目次

「口をぽかんと開けている」「横顔で顎が小さく見える」「出っ歯や歯並びが気になる」といった症状は、アデノイド顔貌が関係している可能性があります。放置すると歯並びだけでなく、呼吸や睡眠、発音にも影響することがあるため、早めの確認が大切です。

アデノイド顔貌とはどのような状態?

アデノイド顔貌とは、口呼吸が長期間続くことなどによって、顔や顎の成長バランスに特徴的な変化が現れた状態を指します。

正式な病名ではありませんが、歯科や耳鼻咽喉科では広く用いられている言葉です。

本来、人は鼻で呼吸をすることで舌が正しい位置に保たれ、顎や顔面骨はバランスよく発育していきます。

しかし、鼻づまりなどによって口呼吸が習慣化すると、

  • 舌の位置が低くなる
  • 唇を閉じる筋肉が十分に使われない
  • 顎の正常な発育が妨げられる

といった変化が起こりやすくなります。

その結果、

  • 顔が縦に長くなる
  • 下顎が小さく後退する
  • 口元が前に出て見える
  • 口が閉じにくくなる

などの特徴的な顔立ちになることがあります。

近年では、アデノイド顔貌は見た目だけでなく、「口腔機能発達不全症」や「口呼吸」と深く関係する状態として注目されています。

アデノイド肥大との違い

「アデノイド顔貌」と「アデノイド肥大」は混同されやすい言葉ですが、それぞれ意味が異なります。

アデノイド肥大

アデノイドとは、鼻の奥(上咽頭)にあるリンパ組織(咽頭扁桃)のことです。

幼児から小学校低学年頃に大きくなりやすく、肥大すると鼻の空気の通り道が狭くなるため、

  • 鼻づまり
  • 口呼吸
  • いびき
  • 睡眠時無呼吸

などの原因になります。

アデノイド顔貌

一方、アデノイド顔貌は、アデノイド肥大やアレルギー性鼻炎などによる口呼吸が長期間続いた結果として現れる顔貌の変化を指します。

つまり、

アデノイド肥大が原因となり、その結果としてアデノイド顔貌になることがある

という関係です。

ただし、すべてのアデノイド顔貌がアデノイド肥大によるものではありません。

慢性的な鼻炎、舌の癖、姿勢、生活習慣など複数の要因が関係することもあります。

アデノイド顔貌は、自分では気付きにくいことも少なくありません。

次の項目に当てはまるものがないか確認してみましょう。

顔つき・口元のチェック

□ 横顔で顎が小さく見える

□ 顔が縦長に見える

□ 口元が前に出ている

□ 自然に口を閉じていることが難しい

□ 二重顎になりやすい

□ 横顔のEラインが整っていない

呼吸・睡眠のチェック

□ 口呼吸が習慣になっている

□ 鼻づまりが多い

□ 寝ているときに口が開いている

□ いびきをかく

□ 朝起きると口が乾いている

□ 熟睡できないことがある

歯並び・噛み合わせのチェック

□ 出っ歯と言われたことがある

□ 歯並びがガタガタしている

□ 前歯が噛み合わない

□ 食事中にクチャクチャ音がする

□ 発音しにくい音がある

3項目以上当てはまる場合は要注意

セルフチェックだけで診断することはできませんが、複数当てはまる場合はアデノイド顔貌や口呼吸、鼻づまりなどが関係している可能性があります。

気になる症状がある場合は、歯科や耳鼻咽喉科で相談することをおすすめします。

子どもの特徴

子どものアデノイド顔貌は、成長途中だからこそ特徴が現れやすく、早期に気付くことが重要です。

特によく見られる特徴は次のとおりです。

口を閉じている時間が短い

テレビを見ているときや遊んでいるとき、無意識に口が開いていることがあります。

鼻ではなく口で呼吸している

慢性的な鼻づまりやアレルギー性鼻炎などが原因で、口呼吸が習慣になっているケースが少なくありません。

顔が細長く見える

上下方向への成長が強くなり、顔全体が縦長に見えることがあります。

出っ歯や歯並びの乱れ

上顎が狭くなりやすく、出っ歯や叢生(歯並びのガタつき)、開咬などの不正咬合につながることがあります。

いびきをかく

寝ているときのいびきや睡眠時無呼吸は、アデノイド肥大が隠れているサインの可能性があります。

成長期は骨格がまだ発育途中であるため、早期に原因へ対応することで、正常な成長を促せる可能性があります。

大人の特徴

大人の場合は骨格の成長が終了しているため、顔立ちの特徴が固定されていることが多くなります。

代表的な特徴には以下があります。

下顎が小さく見える

横顔では顎が後退し、フェイスラインがぼやけた印象になることがあります。

口元が突出して見える

実際には下顎が後退しているため、口元が前に出ているように見えるケースが多くあります。

口が閉じにくい

安静時でも唇が自然に閉じられず、口呼吸になりやすい状態が続きます。

二重顎になりやすい

下顎後退によって首との境界が不明瞭になり、体重に関係なく二重顎のように見えることがあります。

睡眠や健康への影響

口呼吸や気道の狭窄によって、

  • いびき
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 日中の眠気
  • 集中力の低下

などにつながることもあります。

さらに、見た目のコンプレックスから人前で話すことや写真撮影を避けるようになるなど、心理的な負担を感じる方も少なくありません。

大人では骨格そのものを大きく変えることは難しい場合がありますが、歯科矯正や口腔筋機能療法(MFT)、耳鼻咽喉科での治療などを組み合わせることで、噛み合わせや口腔機能、呼吸の改善が期待できるケースがあります。

アデノイド顔貌は、生まれつきの骨格だけで決まるものではありません。口呼吸をはじめとする日常生活の習慣や鼻の病気、舌や口周りの筋肉の使い方など、複数の要因が重なって発症すると考えられています。

特に成長期は、顎や顔面骨が大きく発達する重要な時期です。この時期に口呼吸や舌の位置異常が続くと、顔や顎の正常な成長が妨げられ、特徴的な顔立ちや歯並びになることがあります。

ここでは、アデノイド顔貌の主な原因について詳しく解説します。

口呼吸との関係

アデノイド顔貌の最大の原因は「口呼吸」

アデノイド顔貌の原因として最も深く関係しているのが口呼吸です。

本来、人は鼻で呼吸をする「鼻呼吸」が正常な状態です。鼻呼吸では舌が上顎に自然と接し、口唇や頬の筋肉とのバランスによって顎が正常に発育します。

しかし、鼻づまりなどが原因で口呼吸が習慣になると、このバランスが崩れてしまいます。

鼻呼吸の場合
  • 舌が上顎に正しく接する
  • 上顎が十分に成長する
  • 顔全体のバランスが整う
  • 唇を閉じる筋肉が発達する
口呼吸の場合
  • 舌が低い位置に下がる
  • 上顎が狭くなる
  • 顎の成長が妨げられる
  • 唇が閉じにくくなる
  • 顔が縦方向へ成長しやすくなる

このような変化が積み重なることで、アデノイド顔貌へつながる可能性があります。

なぜ口呼吸で顔つきが変わるの?

舌は単に食べたり話したりするための器官ではありません。

成長期には、舌が上顎を内側から支えることで顎を広げ、正常な顔面の発育を促す役割があります。

ところが口呼吸では舌が下がったままになるため、

  • 上顎が十分に広がらない
  • 歯が並ぶスペースが不足する
  • 下顎が後退しやすくなる
  • 顔が細長くなる

などの変化が起こりやすくなります。

また、常に口が開いていることで口輪筋(口を閉じる筋肉)も十分に発達せず、「ぽかん口」がさらに悪化するという悪循環に陥ることがあります。

口呼吸が引き起こす問題

口呼吸は顔つきだけでなく、全身にもさまざまな影響を与えます。

歯科への影響

  • 出っ歯
  • 歯並びの乱れ
  • 開咬
  • 虫歯
  • 歯周病

呼吸への影響

全身への影響

  • 睡眠の質の低下
  • 集中力の低下
  • 疲れやすい
  • 口臭
  • 口腔乾燥

「口で呼吸するくらい大丈夫」と思われがちですが、長期間続くと顔の成長だけでなく健康にも影響を及ぼす可能性があります。

アデノイド肥大

アデノイドとは?

アデノイドとは、**鼻の奥(上咽頭)にあるリンパ組織(咽頭扁桃)**です。

細菌やウイルスから体を守る免疫組織の一つで、小さなお子さんでは比較的大きく、5~7歳頃に最も発達します。

通常は思春期頃から自然に小さくなりますが、肥大した状態が続くと鼻の通り道が狭くなり、口呼吸の原因となります。

アデノイド肥大で起こる症状

アデノイドが大きくなると、鼻で呼吸しにくくなります。

その結果、

  • いつも口が開いている
  • 鼻づまり
  • いびき
  • 睡眠時無呼吸
  • 寝相が悪い
  • 朝すっきり起きられない

などの症状が現れることがあります。

成長期のお子さんでは、こうした状態が長く続くことでアデノイド顔貌の形成につながる可能性があります。

アレルギー性鼻炎も原因になる

口呼吸の原因はアデノイド肥大だけではありません。

以下のような病気でも鼻呼吸が妨げられます。

  • アレルギー性鼻炎
  • 花粉症
  • 副鼻腔炎(蓄膿症)
  • 鼻中隔弯曲症
  • 鼻ポリープ

鼻づまりが慢性的に続く場合は、歯科だけでなく耳鼻咽喉科で原因を調べることも重要です。

舌の位置・姿勢・生活習慣

舌の位置(低位舌)

本来、舌は上顎の前方(スポットと呼ばれる位置)に軽く触れているのが正常です。

しかし、口呼吸の方は舌が下がっている「低位舌」が多く見られます。

低位舌になると、

  • 上顎が狭くなる
  • 出っ歯になりやすい
  • 歯並びが悪くなる
  • 飲み込み方が乱れる
  • 発音しづらくなる

などの問題が起こります。

歯並びだけを治しても、舌の位置が改善されなければ後戻りする可能性もあります。

姿勢の悪さ

姿勢も顔の成長に大きく影響します。

特に

  • 猫背
  • ストレートネック
  • 巻き肩

があると、頭が前に出る姿勢になります。

この姿勢では下顎が後方へ引っ張られやすく、口呼吸もしやすくなるため、アデノイド顔貌の進行を助長することがあります。

食生活も関係する

現代では柔らかい食べ物が増え、噛む回数が少なくなっています。

噛む刺激が不足すると、

  • 咀嚼筋
  • 顎の骨
  • 口周りの筋肉

の発達が不十分になり、顎が小さくなりやすいと考えられています。

そのため、

  • 繊維質の多い野菜
  • よく噛む必要のある食材
  • 一口30回程度を目安によく噛む習慣

を意識することも大切です。

指しゃぶり・舌癖にも注意

小さなお子さんでは、

  • 指しゃぶり
  • 舌で前歯を押す癖(舌突出癖)
  • 唇を噛む癖
  • 頬杖

なども顎や歯並びに影響を与えることがあります。

特に舌突出癖は、出っ歯や開咬、アデノイド顔貌の悪化につながることがあるため、早めの改善が望まれます。

成長期の生活習慣が将来の顔立ちを左右する

アデノイド顔貌は、一つの原因だけで起こるものではありません。

  • 口呼吸
  • 鼻づまり
  • アデノイド肥大
  • 舌の位置
  • 姿勢
  • 食生活
  • 日常の癖

などが複雑に関係しながら、少しずつ顔や顎の成長に影響を与えます。

特に子どもの成長期は改善しやすい時期でもあります。気になる症状がある場合は、「様子を見る」のではなく、歯科や耳鼻咽喉科で早めに相談することが大切です。

アデノイド顔貌は、「見た目が少し気になるだけ」と思われることがあります。しかし、原因となる口呼吸や鼻づまりを放置すると、歯並びや噛み合わせだけでなく、睡眠や発音、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。

特に子どもの成長期は、顔や顎の骨が大きく発育する大切な時期です。この時期に適切な対応を行うことで、将来的な治療の負担を軽減できる可能性があります。

ここでは、アデノイド顔貌を放置した場合に起こり得るリスクについて詳しく解説します。

歯並びへの影響

顎の成長不足によって歯並びが悪くなる

アデノイド顔貌の正面 歯並びは出っ歯
アデノイド顔貌の正面 歯並びは出っ歯

アデノイド顔貌の口腔内です。出っ歯で、前歯の間に隙間が出来た悪い歯並びです。歯列は狭くV 字型になって、犬歯の萌出スペースが不足しています。

矯正治療しないで成長し大人になるとさらに酷い出っ歯でガタガタの乱杭歯になるでしょう。

同症例の側面
同症例の側面

矢印は歯茎の中に埋まった犬歯(永久歯)の先端部を示しています。萌出するスペースが不足し、犬歯の幅の半分ほどしかありません。このままでは確実に八重歯なってしまいます。

これは、口呼吸のため十分に顎骨が成長出来ずにV字型の狭いアーチになっているからです。

口呼吸が続くと、舌が本来あるべき上顎から離れた状態になります。

すると、上顎が十分に横へ広がらず、歯が並ぶスペースが不足してしまいます。

その結果、次のような不正咬合が起こりやすくなります。

  • 出っ歯(上顎前突)
  • 八重歯
  • ガタガタの歯並び(叢生)
  • 開咬(前歯が噛み合わない)
  • 交叉咬合(上下の歯が横にずれる)

これらは見た目だけでなく、噛みにくさや清掃性の低下にもつながります。

虫歯・歯周病のリスクが高くなる

口呼吸では口の中が乾燥しやすくなります。

唾液には、

  • 細菌を洗い流す
  • 歯を再石灰化する
  • 細菌の増殖を抑える

という重要な働きがあります。

口が乾燥するとこれらの作用が低下し、

  • 虫歯
  • 歯肉炎
  • 歯周病
  • 口臭

などのリスクが高くなります。

将来的に大掛かりな矯正治療が必要になることも

子どものうちに改善できれば、顎の成長を利用した比較的負担の少ない治療が可能な場合があります。

しかし放置すると、

  • 抜歯矯正
  • 長期間のワイヤー矯正
  • 外科矯正(顎の手術)

などが必要になるケースもあります。

早期発見・早期治療は、将来の治療期間や費用を抑えることにもつながります。

睡眠への影響

いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因になる

アデノイド肥大や口呼吸が続くと、気道が狭くなり、睡眠中の呼吸が妨げられることがあります。

代表的な症状は、

  • 大きないびき
  • 呼吸が止まる
  • 寝相が悪い
  • 夜中に何度も目が覚める

などです。

特にお子さんでは、「ぐっすり眠れているように見えても、実際には睡眠の質が低下している」ことがあります。

子どもの成長にも影響する

成長ホルモンは、睡眠中に多く分泌されます。

睡眠の質が悪くなると、

  • 身長の伸び
  • 顎の発育
  • 学習能力
  • 集中力
  • 記憶力

などにも影響を及ぼす可能性があります。

「いつも眠そう」「授業中に集中できない」「朝起きられない」といった症状がみられる場合は、睡眠環境も確認することが大切です。

大人では生活習慣病のリスクも

睡眠時無呼吸症候群を放置すると、

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 心疾患
  • 脳血管疾患

などのリスクが高まることが知られています。

また、

  • 日中の強い眠気
  • 集中力の低下
  • 慢性的な疲労感

などにより、仕事や日常生活へ支障をきたすこともあります。

発音への影響

舌の位置が発音に影響する

舌は「話す」「飲み込む」ために欠かせない器官です。

口呼吸では舌が低い位置にあるため、正しい発音が難しくなることがあります。

特に、

  • サ行
  • タ行
  • ラ行

などが不明瞭になるケースが少なくありません。

滑舌が悪くなることも

口周りの筋肉が十分に発達していない場合、

  • 舌足らずな話し方
  • 息漏れするような発音
  • はっきり話しにくい

といった症状がみられることがあります。

子どもでは学校生活やコミュニケーションに影響することもあり、大人でも仕事や接客などで悩みにつながる場合があります。

飲み込み方にも影響する

舌の位置異常は、発音だけではありません。

飲み込む動作(嚥下)にも影響し、

  • 舌で前歯を押す癖
  • クチャクチャ音を立てて食べる
  • 食べこぼしが多い

などの原因になることがあります。

このような癖が続くと、歯並びの悪化にもつながります。

見た目への影響

顔立ちが変化しやすくなる

アデノイド顔貌では、

  • 顔が縦に長く見える
  • 下顎が小さく後退する
  • 口元が前に出る
  • フェイスラインがぼやける

などの特徴が現れることがあります。

成長期にこれらの変化が固定すると、大人になってから自然に改善することは難しくなります。

横顔のバランスが崩れる

下顎が後退すると、

  • 横顔のEラインが乱れる
  • 顎がないように見える
  • 二重顎になりやすい

といった見た目の変化が生じます。

「出っ歯だから口元が出ている」と思っていても、実際には下顎の成長不足が原因となっていることも少なくありません。

コンプレックスにつながることも

思春期以降になると、

  • 写真を撮られるのが嫌
  • 横顔を見られたくない
  • マスクを外したくない

など、外見に対する悩みを抱える方もいます。

見た目へのコンプレックスは、自己肯定感や対人関係に影響を与えることもあるため、早めの対応が大切です。

放置せず早めの相談が大切です

アデノイド顔貌は、単に見た目の問題ではありません。

放置すると、

  • 歯並びや噛み合わせの悪化
  • 虫歯・歯周病のリスク増加
  • 睡眠の質の低下
  • 発音や飲み込みの問題
  • 顔立ちの変化
  • 心理的な負担

など、さまざまな影響が現れる可能性があります。

特に成長期のお子さんでは、顔や顎の発育を利用した治療ができる可能性があるため、「そのうち治るだろう」と様子を見るのではなく、気になる症状があれば歯科や耳鼻咽喉科で早めに相談することをおすすめします。

アデノイド顔貌は、「口元が出ている」「顎が小さい」「顔が長い」などの特徴があるため、口ゴボや出っ歯、受け口、面長などと混同されることが少なくありません。

しかし、これらは原因や治療方法が異なります。

見た目だけで自己判断すると、本来必要な治療を受けられないこともあるため、正しく見分けることが大切です。

ここでは、アデノイド顔貌と似ている代表的な症状との違いを解説します。

口ゴボとの違い

口ゴボとは?

口ゴボ」とは医学用語ではなく、上下の唇や口元が前方へ突出して見える状態を表す一般的な言葉です。

横顔で口元が前に出て見えるため、アデノイド顔貌と間違われることがあります。

アデノイド顔貌との違い

一見似ていますが、原因は異なります。

アデノイド顔貌

  • 下顎が小さく後退している
  • 口呼吸が原因となることが多い
  • 顔が縦に長く見える
  • 鼻づまりやいびきを伴うことが多い

口ゴボ

  • 上下の歯や顎が前方へ突出している
  • 骨格や歯並びが原因となることが多い
  • 下顎の大きさは正常な場合もある
  • 呼吸には問題がないことが多い

つまり、アデノイド顔貌は「顎が後ろに下がっているため口元が出て見える」のに対し、口ゴボは「口元そのものが前へ出ている状態」です。

治療方法も異なる

口ゴボでは歯科矯正によって改善できるケースが多くあります。

一方、アデノイド顔貌では、

  • 口呼吸
  • 鼻づまり
  • 舌の位置
  • アデノイド肥大

などの原因を改善しなければ、歯並びだけを治しても後戻りする可能性があります。

出っ歯との違い

出っ歯とは?

出っ歯(上顎前突)は、上の前歯や上顎が前方へ突出している状態です。

原因としては、

  • 遺伝
  • 指しゃぶり
  • 舌癖
  • 顎の発育バランス

などが挙げられます。

アデノイド顔貌との違い

アデノイド顔貌では出っ歯になることがありますが、すべての出っ歯がアデノイド顔貌ではありません。

出っ歯

  • 前歯が前に出ている
  • 上顎の骨格が原因の場合もある
  • 顔全体の骨格は正常なことも多い

アデノイド顔貌

  • 下顎の発育不足が目立つ
  • 顔全体が縦長になりやすい
  • 口呼吸を伴うことが多い
  • 出っ歯を合併することがある

つまり、アデノイド顔貌では「出っ歯+骨格の変化」が同時に起こるケースが少なくありません。

見分けるポイント

次のような症状があれば、単なる出っ歯ではなくアデノイド顔貌が関係している可能性があります。

  • 口が閉じにくい
  • 鼻づまりがある
  • いつも口呼吸をしている
  • 顔が細長い
  • 下顎が小さい

受け口との違い

受け口とは?

受け口(反対咬合)は、下の前歯が上の前歯より前に出ている状態です。

下顎が前方へ大きく成長することで起こることが多く、骨格的な要因が大きく関係しています。

アデノイド顔貌との違い

この2つは、顎の位置が正反対です。

アデノイド顔貌

  • 下顎が後退している
  • 顎が小さい
  • 口元が前へ出て見える

受け口

  • 下顎が前へ出ている
  • 顎が大きく見える
  • 下の歯が前へ出る

横顔を見ると違いがよく分かります。

アデノイド顔貌は「顎が引っ込んでいる」のに対し、受け口は「顎が前へ出ている」状態です。

治療方法の違い

受け口では、

  • 小児矯正
  • ワイヤー矯正
  • 外科矯正

が選択されます。

一方、アデノイド顔貌では矯正だけでなく、

  • 鼻呼吸の改善
  • MFT(口腔筋機能療法)
  • 耳鼻咽喉科での治療

などを組み合わせることが重要になります。

面長との違い

面長とは?

面長とは、顔の縦の長さが比較的長い顔立ちを表す言葉です。

骨格や遺伝によることが多く、病気ではありません。

アデノイド顔貌との違い

アデノイド顔貌でも面長になることがありますが、両者は同じではありません。

面長

  • 生まれつきの骨格によることが多い
  • 呼吸には問題がない
  • 歯並びが正常な人も多い

アデノイド顔貌

  • 面長に加えて口呼吸がある
  • 下顎が後退している
  • 口が閉じにくい
  • 歯並びが乱れやすい
  • 鼻づまりやいびきを伴うことがある

つまり、面長は顔立ちの特徴ですが、アデノイド顔貌は呼吸や顎の成長異常を伴う状態です。

面長だからといってアデノイド顔貌とは限らない

顔が長いだけではアデノイド顔貌とは診断できません。

次のような症状を伴う場合は注意が必要です。

  • 口呼吸
  • ぽかん口
  • 出っ歯
  • 顎が小さい
  • いびき
  • 睡眠時無呼吸
  • 鼻づまり

これらが複数みられる場合は、歯科や耳鼻咽喉科で詳しく調べることをおすすめします。

正しい診断が適切な治療につながります

アデノイド顔貌は、口ゴボや出っ歯、受け口、面長と見た目が似ていることがありますが、原因が異なれば治療方法も異なります。

自己判断で「ただの出っ歯」「生まれつきの顔立ち」と思い込まず、気になる症状がある場合は歯科医院で詳しい検査を受けることが大切です。

当院では、口腔内の状態だけでなく、横顔のバランスや顎の成長、噛み合わせ、口呼吸の有無なども総合的に確認し、一人ひとりに適した治療方法をご提案しています。

アデノイド顔貌の治療は、「顔つきを治す」ことだけが目的ではありません。

口呼吸や鼻づまりなどの原因を改善し、顎や歯並びの成長を正しい方向へ導くことが重要です。

治療方法は、

  • 年齢
  • 骨格の状態
  • 歯並び
  • 口呼吸の原因

によって異なります。

特に成長期のお子さんでは、顎の発育を利用できるため、大人よりも改善が期待しやすいケースが多くあります。

小児矯正

成長する力を利用できることが最大のメリット

小児矯正では、まだ成長途中の顎の骨を利用して治療を行います。

歯並びだけを整えるのではなく、

  • 顎の発育
  • 鼻呼吸
  • 舌の位置
  • 噛み合わせ

を総合的に改善することが目的です。

成長期に適切な治療を開始することで、将来的に抜歯や外科矯正が必要になるリスクを減らせる可能性があります。

小児矯正で期待できる効果

  • 顎の正常な発育を促す
  • 歯が並ぶスペースを確保する
  • 口呼吸の改善を目指す
  • 出っ歯や叢生の予防
  • 噛み合わせの改善
  • 将来の本格矯正の負担を軽減

子どもの成長は一度しかありません。

そのため、気になる症状があれば早めの相談が大切です。

MFT(口腔筋機能療法)

MFTとは?

 MFT(筋機能療法)
MFT(筋機能療法)

MFT(Myofunctional Therapy:口腔筋機能療法)は、

舌・唇・頬など口の周りの筋肉を正しく使えるようにするトレーニングです。

歯並びは、歯だけではなく筋肉のバランスによって維持されています。

そのため、矯正治療とMFTを組み合わせることで、より安定した治療結果が期待できます。

MFTで改善を目指す内容

  • 舌の正しい位置
  • 鼻呼吸
  • 口を閉じる力
  • 正しい飲み込み方
  • 発音
  • 口呼吸の改善

MFTが必要な人

次のような方はMFTが効果的な場合があります。

  • いつも口が開いている
  • 舌が前に出る癖がある
  • 飲み込むときに舌で歯を押している
  • 口呼吸をしている
  • 矯正後の後戻りが心配

MFTは毎日の積み重ねが大切であり、ご家庭での継続的なトレーニングが治療効果につながります。

プレオルソ

プレオルソとは?

プレオルソ
プレオルソ

プレオルソは、成長期のお子さんを対象とした取り外し式のマウスピース型矯正装置です。

歯を無理に動かすのではなく、

などの筋肉のバランスを整えながら、顎や歯並びの正常な発育を促します。

プレオルソの特徴

  • 日中は1時間程度と就寝中に装着
  • 痛みが比較的少ない
  • 取り外しができる
  • 口呼吸の改善が期待できる
  • MFTとの併用で効果が高まる

プレオルソが向いているケース

  • 口呼吸
  • ぽかん口
  • 出っ歯
  • 軽度の歯列不正
  • アデノイド顔貌の初期

ただし、すべての症例に適応できるわけではありません。

骨格や歯並びによっては他の装置を選択する場合もあります。

拡大床

少しずつ上顎を広げる取り外し式の装置

拡大床
拡大床

拡大床は、取り外し式の矯正装置です。上顎を少しずつ広げて歯が並ぶスペースを確保し、顎の正常な発育を促します。

適応例

  • 上顎が狭い
  • 歯が並ぶスペースが不足している
  • 軽度〜中等度の歯並びの乱れ

メリット

  • 取り外しができる
  • 顎の成長を利用して自然に拡大できる
  • 将来的な抜歯を避けられる可能性がある

急速拡大装置

上顎を効率よく広げる固定式の装置

急速拡大装置
急速拡大装置

急速拡大装置は、歯に固定して使用する矯正装置です。上顎の骨を短期間で広げ、歯列や顎の成長を改善します。

適応例

  • 上顎が著しく狭い
  • 交叉咬合(クロスバイト)
  • アデノイド顔貌
  • 口呼吸による上顎の狭窄

メリット

  • 骨格レベルで上顎を拡大できる
  • 鼻呼吸がしやすくなる場合がある
  • 将来的な抜歯や外科矯正を避けられる可能性がある

成人矯正

大人でも治療は可能です

「もう大人だから治らない」と思われる方もいますが、大人になってからでも矯正治療は可能です。

ただし、成長は終了しているため、小児矯正のように顎そのものを大きく成長させることはできません。

そのため、

  • 歯の位置
  • 噛み合わせ
  • 見た目

を改善することが治療の中心になります。

主な治療方法

ワイヤー矯正
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正

幅広い症例に対応できる標準的な治療法です。

細かな歯の移動が可能で、重度の歯並びにも対応できます。

マウスピース矯正

透明な装置を使用するため目立ちにくく、取り外しが可能です。

ただし、症例によっては適応できない場合があります。

成人矯正で改善が期待できること

  • 歯並び
  • 噛み合わせ
  • 横顔
  • 口元の突出感

一方で、骨格そのものの改善には限界があるため、重度の症例では外科矯正を併用することがあります。

外科矯正

骨格に大きな問題がある場合

下顎の後退が著しい場合などでは、

歯列矯正だけでは十分な改善が難しいことがあります。

そのような場合には、

顎の骨を移動させる外科矯正(顎変形症手術)

が選択されることがあります。

外科矯正の流れ

一般的には、

① 術前矯正

② 顎の手術

③ 術後矯正

という流れで進めます。

保険適用となる場合も

顎変形症と診断され、一定の条件を満たした場合には、健康保険が適用されることがあります。

詳しくは矯正歯科や口腔外科で相談しましょう。

耳鼻咽喉科での治療

歯科だけでは改善しないケースもあります

アデノイド顔貌の原因が、

  • アデノイド肥大
  • アレルギー性鼻炎
  • 副鼻腔炎
  • 鼻中隔弯曲症

などの場合には、耳鼻咽喉科での治療が必要です。

歯並びだけを治しても、鼻づまりが改善しなければ口呼吸が続き、後戻りの原因になることがあります。

アデノイド切除術

アデノイド肥大によって、

  • 鼻呼吸ができない
  • いびき
  • 睡眠時無呼吸

などが強い場合には、アデノイド切除術が検討されます。

手術によって鼻呼吸が改善し、その後の顎や歯並びの発育に良い影響を与えることがあります。

アレルギー性鼻炎の治療

慢性的な鼻づまりでは、

  • 抗アレルギー薬
  • 点鼻薬
  • 鼻洗浄
  • 舌下免疫療法
  • 必要に応じた手術

などが行われます。

鼻の通りを改善することは、口呼吸の改善につながる重要な治療です。

歯科と耳鼻咽喉科が連携した治療が重要です

アデノイド顔貌は、「歯並びだけ」「鼻づまりだけ」の問題ではありません。

口呼吸の原因となる鼻の病気を改善しながら、歯並びや顎の発育、舌や口周りの筋肉の機能を総合的に整えることが大切です。

当院では、口腔内や噛み合わせだけでなく、口呼吸や舌の位置、顎の成長バランスまで詳しく確認し、必要に応じて耳鼻咽喉科と連携しながら、一人ひとりに適した治療をご提案しています。

アデノイド顔貌は、骨格の問題だけではなく、口呼吸や舌の位置、姿勢、生活習慣が大きく関係しています。

特に成長期のお子さんでは、毎日の習慣を見直すことで、正常な顎や顔の発育をサポートできる可能性があります。

ただし、すでに骨格の変化が大きい場合や鼻づまりがある場合は、自宅でのケアだけでは改善が難しいこともあります。症状が続く場合は、歯科や耳鼻咽喉科への相談をおすすめします。

鼻呼吸を意識する

アデノイド顔貌の改善では、まず鼻呼吸を習慣づけることが大切です。

鼻づまりがある場合はそのままにせず、耳鼻咽喉科で原因を調べましょう。

普段から、

  • 口を閉じることを意識する
  • 鼻からゆっくり呼吸する
  • 鼻づまりを放置しない

ことが重要です。

舌を正しい位置に置く

舌は普段、

上顎の前歯の少し後ろ(スポット)

に軽く触れている状態が正常です。

舌が下がっていると、

  • 上顎が狭くなる
  • 出っ歯
  • 口呼吸

につながりやすくなります。

よく噛んで食べる

現代は柔らかい食べ物が多く、顎を十分に使わない子どもが増えています。

毎日の食事では、

  • 一口30回を目安によく噛む
  • 繊維質の多い食材を取り入れる
  • 左右均等に噛む

ことを意識しましょう。

姿勢を改善する

猫背やストレートネックは口呼吸を助長します。

普段から、

  • 背筋を伸ばす
  • 顎を軽く引く
  • スマートフォンを見続けない

ことも大切です。

MFT(口腔筋機能療法)を継続する

歯科医院で指導を受けたMFTは、自宅でも毎日続けることで効果が期待できます。

継続することが改善への近道です。

あいうべ体操

あいうべ体操
  • 「あ・い・う・べー」と大きく口を動かして発音する
  • 口輪筋や舌の筋肉を鍛え、口呼吸を改善
  • 自宅でも取り組める簡単なトレーニング

軽度〜中度のアデノイド顔貌に対しては、あいうべ体操・MFTだけでも顔つき・機能ともに改善が期待できます。

3〜5歳

この時期は口呼吸や舌の位置、生活習慣の改善が中心になります。

必要に応じて耳鼻咽喉科で鼻づまりの治療を行います。

6〜12歳

最も治療効果が期待しやすい時期です。

顎の成長を利用できるため、

  • プレオルソ
  • MFT
  • 拡大装置
  • 小児矯正

などを組み合わせることで、将来的な本格矯正を回避できる可能性があります。

中学生

骨の成長は残っていますが、徐々に少なくなります。

歯並びだけでなく、口呼吸の改善も並行して行うことが重要です。

高校生・大人

骨格はほぼ完成しています。

そのため、

  • ワイヤー矯正
  • マウスピース矯正
  • MFT
  • 必要に応じて外科矯正

などを組み合わせて治療します。

Q1. アデノイド顔貌は自然に治りますか?

軽度であれば改善することもありますが、多くの場合は原因への対応が必要です。

Q2. 遺伝しますか?

骨格には遺伝的要素がありますが、口呼吸や生活習慣も大きく関係します。

Q3. 大人でも治療できますか?

はい。歯列矯正やMFTなどにより改善が期待できます。

Q4. 子どもは何歳から相談できますか?

3〜4歳頃から相談可能です。

Q5. 何歳までに治療するのが理想ですか?

顎の成長を利用できる小学生頃までが理想です。

Q6. 口呼吸だけでも受診した方が良いですか?

はい。口呼吸はアデノイド顔貌だけでなく、虫歯や歯周病の原因にもなります。

Q7. アデノイド顔貌は出っ歯と同じですか?

違います。出っ歯は症状の一つであり、原因は異なります。

Q8. 面長も改善しますか?

成長期では改善が期待できますが、大人では限界があります。

Q9. プレオルソだけで治りますか?

症状によります。MFTや拡大装置などを併用することもあります。

Q10. MFTは毎日必要ですか?

はい。毎日の継続が大切です。

Q11. 鼻炎だけ治せば改善しますか?

鼻炎の改善は重要ですが、歯並びや舌の癖がある場合は歯科治療も必要です。

Q12. 手術になることはありますか?

重度のアデノイド肥大や顎変形症では手術を行うことがあります。

Q13. 保険は使えますか?

耳鼻咽喉科での治療や顎変形症の一部は保険適用となる場合があります。

Q14. マウスピース矯正だけで改善しますか?

軽症では改善することもありますが、骨格の問題には限界があります。

Q15. いびきも改善しますか?

原因が口呼吸やアデノイド肥大であれば改善することがあります。

Q16. 子どものいびきは放置しても大丈夫?

放置せず、歯科や耳鼻咽喉科で相談しましょう。

Q17. 口テープは効果がありますか?

鼻呼吸が十分にできる方では補助的に使用されることがありますが、鼻づまりがある場合は使用できません。

Q18. 横顔は改善しますか?

成長期ほど改善が期待できます。

Q19. 矯正だけで治りますか?

原因によっては耳鼻咽喉科との併用治療が必要です。

Q20. どこの診療科を受診すれば良いですか?

歯並びが気になる場合は歯科・矯正歯科、鼻づまりやいびきがある場合は耳鼻咽喉科への受診がおすすめです。

アデノイド顔貌は、口呼吸や鼻づまりなどが原因となって起こることが多く、歯並びや見た目だけでなく、睡眠や発音、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。

特に子どもの成長期は、顎や顔の発育をコントロールできる大切な時期です。

次のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。

  • いつも口が開いている
  • 鼻づまりが続く
  • 出っ歯や歯並びが気になる
  • いびきをかく
  • 横顔が気になる

早期に原因を見つけて適切な治療を行うことで、将来的な大掛かりな矯正治療を避けられる可能性があります。

アデノイド顔貌は、早期に原因を見つけて適切な治療を始めることで、顎や顔の健やかな成長につながる可能性があります。

当院では、歯並びだけでなく、

  • 口呼吸
  • 舌の位置
  • 噛み合わせ
  • 顎の発育

まで総合的に確認し、お一人おひとりに適した治療方法をご提案しています。

「これくらい大丈夫かな?」と迷われる場合でも、お気軽にご相談ください。

【動画】アデノイド顔貌

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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