目次

「歯並びは悪くないのに、なぜか横顔が気になる…」「口元がモコッと出ている気がする…」
そんなお悩みを抱えていませんか?それは“口ゴボ”と呼ばれる状態かもしれません。

口ゴボとは、歯並びが整っていても骨格や筋肉、唇の厚みなどの影響で口元が前に出て見える状態のこと。
見た目だけでなく、噛み合わせや呼吸、発音などにも影響する場合があります。

この記事では、**「歯並びが良いのに口ゴボになる原因」や「セルフチェック法」「矯正やトレーニングによる対処法」**を歯科医の視点で詳しく解説します。
本当に矯正が必要なのか?どの治療法が合っているのか?その答えがきっと見つかるはずです。

🤔 「口ゴボ」の定義とよくある誤解

「口ゴボ」とは、横顔で見たときに口元が前に出ている状態を指します。専門的には「上下顎前突」や「上顎前突」と呼ばれ、鼻先と顎先を結んだEラインより唇が前に出ているかどうかが一つの判断基準になります。

よくある誤解として、「口ゴボ=歯並びが悪い」と思われがちですが、歯がきれいに並んでいても口ゴボになることがあります。これは、歯の位置だけでなく、骨格や筋肉の配置が大きく関係しているためです。

理想的のEライン
理想的のEライン
口ゴボのEライン
口ゴボのEライン

🔍 綺麗な歯並びでも口ゴボになるメカニズム

一見すると整った歯並びでも、上下の前歯の位置が顎ごと前に出ている場合、口元が膨らんで見えます。これが「綺麗な歯並びなのに口ゴボ」と言われる現象です。

特に以下のようなケースでは要注意です:

  • 歯列が整っていても**前方傾斜(出っ歯傾向)**が強い
  • 顎全体が前方に出ている(骨格性上下顎前突
  • 上下の前歯が舌側に傾いていないため唇を押し出している
骨格性上下顎前突
骨格性上下顎前突

このような構造的問題は、見た目だけでなく、噛み合わせや発音、呼吸にも影響する可能性があります。

🧬 骨格・筋肉・唇の厚みが与える影響

口ゴボの原因は歯並びだけではありません。以下の要素も大きく関係しています:

  • 骨格の問題:上顎骨や下顎骨自体が前方に出ていると、歯が整っていても口元は前に出ます。
  • 唇の厚み:もともと唇が厚い人は、わずかな突出でも強調されて見える傾向があります。
  • 筋肉のバランス:口周りの筋肉(特に口輪筋)の発達が不十分だと、自然に口が閉じにくく、口元が緩んで見えることがあります。

つまり、歯列矯正だけで解決しないケースが多いという点が、口ゴボの難しさです。

🧒 遺伝と生活習慣(口呼吸・頬杖など)の関係

口ゴボには遺伝的な要因もあります。両親のどちらかに同様の特徴がある場合、子どもも同じ傾向を持つことが多いです。

口呼吸
口呼吸

しかし、後天的な生活習慣も口ゴボを助長します。代表的な例は以下の通りです:

  • 口呼吸:舌の位置が下がり、上顎の発育が抑えられ、結果として口元が突出
  • 頬杖うつ伏せ寝:顎の成長方向が乱れ、前突傾向を強める
  • 舌のクセ(舌突出癖):前歯を押し出す圧力がかかる

このように、環境要因と遺伝が重なって口ゴボになるケースも多いため、早めの対策が重要です。

😟 横顔のEラインが崩れる審美的デメリット

「口ゴボ」は、**美しい横顔の基準である「Eライン」**が崩れてしまうことが大きな見た目のデメリットです。Eラインとは、鼻先と顎先を直線で結んだラインのことで、理想的な横顔では上下の唇がこのラインの内側に収まるとされています。

横顔のEラインが崩れる審美的デメリット
横顔のEラインが崩れる審美的デメリット

しかし、歯並びが整っていても上下の顎が前に出ていたり、唇が分厚い場合などはこのラインから唇が大きくはみ出し、「モコっとした口元」や「ゴリラ顔」といった印象を与えてしまいます。これにより、顔の輪郭がぼやけて見えたり、全体のバランスが悪く見えることもあります。

🪞 写真・動画で気づく自分の口ゴボ

普段の生活ではあまり気づかなくても、ふとした写真や動画で自分の横顔を見て驚いたことがある方も多いのではないでしょうか?

特に集合写真や証明写真、スマートフォンのインカメラに映った横顔で口元が突出していることに気づき、「口ゴボかもしれない」と不安になる方が増えています。

鏡では正面の自分しか見えませんが、他人が見る角度やカメラのレンズでは実際よりも口元の膨らみが強調されるため、気になりやすいポイントです。

💭 コンプレックスがもたらす心理的負担

「口ゴボ」は見た目だけでなく、心にも大きな影響を与えることがあります。

  • 📷 人前で写真を撮るのが苦手になる
  • 😶 会話中に口元が気になり、表情がぎこちなくなる
  • 🙈 自分に自信が持てず、笑顔を避けてしまう

こうした見た目のコンプレックスは、自己肯定感の低下や人間関係への消極性にもつながることがあり、日常生活にも支障をきたすケースがあります。

特に「歯並びは良いのに、なぜ私は…」というギャップに悩む方ほど、他人には理解されにくい孤独感や焦燥感を抱えやすい傾向があります。

🍽 噛み合わせ・顎関節症の原因になることも

口ゴボの多くは、上下の顎や前歯が本来の位置より前方に出ている状態です。そのため、上下の歯の噛み合わせがずれやすくなり、日常生活にも様々な支障をきたします。

食べ物をうまく噛めない
食べ物をうまく噛めない

具体的には以下のようなトラブルが起こる可能性があります:

  • 奥歯の咀嚼効率が下がり、食べ物をうまく噛めない
  • 前歯同士が正しく接触せず、発音や食事が不自然
  • 顎関節に余計な負担がかかり、「顎が痛い」「カクカク音がする」「口が開けづらい」といった顎関節症を発症するケースも

歯並びが良くても、顎の骨格や咬合バランスに問題があれば、機能面で大きな問題を引き起こす可能性があるのです。

🌬 口呼吸による虫歯・歯周病のリスク

口ゴボの人は、自然に唇を閉じにくいため、知らず知らずのうちに口呼吸が習慣化していることがよくあります。口呼吸には以下のようなデメリットがあります:

  • 口の中が乾燥しやすくなる
  • 唾液の抗菌作用が弱まり、虫歯や歯周病のリスクが上昇
  • 免疫力が下がり、風邪やアレルギーの原因になることも

特に夜間の口呼吸は、寝ている間に口腔内の細菌が増殖しやすくなるため要注意です。

見た目の悩みだけではなく、口腔内環境や全身の健康にもつながる問題であるということを理解しておく必要があります。

🎙 発音障害(さ行・た行)につながるケース

口元の突出が強いと、舌や唇の動きに制限が出やすくなり、発音に影響を与えることがあります。

特に以下のような発音が不明瞭になりやすい傾向があります:

  • さ行(さ・し・す・せ・そ)
  • た行(た・ち・つ・て・と)

これは、前歯と舌の位置関係や、唇の開き方が正しく機能していないために起こります。仕事や人前での会話が多い方にとっては、大きなストレスの原因になることも。

また、発音の不自然さから自己表現に自信を失ってしまうケースもあり、心理面への影響も見逃せません。

🪞 鏡&Eラインを使ったセルフ診断法

まずは自分の口元が「口ゴボ」かどうか、鏡を使って簡単に確認する方法をご紹介します。

  1. 横向きで鏡を見る
     正面ではなく、横顔が見えるように鏡の前に立ちましょう。
  2. Eラインをイメージする
     「Eライン」とは、鼻先と顎先を結んだ直線のこと。このラインよりも上下の唇が大きく前に出ている場合、口ゴボの可能性があります
  3. 唇の閉じ方をチェック
     自然に口を閉じたとき、あごや唇に力が入るかもポイントです。無理に閉じている感覚があれば、口元が前方に突出している兆候かもしれません。

この簡単な方法で、自分の横顔の印象を客観的に捉えることができます。

📷 写真・動画による横顔チェック

鏡だけでなく、スマートフォンを使った写真・動画でのチェックも効果的です。

  • 横からの写真を撮影してEラインとの比較をする
  • 動画で話している自分の表情を見て、口元の動きや突出感を確認
  • アプリで横顔を反転・比較して左右のバランスもチェック

意外と、普段自分では気づかない口元のクセや形がわかるため、「自分が思っていた以上に口が出ているかも…」と気づく人も少なくありません。

🩺 歯科での専門診断の流れと検査内容

セルフチェックで「もしかして口ゴボかも?」と感じたら、早めに歯科医院で専門的な診断を受けましょう。診察では以下のような内容が行われます:

セファルレントゲン検査
セファルレントゲン検査
  • セファロレントゲン検査(頭部X線側貌写真)
     → 顎の骨格の前後的な位置関係を正確に測定できます。
  • 咬合状態の確認
     → 上下の噛み合わせ、歯の傾き、前歯の突出度などをチェック。
  • 筋肉や唇の緊張具合の評価
     → 無意識下で唇や顎にどれだけ力が入っているかを観察します。

これらを総合的に判断することで、見た目だけでなく、機能面を含めた治療の必要性が明確になります。

「歯並びはいいけど口元が出ている…」「まだ子どもだから自然に治らないかな?」
そんな声に応える形で、軽度の口ゴボに対して自宅でできる対策や、歯科でのトレーニング支援をご紹介します。

🧒 成長期に効果的なトレーニングとは?

子どもの口ゴボは、成長途中であれば改善できる可能性があります。特に顎の骨がまだ柔らかく発育中である**小学生(特に1年生〜6年生)**の間は、習慣やトレーニング次第で顎の成長方向を調整することが可能です。

  • 小学校低学年:顎の成長が活発で最も効果的
  • 小学校高学年:改善は可能だが、対応のスピードが重要
  • 中学生以降:骨の成長がほぼ止まり、自力改善は難しくなる

成長期の間に「口の使い方」や「呼吸の仕方」を正すことで、将来の矯正が不要になる可能性もあります。

🎵 あいうべ体操・呼吸法・リットレトレーニング

口元の筋肉を整えることで、軽度の口ゴボは見た目にも機能面にも良い影響を与えます。おすすめの自宅トレーニングを3つ紹介します。

◎ リットレメーター・リットレMP

口輪筋を鍛える専用のトレーニング器具で、口ゴボ改善やEライン形成の補助に有効です。歯科医院やオンラインで入手可能で、毎日の簡単なトレーニングで筋肉のバランスを整えます。

◎ あいうべ体操

「ア・イ・ウ・ベー」と大きく口を動かして発声する体操。口輪筋や舌の筋肉を鍛え、口呼吸の改善にも有効です。1日3回、10回ずつを目安に継続しましょう。

◎ 鼻呼吸トレーニング

日常的に鼻で呼吸する意識を持つことで、口元の筋肉の緊張バランスを整えます。
深呼吸法や口テープの活用も検討すると効果的です。

Method

リットレメーターとリットレMP

リットレメーターやリットレMPは唇の周りの筋肉である口輪筋を鍛えることで口ゴボを改善する器具です。詳細は、自力で綺麗なeラインの作り方のページで具体的な器具の使用法を解説しています。

リットレメーター

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リットレMP

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リットレメーター・リットレMP

Method

あいうべ体操

自分自身で簡単に行える舌と唇のトレーニング法である「あいうべ体操」も参考にして下さい。

詳細は「舌で歯を押す癖・舌突出癖を治す方法」のページを参照してください。

あいうべ体操

Method

呼吸法のトレーニング

  • 鼻呼吸を意識する: 口呼吸が癖になっていると、口ゴボが悪化する可能性があります。日中や寝ている間に鼻呼吸を意識することで、口元への負担を軽減できます。
  • 深呼吸練習: 鼻からゆっくり息を吸い込み、口を閉じたままお腹に空気をためて吐き出す練習を行いましょう。1日10分程度行うことで、自然な鼻呼吸が身につきます。
呼吸法のトレーニング

🦷 プレオルソ・MFTなど歯科でのトレーニング支援

専門的なアプローチが必要な場合には、歯科医院でのトレーニング支援が効果的です。

◎ プレオルソ

3〜10歳対象の取り外し可能なマウスピース型矯正装置
寝るときに装着することで、舌・唇・顎の筋肉を正常に働かせ、自然な歯並びと顎の成長を導きます。

◎ MFT(口腔筋機能療法)

歯科医院で行う舌・唇・頬の筋肉トレーニングです。舌癖(舌で歯を押す癖)や口呼吸の改善にもつながります。
治療は段階的に進み、自宅でも実践できるよう指導されます。

Method

プレオルソ

プレオルソは子供の取り外し式矯正装置で3歳~10歳が適応年齢です。

適応症例は出っ歯、受け口、乱杭歯など子供の歯列不正はすべてに対応できます。主に夜寝る時に使用します。装置を口の中に入れることで、自分の筋肉の力で歯や骨の成長をコントロールするものです。

プレオルソ

Method

MFT

MFT(口腔筋機能療法)は舌などの口腔周囲筋をトレーニングして舌癖(舌突出癖)を除去する方法です。

歯科医院でやり方を継続的に指導し、徐々にステップアップしていきます。学習した内容を各自自宅で実践してもらいます。

MFT

「歯並びは整っているのに口元が出ている」──
このような**“見えない問題”を根本から改善するには、歯列矯正や骨格へのアプローチが必要**です。ここでは、口ゴボを治療するための代表的な方法と選び方について解説します。

🦷 ブラケット矯正 vs インビザライン

歯の移動方法には大きく2種類あります。それぞれの特徴と口ゴボ改善への適性を比較します。

【ブラケット矯正】

  • 歯に**金属やセラミックの装置(ブラケット)**を装着し、ワイヤーで歯を動かす方法
  • 細かく正確なコントロールが可能で、抜歯後のスペースをしっかり活用できる
  • 重度の口ゴボにも対応可能

▶️ 適しているケース:抜歯が必要/骨格のズレがある/前歯をしっかり引っ込めたい

【インビザライン(マウスピース矯正)】

  • 透明なマウスピースで目立たず、取り外しが可能
  • 軽度の口ゴボや、歯の傾きを調整するのに適している
  • 抜歯矯正には対応できないことがある

▶️ 適しているケース:軽度の前突感/審美性重視/非抜歯希望

🧩 抜歯が必要になるケースとその判断基準

歯並びが良くても口ゴボの治療では、小臼歯4本の抜歯(上下左右1本ずつ)を行うことがあります。これは口元の突出感を引っ込めるスペースを確保するためです。

抜歯矯正
抜歯矯正

抜歯が必要とされる主なケース:

  • 上下の前歯が骨格ごと前方に出ている(骨格性前突)
  • 唇を自然に閉じられない/無意識に口が開く
  • セファログラム(頭部X線)で歯の傾きや骨格のバランスに問題があると診断された場合

⚠️ 歯を抜くことで見た目だけでなく、機能的な噛み合わせやEラインの改善も可能になります。

🏥 外科矯正(骨切り術)を検討すべき場合

重度の口ゴボや骨格の不均衡がある場合には、歯の移動だけでは対応しきれず、**顎の骨を移動する外科的矯正(外科矯正)**が必要になることもあります。

外科矯正が適しているケース:

  • 上下顎前突で顎の前方突出が著しい
  • 顔貌の非対称や、噛み合わせが極端にずれている
  • 成長が終わった大人(18歳以上)で、骨格に明らかな異常がある場合

手術は、**全身麻酔で行う骨切り術(上下顎前方移動術など)**が一般的で、矯正と組み合わせて治療します。

💰 治療費と期間の目安まとめ(保険の適用も)

治療法費用相場(税込)治療期間保険適用
ブラケット矯正(抜歯含む)約80〜110万円2〜3年❌ 自費
インビザライン約70〜100万円1.5〜2年❌ 自費
外科矯正(手術含む)約10〜20万円(保険適用時)
50万円〜(自費)
2〜3年(手術含む)✅ 特定症例に適用

✅ 外科矯正は顎変形症などの診断名がついた場合に限り、健康保険の適用が可能です。認定医の診断・大学病院での治療が必要となります。

「矯正を受けるほどではないけど、できることはしたい」
そんな方におすすめなのが、日常の習慣を見直すセルフケアです。知らず知らずのうちに、口ゴボを悪化させるクセが身についているかもしれません。毎日の意識が、将来的な口元の印象を大きく左右します。

📏 姿勢・頬杖・噛み癖の見直しポイント

❗悪い姿勢は顎の位置をズラす原因に

  • 猫背や頭を前に出す姿勢は、下顎が後ろに引けて上顎が強調されやすく、結果的に口ゴボに見えることがあります。
  • スマホやPC作業中は、首を引き、顎を引いた姿勢を心がけましょう。

❗頬杖も骨格に影響

  • 毎日片側だけに頬杖をつく癖があると、顎が非対称に発育し、前突感や歪みの原因になります。
  • デスク作業中やリラックスタイムでも、頬杖をしない意識を持ちましょう。

❗噛み癖の偏りもNG

  • 片側ばかりで噛んでいると、筋肉のバランスが崩れ、口元の左右差や歪みが出る可能性があります。

🍽 左右均等な咀嚼で顎のバランスを整える

食事の際は、左右の歯をバランスよく使って噛むことが非常に重要です。

  • 偏った咀嚼は、一方の顎だけが発達したり、反対側が衰える原因になります。
  • 噛みごたえのある食品(根菜、干物、ナッツ類など)を積極的に取り入れることで、顎の筋力を自然に鍛えることも可能です。

また、早食いもNG。ゆっくりしっかり噛む習慣をつけることで、顎や顔の発育にも良い影響が期待できます。

💤 うつ伏せ寝・口呼吸の改善習慣

🛏 うつ伏せ寝や頬を圧迫する寝姿勢は要注意

  • 長時間同じ側の頬を圧迫すると、歯列や顎骨にゆがみが生じやすくなります。
  • 仰向けか、顔を圧迫しない横向き寝を意識しましょう。

👄 口呼吸のクセを鼻呼吸に変える

  • 口呼吸は、口元の筋肉をたるませて口ゴボを助長するだけでなく、虫歯や口臭の原因にもなります。
  • 日中は唇を閉じて舌を上顎に当てる状態を保つのが理想です。
  • 寝ている間の口呼吸には、口テープなどの補助器具を使うのも効果的です。

「歯並びは悪くないのに、口元だけが気になる…」
そんなお悩みを持つ方々が、矯正治療でどのように変化したのか。実際の体験談とビフォーアフターをご紹介します。

👩 インビザラインで改善した20代女性の例

患者プロフィール
・20代後半・女性/接客業
・歯並びは綺麗だが、横顔のEラインが崩れていることに長年コンプレックスを抱えていた

治療内容
・インビザラインによる非抜歯矯正(軽度の前歯の前突を調整)
・治療期間:1年半

Before → After
・治療前は口元が常にやや開き気味で、無意識に口呼吸も
・治療後は、Eライン上に唇が収まり、自然な横顔とすっきりした口元に改善

本人のコメント
「写真を撮るたびに横顔が気になっていましたが、今では自信を持って笑えるようになりました。透明な装置で周囲にも気づかれず、思い切って始めて本当によかったです!」

👨 外科矯正で劇的改善した30代男性の声

患者プロフィール
・30代前半・男性/営業職
・上下顎前突による重度の口ゴボがあり、噛み合わせや滑舌にも悩んでいた

治療内容
・第一小臼歯4本を抜歯後、ブラケット矯正+上下顎の外科的骨切り術
・治療期間:約2年(手術含む)

Before → After
・横顔の輪郭がシャープになり、口元が内側に引っ込み自然な閉口が可能に
・発音も明瞭になり、営業トークにも自信がついたとのこと

本人のコメント
「正直、手術は怖かったです。でも終わってみれば人生が変わるレベルの改善でした。人と話すことに前向きになれたのが一番嬉しいです。」

🌟 見た目・健康・自信に与える3つの効果

矯正治療により改善されるのは、見た目だけではありません

1️⃣ 見た目の変化

  • 横顔のバランスが整い、Eラインが自然に
  • 口元の突出が改善し、表情もすっきり

2️⃣ 健康への好影響

  • 噛み合わせの改善により、食事のしやすさ・顎関節の安定性が向上
  • 鼻呼吸が定着し、虫歯・歯周病リスクの軽減も

3️⃣ 自信と生活の質向上

  • 人前で話す・笑うことが楽しくなる
  • コンプレックスから解放され、積極的な対人関係が築けるように

口ゴボの治療は、見た目の印象を大きく左右するだけでなく、健康や自己肯定感にも直結します。
ただし、矯正や外科処置は人生の大きな選択でもあるため、事前にしっかりと情報収集と準備をすることが重要です。

💬 初回カウンセリングで確認すべき4つの質問

治療を検討する際は、まずカウンセリングで納得いくまで質問をすることが大切です。以下の4点は必ず聞いておきましょう。

  1. 私の口ゴボの原因は歯並び?骨格?筋肉?
     → 原因によって治療法がまったく異なります。セファロレントゲンなどの精密検査が必要です。
  2. 非抜歯矯正・抜歯矯正・外科矯正、それぞれの適応かどうか
     → ご自身の症例に最適な治療法を提案してもらいましょう。
  3. 治療期間とスケジュールの目安は?
     → 仕事や生活にどの程度影響するか把握するためにも大事なポイントです。
  4. 費用と支払い方法について
     → 自費診療か保険適用か、トータルでいくらかかるのかを明確にしておくことで安心できます。

🎯 自分に合った治療法の見極め方

「歯並びは良いのに口ゴボが気になる」方の場合、治療法の選択肢が広く、どれを選ぶべきか迷うことが多いです。

見極めのポイントは次の通り:

  • 見た目の改善だけが目的か、機能面(噛み合わせ・呼吸)も改善したいのか
  • 抜歯の必要性を許容できるか
  • 外科手術への抵抗や回復期間に対する考え方
  • 仕事や家庭への影響(治療中の見た目・痛み・通院頻度)

最終的には、自分の優先順位と医師の診断のバランスをとって選ぶことが大切です。

🛡 治療のリスクと現実的な期待値

矯正や外科的治療には、もちろんメリットだけでなくリスクもあります。あらかじめ知っておくことで、後悔のない治療選択ができます。

主なリスク:

  • 歯の移動に伴う痛み・違和感
  • 一時的な咬合不安定
  • 後戻りの可能性(リテーナー装着で予防可能)
  • 外科矯正では、術後の腫れ・ダウンタイム・神経麻痺のリスク

現実的な期待値:

  • 完璧なEラインを誰でも手に入れられるわけではない
  • 顔立ち全体とのバランスや表情筋の動きによって、見た目の印象は個人差がある

⚖️ だからこそ、治療の目的やゴールを明確にし、医師と十分に話し合うことが大切です。

「歯並びは問題ないのに、なぜか横顔に自信が持てない」――
その原因が口ゴボである場合、放置せず向き合うことで改善の道が開けます。

矯正治療は決して“見た目の贅沢”ではなく、口元に悩む方の生活の質を高めるための正当な医療行為です。

🧭 専門医との相談が最初の一歩

自分の状態を正確に知るには、口ゴボの診断・治療経験が豊富な歯科医師に相談することが何よりも大切です。

  • 骨格的な原因か、歯並びの位置なのか
  • 抜歯が必要なのか、インビザラインで可能なのか
  • 外科矯正が適応になる重症度かどうか

これらはセファロ分析などの専門的検査を通じて初めて分かることです。まずはカウンセリングだけでも受けてみることをおすすめします。

💡 放置せず、早期の対策が未来の笑顔を守るカギ

口ゴボは、見た目だけでなく噛み合わせや発音、呼吸など機能面にも関わる重要な症状です。軽度であれば、生活習慣の見直しやトレーニングで進行を防げる可能性もあります。

しかし放置すれば、大人になってから治療のハードルが高くなることもあるため、早めの判断がポイントです。

💬 「もっと早く相談していれば…」と後悔しないために。
あなたの未来の笑顔と自信のために、今日がその一歩目になるかもしれません。

Q:親知らずを抜けば口ゴボは治りますか?

A:親知らずの抜歯だけで口ゴボが治ることはありません。
口ゴボは、上下の前歯や顎の骨が前方に出ている状態のため、親知らずを抜くだけでは根本的な改善は期待できません。

ただし、矯正治療を行う際には、横向きに埋まっている親知らずが前歯を押す原因になることもあるため、抜歯が推奨されるケースもあります。
その場合は、後戻り防止のための処置として重要です。

Q:矯正せずに改善する方法はありますか?

A:軽度の場合や成長期のお子さまであれば、矯正なしでも改善が見込めるケースはあります。
たとえば、以下のような方法が有効です:

  • プレオルソ(子ども用マウスピース型矯正装置)
  • あいうべ体操・リットレトレーニングによる筋力強化
  • 姿勢や口呼吸の改善

ただし、骨格的な前突や成人の中等度以上の口ゴボの場合、矯正治療が不可欠です。まずは専門的な診断を受けましょう。

Q:費用はどのくらいかかりますか?

A:治療法によって異なりますが、口ゴボ治療は基本的に自費診療となることが多いです。

治療法費用の目安(税込)保険適用
インビザライン約70万〜100万円❌ 自費
ブラケット矯正約80万〜110万円❌ 自費
外科矯正(保険適応時)約10万〜20万円(自己負担)✅ 条件あり

※外科矯正は**「顎変形症」と診断される重症例に限り、保険が適用**されます。認定施設での治療が必要です。

Q:子どものうちから対策できますか?

A:はい、成長期のうちに対応すれば自然な改善が期待できます。

特に3歳〜12歳ごろまでは、以下の対策が効果的です:

  • プレオルソなどの取り外し式装置で顎の成長誘導
  • 口呼吸・舌癖・頬杖などの生活習慣の改善
  • あいうべ体操やMFTによる口腔筋機能トレーニング

この時期に正しく対応することで、将来の本格的な矯正を避けられる可能性もあります。お子さまの口元が気になる場合は、早めに歯科医師にご相談ください。

歯並びが良くても口ゴボが気になる方へ – 江戸川区篠崎で専門的な治療をご提供します

「歯並びは悪くないのに、口元だけが出ている気がする…」
そのようなお悩みをお持ちの方は、**口ゴボ(上下顎前突)**の可能性があります。

江戸川区篠崎にある当院では、見た目の美しさだけでなく、噛み合わせ・呼吸・発音といった機能面も含めた包括的な診断・治療を行っています。
矯正専門医によるセファロレントゲン分析や、非抜歯矯正・抜歯矯正・外科矯正まで幅広い選択肢をご用意しております。

「矯正が必要か分からない」「費用や期間が不安」
そんな方もまずカウンセリングからお気軽にご相談ください。

あなたに合った治療プランを一緒に考え、理想の横顔と自然な笑顔を手に入れるお手伝いをいたします。

【動画】歯並びは良いのに口ゴボ?

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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