目次

✨「乳歯はどうせ生え変わるから、虫歯になっても大丈夫」――そう思っていませんか?
実はこの考え、お子さまの将来の歯並びや健康に大きな影響を与える危険な誤解です。

乳歯の虫歯は進行が早く、放置すると永久歯の位置ズレ・発音障害・食事トラブルなど、思わぬ問題を引き起こすこともあります。
だからこそ、乳歯の時期から正しいケアを習慣にすることが大切なのです。

本記事では、
🔹 乳歯の虫歯が起きる原因
🔹 進行ステージごとの症状と治療法
🔹 ご家庭でできる虫歯予防の具体策
などをわかりやすく解説します。

「うちの子、大丈夫かな?」と思ったら、今すぐチェックしてみましょう!

「乳歯はどうせ抜けるから、虫歯になっても大丈夫」――そう思っていませんか?
実はこの考えは、大きな誤解です。乳歯の健康は、将来の永久歯の生え方や歯並び、噛み合わせ、さらには全身の健康にも大きく関わっています。

虫歯をそのままにしておくと、次に生えてくる永久歯に悪影響を及ぼすリスクが高く、**「放置=安心」ではなく「将来のトラブルの種」**になってしまうことも。ここでは、乳歯の虫歯がなぜ深刻なのかを詳しく解説します。

乳歯の虫歯
乳歯の虫歯

🧠 乳歯にも“役割”がある!永久歯への影響とは?

乳歯は一時的な歯ではありますが、以下のような大切な役割を担っています。

  • 🧩 永久歯が正しく生えるための“案内役”
  • 🍴 食事の咀嚼(そしゃく)や発音の手助け
  • 😊 あごの成長や顔つきにも関係

乳歯が虫歯などで早く抜けてしまうと、そのスペースに隣の歯が倒れ込んで永久歯が生えるスペースが不足し、結果的に歯並びが悪くなってしまいます。

さらに、乳歯の虫歯が進行して根の先に膿がたまると、そのすぐ下で準備している永久歯にまで感染が及び、**変色や形成不全(弱い歯)**の原因になることも。

🧩 虫歯を放置するとどうなる?4つのリスク

乳歯の虫歯をそのままにすると、次のような深刻なリスクが伴います。

第二乳臼歯に大きな虫歯
第二乳臼歯に大きな虫歯
永久歯の歯並びが乱れる
永久歯の歯並びが乱れる
  1. 永久歯の位置がズレる
    → 虫歯で乳歯が早く抜けると、隣の歯が動き、永久歯が生えるスペースがなくなります。
  2. 次に生える永久歯に感染が及ぶ
    → 根の先まで虫歯が進行すると、永久歯の表面形成や色に影響が出ることもあります。
  3. 食事や発音に支障が出る
    → 痛みで噛むことを避けたり、発音が不明瞭になったりすることがあります。
  4. 全身の健康への影響も
    → 重度の虫歯は腫れや発熱を引き起こし、まれに細菌感染が全身に広がるケースも。

🛑 ポイント:乳歯の虫歯は「見た目」だけの問題ではなく、成長全体にかかわる重要な健康課題です。

⏱ 乳歯の虫歯は“進行が早い”!その理由とは?

乳歯の表面を覆うエナメル質は永久歯の約半分の厚さしかなく、とてもデリケートです。そのため、虫歯になってしまうと進行が早く、わずか数週間で神経まで達してしまうこともあります。

特に3歳前後の子どもは…

  • 痛みをうまく伝えられない
  • 自覚症状がないまま進行する
  • 保護者も気づきにくい

という特徴があるため、虫歯に気づいたときにはすでにかなり進んでいるケースが少なくありません。

🦷 定期的な歯科健診と、毎日の仕上げ磨きが早期発見・早期治療のカギになります!

乳歯の虫歯は、単に「甘いものの食べすぎ」だけが原因ではありません。虫歯の発症には、細菌・食生活・感染経路・唾液の状態といった複数の要因が絡んでいます。

子どもの口内環境を正しく守るためには、原因をきちんと理解し、日常生活での対策を行うことが大切です。

🦷 ミュータンス菌の感染メカニズム

虫歯の主な原因菌であるミュータンス菌は、糖分を分解して酸を作り出し、歯の表面(エナメル質)を溶かして虫歯を引き起こします。

ミュータンス菌
ミュータンス菌

🧪 発症の流れ

  1. おやつやジュースなどから糖分が口に入る
  2. ミュータンス菌が糖を分解して「酸」を作る
  3. 酸によって歯の表面が溶ける(脱灰)
  4. 再石灰化が追いつかないと虫歯に発展

🛑 乳歯はエナメル質が薄いため、酸のダメージを受けやすく虫歯の進行も早いのが特徴です。

🍭 虫歯になりやすい食生活と改善ポイント

毎日の食生活は、虫歯リスクに直結します。以下のような食習慣には注意が必要です。

糖分が多い食品
糖分が多い食品

❌ 虫歯になりやすい習慣

  • ジュース・スポーツドリンク・甘いお菓子の頻繁な摂取
  • おやつをダラダラと食べ続ける
  • 寝る前の飲食(特にミルクやジュース)

✅ 虫歯になりにくい食生活の工夫

  • 時間を決めて食事・おやつをとる
  • おやつはフルーツ・チーズ・ナッツなどに代替
  • 食後は水やお茶でうがいをする
  • キシリトール入りのガムやタブレットを活用

🍎「甘いものNG」ではなく、食べ方とタイミングの工夫が虫歯予防につながります。

👨‍👩‍👧 家族からの感染リスクとその対策

実は、ミュータンス菌は生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には存在しません。
多くは親や家族からの“唾液感染”によって口に入り、定着していきます。

ミュータンス菌は、家族の唾液を通じて感染する
ミュータンス菌は、家族の唾液を通じて感染する

⚠ 感染しやすいシーン

  • 同じスプーンや箸の共有
  • 親が口移しで食べ物を与える
  • 親が子どものスプーンを舐める

✅ 感染を防ぐための対策

  • 親自身の口腔ケアを徹底する(虫歯があると感染リスク大)
  • 食器や箸をできるだけ分ける
  • フッ素ケア・定期健診を家族全員で受ける

👪 家族全体で虫歯予防に取り組むことが、子どもの健康を守る第一歩です。

💧 唾液の量・質と虫歯リスクの関係

唾液は**「天然の虫歯予防剤」**とも呼ばれます。歯の表面を洗い流し、酸を中和し、再石灰化を促す役割があります。

しかし、以下のような要因で唾液の働きが弱まると、虫歯リスクが上がります。

💡 唾液が減る原因

  • 口呼吸の習慣(口が開いていると乾燥しやすい)
  • 水分不足(小さな子どもは水をあまり飲まない)
  • ストレスや緊張状態

✅ 唾液分泌を促す方法

  • よく噛んで食べる(硬めの食材、ガムなど)
  • 鼻呼吸を習慣化する(就寝中の口テープも有効)
  • 食後にお水やお茶を飲む

💧唾液がしっかり分泌されることで、虫歯菌の活動を抑えることができます。

乳歯の虫歯は、口の中のどこにでもできるわけではなく、特定の部位に集中しやすい傾向があります。虫歯ができやすい場所を知っておくことで、仕上げ磨きや予防ケアがぐっと効果的になります。

🍽 奥歯(乳臼歯)の噛み合わせ面|深い溝に注意

乳歯の奥歯、特に乳臼歯(EやD)は、**咬む面に深い溝(裂溝)**があり、そこに食べカスや細菌が溜まりやすくなっています。

奥歯(乳臼歯)の噛み合わせ部分(Eにシーラントをしてある)
奥歯(乳臼歯)の噛み合わせ部分(Eにシーラントをしてある)

⚠ なりやすい理由

  • 歯の表面が複雑な形をしていて、汚れが落ちにくい
  • 歯が生えたばかりで未成熟なため、虫歯に弱い
  • 仕上げ磨きで見えにくく、磨き残しが起きやすい

✅ 予防ポイント

  • 「ヨコ磨き」で奥歯の溝をしっかりブラッシング
  • フッ素入り歯磨き粉を使用
  • 歯科医院でのシーラント処置(奥歯の溝を樹脂でコーティング)が有効

🛡 特に6歳臼歯(永久歯の奥歯)が生えてくるタイミングでは注意が必要です。乳歯の奥歯と間違えやすいため、しっかりケアしましょう。

🪥 歯と歯の間|見えにくく、気づきにくい!

歯と歯が接している**隣接面(りんせつめん)**は、虫歯になっていても外からは見えにくいのが特徴です。

乳歯の歯と歯の間(隣接面)に出来た虫歯
乳歯の歯と歯の間(隣接面) に出来た虫歯

⚠ なりやすい理由

  • 歯ブラシの毛先が届きにくく、汚れが溜まりやすい
  • 食べ物が詰まりやすく、そこから虫歯が進行
  • 保護者が気づいたときには、すでに大きな穴になっているケースも

✅ 予防ポイント

  • 子どもでも**フロス(歯間清掃具)**を使う習慣をつける
  • 夜の仕上げ磨きでは特に「歯と歯の間」のチェックを
  • 歯科専用のフッ素ジェルを隣接面に塗るのもおすすめ

🧵 「フロスは大人のもの」と思われがちですが、**乳歯こそフロスが必須!**小さいうちから歯と歯の間もきれいに保つ習慣をつけましょう。

😬 前歯の裏・歯茎の境目|哺乳瓶う蝕にも注意

前歯の裏や歯と歯茎の境目は、**哺乳瓶や甘い飲み物による虫歯(哺乳瓶う蝕)**ができやすい場所です。

⚠ なりやすい理由

  • 唾液が届きにくく、汚れが停滞しやすい
  • 仕上げ磨きで見落とされがちな「裏側」
  • ミルクやジュースを寝る前に飲む習慣があると、糖分が歯に長時間触れる

✅ 予防ポイント

  • 就寝前はミルクやジュースを避け、水やお茶に
  • 前歯の裏側まで丁寧に仕上げ磨きを
  • できるだけ早く「哺乳瓶卒業」を意識する

🍼「哺乳瓶う蝕」は1〜2歳の小さな子どもに多く見られる虫歯です。前歯の見た目にも影響が出るため、早期発見・早期ケアが重要です。

乳歯の虫歯は進行が非常に早く、「気づいたときにはすでに重症化」していることも珍しくありません。
ここでは、虫歯の進行ステージごとの特徴や見た目、子どもが訴える症状、そして適切な対応方法を紹介します。

🟡 初期虫歯(白濁)|フッ素で治る可能性あり!

この段階では、**歯の表面に白く濁った斑点(ホワイトスポット)**が見られます。まだ穴は空いておらず、子どもに痛みもないため、気づきにくいのが難点です。

初期虫歯(白濁・薄茶)
初期虫歯(白濁・薄茶)

🔍 見た目と症状

  • 歯の表面に白いツヤのない斑点が見える
  • 痛みやしみる感覚はまだなし
  • 虫歯菌がエナメル質を脱灰し始めた段階

✅ この段階での対処法

  • 歯科医院でのフッ素塗布(再石灰化を促す)
  • フッ素入り歯磨き粉で毎日のケア
  • 食生活の見直し(ダラダラ食べの防止)

🟨 ポイント:この段階なら削らずに治せる可能性が高い!
早期発見・フッ素ケアで自然回復を目指しましょう。

🟠 中等度虫歯|冷たい物がしみる段階

虫歯がエナメル質を突破し、内側の象牙質(ぞうげしつ)に達した状態です。穴が空き始め、見た目にも変化が出てきます。

中等度虫歯(エナメル質・象牙質の破壊)
中等度虫歯(エナメル質・象牙質の破壊)

🔍 見た目と症状

  • 茶色や黒色に変色した部分がある
  • 小さな穴ができている
  • 冷たいもの・甘いものがしみる
  • 食べカスが詰まりやすくなる

✅ この段階での対処法

  • 虫歯部分を削って**コンポジットレジン(白い詰め物)**で補修
  • 歯科医院での定期検診を3ヶ月に1回受ける
  • フロスなどを使った丁寧な歯間ケアの習慣化

🟧 ポイント:進行が早く、放置するとすぐ神経まで達する!
冷たいものにしみるサインが出たら、すぐに歯科を受診しましょう。

🔴 重度虫歯|痛み・腫れ・神経感染のリスク大

虫歯が象牙質を超え、歯の神経(歯髄)に達してしまった状態です。痛みが強く、膿や発熱などの症状も現れます。

重度虫歯(象牙質・神経への影響)
重度虫歯(象牙質・神経への影響)

🔍 見た目と症状

  • 大きく深い穴があき、歯が黒く見える
  • 食事中にズキッと強い痛みがある
  • 歯茎が腫れる、膿が出る、発熱を伴う場合も
  • 時に痛みがなくなるが、それは神経が死んだサイン

✅ この段階での対処法

  • 乳歯の根管治療(神経除去と薬剤充填)
  • 感染が強い場合は抗生物質の使用
  • 抜歯が必要なケースでは保隙装置の装着で永久歯の生えるスペースを確保

🟥 ポイント:ここまで進行すると永久歯への影響も大!
腫れや痛みがある場合は、早急に歯科医院を受診してください。

乳歯の虫歯は進行度によって治療方法が大きく変わります。
「小さい子だから削らない方がいい」「生え変わるから放置でOK」――これらは誤解です。
適切な時期に、適切な治療を受けることが、永久歯を守るカギとなります。

🧴 初期虫歯:フッ素塗布+セルフケア

初期虫歯(ホワイトスポット)の段階では、削らずに治せる可能性があります。
虫歯の進行を止め、歯の自然な再石灰化を促すケアが中心になります。

🛠 治療内容

  • 歯科医院での高濃度フッ素塗布(3~6ヶ月ごと)
  • フッ素入り歯磨き粉(950ppm以上)の使用
  • 飲食習慣の見直し(間食のタイミング・内容)

🧒 家庭でできること

  • 仕上げ磨きを毎日継続(特に夜)
  • ダラダラ食べを防ぎ、飲食は時間を決める
  • 甘い飲み物の習慣をやめて、水・お茶に切り替える

🟡 ポイント:この段階なら“削らず治せる”可能性大!
ただし放置すると進行するため、定期的な経過観察が不可欠です。

🦷 中等度虫歯:コンポジットレジン・詰め物治療

歯に小さな穴が開いてしまった状態では、虫歯部分を削って詰める治療が必要になります。
この処置を「早く・適切に」行うことが、神経を守る最後のチャンスです。

虫歯を削る
虫歯を削る
コンポジットレジン充填
コンポジットレジン充填

🛠 治療内容

  • コンポジットレジン(白いプラスチックの詰め物)を使った治療
  • 症状や範囲によっては銀歯(メタルインレー)を使用する場合も

💡 メリットと注意点

  • レジン治療は1回で終了することが多く、見た目も自然
  • 治療後も磨き残しがあると再発リスクが高まるため、アフターケアが重要

🟠 ポイント:この段階での早期治療が、神経を守るラストチャンス!
痛みがなくても、穴や変色に気づいたらすぐ歯科へ。

🧪 重度虫歯:神経治療や抜歯+保隙装置

虫歯が歯の神経(歯髄)まで達してしまった場合は、**根管治療(神経の処置)**が必要になります。
さらに、歯が大きく崩壊している場合は、抜歯+保隙装置による対応が必要です。

重度虫歯:神経治療 or 抜歯
重度虫歯:神経治療 or 抜歯

🛠 治療内容

  • 乳歯の根管治療(小児用の根の治療)
    → 神経を除去し、薬を詰めて封鎖
  • 抜歯+保隙装置(スペースメンテナー)
    → 永久歯のスペースを確保するための装置を装着

⚠ 注意点

  • 根管治療は複数回の通院が必要な場合が多い
  • 抜歯後は永久歯の生える位置がズレないように管理が必要
  • 膿や腫れ、発熱を伴う場合は抗生物質を併用することも

🔴 ポイント:この段階では“永久歯への影響を最小限に抑える”ことが目標!
痛みがひどくなる前に、なるべく早く専門的な治療を受けましょう。

乳歯はエナメル質が薄く、虫歯になりやすいため「治療よりも予防」が何より大切です。
毎日のケアや生活習慣の中でできる工夫を実践することで、虫歯ゼロを目指せます。

🪥 正しい歯磨きと仕上げ磨きのコツ

乳歯の虫歯予防の基本は、正しい歯磨き+仕上げ磨きの習慣化です。

🪥 歯磨きのポイント

  • 年齢に合った歯ブラシ(ヘッドが小さく、毛がやわらかいもの)を使う
  • フッ素入り歯磨き粉を使用(950ppm以上推奨)
  • 歯の表・裏・噛み合わせ面を1本ずつ丁寧に磨く

👪 仕上げ磨きのコツ

  • 膝の上に寝かせて、ライトで口の中をよく見ながら行う
  • 鉛筆持ちで細かく動かし、強くこすらない
  • 「ここピカピカだね!」と声かけしながら楽しく

🟩 6歳くらいまでは保護者による仕上げ磨きが必須!
特に夜の歯磨きは虫歯予防に最も効果的です。

🧃 甘い飲み物・ダラダラ食べを避ける工夫

糖分は虫歯菌のエサになるため、食べ方・飲み方を工夫することが予防の鍵です。

❌ 虫歯リスクが高まる習慣

  • お菓子やジュースを1日中少しずつ飲食する「ダラダラ食べ」
  • 寝る前に甘い飲み物(ミルク・ジュース)を飲む
  • 食べたあとに口をゆすがず放置

✅ 改善ポイント

  • おやつや食事は時間を決めて摂る(食後は水かお茶)
  • 甘い飲み物は控え、日常的に水・麦茶に切り替える
  • キシリトールガムやタブレットをうまく取り入れる

🧃 間食を「回数」ではなく「タイミング」で管理することが虫歯予防のコツです。

🦷 フッ素塗布は効果あり?家庭と医院での使い分け

フッ素は歯を強くし、初期虫歯の修復(再石灰化)を助ける大切な成分です。

🏠 家庭でのフッ素ケア

  • フッ素濃度950ppm以上の歯磨き粉を使用
  • 仕上げ磨きの後、すすぎは1回だけにしてフッ素を残す
  • フッ素ジェルを週1〜2回塗布するのも効果的

🏥 歯科医院での高濃度フッ素塗布

  • 年に3〜4回のペースで塗布(3〜6ヶ月ごと)
  • 特に初期虫歯の多い子には重要な予防処置
  • 乳歯が生え始める1歳頃からでも対応可能

🦷 フッ素は「家庭+歯科医院」でのWケアがベスト!
正しい方法とタイミングで使えば、安全で高い効果が得られます。

🛡 シーラントで奥歯を守る|いつ施すべき?

シーラントは奥歯の溝を埋める透明または白い樹脂で、虫歯になりやすい部分を物理的にブロックする予防処置です。

シーラント
シーラント

🛡 シーラントの特徴

  • 痛みなし・削らずに処置可能
  • 奥歯の「深い溝」に汚れや菌が溜まるのを防ぐ
  • 虫歯のリスクが高い乳臼歯や6歳臼歯に最適

⏱ 適用タイミング

  • 乳臼歯(D・E)が完全に生えた頃(3〜4歳)
  • 永久歯(6歳臼歯など)が生え始めたタイミング

🛡 「シーラント+フッ素+仕上げ磨き」が虫歯予防の最強トリオ!
定期検診で必要な歯にタイミングよく施しましょう。

🏥 歯科検診の頻度とメリット

歯が痛くなってからではなく、「虫歯になる前」に歯科に通うことが虫歯ゼロへの近道です。

 歯科定期検診
歯科定期検診

🗓 検診の目安

  • 虫歯ができやすい子:1〜2ヶ月に1回
  • 健康な子:3〜4ヶ月ごとに1回が理想

✅ 検診でできること

  • 虫歯の早期発見・早期治療
  • フッ素塗布・シーラント処置
  • 歯磨き指導やセルフケアアドバイス
  • 成長に応じた歯並びのチェック

🏥 定期検診は“予防の土台”です!
何も問題がなくても、定期的にチェックしてもらうことで虫歯ゼロが実現できます。

子どもの歯のことは、保護者にとって気になることがたくさんありますよね。
ここでは、乳歯の虫歯やケアに関してよくある質問に、歯科医の立場からわかりやすくお答えします。

❓ Q. 乳歯の虫歯は自然に治りますか?

🅰️ 初期虫歯(白く濁っただけの状態)であれば、自然治癒の可能性があります。

これは「再石灰化」と呼ばれる作用で、フッ素や唾液の力によって歯が修復される現象です。
ただし、穴が開いた虫歯や黒く変色した状態では自然治癒は期待できません。

🔍 放置すると…

  • 痛みや腫れが出る
  • 永久歯に影響する
  • 抜歯や神経治療が必要になることも

🟩 気になる白濁が見られたら、すぐに歯科医院でチェックを受けましょう。

❓ Q. 歯医者が怖い子にはどう対応する?

🅰️ 無理に治療を進めず、“慣れる”ことを第一に考えましょう。

子どもが歯医者を怖がる理由には、

  • 初めてで不安
  • 過去に痛い思いをした
  • 音やにおいが苦手

などがあります。

✅ 歯医者嫌い克服のポイント

  • 最初は診察台に座るだけでもOK
  • 痛みの少ない処置(フッ素塗布など)からスタート
  • 「がんばったらシール」など、ポジティブな経験を増やす
  • 親がリラックスして接する(「怖くないよ」の言葉が有効)

🏥 小児歯科の専門医や、キッズ対応に慣れた歯科医院を選ぶことも大切です。

❓ Q. 仕上げ磨きを嫌がる子の対処法は?

🅰️ 楽しく・短時間で終わる工夫をしましょう!

仕上げ磨きは嫌がる子が多いものですが、コツを押さえれば**「嫌い→習慣」へ変わります。**

✅ 嫌がられないコツ

  • 「痛くない?くすぐったい?」と声をかけながら
  • 歯磨きの歌やアプリを活用
  • パペットやぬいぐるみと一緒に磨く
  • 終わったらシールや絵本のごほうびタイム

🪥 1〜2分以内でテンポよく終えると、子どもも負担を感じにくくなります。

❓ Q. フロスは何歳から使えばいいの?

🅰️ 乳歯が隣同士でくっつき始める2〜3歳頃からが目安です。

特に歯と歯の間(隣接面)の虫歯は、見た目で気づきにくく、発見が遅れがちです。
そのため、歯がくっついた時点でフロス習慣をスタートするのが理想です。

✅ フロスの選び方・使い方

  • 持ち手つきの子ども用フロス(Y字タイプなど)を使用
  • 夜の仕上げ磨き時に保護者が行う
  • 無理に差し込まず、やさしく左右に動かして汚れを除去

🧵 「まだ小さいから不要」ではなく、早めに始めることで虫歯予防効果が高まります。

乳歯はやがて抜けるとはいえ、永久歯が正しく健康に生えるための土台となる大切な存在です。
だからこそ、「いずれ生え変わるから大丈夫」と放置せず、今こそ虫歯予防・早期対応が大切です。

✅ 放置はNG!永久歯の歯並び・発音・噛み合わせにも影響

  • 虫歯で乳歯が早期に抜けると、永久歯の生える位置がズレやすくなる
  • 前歯を失えば、発音や食べ方にも影響
  • 治療が遅れると、将来的な矯正や歯列不正につながるリスク大

🦷 “たかが乳歯”ではなく、“されど乳歯”。小さな虫歯も見逃さず、きちんと治療・ケアしてあげましょう。

✅ フッ素・シーラント・仕上げ磨きの3本柱で予防強化

虫歯予防のゴールデントリオはこの3つ!

  • 🧴 フッ素ケア:歯を強くし、初期虫歯の修復を促進
  • 🛡 シーラント:奥歯の溝を守り、食べカス・細菌をブロック
  • 🪥 仕上げ磨き:歯ブラシが届きにくい場所まで丁寧に仕上げ

この3本柱をうまく取り入れることで、虫歯ゼロを目指せる環境づくりが可能になります。

✅ 家族みんなで取り組む“感染予防”が虫歯リスクを下げる

  • ミュータンス菌は家族から唾液を通じて感染することが多い
  • 親の口腔ケアや食器の共有を見直すことが、子どもの予防につながる
  • 家族全員が歯科検診やフッ素ケアを受けることでリスクが大幅に軽減

👨‍👩‍👧 家族みんなで「うつさない・うつらない」習慣を育てましょう。
家庭内から虫歯菌の活動を抑えることが、最も根本的な予防策です。


🔚 乳歯の虫歯ケアは、今しかできない“未来の笑顔への投資”です。

定期的な検診と毎日の小さなケアをコツコツ積み重ねて、
お子さまの健やかな歯の成長を一緒に見守っていきましょう。

「虫歯ゼロの永久歯」へ、今こそスタート!

江戸川区篠崎で乳歯の虫歯治療なら当院へ!早期ケアでお子さまの歯を守りましょう

江戸川区篠崎で小さなお子さまの歯の健康管理をお考えの方へ。
当院では、乳歯の虫歯予防と早期治療に力を入れ、**「削らない・痛くない・怖くない」**小児歯科診療を心がけています。

🦷 初期虫歯の発見・フッ素塗布・シーラント処置
🪥 保護者向けの仕上げ磨き指導
👨‍👩‍👧 家族全体での虫歯予防アドバイス

を通じて、お子さまの“虫歯ゼロ”をサポートします。

「乳歯だから大丈夫」ではなく、今のケアが未来の永久歯を守る第一歩です。
江戸川区篠崎でお子さまの歯に不安がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

【動画】子供の虫歯の見分け方

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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