目次

1-1. 低位舌の基本的な定義

低位舌(ていいぜつ)とは、舌が正常な位置よりも低い位置にある状態を指します。本来、舌は上あご(口蓋)に軽く触れているのが正常ですが、低位舌の場合は舌が下がり、下の歯や下あごに接していることが多くなります。

低位舌
低位舌

低位舌は、舌の筋力の低下や口呼吸の習慣などが原因で起こり、発音や嚥下(飲み込む動作)、舌突出癖による歯並びの悪化、さらには呼吸にも影響を与えることがあるため、放置すると様々な問題を引き起こす可能性があります。

1-2. 正常な舌の位置と低位舌の違い

舌の位置は、口腔機能だけでなく全身の健康にも関係しています。以下に正常な舌の位置と低位舌の違いを示します。

正常な舌の位置

  • 舌の先端が**スポット(口蓋の前方部分)**に軽く触れている
  • 舌の中央部分が口蓋に接している
  • 舌の側面が上の歯の内側に沿っている
  • 口を閉じた状態でも自然に鼻呼吸ができる
スポット
スポット

低位舌の特徴

  • 舌の先端が下の歯や下あごに接している
  • 舌の中央部分が下がり、口の中の空間が広くなる
  • 口が開きやすく、無意識のうちに口呼吸になりやすい
  • 発音が不明瞭になりやすく、滑舌が悪くなることがある

低位舌は、舌の筋肉が弱くなったり、日常の習慣によって形成されることが多いため、早めの改善が重要です。

1-3. 低位舌が起こるメカニズム(筋力の低下、口呼吸、姿勢の影響など)

低位舌はさまざまな要因によって引き起こされます。主なメカニズムを見ていきましょう。

① 舌の筋力の低下

舌は筋肉の塊であり、正しい位置を維持するには十分な筋力が必要です。しかし、以下のような要因で舌の筋力が低下すると、舌が下がりやすくなります。

  • 噛む回数の減少(柔らかい食事の増加)
  • 口周りの筋肉の衰え(加齢や運動不足)
  • 舌を正しく動かす習慣がない

② 口呼吸の習慣

本来、呼吸は鼻で行うのが正常ですが、アレルギー性鼻炎や風邪、アデノイド肥大、鼻中隔湾曲症などの影響で口呼吸が習慣化すると、舌が常に下に落ちた状態になります。

  • 口呼吸が続くと、舌の位置が下がり、口周りの筋力が低下
  • 口腔内が乾燥しやすく、虫歯や口臭の原因にもなる

③ 姿勢の影響

意外かもしれませんが、猫背や前かがみの姿勢は舌の位置にも影響を及ぼします。

  • 猫背になると、顎が引けて舌が後ろに下がりやすい
  • 頭が前に出ると、舌の筋肉が弱くなり、低位舌を助長する

特にスマートフォンやパソコンを長時間使用する現代人は、**「スマホ首」や「ストレートネック」**が原因で舌の位置が下がっているケースが多いです。


このように、低位舌は 筋力の低下・口呼吸・姿勢 などの要因が絡み合って起こります。
次のセクションでは、低位舌がもたらす具体的な悪影響について詳しく解説します。

低位舌はさまざまな要因によって引き起こされます。ここでは、主な原因について詳しく解説します。

2-1. 口呼吸の影響(鼻詰まり・アレルギーとの関係)

口呼吸は、低位舌の最大の原因の一つとされています。本来、人間は鼻呼吸をすることで適切な舌の位置を維持します。しかし、口呼吸が習慣化すると、舌が上あごに接していない状態が続き、低位舌につながります。

口呼吸の原因

  • 鼻詰まり(アレルギー性鼻炎・慢性副鼻腔炎など)
  • 鼻中隔湾曲症(鼻の構造的な問題)
  • 口蓋扁桃肥大やアデノイド肥大(のどの奥の組織の肥大)
  • 習慣的な口呼吸(無意識のうちに口が開いてしまう)

口呼吸による低位舌のメカニズム

  1. 口呼吸が続くと、舌が下がる
  2. 舌が下がることで口周りの筋力が低下
  3. 口が開いた状態が習慣化し、さらに舌が下がる

このような悪循環が起こると、低位舌だけでなく、いびきや睡眠時無呼吸症候群、歯並びの悪化などを引き起こすこともあります。

2-2. 舌小帯短縮症(舌の動きが制限される)

舌の下にある「舌小帯(ぜつしょうたい)」が短い場合、舌の動きが制限されてしまい、舌を正しい位置に持ち上げることが難しくなります。これを**「舌小帯短縮症(ankyloglossia)」**といいます。

舌小帯短縮症の特徴

  • 舌を上あごに押し付けることができない
  • 舌を前に出すと、舌の先がハート形に見える
  • 舌が十分に動かせず、発音が不明瞭になりやすい(滑舌が悪い)
  • 授乳期の赤ちゃんでは、うまく母乳を吸えないことがある

舌小帯短縮症は、生まれつきの構造的な問題であり、軽度であれば舌のトレーニングで改善できますが、重度の場合は舌小帯切除手術が必要になることもあります。

2-3. 顎の発育不足(小児期の顎の成長不全)

子供の成長過程で顎の発育が不十分だと、低位舌を引き起こしやすくなります。特に、上あごの発達が不足すると、舌のスペースが狭くなり、舌が下に落ちやすくなります。

顎の発育不足の原因

  • 離乳食の時期に噛む回数が少なかった
  • 柔らかい食事が多く、顎をしっかり使っていない
  • 指しゃぶりや口呼吸などの悪習慣
  • 姿勢の悪さ(猫背やストレートネック)

顎の成長不足が低位舌につながる流れ

  1. 顎の発育が不十分だと、口腔内のスペースが狭くなる
  2. 舌を正しい位置に置くことが難しくなり、低位舌になる
  3. 低位舌が続くことで、さらに顎の発育が悪化

このように、顎の成長と舌の位置は密接に関係しており、特に子供の時期に正しい発育を促すことが重要です。

2-4. 現代の食生活と低位舌(柔らかい食事が影響する)

現代の食生活の変化も、低位舌を引き起こす大きな要因となっています。

柔らかい食事
柔らかい食事

柔らかい食べ物の影響

  • ハンバーグやパスタ、パンなどの柔らかい食品が多い
  • 噛む回数が減り、舌や口周りの筋肉が衰える
  • 固いものを噛む習慣がないと、顎の発達が不十分になる

昔と今の食生活の違い

昔の食事現代の食事
噛む回数多い(硬い食材が多い)少ない(柔らかい食材が多い)
顎の発達正常に発達発育不足になりやすい
舌の筋力強い低下しやすい

食生活の見直しが低位舌の改善につながる

硬めの食材
硬めの食材
  • 硬めの食材(ナッツ類、野菜スティック、乾燥した肉など)を意識して摂取する
  • よく噛んで食べる習慣をつける(30回以上噛むことを意識)
  • 食事中に口を閉じて鼻呼吸をするように心がける

このように、食生活の変化が低位舌を引き起こす要因の一つとなっているため、日頃の食事の内容を見直すことが大切です。

2-5. 加齢による舌筋の衰え(オーラルフレイル)

年齢を重ねると、筋力の低下が起こりますが、これは舌の筋肉にも影響を及ぼし、オーラルフレイルの状態を招きます。

加齢による舌筋の衰えの原因

  • 舌を動かす機会が減る(会話の減少、食事の回数の減少)
  • 噛む力の低下(歯の喪失や入れ歯の使用)
  • 嚥下(飲み込み)の機能低下

加齢による低位舌の影響

  • 誤嚥性肺炎のリスクが高まる(飲み込みが弱くなり、食べ物が気管に入りやすくなる)
  • 滑舌が悪くなる(舌の動きが鈍くなり、発音が不明瞭になる)
  • 顔のたるみが加速する(舌の筋肉が衰えると、顔全体の筋力低下につながる)

舌筋のトレーニングが重要

加齢による舌の衰えを防ぐためには、舌のトレーニングが有効です。例えば、以下のような運動が推奨されます。

  • 舌をスポット(口蓋の前方部分)につけて10秒キープ
  • 舌を左右に動かすエクササイズ
  • ガムを噛んで舌の筋肉を鍛える
  • 発音トレーニング(「パタカラ体操」など)

舌の筋肉を維持することで、低位舌の予防や改善だけでなく、滑舌向上や誤嚥防止にもつながります。


次のセクションでは、低位舌がもたらす悪影響について詳しく解説します。

低位舌は、舌の位置が通常よりも低くなることで、さまざまな健康問題を引き起こします。ここでは、低位舌がもたらす主な悪影響について詳しく解説します。

3-1. 歯並びや噛み合わせへの影響(出っ歯・受け口)

舌の位置は、歯並びや噛み合わせの形成に大きく関わるため、低位舌の状態が続くと、以下のような歯並びの問題が起こりやすくなります。

低位舌による歯並びの悪化のメカニズム

  • 舌が上あごに正しく収まらないと、上顎の成長が不十分になる
  • 口呼吸が続くと、前歯が前方に傾きやすくなる
  • 舌の筋力が低下すると、歯に適切な圧力がかからず、歯並びが乱れやすい

低位舌による歯並びの具体的な問題

  • 出っ歯(上顎前突):舌の力が不足し、前歯が前に押し出される
  • 受け口(下顎前突):舌の位置が低くなると、下顎が前に出やすくなる
  • 開咬(前歯がかみ合わない):舌が前に出る癖があると、前歯が開いてしまう

低位舌による歯並びの悪化を防ぐには、**舌の正しい位置を意識するトレーニングや口腔筋機能療法(MFT)**が効果的です。

3-2. 滑舌の悪化・発音への影響

舌の位置は発音にも関係しており、低位舌の人は滑舌が悪くなる傾向があります。

低位舌が発音に与える影響

  • 舌が正しい位置にないため、**「サ行」「タ行」「ラ行」**が発音しにくくなる
  • 舌の動きが鈍くなり、言葉が不明瞭になりやすい
  • 舌の筋力が低下すると、素早く話すことが難しくなる

特に、幼少期に低位舌の状態が続くと、発音の発達に遅れが出る可能性があるため、早期の対応が重要です。

3-3. いびき・睡眠時無呼吸症候群との関連

低位舌の状態では、舌が喉の奥に落ち込みやすくなり、気道が狭くなることで、いびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)のリスクが高まります。

低位舌がいびきを引き起こすメカニズム

  1. 舌が低い位置にあると、寝ている間に舌が喉に落ち込む
  2. 気道が狭くなり、空気の通りが悪くなる
  3. 気道が狭まることで振動が起こり、いびきが発生する

睡眠時無呼吸症候群(SAS)との関係

  • 気道が完全に塞がると、一時的に呼吸が止まる
  • 呼吸が止まることで、酸素不足になり、疲れやすくなる
  • 慢性的な無呼吸症候群は、高血圧や心疾患のリスクを高める

低位舌によるいびきや無呼吸症候群を防ぐためには、舌の筋力を鍛えるトレーニングや、寝るときの姿勢の工夫が必要です。

3-4. 消化機能への影響(飲み込みにくさ・誤嚥リスク)

舌は、食べ物を噛み砕いて飲み込む際に重要な役割を果たします。低位舌の状態が続くと、食事時の嚥下機能にも影響を与えることがあります。

低位舌による嚥下(飲み込み)の問題

  • 舌の動きが鈍くなると、食べ物をうまく喉へ送り込めない
  • 飲み込みがスムーズにいかず、むせやすくなる
  • 高齢者では、誤嚥性肺炎のリスクが高まる

誤嚥のリスクを減らすためには

  • 舌のトレーニング(舌の筋力を強化)
  • 正しい嚥下の仕方を意識する(ゆっくり噛んで食べる)
  • 水分を飲み込む際に「ごっくん」と意識的にする

3-5. 顔のたるみ・アンチエイジングとの関係

舌の位置は、顔の筋肉のハリやたるみにも影響します。低位舌の状態が続くと、顔全体の筋力が低下し、老け顔の原因となることがあります。

低位舌が引き起こす美容上の問題

  • フェイスラインのたるみ(頬の筋肉が落ちる)
  • 二重あごになりやすい(舌が下がることで、顎下の脂肪が目立つ)
  • 口角が下がる(表情筋の低下による影響)

顔のたるみを防ぐ方法

  • 舌を正しい位置にキープする習慣をつける
  • 舌のトレーニング(舌回し運動など)
  • 表情筋を鍛えるエクササイズ(あいうべ体操など)

舌の位置を整えることで、見た目の若々しさも維持することができます。

3-6. 子供の発育に与える影響(学力や集中力にも関係)

低位舌は、子供の発育や学習能力にも影響を与えることがあります。

低位舌が子供に与える影響

  • 口呼吸が続くと、脳への酸素供給が不足しやすい
  • 集中力が低下し、学力にも影響を及ぼす
  • 顎の発達が不十分になり、歯並びの問題が起こりやすい
  • 滑舌が悪くなり、コミュニケーションに自信を持てなくなる

子供の低位舌を改善するために

  • 鼻呼吸の習慣をつける(アレルギーや鼻づまりの治療)
  • 正しい舌の位置を教える(MFTトレーニングの実施)
  • 硬めの食事を取り入れる(噛む回数を増やす)

子供の成長にとって、舌の位置は非常に重要です。幼少期から正しい習慣を身につけることで、将来的な健康リスクを防ぐことができます。


次のセクションでは、低位舌をセルフチェックする方法について解説します。

低位舌は、自分でも簡単にチェックすることができます。ここでは、自宅でできるセルフチェック方法と、専門家が行う診断について詳しく解説します。

4-1. 簡単な舌の位置確認テスト

まずは、自分の舌が正常な位置にあるかどうかを簡単にチェックしてみましょう。

① 唇を閉じた状態での舌の位置確認

  1. 口を軽く閉じて、リラックスする
  2. 舌の先が上あご(口蓋)の前方部分(スポット)に触れているか確認
  3. 舌の中央部分が上あごに軽く吸着しているかチェック
  4. 口を開けたときに、舌の位置が下がっていないか確認

チェックポイント:

✅ 舌の先が上あごに触れている → 正常
❌ 舌の先が下の歯や下あごについている → 低位舌の可能性あり

② 「N」の発音テスト

  1. 口を閉じた状態で「ナ、ニ、ヌ、ネ、ノ」と発音する
  2. 舌の先が自然に上あご(口蓋)についているか確認

チェックポイント:

✅ 舌の先が自然に上あごにつく → 正常
❌ 舌が上あごにつかず、下の歯や下あごに触れている → 低位舌の可能性あり

③ 唾を飲み込むテスト

  1. 口を閉じて、舌全体を上あごに押しつけながら唾を飲み込む
  2. スムーズに飲み込めるか確認する

チェックポイント:

✅ スムーズに飲み込める → 正常
❌ 舌が動きにくかったり、下がってしまう → 低位舌の可能性あり

4-2. 鏡を使ったセルフチェック方法

次に、鏡を使って低位舌かどうかを確認する方法を紹介します。

① 口を軽く開けて舌の位置を確認

  1. 鏡の前で口をリラックスして軽く開く
  2. 舌の先がどこにあるか確認する

チェックポイント:
✅ 舌の先が上の前歯の後ろの「スポット」にある → 正常
❌ 舌の先が下の歯や下あごに落ちている → 低位舌の可能性あり

② 舌を上に持ち上げてみる

  1. 口を大きく開けて、舌をできるだけ上あごに近づける
  2. 舌がどの程度上がるかを確認する

チェックポイント:
✅ 舌全体が上あごにつく → 正常
❌ 舌の先しか上がらない、または上あごにつかない → 低位舌の可能性あり

③ 舌の動きと形を確認

  1. 舌を前に出したときの形を確認する
  2. 舌の側面に歯の跡(舌圧痕)がついていないかチェック

チェックポイント:
✅ 舌の形が丸い → 正常
❌ 舌の側面にギザギザの跡がある(歯に押しつけられている) → 低位舌の可能性あり

4-3. 専門家が行う低位舌診断とは?

セルフチェックで低位舌の疑いがある場合、歯科医師や口腔筋機能療法士(MFT)が専門的な診断を行います。

① 歯科医院での診断方法

  • 舌の位置や筋力を評価
  • 口腔内の構造(舌小帯の長さ、歯並びなど)のチェック
  • 口呼吸や嚥下機能の確認
  • 歯型やX線撮影による顎の発達状態の診断

特に**舌小帯短縮症(舌の動きが制限される症状)**がある場合、適切な処置が必要になることがあります。

② 口腔筋機能療法(MFT)による診断

MFT(Myofunctional Therapy)は、口の周りや舌の筋肉を鍛えるための治療法です。

  • 舌の筋力テスト(舌圧測定)
  • 発音や嚥下機能の評価
  • 舌や口周りの筋肉の動きのチェック

MFTの専門家による指導を受けることで、舌の正しい位置を取り戻すトレーニングが可能になります。

③ 睡眠時無呼吸症候群(SAS)との関連チェック

低位舌は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の原因になることがあるため、以下のような検査が行われることもあります。

  • 睡眠時の気道の状態を評価(ポリソムノグラフィー検査)
  • いびきや無呼吸の有無を確認

もし睡眠時のトラブルがある場合は、歯科医師や耳鼻咽喉科の医師と連携して、適切な治療を行う必要があります。


まとめ

簡単なセルフチェックで低位舌の可能性を確認
鏡を使って舌の形や位置をチェック
専門家による診断で舌の筋力や口腔機能を詳しく評価

低位舌は放置すると、歯並びや発音、健康に影響を及ぼす可能性があります。
気になる症状がある場合は、早めに歯科医院や専門家に相談し、適切なトレーニングや治療を行うことが大切です。


次のセクションでは、低位舌を改善するための具体的なトレーニング方法について解説します。

低位舌や舌突出癖を改善するには、舌の正しい位置を意識し、適切なトレーニングや生活習慣の見直しを行うことが重要です。ここでは、低位舌や舌突出癖を改善するための具体的な方法を解説します。

5-1. 口輪筋を鍛えるトレーニング法

リットレメーター・リットレMP
リットレメーター・リットレMP

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舌突出癖によって緩んだ口輪筋を自宅で鍛えます。あいうべ体操と併用することで効果が増します。

写真の様にマウスピースを唇と歯の間に挟んで引っ張るトレーニングで口輪筋が鍛えられます。

リットレメーターは、口輪筋の筋力を測定しながら鍛えられる装置です。

また、価格の安いリットレMPを使用するのも効果的です。詳細は自力で口元を引っ込めて綺麗なEラインの作り方のページをご覧下さい。

保険適用の口輪筋トレーニング

15歳未満の子供であれば、口輪筋のトレーニングが保険で受けられます。詳しくは当院に、お問い合わせ下さい。

江戸川区の子ども医療費助成制度

高校3年生相当まで(18歳到達後の最初の3月31日まで)のお子さんが医療機関等で健康保険証を使用して診療を受けたとき、保険診療の自己負担分を江戸川区が助成する制度です。保護者の所得制限はありません。

口輪筋のトレーニングの治療費は江戸川区にお住まいの方は無料です。

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5-2. 舌の正しい位置を意識するトレーニング

低位舌を改善するためには、正しい舌の位置を理解し、それを習慣化することが大切です。

舌のスポットとは?

「舌のスポット」とは、舌の先端が触れるべき正しい位置のことを指します。

スポットの位置

  • 上の前歯の後ろ、口蓋(こうがい)の前方部分
  • ちょうど「ナ・ニ・ヌ・ネ・ノ」を発音するときに舌が当たる部分

💡 舌のスポットトレーニング

  1. 舌の先をスポット(上の前歯の後ろ)に軽く当てる
  2. 舌の中央部分を上あごに吸いつけるように持ち上げる
  3. その状態を10秒キープし、1日に数回繰り返す

MFT(口腔筋機能療法)とは?

MFT(Myofunctional Therapy)は、舌や口周りの筋肉を鍛えるトレーニングです。

MFTの基本的なエクササイズ:スポットポジション、ティップ&スティックなど

  • 舌をスポットに当ててキープする
  • 舌を口の中で上下左右に動かす
  • 唇を閉じて鼻呼吸を意識する
MFT(口腔筋機能療法)
MFT(口腔筋機能療法)

MFTは、 食べ物を取り込み噛む(咀嚼)、噛んだものを飲み込む(嚥下)、舌足らずの発音、口呼吸、低位舌、舌の突出、口唇の位置などの改善を目的とした各種トレーニングを行います。

歯医者でプログラムを組んで行います。このトレーニングは成長過程の子供でないと効果が余り期待出来ません。

歯科医院や矯正歯科で専門的なMFT指導を受けることも可能です。

5-3. あいうべ体操・ガムトレーニング

① あいうべ体操(口の周りの筋肉を鍛える)

あいうべ体操
あいうべ体操
「あー」「いー」「うー」「べー」1日30セットを目安に行うことで、舌の筋力を向上させることができます。

あいうべ体操は、自律神経を整えて病気を治す口の体操です。高血圧、アトピー、花粉症からリュウマチ、潰瘍性大腸炎、無呼吸症候群まで大改善。

下がった舌をトレーニングすることで正しい位置に矯正することが出来ます、

歯科医院で行うMFTほど複雑な動きではないので簡単に出来ることがメリットです。成長過程の子供であればしっかりと行えば十分効果が期待出来ます。

  1. 「あー」と口を大きく開ける
  2. 「いー」と口を横に大きく広げる
  3. 「うー」と口をすぼめて突き出す
  4. 「べー」と舌をできるだけ前に出す

💡 ポイント: ゆっくり大きく口を動かすことが重要

② ガムトレーニング(噛む力を強化)

  1. 無糖のガムを奥歯でしっかり噛む
  2. 右・左交互に噛んで舌を動かす習慣をつける
  3. ガムを舌で押しつぶすトレーニングを行う

💡 ポイント: よく噛むことで、舌の筋力と顎の発達を促す

5-4. 歯科医院で行う小児矯正

プレオルソ
プレオルソ

プレオルソ

写真の様な装置を口腔内に装着して舌のトレーニングを行います。

プレオルソを装着することで自動的に正しい舌の位置を覚えるように設計されています。

また、口輪筋も鍛えられられるような仕組みになっています。

5-5. 食生活の改善(硬いものを噛む習慣をつける)

現代の食事は柔らかいものが多く、噛む回数が減少しやすいため、意識的に硬いものを取り入れることが大切です。

おすすめの食材

噛む回数が増える食品

  • するめ、ナッツ類、れんこん、玄米
  • 硬めのフランスパン、干し芋
  • 生野菜(にんじん、きゅうりなど)

💡 ポイント: 「30回以上噛む」を意識することで、舌や顎の筋肉が鍛えられる

5-6. 口呼吸を改善する方法(鼻呼吸トレーニング)

口呼吸が低位舌の原因になるため、鼻呼吸の習慣をつけることが重要です。

鼻呼吸トレーニング

① 口テープを使う(寝ている間の口呼吸防止)

  • 口にテープを貼って鼻呼吸を意識する
  • 口が自然に閉じるようになり、舌の位置が安定する

② 風船ふくらましトレーニング(口周りと舌の筋肉を鍛える)

  1. 風船を口にくわえて、ゆっくり息を吹き込む
  2. 舌を上あごに押し付けながら膨らませる

③ 鼻呼吸を意識する習慣

  • ガムを噛みながら鼻で呼吸する練習をする
  • ストローを使ってゆっくり鼻から息を吸う練習をする

💡 ポイント: 鼻が詰まっている場合は、アレルギーや副鼻腔炎の治療を受けることも大切

5-7. 小児の低位舌を防ぐための習慣

子供のうちから正しい舌の位置を意識させることが、将来の歯並びや健康に良い影響を与えます。

① 正しい舌の位置を教える

  • 「舌はスポットに置く」と伝え、意識させる

② 硬いものをしっかり噛ませる

  • 食事の際に「よく噛んで食べること」を習慣化する

③ 指しゃぶりや口呼吸の防止

  • 指しゃぶりやおしゃぶりの使用を長引かせない
  • 鼻呼吸を意識させるために、口呼吸防止グッズを活用

④ MFT(口腔筋機能療法)の活用

  • 子供向けの舌トレーニングを行う

💡 ポイント: 低位舌は早期の対応が効果的

5-8. 大人の低位舌対策(アンチエイジング・美容観点から)

大人の低位舌は、健康だけでなく、フェイスラインやアンチエイジングにも関係します。

① 舌トレーニングでフェイスラインを引き締める

  • 舌を上あごに押し付けるトレーニングを行う
  • 舌を口の中でぐるぐる回す運動を取り入れる

② 表情筋を鍛える

  • 「あいうべ体操」を行い、顔の筋肉を引き締める
  • 口角を上げるトレーニングをする

③ 口周りのたるみ防止

  • しっかり噛むことで、咀嚼筋を鍛える
  • 姿勢を正しくして、舌の位置をキープする

💡 ポイント: 舌の位置が正しいと、二重あごやたるみ予防にもつながる


まとめ

舌の正しい位置を意識し、トレーニングを習慣化
あいうべ体操やガムトレーニングで舌の筋力をアップ
硬い食事を取り入れて噛む回数を増やす
鼻呼吸を意識して口呼吸を改善
小児期からの習慣が重要、大人もアンチエイジング対策として実施

低位舌は、日々のトレーニングと習慣改善で改善することができます。ぜひ、今日から実践してみましょう!

低位舌は歯並びや噛み合わせに影響を与えるため、矯正治療と密接な関係があります。正しい舌の位置を意識しながら矯正治療を進めることで、より良い治療結果が期待できます。ここでは、低位舌と矯正治療の関係について詳しく解説します。

6-1. マウスピース矯正と低位舌の関係

マウスピース矯正(インビザラインなど)は、ワイヤーを使わず透明な装置を装着して歯並びを整える方法ですが、低位舌の状態によって治療効果が左右されることがあります。

低位舌がマウスピース矯正に与える影響

治療効果が出にくい場合がある

  • 舌が低い位置にあると、歯を正しい位置に動かす舌圧が不足する
  • 舌が下に落ちたままだと、上顎の成長が不十分になり、歯の並ぶスペースが確保しにくい

マウスピース矯正で低位舌が改善する可能性も

  • 矯正治療を始めることで、舌の正しい位置を意識しやすくなる
  • MFT(口腔筋機能療法)と併用することで、舌の筋力を強化し、正しい位置に導くことができる

💡 ポイント: マウスピース矯正中は、舌の位置を意識することでより良い治療結果を得られる

6-2. 歯科矯正と舌の位置の関係

舌は歯並びの形成に大きな影響を与えるため、歯科矯正と舌の位置の関係を理解することが重要です。

正常な舌の位置と歯並びの関係

  • 舌の先がスポット(上の前歯の裏側)に触れている
  • 舌の中央部分が上あごに軽く吸着している
  • 舌の正しい圧力が歯並びを整える力になる

低位舌が歯並びに与える影響

出っ歯(上顎前突)になりやすい
→ 舌が低い位置にあると、上顎の発育が不十分になり、前歯が前に傾く

受け口(下顎前突)になりやすい
→ 舌の圧力が下がることで、下顎が過度に前方に成長しやすくなる

開咬(前歯がかみ合わない)
→ 舌が前方に突出する癖(舌突出癖)があると、前歯が開いてしまい、かみ合わせが悪くなる

矯正治療で舌の位置を整える方法

舌の位置を改善するトレーニング(MFT)を並行して行う
矯正治療と同時に口呼吸を改善する
歯科医師と相談し、舌の動きをチェックしてもらう

💡 ポイント: 矯正治療中は舌の位置を意識することで、より早く美しい歯並びを得られる

6-3. 低位舌の治療で受け口・出っ歯は改善する?

低位舌が原因で歯並びが悪くなっている場合、舌の位置を改善することで受け口や出っ歯が緩和される可能性があります

① 受け口(下顎前突)

  • 低位舌の影響で、下顎が過度に成長することがある
  • 舌の正しい位置を意識することで、下顎の前方成長を抑える効果が期待できる
  • 特に成長期の子供の場合、舌の位置を整えることで受け口の進行を防ぐことができる

💡 対策: 舌のスポットを意識し、正しい位置での嚥下(飲み込み)を習慣づける

② 出っ歯(上顎前突)

  • 低位舌の人は、口呼吸の習慣があり、上顎の成長が不十分になる
  • 舌の位置を正しくすると、上顎の形が整い、出っ歯の進行を防げる
  • 矯正治療と舌トレーニングを併用することで、より早く改善できる

💡 対策: MFTやあいうべ体操で舌の筋力を強化し、正しい位置をキープする

③ 矯正治療と舌トレーニングの相乗効果

舌の位置を改善することで、矯正後の後戻りを防ぐ
MFTを併用すると、矯正治療の期間が短縮される可能性がある
舌が正しい位置にあると、矯正後の安定したかみ合わせが得られる

💡 ポイント: 低位舌の改善と矯正治療を組み合わせることで、より効果的に歯並びを整えることができる


まとめ

低位舌は矯正治療に影響を与えるため、舌のトレーニングが重要
マウスピース矯正は低位舌の改善にも効果が期待できる
歯科矯正とMFTを併用することで、矯正効果を高められる
低位舌を治療することで、受け口や出っ歯の改善が期待できる

矯正治療を考えている人は、舌の位置や口腔機能もチェックしながら治療を進めることで、より理想的な歯並びを得ることができます。舌の正しい位置を意識しながら、健康的な歯並びを目指しましょう!

7. 大人では改善が難しい低位舌や舌突出癖

10歳までが重要な理由

成人のオープンバイト
成人のオープンバイト

身長が伸びている期間は顎の骨の成長も進みます。舌突出癖のトレーニングで出っ歯やオープンバイトが改善が見込める年齢は10歳くらいまでです。大人になってしまうと、骨格が固まってしまうためかなり難しくなります。

大人になって矯正治療を行った場合、強い舌突出癖があると綺麗に並んだ歯列が後戻りしてしまう可能性があるので、大人であってもある程度のトレーニング効果は出ると考えられ、MFTを実施する場合もあります。

低位舌について疑問を持つ方も多いと思います。ここでは、特によくある質問とその回答を紹介します。

8-1. 子供の低位舌は自然に治る?

Q. 子供の低位舌は成長とともに改善されるのでしょうか?

軽度の場合は自然に改善することもある

  • 幼児期は舌の位置が不安定なことが多いため、成長とともに自然に改善するケースもあります。
  • ただし、口呼吸や舌の筋力不足が続くと、低位舌が定着しやすいため注意が必要です。

低位舌を改善するために親ができること

  • 鼻呼吸を促す(口を閉じる習慣をつける)
  • 舌の正しい位置を教える(スポットに舌を置く習慣をつける)
  • 硬いものを食べる習慣をつける(よく噛む食事を意識)
  • MFT(口腔筋機能療法)を取り入れる

💡 ポイント: 6歳頃までに舌の正しい使い方を身につけることが重要です。成長を見守りつつ、必要であれば歯科医院でアドバイスを受けましょう。

8-2. 舌の位置を治せば滑舌は良くなる?

Q. 舌の位置を正せば、滑舌が良くなりますか?

低位舌が原因の発音障害なら、改善する可能性が高い

  • 舌の筋力が低いと、サ行・タ行・ラ行が発音しにくくなる
  • 舌が上あごに正しく当たるようになると、発音がクリアになる

滑舌を改善するためのトレーニング

  • 舌のスポットを意識しながら話す
  • MFT(舌の筋トレ)を行う
  • 「パタカラ体操」で発音を鍛える

💡 「パタカラ体操」とは?

  • 「パ・タ・カ・ラ」とはっきり発音することで、舌と口の周りの筋肉を鍛えるトレーニング。
  • 1日30回×3セット を目安に続けると、滑舌が改善しやすくなる。

💡 ポイント: 正しい舌の位置を意識しながら発音することで、滑舌の向上が期待できます。

8-3. 低位舌と口臭の関係は?

Q. 低位舌が口臭の原因になることはありますか?

低位舌が口臭の原因になる可能性がある

  • 口が開きやすくなり、口の中が乾燥する(ドライマウス)
  • 舌が低い位置にあると、舌苔(ぜったい)がたまりやすくなる
  • 口呼吸が習慣化すると、細菌が繁殖しやすくなる

口臭を防ぐためのポイント

  • 舌の位置を改善し、鼻呼吸を意識する
  • 舌苔を優しくブラッシングする(過度な刺激はNG)
  • 唾液を増やすためにしっかり噛む習慣をつける

💡 ポイント: 低位舌を改善することで、口の乾燥や舌苔の付着が減り、口臭の予防につながります。

8-4. 低位舌改善のための歯医者・専門医の選び方

Q. 低位舌の治療を受けるには、どんな歯医者や専門医を選べばいいですか?

低位舌の治療が得意な歯科・専門医を選ぶポイント

  1. MFT(口腔筋機能療法)を実施している歯科医院
    • 舌のトレーニング指導を行っているクリニックを選ぶ
    • 矯正歯科や小児歯科でMFTを取り入れていることが多い
  2. 矯正歯科(歯並びの治療と併用できる)
    • 低位舌が原因で歯並びが悪くなっている場合、矯正治療と並行して治療できる歯科医院を選ぶ
  3. 耳鼻咽喉科(口呼吸の原因を調べる)
    • 鼻詰まりやアレルギーが原因で低位舌になっている場合、耳鼻咽喉科での治療が必要
  4. 言語聴覚士(発音や嚥下機能の改善)
    • 滑舌の問題や嚥下(飲み込み)の問題がある場合、言語聴覚士がいるクリニックで診てもらうと効果的

歯科医院の探し方

  • 「MFT 〇〇市」「舌トレーニング 〇〇」などで検索
  • 矯正歯科や小児歯科のホームページをチェック

💡 ポイント: 低位舌は放置せず、専門医の指導を受けながら適切な改善方法を取り入れましょう。

子供の低位舌は成長とともに改善することもあるが、早めの対策が重要
舌の位置を改善すれば、滑舌が良くなる可能性が高い
低位舌が口臭の原因になることがあるため、口の乾燥対策が必要
MFTや矯正歯科、耳鼻咽喉科の専門医を選ぶことで適切な治療が可能

低位舌は、適切なケアを行うことで改善が期待できます。疑問がある場合は、早めに専門医に相談し、舌のトレーニングや生活習慣の見直しを行いましょう!

舌突出癖とは?その原因と影響を徹底解説

舌で歯を押す舌癖・舌突出癖

  • 舌癖があると舌で前歯を押すので、歯の間が開く開咬や上顎前突(出っ歯)になってしまいます。
  • 舌突出癖を治すトレーニングは、自力で行う「あいうべ体操」や口輪筋を鍛えるトレーニング法があります。
  • 歯科医院では矯正治療の一環として行うMFTやプレオルソなどがあります。
  • 大人になるとトレーニング効果は限定的です。

舌突出癖とは

舌突出癖
舌突出癖

舌癖の一種で舌で前歯を押す癖

舌突出癖は、タングスラスト・異常嚥下癖などと呼ばれることもあります。タングスラストは「舌を押し出す」という意味です。

無意識的に「話す時に舌が出る」「舌で歯を触る」 などの癖として現れることもあります。

また、舌を突き出す動作は、食物を飲み込むときに起こる為、異常嚥下癖ともいわれています。

舌突出癖の原因

舌突出癖による開咬
舌突出癖による開咬

赤ちゃんの時から始まる

  • 短期間の母乳保育や飲みやすい人工乳首の使用で舌、顎骨の発育不全。
  • 早過ぎる離乳食の開始。
  • 指しゃぶりによって発生した前歯の隙間を舌で閉鎖する癖が付く。
  • 乳歯の前歯を早期に失い、その空隙を舌で埋める癖が付く。

舌突出癖の影響

舌突出癖の影響
舌突出癖の影響

開咬や上顎前突

開咬、上顎前突(出っ歯)、反対咬合(受け口)、歯並びがガタガタになる八重歯などの歯列不正が生じます。

発音異常

前歯の間に舌を挟んで発音する為、S音はθ音に、Z音はð音と舌足らずな発音になり、聞き取りづらくなります。

口唇閉鎖不全

上顎前突(出っ歯)の程度が強ければ、唇を閉じにくく、いつも口をポカンと開けて口呼吸の状態が長くなります。

そんな時、口腔内は乾燥し、唾液による口腔細菌の自浄作用が低下し、虫歯や歯肉炎・歯周病になりやすくなります。また、口臭の発生も見られます。

舌突出癖が原因の症状

食べ方

  • 体や頭をうなずくように動かしてゴックンする。
  • 食事をしている時に下顎の先端(オトガイ部)、口の周りにしわが出来る。
  • 口を開けたままピチャピチャと音を立てて食べる。
  • 硬いものを食べたがらない。
  • 早食い、食べるのが遅い。
  • 舌が、食べ物を迎えに行く→舌を思い通りに動かすことが出来ない。
  • 前歯や小臼歯で噛んでいる。

話し方

  • 舌足らずな話し方(サ行、タ行、チャ行、シャ行)などの発音が不明瞭で滑舌が悪い。
  • 会話中に舌が突出して歯の間から見える。
  • 上唇を動かさずにしゃべる。

唇や口の中

  • 口呼吸で唇が乾燥している。
  • お口をいつもポカンと開けている→口唇閉鎖するオトガイ部にしわが出来る。
  • 開咬、上顎前突(出っ歯)、反対咬合(受け口)、乱食い歯(歯がガタガタ)などの歯列不正がある。
  • 上唇が「山」の形で下唇が分厚い。

その他

  • 姿勢が悪く、いつも猫背になっている。
  • ガラガラうがいが出来ない。
  • よだれが沢山あり、口角に唾液が溜まる。

舌突出癖のメカニズム:嚥下時に舌が前に出る理由とは?

嚥下時に舌を前に突き出す

STEP

指しゃぶり

指しゃぶりが4歳を超えて続くと前歯の間に隙間が出来ます。食事の時に物を飲み込む為には口腔内を陰圧にしなければなりません。そのため、前歯の隙間を舌で閉鎖する必要があります。そして、上下の奥歯が接触しない状態で嚥下します。


STEP

1日1,500回唾液を飲み込む

人間は、食事の時だけ物を飲み込んでいる訳ではありません。1日1,500回くらい無意識的に唾液を飲み込んでいます。舌突出癖の子供はその都度舌が突出し、前歯を押しています。

また、安静時では舌は本来、上顎の口蓋にペタッとくっついた状態にあるのが正常なのですが、舌突出癖では舌が口蓋に付かずに低位にあることが知られています。


STEP

開咬や上顎前突

舌突出癖では異常な嚥下が行われます。上下の奥歯は僅かに浮き、舌は上下前歯の間を埋めるように突出し、上顎口蓋から離れた状態で行われます。

その為、異常嚥下癖では口の周りの筋肉にしわが寄り、筋肉の緊張が認められます。また、口輪筋の筋力が低下して出っ歯になったり上下の前歯の間が開く開咬(オープンバイト)になります。


正常な嚥下とは

正常な嚥下は、上下の奥歯は僅かに接触し、舌は前歯の裏側に接触せず、上顎口蓋にペタッとついた状態で行われます。

「低位舌」でお悩みの方へ|江戸川区篠崎の歯科で専門的な改善サポート

舌の位置が低い「低位舌」は、歯並びや発音、口呼吸の原因となり、健康にも影響を与えることがあります。江戸川区篠崎の当院では、MFT(口腔筋機能療法)を取り入れた専門的な指導を行い、正しい舌の位置へ導くサポートをしています。

こんな症状はありませんか?
✔️ 口呼吸が治らない
✔️ 発音が不明瞭になりやすい
✔️ いびきや無呼吸が気になる
✔️ 歯並びが悪くなってきた

当院では、お子様から大人まで低位舌の改善をサポートし、健康的な口腔環境へ導きます。まずはお気軽にご相談ください!

【動画】アデノイド顔貌

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FULASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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