤(うがい薬)の活用

  • 成分例:フッ素/CPC/クロルヘキシジンなど
  • 就寝前に使用すると、細菌の繁殖を抑えられる
  • ノンアルコールタイプなら子どもや口が乾きやすい人にも安心

🚫 注意:洗口剤だけでは虫歯予防になりません。必ず歯磨きとセットで使いましょう。

🍽 虫歯を進行させない食事と間食の工夫

糖分の摂り方・時間帯を工夫するだけで、虫歯リスクは大きく減らせます。

虫歯を進行させやすい食べ物

  • 飴・キャラメル・グミなど長時間口に残るもの
  • スポーツドリンクやエナジードリンク(酸性+糖分)
  • クッキーやパンも唾液で糖に変わるため要注意

おすすめの食べ物

  • チーズ・ナッツ・ヨーグルト(カルシウム+唾液促進)
  • 生野菜(よく噛む+繊維で汚れを絡め取る)
  • お茶・水で口をすっきり

間食は時間を決めてまとめて摂る

  • 「ダラダラ食べ」はNG!
  • 食後には水やお茶で軽く口をすすぐと◎

💧 唾液を増やす方法(食事・水分・マッサージ)

唾液には、虫歯菌を洗い流す「自浄作用」や、酸を中和し再石灰化を助ける「修復作用」があります。

1. よく噛んで唾液を出す

  • ガム(キシリトール入り)を活用
  • 繊維質の多い食材(ごぼう・れんこんなど)を取り入れる

2. 水分をしっかり摂る

  • こまめな水分補給で口の中の乾燥を防ぐ
  • コーヒーやアルコールは利尿作用があるので水とセットで

3. 唾液腺マッサージを習慣に

  • 耳の下(耳下腺)・あごの下(顎下腺)を指でくるくる刺激
  • 朝・食後・就寝前など、1日数回行うと効果的

4. 鼻呼吸を意識する

  • 口呼吸は口内乾燥を招き、虫歯が進行しやすくなります
  • 寝るときは口テープを使うのも◎

虫歯の進行を本格的に止めるには、歯科医院での処置が不可欠です。初期段階の虫歯であれば歯を削らずに済む方法もあり、進行度に応じてさまざまな対応が可能です。ここでは代表的な進行止めの治療法をご紹介します。

💉 高濃度フッ素塗布とシーラント

🔹 高濃度フッ素塗布(C0〜C1の初期虫歯に)

歯科医院では、市販の歯磨き粉では得られない9000ppm以上の高濃度フッ素を使用して、エナメル質の再石灰化を促します。

✅ 特徴:

  • 虫歯予防・進行抑制に高い効果
  • 3〜6ヶ月ごとの定期塗布がおすすめ
  • 特に子どもや再発しやすい部位に有効

🔹 シーラント(6歳臼歯など奥歯の予防に)

奥歯の溝は汚れが溜まりやすく、虫歯の温床になりがちです。シーラントはその溝を埋めて、虫歯予防を目的とした処置です。

 シーラント
シーラント

✅ 特徴:

  • 削らずにできる、痛みもほぼゼロ
  • 6歳〜12歳ごろの永久歯におすすめ
  • 効果は3〜5年持続(剥がれた場合は再処置可能)

📌 シーラントとフッ素塗布を組み合わせると、予防効果がさらにアップします。

🧪 サホライド・ナノシールのメリットと注意点

🔹 サホライド(フッ化ジアミン銀)

虫歯の部分に塗るだけで、進行をストップさせる効果があります。削ることなく虫歯を封じ込められるため、小児や高齢者に多く使われています。

サホライド
サホライド

✅ メリット:

  • 虫歯を削らずに済む
  • 強い殺菌作用+再石灰化作用がある
  • 忙しい方・歯科が苦手な方にも最適

⚠️ 注意点:

  • 歯が黒く変色するため、前歯などには不向き
  • 永久に虫歯が治るわけではなく、一時的な進行抑制

🔹 ナノシール(審美性を重視する方に)

ナノシールは見た目が変色しない進行止め薬。比較的新しい技術で、歯の内部までフッ素を浸透させて再石灰化を促します。

✅ メリット:

  • 歯を黒くしない
  • フッ素が深部まで浸透し、虫歯の進行を抑える
  • 前歯の虫歯にも対応可能

⚠️ 注意点:

  • 自費治療になる場合がある
  • 対応している歯科医院が限られる

「子どもの歯はすぐ虫歯になる」と聞いたことはありませんか?
実はその通りで、乳歯は構造的に虫歯が進行しやすく、痛みを感じにくいこともあるため発見が遅れがちです。
だからこそ、早期発見・早期対応がとても大切です。

👶 乳歯の特徴と進行スピードの違い

子どもの虫歯が進行しやすいのは、乳歯が「やわらかくて薄い」からです。

🦷 乳歯のエナメル質・象牙質は永久歯の半分程度の厚さ
→ 虫歯菌がすぐに深くまで進んでしまいます。

🦷 再石灰化する力も弱い
→ 大人の歯より自己修復力が低く、放置するとあっという間にC2、C3へ。

🦷 神経に早く届く=強い痛みが出やすい
→ 虫歯の進行が早い=症状が突然ひどくなるリスク大。

🦷 虫歯のある乳歯は、将来の歯並び・噛み合わせにも影響
→ 永久歯の位置ずれや、噛み合わせ異常を引き起こすこともあります。

「子どもより大人のほうが虫歯になりにくい」と思われがちですが、実は**大人の虫歯は“気づきにくく”“再発しやすい”**という落とし穴があります。
特に中高年になると、歯ぐきの後退や詰め物の劣化により、虫歯のリスクが高まるため注意が必要です。

🧓 根面う蝕・歯周病と虫歯の関係

年齢とともに歯ぐきが下がると、歯の根元(象牙質)が露出してきます。この部分はエナメル質よりやわらかく、虫歯にとてもなりやすいのが特徴です。

歯周病と虫歯を共に発症
歯周病と虫歯を共に発症

根面う蝕(こんめんうしょく)とは?

  • 歯の根元にできる虫歯
  • 見た目は小さくても進行が早く、神経まで達しやすい
  • 初期は痛みがないため発見が遅れがち

🦠 歯周病とのダブルリスク

  • 歯周病で歯ぐきが下がる → 根面が露出
  • 歯周ポケットに汚れがたまりやすくなる
  • 唾液の量が減ると、再石灰化の力も低下

📌 歯周病と虫歯は同時に進行しやすく、相乗的に歯の健康を脅かします

🏥 詰め物・被せ物の選び方と再発リスク

大人の虫歯は「以前治療した部分から再発」することも少なくありません。
その原因の多くは、詰め物や被せ物のすき間に細菌が入り込むことです。

詰め物の再発リスク

  • レジン(プラスチック)は経年で劣化・変色・すき間ができやすい
  • セメントの接着が弱まると、再び虫歯菌が侵入

被せ物の選び方

  • 奥歯:強度重視 → 金属やジルコニア
  • 前歯:審美性重視 → セラミックやハイブリッド
  • 金属アレルギーのある方は、メタルフリーがおすすめ

📌「白い素材=虫歯にならない」ではありません。精密な接着と定期チェックが重要です。

📅 定期検診とPMTCの重要性

大人の虫歯は見えにくく、痛みが出にくいため、自覚症状が出たときにはすでにC2〜C3に進行していることも。

定期検診とPMTCの重要性
定期検診とPMTCの重要性

定期検診(3〜6ヶ月に1回)でできること

  • 初期虫歯の早期発見(レントゲン・視診)
  • 詰め物・被せ物の劣化やすき間のチェック
  • 歯周ポケットの深さや出血の有無を測定

PMTC(プロによるクリーニング)

  • 歯ブラシでは落とせない歯石・バイオフィルムを除去
  • 虫歯菌や歯周病菌の温床をしっかり掃除
  • フッ素塗布で再石灰化をサポート

🦷 二次虫歯や歯周病を防ぐには、セルフケア+プロケアの両立が必須です。

「ちゃんと歯磨きしてるのに虫歯ができる…」
それ、逆効果の習慣が原因かもしれません。虫歯は予防も大切ですが、知らず知らずのうちに進行させてしまうNG行動にも要注意です。
ここでは特に見落とされやすい3つの習慣と、そのリスクを解説します。

❌ 市販薬に頼りすぎる・痛みがないから放置

🔸「フッ素入りジェルを使ってるから大丈夫」
🔸「痛みがないから、まだ様子見でいいかな…」

こうした油断が、虫歯の重症化を招く原因になります。

NGポイント

  • 市販の虫歯進行止め薬はC0~C1限定。C2以上の虫歯には効きません。
  • 痛みがない=虫歯が進んでいない、ではありません。神経が死ぬと痛みは消えますが、膿がたまりC4へ進行します。
  • 「痛くない=大丈夫」は危険な思い込み!

📌 C1以上の虫歯は歯科での治療が必須。早めの受診が歯を守るカギです。

❌ 間違った歯磨き(ゴシゴシ磨き・頻度過多)

「虫歯予防には“力強く”磨くのが正解!」と思っていませんか?
実はそれ、歯や歯ぐきを傷つける逆効果です。

NGポイント

  • ゴシゴシ磨き → エナメル質が削れて知覚過敏や根面う蝕の原因
  • 硬すぎる歯ブラシ → 歯肉退縮を引き起こしやすい
  • 頻繁すぎる歯磨き(1日5回以上) → 歯の表面を弱めることも

正しい磨き方

  • 鉛筆を持つように軽い力で、小刻みに
  • 歯と歯ぐきの境目を45度で意識
  • 1日2~3回、特に寝る前は必ず丁寧に

📌 強く磨くよりも「ていねいに・やさしく」が虫歯予防の基本です。

❌ うがいのしすぎでフッ素効果が台無しに

歯磨き後、「しっかりうがい」していませんか?
その習慣、せっかくのフッ素の効果を流してしまっているかもしれません。

NGポイント

  • 何度もうがい → フッ素が歯に残らず、再石灰化効果が弱まる
  • 水を大量に含む → フッ素濃度が一気に薄まってしまう

理想的なうがい法

  • 歯磨き粉を吐き出した後、軽く1回だけすすぐ
  • 就寝前は「うがいせずにそのまま寝る」のもOK(特にフッ素ジェル後)

📌 フッ素を“残す意識”が、初期虫歯の進行抑制に直結します。

「虫歯があるけど、削りたくない」「これ以上進行させたくない」
そんな方のために、今日から始められる具体的な対策を7つご紹介します。
どれも習慣にしやすく、効果が高いものばかり。ぜひ取り入れて、虫歯の進行を食い止めましょう!

✅ フッ素ケアの見直し

フッ素は、**虫歯の進行を止めるための“最強の味方”**です。正しい使い方ができているか、いま一度見直しましょう。

  • 歯磨き粉のフッ素濃度は**1450ppm(中学生以上)**を選ぶ
  • 歯磨き後のうがいは1回だけにして、口にフッ素を残す
  • フッ素入り洗口剤やジェルを寝る前に使用すると効果UP
  • 歯科医院での**高濃度フッ素塗布(9000ppm)**も定期的に

✅ 間食の時間管理

“何を食べるか”よりも“どう食べるか”が虫歯予防では大切です。

  • ダラダラ食べはNG。食べる時間を決めて、間隔を空ける
  • 食後はお茶や水で口をすすいで、酸性をリセット
  • キシリトール入りガムを噛んで唾液を促すのも◎
  • 飴やグミなど、口に長く残るものは避ける

✅ 正しいブラッシング習慣

「毎日磨いている」のに虫歯になる人は、磨き方の見直しが必要です。

  • 歯ブラシは1ヶ月に1回交換
  • 毛先を歯と歯ぐきの境目に45度であて、小刻みに優しく動かす
  • 就寝前の歯磨きは絶対に手を抜かない
  • フロスや歯間ブラシを毎晩使う習慣をつける

✅ 歯科での早期治療と定期管理

初期虫歯(C0・C1)は、削らずに進行を止めることができる貴重なタイミング。
「痛くなるまで待つ」のではなく、予防と定期チェックのために通うのが正解です。

  • 3~6ヶ月に1回の定期検診で虫歯の早期発見
  • 詰め物・被せ物の劣化チェックで再発予防
  • **PMTC(プロのクリーニング)**で磨き残し・バイオフィルム除去

✅ 唾液の力を活かす生活習慣

唾液には、虫歯菌を洗い流し、酸を中和し、歯を修復する力があります。

  • よく噛む習慣をつける(例:玄米・野菜・ガム)
  • キシリトールガムで唾液分泌を促す
  • 水をこまめに飲んで、口を乾燥させない
  • 口呼吸を改善して鼻呼吸を意識する
  • 唾液腺マッサージ(耳下腺・顎下腺)もおすすめ

✅ 虫歯リスクが高い人の対策(妊婦・高齢者など)

🔸 妊婦さん:つわり・ホルモン変化で虫歯リスクが増加
🔸 高齢者:歯ぐきが下がり、根面う蝕が起こりやすい

対策としては…

  • 妊婦歯科健診の活用(江戸川区では無料対象あり)
  • 高齢者は根元に届く歯ブラシ・フッ素配合歯磨き粉の使用
  • 定期検診で早期対処。特に根元・被せ物のすき間のチェックを重点的に

✅ 歯を守るライフスタイル改善(睡眠・鼻呼吸など)

「睡眠・ストレス・呼吸」も、口腔環境に大きく関係しています。

  • 睡眠不足は唾液の分泌を減らし、免疫を下げる
  • ストレスが多いと食いしばり・唾液低下で虫歯が進行しやすい
  • 寝ている間の**口呼吸を防ぐために“口テープ”**も有効

📌 規則正しい生活とストレス対策が、お口の健康を守る土台になります。

江戸川区篠崎で虫歯の進行を止めるなら当院へ!

虫歯は放置すると確実に進行し、最悪の場合は抜歯が必要になります。しかし、早期発見と適切な治療を行えば、進行を食い止めることが可能です!当院では、**フッ素塗布・シーラント・サホライド(進行止め薬)**など、患者さまの症状に合わせた治療を提供しています。

特に**「痛みがないから大丈夫」と思っている方は要注意!** 初期虫歯はセルフケアで進行を遅らせることができますが、C2以上の虫歯は適切な処置が必要です。江戸川区篠崎で虫歯の進行を止める歯科医院をお探しの方は、ぜひ当院へご相談ください!

🦷 初期虫歯の進行を止めたい方へ
🔹 定期検診で虫歯の進行をチェック
🔹 痛みがない軽度の虫歯にも対応
🔹 歯を削らずに進行を防ぐ治療も可能!

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【動画】子供の虫歯の見分け方

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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