- 1. 【動画 29秒】知覚過敏の原因・症状・治療法とは?専門家が教えるセルフケアと予防策
- 2. 知覚過敏とは?
- 2.1. 1.知覚過敏の定義
- 2.2. 2.症状の特徴と具体例
- 2.3. 3.虫歯との違いを徹底比較
- 3. 知覚過敏の原因
- 3.1. 1.歯のエナメル質が摩耗する理由
- 3.1.1. 食生活や酸性飲料の影響
- 3.1.2. 研磨剤入りの歯磨き粉の使用や強い力の横磨きの習慣
- 3.2. 2.歯ぐきの退縮とその原因
- 3.2.1. 歯周病
- 3.2.2. 加齢
- 3.2.3. 歯磨き方法の問題
- 3.3. 3.歯垢( プラーク)
- 3.4. 4.歯ぎしり・食いしばり
- 3.4.1. 歯ぎしり・食いしばり対策
- 3.5. 5.他の原因(ホワイトニングや矯正治療)
- 3.5.1. ホワイトニング
- 3.5.2. 矯正治療
- 3.6. 6.知覚過敏のメカニズム
- 4. 知覚過敏の診断方法
- 4.1. 1.歯科で行う検査とその流れ
- 4.2. 2.症状のセルフチェック方法
- 4.3. 3.歯科医師に相談すべきタイミング
- 5. 知覚過敏の治療法
- 5.1. 歯科での治療オプション
- 5.1.1. 薬剤塗布
- 5.1.2. 詰め物
- 5.1.3. 頑固な知覚過敏には抜髄
- 6. 知覚過敏のセルフケアと予防法
- 6.1. 1.正しい歯磨き方法と頻度
- 6.2. 2.知覚過敏を防ぐための食生活のポイント
- 6.3. 3.デンタルケア製品(歯磨き粉・リンス)の選び方
- 6.3.1. 知覚過敏用歯磨き粉3選
- 6.3.2. マウスリンス(洗口液)
- 6.3.3. 定期的な交換
- 6.4. 4.知覚過敏防止対策の裏技
- 6.5. 5.知覚過敏用歯磨き粉配合の薬理作用
- 6.5.1. 各種薬剤の特徴
- 6.6. 6.磨き残しがあると知覚過敏は治らない
- 7. 知覚過敏を放置するとどうなるか
- 7.1. 1.日常生活への影響
- 7.2. 2.他の口腔トラブルとの関連性(虫歯・歯周病)
- 8. 知覚過敏に関するQ&A
- 9. 江戸川区篠崎で知覚過敏でお困りの方へ – 痛みのない快適な生活をサポートします
- 10. 【動画】初期虫歯COを削らずに自分で治す方法
- 11. 筆者・院長
【動画 29秒】知覚過敏の原因・症状・治療法とは?専門家が教えるセルフケアと予防策
知覚過敏とは?
1.知覚過敏の定義
知覚過敏とは、歯茎が下がって象牙質が露出することで、冷たいものや熱いもの、甘いもの、酸っぱいもの、さらには歯ブラシなどの刺激が象牙細管を通じて歯髄に伝わり、一時的に鋭い痛みや不感覚を感じる症状です。この痛みは一過性で、10秒間ほど痛みが持続し、刺激がなくなると治まることが特徴です。
知覚過敏が起こる場所は、歯茎が下がって象牙質が露出した歯頚部(歯と歯茎の境)やエナメル質が磨り減って象牙質が露出した咬合面(噛むの面)などです。
知覚過敏は放置しても自然治癒してしまうこともよくあります。また、凍みるからと歯磨きを怠ると悪化してしまうこともあります。
2.症状の特徴と具体例
知覚過敏の主な症状は、「歯がしみる」という激しい痛みです。以下に具体例を挙げます。これらの症状は一時的なもので、刺激がなくなるとすぐに治まることが一般的です。
- 冷たい飲み物やアイスクリームを口に含むと一瞬痛みを感じます。
- 熱いコーヒーやお茶を飲んだときに歯がジーンと痛みます。
- 甘いお菓子や酸味の強いフルーツが歯に触れて一瞬痛みます。
- 歯磨き中に特定の歯を磨くと痛みを感じます。
3.虫歯との違いを徹底比較
知覚過敏と虫歯は、どちらも「歯の痛み」を感じますが、その原因や特徴には明確な違いがあります。
項目 | 知覚過敏 | 虫歯 |
---|---|---|
痛みの特徴 | 一過性で刺激がなくなると治まる | 持続的で徐々に悪化する |
原因 | 象牙質の露出、歯茎後退、エナメル質の摩耗 | 細菌による歯の組織破壊 |
痛みを感じる場面 | 冷温刺激、温熱刺激、歯ブラシなどの物理的刺激 | 咀嚼時や進行した場合は何もしなくても痛みを感じる |
治療方法 | 専用の歯磨き粉やコーティング剤での症状緩和 | 虫歯の除去、詰め物や被せ物などでの修復 |
知覚過敏の痛みは一時的なものであるため、日常生活での工夫やセルフケアで症状を改善できる場合が多いですが、症状が続いている場合は当院にご相談ください。
知覚過敏の原因
1.歯のエナメル質が摩耗する理由
エナメル質は歯の表面を覆う硬い保護層ですが、様々な理由で摩耗することがあります。エナメル質が摩耗し象牙質が露出すると、知覚過敏の原因になります。
食生活や酸性飲料の影響
酸性の食品や飲み物(柑橘類、炭酸飲料、酢を含む食品など)はエナメル質を徐々に溶かし、摩耗させる原因になります。また、頻繁に酸性飲料を摂取する習慣は、エナメル質に負担がかかります。
研磨剤入りの歯磨き粉の使用や強い力の横磨きの習慣
研磨剤入りの歯磨き粉の使用や、力を入れすぎた歯磨き、硬い歯ブラシの使用は、エナメル質を物理的に磨耗させる原因となります。 特に、横磨きの習慣がある場合、エナメル質が減少しやすくなりますになります。
2.歯ぐきの退縮とその原因
歯ぐきが下がると象牙質が露出し、知覚過敏の症状が現れやすくなります。以下は歯ぐきの退縮の主な原因です。
歯周病
写真は、歯周病の治療が完了した状態を示しています。下顎前歯部では歯根の露出が顕著です。また、上顎は総入れ歯が入っています。
歯周病が進行すると、歯茎が腫れることがありますが、治療により腫れた歯茎は引き締まります。歯肉が下がると、歯根が露出して知覚過敏が発生することがあります。 特にルートプレーニングを行った場合には、強い知覚過敏が起こることがあります。
加齢
加齢に伴い歯ぐきが自然と後退することがあります。これは身体の老化現象の一部と考えられます。
歯磨き方法の問題
力を入れ過ぎた歯磨きや横磨きなどによって歯茎が傷つくためです。 特に、硬い歯ブラシで強く磨くと、歯茎に大きな負担がかかります。
3.歯垢( プラーク)
露出した歯根面にプラーク(歯垢)が付着すると、バイオフィルムが形成され、その中で作られた酸が神経を刺激して知覚過敏を誘発します。
さらに、写真のようにプラークが付着した状態では、知覚過敏だけでなく、虫歯や歯周病の原因にもなります。
プラークの付着
一見すると綺麗に見えますがかなりのプラークが付着しています。
歯垢染め出し
歯垢染め出し液を使うとプラークが明確になります。
4.歯ぎしり・食いしばり
楔状欠損
歯ぎしり(ブラキシズム)や食いしばりなどにより歯に異常な強い力がかかり続けるとクサビ状欠損が起こります。
歯の根元部分にクサビ状に削られた様な部分が発生する原因として、以前は歯磨きの圧力が強すぎるとか、研磨剤の入った歯磨き粉で横磨きをしているからだとか考えられてきました。
しかし、現在では強い噛み合わせの力がかかる事で、応力が集中した歯頚部(歯と歯茎の境)が少しずつ欠け落ちていくことがわかっています。
この部分に冷たいものなのが触れると知覚過敏が起こる可能性があります。
※ 研磨剤入りの歯磨き粉を長期間使用するとエナメル質が摩耗して歯頚部の象牙質が露出してしまう場合があります。
歯ぎしり・食いしばり対策
Measure
スプリント(マウスピース)
歯ぎしりが連続している場合、夜寝ている時にスプリント(マウスピース)を使用します。
5.他の原因(ホワイトニングや矯正治療)
ホワイトニング
歯のホワイトニングによる知覚過敏は、薬剤に含まれる過酸化水素や過酸化尿素などの作用によるものです。一過性のため、ホワイトニングが終了すれば知覚過敏は改善されます。
また、ホワイトニングジェルの主成分である過酸化尿素には歯茎の炎症を訴える効果があります。そのため、歯周病の患者さんがホームホワイトニングを行うと、歯周病が改善されることにより、歯根が露出して知覚過敏が発症する可能性があります。
ホワイトニング中の知覚過敏への対処法
ホワイトニング中に知覚過敏が発生した場合、以下の対処法が有効です。
- ホワイトニングの頻度を調整する
知覚過敏が強い場合、使用するジェルの濃度を下げたり症状、施術を避けることで緩和できます。 - 知覚過敏用の歯磨き粉を併用
ホワイトニング期間中に知覚過敏用の歯磨き粉を使うことで、刺激を軽減できます。 - フッ化物ジェルの使用
ホワイトニングの後にフッ化物ジェルを塗ることで、歯の表面を保護し、刺激を抑えます。 - 歯科医に相談して
症状が改善しない場合は、当院の歯科医に相談してください。ホワイトニングの方法や期間をご提案いたします。
矯正治療
矯正治療中、歯に過剰な力がかかると、歯根吸収や歯槽骨の吸収、歯茎後退などの症状が現れることがあります。 特に下顎前歯の叢生(乱杭状態)が激しい場合に特に起こりやすい特徴があります。
また、矯正治療は歯並びを整える過程で口腔内の環境が変化しやすく、これが知覚過敏の原因となることがあります。
矯正治療後の歯茎の下がりに対するブラックトライアングルの治療法などを参照して下さい。
6.知覚過敏のメカニズム
象牙細管から刺激が歯髄に伝わる
象牙質の表面には、象牙細管と呼ばれる無数の小さな穴が開いており、これらは歯髄に向かって無数に通っています。
歯茎が下がり象牙質が露出すると、冷たい刺激や熱い刺激が象牙細管の神経に伝わり、「歯がしみる」という症状が起こります。
また、象牙細管内を水分が移動することで知覚過敏が発症するという説もあります。
第二象牙質の形成不全
歯髄が健全に機能している場合には、歯髄内に第二象牙質が形成され、象牙質の厚みを増します。そのため、外部刺激が歯髄に伝わりにくくなるメカニズムが働きます。
つまり、第二象牙質が添加することで、歯髄は狭くなり、より強固なバリアで守られることになります。
知覚過敏はこのメカニズムがうまく働かない時に発生します。
知覚過敏の診断方法
1.歯科で行う検査とその流れ
知覚過敏の診断では、以下のような流れで検査が行われます。
- 問診
患者の症状や痛みの頻度、発生する場面について詳しく聞きます。 - 視診
歯や歯茎を観察し、象牙質の露出や歯茎の状態が退縮していないかを確認します。 - 触診
歯科用器具で軽く触れて、痛みのある部位を特定します。 - 冷温刺激
冷たい風や氷、熱くした歯科素材を歯に当てて、痛みが出るかを確認します。 - レントゲン検査
必要に応じて虫歯や歯周病との関連を確認するために撮影します。
2.症状のセルフチェック方法
知覚過敏かどうかを自分でチェックするためのポイントは以下の通りです。
- 冷たいものを口に含めて時々激しい痛みがある
例:冷たい飲み物やアイスクリーム。 - 歯磨き中に特定の歯がしみる
特に歯茎近くを磨く痛みを感じる場合。 - 酸味や甘味で一瞬痛みを感じる
例:レモンやチョコレートを食べたとき。 - 症状が一時的で、刺激がなくなると痛みが治まる。
3.歯科医師に相談すべきタイミング
以下の状況では、早めに歯科医師に相談することを推奨します。
- 症状が頻繁に起こる場合
一時的なものではなく、日常的に痛みを感じる。 - 痛みが持続する場合
刺激がなくなっても痛みが続く場合は、虫歯や歯周病の可能性もあります。 - セルフケアで改善しない場合
知覚過敏用の歯磨き粉やプラークコントロールを試しても症状が治まらないとき。 - 生活に問題が出る場合
食事や歯磨きに影響が出ている場合はとりあえずな診断が必要です。
適切な診断と治療を受けることで、知覚過敏の症状を効果的に改善できます。
知覚過敏の治療法
歯科での治療オプション
知覚過敏の症状を軽減するために、歯科では以下の治療が行われます。
薬剤塗布
知覚過敏治療用コーティング材 ハイブリッドコートⅡ、 MSコート ONE
物理的に露出した象牙質面をコーティング剤でカバーします。
原理はコーティング剤が歯質のカルシウムと反応し、保護被膜を形成して象牙細管を緊密に封鎖します。
象牙細管を封鎖することで知覚過敏の発症原因である象牙細管内の水分の移動を防止し、知覚過敏の発現を抑制します。
ただし、コーティングが歯ブラシなどで取れてしまって知覚過敏が再発した時には再塗布が必要です。
費用
硝酸カリウムやコーティング剤を塗布するのは保険適用です。
処置1回につき3歯まで46点、4歯以上56点。例えば知覚過敏の歯が3歯までなら一部負担金は140円です。それ以外に初診料、再診料、各種指導料、管理料がかかることがあります。
象牙質知覚過敏鈍麻剤 Fバニッシュ歯科用5%
硝酸カリウムを含んだ粘着性のある塗り薬を露出歯根面に塗布します。
硝酸カリウムの濃度が高く、歯根面に長時間(半日~1日)張り付いているので効果的に知覚過敏を減少させていきます。
1~2日おきに歯科医院で症状が改善するまで硝酸カリウムを塗ります。食事に注意しないと直ぐ取れてしまうことがあります。
歯医者での治療と並行して自宅でも知覚過敏用歯磨き粉を使用すると効率よく知覚過敏を改善出来ます。
詰め物
コンポジットレジン充填
歯質が大きく露出している場合、歯の表面にコンポジットレジン(樹脂)を詰めて保護します。この処置により痛みを軽減し、歯の外観も改善できます。
頑固な知覚過敏には抜髄
神経を取る
自宅で知覚過敏防止用歯磨き粉を使ったり上記の歯科医院での治療を行ったにもかかわらず、知覚過敏の症状が一向に改善しない場合には神経を取る「抜髄」という最後の手段を選択する場合も稀にあります。
知覚過敏のセルフケアと予防法
1.正しい歯磨き方法と頻度
知覚過敏を予防するためには、以下の正しい歯磨き習慣を身につけることが重要です。
- 力を入れすぎない
優しい力で磨くことを心がけ、歯茎を負けないようにします。 - 正しい歯ブラシを選び
柔らかめの歯ブラシを使い、歯と歯茎の境目を丁寧に磨きます。 - 磨き方を工夫する
歯の表面に対して45度の角度でブラシをあて、小さく刻みます。 - 1日2~3回の歯磨きを習慣化
朝食後、夕食後、就寝前の3回が推奨されます。
2.知覚過敏を防ぐための食生活のポイント
食生活も知覚過敏の予防に大きく影響します。
- 酸性食品や飲料を控える
柑橘類、炭酸飲料、酢の入った食品はエナメル質を溶かしやすいため、飲むを控えるか、飲み後はすぐに水で口をゆすぎましょう。 - 糖分
甘く甘い食品や飲み物はプラークの原因となり、歯の脱灰を進めます。 - カルシウムやビタミンDを摂取する
乳製品や小魚を摂取することで、歯を強化サポートします。 - 間食を減らす
食事回数を制限し、歯の再石灰化する時間を確保します。
3.デンタルケア製品(歯磨き粉・リンス)の選び方
正しいデンタルケア製品を選ぶことで知覚過敏の予防効果が期待できます。
知覚過敏用歯磨き粉3選
象牙細管を封鎖する硝酸カリウムや乳酸アルミニウムを含む歯磨き粉を選びましょう。さらに、エナメル質を強化し酸から歯を守るフッ化物入りの製品がおすすめです。また、低研磨性の歯磨き粉は歯や歯茎に優しく、知覚過敏の予防に適しています。下記にお薦めの製品をご紹介します。
メルサージュ ヒスケア
知覚過敏症状を防ぐのに有効な硝酸カリウムと乳酸アルミニウム、フッ化ナトリウム1,450ppmを配合しています。
※ シュミテクトと効果はほぼ同じです。
amazonで購入
楽天で購入
メルサージュ ヒスケア
マウスリンス(洗口液)
抗菌効果や歯のコーティング効果があるリンスを取り入れることで、口腔内の環境をよくしてください。
定期的な交換
歯ブラシや歯磨き粉は定期的に交換し、効果を維持しましょう。
セルフケアと予防を徹底することで、知覚過敏を効果的に予防し、症状の悪化を防ぐことが可能です。正しい習慣を取り入れ、健康な口腔環境を維持しましょう。
4.知覚過敏防止対策の裏技
知覚過敏用歯磨き粉を指で歯に塗る
痛くて歯磨きが出来ない場合、知覚過敏が起こっている露出した歯根部分に、知覚過敏専用歯磨き粉を塗ります。歯磨き粉は、ドラックストアで簡単に手に入るシュミテクトが良いと思います。
効率的に行うには、手指を洗い人差し指の先端に少しだけ付けて歯の根元に擦り込むように塗りつけます。
薬用成分の硝酸カリウムの効果を十分発揮させるために約10分間うがいをしないでキープします。歯磨き粉の味が気にならない方は、そのまま塗って寝ても健康被害は無いと考えられます。
これを数日間続ければ、フラッシングをしても、我慢出来るほどの痛みに下がっているはずです。悪化した知覚過敏のケースでも1ヶ月続ければ、殆どの場合知覚過敏は消失します。
5.知覚過敏用歯磨き粉配合の薬理作用
各種薬剤の特徴
薬理作用 | |
---|---|
硝酸カリウム | カリウムイオンが象牙細管の中に入り込み、外側の刺激をブロックし、知覚過敏を改善します。 同時に、歯垢が作り出す酸を限りなく少なくします。 |
フッ素 | フッ素は脱灰された歯の再石灰化を促進し、細菌の増殖を抑え、酸(乳酸)の産生を抑制します。 |
リカルデント | リカルデントには食後、酸性に傾いた口腔内を中性に戻す働きがあります。また、再石灰化を促進します。 |
6.磨き残しがあると知覚過敏は治らない
歯ブラシの毛先が当たると痛みを感じる場合、ブラッシングを躊躇しがちですが、プラークをしっかり除去しないと知覚過敏の症状は改善しにくくなります。プラークは細菌の塊であり、そこから発生する酸の刺激によって知覚過敏が悪化することがあります。
このような場合は、最も柔らかい歯ブラシを使用し、優しく歯垢を除去してください。
知覚過敏を放置するとどうなるか
1.日常生活への影響
知覚過敏を放置すると、日常生活に以下のような影響が出る可能性があります。
- 食事が楽にならない
冷たい飲み物や熱い食べ物を躊躇する必要があり、食事の選択肢が狭まります。 - 歯磨きが億劫になる
歯ブラシが当たると痛みを感じるため、ブラッシングをためらうようになり、結果として口腔衛生が悪くなります。 - ストレスの増加
不快な痛みが精神的なストレスを増加させ、生活の質を低下させます。
2.他の口腔トラブルとの関連性(虫歯・歯周病)
知覚過敏を放置することで、他の口腔トラブルに発展させる可能性があります。
- 虫歯のリスク増加
痛みを避けてブラッシングをすると、プラークが放置され、虫歯が発生しやすくなります。 - 歯周病の進行
適切なケアが行われないので歯茎がさらに後退し、歯周病が進行する可能性があります。 - 歯根の露出
歯周病の悪化により歯槽骨が失われ、歯根がさらに露出することで、知覚過敏が重篤化します。
知覚過敏を放置すると、症状が悪化するだけでなく、他の口腔トラブルを覚悟する可能性があります。 早めの対策が健康な口腔環境を守るために重要です。
知覚過敏に関するQ&A
知覚過敏は治るのか?
知覚過敏は適切なケアと治療によって改善することが可能です。歯科でのコーティングや薬剤塗布、知覚過敏用の歯磨き粉の使用、正しいブラッシング方法の実践によって、症状が緩和されることが多くあります。 ただし、症状が重篤な場合には歯科医師の診断と治療が必要です。
痛みが一時的でも放置してよいのか?
痛みが一時的であっても放置するのはおすすめできません。知覚過敏は軽度であれば自己ケアで改善する場合もありますが、放置すると症状が悪化したり、虫歯や歯周病など他の口腔トラブルにつながるリスクがあります。早めに対処することで、健康な口腔環境を守ってください。
江戸川区篠崎で知覚過敏でお困りの方へ – 痛みのない快適な生活をサポートします
冷たい飲み物や熱い食べ物が歯にしみたり、歯磨き中に痛みを感じたことはありませんか? それは「知覚過敏」の可能性があります。象牙質が露出し、刺激が神経に伝わることで起こる症状です。 放置すると痛みが増し、日常生活に支障が出ることも。
当院では、知覚過敏の改善に向けた最新の治療とケアをご提供。
- 象牙質を保護するコーティングや薬剤塗布
- 患者様の症状に合わせたセルフケア方法のご提案
- 低研磨性歯磨き粉や柔らかい歯ブラシの選び方のご案内
早めの対処で症状の悪化を避け、痛みのない快適な生活が可能です。 歯がしみて痛みが気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。 お口の健康を全力でサポートいたします!
【動画】初期虫歯COを削らずに自分で治す方法
筆者・院長
深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。