- 1. 【🎞️ 50秒】最近、口が乾く…それって“ドライマウス”?知っておきたい原因と対策
- 2. ドライマウス(口腔乾燥症)とは?
- 3. ドライマウスの主な症状
- 3.1. 問診票でチェック
- 4. ドライマウスの主な原因
- 4.1. シェーグレン症候群
- 4.2. 薬の副作用
- 4.2.1. ドライマウスを起こす処方薬一覧
- 4.2.1.1. 向神経薬
- 4.2.1.2. その他の薬
- 4.3. 糖尿病
- 4.4. 頭頸部への放射線治療
- 4.5. ストレスや緊張
- 4.6. 口呼吸・鼻づまり
- 4.7. 睡眠時無呼吸症候群
- 4.8. 加齢・オーラルフレイル
- 4.9. 更年期と口腔乾燥
- 4.10. 腎疾患・人工透析
- 5. ドライマウスを放置するとどうなる?
- 5.1. 虫歯が増えやすくなる
- 5.2. 口臭が強くなることがある
- 5.3. 舌や口腔粘膜が痛くなる
- 5.4. 味を感じにくくなる
- 5.5. 食べ物を飲み込みにくくなる
- 6. ドライマウスの検査
- 6.1. 安静時唾液量の測定
- 6.2. ガムテスト
- 6.3. サクソンテスト
- 6.4. 必要に応じて全身の検査も
- 7. ドライマウスの治療・対策
- 7.1. 1.口腔保湿剤・人工唾液
- 7.2. 人工唾液 サリベート®エアゾール
- 7.3. 保湿スプレー アクアバランス
- 7.4. 保湿ジェル コンクールマウスジェル
- 7.4.1. 保湿プレート
- 7.5. 2.こまめな水分補給
- 7.6. 3.よく噛む
- 7.7. 4.唾液腺マッサージ
- 7.7.1. 耳下腺
- 7.7.2. 顎下腺
- 7.7.3. 舌下腺
- 7.8. 5.口腔周囲の筋肉を動かす
- 7.9. 6.薬が原因の場合は主治医に相談する
- 7.10. 7.原因疾患を治療する
- 7.11. 8.唾液分泌促進薬
- 7.12. 9.漢方薬
- 8. 夜に口が乾く場合の対策
- 9. ドライマウスの方は虫歯予防が重要
- 10. ドライマウスと入れ歯
- 11. ドライマウスを予防するためにできること
- 11.1. よく噛んで食べる
- 11.2. 適度に水分をとる
- 11.3. 鼻呼吸を意識する
- 11.4. 室内の乾燥を防ぐ
- 11.5. 喫煙・飲酒を見直す
- 12. ドライマウスに関するよくある質問
- 12.1. 水をたくさん飲めば治りますか?
- 12.2. ガムを噛むと効果がありますか?
- 12.3. 市販の口腔保湿剤を使っても大丈夫ですか?
- 12.4. ドライマウスは加齢によるものですか?
- 12.5. ドライマウスは何科を受診すればよいですか?
- 13. こんな症状があれば早めに受診を
- 14. まとめ|ドライマウスは「口が乾くだけ」と放置しないことが大切
- 14.1. 関連記事
- 15. 口の乾燥、我慢していませんか?
- 16. 筆者・院長
- 16.1. 深沢 一
- 16.1.1. メッセージ

「最近、口の中が乾く」
「話していると口がネバつく」
「夜中に口が乾いて目が覚める」
このような症状は、**ドライマウス(口腔乾燥症)**の可能性があります。
ドライマウスは単に「口が乾く」というだけではありません。唾液が不足すると、虫歯や口臭、粘膜の痛み、味覚の変化、食べ物の飲み込みにくさなど、さまざまな問題につながることがあります。
また、薬の副作用や口呼吸だけでなく、シェーグレン症候群や糖尿病などの全身疾患が関係していることもあります。
この記事では、ドライマウスの原因から症状、検査、治療、日常生活でできる対策までわかりやすく解説します。
【🎞️ 50秒】最近、口が乾く…それって“ドライマウス”?知っておきたい原因と対策
ドライマウス(口腔乾燥症)とは?

ドライマウスとは、唾液の分泌量が低下したり、口の中の乾燥を自覚したりする状態の総称です。
必ずしも「口が乾く=唾液が出ていない」とは限りません。
実際には、
- 唾液そのものが少なくなっている
- 唾液量は保たれていても乾燥を感じる
- 口呼吸によって口腔内の水分が蒸発している
など、さまざまなケースがあります。
そのため、症状だけで判断するのではなく、原因を調べて適切に対処することが重要です。
ドライマウスの主な症状

ドライマウスでは、次のような症状がみられることがあります。
- 口の中が乾く、ネバつく
- 水を頻繁に飲みたくなる
- 話しにくい
- パンなど乾いた食品を飲み込みにくい
- 夜中に口や喉が乾いて目が覚める
- 舌がヒリヒリする
- 味を感じにくい
- 口臭が気になる
- 虫歯が増えた
- 入れ歯が擦れて痛い
- 唇や口角が切れやすい
症状の程度には個人差があります。
特に、口の乾燥が長く続く場合や、食事・会話・睡眠に支障が出ている場合は、一度歯科や医療機関で相談することをおすすめします。
問診票でチェック
口の症状だけでなく、目の乾燥や全身症状などを確認することも、原因を調べるうえで重要です。
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ドライマウスの主な原因

ドライマウスにはさまざまな原因があります。
一つの原因だけではなく、薬・全身疾患・口呼吸・ストレス・加齢など複数の要因が重なっているケースも少なくありません。
ドライマウスの原因で最も多いのがストレス性( 神経性) のドライマウスが約30%で、次にシェーグレン症候群によるドライマウスが約8%です。
それらに続けて、 薬の副作用、 糖尿病、腎不全、 更年期障害、加齢などと続きます。

シェーグレン症候群
シェーグレン症候群は、免疫の異常によって主に涙腺や唾液腺などが障害される自己免疫疾患です。

代表的な症状として、
- 口が乾く
- 目が乾く
などがあります。
唾液腺の機能が低下すると唾液量が減少し、強い口腔乾燥を生じることがあります。
診断には血液検査、唾液分泌量検査、眼科的検査などが必要になる場合があります。
治療では症状や状態に応じて、唾液分泌を促す薬や人工唾液、口腔保湿剤などが使用されます。
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薬の副作用
ドライマウスの原因として特に注意したいのが、薬の副作用です。
口腔乾燥を起こす可能性のある薬には、
- 抗うつ薬
- 抗不安薬
- 睡眠薬
- 抗ヒスタミン薬
- 一部の降圧薬
- 利尿薬
- 抗コリン作用のある薬
などがあります。
複数の薬を服用している場合には、影響が重なることもあります。
ただし、口が乾くからといって自己判断で薬を中止してはいけません。
薬剤が原因として疑われる場合には、処方した医師に相談し、必要に応じて薬の種類や量を検討します。
ドライマウスを起こす処方薬一覧
向神経薬
| 対象疾患 | 薬剤名 |
|---|---|
| 抗うつ薬 | アナフラニール、トリプタノール、ルジオミール |
| 抗不安薬(睡眠導入剤) | セルシン、デパス、ハルシオン |
| 抗精神病薬 | セレネース、コントミン、ヒルナミン |
| 抗てんかん薬 | テグレトール |
| 抗パーキンソン薬 | パーロデル、ドプス、シンメトリル |
その他の薬
| 薬効分類 | 薬剤名 |
|---|---|
| 降圧剤・抗不整脈薬 | ノルバスク、アダラート;カルシュウム拮抗薬 |
| 抗アレルギー薬 | ポララミン、アタラックス、アレジオン |
| 消化性潰瘍治療薬 | ケタプロン |
| 抗コリン薬 | ブスコパン、バップフォー |
| 気管支拡張剤 | メプチン、テオドール |
| 利尿剤 | ラシックス |
| 鎮痛剤 | ロキソニン、ボルタレン |
糖尿病
糖尿病では、高血糖に伴う多尿や脱水などによって、口の渇きを感じることがあります。
血糖コントロールが不十分な場合には口腔環境にも影響し、虫歯や歯周病などのリスクが高くなることがあります。
強い口渇に加えて、
- 尿の回数が増えた
- 強い疲労感がある
- 体重が減った
などの症状がある場合には、内科での検査も重要です。
頭頸部への放射線治療
口腔・咽頭など頭頸部のがんに対する放射線治療では、照射範囲に唾液腺が含まれると、唾液腺の機能が低下することがあります。
唾液分泌量が大きく低下すると、口腔乾燥だけでなく、虫歯や粘膜障害などのリスクも高くなるため、治療前から歯科と連携した口腔管理が重要です。
ストレスや緊張
緊張したときに「口がカラカラになった」という経験がある方も多いでしょう。
唾液腺は自律神経の影響を受けているため、強いストレスや緊張によって唾液の性状や分泌状態が変化し、乾燥を感じることがあります。
一時的なものであれば問題にならないこともありますが、症状が長く続く場合には、ほかの原因がないか確認することが大切です。
口呼吸・鼻づまり
唾液量が正常でも、口を開けて呼吸していると口腔内の水分が蒸発し、ドライマウスを感じることがあります。
特に、
- 鼻づまりがある
- いびきをかく
- 睡眠中に口が開いている
- 朝起きると口が強く乾いている
という方は、口呼吸が関係している可能性があります。
鼻の病気が疑われる場合には、耳鼻咽喉科での診察が必要になることもあります。
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睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群の方では、睡眠中の口呼吸に伴って朝の口腔乾燥が起こることがあります。
CPAPや口腔内装置を使用している場合でも、マスクからの空気漏れや口呼吸などによって乾燥を感じることがあります。
強いいびきや日中の眠気、睡眠中の無呼吸を指摘されている場合には、睡眠医療を扱う医療機関への相談も検討します。
加齢・オーラルフレイル
「年を取れば必ず唾液が出なくなる」というわけではありません。
一方で、高齢になると、
- 複数の薬を服用する
- 全身疾患が増える
- 咀嚼機能が低下する
- 口腔周囲の筋力が低下する
など、ドライマウスにつながる要因が増えます。
特に噛む機会が減ると、刺激による唾液分泌も少なくなりやすいため、しっかり噛める口腔環境を維持することが重要です。
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更年期と口腔乾燥
更年期以降の女性では、口腔乾燥を訴える方が増える傾向があります。
ただし、口腔乾燥にはホルモン変化だけでなく、服薬、全身疾患、ストレス、睡眠、シェーグレン症候群などさまざまな要因が関係します。
「更年期だから」と決めつけず、症状が続く場合には原因を確認することが大切です。

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腎疾患・人工透析
腎機能が低下している方や人工透析を受けている方では、水分摂取の制限や体液量の変化などから、強い口渇・口腔乾燥を感じることがあります。
この場合、自己判断で水分摂取量を増やすことは適切でない場合があります。
主治医の指示に従いながら、口腔保湿剤などを活用することが重要です。
ドライマウスを放置するとどうなる?

唾液には、口を潤すだけでなく、歯や粘膜を守るさまざまな働きがあります。
そのため、唾液が不足すると次のようなトラブルが起こりやすくなります。
虫歯が増えやすくなる
唾液には、
- 食べかすや細菌を洗い流す
- 酸性に傾いた口腔内を中和する
- 歯の再石灰化を助ける
などの働きがあります。
唾液量が減少するとこれらの作用が弱くなるため、虫歯のリスクが高くなります。
口臭が強くなることがある
唾液の自浄作用が低下すると、細菌や舌苔が増えやすくなり、口臭の原因となることがあります。
口臭対策として洗口液だけに頼るのではなく、乾燥の原因そのものを調べることが重要です。
舌や口腔粘膜が痛くなる
唾液は粘膜を保護する役割も担っています。
乾燥すると、
- 舌がヒリヒリする
- 粘膜が傷つきやすい
- 入れ歯が擦れて痛い
- 口角が切れる
などの症状が起こりやすくなります。
味を感じにくくなる
食べ物の味成分は唾液に溶けることで味蕾へ届きます。
そのため、口腔内が強く乾燥すると、
「味が薄く感じる」
「食べ物がおいしく感じない」
といった味覚の変化を感じることがあります。
ただし、味覚障害には薬剤、亜鉛不足、感染症、神経系の疾患などほかの原因もあるため、症状が続く場合には検査が必要です。
食べ物を飲み込みにくくなる
唾液は食べ物をまとめ、スムーズに飲み込むためにも重要です。
特にパン、クラッカー、芋類など水分の少ない食品が食べにくくなることがあります。
高齢者では口腔機能や嚥下機能の低下が併存することもあるため、むせや体重減少などがみられる場合には早めの評価が必要です。
ドライマウスの検査

ドライマウスでは、問診だけでなく、必要に応じて実際にどの程度唾液が分泌されているかを調べます。
安静時唾液量の測定
噛むなどの刺激を与えず、一定時間に自然に分泌される唾液量を測定します。15分間で1.5ml以上の唾液量があれば正常です。
安静時の唾液が少ない場合には、唾液腺機能の低下や薬剤などさまざまな原因を検討します。

ガムテスト
ガムを一定時間噛み、その間に分泌された唾液量を測定する検査です。10分間で10ml以上あれば正常です。
唾液腺に刺激を与えたときに、どの程度唾液を分泌できるかを確認します。

サクソンテスト
ガーゼを一定時間噛み、唾液を吸収する前後の重量差から唾液量を測定します。2分間で2g 以上の唾液増加があれば正常です。
シェーグレン症候群などが疑われる場合の検査として用いられることがあります。

必要に応じて全身の検査も
シェーグレン症候群などの全身疾患が疑われる場合には、
- 血液検査
- 眼科的検査
- 唾液腺の画像検査
- その他の専門的検査
が必要になることがあります。
歯科だけですべてを診断するのではなく、必要に応じて内科・膠原病内科・眼科・耳鼻咽喉科などと連携して原因を調べます。
ドライマウスの治療・対策

ドライマウスの治療で最も重要なのは、原因に合わせて対策することです。
単に水を飲んだり保湿剤を使ったりするだけでは十分でない場合があります。
1.口腔保湿剤・人工唾液
口腔内の乾燥を和らげる方法として、
- 口腔保湿ジェル
- 保湿スプレー
- 人工唾液
などがあります。
症状や使用する時間帯によって使い分けます。
人工唾液の中には、疾患や状態によって医師・歯科医師の処方が必要なものもあります。
保湿プレート

上顎の口蓋を覆うように保湿装置(マウスピース)を作ります。夜寝る前に保湿ジェルを入れて口腔内に装着して寝ます。
義歯を装着している患者さんであれば、義歯の粘膜面に保湿剤を塗布して寝るのも有効です。
保湿ジェルは市販のものであればどれを使っても大きな違いはありません。
ただし、市販されている保湿ジェルは口腔化粧品に分類されています。そのため、「使用後は吐き出して下さい。」となっています。
夜寝ている時、口が乾くことを防止するためにこういった使い方をするのはいささか懸念が生じます。
2.こまめな水分補給
水分制限を受けていない方では、少量の水をこまめに飲むことで口腔乾燥を軽減できることがあります。
ただし、水を飲んでもすぐに乾く状態が続く場合には、原因そのものを調べる必要があります。
3.よく噛む
咀嚼は唾液腺を刺激し、唾液の分泌を促します。
食事では無理のない範囲でしっかり噛むことを意識しましょう。
また、砂糖を含まないキシリトールガムを噛むことも、唾液分泌を促す方法の一つです。虫歯予防の観点からも、砂糖を含まない製品を選ぶことが大切です。
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4.唾液腺マッサージ
唾液腺をやさしく刺激することで、唾液が出やすくなることがあります。

主に刺激するのは、次の3つの大唾液腺です。
耳下腺
耳の前から頬にかけて、指で円を描くようにやさしくマッサージします。
顎下腺
下あごの骨の内側に沿って、後方から前方へ数か所をやさしく押します。
舌下腺
あごの先端より少し内側の柔らかい部分を、下から舌を持ち上げるようなイメージでやさしく押します。
強く押す必要はありません。痛みや腫れがある場合にはマッサージを行わず、歯科・口腔外科を受診してください。
5.口腔周囲の筋肉を動かす
口や舌を動かす体操は、口腔機能を維持するためのトレーニングとして利用されています。
「あいうべ体操」や舌の運動などで口腔周囲の筋肉を動かすことは、特に口を動かす機会が少ない方やオーラルフレイルが気になる方の口腔機能維持に役立つ可能性があります。

ただし、体操だけでドライマウスそのものが治るとは限りません。症状が続く場合には原因を調べることが重要です。
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6.薬が原因の場合は主治医に相談する
服用している薬がドライマウスに関係していることがあります。
その場合には、処方した医師が必要性を確認したうえで、
- 薬の種類を変更する
- 投与量を調整する
- 服用方法を見直す
などを検討することがあります。
自己判断で薬を減らしたり、中止したりすることは避けてください。
特に複数の薬を服用している方は、お薬手帳を持参すると原因を確認しやすくなります。
7.原因疾患を治療する
糖尿病、シェーグレン症候群、鼻疾患、睡眠時無呼吸症候群などが関係している場合には、口腔内の保湿だけでなく、原因となっている病気の治療や管理が重要です。
必要に応じて歯科・口腔外科から、
- 内科
- 膠原病内科・リウマチ科
- 耳鼻咽喉科
- 眼科
- 睡眠医療を扱う医療機関
などへの受診が必要になることがあります。
8.唾液分泌促進薬
シェーグレン症候群など、原因によっては唾液分泌を促す薬が使用されることがあります。
ただし、すべてのドライマウスに適応するわけではなく、副作用や全身状態についても考慮する必要があります。
薬物療法は、医師・歯科医師の診断のもとで行います。
9.漢方薬
口腔乾燥に対して、症状や体質などを考慮して漢方薬が処方されることがあります。
ただし、「ドライマウスならこの漢方薬」と一律に決められるものではありません。
ほかの薬との飲み合わせや副作用にも注意が必要なため、医師・歯科医師・薬剤師に相談したうえで使用しましょう。
夜に口が乾く場合の対策
「日中はそれほど気にならないのに、夜中や朝起きたときだけ口が乾く」という場合には、睡眠中の口呼吸が関係している可能性があります。
特に、
- 鼻づまりがある
- いびきをかく
- 朝起きると口がカラカラになっている
- 睡眠中に口が開いている
- 睡眠時無呼吸を指摘されたことがある
という方は注意が必要です。
寝室の乾燥が強い場合には適切に加湿し、鼻づまりが続いている場合には耳鼻咽喉科で原因を確認することも大切です。
睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合には、単なる「口の乾燥」として済ませず、専門的な検査を受けることをおすすめします。
ドライマウスの方は虫歯予防が重要
唾液には、歯を守る重要な働きがあります。
ドライマウスによって唾液量が減少すると、
「唾液による洗浄」
↓
「酸の中和」
↓
「再石灰化」
といった虫歯を防ぐ作用が低下します。
そのため、ドライマウスの方は乾燥対策だけでなく、虫歯予防を通常以上に意識することが重要です。
具体的には、
- フッ化物配合歯磨剤を使用する
- 就寝前の歯磨きを丁寧に行う
- 砂糖を含む飲食物を頻繁に摂らない
- 定期的に歯科検診を受ける
- 必要に応じて歯科医院でフッ化物塗布を受ける
などの対策を行います。
特に、口が乾くたびに砂糖入りの飴や清涼飲料水を摂取すると、虫歯リスクをさらに高める可能性があります。
ドライマウスと入れ歯
唾液は入れ歯と粘膜の間を潤し、摩擦を減らす役割もあります。
そのため口腔内が乾燥すると、
- 入れ歯が擦れて痛い
- 粘膜に傷ができる
- 入れ歯が安定しにくい
- 食事がしづらい
といった問題が起こることがあります。
「最近、急に入れ歯が痛くなった」という場合には、入れ歯そのものの問題だけでなく、ドライマウスが関係していないか確認することも大切です。
口腔保湿剤を使用したり、必要に応じて入れ歯を調整したりして対応します。
ドライマウスを予防するためにできること
ドライマウスは原因によっては完全に予防できないこともありますが、日常生活を見直すことで症状の軽減につながる場合があります。
よく噛んで食べる
噛む刺激によって唾液が分泌されます。
早食いを避け、無理のない範囲でよく噛む習慣をつけましょう。
適度に水分をとる
水分制限がない方は、一度に大量に飲むのではなく、少量ずつこまめに水分をとります。
鼻呼吸を意識する
口呼吸が続くと、唾液量が正常でも口腔内は乾燥します。
慢性的な鼻づまりがある場合には、原因となる鼻疾患の治療も検討します。
室内の乾燥を防ぐ
冷暖房を使用する季節は室内が乾燥しやすくなります。
特に就寝中に乾燥する方は、室温や湿度を調整して過度な乾燥を防ぎましょう。
喫煙・飲酒を見直す
喫煙や飲酒は口腔内の乾燥感を悪化させることがあります。
症状がある場合には、生活習慣を見直すことも大切です。
ドライマウスに関するよくある質問
水をたくさん飲めば治りますか?
一時的な乾燥であれば、水分補給で楽になることがあります。
しかし、唾液腺の機能低下や薬の副作用、シェーグレン症候群、口呼吸などが原因の場合には、水分をとるだけでは根本的な解決になりません。
水を飲んでもすぐに乾く状態が続く場合には、原因を調べることをおすすめします。
ガムを噛むと効果がありますか?
噛む刺激によって唾液分泌が増えるため、唾液腺の機能が保たれている方では有効な場合があります。
虫歯予防のため、砂糖を含まないキシリトールガムなどを選ぶとよいでしょう。
ただし、顎関節症がある方や噛むことで痛みが出る方には適さない場合があります。
市販の口腔保湿剤を使っても大丈夫ですか?
口腔用の保湿ジェルやスプレーは、ドライマウスの症状を軽減する目的で使用できます。
アルコールなど刺激の強い成分を含む製品では、乾燥した粘膜に刺激を感じることがあります。
症状が強い場合には、歯科医院で口腔内の状態を確認してもらい、自分に合った製品を選ぶとよいでしょう。
ドライマウスは加齢によるものですか?
加齢だけが原因とは限りません。
高齢になるにつれて、
- 服用する薬が増える
- 全身疾患が増える
- 噛む力や口腔機能が低下する
- 水分摂取量が少なくなる
など、口腔乾燥につながる要因が増えることがあります。
「年齢のせいだから仕方がない」と考えず、原因を確認することが重要です。
ドライマウスは何科を受診すればよいですか?
まずは歯科・口腔外科への相談が選択肢になります。
口腔内の状態や唾液分泌量を確認し、原因に応じてほかの診療科と連携します。
目と口の両方が乾く場合にはシェーグレン症候群などを考慮して膠原病内科や眼科、鼻づまりや口呼吸が強い場合には耳鼻咽喉科などの診察が必要になることがあります。
こんな症状があれば早めに受診を
口の乾燥が一時的で軽度であれば、生活環境の改善などで様子をみられることもあります。
一方、次のような場合には歯科・口腔外科などへの相談をおすすめします。
- 口の乾燥が長期間続いている
- 水を飲んでもすぐに乾く
- 夜中に口が乾いて何度も目が覚める
- 食べ物を飲み込みにくくなった
- 舌や口腔粘膜が痛い
- 急に虫歯が増えた
- 味を感じにくくなった
- 目の乾燥も強い
- 唾液腺の周囲が腫れる
- 新しい薬を飲み始めてから口が乾くようになった
特に口と目の強い乾燥が続く場合には、シェーグレン症候群などの全身疾患が隠れている可能性もあるため、放置しないことが大切です。
まとめ|ドライマウスは「口が乾くだけ」と放置しないことが大切
ドライマウス(口腔乾燥症)は、薬の副作用、口呼吸、ストレス、全身疾患など、さまざまな原因によって起こります。
唾液には、口腔内を潤すだけでなく、虫歯を防ぐ、粘膜を守る、食べ物を飲み込みやすくする、味を感じやすくするなどの重要な役割があります。
そのため、口腔乾燥が続くと、
- 虫歯・口臭が増える
- 舌や粘膜が痛くなる
- 食事がしづらくなる
- 味を感じにくくなる
- 入れ歯が痛くなる
など、さまざまな問題につながることがあります。
大切なのは、単に保湿するだけではなく、「なぜ口が乾いているのか」を調べることです。
「年齢のせい」「水を飲めば大丈夫」と自己判断せず、症状が続く場合には歯科・口腔外科に相談しましょう。
原因を確認したうえで、口腔保湿、虫歯予防、生活習慣の改善、必要に応じた医科との連携を行うことが、口の健康を守ることにつながります。
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口の乾燥、我慢していませんか?

ドライマウスは、薬の副作用や口呼吸、全身疾患など、さまざまな原因で起こります。
大切なのは「なぜ乾いているのか」を調べること。
口の乾燥が続く、食べにくい、舌が痛いなどの症状がある方は、歯科・口腔外科へご相談ください。
筆者・院長

深沢 一
Hajime FULKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。








