- 1. 【🎞️47秒】ラクトバチラス菌の基礎知識|虫歯進行メカニズムと最新ケア方法まとめ
- 2. ラクトバチラス菌とは?
- 2.1. ミュータンス菌との違い
- 2.2. ラクトバチラス菌の特徴
- 2.2.1. 強い酸を産生する
- 2.2.2. 酸性環境でも増殖しやすい
- 2.2.3. 酸素の少ない場所でも生息できる
- 2.3. ラクトバチラス菌が増えやすい場所
- 3. 口腔内マイクロバイオームとの関係
- 4. ラクトバチラス菌を減らす予防法
- 4.1. 毎日のプラークコントロール
- 4.2. 歯科医院での専門的クリーニング
- 4.3. プラークコントロールレコード(PCR)の活用
- 4.4. シーラントによる予防
- 4.5. 詰め物・被せ物の適合状態を確認する
- 4.5.1. 不良な詰め物・被せ物の再治療
- 5. ラクトバチラス菌は体に悪い菌なの?
- 6. まとめ
- 6.1. 関連記事
- 7. 虫歯を防ぐために、お口の細菌バランスをチェックしませんか?
- 8. 【動画】初期虫歯COを削らずに自分で治す方法
- 9. 筆者・院長
- 9.1. 深沢 一
- 9.1.1. メッセージ

お口の中には700種類以上、数兆個もの細菌が生息しており、それぞれがバランスを保ちながら共存しています。
その中でも**ラクトバチラス菌(Lactobacillus:乳酸桿菌)**は、虫歯を進行させる重要な細菌として知られています。
乳酸菌というと健康によいイメージがありますが、口腔内では必ずしも有益とは限りません。ラクトバチラス菌は強い酸を産生し、一度できた虫歯をより深く進行させる働きがあります。
一方で、腸内や膣内では善玉菌として重要な役割を担っており、部位によって働きが異なることも特徴です。
この記事では、
- ラクトバチラス菌とはどのような細菌か
- ミュータンス菌との違い
- 虫歯との関係
- 増殖を防ぐための予防方法
について、わかりやすく解説します。す。
ぜひ最後までご覧ください!
【🎞️47秒】ラクトバチラス菌の基礎知識|虫歯進行メカニズムと最新ケア方法まとめ
ラクトバチラス菌とは?
ラクトバチラス菌(Lactobacillus)は、乳酸菌の一種であるグラム陽性桿菌です。
口腔内だけでなく、腸内や膣内など人の粘膜にも広く存在し、糖を分解して乳酸を産生する性質があります。
腸内では腸内環境を整える善玉菌として知られていますが、口腔内では産生した乳酸によって歯が溶けやすい環境をつくるため、虫歯の進行に深く関与します。

ミュータンス菌との違い
虫歯には複数の細菌が関与していますが、代表的なのがミュータンス菌とラクトバチラス菌です。
| 比較項目 | ミュータンス菌 | ラクトバチラス菌 |
|---|---|---|
| 主な役割 | 虫歯の発生 | 虫歯の進行 |
| 生息部位 | 歯の表面・歯垢 | 虫歯の内部・象牙質 |
| 特徴 | 歯垢を形成しやすい | 強い酸を産生する |
| 好む環境 | 歯面 | 酸性・低酸素環境 |
ミュータンス菌が虫歯の「きっかけ」をつくり、ラクトバチラス菌が虫歯を深部へ進行させるという役割分担があります。
ラクトバチラス菌の特徴
強い酸を産生する
ラクトバチラス菌は糖を分解して大量の乳酸を産生します。
この酸によって歯のカルシウムが溶け出し(脱灰)、虫歯がさらに進行します。
酸性環境でも増殖しやすい
通常、多くの細菌は強い酸性環境では活動しにくくなります。
しかしラクトバチラス菌は酸に強く、口腔内が酸性になるほど増殖しやすい特徴があります。
そのため、糖分を頻繁に摂取する習慣がある方では虫歯が進行しやすくなります。
酸素の少ない場所でも生息できる
ラクトバチラス菌は、深い虫歯や詰め物の隙間など酸素の少ない環境でも活動できます。
そのため、一度虫歯ができると象牙質の深部まで進行する原因になります。
ラクトバチラス菌が増えやすい場所

ラクトバチラス菌は、健康な歯の滑らかな表面には付着しにくい細菌です。
一方で、次のような場所では増殖しやすくなります。
- 奥歯の深い溝
- 虫歯で凹凸ができた部分
- 詰め物・被せ物のすき間
- 磨き残しが多い部位
- 歯垢(プラーク)が蓄積した場所
特に二次虫歯や深い虫歯では、ラクトバチラス菌が多く検出されることが知られています。
口腔内マイクロバイオームとの関係

口腔内には700種類以上、総数では数兆個の細菌が存在しており、「口腔内マイクロバイオーム(口腔細菌叢)」と呼ばれています。
健康な状態では細菌同士がバランスを保っていますが、
- 糖分の摂り過ぎ
- ブラッシング不足
- 口腔乾燥
などが続くと酸性環境となり、ミュータンス菌やラクトバチラス菌が優勢になります。
この状態が長く続くことが虫歯リスクを高める大きな要因です。
ラクトバチラス菌を減らす予防法
毎日のプラークコントロール
虫歯予防の基本は、細菌のすみかとなる歯垢をしっかり除去することです。
セルフケアでは、
- 正しいブラッシング
- デンタルフロス
- 歯間ブラシ
- フッ化物配合歯磨き剤
を継続することが重要です。
歯科医院での専門的クリーニング
毎日の歯磨きだけでは取り切れないバイオフィルムは、歯科医院で定期的に除去することが大切です。
代表的な方法には、
- PMTC(専門的機械的歯面清掃)
- エアフローによるバイオフィルム除去
などがあります。
虫歯リスクが高い方では、細菌検査やリスク評価を組み合わせた予防管理が行われることもあります。
プラークコントロールレコード(PCR)の活用
プラークコントロールレコード(PCR)は、歯垢の付着状況を数値化して評価する方法です。
磨き残しが多い部位を客観的に把握できるため、ブラッシング方法の改善やセルフケアの質の向上につながります。

シーラントによる予防
生えたばかりの6歳臼歯などは溝が深く、細菌が停滞しやすい部位です。
シーラントは、この溝をレジンで封鎖することで細菌や食べかすの侵入を防ぐ予防処置です。
特に小児の虫歯予防に有効とされています。

詰め物・被せ物の適合状態を確認する
適合の悪い詰め物や被せ物のすき間には細菌が入り込みやすく、二次虫歯の原因になります。
定期的な検診で修復物の状態を確認し、必要に応じて再治療を行うことも重要な予防策です。
不良な詰め物・被せ物の再治療


ラクトバチラス菌は体に悪い菌なの?

ラクトバチラス菌は、部位によって役割が異なる細菌です。
腸内では腸内細菌叢を整え、膣内では酸性環境を維持することで感染予防に役立つ善玉菌として働きます。
近年では、妊娠や不妊治療の分野でも子宮内フローラとの関連が研究されています。
一方で、口腔内では虫歯の進行に関与するため、増えすぎないよう適切な口腔衛生を維持することが重要です。
まとめ
ラクトバチラス菌は、虫歯を進行させる代表的な細菌の一つです。
ミュータンス菌が虫歯の発生に関与するのに対し、ラクトバチラス菌は深い虫歯の内部で増殖し、象牙質や歯髄へと病変を進行させる役割を担っています。
虫歯予防には、
- 毎日の適切なブラッシング
- フロスや歯間ブラシの使用
- フッ化物の活用
- 定期的な歯科メンテナンス
- 虫歯や詰め物の早期治療
を継続することが大切です。
口腔内細菌のバランスを整え、ラクトバチラス菌が増えにくい環境を維持することが、健康な歯を長く守ることにつながります。
関連記事
虫歯を防ぐために、お口の細菌バランスをチェックしませんか?

ラクトバチラス菌などの虫歯原因菌は、毎日のセルフケアだけでは十分にコントロールできないことがあります。定期的な検診と専門的なクリーニングでお口の環境を整え、虫歯になりにくい状態を維持しましょう。患者さま一人ひとりのお口の状態に合わせた予防ケアをご提案いたします。
【動画】初期虫歯COを削らずに自分で治す方法
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。








