- 1. 【動画 31秒】歯茎出血のサインとは?歯周病や全身疾患の可能性も
- 2. 歯茎から出血する主な原因と対策
- 2.1. 1.歯周病の急性発作(P急発)
- 2.2. 2. 慢性的な歯周病
- 2.3. 3. 侵襲性歯周炎(若年性歯周炎)
- 2.4. 4. 薬物性歯肉増殖症
- 2.5. 5. 妊娠性歯肉炎
- 2.6. 6.萌出性歯肉炎
- 2.6.1. 対処法
- 2.7. 歯茎から出血したときの応急処置
- 3. 歯茎からの出血は栄養不足や病気のサイン?ビタミン不足や全身疾患の影響を解説
- 3.1. 歯茎からの出血が全身疾患の場合
- 3.2. 対処法
- 4. 外傷による歯茎からの出血
- 4.1. 交通事故などの外傷が原因の歯茎出血
- 5. よくある質問(FAQ)
- 6. 江戸川区篠崎で歯茎からの出血でお悩みの方へ
- 7. 筆者・院長
【動画 31秒】歯茎出血のサインとは?歯周病や全身疾患の可能性も
歯茎から出血する主な原因と対策
1.歯周病の急性発作(P急発)
歯周病は慢性疾患ですが、ストレスが強くかかり免疫力が低下して体調が悪化したときなどに、急性炎症が現れることがあります。この場合、歯茎は出血部位周辺が全体的に腫れ、痛みを伴うことがあります。
これを「歯周病の急性発作(P急発)」と呼びます。治療法や対処法については、P急発の詳細ページをご覧ください。
写真は、重度の歯周病により出血を伴った歯茎の腫れを示しています。このようなケースでは歯の動揺が激しく、保存が困難な状態です。
歯周病による歯茎からの出血は、ジワジワとにじみ出るような特徴があり、大量に出血することはほとんどありません。
また、口腔内は唾液で満たされているため、少量の出血でも大量出血のように見える場合がありますが、ほとんどの場合は心配いりません。
2. 慢性的な歯周病
歯周病の初期段階である歯肉炎でも、歯茎から出血することがあります。もちろん、進行して重度の歯周病になった場合も同様です。
ただし、歯周病は慢性疾患であるため、自然に出血することは稀です。多くの場合、歯磨きやつまようじの使用など、歯茎に刺激が加わった際に出血します。特に、症状が重度になるほど刺激を受けるたびに出血する傾向が見られます。
慢性的な歯周病が原因の場合、痛みを感じにくいため、見過ごされやすい点に注意が必要です。初期段階で適切なケアを行えば進行を抑えられるため、日頃から正しい歯磨きやフロスの使用を心がけることが重要です。
また、歯茎からの出血が続く場合は早めに歯科医院を受診し、専門的なクリーニングや歯周病治療を受けることをおすすめします。定期的な歯科検診も、歯茎の健康を保つために欠かせません。
3. 侵襲性歯周炎(若年性歯周炎)
10代という若さで発症する「侵襲性歯周炎(若年性歯周炎)」は、通常の歯周病と比べて進行が非常に早いことが特徴です。この疾患は、遺伝的要因や免疫異常が関与していると考えられています。そのため、通常の歯周病の原因となるプラークや歯石が少なく、歯磨きがしっかりできているにもかかわらず発症します。主に第一大臼歯や犬歯の周辺で症状が現れることが多く、若い世代に特有の歯周病として注意が必要です。
写真にあるように、侵襲性歯周炎では犬歯周辺の歯茎が大きく腫れ、自然出血が見られることがあります。これは炎症が急激に進行し、歯周組織の破壊が進んでいるサインです。放置すると、歯の動揺や歯槽骨の喪失が急速に進み、若い年齢で歯を失うリスクが高まります。
この疾患は早期発見が鍵であり、専門的な歯周病治療が必要です。また、患者本人だけでなく家族の歯周病リスクにも注意を払い、歯科検診を受けることが重要です。侵襲性歯周炎は早期に適切な対応を行うことで、進行を抑えることが可能です。
4. 薬物性歯肉増殖症
薬物性歯肉増殖症は、特定の薬剤の服用によって歯茎が異常に増殖し、出血を引き起こす状態です。この症状は、カルシウム拮抗薬(例:ニフェジピン)などの降圧剤、てんかん治療に使われる抗けいれん薬、さらに臓器移植やリウマチ性疾患の治療で使用される免疫抑制剤(例:シクロスポリンA)などの薬剤が関与しています。
これらの薬剤は歯茎の細胞に作用し、過剰なコラーゲンの産生を引き起こすことで歯肉組織が増殖します。その結果、歯茎が腫れたり肥大化し、歯磨きや食事時の刺激で出血が起こりやすくなります。特に進行すると、歯茎が厚く覆いかぶさるようになり、歯間の清掃が困難になるため、細菌が繁殖しやすくなります。これにより炎症が悪化し、大量の出血を伴うことがあります。
薬物性歯肉増殖症の管理には、まず薬剤の影響を確認し、必要に応じて医師と連携して薬剤の変更や調整を検討します。また、歯科的には適切な歯磨き指導や専門的なクリーニングが不可欠です。重度の場合、外科的に増殖した歯肉を切除する治療が行われることもあります。早期発見と適切な対応により、症状の悪化を防ぐことが可能です。
治療法や対処法は、薬物性歯肉増殖症の詳細ページをご覧下さい。
5. 妊娠性歯肉炎
妊娠中は、ホルモンバランスの変化や生活習慣の影響により、口腔内の健康が悪化しやすくなります。特に、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの分泌が増加することで、口腔内環境に大きな変化が生じます。このホルモン分泌の増加は、歯周病菌の一種であるプレボテラ・インターメディアの増殖を促進します。この菌は女性ホルモンを栄養源とするため、妊娠中に急増しやすい特徴があります。
その結果、妊娠性歯肉炎と呼ばれる状態が発症します。この炎症は、歯茎の腫れや出血、場合によっては痛みを伴うことがあります。また、妊娠中は体調の変化やつわりなどにより歯磨きがおろそかになりがちで、プラーク(歯垢)が蓄積しやすい環境が整います。これがさらに炎症を悪化させる要因となります。
妊娠性歯肉炎を予防するためには、妊娠中でも口腔ケアを怠らず、歯磨きやフロスをしっかり行うことが重要です。また、妊婦健診に合わせて歯科検診を受け、歯石の除去や歯周病の早期治療を行うことが推奨されます。放置すると歯周病の進行につながり、早産や低体重児出産のリスクが高まることも報告されています。そのため、口腔ケアを日常生活の一環として意識することが大切です。
治療法や対処法は、妊娠性歯肉炎の詳細ページをご覧下さい。
6.萌出性歯肉炎
写真は萌出途中の6歳臼歯(第1大臼歯)を示しています。この時期、歯茎が歯の一部を覆った状態がしばらく続くことがあります。
乳歯や永久歯が萌出する際には、歯が歯茎を突き破るように出てくるため、一時的に歯茎が歯の一部を覆うことがあります。この状態では、反対側の歯が覆われた歯茎を噛んでしまい、出血や痛みが生じることがあります。
さらに、歯茎が覆った部分の下に隙間ができやすくなり、その隙間に汚れが溜まることで細菌が繁殖しやすくなります。細菌が増えると炎症が起こり、歯茎が赤く腫れたり、出血したりすることがあります。
この状態は「萌出性歯肉炎」と呼ばれます。萌出期特有の症状であり、適切なケアを行うことで改善が期待できます。
対処法
歯が萌出してきたら、その周囲を柔らかい毛の歯ブラシを使って丁寧に汚れを取り除くことが大切です。このとき、力を入れすぎず、優しくブラッシングすることで、歯茎への負担を最小限に抑えられます。
もし気づかないうちに歯茎が腫れたり、出血している場合は、早めに歯科医院を受診してください。このような場合、歯科医が必要に応じて余分な歯茎を外科的に切除する治療を行ったり、炎症や感染を抑えるために抗生物質を処方したりすることがあります。
適切なケアと早期の対応により、萌出時のトラブルを軽減し、健康な歯と歯茎を維持することが可能です。
歯茎から出血したときの応急処置
歯茎から出血した際は、適切なケアを行うことで症状を和らげ、悪化を防ぐことができます。以下に、具体的な応急処置方法を詳しく解説します。
Handle
適切なブラッシング
歯茎からの出血は、歯周病が原因の場合、適切な歯磨きと口腔ケアで改善することが多いです。柔らかい毛の歯ブラシを使用し、力を入れずに小刻みに優しく磨くことが大切です。歯磨きの初期段階では出血することがありますが、歯垢をしっかり除去することで次第に出血は収まります。また、フッ素や抗菌成分が含まれた歯磨き粉を使うことで歯茎の健康をサポートできます。出血が続く場合でも怖がらずに丁寧なブラッシングを心がけましょう。
ただし、歯周病が中等度から重度に進行している場合、日常のケアだけでは不十分です。このような場合は、歯科医院でのスケーリング(歯石除去)や基本的な歯周治療を受ける必要があります。早期に適切な治療を行うことで、症状の悪化を防ぐことが可能です。
Handle
マウスウォッシュや歯間ブラシの利用
歯茎からの出血には、マウスウォッシュや歯間ブラシを併用することで口腔内を清潔に保つことが効果的です。抗菌作用のあるマウスウォッシュを優しく使用することで、歯周病菌の活動を抑え、炎症や出血を緩和できます。当院おすすめの「ポイックウォーター」は次亜塩素酸の力で歯周病予防に効果を発揮します。
また、歯間ブラシは歯と歯の間に溜まった歯垢を除去するのに有効ですが、適切なサイズを選び、力を入れずに使用することが重要です。これらのケアを日常的に取り入れることで、出血が落ち着きやすくなりますが、症状が続く場合は早めに歯科医を受診することが推奨されます。
歯茎からの出血は栄養不足や病気のサイン?ビタミン不足や全身疾患の影響を解説
歯茎からの出血は、ビタミン不足や全身疾患が原因となる場合があります。このような場合、歯茎の出血は口腔内の問題だけでなく、栄養不足や病気のサインとして現れることが特徴です。
歯茎からの出血が全身疾患の場合
Cause
再生不良性貧血
血小板は血液中で重要な止血作用を担っていますが、骨髄に異常が生じることで貧血が引き起こされる場合、血小板の生産が低下することがあります。その結果、血小板の数が不足し、血液が固まりにくくなるため、出血しやすく、また一度出血すると止まりにくいという特徴が見られます。
特に再生不良性貧血では、骨髄の造血機能が低下して赤血球、白血球、血小板のいずれの生産も減少するため、止血機能が大きく損なわれます。このため、歯茎からの出血や皮膚のあざ、さらには深刻な内出血を引き起こすこともあります。
再生不良性貧血は、日常生活においても出血リスクが高まるため、早期診断と適切な治療が必要です。医師による専門的な治療とともに、日常生活での怪我や刺激を防ぐ配慮が重要です。
Cause
白血病
急性白血病の場合、それまで歯茎からの出血が全くなかった人でも、突然歯茎から大量の出血が起こることがあります。このような出血は非常に特徴的で、通常の口腔内の問題とは異なり、出血が2~3日経っても止まらない場合があります。
このような状況が見られた場合は、できるだけ早く専門医を受診してください。急性白血病では、初期症状として歯茎からの出血が現れることが多く、これが疾患の早期発見の手がかりになることがあります。歯茎の出血に加え、倦怠感や発熱、皮下出血(あざ)などの他の症状が伴う場合もあり、これらは病気の進行を示している可能性があります。
急性白血病は早期診断と治療が重要であり、適切な治療を受けることで予後を改善できる可能性があります。歯茎の異常な出血を見逃さず、早めの対応を心がけましょう。
Cause
突発性血小板減少性紫斑病
自己抗体が血小板を標的として攻撃することで、脾臓で血小板が破壊され、その数が減少します。この結果、血液が固まりにくくなり、出血しやすくなる病気です。この疾患は「特発性血小板減少性紫斑病(ITP)」と呼ばれ、出血傾向が主な症状として現れます。
急性型は特に小児に多く見られるのが特徴で、風邪やはしかなどのウイルス感染症の後に発症することが一般的です。この場合、自己免疫反応が一時的に引き起こされ、血小板が減少します。しかし、急性型の多くは自然に回復する傾向があり、発症から6か月以内に血小板数が正常に戻ることがほとんどです。
ただし、症状が重い場合や出血が止まらない場合には、適切な治療が必要です。治療法としては、ステロイド薬の投与や、免疫反応を抑制するための免疫グロブリン療法が選択されることがあります。子どもに多く見られる一方で、成人では慢性型に移行することがあり、経過観察が必要となる場合もあります。
Cause
血友病
血友病は、男子のみに発症する先天的な血液凝固因子の欠乏症です。この疾患はX染色体に関連する遺伝性疾患であり、女性は通常保因者(キャリア)となるものの、発症することはほとんどありません。そのため、血友病は主に男性に見られる疾患です。
血友病の特徴として、血液が固まりにくく、出血が止まりにくいという点が挙げられます。歯茎からの出血もその症状の一つであり、わずかな刺激や傷でも出血しやすくなります。また、一度出血が始まると止血が困難で、出血が長時間続くことがあります。
このような症状を予防し管理するためには、定期的に凝固因子製剤の補充療法を行うことが重要です。また、日常生活では、口腔内のケアに十分な注意を払い、歯茎を傷つけないよう柔らかい歯ブラシを使用するなどの対策が求められます。さらに、歯科治療が必要な場合には、歯科医と内科医が連携し、適切な止血対策を講じる必要があります。
Cause
糖尿病
糖尿病は全身の健康に影響を及ぼす疾患であり、特に免疫力の低下や血行不良を引き起こすことが知られています。これらの影響により、歯周病の発症リスクが大幅に高まり、結果として歯茎の出血に繋がることがあります。
免疫力が低下すると、歯茎の組織が細菌に対する防御能力を失いやすくなり、炎症が進行します。また、糖尿病による血行不良は、歯茎の血液供給を妨げ、組織の修復能力を低下させます。このため、歯周病が進行しやすくなり、歯茎の腫れや出血といった症状が現れるのです。
さらに、糖尿病患者は血糖値のコントロールが不十分な場合、炎症が悪化する傾向があります。歯茎の健康を維持するためには、適切な血糖値管理が重要であり、日常的な口腔ケアも欠かせません。定期的な歯科検診や専門的なクリーニングを受けることで、歯周病の予防と早期発見が可能です。
糖尿病と歯周病は相互に影響し合うため、全身的な健康管理が歯茎の健康を守る鍵となります。
Cause
ビタミン不足
ビタミンCの不足は歯茎の健康に直接影響を与えます。ビタミンCはコラーゲンの生成に必要不可欠であり、不足すると歯茎が弱くなり、出血しやすくなります。また、ビタミンKの不足も血液凝固に関わるため、歯茎からの出血を引き起こす要因となります。
対処法
Handle
原因疾患の特定
こうした場合、口腔ケアだけでは出血が改善しないため、全身的な健康状態を見直すことが重要です。栄養バランスの取れた食事を心がけるとともに、継続的な出血が見られる場合は、内科や歯科での検査を受け、根本的な原因を特定することが必要です。
Handle
自分で出来る対処法
自分でできる対策としては、柔らかめの歯ブラシを使用し、出血をできるだけ抑えながら優しくブラッシングすることが大切です。1回の歯磨きにかける時間は5分を目標とし、歯の隅々まで丁寧に歯垢(プラーク)を除去することを心がけましょう。
また、食べ物を口にした後は必ず毎回このケアを実行してください。この習慣を徹底することで、口腔内の衛生状態を良好に保つことができます。基本的な方法は、前述した歯周病による出血時の対処法と同じです。優しく、かつ丁寧なケアが歯茎の健康を守る鍵となります。
外傷による歯茎からの出血
交通事故などの外傷が原因の歯茎出血
歯茎から湧き出るような大量出血
交通事故や転倒などの外傷を受けた場合、歯茎から大量の血液が湧き出るように出たり、拍動性(脈を打つような)の出血が見られ、出血が止まらない場合があります。このような場合、単なる口腔内の外傷だけでなく、顎骨の骨折が疑われる可能性があります。
顎骨骨折は、血管や神経が損傷を受けることで重度の出血を引き起こすことがあり、適切な応急処置と専門的な治療が必要です。まずは清潔なガーゼやタオルを用意し、出血部位をしっかりと圧迫して止血を試みてください。このとき、圧迫する力が不十分だと止血が難しいため、ある程度の力でしっかりと行うことが重要です。
応急処置後は、可能な限り速やかに口腔外科などの専門医がいる医療機関を受診してください。専門医による診断と治療が必要であり、場合によっては骨折の整復や手術が行われることがあります。出血が長時間続く場合や他に痛みや腫れが伴う場合は、症状を悪化させないためにも早急な対応が求められます。
乳歯の外傷は永久歯に影響する
乳歯に強い力が加わるような怪我を受けた場合、その衝撃が乳歯の根元や歯の周囲の組織に影響を及ぼし、後に生えてくる永久歯に影響を与えるリスクが高まります。特に、乳歯の怪我が歯胚(まだ形成途中の永久歯)にダメージを与えると、永久歯のエナメル質形成に異常が生じることがあります。その結果、後続の永久歯にホワイトスポット(白い斑点)が出現する可能性が高まります。
ホワイトスポットは、エナメル質が十分に形成されなかった部分で、主にエナメル質形成不全や石灰化不足によるものです。これにより、永久歯の表面に白く目立つ斑点が現れ、見た目に影響を及ぼすことがあります。また、エナメル質が弱くなることで、将来的に虫歯のリスクが高まる可能性もあります。
乳歯が怪我をした場合、見た目に大きな変化がなくても、早めに歯科医院を受診し、レントゲン検査などで永久歯への影響を確認することが重要です。適切な診断とケアにより、永久歯へのダメージを最小限に抑えることが可能です。
よくある質問(FAQ)
市販のケア用品はどこまで効果的?
市販のケア用品は、適切に使用することで口腔内の健康を保つ助けとなりますが、その効果には限界があります。以下に、市販の歯磨き粉やマウスウォッシュなどのケア用品がどのように役立つか、そしてどのような場面で専門的なケアが必要になるかを解説します。
市販のケア用品の効果
- 歯磨き粉
- フッ素配合の歯磨き粉は虫歯予防に効果的です。歯の表面を強化し、虫歯菌が酸を生成するのを抑制します。
- 抗菌成分や消炎成分が含まれているものは、限定的とはいえ歯周病予防や炎症の軽減に役立ちます。
- ホワイトニング効果を謳う製品は表面の汚れを落とす程度の効果が期待できますが、歯そのものの色を改善するには専門的なホワイトニングが必要です。
- マウスウォッシュ
- 抗菌成分入りのものは、口腔内の細菌を一時的に減らし、口臭予防に効果があります。
- アルコールフリーの製品は刺激が少なく、特に敏感な歯茎や歯を持つ方に適しています。
- ただし、歯垢(プラーク)の除去効果はないため、歯磨きの代わりにはなりません。
- 歯間ブラシやデンタルフロス
- 歯間ブラシやフロスは、市販のケア用品の中でも高い効果が期待できるアイテムです。歯と歯の間のプラークを物理的に除去するため、虫歯や歯周病予防に欠かせません。
市販品で補えない部分
- 歯石の除去
市販品では歯石の除去はできません。歯石は専用の器具を用いた歯石取りが必要です。 - 進行した歯周病や虫歯の治療
初期段階の予防は市販品でも可能ですが、症状が進行すると専門的な治療が必要です。 - 歯の本格的なホワイトニング
ホームケアでは歯の着色を軽減することはできますが、歯科医院で行うホワイトニングほどの効果は期待できません。
定期的な歯科検診が不可欠
市販のケア用品は予防に役立つものの、歯や歯茎の健康を完全に守るには限界があります。定期的な歯科検診と専門的なクリーニングを受けることで、健康な口腔環境を維持しましょう。疑問がある場合は、お気軽にご相談ください。
歯茎から血が出ても痛みがないのはなぜ?
歯茎から出血しているのに痛みを感じない場合があります。この現象は、歯茎の炎症や病気の進行具合に関係しています。以下にその理由を詳しく説明します。
1. 初期段階の炎症による出血
歯周病や歯肉炎の初期段階では、歯茎が炎症を起こして血管が拡張し、非常にデリケートな状態になっています。このため、歯ブラシやフロスなどのわずかな刺激でも血が出やすくなります。しかし、この段階では痛みを伴うことが少ないです。理由は、炎症が浅い部分に留まっており、痛覚を司る神経まで影響が及んでいないためです。
2. 慢性的な歯周病の影響
歯周病が進行すると、炎症が慢性化し、歯茎の感覚が鈍くなることがあります。慢性的な炎症では、痛みを感じる神経の働きが低下したり、組織が壊れていく過程で感覚が麻痺してしまうことがあります。そのため、出血が見られても痛みを感じない場合があります。
3. 血行不良や免疫力の低下
糖尿病や栄養不足などで血行が悪くなったり免疫力が低下している場合も、歯茎が出血しやすくなります。このような状態では、歯茎が健康な状態を維持できずに炎症が進行していても、痛みがないことがあります。
4. 特定の薬剤の影響
降圧剤や抗てんかん薬、免疫抑制剤など、特定の薬剤を服用している場合、歯茎の組織が増殖したり弱くなったりすることがあります。これにより出血しやすくなりますが、痛みを伴わないケースが多いです。
5. 刺激がない場合の自然出血
歯周病や栄養不足、全身疾患が原因で、歯磨きなどの刺激がなくても自然に出血することがあります。この場合も、炎症が広がっているにもかかわらず痛みがないことが一般的です。
早めの対処が大切
痛みがなくても、歯茎からの出血は口腔や全身の健康に問題があるサインです。早期の歯科受診と適切なケアで、症状を改善し進行を防ぐことが可能です。気になる症状がある場合は、ぜひご相談ください。
江戸川区篠崎で歯茎からの出血でお悩みの方へ
歯磨き中に歯ブラシに血がついたり、朝起きて口をすすいだときに血が混じっていたりすることはありませんか?これらは、単なる歯茎の問題ではなく、歯周病や全身の健康状態が影響している可能性があります。放置すると症状が悪化し、歯や体全体の健康に深刻な影響を与えることもあります。
歯茎の出血は、体からの重要なサインです。出血が続く場合や気になる症状がある場合は、ぜひ当院にご相談ください。早期の診断と適切な治療で、健康な歯と歯茎を取り戻すお手伝いをいたします。お気軽にご予約ください!
筆者・院長
深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。