- 1. 【🎞️45秒】歯髄細胞を保存する理由|再生医療に備える最先端の選択肢とは?
- 2. 歯髄細胞バンクとは?
- 3. なぜ親知らずが歯髄細胞バンクに利用されるの?
- 4. 親知らずを抜く前だからこそ検討できる選択肢
- 5. 歯髄由来の幹細胞は何に利用される可能性がある?
- 6. このような方はご相談ください
- 6.1. 親知らずの抜歯を予定している方
- 6.2. 歯髄細胞の保存に関心がある方
- 6.3. 再生医療に関心がある方
- 6.4. お子さんやご家族の細胞保存を検討している方
- 7. 当院での歯髄細胞保存の流れ
- 7.1. ① カウンセリング
- 7.2. ② 抜歯する歯の診査
- 7.3. ③ 親知らずの抜歯
- 7.4. ④ 抜歯した歯を専門施設へ搬送
- 7.5. ⑤ 細胞の培養・検査・凍結保存
- 8. 歯髄細胞バンクについてよくある質問
- 8.1. 歯髄細胞を採取するために、通常の抜歯より痛くなりますか?
- 8.2. 誰でも歯髄細胞を保存できますか?
- 8.3. 保存期間はどのくらいですか?
- 8.4. 保存した細胞は将来必ず治療に使えますか?
- 9. 歯髄細胞バンクの費用
- 9.1. 関連記事
- 10. 抜く予定の親知らず、将来のために保存しませんか?
- 11. 筆者・院長
- 11.1. 深沢 一
- 11.1.1. メッセージ

「これから抜く親知らずを、何かに役立てることはできないだろうか」
そのような選択肢の一つとして注目されているのが、歯髄細胞バンクです。
通常、抜歯した親知らずは廃棄されます。しかし、歯の内部にある「歯髄」には、幹細胞が含まれています。
歯髄細胞バンクは、抜歯した歯から歯髄由来の幹細胞を取り出し、専門施設で培養・凍結保存するサービスです。
歯髄由来の幹細胞については、さまざまな再生医療への応用を目指した研究が進められています。ただし、保存した細胞が将来必ず治療に使用できることを保証するものではありません。
親知らずの抜歯を予定している方にとって、将来の医療技術の発展に備えて検討できる選択肢の一つです。
【🎞️45秒】歯髄細胞を保存する理由|再生医療に備える最先端の選択肢とは?
歯髄細胞バンクとは?

歯の中心部には「歯髄(しずい)」と呼ばれる組織があり、神経や血管のほか、幹細胞が存在しています。
幹細胞には、
- 自ら増殖する「自己複製能」
- 特定の細胞へ変化する「分化能」
などの特徴があり、再生医療分野で研究が進められています。
歯髄細胞バンクでは、親知らずなどの抜歯した歯から歯髄を取り出し、歯髄由来の幹細胞を培養・検査したうえで凍結保存します。
将来、再生医療の技術や適応範囲が発展した場合に備えて、自分自身に由来する細胞を保存しておくという考え方です。
なぜ親知らずが歯髄細胞バンクに利用されるの?
親知らずは、歯髄細胞を採取するためだけに健康な歯を抜くのではなく、もともと抜歯が必要・予定されている歯を利用できることが大きな特徴です。
通常であれば抜歯後に廃棄される歯を、細胞保存に活用できる可能性があります。
また、歯髄由来の幹細胞は再生医療の細胞源の一つとして研究されています。
ただし、すべての親知らずから細胞を保存できるわけではありません。歯の状態や全身状態などによっては、保存できない場合があります。
親知らずを抜く前だからこそ検討できる選択肢

歯髄細胞バンクを検討する場合に重要なのが、抜歯する前に相談することです。
親知らずを抜歯して通常どおり廃棄したあとに、その歯から改めて細胞を採取することはできません。
そのため、
「親知らずを抜くことが決まってから、抜歯するまで」
が、歯髄細胞の保存について検討する大切なタイミングとなります。
「将来必要になってから保存する」のではなく、抜歯という機会を利用して将来に備える選択肢です。
歯髄由来の幹細胞は何に利用される可能性がある?
歯髄由来の幹細胞については、再生医療への応用を目指してさまざまな研究が行われています。

研究対象となっている分野としては、
- 歯・歯周組織
- 骨
- 神経
- 軟骨
- 血管
などが挙げられます。
一方で、研究段階にあるものや、一般的な治療として確立していないものもあります。
歯髄細胞を保存すれば、将来これらの病気や組織の治療に必ず利用できるという意味ではありません。
実際に利用できるかどうかは、将来の医学・再生医療技術の進歩、対象となる疾患、治療方法、法制度などによって異なります。
歯髄細胞バンクは、将来の治療効果を保証するものではなく、将来の医療技術の発展に備えて細胞を保存しておく選択肢として考えることが大切です。
このような方はご相談ください
親知らずの抜歯を予定している方
抜歯予定の歯を、歯髄細胞の保存に利用できる可能性があります。
歯髄細胞の保存に関心がある方
自分自身に由来する細胞を保存しておきたいと考えている方は、抜歯前にご相談ください。
再生医療に関心がある方
将来の再生医療の発展を見据え、現在保存できる細胞について詳しく知りたい方にもご説明いたします。
お子さんやご家族の細胞保存を検討している方
対象となる歯や保存条件などについて確認が必要です。まずは歯科医院へご相談ください。
当院での歯髄細胞保存の流れ

① カウンセリング
歯髄細胞バンクの仕組みや保存方法、費用、注意点などについてご説明します。
将来の利用が保証されているものではないことも含め、十分にご理解いただいたうえでご検討いただきます。
② 抜歯する歯の診査
レントゲンなどの画像検査や口腔内診査を行い、親知らずの状態や抜歯の可否を確認します。
必要に応じて、より詳しい検査を行う場合があります。
③ 親知らずの抜歯
局所麻酔を行い、親知らずを抜歯します。
歯の位置や生え方によって、抜歯方法や処置時間は異なります。
④ 抜歯した歯を専門施設へ搬送
抜歯した歯を所定の方法で専門施設へ搬送します。
歯髄の採取や細胞の培養は、専門施設で行われます。
⑤ 細胞の培養・検査・凍結保存
専門施設で歯髄由来の細胞を培養・検査し、保存可能と判断された場合に凍結保存します。
歯の状態などによっては、十分な細胞を得られない場合があります。
歯髄細胞バンクについてよくある質問
歯髄細胞を採取するために、通常の抜歯より痛くなりますか?
歯髄細胞を保存するために、患者さんの歯髄を直接採取する処置を追加するわけではありません。
抜歯した歯を専門施設へ搬送し、そこから歯髄組織を採取します。
そのため、患者さんが受ける処置は基本的に親知らずの抜歯です。
ただし、抜歯後の痛みや腫れの程度には個人差があり、親知らずの位置や生え方などによっても異なります。
誰でも歯髄細胞を保存できますか?
すべての方・すべての歯で保存できるわけではありません。
歯の状態や全身状態、抜歯後の歯の状態などによっては、細胞の培養・保存ができない場合があります。
詳しい条件については事前にご説明いたします。
保存期間はどのくらいですか?
当院でご案内しているプランでは、初期費用に10年間の保管費用が含まれています。
10年経過後も保存を希望される場合は、更新手続きを行うことで継続保存が可能です。
保存した細胞は将来必ず治療に使えますか?
いいえ。将来の治療への使用を保証するものではありません。
歯髄由来の幹細胞についてはさまざまな研究が進められていますが、研究段階のものや、一般的な治療として確立していない分野もあります。
将来利用できるかどうかは、医学・再生医療技術の進歩や適応疾患、法制度などによって変わります。
歯髄細胞バンクの費用
歯髄細胞バンクは保険適用外の自由診療です。
初期費用:1歯 370,000円(税込)
初期費用には、歯髄組織からの細胞採取、培養・検査、凍結保存、10年間の保管費用が含まれています。
10年経過後の更新費用:1歯 150,000円(税込)/10年ごと
10年間の保存期間終了後も継続して保存する場合に必要となります。
なお、歯の状態などによっては、細胞を十分に培養できず、保存に至らない場合があります。費用や保存条件、保存できなかった場合の取り扱いなどについては、事前にご確認ください。
関連記事
抜く予定の親知らず、将来のために保存しませんか?

抜歯した親知らずは、通常であれば廃棄されます。しかし、その歯髄には幹細胞が含まれており、再生医療への応用を目指した研究が進められています。
歯髄細胞バンクは、将来の治療を保証するものではありませんが、将来の医療技術の発展に備えて自分自身に由来する細胞を保存しておく選択肢です。
特に重要なのは、抜歯後ではなく親知らずを抜く前に検討することです。
これから親知らずの抜歯を予定しており、歯髄細胞バンクに関心がある方は、まずはご相談ください。
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。





