チューイーは、マウスピース矯正(インビザラインなど)で、アライナーを歯に適切にフィットさせるために使用する補助器具です。一般的には弾力のある素材でできており、アライナーを装着した状態で噛んで使用します。

マウスピース矯正では、治療計画に沿って作製されたアライナーを一定期間ごとに交換しながら、少しずつ歯を移動させていきます。

しかし、新しいアライナーに交換した直後などは、歯とアライナーの間にわずかな隙間が生じることがあります。そのような場合にチューイーを噛むことで、アライナーを正しい位置まで装着し、歯へのフィットを補助します。

チューイーの主な役割は、アライナーを歯に適切に装着することです。

チューイーの役割

アライナーを歯にフィットさせる

チューイーを噛むことで、アライナーを歯列に沿って適切な位置まで装着しやすくなります。

特に新しいアライナーへ交換した直後は、歯の位置と新しいアライナーの形状にわずかな差があるため、部分的に浮いているように見えることがあります。

このような場合、歯科医師の指示に応じてチューイーを使用し、アライナーの装着を補助します。

計画した歯の移動をサポートする

マウスピース矯正では、アライナーが適切に装着されていることが、治療を進めるうえで重要です。

アライナーが十分に装着されていない状態が続くと、予定していた歯の移動と実際の歯の動きにずれが生じることがあります。

チューイーは歯を直接動かすための器具ではありませんが、アライナーを適切な位置に装着することによって、計画した歯の移動をサポートする役割があります。

アライナーの浮きがある場合の装着を補助する

前歯や犬歯など、歯の位置や移動方向によっては、アライナーが十分にフィットしにくいことがあります。

このような部分をチューイーで噛むことで、アライナーを適切な位置まで装着しやすくなります。

ただし、チューイーを使用すればアライナーの浮きが必ず改善するわけではありません。

浮きが続く場合には、アライナーの装着不足だけでなく、歯の移動が治療計画に十分追従していないなど、ほかの原因も考えられます。自己判断でチューイーの使用を増やすのではなく、矯正歯科へ相談しましょう。

チューイーの使い方

基本的な使用方法

  1. アライナーを歯に装着する
  2. チューイーを噛みやすい位置に置く
  3. 前歯から奥歯まで位置を変えながら噛む
  4. 浮きが気になる部分があれば、その部分も丁寧に噛む

必要以上に強い力で噛む必要はありません。

チューイーの使用方法は治療内容やアライナーの状態によって異なることがあるため、担当する歯科医師・矯正医から指示された方法で使用することが大切です。

使用時間・回数は歯科医師の指示に従う

チューイーの使用時間や回数について、すべての患者さんに共通する基準があるわけではありません。

新しいアライナーへ交換したときや、アライナーのフィットを確認したいときなどに使用することがありますが、必要な時間や頻度は治療計画や歯の状態によって異なります。

そのため、「1回○分」「1日○回」と自己判断で決めるのではなく、担当する歯科医師・矯正医の指示に従いましょう。

新しいアライナーへ交換したとき

新しいアライナーへ交換した直後は、それまで使用していたアライナーと比べてフィット感が異なることがあります。

チューイーを使用するよう指示されている場合は、交換後に噛むことで、アライナーを適切な位置まで装着するのを補助できます。

アライナーの浮きが気になるとき

歯とアライナーの間に隙間が見える場合には、チューイーを使用することで装着状態が改善することがあります。

ただし、チューイーを使用しても浮きが改善しない場合や、隙間が徐々に大きくなっている場合は、歯の移動がアライナーに十分追従していない可能性もあります。

そのまま次のアライナーへ進まず、歯科医院へ相談してください。

アライナーを装着したとき

アライナーを取り外して食事や歯磨きをしたあと、再び装着する際にチューイーを使用するよう指示される場合があります。

チューイーを軽く噛みながら位置を変えることで、アライナーを適切な位置まで装着しやすくなります。

チューイーは、マウスピース矯正を受けるすべての方に一律に必要なものではありません。治療方法や歯の状態によっては、使用しない場合もあります。

一方、歯科医師からチューイーの使用を指示されているにもかかわらず、アライナーが十分に装着されていない状態が続くと、

  • アライナーの浮きが残る
  • アライナーが歯に十分フィットしない
  • 計画した歯の移動と実際の歯の動きにずれが生じる

といった可能性があります。

ただし、チューイーを使用しなかったことだけが原因で、治療期間が延びたり、追加アライナーが必要になったりするとは限りません。

マウスピース矯正では、装着時間、歯の動き方、治療計画、アタッチメントの状態など、さまざまな要因が治療経過に関係します。

追加アライナーが必要になるかどうかについても、治療途中や治療終了時の歯並び・噛み合わせなどを確認したうえで判断されます。

チューイーを繰り返し使用する場合は、清潔な状態を保つことが大切です。

  • 使用後は水でよく洗う
  • 製品の説明や歯科医院の指示に従って清掃する
  • 十分に乾燥させて清潔な場所で保管する
  • 亀裂や変形、著しい劣化などがみられたら交換する

製品によって材質や推奨されるお手入れ方法が異なることがあるため、使用している製品の説明書や歯科医院からの指示を確認してください。

チューイーがない場合はどうする?

チューイーを紛失した場合などは、自己判断で硬いものを噛んで代用することは避けましょう。

インターネットなどではガーゼやタオルなどを代用品として紹介していることがありますが、専用品と同じように使用できるとは限りません。

チューイーが必要な場合は、担当する歯科医院へ相談することをおすすめします。

強く噛んだ方が効果的ですか?

必要以上に強く噛む必要はありません。

強い力を加えれば歯が早く動くというものではなく、チューイーの目的は、アライナーを適切な位置まで装着することです。

噛み方や使用時間については、歯科医師・矯正医の指示に従ってください。

チューイーはいつまで使いますか?

チューイーを使用する期間は、治療計画やアライナーの装着状態によって異なります。

マウスピース矯正の治療期間中に継続して使用する場合もあれば、新しいアライナーへの交換時やフィットが不十分な部分を中心に使用する場合もあります。

使用を続ける期間についても、担当する歯科医師・矯正医の指示に従いましょう。

チューイーは、マウスピース矯正でアライナーを歯に適切にフィットさせるために使用する補助器具です。

特に新しいアライナーへ交換したときや、アライナーの浮きが気になる場合などに使用することで、適切な装着をサポートします。

ただし、チューイーそのものが歯を直接動かしたり、使用すれば必ず治療期間を短縮できたりするわけではありません。また、チューイーの使用によって矯正治療後の後戻りを防げると考えるのも適切ではありません。

マウスピース矯正を計画通りに進めるためには、決められた装着時間を守ること、アライナーを適切に装着すること、定期的に歯科医院で治療経過を確認することが重要です。

チューイーの使用時間や頻度には個人差があるため、担当する歯科医師・矯正医の指示に従って正しく使用しましょう。

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チューイーを使ってもアライナーの浮きやズレが続く場合は、装着方法だけでなく、歯の動きが治療計画に十分追従しているか確認が必要なことがあります。自己判断で次のアライナーへ進まず、気になることがあればお気軽にご相談ください。

【動画】アデノイド顔貌

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

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