【動画 25秒】歯のブリッジの種類と特徴:保険適用から自費まで解説
歯のブリッジの種類
ブリッジにはさまざまな種類があり、それぞれの材質や構造によって特徴が異なります。材質、治療方法、適応症などの面で違いがあり、患者のニーズや希望に応じて選ぶことが重要です。以下に、保険適用と自費治療のブリッジの種類とその特徴について解説します。
保険適用のブリッジ
Type
硬質レジン前装冠ブリッジ
前歯の見えるところを硬質レジン前装冠で作るブリッジで、裏側は金属になっています。比較的安価で軽量ですが、耐久性には劣ります。変色や摩耗が起こりやすいため、あくまで一時的な用途や費用を重視する場合に選ばれることがあります。
写真は犬歯から犬歯の6連続の保険適用の硬質レジン前装冠ブリッジです。
硬質レジン前装冠が保険適用されるのは前歯と犬歯だけです。第一小臼歯よりも奥歯は金属冠になります。
Type
金属冠ブリッジ
金属製ブリッジは耐久性が非常に高く、咀嚼圧にも強いことが特徴です。ただし、金属が露出するため、前歯など目立つ部分には適していません。主に奥歯の治療に使われることが多く、保険が適用されるため、費用を抑えたい方におすすめです。治療内容にもよりますが、一般的には数千円から数万円程度で治療を受けることができます。
写真は左右上顎奥歯が金属冠ブリッジの症例です。
Type
接着ブリッジ
天然歯をあまり削らずに作る接着ブリッジも保険適用です。ただし、適用条件が厳しいことと、外れやすい欠点があります。
自費のブリッジ
Type
メタルボンドブリッジ
審美性と耐久性を兼ねそろえたブリッジです。内側に金属フレームを使用し、その上にセラミック材を焼き付けることで、天然歯に近い見た目と強度を実現します。このため、噛む力が強くかかる奥歯の長いブリッジにも適しています。
しかし、光の透過性が天然歯に劣ることがあり、特に前歯部では審美的な限界がある場合があります。また、金属アレルギーのリスクも考慮する必要があります。治療内容にもよりますが、一般的には費用は数十万円になります。
Type
ジルコニアブリッジ
セラミックの一種であるジルコニアで作るブリッジです。ジルコニア製ブリッジは自然な見た目が特徴で、美観を重視する方に非常に人気があります。強い咀嚼力に耐えられる材質なので奥歯用にもなります。金属を使用しないため、金属アレルギーの心配はありませんが、自費治療となるため、費用は高めです。
ジルコニア単体のフルジルコニアクラウンで作る場合、やや審美性に欠けるので、表面にセラミックを焼き付けるジルコニアセラミッククラウンもあります。
Type
ヒューマンブリッジ
ヒューマンブリッジは接着ブリッジの一種です。
三つのパーツで構成され接着ブリッジの欠点である脱離の問題を解決しています。
ブリッジ治療の特徴
メリットとデメリット
デメリット: 一方で、ブリッジ治療にはいくつかのデメリットもあります。支台歯となる隣接する歯を削る必要があるため、健康な歯にも影響が及ぶ可能性があります。また、支台歯が虫歯になるリスクが増加し、長期的なメンテナンスが必要です。さらに、自費治療の場合、費用が高額になることもデメリットとして挙げられます。
メリット: ブリッジ治療のメリットは、他の治療法に比べて見た目が自然であり、失った歯の機能を効率的に回復できることです。隣接する歯を利用するため、治療時間も短く、インプラントのような外科的手術が不要な点も魅力です。また、入れ歯と異なり、取り外しの手間がないため、日常生活が自然に過ごせます。
ブリッジのメンテナンス方法
ブリッジを長持ちさせるためのポイント
- 日常ケアの重要性: ブリッジを長持ちさせるためには、毎日の適切なケアが不可欠です。歯間ブラシやデンタルフロスを使用して、ブリッジ周囲の清掃を徹底することが重要です。食べ物のカスが詰まると虫歯や歯周病の原因になるため、丁寧なケアが求められます。
- プロによるメンテナンス: 定期的に歯科医院でのメンテナンスを受けることも重要です。ブリッジや支台歯の状態を確認し、問題があれば早期に対処できます。また、歯科衛生士によるプロのクリーニングを受けることで、普段のケアでは取り除けないプラークを除去し、ブリッジを長持ちさせることができます。
- 注意する食品や飲み物: 硬い食べ物や粘着性の高い食品は、ブリッジに負担をかけることがあるため、注意が必要です。また、保険適用のブリッジを装着している場合、色素の強い飲み物は変色の原因になることがあります。
ブリッジ治療の適応と選び方
- どのような人にブリッジが向いているか: ブリッジは、1本または数本の歯を失った方に適しています。特にインプラントが難しい場合や、支台となる歯の健康状態が良好である場合に有効です。
- ブリッジかインプラントかの選択ポイント: インプラントは外科手術が必要で、費用も高額になりますが、隣接する歯を削らずに済むのがメリットです。一方、ブリッジは治療期間が短く、費用も比較的抑えられるため、個々のニーズに応じた選択が重要です。
- 個別のケースでの選択例: 高齢者の場合は外科的リスクを避けるためにブリッジが選ばれることが多く、若年層で骨の状態が良い場合はインプラントが選択されることがあります。
よくある質問(FAQ)
- ブリッジはどのくらいの期間持ちますか?: ブリッジの寿命は、適切なケアを行えば10年から15年程度持つことが一般的です。ただし、支台歯の健康状態やメンテナンスの頻度によって寿命は変わります。
- ブリッジが取れた場合の対処法: ブリッジが取れた場合、できるだけ早く歯科医院に連絡し、再装着や新しいブリッジの作製を相談してください。
まとめ: ブリッジ治療のポイント
- ブリッジ治療を成功させるための重要なポイント: ブリッジ治療を成功させるには、適切な材質選びと支台歯のケアが重要です。また、治療後のメンテナンスを怠らないことが、長期的に機能を維持するための鍵となります。
- 他の治療法との比較を行い、自分に合った選択を: インプラントや入れ歯と比較し、自分のライフスタイルやニーズに合った治療法を選ぶことが重要です。歯科医との相談を通じて最適な選択を行いましょう。
江戸川区篠崎でブリッジ治療をご検討の方へ
当院では、最新の技術と設備を用いたブリッジ治療を提供しています。経験豊富な歯科医が個々の患者の状態に合わせた最適な治療を行い、安心して治療を受けていただける環境を整えています。初診時には、患者さんの状態をしっかりと把握し、最適な治療法を提案します。また、治療にかかる費用についても明確にご説明し、安心して治療を受けていただけるようサポートいたします。江戸川区篠崎にてブリッジ治療をご検討の方は気軽にご相談下さい。
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筆者・院長
深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。