- 1. 【動画 47秒】指しゃぶりはいつまでOK?赤ちゃんの発育とやめるタイミング
- 2. 赤ちゃんの指しゃぶりはやめさせる必要はある?いつ始まり、いつまで続くのか?
- 2.1. 指しゃぶりとは?基本情報を知ろう
- 2.1.1. 指しゃぶりはいつから始まるのか?
- 2.2. 赤ちゃんの指しゃぶりの発達と成長:いつ始まり、いつまで続くのか?
- 2.2.1. 1. 授乳行動
- 2.2.2. 2. 指しゃぶりが始まる
- 2.2.3. 3. 指しゃぶりは口や手指を発達させる
- 2.2.4. 4. 指しゃぶりは4歳の誕生日までOK
- 2.3. 赤ちゃんの口遊びと歯のケア|指しゃぶり・おもちゃ舐め・歯磨き習慣の重要性
- 2.3.1. 1. お薦め「口遊び」に安全ガード付乳歯歯ブラシ
- 2.3.2. 2. 仕上げ磨き
- 2.3.3. 3. おもちゃ舐め
- 2.3.4. 4. おしゃぶりは指しゃぶりの代わりになる?
- 2.3.5. 5. 指の吸いだこ対策
- 2.4. 指しゃぶりの主な理由(寂しさ・ストレス・習慣)
- 2.4.1. 赤ちゃんと幼児の指しゃぶりの違い
- 2.5. 指しゃぶりを放置するとどうなる?
- 2.5.1. 歯並びや噛み合わせへの影響
- 2.5.2. オープンバイト(開咬)の症例
- 2.5.3. 顎や顔の成長への影響
- 2.5.4. アデノイド肥大による口呼吸と指しゃぶり|歯並びや発音に及ぼすリスク
- 2.5.5. 指の皮膚や爪の問題
- 2.5.6. 心理的な影響(癖が残るリスク)
- 2.6. 指しゃぶりはいつまでにやめさせるべき?
- 2.6.1. 自然にやめる子と続く子の違い
- 2.6.2. 専門家が推奨する卒業タイミング
- 2.6.3. やめさせるべき年齢の目安
- 3. 指しゃぶりをやめさせる方法
- 3.1. 4歳で指しゃぶりする子の特徴
- 3.2. 4歳で治らない原因
- 3.3. 指しゃぶりをやめさせる方法
- 3.3.1. 重要ポイント
- 3.3.2. 歯科医院でのサポート(指しゃぶり矯正装置など)
- 3.4. 指しゃぶり防止用マニキュアの是非
- 4. よくある質問(Q&A)
- 5. 大人になっても指しゃぶりがやめられない?その原因と対処法
- 5.1. 大人の指しゃぶり
- 5.2. 成長期の指しゃぶりは危険?歯並びへの影響と大人の場合の違い
- 6. 江戸川区篠崎で指しゃぶりによる歯並びの影響が心配な方へ|小児矯正のご相談は当院へ
- 7. 【動画】指しゃぶりや指吸いを止めさせる方法
- 8. 筆者・院長
【動画 47秒】指しゃぶりはいつまでOK?赤ちゃんの発育とやめるタイミング
赤ちゃんの指しゃぶりはやめさせる必要はある?いつ始まり、いつまで続くのか?
指しゃぶりとは?基本情報を知ろう
指しゃぶりはいつから始まるのか?
指しゃぶりは、生後2~3か月頃から始まることが多いです。赤ちゃんは、口に物を入れることで世界を知る「口唇期」と呼ばれる成長段階を経験します。この時期に指しゃぶりが見られるのは、自然な発達過程の一部です。
多くの子どもは1歳半~2歳頃までに指しゃぶりの頻度が減少し、3歳頃にはほとんどしなくなる傾向があります。しかし、一部の子どもは3歳を過ぎても続くことがあり、その場合は注意が必要です。
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赤ちゃんの指しゃぶりの発達と成長:いつ始まり、いつまで続くのか?
1. 授乳行動
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生後1ヶ月以内(新生児期)
新生児(生後1ヶ月以内)の赤ちゃんは、手足を自分の思い通りに動かすことができません。
一方で、赤ちゃんは胎児期に獲得した反射行動によって、お母さんのお腹の中にいるときからおっぱいを吸うことができます。しかし、まだ重力に逆らって手足を自由に動かすことはできません。
つまり、生後すぐには指しゃぶりはできません。
ただし、超音波を使った子宮内の観察により、赤ちゃんが胎内にいるときから指しゃぶりをしていることがわかっています。
2. 指しゃぶりが始まる
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生後2ヶ月~3ヶ月
新生児期を過ぎ、生後2ヶ月目に入ると、赤ちゃんの手の動きが活発になり、自分の意思で手を口まで持っていけるようになります。
そして、偶然口に触れた指をしゃぶったり吸ったりする行動が見られるようになります。つまり、赤ちゃんの指しゃぶりが始まるのは、生後2ヶ月~3ヶ月頃といえます。
生後2ヶ月~3ヶ月の時期に赤ちゃんが指しゃぶりや指吸いをするのは、ごく自然な反応であり、心身の健全な発育に不可欠です。したがって、指しゃぶりを無理にやめさせる必要はなく、むしろ積極的にさせることが望ましいといえます。
つまり、赤ちゃんが指しゃぶりをする理由は、生まれつき備わった生理的な機能の一つといえます。
3. 指しゃぶりは口や手指を発達させる
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生後4ヶ月~6ヶ月
生後4~6ヶ月になると、赤ちゃんは盛んに指やおもちゃを口の中に入れるようになります。これは、おっぱい以外のものが口の中に入る準備段階であると考えられています。
指をちゅぱちゅぱしゃぶったり吸ったりする行動は、手と目と口の協調運動につながり、赤ちゃんが「手が自分の体の一部である」ということを徐々に認識し始めるきっかけになります。
また、唇や舌は物を認識するための敏感なセンサーとして機能します。知覚・運動機能・視覚・触覚の発達において、指しゃぶりや指吸いは欠かせない重要な行動といえます。
4. 指しゃぶりは4歳の誕生日までOK
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3歳頃になると手先が器用になり、周囲の物に興味を持ち、おもちゃで遊ぶことができるようになるため、自然と指しゃぶりをやめる子どもが多くなります。
また、指しゃぶりは口腔機能の発達や手指の健全な成長に必要とされているため、3歳までは積極的にさせることが推奨されています。
したがって、4歳の誕生日を迎えるまでに指しゃぶりをやめることができれば、何の問題もないといえます。むしろ、それまでは自由にさせておくことが重要です。
赤ちゃんの口遊びと歯のケア|指しゃぶり・おもちゃ舐め・歯磨き習慣の重要性
1. お薦め「口遊び」に安全ガード付乳歯歯ブラシ
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生後6ヶ月以降
安全ガード付き乳歯用歯ブラシは、のどを突く心配がなく、安心して使用できます。対象年齢は生後6ヶ月以降です。
赤ちゃんにガード付き歯ブラシを持たせ、お母さんやお父さんが目の前で楽しそうに歯磨きをしてみましょう。それを見た赤ちゃんは、自然と歯磨きのまねを始めるようになります。赤ちゃんの口遊びとして、歯磨きのまねっこは最適です。
日常生活の中で歯磨きの動作を自然に取り入れることで、赤ちゃんは知らず知らずのうちに歯磨きの習慣を身につけていくはずです。
2. 仕上げ磨き
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父母相互の仕上げ磨き
赤ちゃんが口遊びとして歯磨きのまねっこをした後は、お母さんとお父さんが互いに仕上げ磨きをしてみてください。
それを見た赤ちゃんは、仕上げ磨きが当たり前のこととして自然に受け入れるようになります。
すると、赤ちゃん自身が進んで「仕上げ磨きをして」とおねだりするようになるはずです。
このような親子の何気ない幸せな時間の中で、歯磨き習慣が身につくのは、とても素晴らしいことではないでしょうか。
3. おもちゃ舐め
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積極的に
おもちゃを舐めるような口遊びも、指しゃぶりと同様に積極的にさせてあげましょう。ただし、安全で清潔なものを用意し、赤ちゃんに与えるようにしてください。
4. おしゃぶりは指しゃぶりの代わりになる?
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赤ちゃんの指にタコができたり、ふやけてカサカサ・ボロボロになってしまうことを心配して、指しゃぶりをやめさせ、おしゃぶりに切り替えようとするお母さんもいます。しかし、これが必ずしも適切な対応とは限りません。
おしゃぶりは、指しゃぶりと同じように赤ちゃんが安心感を得る手段の一つですが、必ずしも指しゃぶりの完全な代わりになるわけではありません。
おしゃぶりのメリット
✔ 衛生管理がしやすい(必要に応じて洗浄・消毒が可能)
✔ 指しゃぶりより卒業しやすい(親がコントロールしやすい)
✔ 乳児期の吸啜反射を満たし、寝かしつけに役立つ
おしゃぶりのデメリット
✖ 長期間使用すると歯並びに悪影響を及ぼす(特に3歳以降の使用は開咬や出っ歯の原因になることがある)
✖ おしゃぶりに依存してしまうことがある
✖ 舌や口周りの筋肉の発達に影響を与える可能性がある
結論
おしゃぶりは一時的な代替手段として活用できますが、3歳頃までには卒業することが望ましいです。また、指しゃぶりをやめさせる目的で無理におしゃぶりを使わせるのは逆効果になることもあります。指しゃぶりは赤ちゃんの成長や発育に不可欠な行動の一つだからです。
5. 指の吸いだこ対策
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アルコール消毒のやり過ぎはNG
赤ちゃんの指は、水道水と石鹸で洗うのが最も良い方法です。上手く洗えない場合は、お湯で温めたタオルで拭いてあげてもよいでしょう。
赤ちゃんの指の吸いだこの対策として、アルコール消毒をしているお母さんもいますが、アルコールの苦味によって指しゃぶりをやめてしまう赤ちゃんもいます。
通常より早く指しゃぶりをやめると、精神的に不安定になり、四六時中抱っこを求めてぐずったり、夜に寝付けず夜泣きをするなどの問題が起こりやすくなります。
指しゃぶりの主な理由(寂しさ・ストレス・習慣)
指しゃぶりは、以下のような理由で続くことがあります。
- 寂しさ・安心感を求める
- 親と離れている時間が長い
- 夜寝る前に安心したい
- ストレスや不安の発散
- 幼稚園・保育園の環境変化
- 叱られた後の自己慰め
- 習慣化によるもの
- 幼い頃から続けており、癖になっている
これらの理由を把握することで、適切な対応を取ることが可能です。
赤ちゃんと幼児の指しゃぶりの違い
- 赤ちゃんの指しゃぶり → 成長の一環として自然な行動。特に問題なし。
- 幼児の指しゃぶり → 3歳以降も続く場合、習慣化して歯並びに影響を及ぼす可能性がある。
特に4~5歳を過ぎても続く場合、何らかの心理的要因が関係していることが多く、対策が必要になります。
指しゃぶりを放置するとどうなる?
歯並びや噛み合わせへの影響
指しゃぶりを長期間続けると、以下のような歯並びの問題が発生する可能性があります。
- 開咬(前歯が閉じない)
- 上顎前突(出っ歯)
- 噛み合わせのズレ(交叉咬合)
実際の症例として、4歳以降も頻繁に指しゃぶりを続けた子どもの多くが開咬になり、矯正治療が必要となるケースが見られます。
指しゃぶりが4歳になっても治らないとオープンバイト(開咬)や上顎前突(出っ歯)の歯並びになります!
指しゃぶりが原因で出っ歯やオープンバイトになった場合でも、5歳くらいまでに指しゃぶりをやめられれば、自然に治る可能性があります。しかし、6歳を過ぎても指しゃぶりが続くと、小児矯正が必要になることがあります。。
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オープンバイト(開咬)
親指の腹の部分を上の前歯の裏側に常時押すように付けているため前歯が上下に開いてきます。

出っ歯(上顎前突)
指しゃぶりでオープンバイトの状態が長く続くと舌の使い方が不適正な(舌突出癖)になっていきます。
物を飲み込む時に舌を上下の前歯の間に差し込むようにしなければ、嚥下が出来ない癖が付きます。これにより、上顎前突が発生してきます。
オープンバイト(開咬)の症例
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オープンバイト(開咬)の症例1
4歳6ヶ月で指しゃぶりが止められない幼児です。乳前歯の間に隙間ができて、オープンバイトで僅かに上顎前突(出っ歯)になっています。
この時点で指しゃぶりが止められれば、オープンバイトや出っ歯は自然治癒する可能性が高いです。
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オープンバイト(開咬)の症例2
出っ歯でオープンバイトになった6歳の子供の前歯の写真です。指しゃぶりだけではなく、正しい舌の使い方が習得出来なかった為、前歯のすき間を舌が埋めるような悪習慣(舌突出癖)が身についてしまっています。
ここまで状態が酷くなると自然治癒は難しく、歯医者での矯正治療(MFT、プレオルソ、T4Kなど)が必要となります。
顎や顔の成長への影響
長期間の指しゃぶりは、顎の成長にも影響を与えます。
- 上顎が狭くなる
- 口元が前に突き出る(口呼吸の原因)
- 下顎の成長が妨げられる
結果として、将来的に矯正治療が必要になる可能性が高まります。
アデノイド肥大による口呼吸と指しゃぶり|歯並びや発音に及ぼすリスク
4~5歳をピークに、アデノイドは生理的に肥大します。この時期に鼻呼吸がしづらい状態が続き、さらに指しゃぶりを続けていると、口呼吸へ移行しやすい条件が重なります。
口呼吸になると、顎や顔の成長に悪影響を及ぼし、「アデノイド顔貌」と呼ばれる特徴的な顔つきになる可能性があります。
歯並びへの具体的な影響としては、上下の前歯がかみ合わない**オープンバイト(開咬)**や、**上顎前突(出っ歯)**になることが挙げられます。また、発音にも影響を及ぼし、サ行・タ行・チャ行・シャ行が聞き取りにくくなることがあります。
指の皮膚や爪の問題
- 指の皮膚が荒れる、タコができる
- 爪が変形する、または短く削れてしまう
特に、頻繁に指をしゃぶる子どもは皮膚炎になることもあるため注意が必要です。
心理的な影響(癖が残るリスク)
指しゃぶりが癖になると、大人になってもストレスを感じると無意識に指を口に入れてしまうことがあります。
指しゃぶりはいつまでにやめさせるべき?
自然にやめる子と続く子の違い
- 自然にやめる子 → 2~3歳頃に興味が他に移る
- 続く子 → 4歳以降も強い依存がある
専門家が推奨する卒業タイミング
歯科医や小児科医は、3歳~5歳までに指しゃぶりを卒業することを推奨しています。
やめさせるべき年齢の目安
4~5歳を過ぎても続く場合は、積極的な対策が必要です。
指しゃぶりをやめさせる方法
4歳で指しゃぶりする子の特徴
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指しゃぶりの程度を知る
- 指だこができ、指がふやけている。
- いつも口をポカンと開けて口で息をしている。(口呼吸が顕著)
- くちゃくちゃと音を立てて食べ、口の周りの筋肉に力を入れて飲み込む。(オトガイ部に梅干しの様なシワが出来て嚥下する。)
- 前歯の上下に隙間(オープンバイト)が出来たり、出っ歯の歯並びになってきた。
4歳で治らない原因
原因
周辺環境に適応出来ない
子供が幼稚園などの周辺環境にうまく適応出来ない。
原因
親や兄弟に対する欲求不満
両親や兄弟に対する欲求不満や様々な葛藤による精神的ストレスが要因として強く関与していると思われます。
従って、4歳以降で指しゃぶりが続いても、無理やり指しゃぶりをやめさせるのはNGです。
指しゃぶりをやめさせる方法
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STEP
口うるさく言わない
子供の気持ちを尊重し、「ほらまた指をしゃぶっている」「指しゃぶりをやめなさい」と口うるさく言い過ぎない。
STEP
絵本を読んであげる
写真の絵本「指しゃぶりやめられるかな」(三輪康子・わかば出版)を毎晩読んで聞かせる。
STEP
褒美にシール
「指しゃぶりをしなかった日」には褒めて、そのご褒美として1日1枚ずつシールを子供に渡してシール表に貼らせる。(台紙はカレンダー、便箋、ノート等を利用)
重要ポイント
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ポイント
子供の意思を確認
子供がはっきりと「やめたくない」と意思表示した時には、数ヶ月後に子供と話し合ってみます。やめた方が良い理由を子供のレベルで納得させることが必要だからです。
例えば、4歳以上の子供の指にマネキュアのような刺激物を塗って指しゃぶりを強制的やめさせようとしても、それは逆効果です。指をしゃぶるのは心理的不安を和らげようとする行動なので、お母さんのおっぱいを触りたがった、爪を噛むといった代替行動が起きるか、さらに指しゃぶりが激しくなってしまう恐れがあるからです。
ポイント
愛情不足と感じさせない
お母さんは、真剣に取り組み、あやふやな態度を子供に見せないことが重要です。また、子供の手を撫でながら今日の出来事を会話してみるなどスキンシップを図りながら、子供が努力している様子が認められれば沢山褒めてあげ、精神的な支えになってください。子供に愛情不足と感じさせないようにしましょう。
また、周りの人とコミュニケーションを取ったり、大好きな人と手を繋いでみるなども有効な方法でしょう。
歯科医院でのサポート(指しゃぶり矯正装置など)
- マウスピース矯正(プレオルソ)
- 専門医のアドバイス
指しゃぶり防止用マニキュアの是非
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苦いものを指に塗るのはNG
4歳以降に続くしぶとい指しゃぶりの原因は精神的要因が強いと前述しました。
指に苦いものを塗るマニキュアや便利グッツが様々販売されていますが、指しゃぶり防止目的で、こういったグッズは使用してはいけません。
精神的なストレスの緩和に努めるのが第1選択だからです。
こういったグッツを使うと子供は心理的に抑圧され、心の健全な成長に支障を来す危険性が示唆されています。
ただし、これらの商品は小学校高学年以上の子供が爪噛みを行っている場合や大人になっても指しゃぶりが止められない場合など、自分の意思で使うなら有効であると考えられます。
よくある質問(Q&A)
生後4ヶ月の乳児が、授乳以外は四六時中指しゃぶりをしています。ここまで指しゃぶりをするのは、愛情不足や育て方が原因なのか心配です。
「指しゃぶりは愛情不足が原因?」— 心配しなくても大丈夫です!
生後4ヶ月の赤ちゃんが授乳以外の時間に頻繁に指しゃぶりをするのは、ごく自然な成長過程の一部です。指しゃぶりは、口の感覚を通じて世界を知り、手と口の協調運動を発達させるための大切な行動です。そのため、愛情不足や育て方の問題ではありませんので、安心してください。
この時期の赤ちゃんは、本能的に指しゃぶりをすることで、安心感を得たり、眠りにつく準備をしたりしています。また、指や舌の動きを発達させることで、離乳食や発音の準備にもつながります。
もし指しゃぶりによる指の荒れが気になる場合は、清潔を保つためにこまめに手を拭くとよいでしょう。ほとんどの赤ちゃんは成長とともに指しゃぶりの頻度が減りますので、今は温かく見守ってあげることが大切です。
何かご不安があれば、お気軽にご相談ください!
4歳までに指しゃぶりをやめても、歯並びが悪くなっていたらどうすれば?
確かに、4歳までに指しゃぶりを卒業しても、その時点で歯並びに影響が出ている場合があります。しかし、この年齢であれば歯や顎の成長が続いているため、自然に改善する可能性も高いです。
例えば、指しゃぶりが原因で**開咬(前歯がかみ合わない)や上顎前突(出っ歯)**になっていたとしても、指しゃぶりをやめることで舌の位置や噛み合わせが徐々に修正されることがあります。また、顎の成長を利用して適切に誘導することで、大掛かりな矯正治療をせずに改善できるケースも少なくありません。
ただし、5歳以降も歯並びの乱れが残る場合は、小児矯正を検討することで、将来的に本格的な矯正が不要になる可能性もあります。お子さまの歯並びについて気になることがあれば、早めにご相談いただくことをおすすめします!
大人になっても指しゃぶりがやめられないのは異常?
指しゃぶりは、赤ちゃんや子どもに見られる自然な行動ですが、大人になっても続いている場合は、ストレスや不安を和らげるための無意識の癖であることが多いです。これは爪を噛む、貧乏ゆすりをする、髪の毛を触るといった無意識の行動と同じで、必ずしも精神的な異常を意味するわけではありません。
ただし、指しゃぶりを続けることで歯並びの乱れや噛み合わせの問題(出っ歯や開咬など)が生じることがあります。また、頻繁に指を口に入れることで口腔内の衛生状態が悪化し、虫歯や歯周病のリスクが高まることも考えられます。
もし指しゃぶりをやめたいとお考えなら、ストレスの原因を見直し、リラックスできる別の方法を試してみるのがおすすめです。例えば、ガムを噛む、ハンドグリップを握る、深呼吸をするなどの代替行動を取り入れると、徐々に指しゃぶりの回数が減ることがあります。
歯や噛み合わせに影響が出ている場合は、小児矯正と同様に大人向けの矯正治療で改善できるケースもありますので、お気軽にご相談ください。
爪を噛む癖と指しゃぶりには関係がある?
爪を噛む癖(咬爪症)と指しゃぶりは、どちらもストレス解消や安心感を得るための無意識の癖として現れることが多く、共通点があります。
関係性として考えられる点
- 幼児期の指しゃぶりが、成長とともに爪を噛む癖へ移行することがある
- どちらも不安や緊張を和らげるための自己安定行動(セルフソーシング)として行われる
- 長期間続くと、歯並びや噛み合わせ、顎関節に影響を及ぼす可能性がある
歯への影響
指しゃぶりと同様に、爪を噛む癖も前歯に負担をかけ、噛み合わせのズレ(開咬や上顎前突)を引き起こす可能性があります。また、爪を噛むことで歯のエナメル質が削れ、歯が欠けやすくなることもあります。
対策
もし爪を噛む癖が続いている場合は、ストレスの原因を見直し、ガムを噛む・ハンドグリップを握る・深呼吸をするなどの代替行動を取り入れるのが有効です。また、歯並びや噛み合わせに影響が出ている場合は、矯正治療を検討することも一つの方法です。
爪を噛む癖や指しゃぶりが気になる方は、お気軽にご相談ください!
大人になっても指しゃぶりがやめられない?その原因と対処法
大人の指しゃぶり
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大人の指しゃぶりは、過度なストレスや将来に対する不安などの心理的要因によるものと考えられています。
もちろん、人前ではなく一人でいるときに行うことが多いですが、何度もやめようと試みても、指に苦いマニキュアやテープを貼っても我慢できずに繰り返してしまう方もいます。このように、指しゃぶりをやめられない大人も少なくありません。
つまり、指しゃぶりは自分の不安な気持ちを抑える精神安定剤のような役割を果たしているといえます。
大人の指しゃぶりは、歯科の治療範囲外であるため、適切なアドバイスを行うことは難しいですが、「やめたいのにやめられない」と悩んでいる場合は、心療内科に相談してみるのも一つの方法です。
成長期の指しゃぶりは危険?歯並びへの影響と大人の場合の違い
上顎骨の成長に遅れて、下顎骨の急激な成長が起こります。下顎骨の成長時期は、女子では9~15歳、男子では9~18歳頃とされています。この時期を過ぎると、骨格の成長は止まります。
骨の成長が盛んな時期に、外部から持続的な力が加わると、歯並びに影響を及ぼしやすくなります。つまり、成長期に長時間指しゃぶりを続けると、出っ歯やオープンバイト(開咬)になる可能性が高いといえます。
しかし、成長期を過ぎると骨の成長が止まり、硬くなるため、指しゃぶりによる歯並びのさらなる悪化は起こりにくいと考えてよいでしょう。
また、大人の指しゃぶりは、夜一人でいるときに、せいぜい1時間ほど行う程度のことが多いため、歯並びへの影響は極めて軽微です。
江戸川区篠崎で指しゃぶりによる歯並びの影響が心配な方へ|小児矯正のご相談は当院へ
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お子さまの指しゃぶりが長引いていませんか?江戸川区篠崎の当歯科では、指しゃぶりによる歯並びや噛み合わせの影響を防ぐため、小児矯正のご相談を受け付けています。
4歳を過ぎても指しゃぶりが続くと、開咬や出っ歯などの原因になることがあります。当院では、お子さまの成長に合わせた矯正治療や予防策をご提案し、無理なく指しゃぶりの卒業をサポートします。
「まだ様子を見ていいの?」とお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
【動画】指しゃぶりや指吸いを止めさせる方法
筆者・院長

深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。