目次

このようなお悩みはありませんか?

  • 歯周病を繰り返してしまう
  • 口臭が気になる
  • 毎日歯磨きをしているのに改善しない
  • サプリメントは本当に意味があるの?

実は、お口の中には約800種類もの細菌が存在し、そのバランスが崩れることで歯周病や虫歯が起こりやすくなります。

近年注目されている乳酸菌LS1は、口腔内の善玉菌をサポートし、悪玉菌とのバランスを整える「口腔プロバイオティクス」です。

この記事では、乳酸菌LS1の仕組みや期待できる効果、歯科医院での活用方法まで分かりやすく解説します。

毎日の歯みがきを頑張っていても、歯周病や虫歯の原因となる細菌を完全に取り除くことはできません。

近年注目されている**乳酸菌LS1(Lactobacillus salivarius TI2711株)**は、ヒトの口腔内から発見された乳酸菌で、お口の環境を整える「口腔プロバイオティクス」として研究が進められています。

一般的な乳酸菌が腸内環境を整えることを目的としているのに対し、乳酸菌LS1は口の中で働く乳酸菌であることが大きな特徴です。

歯周病菌や虫歯菌が増えやすい口腔環境を改善し、善玉菌が優位な状態へ導くことで、毎日のセルフケアをサポートします。

口の中から発見された乳酸菌

乳酸菌というと、ヨーグルトや乳酸菌飲料など、腸内環境を整えるイメージを持つ方が多いかもしれません。

しかし、乳酸菌LS1はヒトの口腔内から分離された乳酸菌です。

東海大学医学部の研究により発見されたLactobacillus salivarius TI2711株で、歯周病の原因菌の一つである**Porphyromonas gingivalis(ジンジバリス菌)**の増殖を抑える働きが報告されています。

抗菌薬のように細菌を一律に除菌するのではなく、お口の細菌バランスを整えるという考え方が特徴です。

一般的な乳酸菌との違い

一般的な乳酸菌は「腸」で働きますが、乳酸菌LS1は「口」で働く乳酸菌です。

つまり、お口の健康をサポートすることを目的として開発されたプロバイオティクスといえます。

一般的な乳酸菌乳酸菌LS1
主に腸内で働く主に口腔内で働く
腸内フローラを整える口腔内フローラを整える
整腸作用が中心歯周病・口臭・虫歯予防をサポート
ヨーグルトなどに含まれる口腔ケア用タブレットなどに配合

乳酸菌LS1は歯みがきの代わりになるものではありませんが、毎日のセルフケアに加えることで、お口の健康維持をサポートする補助的なケアとして期待されています。

乳酸菌LS1は、お口の中の細菌バランスを整える「口腔プロバイオティクス」として研究されています。

歯周病や虫歯を直接治療するものではありませんが、毎日のセルフケアに取り入れることで、お口の健康維持をサポートすることが期待されています。

ここでは、乳酸菌LS1に期待される主な5つの働きをご紹介します。

① 歯周病菌の増殖を抑える

歯周病の原因菌として知られる**ジンジバリス菌(Porphyromonas gingivalis)**は、歯ぐきの炎症や歯周組織の破壊に深く関わっています。

乳酸菌LS1は、この菌の増殖を抑えることが報告されており、歯周病の再発予防をサポートする補助的な役割が期待されています。

② 口臭の改善をサポート

口臭の多くは、お口の中で増えた細菌が発生させる揮発性硫黄化合物(VSC)が原因です。

乳酸菌LS1は口臭の原因となる細菌バランスを整えることで、気になる口臭の改善をサポートすることが期待されています。

③ 虫歯菌の働きを抑える

虫歯の主な原因菌であるミュータンス菌は、歯垢(プラーク)を作り出し、酸によって歯を溶かします。

乳酸菌LS1はミュータンス菌の増殖やプラーク形成を抑える働きが報告されており、毎日の虫歯予防をサポートします。

④ お口の細菌バランスを整える

乳酸菌LS1の最大の特徴は、「細菌をすべて除菌する」のではなく、善玉菌が働きやすい環境づくりを目指すことです。

悪玉菌だけを減らし、善玉菌が優位な状態へ導くことで、お口の健康維持をサポートします。

⑤ 毎日のセルフケアをサポート

歯みがきやデンタルフロスは、お口の健康を守る基本です。

乳酸菌LS1は、それらに加えて取り入れることで、お口の細菌バランスを整え、毎日の予防ケアをサポートする補助的な役割が期待されています。

乳酸菌LS1は歯周病や虫歯を治療するものではありませんが、お口の健康維持をサポートする補助的なケアとして活用できます。

次のようなお悩みや状況に当てはまる方は、毎日のセルフケアに取り入れることを検討してみてもよいでしょう。

歯周病と言われたことがある

歯周病の原因菌が増えやすい方は、毎日の歯みがきに加えて、お口の細菌バランスを整えるケアが大切です。

歯ぐきから血が出る

歯ぐきからの出血は、歯肉炎や歯周病の初期症状であることがあります。まずは歯科医院で原因を確認し、そのうえでセルフケアを見直しましょう。

口臭が気になる

口臭の原因の一つは、お口の中で増えた細菌です。乳酸菌LS1は、細菌バランスを整えることで口臭ケアをサポートします。

定期検診を受けている

プロフェッショナルケアに加え、毎日のセルフケアを充実させたい方にも適しています。

インプラントを長持ちさせたい

インプラント周囲炎の予防には、お口の衛生管理が重要です。歯みがきや定期メンテナンスと併せて取り入れる補助ケアとして活用できます。

矯正治療中

装置の周囲は汚れが残りやすく、細菌が増えやすい環境になります。毎日の口腔ケアを補う方法の一つとして期待されています。

お口が乾きやすい

加齢や薬の影響などで唾液が減ると、お口の細菌バランスが崩れやすくなります。口腔環境を整える補助ケアとして役立つ可能性があります。

乳酸菌LS1は、毎日のセルフケアに取り入れやすいタブレットタイプです。

効果を期待するためには、一度にたくさん摂るのではなく、毎日継続することが大切です。

歯みがきやデンタルフロス、定期的な歯科検診と組み合わせることで、お口の健康維持をサポートします。

基本的な飲み方

1日3粒を目安に、お口の中でゆっくり溶かしてお召し上がりください。

噛まずにゆっくり溶かすことで、乳酸菌がお口の中に広がりやすくなります。

継続が大切です

乳酸菌LS1は医薬品ではないため、即効性を期待するものではありません。

一般的には1〜3か月程度を目安に継続し、毎日のセルフケアの一つとして取り入れることがおすすめです。

定期検診も忘れずに

乳酸菌LS1は補助的なケアです。

歯周病や虫歯の予防には、

  • 毎日の歯みがき
  • デンタルフロス
  • 歯科医院での定期検診・クリーニング

を組み合わせることが大切です。

「乳酸菌」と聞くと、「酸を作るなら虫歯になりやすいのでは?」と思われる方もいるかもしれません。

しかし、乳酸菌LS1は一般的な乳酸菌とは性質が異なり、虫歯のリスクを高めにくいことが報告されています。

Q&A

Q.

乳酸菌なのに虫歯になりませんか?

A.

乳酸菌LS1は、一般的な乳酸菌とは異なり、虫歯の原因菌(ミュータンス菌)の増殖やプラーク形成を抑える働きが報告されています。

また、産生した乳酸が過度に蓄積しにくい性質があるため、お口の中のpHを大きく低下させにくく、虫歯リスクを高めにくいと考えられています。

ただし、乳酸菌LS1だけで虫歯を予防できるわけではありません。

毎日の歯みがきやフッ化物の使用、定期的な歯科検診と組み合わせることが大切です。

虫歯予防には組み合わせが大切

乳酸菌LS1は、毎日のセルフケアをサポートする補助的なケアです。

虫歯予防には、

  • 歯みがき
  • デンタルフロス
  • フッ化物
  • バランスのよい食生活
  • 定期検診

と組み合わせて続けることが重要です。

虫歯予防にはさまざまな成分がありますが、それぞれ役割は異なります。

乳酸菌LS1は、お口の細菌バランスを整えることを目的とした「口腔プロバイオティクス」です。

一方、キシリトールやフッ素、CPP-ACP(リカルデント)は、それぞれ異なる働きで虫歯予防をサポートします。

つまり、「どれが一番良い」というものではなく、それぞれの特徴を理解して組み合わせることが大切です。

乳酸菌LS1

お口の善玉菌が働きやすい環境を整え、細菌バランスをサポートします。

キシリトール

虫歯菌の活動を抑え、歯垢がつくられにくい環境づくりをサポートします。

フッ素

歯の再石灰化を促進し、歯質を強くして虫歯になりにくい状態へ導きます。

CPP-ACP(リカルデント)

カルシウムやリン酸を補給し、初期虫歯の再石灰化をサポートします。

組み合わせることで、より効果的なセルフケアへ

それぞれ役割が異なるため、

  • 歯みがき
  • フッ素
  • キシリトール
  • 乳酸菌LS1
  • 定期検診

を組み合わせることで、お口の健康維持につながります。

Q. 子どもでも食べられますか?

A.
乳酸菌LS1は食品として販売されている製品が多く、お子さまでも摂取できるものがあります。ただし、対象年齢や摂取量は製品によって異なります。小さなお子さまでは誤嚥のリスクもあるため、必ず製品の表示を確認し、必要に応じて歯科医師へご相談ください。

Q. 妊娠中・授乳中でも使用できますか?

A.
乳酸菌LS1は食品として利用されていますが、妊娠中や授乳中は体調や服用中の薬によって注意が必要な場合があります。使用前に、かかりつけの産婦人科医または歯科医師へ相談すると安心です。

Q. インプラントを入れていても使えますか?

A.
はい。インプラント周囲炎の予防には、毎日のセルフケアと定期的なメンテナンスが重要です。乳酸菌LS1は、お口の細菌バランスを整える補助的なケアとして取り入れることができますが、歯みがきや定期検診の代わりにはなりません。

Q. 入れ歯を使用していますが、効果はありますか?

A.
入れ歯を使用している方でも、お口の中の細菌バランスを整えることは大切です。乳酸菌LS1は口腔環境を整える補助的なケアとして活用できますが、入れ歯の毎日の清掃や歯科医院での定期的な調整も欠かせません。

Q. いつ飲むのがおすすめですか?

A.
歯みがき後など、お口の中が清潔な状態で、タブレットをゆっくり溶かして摂取するのがおすすめです。製品ごとの使用方法を守り、毎日続けることが大切です。

Q. どのくらい続ければよいですか?

A.
乳酸菌LS1は医薬品ではないため、継続して取り入れることが基本です。研究では4週間から3か月程度の継続使用が評価されているものがあります。毎日のセルフケアの一つとして、無理なく続けることをおすすめします。

Q. 市販の乳酸菌との違いは何ですか?

A.
一般的な乳酸菌は腸内環境を整えることを目的としているものが多い一方、乳酸菌LS1はヒトの口腔内から発見された乳酸菌で、お口の細菌バランスを整えることを目的とした「口腔プロバイオティクス」です。働く場所と期待される役割が異なります。

Q. 乳酸菌LS1だけで歯周病は治りますか?

A.
いいえ。乳酸菌LS1は歯周病を治療するものではありません。歯周病の改善には、歯科医院での適切な治療と毎日のセルフケアが必要です。乳酸菌LS1は、お口の健康維持をサポートする補助的なケアとして活用されます。

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乳酸菌LS1は、お口の健康をサポートする補助的なケアの一つです。

歯周病や虫歯の予防には、歯磨きやフロス、歯科医院での定期的なクリーニングと組み合わせることが大切です。

お口の状態に合った予防方法について知りたい方は、お気軽にご相談ください。

【動画】歯周病の手遅れの症状

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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