目次

はじめに

「インプラントはできません」と言われて、諦めかけていませんか?
骨が足りない、持病がある、本数が多い——こうした「難症例」は、一般的なインプラント治療よりも高度な対応が求められます。しかし、最新の骨造成技術や再生療法、CTシミュレーションなどの進歩により、治療の可能性は大きく広がっています。

実際に当院では、他院で断られた難症例にも数多く対応し、患者さまの笑顔を取り戻してきました。
このページでは、「インプラントが難しいと言われた方」や「骨が足りないと診断された方」に向けて、対応可能な症例や治療法、実例を詳しくご紹介します。

「本当に自分は無理なのか?」
そう感じたときこそ、正しい診断と専門的な判断が未来を変える第一歩です。
まずは情報を知ることから始めてみませんか?

【🎞️ 2分9秒】前歯・奥歯の難症例でも可能なインプラント治療

インプラント治療は、顎の骨に人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療法です。しかし、すべての患者さんがすぐにインプラント治療を受けられるわけではありません。

中でも「難症例」と呼ばれるケースでは、通常の方法では安全にインプラントを埋入できないと判断されることがあります。例えば、以下のような条件に当てはまる方は難症例とされやすいです。

🦴 骨が足りない・薄い・形が不安定

顎の骨が痩せていたり、上顎洞(じょうがくどう)に近すぎたりする場合、インプラントを安定して支えるだけの骨量が足りず、埋入が困難になります。とくに抜歯後に長期間放置していた方や、高齢の方に多く見られます。

🦠 重度の歯周病や全身疾患の影響

歯周病が進行していると、インプラント周囲に感染が起きやすくなります。また、糖尿病・高血圧・心疾患などの持病がある場合は、治療中のリスクが高まるため、慎重な対応が必要です。

❌ 他院で「インプラントはできない」と言われたケース

「骨がないから無理」「リスクが高い」と診断されて治療を断られた方も、専門医による精密診断と骨造成などの高度技術を活用すれば、治療が可能になることがあります。


難症例とされるからといって、必ずしも「治療不可能」ではありません。当院では、CTによる精密診断と骨造成技術、再生療法などを組み合わせ、患者さま一人ひとりに合わせた治療計画をご提案しています。インプラント治療を諦める前に、まずは専門的な相談から始めましょう。

インプラント治療には、患者さんの状態によって「難症例」とされるケースがあります。以下では代表的な5つの難症例パターンと、それぞれの特徴について解説します。

🏔 骨が足りないケース(上顎洞への接近など)

インプラントは顎の骨にしっかり埋め込む必要がありますが、骨の高さや厚みが足りない場合は固定が困難になります。特に上顎奥歯の部位では、上顎洞との距離が近く、骨造成(サイナスリフトやソケットリフト)が必要になることもあります。

🔩 インプラント本数が多い「多数歯欠損」

歯を複数本失っている場合、インプラントの本数や埋入位置の計画が複雑になり、噛み合わせや見た目のバランスも重要になります。咬合力の分散、骨の吸収具合、全体設計などの高度な診断力が求められます。

🔄 再治療・インプラント再埋入が必要な症例

過去に入れたインプラントが抜けてしまったり、インプラント周囲炎(インプラントの歯周病)で撤去した場合、再度の治療には骨の再生や感染対策が不可欠です。1回目よりも難易度が上がるため、専門的な技術が必要とされます。

🔬 精密治療が必要な「前歯部の審美症例」

前歯は見た目の美しさが求められる部位で、インプラントの位置や角度、歯肉のラインまで細かくコントロールする必要があります。わずかなズレでも審美性に影響するため、デジタル設計と高精度な施術が求められます。

🦠 持病や薬剤の影響でリスクが高い患者

糖尿病や心疾患、骨粗鬆症などの持病がある方は、治療中・治療後の合併症リスクが高くなります。また、抗凝固薬やビスフォスフォネート製剤などの服薬歴がある方も注意が必要です。全身管理を含めた対応力が重要となります。


難症例にはそれぞれ異なる背景があり、専門的な知識と経験が求められます。当院では、CT診断・デジタルシミュレーション・骨造成などを駆使して、患者さまごとの最適な治療を実現しています。どんな状態でも、まずは一度ご相談ください。

インプラント治療において「難症例」とされるケースでは、従来の手法だけでは十分な結果が得られません。ここでは、当院でも実施している難症例対応の高度な治療法をご紹介します。

📈 骨造成(GBR、サイナスリフト、ソケットリフト)

骨が不足している場合、まず「インプラントを支えられる骨」を確保する必要があります。

これらの方法を使い分けることで、骨の高さ・幅が足りない難症例にも対応可能となります。

💉 CGF・PRP再生療法で治癒を促進

患者さま自身の血液から抽出した**成長因子(CGFやPRP)**を利用する再生療法は、骨の治癒や歯肉の回復を早め、感染リスクを減らす効果があります。特に高齢者や治癒力が低下している方に有効です。

🧠 デジタルシミュレーションとガイド手術

CTスキャンから得られた3Dデータをもとに、インプラントの埋入位置・角度・深度を事前にシミュレーションすることで、精度の高い治療が可能になります。
さらに、サージカルガイドを使用することで、人為的なズレを防ぎ、より安全かつ確実な施術が実現します。

👁 マイクロスコープやCTによる高精度な診断

肉眼では見えない部分も、マイクロスコープや歯科用CTを使えば鮮明に確認できます。これにより、骨の状態、神経や血管の位置などを正確に把握し、手術リスクの軽減につながります。

👨‍⚕️ 専門医によるチームアプローチの重要性

難症例では、インプラント専門医、歯周病専門医、麻酔科医など、複数の分野のプロフェッショナルが連携して治療を行う「チーム医療」が不可欠です。患者さま一人ひとりに最適な治療計画を立て、トラブルの回避や成功率の向上につなげます。


これらの高度治療法を駆使することで、「他院ではできない」とされた症例でも、安全にインプラント治療を行うことが可能になります。まずは、正確な診断と専門医のカウンセリングを受けることから始めましょう。

ブリッジ(4番〜7番)

この画像は、上顎右側臼歯部の口腔内写真です。

ブリッジ(4番〜7番)
ブリッジ(4番〜7番)

🦷 構造と補綴物の状態

① ブリッジ(4番〜7番)

  • 画像中央から左側にかけて装着されているのがブリッジです。
  • 支台歯は4番と7番で、**5番と6番が欠損部(ダミー)**として連結補綴されています。
  • ブリッジは長いスパンのため4番と7番の負担過重が顕著です。清掃性がやや低下しやすい部位です。
  • ダミー部(特に6番部)と7番下の歯肉が、清掃不良や慢性刺激による炎症の可能性があります。

🦴 上顎洞(サイナス)とインプラント計画

② 上顎洞(サイナス)

  • 画像左上に「上顎洞」と示されている部分は上顎洞底が近く、歯の欠損部に**サイナスリフト(上顎洞底挙上術)**を併用したインプラント埋入が想定される症例です。
  • 上顎洞が近接しているため、通常のインプラントでは骨量不足となり、サイナスリフトで骨を増やしてから埋入する必要があります。

🔩 治療計画の概要

  • 現状は4〜7番のブリッジで欠損補綴されていますが、5番・6番部にインプラントを設置すれば、7番・4番の負担軽減になります。
  • ただし、上顎洞底が近いことから、サイナスリフトにより骨造成を行うことが前提です。
  • 骨量と上顎洞の形態を確認するため、CT撮影による立体的評価は必須です。

上顎洞底挙上術(サイナスリフト)

この画像は、上顎右側臼歯部でサイナスリフト術中の口腔内写真です。

🦷 手術部位の概要

  • 対象部位:上顎右側4〜7番部(前回はブリッジで補綴されていた領域)
  • 処置:4〜7番のブリッジ除去後、上顎洞底挙上術(サイナスリフト)を行うための開窓部が確認できます。
  • 赤矢印の先が、上顎洞のシュナイダー膜(粘膜)を露出させた部位です。

🩺 処置内容の詳細

① ブリッジ除去

  • 既存の4〜7番ブリッジを除去し、支台歯(4番・7番)の状態を確認。
  • 5番・6番は欠損であり、この部分にインプラント埋入を予定。

② 開窓(ラテラルウィンドウ)形成

  • 上顎洞外側壁の骨を楕円形に削除して開窓し、粘膜を慎重に剥離。
  • 上顎洞底を挙上するためのスペースを確保しています。
  • このとき粘膜(シュナイダー膜)を損傷しないことが重要です。

③ 骨造成(サイナスリフト)

  • 挙上した空間内に**人工骨(β-TCPやハイドロキシアパタイトなど)**を充填し、骨量を増加させます。
  • さらに、**CGF(Concentrated Growth Factors)**を併用して血液由来の成長因子を添加し、骨形成促進と治癒を促進します。

🧬 CGFの役割

  • CGFは患者自身の血液から遠心分離して作成されるフィブリンゲルで、骨再生と軟組織治癒を促進します。
  • 人工骨と混合、あるいは上部を覆う形で使用されることで、創傷の安定化と骨の成熟促進が期待されます。

💡 今後の流れ

  • 約6か月の骨成熟期間を経て、インプラント埋入が可能になります。
  • その後、上部構造(クラウン)を装着し、最終的に咀嚼機能を回復します。

骨造成後にインプラント埋入

この画像は、サイナスリフト術後にインプラント埋入を行った症例のパノラマ画像です。

骨造成後にインプラント埋入
骨造成後にインプラント埋入

🦴 骨造成とインプラントの位置関係

  • 画像中央に見える2本の金属構造物がインプラント体です。
    → 上顎右側の5番・6番相当部に埋入されています。
  • 赤矢印の先は、サイナスリフトで形成された人工骨充填部を示しています。
    この部分は、上顎洞底(シュナイダー膜)を挙上したスペースに人工骨(骨補填材)を填入して形成された新生骨領域です。

🩺 サイナスリフト後の骨成熟

  • サイナスリフト後、数か月間の治癒期間を経て、人工骨が周囲の既存骨と連続的に結合しています。
  • パノラマレントゲン像では、インプラント周囲の骨濃度が均一で、人工骨と母骨の境界が不明瞭になっていることから、良好な骨形成が確認できます。
  • 上顎洞膜(矢印上部の線状構造)は保持され、穿孔などの合併症所見は見られません。

⚙️ インプラントの埋入評価

  • 各インプラントの位置は、上顎洞底を持ち上げた新生骨の中央部に安定して埋入されており、埋入深度・傾斜ともに適切です。
  • 2本で広い支持域を確保しており、咬合力分散と長期安定性に有利な設計です。
  • 周囲に骨吸収や透過像(感染・炎症)は認められず、良好なオッセオインテグレーションが得られています。

💬 総評

  • 本症例は、骨造成後に十分な骨量を確保し、安定したインプラント支持を実現した典型例です。
  • サイナスリフトによる骨形成が成功しており、機能的・審美的な回復が期待できます。
  • 今後は補綴物装着後の咬合管理と上顎洞周囲の経過観察が重要となります。

当院では「他院で治療を断られた」「骨が足りない」「多数の歯を失った」など、いわゆる“難症例”とされる患者さまにも数多く対応してきました。以下に、実際に行ったインプラント症例をご紹介します。

Case1:上顎6本・下顎4本埋入

骨造成+CGF再生療法を併用した難症例対応

上顎6本・下顎4本インプラント埋入
上顎6本・下顎4本インプラント埋入

上顎の左右6番・7番、1番相当部と、下顎の奥歯部にインプラントを計10本埋入。骨量が不足していたため、**GBR(骨誘導再生)とCGF(再生療法)**を併用し、安全に骨を増やしました。
2回法による段階的治療で、リスクを抑えた確実な埋入を実現しています。

Case2:上顎10本・下顎6本埋入

広範囲にわたる骨造成と慎重な2回法治療

上顎10本・下顎6本インプラント埋入
上顎10本・下顎6本インプラント埋入

全顎的に多数歯を失っていた症例です。骨吸収が進んでいたため、サイナスリフト・ソケットリフト・GBRなどの複合的な骨造成を実施。上顎10本、下顎6本のインプラントを2回法で計画的に埋入しました。
審美性と機能性を両立したフルマウス再建の成功例です。

Case3:上顎2本・下顎5本埋入

費用を抑えつつも安定性を確保した治療

上顎2本・下顎5本インプラント埋入
上顎2本・下顎5本インプラント埋入

主に奥歯の欠損に対してインプラントを7本埋入。骨の厚み不足に対してGBR+CGFを使用。被せ物は強度に優れたフルジルコニアクラウンを採用。
見た目よりも耐久性とコストパフォーマンスを重視したい患者さまに最適な選択でした。

Case4:前歯部審美+奥歯咬合の複合症例

仮歯から最終補綴まで審美性と機能性を両立

上顎6本・下顎4本インプラント埋入
上顎6本・下顎4本インプラント埋入

審美的要求が高い前歯部と、咬合負担がかかる奥歯の複合症例。前歯部には仮歯(プロビジョナル)を長期使用し、歯肉ラインの整形も含めて慎重に仕上げました。
最終補綴にはジルコニアクラウンを用い、自然な見た目と強度を両立しています。

Case4の口腔内写真


どの症例も「難しいから無理」と言われたものですが、骨造成技術・再生療法・精密シミュレーションなどを組み合わせることで、安全かつ満足度の高い治療結果につながっています。難症例こそ、経験と技術力がものを言います。お気軽にご相談ください。

インプラント治療に不安を感じる方や、難症例と診断された方から寄せられる質問にお答えします。

❓ 他院で「インプラントはできない」と言われましたが、本当に無理ですか?

必ずしもそうとは限りません。他院で断られる理由の多くは「骨が足りない」「全身疾患がある」「技術的に対応できない」などです。しかし、骨造成や再生療法、CT診断とシミュレーション技術を活用することで、治療可能なケースも多数あります。まずはセカンドオピニオンをご利用ください。

❓ 骨が少ないのですが、骨造成をすれば大丈夫ですか?

はい、多くの場合はGBR(骨誘導再生)やサイナスリフト、ソケットリフトなどの方法で対応可能です。骨が不足していても、インプラントを安定させるための治療法が進化しています。当院では精密な診断をもとに、最適な骨造成プランをご提案しています。

❓ 難症例でも保険は使えますか?

インプラント治療自体は基本的に保険適用外の自由診療となります。ただし、外科処置やCT撮影、投薬など一部の処置には保険が適用されることもあります。また、骨造成や再生療法も自費診療ですが、患者さまのご希望に応じて費用を抑えたプランもご提案可能です。

❓ 治療期間や費用はどのくらいかかりますか?

症例によって異なりますが、骨造成を伴う場合は約6〜12か月程度かかることが多いです。費用は1本あたり30〜50万円程度が目安ですが、本数や手技(再生療法、被せ物の種類)によって変動します。初回カウンセリングで詳細なお見積りをお出しします。

❓ 持病があるのですが、インプラントは可能ですか?

糖尿病、高血圧、心疾患などの全身疾患がある方でも、病状が安定していれば治療可能です。ただし、事前に主治医と連携し、術前検査や全身管理を行う必要があります。服薬内容によってもリスクが異なるため、必ずお薬手帳をご持参ください。


インプラント治療は、難症例であっても医療技術の進歩によって選択肢が広がっています。お悩みのある方は、お気軽にご相談ください。初回相談・セカンドオピニオンも受付中です。

「骨が足りない」「持病がある」「本数が多い」など、難症例とされるインプラント治療は確かに簡単ではありません。しかし、最新の骨造成技術・再生療法・シミュレーション技術の進化により、かつては不可能とされた症例でも治療の選択肢が広がっています。

もし他院で「インプラントは無理」と言われた経験があっても、それは最終的な結論ではありません。専門的な診断や、経験豊富な医師のもとであれば、治療可能なケースも多数存在します。

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