- 1. 【📹 31秒】インプラント手術時間の目安は最短30分で複数本で1~3時間
- 2. インプラント手術にかかる時間の目安
- 3. サイナスリフトを伴うと手術時間が長くなることがあります
- 3.1. サイナスリフトを伴うインプラント手術
- 4. 一般的なインプラント治療の流れ
- 4.1. 1.カウンセリング・診察
- 4.2. 2.レントゲン・CT撮影と診断
- 4.3. 3.インプラント埋入手術
- 4.4. 4.骨との結合を待つ
- 4.5. 5.被せ物を製作・装着する
- 5. 2本のインプラントを埋入した症例
- 5.1. 下顎6番・7番を失った状態
- 5.2. 2本のインプラントを埋入
- 5.3. 手術後のパノラマレントゲン
- 6. インプラント治療全体にかかる期間
- 7. インプラント治療期間を左右する5つの要因
- 7.1. 1.顎の骨の状態
- 7.2. 2.抜歯の有無
- 7.3. 3.インプラントの本数
- 7.4. 4.歯周病や口腔内の状態
- 7.5. 5.全身状態や生活習慣
- 8. インプラント治療期間を短縮できることはある?
- 8.1. 即時荷重インプラント
- 8.2. 1回法
- 8.3. サージカルガイド
- 9. インプラント手術後の回復期間
- 9.1. 手術当日の注意点
- 10. 術後の腫れ・痛みはいつまで?
- 11. インプラント手術後の食事
- 12. インプラント治療を順調に進めるために大切なこと
- 12.1. 禁煙する
- 12.2. お口を清潔に保つ
- 12.3. 定期的に診察を受ける
- 13. よくある質問
- 13.1. インプラント1本の手術は何分くらいですか?
- 13.2. インプラントを2本入れると2倍の時間がかかりますか?
- 13.3. 手術した日に帰宅できますか?
- 13.4. インプラントは最短1日で終わりますか?
- 13.5. 骨造成をすると治療期間は長くなりますか?
- 14. まとめ|インプラントは「手術時間」と「治療期間」を分けて考えましょう
- 14.1. 関連記事
- 15. インプラント治療に、どのくらい時間がかかるか知りたい方へ
- 16. 【動画】奥歯を抜歯したまま放置すると?
- 17. 筆者・院長
- 17.1. 深沢 一
- 17.1.1. メッセージ

「インプラント手術は何時間くらいかかる?」
「治療がすべて終わるまで、何か月必要?」
インプラント治療を検討するとき、このような疑問を持つ方は少なくありません。
インプラントは、手術そのものは1本で30分〜1時間程度が一つの目安ですが、治療は手術だけで終わるわけではありません。
インプラントと顎の骨が結合するのを待ち、型取りや被せ物(上部構造)の製作・装着まで行うため、治療全体では数か月かかることが一般的です。
また、インプラントの本数や顎の骨の状態、骨造成の有無、抜歯を伴うかどうかなどによって、必要な時間や期間は変わります。
この記事では、インプラント手術にかかる時間から治療完了までの期間、治療期間を左右するポイントまで詳しく解説します。
【📹 31秒】インプラント手術時間の目安は最短30分で複数本で1~3時間
インプラント手術にかかる時間の目安

インプラント手術の時間は、埋入する本数や部位、骨の状態、追加処置の有無によって異なります。
一般的には次のような時間が一つの目安です。
| 治療内容 | 手術時間の目安 |
|---|---|
| インプラント1本 | 約30分〜1時間 |
| インプラント複数本 | 約1〜3時間 |
| 骨造成を伴う手術 | 処置内容により延長 |
| サイナスリフトを伴う手術 | 1〜2時間以上かかる場合もある |
ただし、これらは手術そのものの目安です。
実際には、麻酔や術前準備、術後の確認なども必要になるため、歯科医院での滞在時間は手術時間より長くなります。
また、インプラント治療では、手術時間を短くすることより、神経や血管などの位置を確認し、適切な位置・角度・深さにインプラントを埋入することが重要です。
サイナスリフトを伴うと手術時間が長くなることがあります
サイナスリフトを伴うインプラント手術


上顎の奥歯は、歯を失った後の骨吸収や上顎洞の位置によって、インプラントを支えるための骨の高さが不足していることがあります。
このような場合に検討される方法の一つがサイナスリフトです。
サイナスリフトでは、上顎洞の粘膜を慎重に挙上し、必要に応じて骨補填材などを用いてインプラントを支える骨量の確保を図ります。
通常のインプラント埋入より処置が増えるため、手術時間も長くなる傾向があります。
また、インプラントを同時に埋入できるか、骨造成を先に行って治癒を待つ必要があるかによって、治療全体の期間も変わります。
一般的なインプラント治療の流れ

1.カウンセリング・診察
まず、歯を失った経緯や現在のお悩み、治療に対する希望などを確認します。
インプラントだけでなく、ブリッジや入れ歯なども含めて治療方法を比較することが大切です。
2.レントゲン・CT撮影と診断
インプラント治療では、顎の骨の高さや幅、下顎管、上顎洞などの位置を確認します。
必要に応じて歯科用CTを用いて立体的に評価し、インプラントを埋入する位置・角度・長さなどを検討します。
歯周病や虫歯などがある場合には、先に治療を行うこともあります。
3.インプラント埋入手術
局所麻酔を行い、顎の骨にインプラント体を埋入します。
1本であれば30分〜1時間程度が一つの目安ですが、本数や骨造成の有無などによって異なります。
4.骨との結合を待つ
手術後は、インプラントが顎の骨の中で安定するまで治癒期間を設けます。
必要な期間は、埋入部位や骨の状態、初期固定、骨造成の有無などによって異なります。
5.被せ物を製作・装着する
インプラントが十分に安定したことを確認してから、アバットメントや上部構造(人工歯)を製作します。
噛み合わせ、清掃性、見た目などを調整し、最終的な被せ物を装着します。
2本のインプラントを埋入した症例
下顎6番・7番を失った状態

この症例では、左下6番(第1大臼歯)と7番(第2大臼歯)が欠損しており、この部分に2本のインプラントを埋入する治療計画を立てました。
下顎の奥歯へインプラントを埋入するとき、特に注意する必要があるのが下顎管の位置です。
下顎管の内部には神経や血管が走行しているため、CTなどで位置を確認し、骨の高さや幅を評価してからインプラントのサイズや埋入位置を決定します。
2本のインプラントを埋入

左下6番・7番相当部に2本のインプラントを埋入しました。
この症例では、切開から縫合までの手術時間は約1時間でした。
ただし、同じ2本のインプラント治療でも、骨の状態、埋入部位、骨造成の必要性などによって手術時間は異なります。
手術後は一定の治癒期間を設け、インプラントの状態を確認してから上部構造の製作へ進みます。
手術後のパノラマレントゲン

手術後のレントゲンでは、インプラントの位置や方向、周囲の骨や下顎管などとの位置関係を確認します。
ただし、手術直後のレントゲンだけでインプラントと骨が十分に結合したと判断することはできません。
インプラントと骨が安定するには一定の治癒期間が必要です。その後の診察で状態を確認しながら、次の治療へ進む時期を判断します。
インプラント治療全体にかかる期間
インプラントは、手術が終わればすぐに治療完了というわけではありません。
一般的には、数か月程度の治療期間が必要です。
| 治療内容 | 治療期間の目安 |
|---|---|
| 骨造成を必要としない一般的な治療 | 約3〜6か月 |
| 骨造成を伴う治療 | 半年〜1年以上かかる場合もある |
| 抜歯や歯周病治療などが必要 | さらに期間が必要になる場合がある |
治療期間には個人差があるため、「必ず○か月で終わる」と一律に決めることはできません。
インプラント治療期間を左右する5つの要因

1.顎の骨の状態
インプラントを支える骨が十分にある場合には、比較的シンプルな治療計画を立てられることがあります。
一方、骨量が不足している場合には、GBRやサイナスリフトなどの骨造成が必要となり、治療期間が長くなることがあります。
2.抜歯の有無
抜歯後に一定期間の治癒を待ってからインプラントを埋入する方法と、条件が整っている場合に抜歯と同時にインプラントを埋入する方法があります。
どちらが適しているかは、感染の有無や骨・歯肉の状態などを確認して判断します。
3.インプラントの本数
埋入するインプラントの本数が多くなるほど、手術範囲や治療計画も複雑になる傾向があります。
ただし、本数に比例して単純に治療期間が長くなるとは限りません。
4.歯周病や口腔内の状態
歯周病などの炎症がある場合には、インプラント手術の前に治療や口腔衛生状態の改善を行う必要があります。
インプラントを長く安定して使うためにも、残っている歯や歯ぐきの健康管理は重要です。
5.全身状態や生活習慣
糖尿病などの全身疾患の状態、服用している薬、喫煙習慣なども治療計画や治癒に影響する場合があります。
持病や服薬がある方は、事前に歯科医師へ伝えてください。
インプラント治療期間を短縮できることはある?
治療期間をできるだけ短くしたいと考える方も多いでしょう。
ただし、インプラント治療では、単純に早く終わらせることより、安全性と長期的な安定を優先することが重要です。
条件によっては、次のような治療方法を検討できる場合があります。
即時荷重インプラント
インプラント埋入時に十分な初期固定が得られ、顎の骨や噛み合わせなどの条件を満たす場合には、手術当日または早期に仮歯を装着できることがあります。
これを「即時荷重」といいます。
ただし、手術当日に仮歯が入ることと、インプラント治療が1日で完了することは同じではありません。
その後も骨との結合を待つ期間や、最終的な被せ物を製作する工程が必要です。
1回法
インプラント治療には、インプラント体を歯肉の下に埋めて治癒を待ち、後から二次手術を行う「2回法」と、二次手術を原則として必要としない「1回法」があります。
1回法を選択できる場合には、外科処置の回数を減らせる可能性があります。
ただし、どちらの方法が適しているかは、骨や歯肉の状態、埋入部位などによって判断します。
サージカルガイド
CTデータなどをもとにインプラントの位置を事前にシミュレーションし、その計画を手術に反映させるためにサージカルガイドを使用することがあります。
サージカルガイドは、計画した位置・角度へのインプラント埋入をサポートするための装置です。
症例によっては手術を効率的に進められる場合がありますが、すべての症例で手術時間や治療期間が短くなるわけではありません。
インプラント手術後の回復期間
インプラント手術後の腫れや痛みには個人差があります。
1〜数本程度の比較的シンプルな手術では、翌日から通常の日常生活に戻れる方もいます。
一方、複数本の埋入や広範囲の骨造成、サイナスリフトなどを行った場合には、腫れや違和感が強く出ることがあります。
手術当日の注意点
手術当日は安静を心がけ、次のような行動は控えましょう。
- 激しい運動
- 飲酒
- 長時間の入浴やサウナ
- 喫煙
- 手術した部分を舌や指で触る
- 強いうがい
血流が増える行動は、出血や腫れにつながることがあります。
術後の腫れ・痛みはいつまで?
手術内容によって異なりますが、術後の腫れは2〜3日程度で強くなり、その後徐々に軽減することがあります。
痛みについても個人差がありますが、処方された鎮痛薬で対応できることが一般的です。
次のような症状がみられる場合は、治療を受けた歯科医院へ連絡してください。
- 強い痛みが続く
- 腫れが急激に悪化する
- 出血が止まらない
- 発熱がある
- 唇や舌などの感覚異常が続く
- 膿が出る、強い悪臭がする
抜糸が必要な場合は、一般的に手術後1〜2週間程度で行います。
インプラント手術後の食事
手術当日は、麻酔が十分に切れてから食事をとりましょう。
麻酔が効いている間に食べると、唇や頬、舌を誤って噛んだり、熱い食べ物によるやけどに気づかなかったりすることがあります。
手術後しばらくは、
- おかゆ
- 豆腐
- 卵料理
- やわらかい魚
- 麺類
- スープ
など、手術部位に負担の少ない食事がおすすめです。
治癒状態に合わせて徐々に通常の食事へ戻していきます。
硬い物を食べられるようになる時期は手術内容によって異なるため、自己判断ではなく担当歯科医師の指示に従ってください。
インプラント治療を順調に進めるために大切なこと
治療期間を必要以上に長引かせないためには、術式だけでなく術前・術後の管理も重要です。
禁煙する
喫煙は口腔内の血流や組織の治癒に影響し、インプラント治療のリスク要因となります。
インプラント治療を受ける場合には、禁煙について歯科医師と相談することをおすすめします。
お口を清潔に保つ
インプラント手術前から歯磨きや歯科医院でのクリーニングを行い、口腔内の細菌を減らしておくことが大切です。
手術後は傷口を無理に磨かず、歯科医師や歯科衛生士の指示に従って清掃してください。
定期的に診察を受ける
治療中は、インプラントや歯肉の状態を確認しながら次の段階へ進みます。
自己判断で通院を中断すると治療計画が遅れることもあるため、予定された診察を受けることが大切です。
よくある質問
インプラント1本の手術は何分くらいですか?
比較的シンプルな症例であれば、30分〜1時間程度が一つの目安です。
ただし、骨造成や抜歯などを同時に行う場合には、さらに時間がかかることがあります。
インプラントを2本入れると2倍の時間がかかりますか?
必ずしも2倍になるわけではありません。
同じ部位で連続して2本を埋入する場合などは、準備や切開などを共通して行えるため、本数だけで単純に手術時間を計算することはできません。
手術した日に帰宅できますか?
一般的なインプラント埋入手術は、通常は日帰りで行われます。
ただし、手術内容や全身状態などによって対応は異なります。
インプラントは最短1日で終わりますか?
条件を満たす場合には、手術当日に仮歯を装着できる即時荷重が選択できることがあります。
しかし、最終的な被せ物まで含めた治療が1日で完了するわけではありません。
その後も骨との結合や治癒を確認する期間が必要です。
骨造成をすると治療期間は長くなりますか?
長くなることがあります。
骨造成とインプラント埋入を同時に行える場合もありますが、骨造成を先に行い、数か月の治癒期間を設けてからインプラントを埋入する場合もあります。
まとめ|インプラントは「手術時間」と「治療期間」を分けて考えましょう
インプラント1本の手術時間は、30分〜1時間程度が一つの目安です。
複数本の埋入や骨造成を伴う場合には、1〜3時間以上かかることもあります。
一方、インプラント治療全体では、
- インプラント埋入
- 骨との結合を待つ治癒期間
- 必要に応じた二次手術
- 型取り
- 被せ物の製作・装着
という工程があるため、一般的には数か月程度の治療期間が必要です。
また、骨造成が必要な場合には半年〜1年以上かかることもあります。
「できるだけ早く終わらせたい」と考える方も多いと思いますが、インプラント治療では治療期間の短さだけで判断することはおすすめできません。
顎の骨や歯肉、噛み合わせ、全身状態などを十分に確認し、安全性と長期的な安定性を考えて治療計画を立てることが大切です。
インプラント治療に必要な時間や期間は一人ひとり異なります。まずは精密検査を受け、ご自身の場合にどのくらいの治療期間が必要なのか確認しましょう。
関連記事
インプラント治療に、どのくらい時間がかかるか知りたい方へ

インプラントの手術時間や治療期間は、顎の骨の状態、埋入する本数、骨造成の必要性などによって異なります。「仕事を何日休めばいい?」「いつ頃から噛める?」「治療完了まで何か月かかる?」など、気になることも事前にご相談ください。
【動画】奥歯を抜歯したまま放置すると?
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。





