- 1. 【動画 51秒】乳歯の虫歯と永久歯の関係|歯科医が教える早期治療の重要性
- 2. 1. 【導入】乳歯の虫歯とは?
- 2.1. 乳歯の虫歯はなぜ重要か?
- 2.2. 乳歯の虫歯の進行スピードは?
- 2.3. 「乳歯は生え変わるから大丈夫」は本当か?
- 3. 2. 乳歯の虫歯ができる原因
- 3.1. ミュータンス菌の影響とは?
- 3.1.1. ミュータンス菌による虫歯発生のメカニズム
- 3.2. 食生活と虫歯の関係
- 3.2.1. 虫歯になりやすい食生活の特徴
- 3.2.2. 虫歯になりにくい食事の工夫
- 3.3. 母親・家族からの感染リスク
- 3.3.1. 感染しやすいシチュエーション
- 3.3.2. 感染リスクを減らすための対策
- 3.4. 唾液の量と質による影響
- 3.4.1. 唾液が少なくなる原因
- 3.4.2. 唾液の分泌を増やす方法
- 3.5. まとめ
- 4. 3. 乳歯の虫歯の症状と進行段階
- 4.1. 初期虫歯(白濁・薄茶)の特徴
- 4.2. 中等度虫歯(エナメル質・象牙質の破壊)
- 4.3. 重度虫歯(象牙質・神経への影響)
- 4.4. 乳歯の虫歯が永久歯に及ぼす悪影響
- 4.5. まとめ
- 5. 4. 乳歯の虫歯のリスクが高い部位
- 5.1. ① 奥歯(乳臼歯)の噛み合わせ部分
- 5.1.1. 虫歯になりやすい理由
- 5.1.2. 予防策
- 5.2. ② 歯と歯の間(隣接面)
- 5.2.1. 虫歯になりやすい理由
- 5.2.2. 予防策
- 5.3. ③ 前歯の裏側や歯茎近く
- 5.3.1. 虫歯になりやすい理由
- 5.3.2. 予防策
- 5.4. まとめ
- 6. 5. 乳歯の虫歯の治療方法
- 6.1. ① 初期虫歯:フッ素塗布・経過観察
- 6.2. ② 中等度虫歯:詰め物・レジン充填
- 6.3. ③ 重度虫歯:神経治療 or 抜歯の可能性
- 6.4. まとめ
- 7. 6. 乳歯の虫歯を予防する方法
- 7.1. ① 正しい歯磨きの方法と仕上げ磨きの重要性
- 7.1.1. 正しい歯磨きのポイント
- 7.2. ② フッ素塗布は本当に効果がある?
- 7.3. ③ シーラント(歯の溝を埋める予防法)
- 7.4. ④ 食事・おやつの工夫で虫歯を防ぐ
- 7.5. ⑤ 歯科定期検診の頻度とメリット
- 7.6. まとめ
- 8. 7. よくあるQ&A
- 8.1. Q1.「乳歯の虫歯は治療しないとどうなる?」
- 8.2. Q2.「乳歯の虫歯が自然に治ることはある?」
- 8.3. Q3.「歯医者が怖くて治療を嫌がる場合は?」
- 8.4. Q4.「仕上げ磨きを嫌がる子どもへの対策」
- 8.5. まとめ
- 9. 8. 【まとめ】乳歯の虫歯を防いで健康な永久歯へ
- 9.1. ① 早期発見・早期治療の重要性
- 9.2. ② 家庭と歯科の連携で虫歯ゼロを目指す
- 9.2.1. 🔹 家庭でできる虫歯予防
- 9.2.2. 🔹 歯科医院で受けるべき予防処置
- 9.3. 🌟 乳歯の虫歯予防チェックリスト 🌟
- 9.4. まとめ
- 10. 江戸川区篠崎で乳歯の虫歯治療なら当院へ!早期ケアでお子さまの歯を守りましょう
- 11. 【動画】子供の虫歯の見分け方
- 12. 筆者・院長
【動画 51秒】乳歯の虫歯と永久歯の関係|歯科医が教える早期治療の重要性
1. 【導入】乳歯の虫歯とは?
乳歯の虫歯はなぜ重要か?
乳歯の虫歯は「どうせ生え変わるから問題ない」と思われがちですが、実際には多くのリスクがあります。乳歯は永久歯の生え方や顎の成長に大きく影響を与えるため、虫歯を放置すると以下のような問題が生じます。

- 永久歯の位置や生え方が乱れる(虫歯が原因で早く抜けると、隣の歯が動いてしまい、永久歯が正しい位置に生えない)
- 虫歯菌が永久歯に感染しやすくなる(乳歯の虫歯が悪化すると、次に生えてくる永久歯にも影響が出る)
- 食事や発音に支障が出る(痛みのせいで食べるのを嫌がったり、発音が不明瞭になることがある)
- 虫歯が進行すると全身の健康に悪影響(重度の虫歯は発熱や炎症を引き起こし、最悪の場合は細菌感染が全身に広がるリスクも)
乳歯の虫歯の進行スピードは?
乳歯のエナメル質(歯の表面の硬い部分)は永久歯よりも約半分の薄さしかありません。そのため、虫歯になってしまうとあっという間に進行してしまいます。
- 永久歯なら数ヶ月かかる進行が、乳歯ではわずか数週間で進むことも
- 乳歯の虫歯は神経まで達しやすく、痛みを感じる時にはすでに重症になっている可能性が高い
- 進行すると歯の根(根管)まで感染し、最悪の場合は抜歯が必要になる
特に3歳頃までは「痛みを伝えることが難しい」ため、保護者が気づいた時にはすでに虫歯が進行しているケースが多いです。そのため、定期的なチェックと早期治療が不可欠です。
「乳歯は生え変わるから大丈夫」は本当か?
結論から言うと、「乳歯はいずれ抜けるから虫歯になっても問題ない」という考えは 誤解 です。
- 乳歯の虫歯がひどくなると、その下で生えてくる永久歯にダメージを与えることがある
- 虫歯が原因で乳歯が早く抜けると、永久歯がズレて生えてしまい、将来的に歯並びが悪くなるリスクが高まる
- 乳歯の虫歯は生活習慣の問題とも直結しており、子どものうちに適切な口腔ケアを身につけないと、大人になってからも虫歯リスクが高くなる
つまり、乳歯の虫歯は将来の口の健康を左右する重要な問題です。乳歯のうちからしっかりとケアを行い、虫歯を予防・早期治療することが大切です。
2. 乳歯の虫歯ができる原因
乳歯の虫歯は、食事や生活習慣の影響だけでなく、口内の細菌環境や家族からの影響によっても引き起こされます。ここでは、乳歯の虫歯ができる主な原因を詳しく解説します。
ミュータンス菌の影響とは?
虫歯の原因となる主な細菌がミュータンス菌です。この菌は、糖を分解して酸を作り、歯のエナメル質を溶かすことで虫歯を引き起こします。

ミュータンス菌による虫歯発生のメカニズム
- 糖分を摂取するとミュータンス菌が活発化
- 菌が「プラーク(歯垢)」を作り、歯に付着
- 酸を出し続けることでエナメル質が溶け始める(脱灰)
- 再石灰化が追いつかないと虫歯になる
特に乳歯はエナメル質が薄く、酸に弱いため、ミュータンス菌の影響を受けやすいのです。
食生活と虫歯の関係
食事の内容や食べる頻度も乳歯の虫歯リスクを大きく左右します。

虫歯になりやすい食生活の特徴
✅ 糖分が多い食品を頻繁に摂る(お菓子、ジュース、スポーツドリンクなど)
✅ 食事やおやつの時間が不規則(ダラダラ食べると虫歯リスクが上がる)
✅ 夜寝る前に飲食する習慣がある(特に哺乳瓶でジュースやミルクを飲むのはNG)
虫歯になりにくい食事の工夫
🔹 糖分を控えめにする(おやつはフルーツやチーズ、ナッツなどに置き換える)
🔹 ダラダラ食べを避ける(時間を決めて食べ、食後は水で口をゆすぐ)
🔹 キシリトールを活用(ガムやタブレットで虫歯菌の活動を抑える)
食生活を見直すことで、乳歯の虫歯リスクを大きく減らせます。
母親・家族からの感染リスク
ミュータンス菌は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には存在しません。実は家族の唾液を通じて感染することが多いのです。

感染しやすいシチュエーション
- 親が口移しで食べ物を与える
- スプーンや箸を共有する
- 親が赤ちゃんのスプーンを舐める
これらの行動により、母親や家族のミュータンス菌が赤ちゃんにうつり、虫歯リスクが高まるのです。
感染リスクを減らすための対策
✅ 家族も口腔ケアを徹底する(親の口の中が健康なら感染リスクが低くなる)
✅ 食器やスプーンを分ける(できるだけ共有を避ける)
✅ 子どもが小さいうちから定期的に歯科検診を受ける
家族全体で虫歯対策をすることが、子どもの口の健康を守る第一歩です。
唾液の量と質による影響
唾液には、**口の中の汚れを洗い流し、酸を中和する働き(再石灰化作用)**があります。唾液の量が少ないと虫歯になりやすくなります。
唾液が少なくなる原因
- 口呼吸の習慣がある(口を開けて寝る、鼻づまりが多い)
- 水分不足(子どもは意識的に水を飲む習慣が少ない)
- ストレス(緊張すると唾液の分泌が減る)
唾液の分泌を増やす方法
🔹 よく噛んで食べる(ガムや硬い食べ物で唾液を促す)
🔹 口を閉じて鼻呼吸を意識する
🔹 水分補給をこまめに行う(特に食事の後に水を飲む)
唾液が十分に分泌されることで、虫歯の進行を抑えることができるのです。
まとめ
乳歯の虫歯は、ミュータンス菌の感染、食生活、家族の影響、唾液の状態など、さまざまな要因が絡んで発生します。
日々の生活習慣を見直し、正しいケアを行うことで乳歯の虫歯は予防できるので、家族全員で意識していくことが大切です。
3. 乳歯の虫歯の症状と進行段階
乳歯の虫歯は進行が速く、早期発見・早期治療が重要です。ここでは、乳歯の虫歯の進行段階ごとに特徴や影響を詳しく解説します。
初期虫歯(白濁・薄茶)の特徴

🔸 見た目の特徴
- 歯の表面に白く濁った斑点ができる(ホワイトスポット)
- 明らかな穴はなく、痛みもほとんどない
🔸 進行のメカニズム
- ミュータンス菌が酸を作り、歯の表面のエナメル質を溶かし始めた状態
- まだ穴は開いていないため、適切なケアをすれば**再石灰化(自然回復)**の可能性がある
🔸 治療・対策
✅ フッ素塗布で再石灰化を促す(歯科医院でのフッ素塗布、家庭でのフッ素入り歯磨き粉の使用)
✅ 食事の見直し(糖分を控え、キシリトールを活用する)
✅ 仕上げ磨きを徹底する(特に就寝前の歯磨きが重要)
✅ ポイント:初期虫歯は適切なケアで治る可能性がある!
中等度虫歯(エナメル質・象牙質の破壊)

🔸 見た目の特徴
- 白濁部分が茶色や黒色に変色している
- 歯の表面に小さな穴ができ始める
- 食べ物が詰まりやすくなり、冷たいものや甘いものにしみることがある
🔸 進行のメカニズム
- エナメル質が完全に溶けてしまい、内部の象牙質が露出し始めた状態
- 象牙質はエナメル質よりも柔らかいため、虫歯が急速に進行する
🔸 治療・対策
✅ 虫歯部分を削って詰める(コンポジットレジン治療)
✅ 定期検診で進行を防ぐ(3ヶ月ごとに歯科検診を受ける)
✅ 正しい歯磨き習慣を徹底(歯ブラシ+デンタルフロスを活用)
⚠ ポイント:この段階での治療が重要!放置するとすぐに神経まで進行する。
重度虫歯(象牙質・神経への影響)

🔸 見た目の特徴
- 穴が深く大きくなり、黒く変色している
- 痛みが強くなる(冷たい・熱い・甘いものにしみる、食事中に痛む)
- 歯茎が腫れる、膿が出ることもある
🔸 進行のメカニズム
- 虫歯が象牙質を超えて歯の神経(歯髄)まで達してしまった状態
- 神経に炎症が起こると激しい痛みを感じる
- 進行すると神経が死んで痛みがなくなるが、その後、膿がたまり根の部分(歯根部)が感染し腫れることがある
🔸 治療・対策
✅ **神経を取る治療(乳歯の根管治療)**が必要
✅ 場合によっては抜歯が必要になることも
✅ 抗生物質を使用することもある(感染がひどい場合)
⚠ ポイント:ここまで進行すると、抜歯が必要になるケースが多い。
早期発見・早期治療が重要!
乳歯の虫歯が永久歯に及ぼす悪影響
乳歯の虫歯を放置すると、永久歯にも深刻な影響を与える可能性があります。


🔸 永久歯が正しく生えてこない
- 乳歯の虫歯が原因で早期に抜けると、隣の歯が動き、永久歯のスペースがなくなる
- 結果として歯並びが悪くなり、矯正治療が必要になるケースが増える
🔸 永久歯の形成不全(エナメル質形成不全)
- 乳歯の虫歯が進行して根の部分が感染すると、その下にある永久歯に影響を与える
- 永久歯が変色したり、エナメル質がうまく形成されず弱い歯として生えてくる
🔸 永久歯の虫歯リスクが高まる
- 乳歯の虫歯がある子どもは、永久歯も虫歯になりやすい傾向がある
- 幼少期からの口腔ケア習慣が重要
🔸 発音や食事に影響する
- 乳歯の虫歯が進行すると、前歯が早く抜けることがあり、正しい発音ができなくなる
- 食べるのが困難になり、偏食につながることも
まとめ
乳歯の虫歯は進行が速く、早期発見・早期治療がカギです。
また、放置すると永久歯の健康や歯並びに悪影響を及ぼすため、定期的な歯科検診を受け、適切なケアを行うことが重要です。
✅ 初期虫歯はフッ素塗布で治せる可能性がある!
✅ 中等度以上になると削る治療が必要!
✅ 重度になると神経の治療や抜歯の可能性がある!
✅ 乳歯の虫歯は永久歯にも影響するため、放置しない!
日頃の予防ケアを徹底し、大切な乳歯を健康に保ちましょう!
4. 乳歯の虫歯のリスクが高い部位
乳歯の虫歯は、特定の部位にできやすい傾向があります。特に、食べカスやプラーク(歯垢)が溜まりやすい場所、歯ブラシが届きにくい場所は虫歯のリスクが高くなります。ここでは、乳歯の虫歯ができやすい部位とその理由、予防策について詳しく解説します。
① 奥歯(乳臼歯)の噛み合わせ部分

虫歯になりやすい理由
✅ 溝が深く、食べカスが詰まりやすい
✅ 生えたばかりの奥歯は特に弱く、虫歯になりやすい
✅ 仕上げ磨きがしにくく、プラークが残りやすい
奥歯の溝は深く複雑な形をしており、食べカスや細菌が溜まりやすい部位です。特に**6歳頃に生えてくる「6歳臼歯」**は、乳歯の奥歯と同様に虫歯リスクが高いため、注意が必要です。
予防策
✅ フッ素入り歯磨き粉を使う(虫歯の進行を防ぐ)
✅ シーラント処置を受ける(奥歯の溝を歯科医院でコーティングする)
✅ 歯磨きの際に「ヨコ磨き」を意識する(奥歯の溝にしっかりブラシを当てる)
② 歯と歯の間(隣接面)

虫歯になりやすい理由
✅ 歯ブラシが届きにくく、プラークが溜まりやすい
✅ 乳歯は隣同士が接触しており、食べカスが詰まりやすい
✅ フロスを使わないと汚れが取れない場所
乳歯の隣接面(歯と歯の間)は、目では見えにくく虫歯が進行してから気づくことが多い部位です。特に、前歯と奥歯の間は虫歯が発生しやすく、進行すると痛みが出るまで気づきにくいため注意が必要です。
予防策
✅ デンタルフロスを使う習慣をつける(特に夜の歯磨き後が重要)
✅ 仕上げ磨きの際に隣接面のチェックをする
✅ 歯と歯の間にフッ素ジェルを塗る(歯科専用のジェルを活用)
🛑 ポイント!
「フロスは大人が使うもの」と思われがちですが、子どもでも乳歯の間はフロスを使わないと汚れが取れないため、小さいうちから習慣化することが大切です。
③ 前歯の裏側や歯茎近く
虫歯になりやすい理由
✅ 仕上げ磨きで見落とされやすい
✅ 唾液の流れが悪く、プラークが停滞しやすい
✅ 哺乳瓶やジュースを頻繁に飲む子どもに多い(哺乳瓶う蝕)
特に、哺乳瓶でジュースやミルクを飲む習慣がある子どもは、前歯の裏側や歯茎近くに虫歯ができやすいことが知られています。これは「哺乳瓶う蝕」と呼ばれ、甘い飲み物をダラダラ飲む習慣が原因で発生します。
予防策
✅ 夜寝る前のミルクやジュースは避ける(水かお茶を飲ませる)
✅ 仕上げ磨きのときに前歯の裏側までしっかり磨く
✅ 甘い飲み物を減らし、水やお茶に慣れさせる
🛑 ポイント!
前歯の虫歯は見た目にも影響しやすいため、見つけたら早めに歯科医院で治療を受けることが重要です。
まとめ
乳歯の虫歯ができやすい部位は、奥歯の溝、歯と歯の間、前歯の裏側や歯茎近くの3つです。
どの部位も共通して、歯磨きだけではケアが難しい場所のため、フロスやシーラント、フッ素塗布などの追加ケアが効果的です。
✅ 奥歯の溝 → シーラント+ヨコ磨きで対策!
✅ 歯と歯の間 → フロスを毎日使う!
✅ 前歯の裏側 → 哺乳瓶の使い方を見直し、仕上げ磨きを徹底!
毎日の習慣を少し変えるだけで、乳歯の虫歯はしっかり予防できます。歯科医と相談しながら、お子さんに合ったケアを続けていきましょう!
5. 乳歯の虫歯の治療方法
乳歯の虫歯は、進行度によって治療法が異なります。
**「まだ小さいから治療は不要」**と思われがちですが、放置すると永久歯に悪影響を及ぼすため、適切な治療を受けることが大切です。
① 初期虫歯:フッ素塗布・経過観察
🔹 症状
- 歯の表面が白く濁る(ホワイトスポット)
- 痛みなし
- まだ穴は開いていないが、脱灰(エナメル質が溶け始めている)状態
🔹 治療方法
✅ フッ素塗布(歯科医院での処置)
- フッ素には再石灰化を促進する作用があり、初期虫歯なら削らずに治せる可能性がある
- 通常、3〜6ヶ月に1回の頻度で塗布する
✅ フッ素入り歯磨き粉の活用(家庭でのケア)
- 子ども用フッ素濃度950ppm以上の歯磨き粉を使う
- 仕上げ磨きの後、すすぎすぎない(少量のフッ素を歯に残す)
✅ 食生活の見直し
- 糖分の摂取を控える(特に間食の回数を減らす)
- ダラダラ食べを防ぐ(時間を決めて食事をする)
🔹 治療のポイント
この段階なら削らずに済む可能性が高い!
しかし、経過観察だけでは改善しない場合もあるため、歯科医院で定期的にチェックを受けることが重要です。
② 中等度虫歯:詰め物・レジン充填


🔹 症状
- 歯の表面に小さな穴が開く
- 茶色や黒色に変色している
- 冷たいものや甘いものがしみることがある
🔹 治療方法
✅ コンポジットレジン(白いプラスチックの詰め物)
- 虫歯部分を削り、白い樹脂(レジン)で埋める治療
- 1回の治療で完了することが多い
- 見た目が自然で目立ちにくい
✅ 銀歯(メタルインレー) ※奥歯の場合
- 乳歯の奥歯で広範囲に虫歯が広がっている場合は銀歯を被せることもある
- 強度はあるが、見た目が気になることがある
- 詰め物が取れることがあるため、定期的なチェックが必要
🔹 治療のポイント
この段階では削る治療が必要になる!
進行を防ぐため、早めの受診が重要です。
③ 重度虫歯:神経治療 or 抜歯の可能性

🔹 症状
- 虫歯が神経(歯髄)まで達している
- ズキズキした強い痛みがある
- 歯茎が腫れたり、膿が出ることもある
🔹 治療方法
✅ 乳歯の根管治療(神経を取る治療)
- 虫歯が歯の内部(神経)まで達した場合、神経を除去し、薬を詰める治療を行う
- 放置すると永久歯に悪影響を及ぼすため、できるだけ早く治療が必要
- 何回か通院が必要になる場合が多い
✅ 抜歯(必要に応じて)
- 虫歯が進行しすぎて、歯がボロボロになっている場合は抜歯が必要になる
- 抜歯後の影響を防ぐため、「保隙装置(ほげきそうち)」を装着することがある(永久歯の生え方を守るため)
🔹 治療のポイント
重度になると抜歯が必要になり、永久歯の歯並びに影響する可能性が高くなる!
痛みが出る前に歯科医院を受診し、早めに治療を受けることが重要です。
まとめ
乳歯の虫歯は進行が速いため、できるだけ初期段階で治療することが理想的です。
虫歯の進行度 | 症状 | 治療方法 | 予防・対策 |
---|---|---|---|
初期虫歯 | 白濁(ホワイトスポット) | フッ素塗布・経過観察 | フッ素入り歯磨き粉・仕上げ磨き・食生活の改善 |
中等度虫歯 | 穴が開く・変色 | レジン充填・銀歯 | フロスの使用・定期検診 |
重度虫歯 | 強い痛み・歯茎の腫れ | 根管治療 or 抜歯 | 早期発見・定期検診 |
✅ 初期段階ならフッ素塗布で治せる可能性あり!
✅ 中等度以上になると削る治療が必要!
✅ 重度になると神経治療や抜歯が必要になる!
早めのケアと定期的な歯科検診が、乳歯の健康を守る鍵です。
6. 乳歯の虫歯を予防する方法
乳歯は永久歯よりもエナメル質が薄く、虫歯になりやすいため、予防が何よりも重要です。
ここでは、乳歯の虫歯を防ぐために家庭でできる対策や、歯科医院で受けられる予防処置について詳しく解説します。
① 正しい歯磨きの方法と仕上げ磨きの重要性
正しい歯磨きのポイント
✅ 歯ブラシの選び方
- 子どもの年齢に合った歯ブラシを選ぶ(毛先が柔らかく、ヘッドが小さいもの)
- フッ素入りの歯磨き粉を使う(年齢に応じたフッ素濃度を使用)
✅ 磨く順番を決めて磨く
- 奥歯 → 前歯 → 歯の裏側 の順番で、すべての面を磨く
- 1本ずつ小刻みに動かしながら優しく磨く(ゴシゴシ強くこすらない)
✅ 仕上げ磨きを忘れずに!
- 6歳頃までは親が仕上げ磨きをするのが理想的
- 特に奥歯の溝や歯と歯の間は念入りに
- 夜の仕上げ磨きは必須!(寝ている間に虫歯菌が活発になるため)
🔹 仕上げ磨きのコツ
- 子どもを膝の上に寝かせると磨きやすい
- 歯ブラシを鉛筆持ちして、細かく動かす
- 「痛くない?」と声をかけながら優しく磨く
🛑 ポイント!
「子どもが嫌がるから」と仕上げ磨きをしないと、虫歯リスクが一気に高まる!
短時間でもよいので、しっかり仕上げ磨きをしましょう。
② フッ素塗布は本当に効果がある?
✅ フッ素の効果とは?
フッ素には虫歯予防に3つの大きな効果があります。
- エナメル質を強化し、酸に強い歯を作る
- 初期虫歯(ホワイトスポット)を修復する(再石灰化作用)
- 虫歯菌の働きを弱め、酸の産生を抑える
✅ フッ素塗布の方法
🔹 歯科医院でのフッ素塗布(高濃度フッ素)
- 3〜6ヶ月に1回のペースで歯科医院で塗布
- 家庭用のフッ素より高濃度のものを使用
🔹 家庭でのフッ素ケア
- フッ素入り歯磨き粉を使う(950ppm以上推奨)
- 仕上げ磨き後にフッ素ジェルを塗ると効果UP!
- 歯磨き後にうがいをしすぎない(フッ素を口に少し残す)
🛑 ポイント!
「フッ素だけで虫歯は防げるわけではない」ため、歯磨きや食生活の改善と併用が必須!
③ シーラント(歯の溝を埋める予防法)

✅ シーラントとは?
シーラントは、**奥歯の溝を埋める透明または白い樹脂(プラスチック)**で、
虫歯になりやすい奥歯の溝を物理的に保護する予防処置です。
✅ シーラントが効果的な理由
- 奥歯の深い溝に食べカスや細菌が溜まるのを防ぐ
- 歯磨きがしやすくなり、虫歯予防に効果的
- 痛みがなく、削らずにできる処置
✅ シーラントの適用年齢
- 3歳頃~永久歯が生えそろう12歳頃までが最も効果的
- 特に「6歳臼歯(第一大臼歯)」に施すのが重要!
🔹 デメリット
- 取れやすい(定期的にチェックが必要)
- 100%虫歯を防げるわけではない(正しい歯磨きも必須)
🛑 ポイント!
「シーラント+フッ素+正しい歯磨き」の組み合わせが最強!
④ 食事・おやつの工夫で虫歯を防ぐ
✅ 虫歯になりやすい食べ物 ❌ ジュース(特にスポーツドリンクや炭酸飲料)
❌ キャラメルやアメ(歯にくっつきやすい)
❌ ダラダラ食べるお菓子(ビスケット、クッキー)
✅ 虫歯になりにくい食べ物 ✔ チーズやヨーグルト(カルシウムが豊富)
✔ 繊維質の多い野菜(唾液の分泌を促す)
✔ キシリトールガム(虫歯菌の活動を抑える)
✅ 間食のルール
- ダラダラ食べを防ぐ(時間を決める)
- 食べたら水やお茶を飲む(口の中の酸を中和)
- 甘いものは食後にまとめて食べる(食事の後は唾液が多く出ているため)
⑤ 歯科定期検診の頻度とメリット

✅ 定期検診の目安
- 3〜4ヶ月に1回(年3〜4回が理想)
- 虫歯ができやすい子は1〜2ヶ月に1回チェック
✅ 定期検診でできること 🔹 虫歯の早期発見・早期治療(進行する前に治療できる)
🔹 フッ素塗布やシーラント処置(歯の強化ができる)
🔹 歯磨き指導(正しい磨き方を教えてもらえる)
🛑 ポイント!
「痛くなってから歯医者に行く」のでは遅い!
定期的に通うことで、虫歯を未然に防ぐことができる。
まとめ
乳歯の虫歯予防には、**「歯磨き+フッ素+シーラント+食事の工夫+定期検診」**が必要不可欠です。
✅ 仕上げ磨きは必須!夜の歯磨きを徹底!
✅ フッ素は初期虫歯を修復し、歯を強くする!
✅ シーラントで奥歯の溝を守る!
✅ おやつは時間を決めて、ジュースは避ける!
✅ 3〜4ヶ月ごとに歯科検診を受ける!
「乳歯だから大丈夫」ではなく、乳歯を守ることが永久歯の健康につながります!
7. よくあるQ&A
乳歯の虫歯について、保護者の方からよく寄せられる質問をまとめました。虫歯を放置した場合のリスクや、子どもが歯医者や仕上げ磨きを嫌がるときの対策について詳しく解説します。
Q1.「乳歯の虫歯は治療しないとどうなる?」
A:放置すると虫歯が悪化し、永久歯の発育や健康にも悪影響を及ぼします。
🔸 乳歯の虫歯を放置すると起こる問題
- 痛みが強くなり、食事が困難になる
- 初期のうちは痛みがなくても、進行するとズキズキ痛むようになり、食事が難しくなる
- 歯の根(根管)まで感染し、膿がたまる
- 神経がダメージを受けると、歯茎が腫れたり、膿が出たりすることも
- 永久歯の位置や歯並びに悪影響を及ぼす
- 乳歯が虫歯で早く抜けると、隣の歯が動き、永久歯が正しい位置に生えないリスクが高まる
- 永久歯の質が弱くなる可能性がある
- 乳歯の虫歯がひどいと、その下で成長している永久歯に影響を与え、エナメル質が弱くなることがある
- 虫歯菌が増え、他の歯も虫歯になりやすくなる
- 放置すると、周囲の乳歯やこれから生えてくる永久歯にも虫歯菌が感染する可能性が高い
🛑 ポイント!
「乳歯はいずれ抜けるから放置しても大丈夫」ではなく、永久歯への影響を考え、早めの治療が必要!
Q2.「乳歯の虫歯が自然に治ることはある?」
A:初期の虫歯(ホワイトスポット)なら自然に治る可能性がありますが、進行した虫歯は治りません。
🔸 治る可能性があるケース ✅ 初期虫歯(ホワイトスポット)
- 歯の表面が白く濁る(ホワイトスポット)状態であれば、適切なケアで再石灰化する可能性がある
- フッ素塗布を続けることで歯の修復を促せる
🔸 治らないケース ❌ 穴が開いた虫歯(中等度以上)
- エナメル質や象牙質が溶けて穴が開いた状態では、自然治癒は不可能
- 放置すると虫歯が進行し、痛みが出たり、神経まで感染するリスクがある
🛑 ポイント!
「初期虫歯ならフッ素で進行を止められるが、穴が開いたら治療が必要!」
Q3.「歯医者が怖くて治療を嫌がる場合は?」
A:無理に押さえつけず、子どものペースに合わせた対応が大切です。
🔸 子どもが歯医者を怖がる理由
- 初めての経験で不安
- 過去に痛い思いをした
- 歯科医院の音やにおいが苦手
🔸 歯医者嫌いを克服するための対策 ✅ 最初は「慣れること」を目的にする
- 初回は治療ではなく、診察室に入るだけ、診察台に座るだけなど、ステップを踏む
✅ 痛くない処置から始める
- クリーニングやフッ素塗布など、痛みを伴わないケアを先に受けると、子どもが慣れやすい
✅ 親がリラックスする
- 親が「怖いよね」と言うと、子どもの恐怖心が増す
- 「先生にお口をきれいにしてもらおうね!」とポジティブな声かけを
✅ ご褒美を用意する(小さなおもちゃやシールなど)
- 歯医者の後に**「頑張ったら好きなシールを貼れるよ!」**と楽しい要素を加える
✅ キッズ向けの歯医者を選ぶ
- 小児歯科専門のクリニックや、子どもが怖がりにくい優しい対応の歯医者を探す
🛑 ポイント!
「怖いから行かない」ではなく、少しずつ慣れさせていくことが大事!
Q4.「仕上げ磨きを嫌がる子どもへの対策」
A:子どもが楽しく続けられる工夫を取り入れましょう!
🔸 嫌がる理由
- 口を触られるのが苦手
- 歯磨きが痛い・気持ち悪い
- じっとするのが苦手で飽きてしまう
🔸 嫌がらずに仕上げ磨きをする工夫 ✅ 短時間でサッと終わらせる
- 1回の仕上げ磨きを1~2分以内にする
- 磨く順番を決めて、テンポよく磨く
✅ 楽しい雰囲気を作る
- 「歯磨きの歌」や「お話」をしながら磨く
- お気に入りのぬいぐるみと一緒に磨く
✅ 歯磨き動画やアプリを活用する
- 子ども向けの「歯磨きアプリ」やYouTubeの歯磨き動画を見ながら磨くと、楽しみながら続けられる
✅ 親も一緒に磨く
- 「パパも一緒に歯磨きしよう!」と親も一緒にやると、子どもが嫌がりにくい
✅ 鏡を見せながら磨く
- 「ここがピカピカになったよ!」と鏡で確認させると興味を持ちやすい
✅ 歯磨き後のご褒美を設定
- 磨けたら**「シールを貼る」「好きな絵本を読む」**など、ポジティブな習慣を作る
🛑 ポイント!
無理に押さえつけると歯磨き嫌いになるため、「楽しい雰囲気」を作ることが大事!
まとめ
✅ 乳歯の虫歯を放置すると永久歯に悪影響が出る!
✅ 初期虫歯ならフッ素で治る可能性あり!穴が開いたら治療が必要!
✅ 歯医者嫌いは少しずつ慣れさせることが大事!
✅ 仕上げ磨きは短時間&楽しく続ける工夫を!
お子さんの虫歯予防のために、正しい知識を身につけて楽しくケアを続けていきましょう!
8. 【まとめ】乳歯の虫歯を防いで健康な永久歯へ
乳歯は永久歯と比べてエナメル質が薄く、虫歯が進行しやすいため、早期発見・早期治療がとても重要です。また、虫歯を防ぐためには家庭でのケアと歯科医院での予防処置を組み合わせることが必要です。ここでは、乳歯の虫歯を防ぐための最も大切なポイントを振り返ります。
① 早期発見・早期治療の重要性
✅ 乳歯の虫歯は放置すると永久歯に悪影響を及ぼす!
- 乳歯の虫歯が悪化すると永久歯が正しい位置に生えにくくなる
- 重度の虫歯になると神経の治療や抜歯が必要になり、歯並びが悪くなるリスクが高まる
- 乳歯の虫歯を放置すると、下で成長している永久歯にダメージを与える可能性がある
✅ 乳歯の虫歯は早期発見で「削らずに治せる」可能性がある!
- 初期虫歯(ホワイトスポット)の段階なら、フッ素塗布や食生活の改善で進行を止めることができる
- 進行してしまうと、削る治療が必要になり、痛みやストレスが増える
🛑 ポイント!
「痛みが出てから歯医者に行く」では遅い!
定期検診を受けることで、小さな虫歯を早く見つけて、簡単な処置で済ませることができる。
② 家庭と歯科の連携で虫歯ゼロを目指す
乳歯の虫歯を防ぐには、家庭での正しいケアと、歯科医院での定期的なメンテナンスが欠かせません。
🔹 家庭でできる虫歯予防
✅ 仕上げ磨きを徹底する(特に夜!)
✅ フッ素入り歯磨き粉を使う(950ppm以上推奨)
✅ 歯間のケア(デンタルフロス)を習慣化する
✅ おやつの時間を決めて、ダラダラ食べを防ぐ
✅ ジュースや甘い飲み物を控え、水やお茶を飲む習慣をつける
🔹 歯科医院で受けるべき予防処置
✅ 3〜4ヶ月に1回の定期検診(虫歯の早期発見)
✅ フッ素塗布(歯の再石灰化を促進)
✅ シーラント(奥歯の溝を虫歯から守る)
✅ 歯磨き指導(正しいブラッシング方法を学ぶ)
🌟 乳歯の虫歯予防チェックリスト 🌟
✅ 毎日仕上げ磨きをしている(特に夜)
✅ フッ素入り歯磨き粉を使用している
✅ フロスを使って歯と歯の間のケアをしている
✅ 甘いお菓子やジュースの摂取をコントロールしている
✅ 3〜4ヶ月ごとに歯科検診を受けている
このチェックリストを意識することで、乳歯の虫歯を防ぎ、健康な永久歯へとつなげることができます。
まとめ
🔹 乳歯の虫歯は永久歯に悪影響を与えるため、早期発見・早期治療が重要!
🔹 家庭でのケアと歯科医院の予防処置を組み合わせることが虫歯ゼロへの近道!
🔹 定期検診を受けることで、小さな虫歯を早く見つけ、痛みの少ない治療で済ませることができる!
「乳歯だから大丈夫」ではなく、乳歯の健康が将来の永久歯の健康につながります。
お子さんの歯を守るために、毎日のケアと定期検診を習慣化しましょう!
江戸川区篠崎で乳歯の虫歯治療なら当院へ!早期ケアでお子さまの歯を守りましょう

お子さまの乳歯の虫歯、放置していませんか?乳歯の虫歯は進行が速く、放っておくと永久歯の歯並びや健康に影響を与えることがあります。当院では、痛みの少ない治療を心がけ、フッ素塗布やシーラントによる予防ケアも充実。お子さまがリラックスして通える環境を整えています。
江戸川区篠崎で乳歯の虫歯治療や予防をお考えの方は、お気軽にご相談ください!定期検診を通じて、お子さまの大切な歯を守るお手伝いをいたします。お電話でのご予約を受付中です!
【動画】子供の虫歯の見分け方
筆者・院長

深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。