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ラミネートベニアとは?短期間で理想の歯を手に入れる審美治療

ラミネートベニアは、歯の表面に薄いセラミックを貼り付けることで、歯の色や形を美しく整える審美歯科治療です。特に、ホワイトニングでは改善できない変色や、すきっ歯・軽度の歯並びの修正に適しており、最短2回の通院で治療が完了します。

この記事では、ラミネートベニアの特徴、メリット・デメリット、費用、治療の流れ、メンテナンス方法までを詳しく解説します。

ラミネートベニアが向いている症例

ラミネートベニアは、審美歯科の分野でホワイトニングや矯正治療と並ぶ主要な治療の一つとして位置づけられています。特に、以下のようなケースにおいて推奨されています。

  • ホワイトニングで改善できない変色歯(テトラサイクリン歯やフルオロシスによる変色)
  • すきっ歯の改善(ダイレクトボンディングより耐久性が高い)
  • 短い歯の修正(加齢や歯ぎしりで摩耗した歯を補う)
  • 歯並びの軽度な調整(矯正治療を回避したい患者向け)

近年では、著名人やインフルエンサーの間で流行しており、ハリウッドスマイルのような白く美しい歯を手に入れるための手段として認知度が高まっています。


前歯の隙間・すきっ歯(正中離開)の治療

前歯の隙間・すきっ歯(正中離開)を治療
前歯の隙間・すきっ歯(正中離開)の治療

前歯の真ん中の歯に隙間が開くことがあります。専門的には正中離開と言います。日本人で正中離開が起こる原因として正中過剰歯があります。白人や黒人では正中過剰歯がなくても正中離開が起こっているケースを芸能人などでもよく見かけます。

真ん中の二本の歯の表面を僅かに削りラミネートベニアを貼り付けます。やや歯の横幅を大きくする必要がありますが、正中離開の量が極端に大きくなければ、見た目的には問題ありません。

テトラサイクリン変色歯

テトラサイクリン変色歯
テトラサイクリン変色歯

ホワイトニングの限界

テトラサイクリンによる強い変色歯では、ホームホワイトニングを長期間続けても満足できる結果が得られないことがあります。

そんな時、ホームホワイトニングを行い、ある程度歯を白くした後で、歯の表面を薄く削り、ポーセレン(セラミック)製の薄片を張り付けるラミネートべニアで治療することで、よい結果を得られることがあります。※下記参照。

天然の歯として自然感のあるシェードA1やB1などの白さで仕上げることも可能です。

※ ポーセレンラミネートベニア治療には保険が適用されません。

テトラサイクリン変色歯のラミネートベニア治療例

ラミネートベニア装着時の咬合面観

ラミネートベニア装着時の咬合面観


咬合面観で見ると薄いラミネートベニアが張り付いているのが分かります。(治療中のため、右上の犬歯にはラミネートベニアの装着は完了していません。)

ラミネートベニア装着時の正面観

ラミネートベニア装着時の正面観


上顎の犬歯から犬歯の6本がラミネートベニア装着時の正面観(同症例)。

ラミネートべニアの限界

テトラサイクリン変色歯

出っ歯(上顎前突)

ラミネートベニアは歯の表面を薄く削ってポーセレンを貼り付ける治療法です。従って、出っ歯の治療には適しません。

重度の出っ歯は上顎骨自体が前方に出ています。そのため、上顎骨を後方に移動させる矯正治療が必要です。

出っ歯の度合いが少しの場合、オールセラミッククラウンなどを被せることで治療が可能になる場合があります。

ただし、神経を取らないと審美的に満足する結果が出られない場合もあります。

ガタガタの歯並び乱杭歯

ガタガタの歯並びの治療にはラミネートベニアは不向きです。僅かな乱杭歯の場合には、歯の表面の削る量を多めにすると治療可能な場合もあります。

一般的な審美歯科との違い

審美歯科には、ラミネートベニア以外にもさまざまな治療方法が存在します。ここでは、それぞれの特徴とラミネートベニアとの違いを比較します。

治療法特徴メリットデメリット
ホワイトニング歯を削らずに白くする天然歯を維持できる色戻りしやすい
ダイレクトボンディング樹脂を使って形を整える低コストで治療できる経年劣化しやすい
クラウン(セラミック冠)歯を大きく削り全体を覆う耐久性が高い健康な歯を大きく削る必要がある
矯正治療(マウスピース・ワイヤー)歯並びを根本的に改善長期的に歯の健康を維持できる治療期間が長い
ラミネートベニア薄いセラミックを貼り付ける短期間で自然な仕上がり一部歯を削る必要がある

ラミネートベニアは、ホワイトニングでは対応できない変色や、矯正をせずに歯並びを整えたい人に適した治療と言えます。

ダイレクトボンディング(ダイレクベニア)とは?

前歯の隙間・すきっ歯(正中離開)の治療

ダイレクトボンディング(ダイレクベニア)
ダイレクトボンディング(ダイレクベニア)

ダイレクトべニア(ダイレクトボンディング)とは、歯の表面を僅かに削った上にコンポジットレジンを乗せ、形態に整えて光照射し固めます。綺麗に研磨して仕上げます。

※ コンポジットレジンとは虫歯の穴に詰めるプラスチックの様なものです。

メリット

  • 口腔内で歯医者が直接出来るので、その日の内に治療が完了します。
  • 一般的にラミネートベニアより値段が安いことが多いです。
  • 歯の隙間を埋めるのに歯を余り削らずに出来ます。
  • 矮小歯を余り削らずに大きく出来ます。

デメリット

  • 術者の治療技術にかなり左右されます。特に隣接面(歯と歯の間)の形態作成が難しいです。
  • 経年的に色の変色が起こりやすく、充填した辺縁部分が欠けることがあります。
  • 審美目的の治療には保険が適用されません。

クラウン(セラミック冠)とは?

すきっ歯をオールセラミッククラウンで治療
すきっ歯をオールセラミッククラウンで治療

オールセラミッククラウン

オールセラミッククラウンは、金属を全く使わないすべてポーセレンで作られた被せものです。

メリット

  • 模型上で、技工士が作るので色や形態を天然歯に限りなく似せた審美的に美しい歯を作れます。
  • 経年的に色の変色が起こりません。
  • 多少の歯並びの悪さがあっても対応出来ます。

デメリット

  • 歯を大きく削らなければならず、ケースによっては抜髄処置(神経を抜く)が必要になることもあります。⇒神経を取ると歯の寿命が短くなるリスクを伴います。
  • 強い力が加わると、割れる危険性があります。⇒ジルコニアクラウンではその危険性が下がります。
  • 一般的にラミネートベニアに比べ、治療費が高くなります。

ラミネートベニアの治療は、最短2回の通院で完了することが多く、短期間で理想の白い歯を手に入れられるのが特徴です。ここでは、実際の治療プロセスを詳しく解説します。

初診カウンセリング(診断)

ラミネートベニアの治療を受ける前に、歯科医師によるカウンセリングと診断が行われます。

初診時の主な内容

  1. 患者の希望をヒアリング
    • 歯の色や形の理想
    • 治療に対する不安や質問
  2. 口腔内チェック
    • 歯の状態(虫歯・歯周病の有無)
    • 噛み合わせの確認
    • ラミネートベニアが適用可能か判断

歯の表面の処理(必要に応じた削合)

ラミネートベニアを装着する前に、歯の表面をわずかに削る処理(削合)が行われます

削る量の目安

  • オールセラミックの場合 → 約0.3〜0.5mm削る
  • プレップレスベニア(削らないタイプ) → 削らない or 最小限の調整のみ

💡 削る理由

  • 厚みを抑え、自然な仕上がりにするため
  • ベニアをしっかり固定し、長持ちさせるため

削合の注意点

  • 削る量は最小限に抑えられるが、一度削ると元に戻せない
  • 知覚過敏が出る可能性があるため、事前に医師と相談が必要

型取りと技工所での製作

歯の形や噛み合わせに合わせたオーダーメイドのラミネートベニアを製作するために、型取り(印象採得)が行われます。

仮歯の装着

本番のラミネートベニアが完成するまでの間、仮歯(テンポラリー)を装着する場合があります

仮歯の注意点

  • 強く噛むと取れる可能性がある
  • 硬いものを避ける(ガム・飴・ナッツなど)

本番のラミネートベニア装着

ラミネートベニアが完成したら、最終的な装着を行います

装着の流れ

  1. 仮歯を取り外す
  2. 仕上がりを最終確認
  3. 特殊な接着剤(ボンディング材)で装着
  4. 噛み合わせを微調整し、最終仕上げ

ラミネートベニアの治療例

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ホームホワイトニング終了

  • テトラサイクリン変色歯のホームホワイトニング終了時点で、十分満足できる結果とはなりませんでした。
  • そこで上顎の前歯6本をラミネートベニアで治療します。
  • 歯の表面のエナメル質部分だけを薄く(0.5~0.7ミリほど)削ります。
  • ラミネートべニア成功のカギは、十分なプラークコントロールがなされていて、歯茎に炎症がないことです。
ホームホワイトニング終了

step

ラミネートべニア本体

  • 削った歯を印象(型を取る)し、ポーセレンラミネートべニアを技工士が作ります。ラミネートべニアをつけるまでは、仮の歯をつけておきます。
  • 写真の様にラミネートべニアの厚みは1mmほどしかなく、ラミネートべニアを付けても天然歯本体の色がわずかに透けてしまいます。その為、重度のテトラサイクリン変色歯では事前にホームホワイトニングを行い、少しでも白くしておくことが綺麗に仕上げるためには有効です。
ラミネートべニア本体

step

ラミネートべニア装着

  • ラミネートベニアと歯の表面を薬品で処理します。歯とラミネートべニアの両方に接着剤を付けてはりつけます。光をあてて接着剤を固めます。
  • はみでた接着剤を除き、歯の表面とラミネートべニアの境界を磨いて適合させます。上下の咬み合わせを調整し、口腔内写真を撮影して終了です。
ラミネートべニア装着

メリット

①:自然な見た目と審美性

  • セラミック素材を使用するため、本物の歯のような透明感を再現可能
  • ホワイトニングでは白くできない歯も、自由に理想の白さに調整できる

②:歯を削る量が少ない

  • セラミッククラウン(被せ物)に比べて削る量が圧倒的に少ない
  • 最近では、削らずに装着できる**「プレップレスベニア」**も登場

③:治療期間が短い(最短2回で完了)

  • 通常の矯正治療やクラウン治療よりも短期間で完了
  • 最短2回の通院(1〜2週間)で理想の歯を手に入れられる

④:ホワイトニングよりも確実な白さ

  • ホワイトニングは色戻りのリスクがあるが、ラミネートベニアは半永久的に白さを維持できる

デメリット

①:寿命がある(平均7〜10年)

  • 10年以上持つこともあるが、適切なメンテナンスが必要

②:欠けたり剥がれたりするリスク

  • 硬い食べ物や歯ぎしりによって割れることがある

③:元の歯に戻せないケースもある

  • 削った歯は元に戻せないため、事前の慎重な判断が必要

④:費用が高額(保険適用外)

  • 1本あたり10万〜20万円が相場
  • 保険適用にならず、全額自己負担

ラミネートベニアは保険適用外の自由診療であり、クリニックによって価格が大きく異なります。一般的な相場を理解し、高額なものと安価なものの違いを把握することで、自分に合った治療を選ぶことができます。ここでは、全国の費用相場や価格差の理由、保険適用の可能性について詳しく解説します。

当院のラミネートべニアの費用

自費治療

保険適用外です。

項目価格(税抜き)
ラミネートベニアオールセラミック¥82,000
歯の削る費用、型を取る費用、接着する費用などすべて含みます。

全国のラミネートベニアの平均費用

ラミネートベニアの費用は、素材やクリニックの方針、技工士の技術レベルによって異なります。以下に全国の平均価格帯を示します。

全国のラミネートベニア費用相場(1本あたり)

治療方法(素材)費用相場
オールセラミック10万〜20万円
ハイブリッドセラミック5万〜10万円
ルミネアーズ(進化版ラミネートベニア)15万〜25万円
プレップレス(削らないベニア)15万〜20万円

🔹 補足

  • 都市部(東京・大阪・名古屋)では価格が高め
  • 地方のクリニックでは比較的安価
  • 歯科医院の実績や使用するセラミックの種類によって価格が変動
  • 複数本施術する場合、割引が適用されることもある

保険適用の可能性はあるか?

ラミネートベニアは**基本的に保険適用外(自由診療)**ですが、例外的に保険適用となるケースがあります。

✅ 保険適用されないケース(一般的な審美目的)

  • 歯の色や形を美しくする目的(審美治療)
  • ホワイトニングでは改善できない変色
  • 軽度なすきっ歯の改善

このようなケースでは、保険適用にならないため全額自己負担となります。

✅ 保険適用される可能性があるケース

  • 外傷による歯の破折(事故やケガで前歯が損傷した場合)
  • 先天的な歯の欠損(生まれつき歯がない場合)
  • 機能回復のための補綴治療として認められる場合

ラミネートベニアには、さまざまな素材や治療方法があり、審美性・耐久性・適応症例によって選ぶべきタイプが異なります。ここでは、主要な3つの種類と、それぞれの特徴や適応症例について解説します。

オールセラミック vs. ハイブリッドセラミック

ラミネートベニアに使用される主な素材は、オールセラミックとハイブリッドセラミックの2種類です。それぞれの違いを理解し、最適な選択をしましょう。

1. オールセラミック

特徴

  • 100%セラミック製で透明感があり、自然な白さを再現できる
  • 耐久性が高く、変色しにくい
  • すべての光を透過するため、天然歯のような仕上がりになる
  • 表面が滑らかで、汚れやプラークが付きにくい

2. ハイブリッドセラミック

特徴

  • セラミックとレジン(樹脂)を混ぜた素材
  • 適度な柔軟性があり、オールセラミックより割れにくい
  • 費用が比較的安価(1本5万〜10万円)

結論:

  • 自然な白さと美しさを求めるならオールセラミック
  • 費用を抑えつつ耐久性を確保したいならハイブリッドセラミック

ルミネアーズ(進化版ラミネートベニア)

ルミネアーズとは? ルミネアーズは、従来のラミネートベニアを進化させた新しい治療法です。極薄のセラミック(約0.2mm) で作られており、従来のベニアと比べて歯をほとんど削らずに装着できるのが特徴です。

ルミネアーズのメリット

  • 歯を削る必要がほぼない(プレップレス)
  • 自然な透明感と審美性
  • 耐久性が高く、10年以上の寿命
  • 痛みがほとんどなく、麻酔なしで治療可能
  • 治療期間が短い(2回の通院で完了)

ルミネアーズのデメリット

  • 従来のラミネートベニアより費用が高い(1本15万〜25万円)
  • 歯並びが大きく乱れている場合には適さない
  • 厚みがあるため、噛み合わせに影響が出ることがある

プレップレス(削らないラミネートベニア)

プレップレスとは、歯を全く削らずに装着できるラミネートベニアのことです。ルミネアーズと同様に、0.2mm程度の超薄型セラミックを使用するため、歯の表面をそのまま残したまま施術が可能です。

プレップレスベニアのメリット

  • 完全に削らないため、歯のダメージがゼロ
  • 麻酔不要で、痛みがない
  • ホワイトニングでは改善できない変色を隠せる
  • 装着後も取り外しが可能な場合がある

プレップレスベニアのデメリット

  • 厚みが出るため、装着後に違和感を感じることがある
  • 大幅な形状変更や歯並びの調整には向かない
  • 通常のラミネートベニアより費用が高い(15万〜20万円)

それぞれの適応症例と選び方

種類特徴適応症例不向きなケース
オールセラミック最も自然な見た目、耐久性◎前歯の審美性を重視する人費用を抑えたい人
ハイブリッドセラミックコストを抑えつつ耐久性あり費用を抑えたい人長期間の耐久性を求める人
ルミネアーズ削らずに装着可能歯を削りたくない人、軽度の変色大きな歯並びの乱れがある人
プレップレス削らずに取り外し可能な場合も歯の形や色を自然に改善したい人厚みの違和感が気になる人

まとめ

ラミネートベニアには、オールセラミック・ハイブリッドセラミック・ルミネアーズ・プレップレスなど、さまざまな種類があります。それぞれの特徴を理解し、自分の歯の状態や希望に合った治療法を選ぶことが重要です。

選び方のポイント

  • 審美性重視 → オールセラミック
  • 費用を抑えたい → ハイブリッドセラミック
  • 削らない治療が希望 → ルミネアーズ or プレップレス
  • 耐久性と美しさのバランスを取りたい → オールセラミック or ルミネアーズ

どのタイプが適しているかは、歯科医と相談の上、慎重に決めることが大切です。

ラミネートベニアは、歯の色や形を短期間で美しく整えられる審美歯科治療ですが、後悔するケースも少なくありません。適切な方法で治療を受けなければ、「思っていた仕上がりと違う」「削らなければよかった」「割れてしまった」などの問題が発生する可能性があります。

ここでは、ラミネートベニアを後悔しないための重要なポイントを解説します。

安易に削らない(削るタイプ vs. 削らないタイプ)

ラミネートベニアには**「削るタイプ」と「削らないタイプ」**の2種類があり、どちらを選ぶかが大きなポイントになります。

削るタイプ(従来のラミネートベニア)

  • 歯の表面を0.3mm〜0.5mm削る
  • 厚みを抑え、より自然な仕上がりにできる
  • 歯の形を細かく調整できる
  • 一度削ると元に戻せない

削らないタイプ(プレップレスベニア・ルミネアーズ)

  • 歯をほぼ削らずに装着できる
  • 痛みが少なく、神経に影響を与えにくい
  • 取り外しが可能な場合もある
  • 厚みが出るため、違和感を感じることがある

💡 後悔しないための選び方

  • なるべく歯を削りたくない人 → 削らないタイプ(プレップレス・ルミネアーズ)を選択
  • 自然なフィット感を重視する人 → 削るタイプ(オールセラミックベニア)

事前に歯科医とよく相談し、「本当に削る必要があるのか?」を検討することが大切です。

自然な色合いを選ぶ(真っ白すぎると不自然)

せっかく治療するなら、できるだけ白くしたい!」と考える方も多いですが、あまりにも不自然な白さを選ぶと後悔する可能性があります。

白さの選び方のポイント

  1. 周囲の歯と調和する色を選ぶ
    • 1本だけ不自然に白いと、かえって目立ってしまう
    • すべての前歯を施術する場合は、少し明るめの白でも自然に見える
  2. 歯茎の色とのバランスを考える
    • 青みがかった白は、歯茎とのコントラストが強く不自然に見えることがある
    • 温かみのある白(ナチュラルシェード)を選ぶのがおすすめ
  3. 日常生活での見え方を考慮する
    • 照明の下や太陽光の下でどう見えるかも確認
    • あまりにも不自然な白さは「差し歯っぽく」見えることがある

ラミネートベニアは平均7〜10年の寿命がありますが、適切なケアを行うことで10年以上長持ちさせることも可能です。逆に、不適切なケアをすると数年で剥がれたり、欠けたりするリスクもあります。

ここでは、ラミネートベニアを長持ちさせるためのメンテナンス方法について詳しく解説します。

定期的な歯科検診の必要性

ラミネートベニアは、装着後も定期的なチェックが必要です。歯科検診を怠ると、接着部分のトラブルや、虫歯・歯周病の進行につながる可能性があります。

歯科検診のポイント

  1. 装着後1ヶ月以内に最初のチェック
    • 噛み合わせや適合状態を確認
    • 初期の違和感がないか相談
  2. その後、半年〜1年ごとに定期検診
    • ラミネートベニアの接着状態を確認
    • ベニアの表面の汚れや色素沈着を除去
    • 歯茎の健康状態をチェック(歯周病が進行すると剥がれの原因になる)

💡 寿命を延ばすコツ

  • 定期的に歯科医院でのクリーニングを受ける
  • 歯周病や虫歯の兆候がないか、早めにチェックする
  • 違和感や痛みがある場合はすぐに歯科医に相談

適切な歯磨きと口腔ケア

ラミネートベニアを長持ちさせるためには、正しい歯磨きと口腔ケアが欠かせません。特に、研磨剤入りの歯磨き粉や硬い歯ブラシはベニアの表面を傷つける可能性があるため注意が必要です。

歯磨きのポイント

  1. やわらかめの歯ブラシを使用
    • 硬いブラシはベニアの表面を傷つける原因に
    • 電動歯ブラシは低振動のものを選ぶと安心
  2. 研磨剤なしの歯磨き粉を選ぶ
    • ホワイトニング効果の強い歯磨き粉は研磨剤が入っていることが多く、表面が傷つく可能性あり
    • フッ素入りの歯磨き粉を使うことで虫歯予防もできる
  3. デンタルフロスや歯間ブラシを活用
    • ベニアと歯の間の汚れをしっかり除去
    • 歯間ブラシは「極細タイプ」を選ぶと、ベニアを傷つけにくい
  4. マウスウォッシュを活用
    • アルコールフリーのマウスウォッシュを使用すると、接着剤に悪影響を与えにくい
    • 抗菌作用のあるものを選ぶと歯周病予防にも効果的

💡 NG行為

歯ぎしりや食いしばりで力をかける
硬い歯ブラシでゴシゴシ磨く
研磨剤入りの歯磨き粉を使う

歯ぎしりや食いしばり対策(ナイトガードの使用)

歯ぎしり・食いしばりは、ラミネートベニアが剥がれたり欠けたりする最大の原因の一つです。特に寝ている間の歯ぎしりは無意識に強い力がかかるため、注意が必要です。

歯ぎしり・食いしばりのリスク

  • ベニアが欠ける、剥がれる
  • 歯に過度な負担がかかり、痛みが出る
  • ベニアの接着剤が弱まり、寿命が短くなる

💡 対策方法

  1. ナイトガード(マウスピース)の使用
    • 就寝時にナイトガードを装着することで、歯ぎしりのダメージを軽減
    • カスタムメイドのものを歯科医院で作成するのがおすすめ
    • 市販のマウスピースより、専門のものの方がフィット感が良い
  2. 日中の食いしばり対策
    • 意識してリラックスし、力を抜く習慣をつける
    • ガムを噛むことで無意識の食いしばりを減らす
    • 歯科医院でボツリヌス治療(ボトックス注射)を受けるのも一つの選択肢
  3. ストレス管理
    • 歯ぎしり・食いしばりの原因はストレスが関係していることも多いため、リラックスする習慣をつける

🚨 絶対に避けるべきこと

歯ぎしりや食いしばりを放置する
ナイトガードを使わずに寝る
無意識の食いしばりに気づかず、日常的に強い力をかける

ラミネートベニアは、歯の色や形を美しく整えるための審美歯科治療の一つですが、すべての人に適しているわけではありません。特に、短期間で自然な白さを手に入れたい人や、ホワイトニングや矯正では満足できない人におすすめです。

ラミネートベニアは、短期間で歯の色や形を美しく整えることができる審美歯科治療です。特に、ホワイトニングでは改善できない変色や、軽度の歯並び・すきっ歯の修正に適しており、最短2回の通院で理想の歯を手に入れることができます。

しかし、すべての人に適しているわけではなく、メリット・デメリットを理解した上で治療を選択することが重要です。

✅ ラミネートベニアのメリット

  • 短期間(最短2回の通院)で治療完了
  • ホワイトニングよりも確実に白くできる(色戻りしない)
  • 軽度の歯並び・すきっ歯を手軽に改善可能
  • 削る量が少ないため、比較的低侵襲な治療
  • セラミック素材なら10年以上持続することも可能

❌ ラミネートベニアのデメリット

  • 歯を一度削ると、元には戻せない
  • 強い衝撃で欠けたり剥がれたりするリスクがある
  • 保険適用外のため、費用が高額(1本10万〜20万円程度)
  • 歯ぎしりや食いしばりが強い人には不向きな場合も

🦷 長持ちさせるためのメンテナンスが重要

ラミネートベニアを10年以上美しく保つためには、適切なメンテナンスが不可欠です。

寿命を延ばすためのポイント

  • 定期的な歯科検診を受ける(半年〜1年ごと)
  • 研磨剤の入っていない歯磨き粉を使用し、適切なブラッシングを行う
  • 歯ぎしりや食いしばりがある場合は、ナイトガード(マウスピース)を装着する

適切なケアを行えば、ラミネートベニアは長く美しく維持できます!

🏥 信頼できる歯科医院での施術が成功のカギ

ラミネートベニアの仕上がりは、歯科医師の技術や使用するセラミックの品質によって大きく変わります

歯科医院選びのポイント

  1. ラミネートベニアの症例数が豊富か
  2. 口コミや評判が良く、実際の症例写真を公開しているか
  3. 価格が極端に安すぎないか(質の低い材料を使っている可能性も)

💡 後悔しないために

  • 複数のクリニックでカウンセリングを受け、比較する
  • 安さだけで決めず、技術や保証を重視する
江戸川区篠崎で理想の白い歯を!ラミネートベニア治療なら当院へ

短期間で美しく自然な白い歯を手に入れたい!」そんな方におすすめなのが、ラミネートベニアです。

当院では、江戸川区篠崎エリアでトップクラスの審美歯科治療を提供し、ホワイトニングでは改善できない変色や、すきっ歯・歯の形の悩みを解決します。

ラミネートベニアの特徴
たった2回の通院で治療完了!
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当院では、患者様一人ひとりに最適な治療をご提案します。

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【動画】ホームホワイトニングの効果的なやり方

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FULASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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