MIペーストの効果とは

  • リカルデント配合のmiペーストは、高い再石灰化効果で初期虫歯CO,C1や歯の白濁・ホワイトスポットを削らずに自然治癒させます。
  • 使い方は、歯磨き粉のように歯ブラシに付けて磨いても良いし、マウスピースに入れて行うと効率よく歯を再石灰化します。

MIペーストで初期虫歯を自然治癒:リカルデントの驚きの再石灰化効果

効果

初期虫歯COを再石灰化し自然治癒

リカルデント(CPP-ACP)は、メルボルン大学のレイノルズ教授らのグループによって開発された牛乳由来タンパク質の分解物であるカゼインホスホペプチド(CPP)と、非結晶性リン酸カルシウム(ACP)の複合体です。

唾液の成分よりはるかに豊富なミネラル(カルシュウム、リン)を含むGC MIペーストは、リカルデント(CPP-ACP)を配合し、エナメル質の再石灰化と同時に口腔内の中和作用と緩衝作用を併せ持っています。

食事後、虫歯菌(ミュータンス菌など)が糖分を餌にして酸を作り、口腔内は酸性になります。唾液の中には、それを中和しようとする働きがあり、これを緩衝作用と言います。この力には個人差があり、虫歯になりやすい人は、緩衝作用が生まれつき弱い傾向にあります。

唾液と比較して、はるかに豊富な約190倍のカルシウムと約20倍のリンが含まれています。これを過飽和状態で口腔内に供給するので、再石灰化を効果的に実現することが出来るのです。

つまり、初期虫歯COなら自然治癒させることが可能ということです。

従って、大人の永久歯や子供の乳歯であっても初期虫歯COの再石灰化効果は期待出来ると言えます。

写真は、期間限定で発売されたチョコレート味です。

効果

ホームホワイトニングの知覚過敏対策に

ホームホワイトニング時に起こる歯が浮いたり冷たいものなどに凍みる現象が現れた場合には、まず知覚過敏用の歯磨き粉でしっかりと歯磨きを行い、その後、ホワイトニング用トレーにGC MIペーストを入れます。

オフィスホワイトニング後の知覚過敏には歯ブラシに付けてじっくりと磨いてください。

使い方

ホームホワイトニング用に使っているトレーにGC miペーストを入れ30分間そのままにします。

30分経過したら軽くすすぎます。余り強くうがいをやり過ぎると有効成分が流れてしまいます。

効果

ホワイトスポットを再石灰化

エナメル質形成不全・ホワイトスポットの白濁が余り強くなければ、 MIペーストで再石灰化を行い、自然治癒させることが可能です。

使い方-効果が出るまでの期間

歯列にぴったりと合ったマウスピースを作り、GC miペーストを入れ口腔内に30分間保持します。数ヶ月間これを繰り返すとエナメル質形成不全・ホワイトスポットは再石灰化され白濁が薄くなります。

白濁がやや強い場合には"アイコン"という材料で修復します。

マウスピースにmiペーストを入れて口腔内に挿入
マウスピースにmiペーストを入れて口腔内に挿入

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miペーストのデメリット

成分のCPP-ACP(リカルデント)は牛乳由来成分ですので、牛乳や乳製品に対してアレルギーを持つ方は使用出来ません。

また、通常の歯磨き粉などに比べると高価です。

MIペーストはこんな方にお薦め

1

ミュータンス菌に感染

ミュータンス菌(虫歯菌)の感染を強く受けていて虫歯になりやすい方。

2

6歳臼歯が生えたての子供

6歳頃に第1大臼歯が生えます。生えたての第1大臼歯は石灰化が不十分で虫歯になりやすいので、この頃から6歳臼歯をターゲットに使用すると効果的です。

3

ドライマウス(口腔乾燥症)の方

成人病の高血圧、糖尿病、高脂血症、動脈硬化などの治療薬を飲んでいる方は唾液の分泌が減少します。唾液による自浄作用が低下し、ドライマウスになると虫歯や歯周病になりやすくなります。

4

矯正治療中の方

マルチブラケット装置でワイヤー矯正をしている方は装置が邪魔になって上手くブラシング出来ません。そのため虫歯になりやすくなります。

MIペーストを使った初期虫歯治療:マウスピースの効果的な利用法

MIペーストをマウスピースに入れて使う方法

下顎の歯にCO~C1の虫歯発生した症例

下顎の歯にCO~C1の虫歯発生した症例


矢印の歯に初期虫歯COC1が発生した症例です。虫歯を削って詰めるには時期尚早と判断し、再石灰化を促す措置を行いました。

miペーストを マウスピースに入れて使用


食後直ぐにブラッシングした後、マウスピースにGC miペーストを入れ、口腔内に約30分挿入したままにします。

マウスピースにGC miペーストを入れてを使用することで、口腔内の唾液に洗い流されることなく高い濃度のCPP-ACP複合体をキープすることが出来るので再石灰化の効果が高まります。

歯ブラシに乗せてブラッシングするやり方

miペーストを歯ブラシに乗せてブラッシング
miペーストを歯ブラシに乗せてブラッシング

歯磨き粉として使う

通常の歯磨き粉と同様に歯ブラシに付けて歯を磨きます。

3分くらい丁寧に歯全体をブラッシングしてくださ。最後に唾液と一緒に吐き出しますが、有効成分が流れ出さないように軽くゆすぐだけに留めてください。

最後に、虫歯で白濁が出来てる箇所やエナメル質形成不全で白濁している所に綿棒や指などで塗布し、そのままゆすがないでください。

夜寝る前ならつけたまま寝てもより効果が高まると思われます。

miペーストを指に取る

miペーストを歯に塗り付ける

MIペーストの効果を高めるには、濃度を維持することが重要です。miペーストを直接指に取り、歯に塗ってゆすがずにそのまま寝ても大丈夫です。

※手指は必ず綺麗に洗った後で行って下さい。

MIペーストの効果をより高める方法

miペーストとフッ素入り歯磨き粉の併用

フッ素の虫歯予防効果は様々な研究で、実証済みです。フッ素もmiペーストと同様、再石灰化の能力があることが分かっています。

GC miペーストとフッ素入り歯磨き粉を併用する事で、さらなる虫歯予防が期待出来ます。

使い方

使用する順番は、まず、フッ素入り歯磨き粉でしっかりとブラッシングした後に GC miペーストを歯ブラシに乗せ満遍なく歯に塗布します。

理想的には、個人用のマウスピースを作成し、その中に入れるとさらに効果が高まります。

miペーストとフッ素洗口液の併用

フッ素洗口液・ミラノール顆粒でぶくぶくうがいをします。軽くすすいだ後にGC MIペーストを歯ブラシに付けてよく磨きます。

ふかさわ歯科クリニック篠崎では、このように虫歯や歯周病を未然に防ぐ予防歯科に力を入れ、患者様ご自身の歯が一生持つように予防主体の歯科健診や定期的な歯のクリーニングを推奨しております。予防歯科は歯の寿命だけでなく病気の予防とも関係しています。江戸川区篠崎にて、MIペーストをご希望の方は当院までお気軽にご相談下さい。

【動画】初期虫歯COを削らずに自分で治す方法

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FULASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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