- 1. 【動画 33秒】授乳時のラッチオンが赤ちゃんの歯並びに与える影響とは?
- 2. 1. ラッチオンとは? 基本を理解しよう
- 2.1. 1-1. ラッチオンの意味と定義
- 2.1.1. ラッチオン(Latch-On)とは?
- 2.1.2. 授乳時の正しいラッチオンとは?
- 2.1.3. 【動画】ラッチオン
- 2.1.4. 「吸着」「吸啜」「嚥下」の関係
- 2.2. 1-2. ラッチオンが母乳育児において重要な理由
- 2.2.1. 効率よく母乳を飲むために必要なこと
- 2.2.2. 乳首のトラブルを防ぐ
- 2.2.3. 赤ちゃんの成長や健康への影響
- 2.3. まとめ
- 3. 2. 赤ちゃんが母乳を吸いやすい口の構造とは?
- 3.1. 2-1. 母乳を吸うために陰圧を作りやすい構造
- 3.2. 2-2. 舌の蠕動運動と舌を上あごに押し当てる動作
- 4. 3. 正しいラッチオンの方法
- 4.1. 3-1. 授乳の姿勢と赤ちゃんの位置
- 4.1.1. 乳首の角度と赤ちゃんの口の開き方
- 4.1.2. 授乳姿勢別の解説
- 4.2. 3-2. ラッチオンの成功ポイント
- 4.2.1. 唇の開き具合
- 4.2.2. 舌の動きと哺乳のリズム
- 4.2.3. 母乳の出をよくするための工夫
- 4.3. 3-3. ラッチオンがうまくいかない原因と対策
- 4.3.1. 乳首がうまく吸えない理由
- 4.3.2. 乳房の形状の影響と対処法
- 4.3.3. 赤ちゃんの舌の癖や哺乳反射の問題
- 5. 4. ラッチオンに関するトラブルとその対処法
- 5.1. 4-1. 乳首の痛みやキズができる場合
- 5.1.1. 痛みの原因と対策
- 5.1.2. 正しいラッチオンで痛みを軽減する方法
- 5.2. 4-2. 母乳が出にくい場合
- 5.2.1. ラッチオンの影響で母乳量が変わる?
- 5.2.2. 母乳分泌を促すマッサージや食事
- 5.3. 4-3. 赤ちゃんがラッチオンを嫌がる時の対処法
- 5.3.1. 赤ちゃんが乳首を拒否する理由
- 5.3.2. 母乳の味・量・温度の変化への対策
- 6. 5. ラッチオンのコツ
- 6.1. 5-1. 初めての授乳でも成功しやすいポイント
- 6.1.1. 初産のママ向けの実践テクニック
- 6.1.2. 産後すぐに試したいラッチオンの練習法
- 6.2. 5-2. NICU・早産児の場合のラッチオン
- 6.2.1. 低出生体重児のラッチオンのサポート方法
- 6.2.2. 乳瓶と併用する場合の工夫
- 6.3. 5-3. 助産師や専門家のアドバイスを活用する
- 6.3.1. オンライン相談や母乳相談室の利用
- 6.3.2. ラッチオン成功率を上げるための指導を受ける方法
- 7. 6. ラッチオンと赤ちゃんの発育の関係
- 7.1. 6-1. 正しいラッチオンが赤ちゃんの発育に与える影響
- 7.1.1. 顎の発達と歯並びへの影響
- 7.1.2. 舌の使い方が発音や言葉の発達に関係するのか?
- 7.2. 6-2. ラッチオンがうまくいかない場合のリスク
- 7.2.1. 母乳不足による体重減少
- 7.2.2. 赤ちゃんの栄養不足や脱水の兆候
- 8. 7. ラッチオンに関するよくある質問
- 8.1. 7-1. ラッチオンは常に必要ですか?
- 8.1.1. ラッチオンは母乳育児が続く限り重要
- 8.1.2. 離乳食が始まるとラッチオンは不要になる?
- 8.1.3. 卒乳の時期とラッチオンの関係
- 8.2. 7-2. 乳瓶でもラッチオンの技術は応用できる?
- 8.2.1. 乳瓶でも深く吸える工夫
- 8.2.2. 乳瓶と母乳の違いに注意
- 8.2.3. ラッチオンができれば乳瓶から卒業しやすい
- 8.3. 7-3. 乳頭混乱を防ぐためのラッチオンの工夫
- 8.3.1. 乳頭混乱とは?
- 8.3.2. 乳頭混乱を防ぐポイント
- 8.3.3. 母乳と乳瓶を併用する場合の対策
- 9. まとめ
- 9.1. ラッチオンを成功させるために大切なこと
- 10. 江戸川区篠崎のママへ|赤ちゃんの健やかな成長を支える「ラッチオン」サポート
- 11. 【動画】指しゃぶりや指吸いを止めさせる方法
- 12. 筆者・院長
【動画 33秒】授乳時のラッチオンが赤ちゃんの歯並びに与える影響とは?
1. ラッチオンとは? 基本を理解しよう
1-1. ラッチオンの意味と定義
ラッチオン(Latch-On)とは?
ラッチオン(Latch-On)とは、「ラッチオン」とは、赤ちゃんが乳首に吸いつこうとする動作に合わせて、ママが上手に乳首を赤ちゃんの口にふくませ吸着させることです。 日本語では「吸着」や「しっかりくわえること」と表現されることもあります。
ラッチオンが上手に行われると、舌の動きが正常になり歯並びが綺麗になります。
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授乳時の正しいラッチオンとは?
正しいラッチオンができていると、赤ちゃんが乳輪まで深くくわえ、リズミカルに吸啜(きゅうてつ)し、効率良く母乳を飲めます。乳首だけを浅くくわえていると、母乳がうまく飲めず、ママの乳首に負担がかかり、痛みやトラブルの原因になります。
【動画】ラッチオン
「吸着」「吸啜」「嚥下」の関係
授乳時のラッチオンには、以下の3つのステップが関係します。
- 吸着(ラッチオン): 赤ちゃんが乳首と乳輪を深くくわえ、しっかり密着する。
- 吸啜(きゅうてつ):舌を使って乳房を圧迫し、母乳を引き出す。
- 嚥下(えんげ): 母乳を飲み込み、呼吸と連動させます。
この3つの動作がスムーズに行われることで、赤ちゃんは効率よく母乳を摂取でき、ママの乳房への負担も軽減されます。
1-2. ラッチオンが母乳育児において重要な理由
効率よく母乳を飲むために必要なこと
- 母乳をしっかり飲むためには、深いラッチオンが不可欠
- 浅いラッチオンでは、赤ちゃんが十分に母乳を飲めず、体重の増加が遅れる原因になる。
- 母乳の分泌を促すためには、乳房全体に適切な刺激が伝わることが重要。
- 授乳のリズムを整える
- 正しいラッチオンによって、「吸う」「飲む」「呼吸する」のリズムが整う。
- スムーズに飲めることで赤ちゃんの満足感が高まり、ぐずることが少なくなる。
乳首のトラブルを防ぐ
- 浅いラッチオンの状態が続くと、乳首が傷ついたり、痛みが生じたりする。
- 正しいラッチオンを行うことで、乳首の亀裂や炎症、乳腺炎などのトラブルを予防できる。
- ラッチオンの不具合が原因で、赤ちゃんがうまく母乳を飲めない場合、母乳の分泌が減少することもある。
赤ちゃんの成長や健康への影響
- 適切なラッチオンは、赤ちゃんの発育に良い影響を与える
- 顎の筋肉や口周りの発達を促し、将来の**歯並びや咀嚼力(そしゃくりょく)**にも関係する。
- 舌の動きがスムーズになることで、言語発達にも好影響をもたらす可能性がある。
- 母乳摂取量が増え、栄養バランスが向上
- 赤ちゃんにとって母乳は最適な栄養源であり、免疫力の向上にも寄与する。
- しっかりラッチオンできることで、適切な母乳摂取量を確保できる。
まとめ
ラッチオンは、赤ちゃんが母乳を効率的に飲み、ママの乳房のトラブルを防ぐためにとても重要な要素です。
正しいラッチオンを身につけることで、母乳育児をスムーズに進めることができ、赤ちゃんの発育や健康にも良い影響を与えます。重要な要素です。 正しいラッチオンを身につけることで、母乳育児をスムーズに進めることができ、赤ちゃんの発育や健康にも良い影響を与えます。
2. 赤ちゃんが母乳を吸いやすい口の構造とは?
2-1. 母乳を吸うために陰圧を作りやすい構造
傍歯槽堤、吸啜窩、ビシャの脂肪床
赤ちゃんの口の中は母乳を吸いやすくするための様々な組織で成り立っています。傍歯槽堤(ぼうしそうてい)、吸啜窩(きゅうせつか)、ビシャの脂肪床などがそうです。
これらの大人の口の中にはない組織は、母乳を吸うときの口の容積を小さくし、陰圧をかけやすくするためのものです。
2-2. 舌の蠕動運動と舌を上あごに押し当てる動作
赤ちゃんは乳首を引き寄せ上あごと舌ですっぽりと包みます。そして、舌は前後に波のようにうねりポンプの様な役割を果たします。
この舌の蠕動(ぜんどう)運動は、原始反射で、生後1ヶ月間続きます。2ヶ月を過ぎると次第に自分の意思で舌を動かす随意運動になり、満腹になるまで飲み続けます。
舌を上あごに押し当てる動作によって舌の筋肉が鍛えられます。このトレーニングが後に、舌の正しい使い方の基礎となっていきます。
3. 正しいラッチオンの方法
3-1. 授乳の姿勢と赤ちゃんの位置
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乳首の角度と赤ちゃんの口の開き方
- 赤ちゃんがしっかりと乳輪まで吸着できる角度とは?
- 赤ちゃんの頭と体が一直線になり、自然な姿勢で乳首を深くくわえられることが重要です。
- 顎を引きすぎず、適度に上を向いた状態で吸着させると、よりスムーズなラッチオンが可能になります。
- 口が大きく開いているかを確認するポイント
- 乳頭に軽く触れて、赤ちゃんが自然に口を大きく開くのを待つ。
- 下唇がしっかり外側にめくれているか確認する。
授乳姿勢別の解説
- クレードル抱き(一般的な授乳姿勢)
- 安定した姿勢でラッチオンしやすい。
- 赤ちゃんの頭と体がまっすぐになるように支える。
- クロス抱き(新生児向け)
- 片手で赤ちゃんの頭を支え、もう一方の手で乳房を誘導する。
- 初めての授乳時にもコントロールしやすい姿勢。
- フットボール抱き(母乳の出が少ない場合に有効)
- 赤ちゃんを脇に抱える形で、しっかりとラッチオンさせる。
- 乳房の形に左右されず、ラッチオンしやすい。
- 横抱き(夜間やリラックス時に適した姿勢)
- 赤ちゃんと寄り添いやすく、授乳しながら休息もとれる。
- 夜間授乳に適した姿勢で、ママの体の負担を軽減。
3-2. ラッチオンの成功ポイント
唇の開き具合
- 上唇と下唇がしっかり外側にめくれているか?
- 正しくラッチオンできている場合、唇が外向きにめくれている。
- 唇が内側に巻き込まれている場合は、赤ちゃんの口を少し開いて調整する。
- 唇がすぼんでいる場合の修正方法
- 乳首を深くくわえさせることで、唇の巻き込みを防ぐ。
- 赤ちゃんの下唇を優しく引き下げて修正。
舌の動きと哺乳のリズム
- 舌が乳房の下にしっかりと入っているか?
- 舌が下顎の方に位置し、乳房を巻き込むように動いているか確認する。
- 吸って、飲んで、呼吸するリズムが整っているか?
- 正しいラッチオンができている場合、赤ちゃんは「吸う・飲む・呼吸する」のリズムをスムーズに繰り返す。
- 不規則な動きが見られる場合、浅く吸っている可能性がある。
母乳の出をよくするための工夫
- 授乳前に軽いマッサージで乳腺を刺激する。
- 乳房を温めることで母乳の流れを良くする。
- 赤ちゃんがしっかり吸いやすい状態を作ることで、ラッチオンの成功率が向上。
3-3. ラッチオンがうまくいかない原因と対策
乳首がうまく吸えない理由
- 乳首が硬くなっている、または形が適していない
- 授乳前に乳首を軽くマッサージして柔らかくする。
- ラッチオンしやすいよう、乳頭を軽く摘んで形を整える。
- 赤ちゃんがうまく口を開かない
- 乳首を赤ちゃんの唇に優しく触れさせ、口を開く反射を促す。
- 赤ちゃんが泣いている時ではなく、落ち着いている状態で授乳を試す。
乳房の形状の影響と対処法
- 陥没乳頭・扁平乳頭の場合の対策
- シリコン製の乳頭保護器を使用して赤ちゃんが吸着しやすくする。
- 授乳前に乳首を軽く引っ張り、吸いやすい形にする。
- 母乳過多・少量による影響
- 過剰分泌の場合:授乳前に少し搾乳して、勢いよく出る母乳を調整する。
- 母乳が少ない場合:頻回授乳を行い、母乳の分泌を促す。
赤ちゃんの舌の癖や哺乳反射の問題
- 舌小帯が短い(舌小帯短縮症)とラッチオンしにくい
- 舌が自由に動かせず、ラッチオンが難しい場合がある。
- 歯科医や小児科医に相談し、必要に応じて舌小帯切除手術を検討。
- 反射が弱い場合の対策
- 哺乳反射が弱い赤ちゃんは、吸啜を促すためのトレーニングを行う。
- 助産師や小児科医の指導を受けながら、授乳の工夫をする。
4. ラッチオンに関するトラブルとその対処法
4-1. 乳首の痛みやキズができる場合
痛みの原因と対策
- 浅いラッチオン
- 赤ちゃんが乳輪まで深くくわえられていないと、乳首に強い圧がかかり、痛みが生じる。
- 吸引力が強すぎる
- 赤ちゃんの吸う力が強すぎると、乳頭が傷つくことがある。
- 授乳頻度が少ない
- 母乳が溜まりすぎて乳房が張ると、授乳時に痛みを感じやすくなる。
正しいラッチオンで痛みを軽減する方法
- 乳輪までしっかり深くくわえさせる
- 赤ちゃんの口が大きく開いたタイミングで乳首を含ませる。
- 授乳前に乳頭を柔らかくする
- 軽いマッサージや温めることで乳房の張りを和らげる。
- 授乳中の姿勢を調整する
- 赤ちゃんの頭をしっかり支え、安定した姿勢で授乳できるようにする。
- 痛みが強い場合は乳頭保護具を使用する
- 一時的に乳頭を保護しながら授乳を続け、乳首の回復を促す。
4-2. 母乳が出にくい場合
ラッチオンの影響で母乳量が変わる?
- 正しくラッチオンできないと、母乳の刺激が不足し、分泌が減少する
- 乳頭への刺激が少ないと、ホルモン(オキシトシン・プロラクチン)の分泌が低下する
- 授乳間隔が長すぎると、母乳の生産が妨げられる
母乳分泌を促すマッサージや食事
- 授乳前のマッサージ
- 乳房全体を優しく円を描くようにマッサージする。
- 乳輪周囲を軽く刺激して、乳管を開通させる。
- 母乳の分泌を促す食事
- 水分をこまめに摂取する(1日2L以上を目安)
- タンパク質や鉄分を多く含む食品(鶏肉、魚、大豆製品)
- 血流を良くする食品(生姜、根菜類)
4-3. 赤ちゃんがラッチオンを嫌がる時の対処法
赤ちゃんが乳首を拒否する理由
- 乳頭混乱(哺乳瓶と乳房の吸い方が異なるため、適応しづらい)
- 授乳時のストレスや疲れ(眠気や興奮で落ち着かない)
- 鼻づまり(風邪やアレルギーで鼻呼吸ができず、飲みにくい)
- 母乳の出が多すぎる・少なすぎる(飲みにくさが原因)
母乳の味・量・温度の変化への対策
- 味の変化
- ママの食事によって母乳の味が変わることがある(香辛料やカフェインの摂取を控える)。
- 量の調整
- 母乳が出すぎる場合は、少し搾乳してから授乳を開始する。
- 母乳が出にくい場合は、頻繁に授乳し、授乳時間を延長する。
- 温度の調整
- 母乳が冷えていると飲みにくいため、授乳前に乳房を温める。
5. ラッチオンのコツ
5-1. 初めての授乳でも成功しやすいポイント
初産のママ向けの実践テクニック
- 赤ちゃんの口をしっかり開かせる
- 乳頭を赤ちゃんの唇に優しく触れさせ、反射的に口を開くよう誘導する。
- 口が開いた瞬間に、乳輪まで深くくわえさせる。
- リラックスした状態で授乳する
- ママが緊張すると赤ちゃんも影響を受けるため、深呼吸やリラックスした姿勢を意識する。
- 授乳クッションを活用し、腕の負担を軽減する。
- 環境を整える
- 静かで落ち着いた環境を作り、赤ちゃんが集中してラッチオンできるようにする。
産後すぐに試したいラッチオンの練習法
- ゴールデンアワー(出産後1時間以内)に授乳を試す
- 赤ちゃんの吸啜反射が最も活発な時間帯にラッチオンを促す。
- 頻繁な授乳でラッチオンを定着させる
- 1日8回以上授乳し、ラッチオンを習慣づける。
- 助産師にチェックしてもらう
- 病院での授乳指導を受け、正しいラッチオンができているか確認する。
5-2. NICU・早産児の場合のラッチオン
低出生体重児のラッチオンのサポート方法
- 口の小さな赤ちゃんでもくわえやすい工夫
- 乳首を少し圧迫し、赤ちゃんの口にフィットしやすい形にする。
- 乳房を支える手の形を変え、赤ちゃんの口元にフィットさせる。
- カンガルーケアを活用
- ママの肌に密着することで吸啜反射を促し、ラッチオンしやすくする。
- 短時間・頻繁な授乳を意識する
- 早産児は体力が少ないため、一度の授乳時間を短くし、回数を増やす。
乳瓶と併用する場合の工夫
- 「乳頭混乱」を防ぐ工夫
- 乳瓶の乳首の形状を母乳に近いものにする。
- 授乳後に母乳を使うのではなく、母乳を優先し、補助的に使用する。
- カップフィーディングを試す
- 直接授乳が難しい場合、乳瓶ではなく小さなカップで母乳を飲ませる方法も有効。
5-3. 助産師や専門家のアドバイスを活用する
オンライン相談や母乳相談室の利用
- 助産師によるオンライン授乳指導
- ライブ相談で、正しいラッチオンの方法をアドバイスしてもらえる。
- 母乳相談室・母乳外来の活用
- 実際に専門家に見てもらい、ラッチオンの問題を改善する。
ラッチオン成功率を上げるための指導を受ける方法
- 病院や助産院での授乳指導を受ける
- 退院前にラッチオンの確認をしてもらう。
- 地域の母乳育児サポートを活用
- 地域の母乳育児支援グループや助産師訪問サービスを利用する。
6. ラッチオンと赤ちゃんの発育の関係
6-1. 正しいラッチオンが赤ちゃんの発育に与える影響
顎の発達と歯並びへの影響
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- 深いラッチオンは顎の成長を促進する
- 赤ちゃんが乳房をしっかりくわえることで、顎の筋肉が鍛えられる。
- 咀嚼力の基礎が作られ、将来的な歯並びや噛み合わせの発達にも良い影響を与える。
- 浅いラッチオンは顎の発達に悪影響を及ぼす
- 舌の動きが制限されると、顎の筋肉が十分に発達しない。
- 乳歯が生えそろう時期に、歯並びが悪くなる可能性がある。
舌の使い方が発音や言葉の発達に関係するのか?
- 正しいラッチオンで舌の筋肉が発達
- 舌が適切に動くことで、将来的な発音や言葉の発達にも良い影響を与える。
- 舌の動きが制限されると、発音に影響を与える可能性
- 舌の動きが不十分だと、「舌足らず」な発音になるリスクがある。
- 乳瓶と母乳では舌の使い方が異なる
- 哺乳瓶での授乳が多いと、舌を前後に動かすことが多くなり、母乳を飲む際に必要な「吸啜運動(きゅうてつうんどう)」が減少する。
- 舌の柔軟な動きが不足すると、発語の際の舌の使い方に影響を与える可能性がある。
6-2. ラッチオンがうまくいかない場合のリスク
母乳不足による体重減少
- 正しく母乳を飲めないと、栄養不足につながる
- 深いラッチオンができないと、母乳の摂取量が不足しがちになり、赤ちゃんの体重増加が遅れる可能性がある。
- 体重増加の目安
- 生後1週間で体重があまり増えていない場合は、母乳量を見直す必要がある。
- 1日に20〜30g程度の体重増加が正常の目安。
赤ちゃんの栄養不足や脱水の兆候
- 授乳回数が少なくなると、脱水のリスクが上昇
- おしっこの回数が減る(1日6回未満)
- 口の中が乾燥している
- 泣いても涙が出ない
- 正しくラッチオンができないと、必要な栄養が取れない
- 栄養不足が続くと、発育遅延や免疫力の低下につながる。
- 母乳が十分に摂取できない場合は、助産師や医師に相談し、授乳方法の見直しが必要。
7. ラッチオンに関するよくある質問
7-1. ラッチオンは常に必要ですか?
ラッチオンは母乳育児が続く限り重要
- 正しいラッチオンができることで、母乳を効率よく飲むことができ、ママの乳首への負担も軽減される。
- 母乳育児を続ける間は、赤ちゃんの成長に応じたラッチオンの工夫が必要。
離乳食が始まるとラッチオンは不要になる?
- 生後5〜6ヶ月頃から離乳食が始まると、授乳回数が徐々に減少する。
- しかし、母乳育児を続ける場合は、正しいラッチオンを維持することで乳房のトラブルを防ぐことができる。
卒乳の時期とラッチオンの関係
- 自然卒乳の場合、赤ちゃんが徐々に母乳を飲まなくなるため、ラッチオンの重要性も減少する。
- 1歳以降に卒乳を考える場合でも、ラッチオンができていれば母乳の分泌を安定させることができる。
7-2. 乳瓶でもラッチオンの技術は応用できる?
乳瓶でも深く吸える工夫
- 乳瓶の乳首の形状を母乳に近いもの(咀嚼型ニプル)にする。
- 乳瓶を傾けすぎず、赤ちゃんが自分の力で吸えるようにする。
- 口全体を大きく開かせ、しっかりと乳首をくわえさせる。
乳瓶と母乳の違いに注意
- 乳瓶は少ない力でミルクが出るため、ラッチオンの練習をしていないと母乳を吸う力が弱くなる。
- 乳瓶と母乳を併用する場合は、赤ちゃんが混乱しないよう注意が必要。
ラッチオンができれば乳瓶から卒業しやすい
- 正しいラッチオンを習得している赤ちゃんは、スムーズにコップやストロー飲みに移行できる。
7-3. 乳頭混乱を防ぐためのラッチオンの工夫
乳頭混乱とは?
- 乳瓶と母乳の吸い方が異なるため、赤ちゃんが混乱し、母乳を嫌がる状態。
- 特に早い段階で乳瓶を使用すると、母乳へのラッチオンが難しくなることがある。
乳頭混乱を防ぐポイント
- 生後1ヶ月までは母乳を優先し、乳瓶を頻繁に使わない。
- 乳瓶を使う場合は、赤ちゃんが自分の力で吸う必要がある乳首(咀嚼型ニプル)を選ぶ。
- 授乳の際は、赤ちゃんの口をしっかり開かせ、母乳と同じ感覚で飲めるように工夫する。
母乳と乳瓶を併用する場合の対策
- 母乳の前に乳瓶を使わない(母乳の後に補助的に使う)。
- 乳瓶の乳首を頻繁に変えず、一貫した形状のものを使用する。
- 授乳前に少し母乳を手で絞り出し、乳首を柔らかくして吸いやすくする。
まとめ
ラッチオンを成功させるために大切なこと
- 正しい姿勢・吸着の習得
- 授乳の姿勢(クレードル抱き・クロス抱き・フットボール抱きなど)を工夫し、赤ちゃんが自然に深くラッチオンできる環境を作る
- 赤ちゃんの口がしっかり開いているか、舌が乳首の下に位置しているかを確認する
- 授乳前に乳頭を柔らかくし、赤ちゃんが吸いやすい状態に整える
- 乳首トラブルの早期対応
- 授乳時に痛みを感じたら、すぐにラッチオンの方法を見直す
- 乳頭のヒリヒリ感や亀裂が生じた場合は、ラノリンなどの保湿クリームを使用し、適切なケアを行う
- 陥没乳頭や扁平乳頭の場合は、乳頭保護器や専用のトレーニングを活用して赤ちゃんが吸いやすくする
- 専門家のアドバイスを活用する
- 助産師や母乳育児相談室のサポートを受ける
- 病院や助産院での授乳指導を活用し、ラッチオンが適切にできているかチェックしてもらう
- オンライン相談や地域の支援を活用
- オンライン母乳相談や地域の育児支援グループを利用し、適切なアドバイスを得る
- トラブルが続く場合は医療機関へ相談
- 乳首の痛みが長引く、母乳量が極端に少ない、赤ちゃんの体重増加が遅い場合は、医師や助産師に相談し適切な対策を講じる
- 助産師や母乳育児相談室のサポートを受ける
江戸川区篠崎のママへ|赤ちゃんの健やかな成長を支える「ラッチオン」サポート
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江戸川区篠崎にお住まいのママへ。授乳時の「ラッチオン(Latch-On)」は、赤ちゃんがしっかり母乳を飲み、健やかに成長するためにとても大切です。しかし、「赤ちゃんがうまく吸えない」「乳首が痛い」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
当院では、授乳時のラッチオンが歯並びや顎の発育に与える影響についてもご相談いただけます。歯科医として、正しい吸啜(きゅうてつ)習慣が、将来の歯並びや口腔機能の発達に関わることを重視し、授乳期からの口腔ケアをサポートします。
赤ちゃんの健やかな成長を支えるために、気になることがあればお気軽にご相談ください!
【動画】指しゃぶりや指吸いを止めさせる方法
筆者・院長

深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。