オープンバイトや出っ歯
指しゃぶりが4歳になっても治らないとオープンバイト(開咬)や上顎前突(出っ歯)の歯並びになります!
歯列不正
オープンバイト(開咬)
親指の腹の部分を上の前歯の裏側に常時押すように付けているため前歯が上下に開いてきます。
出っ歯(上顎前突)
指しゃぶりでオープンバイトの状態が長く続くと舌の使い方が不適正な(舌突出癖)になっていきます。
物を飲み込む時に舌を上下の前歯の間に差し込むようにしなければ、嚥下が出来ない癖が付きます。これにより、上顎前突が発生してきます。
症例
オープンバイト(開咬)の症例1
4歳6ヶ月で指しゃぶりが止められない幼児です。乳前歯の間に隙間ができて、オープンバイトで僅かに上顎前突(出っ歯)になっています。
この時点で指しゃぶりが止められれば、オープンバイトや出っ歯は自然治癒する可能性が高いです。
オープンバイト(開咬)の症例2
出っ歯でオープンバイトになった6歳の子供の前歯の写真です。指しゃぶりだけではなく、正しい舌の使い方が習得出来なかった為、前歯のすき間を舌が埋めるような悪習慣(舌突出癖)が身についてしまっています。
ここまで状態が酷くなると自然治癒は難しく、歯医者での矯正治療(MFT、プレオルソ、T4Kなど)が必要となります。
アデノイド肥大からの口呼吸にも要注意
4~5歳をピークにアデノイドが生理的に肥大します。鼻呼吸がしづらいその時期まで指しゃぶりが続くと容易に口呼吸に移行してしまう条件が重なります。
口呼吸になると顎顔面の成長にも悪影響が及び、アデノイド顔貌と呼ばれる顔になってしまうかもしれません。
歯並びへの悪影響として具体的には、上下の前歯がかみ合わないオープンバイト(開咬)や上顎前突(出っ歯)になり、発音においては、サ行、タ行、チャ行、シャ行が聞き取りにくくなることがあります。
自然治癒可能年齢
指しゃぶりが原因で出っ歯やオープンバイトになっても5歳くらいまでに指しゃぶりが止められれば自然治癒する可能性があります。6歳を超えて指しゃぶりが続くと小児矯正の対象となります。
江戸川区篠崎にて指しゃぶりを止めさせたい方へ
ふかさわ歯科クリニック篠崎ではお子様の現状の歯並びや咬み合わせだけに限らず、健全な成長を見据えた治療や予防に取り組んでおります。患者さまのご要望を大切にし、一人ひとりに合った小児矯正をご提案いたします。成長過程にあるお子様の口腔環境は、刻々と変化しますのでご家庭でのセルフケアをはじめ、歯科医院での定期健診も含め当院をご利用いただければと思います。江戸川区篠崎で指しゃぶりを止めさせたい方はぜひ、当院までお気軽にご相談ください。
【動画】指しゃぶりや指吸いを止めさせる方法
筆者・院長
深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。