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「歯を抜かずに矯正したいけど、非抜歯矯正をすると“ゴリラ顔”になるって本当?
そんな不安を感じていませんか?

SNSやネットの口コミでは「非抜歯矯正=口元が出る=ゴリラ顔」という噂が広がっていますが、すべての人がそうなるわけではありません。

この記事では、
✅ ゴリラ顔になると言われる原因
✅ 骨格タイプ別の注意点
✅ 後悔しないための治療法や成功例
などを、歯科医の視点からわかりやすく解説します。

非抜歯矯正が自分に向いているのか?抜歯すべきなのか?
後悔しないための判断基準がきっと見つかります。

📌 非抜歯矯正の基本メカニズム

非抜歯矯正とは、歯を抜かずに歯並びや噛み合わせを整える矯正治療法です。主に以下のような方法で歯列にスペースを確保し、自然なアーチ状に整えていきます。

  • 歯列の拡大(顎の幅を広げる)
  • IPR(歯の側面をわずかに削る)
  • 奥歯の後方移動(アンカースクリュー等を使用)

これにより、健康な歯を残したまま治療できるというメリットがあります。歯を抜きたくないと考える患者さんにとって、非常に魅力的な選択肢です。

👄 なぜ歯を抜かずに矯正できるのか?

従来、歯並びが悪いと抜歯してスペースを確保するのが一般的でした。しかし現在は、

  • 矯正装置の進化(マウスピース・ワイヤー)
  • 骨格の柔軟性や成長を利用した治療
  • IPRや拡大床といった非侵襲的な補助技術の進化

により、抜歯せずに歯を並べられる症例が増えてきました。特に「軽度~中等度の叢生(ガタガタの歯並び)」や、「顎の骨格にゆとりがあるケース」では、非抜歯で十分な治療成果が得られる可能性があります。

🔍 「ゴリラ顔」と言われる理由はどこから?

インターネット上では「非抜歯矯正をするとゴリラ顔になる」という噂が出回っています。その背景には以下のような誤解や事例があります。

「ゴリラ顔」
「ゴリラ顔」
  • 歯列を無理に拡大しすぎて口元が突出した
  • 横顔のEライン(鼻と顎を結ぶライン)から口元がはみ出した
  • 本来抜歯が必要な骨格タイプに非抜歯を適用してしまった

このような場合、前方へのボリュームが増し、口元が前に出て見えることがあります。これが「ゴリラ顔」と揶揄される原因です。

ただし、適切な診断と治療計画に基づいた非抜歯矯正であれば、ゴリラ顔になるリスクは限りなく低いと言えます。大切なのは、「自分の骨格や歯列に合った治療法を選ぶ」ことです。

🤔 広がった噂とSNSでの拡散背景

「非抜歯矯正をしたらゴリラ顔になった…」という声は、近年SNSや掲示板などで散見されます。この噂が広がった背景には、以下のような要因があります:

  • 治療後に口元が前に出た症例が目立った
  • Eラインが崩れたことへの見た目の不満
  • 矯正後の写真を見た一般ユーザーが揶揄した投稿がバズった

本来、非抜歯矯正は患者の状態をしっかり診断し、正しく行えば美しい横顔も実現可能です。しかし、適応外のケースに無理に非抜歯を選んだ場合、見た目に違和感が出ることもあり、それが“ゴリラ顔”という言葉で誇張されて広がったと考えられます。

📷 治療前後の写真から見る「口元の変化」

非抜歯矯正後に「ゴリラ顔」と感じられるのは、主に横顔の口元の変化が影響しています。

  • 治療前:前歯の重なりがあるが、口元の突出感は少ない
  • 治療後:歯列が広がり、前歯や犬歯の位置が前方に移動 → 唇が押し出される

これは特に「ドリコフェイシャル(長顔型)」の人に見られやすい傾向で、もともと口元のバランスが繊細なタイプでは、歯列のわずかな拡大でも見た目の印象が大きく変わることがあります。

ただし、すべての非抜歯矯正がそうなるわけではなく、口元のバランスを意識した設計を行えば、むしろ自然で整った横顔になることも多いです。

🔬 セファロ分析による客観的な評価とは?

「見た目が変わった」と感じても、それが本当にゴリラ顔なのかどうかは主観的な判断になりがちです。そこで重要になるのがセファログラム(頭部X線規格写真)を用いた客観的分析です。

✅ セファロ分析で評価する項目例:

  • Eラインと口唇の位置関係
    → 唇がどれだけEラインより前に出ているか(前突か否か)
  • SNA・SNB角などの骨格バランス
    → 上下顎の位置関係の評価
  • 下顎角やフェイスタイプの分類(ドリコ/メジオ/ブレーキー)

このように、骨格や歯列の変化を数値で評価することで、「本当にゴリラ顔になったのか」ではなく、「客観的にどのような変化があったのか」を正確に判断することができます。

治療前にセファロ分析を行い、口元の仕上がりをシミュレーションすることが、後悔のない治療計画につながる鍵となります。

矯正治療では「歯並び」だけでなく、「骨格(フェイスタイプ)」も重要な診断要素です。非抜歯矯正が向いているかどうか、またゴリラ顔になりやすいかどうかは、患者のフェイスタイプによって大きく変わります。

🦍 ドリコフェイシャル(長顔型)は要注意?

**ドリコフェイシャル(長顔型)**は、面長で下顎が後退し、顎の角度(下顎角)が大きいのが特徴です。アデノイド顔貌や鳥貌と呼ばれることもあり、口元がもともと前に出やすい骨格です。

ドリコフェイシャルの横顔
ドリコフェイシャルの横顔

ドリコフェイシャルは少し面長で顎やエラがないタイプです。極端なケースに鳥貌やアデノイド顔貌があります。

日本人は欧米人に比べドリコフェイシャル傾向が強いのが特徴です。

ドリコフェイシャルの骨格
ドリコフェイシャルの骨格

ドリコフェイシャルの傾向が強まるほど、矢印で示した下顎角と呼ばれる角度が大きくなるのが特徴です。

セファログラムX線写真を分析する際には10個以上の計測項目から総合的に判断してフェイシャルパターンを識別します。

このタイプに無理な非抜歯矯正を行うと…

  • 歯列の拡大で口元の突出がさらに強調される
  • 前歯のオープンバイト(噛み合わない状態)が起きやすい
  • 見た目が「ゴリラ顔」と揶揄されやすくなる

そのため、ドリコフェイシャルの患者には抜歯矯正のほうが向いていることが多いです。第1小臼歯4本を抜歯して前歯を後退させることで、Eラインが整い、美しい横顔に仕上がる可能性が高くなります。

🧑‍🦱 ブレーキーフェイシャル(短顔型)は非抜歯向き

**ブレーキーフェイシャル(短顔型)**は、顎の角度が小さく、骨格に厚みや幅があり、エラが張っているように見えるフェイスタイプです。歯列が狭い傾向がありますが、顎の骨に十分な厚みがあるため、拡大矯正と相性が良いのが特徴です。

ブレーキーフェイシャルの横顔
ブレーキーフェイシャルの横顔

ブレーキーフェイシャルの出っ歯・口ゴボのiイラストです。

「顎が張った人」「エラが張った人」「顎が角張った人」と表現され横顔のタイプです。

イラストの様な出っ歯で口コボのケースでは、非抜歯矯正で口元を改善出来る可能性が高まります。

芸能人の「片桐はいり」さんは典型的なブレーキーフェイシャルですね。

ブレーキーフェイシャルの顎骨
ブレーキーフェイシャルの顎骨

ブレーキーフェイシャルの傾向が強まると下顎角は小さくなり、90度に近づきます。

ブレーキーフェイシャルタイプの傾向が強くなると、上下の歯を噛み込む力が強く、歯に矯正力をかけても歯が動きにくいのが特徴です。

このタイプでは…

  • 顎の拡大がしやすく、非抜歯矯正が成功しやすい
  • 歯を抜かなくてもスペースが確保できる
  • フェイスラインを崩すリスクが低い

特に成長期の子どもでは、プレオルソやバイオネーターといった機能的矯正装置を併用することで、口ゴボの改善や顎の成長を促すことができ、ゴリラ顔リスクも低く抑えられます。

⚖ メジオフェイシャル(中顔型)はケースバイケース

メジオフェイシャル(中顔型)は、長顔・短顔の中間に位置し、日本人では比較的バランスの良いタイプとされています。非抜歯・抜歯どちらも対応できる中立的な骨格であるため、次のような要素で治療法を判断します。

  • 歯の並びの状態(叢生の程度)
  • 顎の幅や骨の柔軟性
  • 患者の希望(口元を引っ込めたいかどうか)

このタイプでは、**審美性と機能性のバランスを見ながら、非抜歯で対応できるかを慎重に判断する必要があります。**セファロ分析と医師の診断をもとに、無理のない治療計画を立てましょう。


フェイスタイプを見極めることは、「非抜歯矯正を選ぶべきか」「ゴリラ顔になるリスクはあるか」を判断するうえで非常に重要です。自分がどのタイプかを知り、最適な治療法を選ぶ第一歩となります。

非抜歯矯正を成功させ、口元の突出=“ゴリラ顔”とならないようにするには、スペース確保と口元のバランスを整えるための適切な治療技術の選択が不可欠です。ここでは、非抜歯でも自然な横顔に仕上げるための代表的な治療法を紹介します。

🧩 拡大床・クワドヘリックスによる安全な拡大

拡大床(かくだいしょう)やクワドヘリックスは、顎の成長を促したり、歯列の幅を物理的に広げるための装置です。

  • 拡大床:ネジを回して徐々に顎を広げる装置。取り外し可能。
  • クワドヘリックス:上顎に固定し、持続的な力で歯列を広げるワイヤー型装置。

これらの装置は、前方ではなく横方向にスペースを作るため、口元の突出を最小限に抑えることができます。

特に成長期の子どもでは効果的で、将来的な抜歯リスクやゴリラ顔化を予防する第一歩として重要な治療法です。

✂️ IPR(歯のスライス)で自然なスペース確保

**IPR(Interproximal Reduction/歯間削合)**とは、歯の表面のエナメル質を0.1〜0.3mm程度だけ削り、歯と歯の間にわずかなスペースを作る方法です。

  • 無理に歯列を広げずに済む
  • 歯を抜かずにすむ
  • 審美的にも自然な仕上がりにできる

IPRを正しく行えば、スペース確保と見た目のバランスを両立させることが可能です。ただし、削りすぎや不適切な症例への適用は逆効果になるため、経験豊富な矯正医による判断が必要です。

📏 顎間ゴム・アンカースクリューの併用治療

「前歯を前に出さずに並べたい」「奥歯を後方に動かしたい」…そんなケースでは、顎間ゴムやアンカースクリューを併用した治療が有効です。

  • 顎間ゴム:上顎と下顎の装置をゴムで連結し、歯の方向や位置をコントロール
  • アンカースクリュー(TAD):顎の骨に小さなネジを埋入し、歯を強力に動かす支点として使用

これらを活用することで、前歯を後退させたり、奥歯を効率よく移動させたりできるため、非抜歯でも“引っ込んだ口元”を実現することが可能です。

特に口ゴボ傾向がありつつも抜歯を避けたい患者にとって、アンカースクリューはゴリラ顔予防の強い味方となります。


非抜歯矯正でも、適切な装置・技術を使えば、機能性と審美性を両立した理想的な仕上がりが可能です。ただし、そのためには精密な診断とオーダーメイドの治療計画が不可欠です。

非抜歯矯正を検討されている方からよく寄せられる「ゴリラ顔」や「見た目の変化」に関する疑問にお答えします。

❓ なぜ非抜歯矯正でゴリラ顔になるといわれるの?

非抜歯矯正では、歯を抜かずに歯列を並べるため、前歯がやや前方に出ることがあります。この前突感が強くなると、口元が前に押し出されたような見た目になり、「ゴリラ顔」と揶揄されることがあります。

ただし、これは以下のようなケースに限られます:

  • 本来、抜歯が必要な骨格に非抜歯を適用してしまった場合
  • 拡大しすぎて横顔のバランスが崩れた場合
  • セファロ分析やシミュレーションを行わず治療を進めた場合

逆に言えば、正しい診断と治療計画があれば“ゴリラ顔”にはなりません

❓ 非抜歯と抜歯、見た目が変わるのはどっち?

どちらも見た目の変化はありますが、方向性が異なります

非抜歯矯正と抜歯矯正
非抜歯矯正と抜歯矯正
  • 非抜歯矯正:歯列が横や前に拡がるため、口元がやや前に出る傾向があります。ただし、自然で若々しい印象になりやすいメリットもあります。
  • 抜歯矯正:前歯や口元を後方に下げる効果があるため、フェイスラインをシャープにしたい人に向いています。

したがって、口元の突出が気になる方は抜歯矯正、自然な口元を維持したい方は非抜歯矯正が適していることが多いです。

❓ 矯正で口元を引っ込めたい場合は抜歯すべき?

はい、「口ゴボ(口元が前に出ている)」を明確に改善したい場合は、抜歯が必要になることが多いです。

特に次のような方は抜歯矯正が検討されます:

  • 横顔のEラインを整えたい
  • 唇の突出感を抑えたい
  • ドリコフェイシャル(長顔型)で、もともと口元が出やすいタイプ

ただし、成長期の子どもやブレーキーフェイシャル(短顔型)などでは、非抜歯でも十分な改善が可能な場合もあります。

最終的には、セファロ分析・模型診査・患者の希望を総合的に考慮したうえで判断するのが理想です。


このように、非抜歯矯正か抜歯矯正かの判断は非常に繊細です。「見た目」だけでなく「機能性」「リスク」も含めて、医師との十分な相談が不可欠です。

非抜歯矯正は「歯を抜かずに済む」というメリットがありますが、すべての症例に適しているわけではありません。誤った診断や計画で進めると、後悔につながるケースも存在します。ここでは実際によくある失敗パターンを3つ紹介します。

🚫 後戻りして口元が前に出てしまう

非抜歯矯正では歯列を拡大してスペースを作るため、治療後にしっかりと保定を行わないと、**歯が元の位置に戻ってしまう(後戻り)**ことがあります。

特に起こりやすいパターン:

  • リテーナーの使用を怠った
  • 拡大床やゴムの使用期間が短かった
  • 本来必要だった抜歯を回避してしまった

この結果、口元がさらに前に出て「ゴリラ顔になった」と感じてしまうケースがあります。保定の重要性と、治療適応の見極めがカギです。

⚠ 無理な拡大でフェイスラインが崩れる

顎の幅が足りない場合、無理に歯列を横に広げることでフェイスラインが不自然になることもあります。

起こりやすい症例:

  • 骨の厚みが十分でない成人
  • ドリコフェイシャルタイプ(長顔型)
  • 歯周組織が弱く、歯槽骨が薄い場合

このようなケースでは、歯列の拡大が顔の幅にも影響を与え、顔つきが平面的になったり、エラが強調されたりすることも。「抜歯しておけばよかった」と後悔される方が多い例です。

🔄 結局途中で抜歯矯正に切り替えた症例

「どうしても歯を抜きたくない」と希望して非抜歯矯正を開始したものの、途中でスペース不足や噛み合わせの不調和が生じ、抜歯矯正に切り替えることになったケースも少なくありません。

このような例では:

  • 治療期間が延びてしまう
  • 一度並べた歯をまた動かすため、歯への負担が大きい
  • 治療費がかさむ

つまり、はじめから抜歯が必要だったにもかかわらず、誤った方針で非抜歯にこだわってしまったことが原因です。


「非抜歯矯正=ゴリラ顔になる」といった不安の声は確かに存在しますが、正しい診断と治療によって美しく自然な口元に仕上がるケースも多数存在します。ここでは、具体的な成功事例を3つ紹介します。

👧 プレオルソで改善した子どもの口ゴボ

症例:小学校低学年の女児/軽度の口ゴボと上顎前突

使用装置:プレオルソ+MFT(口腔筋機能療法)

プレオルソ
プレオルソ

治療内容と経過
成長期の子どもだったため、顎の成長力を活かした非抜歯矯正を計画。プレオルソという取り外し式の機能的装置を使用し、舌の位置・口呼吸・唇の力を改善するMFTも並行して実施。

結果
・前歯の突出が自然に改善
・口元のバランスも整い、「口ゴボ感」がなくなった
・抜歯不要で将来的なスペース確保にも成功

このように、成長期の正しいタイミングで治療を始めることで、ゴリラ顔を未然に防げる好例です。

👩‍🦰 インビザライン×IPRで整えた成人の口元

症例:20代女性/軽度叢生+口元の前突感を気にしていた

使用装置:インビザライン+IPR+顎間ゴム

治療内容と経過
「抜歯には抵抗がある」という希望から、歯の側面をわずかに削るIPRを用いて非抜歯でスペースを確保。インビザラインに顎間ゴムを併用し、前歯の突出感を抑えながらバランスよく歯列を整えるプランを採用。

結果
・口元のラインがスッキリし、Eラインも改善
・笑顔がより自然で美しくなった
・非抜歯でゴリラ顔のリスクを回避

このように、適切な症例にIPRとマウスピース矯正を組み合わせることで、自然な仕上がりと審美性を両立できたケースです。

🧑‍🔧 骨格を見極めてリスクを回避した症例

症例:30代男性/中等度叢生・メジオフェイシャル

診断と方針決定
当初は非抜歯を希望していたが、セファログラムによる骨格分析の結果、無理な拡大ではゴリラ顔リスクが高まると判断。上下の奥歯の遠心移動が可能と判断し、アンカースクリューを用いた非抜歯プランに変更。

使用技術
・アンカースクリューで奥歯を後方へ移動
・歯列を横に広げすぎず、前方への張り出しを防止

結果
・抜歯せずに叢生を解消
・フェイスラインの変化は最小限に抑え、自然な口元に
・見た目・噛み合わせ・機能性すべてが改善

この症例は、“非抜歯にこだわりすぎず、骨格診断をもとに最善の非抜歯法を選んだ”ことで成功した好例です。

「非抜歯矯正で失敗したくない」「ゴリラ顔になりたくない」──そう思うなら、治療をお願いする矯正歯科選びが最も重要です。ここでは、後悔しないための歯科医院選びのチェックポイントを解説します。

🎓 「非抜歯矯正が得意」な歯科医師を見極めるポイント

非抜歯矯正は、症例を見極める診断力と、スペース確保の技術力が必要な専門性の高い治療です。以下のような医師が信頼できます。

  • ✅ 矯正歯科を専門としている(日本矯正歯科学会認定医など)
  • ✅ 「非抜歯矯正の症例数」が豊富で、症例写真やビフォーアフターを公開している
  • ✅ ドリコフェイシャルなど骨格分類をもとに判断するセファロ分析を行っている
  • ✅ 抜歯・非抜歯の両方に対応できる柔軟な治療方針を持っている

「絶対に抜かない治療です」と断言する歯科医院は、適応外でも無理に非抜歯を行う可能性があるため注意が必要です。

🗣 丁寧なカウンセリングとEラインのシミュレーション

信頼できる歯科医院では、カウンセリング時に以下のような丁寧な説明があります。

  • 顔写真とセファロを使ったEラインの確認
  • 口元が前に出る可能性や、後戻りリスクの説明
  • 「非抜歯でどんな仕上がりになるか」のシミュレーション提示

特に、横顔の仕上がりにこだわる方(口ゴボ改善希望など)には、Eラインを考慮した治療計画の提示が不可欠です。

💬「ただ歯が並べばいい」という矯正ではなく、見た目まできちんとシミュレートしてくれるかを確認しましょう。

💰 料金の明確さ・アフターケアの手厚さ

料金面や通院後のサポート体制も、長期間にわたる矯正治療では大切なポイントです。

✅ 明確な料金設定がある
(診断料・装置料・調整料・保定装置・再診料などが事前に提示される)

✅ 分割払い(デンタルローン)に対応している

✅ 治療終了後のリテーナー管理・後戻り対応の体制が整っている

✅ 万一のトラブル時も迅速に対応してくれるフォロー体制がある

アフターケアが不十分な場合、せっかく綺麗に整った歯並びが後戻りしてしまうリスクがあるため、最後まで責任を持ってくれる医院を選びましょう。

非抜歯矯正は、歯を抜かずに美しい歯並びを実現できる魅力的な治療法ですが、すべての人に適しているわけではありません。ここでは、治療を選ぶうえで押さえておきたい最終的なポイントを整理します。

🌟 非抜歯矯正は万能ではない、だからこそ慎重な判断を

「歯を抜かないで済むから」「痛みが少なそうだから」といった理由だけで非抜歯矯正を選ぶのは、かえって失敗や後悔につながることもあります。

  • 骨格や歯列に合わない無理な非抜歯は「ゴリラ顔」や後戻りのリスクに
  • 見た目だけでなく、噛み合わせや長期的な安定性も考慮すべき
  • **「自分は非抜歯でいける症例かどうか」**をプロの診断でしっかり確認

つまり、非抜歯矯正=最善ではなく、「自分に合った治療かどうか」が重要なのです。

🧭 「口元を引っ込めたい」人は抜歯矯正の選択も検討を

横顔や口元のライン(Eライン)を改善したい場合は、抜歯矯正の方が適しているケースも少なくありません。

  • ドリコフェイシャル(長顔型)など口元が前に出やすい骨格
  • 明確に「口ゴボを引っ込めたい」などの審美目的がある場合

このような方には、抜歯によって前歯を後退させる治療の方が自然で整った口元に仕上がる可能性が高くなります。

💡「非抜歯にこだわること」ではなく、どんな仕上がりを目指したいかで治療方針を考えることが大切です。

💬 歯科医との相談で、後悔のない矯正治療を選びましょう

最終的に大事なのは、自分の希望や不安をしっかり伝え、信頼できる矯正医とともに治療方針を決めることです。

  • 見た目(フェイスライン)と機能(噛み合わせ)の両立
  • 非抜歯・抜歯の両面からの診断と提案
  • 治療後の後戻りやリテーナー管理への意識

🗣「自分の症例には何が合うのか?」「治療後にどんな顔つきになるのか?」を、納得いくまで相談してみましょう。


🔚 非抜歯矯正は、正しく選べば“自然で若々しい口元”を叶える治療法です。

しかし、判断を誤れば見た目の違和感や再治療につながることも。あなたの骨格・歯並び・希望に合った最適な矯正方法を、信頼できる専門医と一緒に見つけましょう。

江戸川区篠崎で、非抜歯矯正から抜歯矯正まで幅広く対応!

歯並びの悩みはありませんか?
江戸川区篠崎にある当院では、「非抜歯矯正」と「抜歯矯正」の両方に対応し、患者様一人ひとりに最適な治療をご提案しています。

【非抜歯矯正の魅力】
「歯を抜かずに治療できる非抜歯矯正」は、自然な笑顔と調和の取れたフェイスラインを保ちながら、美しい歯並びを実現します。
一方で、「非抜歯矯正はゴリラ顔になる」という噂を耳にした方も多いかもしれません。当院では、最新の矯正技術を駆使して、顔のバランスやフェイスラインを考慮した治療を行っていますので、自然で美しい仕上がりが期待できます。

【抜歯矯正も安心対応】
重度の歯列の乱れや顎のスペースが不足している場合には、抜歯矯正が最適な選択肢になることもあります。当院では、経験豊富な矯正専門医が診断を行い、丁寧に治療計画を立てますので安心です。

【当院が選ばれる理由】

  • 江戸川区篠崎エリアで通いやすい立地
  • 最新技術を導入した痛みの少ない治療
  • カウンセリング重視で患者様に寄り添う診療

「歯を抜かずに治したい」「顔のバランスを崩さない治療がしたい」とお考えの方は、ぜひ当院にご相談ください。美しい笑顔と健康的な歯を手に入れるお手伝いをさせていただきます。

【動画】アデノイド顔貌

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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