
昔の虫歯治療で入れた銀色の詰め物『アマルガム』。最近になって“水銀が含まれているから危険”と耳にし、不安を感じている方も多いのではないでしょうか?
本記事では、アマルガムの安全性やリスク、除去方法、そしてセラミックやレジンなどの代替治療まで、歯科医の視点からわかりやすく解説します。✨
アマルガムとは?安全性・除去・代替治療を徹底解説
アマルガムとは?🦷
アマルガムとは、銀・水銀・銅・錫(すず) などを混ぜ合わせた合金で、長年歯科治療に使われてきた詰め物です。かつては「丈夫で安い」という理由から虫歯治療に広く普及しました。日本でも数十年前までは一般的に使用されており、現在でも中高年の方の口の中に入っているケースは珍しくありません。
しかし近年では、水銀のリスクや見た目の問題から使用は減少し、海外では禁止や制限が進んでいます。


アマルガムのメリット✨
- 強度が高い:噛む力に耐えやすく、奥歯にも適していた。
- 低コスト:保険適用で安価に治療できた。
- 操作性が良い:歯科医師にとって扱いやすい材料だった。
そのため、経済的負担が少なく済む「国民皆保険」の中で重宝された材料でした。
アマルガムのデメリット・リスク⚠️
一方でデメリットも多く報告されています。

- 水銀のリスク:微量ながら水銀が溶け出す可能性があり、体内への影響が懸念される。
- 審美性に欠ける:銀色で目立ち、笑った時に気になる。
- 歯への悪影響:歯の変色や、金属の膨張・収縮による歯の破折リスク。
- 環境問題:廃棄時に水銀が流出し、環境汚染につながる。
健康への影響について👩⚕️
「アマルガムは体に悪いのでは?」という声は昔からありました。
WHOや日本の厚生労働省、歯科医師会は「通常の使用では明らかな健康被害の報告は少ない」としています。ただし、以下のようなリスクが議論されています。
- 金属アレルギーとの関連
- 微量水銀の体内蓄積リスク
- 頭痛や倦怠感などの全身症状を訴えるケース
科学的に完全な因果関係は証明されていませんが、安心のために除去を希望される方が増えているのが現状です。
アマルガムの除去について🔧

なぜ除去する人が増えている?
- 見た目をきれいにしたい
- 金属アレルギーが心配
- 水銀の影響を避けたい
こうした理由から、セラミックやレジンにやり替える方が増えています。
除去時の注意点
アマルガムを削る際には水銀蒸気が発生します。そのため、歯科医院では
- ラバーダム防湿
- 強力な吸引装置
を用いて安全に処置を行います。
費用と保険適用
- 保険で除去は可能ですが、代わりに使う材料(銀歯やレジン)は限定されます。
- セラミックやジルコニアは自費治療となり、費用は数万円〜十数万円が目安です。
代替材料の比較🔄
アマルガム除去後の詰め物には以下の選択肢があります。
- コンポジットレジン(プラスチック)
白くて自然、保険適用。ただし耐久性はやや劣る。 - セラミック
見た目が非常に自然で変色も少ない。強度も高いが自費治療。 - ゴールド
適合性が高く耐久性も優れる。生体親和性も良いが見た目は目立ちやすい。
よくある質問(FAQ)💡
Q1:アマルガムはすぐに除去したほうがいいの?
👉 症状がなければ緊急性は低いですが、見た目や健康リスクが気になる場合は相談を。
Q2:妊娠・授乳中でも大丈夫?
👉 除去処置は妊娠中は控えるのが基本です。気になる場合は出産後に。
Q3:除去のリスクは?
👉 歯を削る必要があるため、健康な歯質を一部失うことがあります。
Q4:歯科医院の選び方は?
👉 安全対策(ラバーダム・吸引)を徹底している医院を選ぶことが大切です。
まとめ📝
アマルガムはかつて有用な材料でしたが、見た目や水銀リスクを理由に敬遠される時代になっています。現在はセラミックやレジンといった選択肢があり、より安心・自然な治療が可能です。
「自分の口にアマルガムが入っているか分からない…」という方は、まず歯科医院でチェックしてもらいましょう。除去の必要性や代替治療法を相談することが、安心への第一歩です😊
📍 江戸川区篠崎で昔の銀歯=アマルガムが気になる方へ

昔の銀歯を白い歯にしたい方、健康への影響が心配な方へ。当院は患者さま一人ひとりに合った安全で審美的な治療法をご提案いたします😊。
【動画】初期虫歯COを削らずに自分で治す方法
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。