- 1. 虫歯感受性を調べる唾液検査:サリバテスト
- 1.1. 🦷 虫歯感受性の検査とは
- 1.2. 🧪 サリバテストの手順と検査項目
- 1.2.1. 1. ミュータンス菌数の測定
- 1.2.2. 2. ラクトバチラス菌数の測定
- 1.2.3. 3. 唾液の緩衝能の測定
- 1.2.4. 4. 唾液の量と質の測定
- 1.3. ⚠️ サリバテストを受ける時の注意事項
- 2. サリバテストでわかる虫歯リスク|ミュータンス菌とラクトバチラス菌の評価
- 2.1. 🧪 ミュータンス菌数とラクトバチラス菌数の判定
- 2.2. 🧩 カリエスリスクレーダーチャートによるリスクの可視化
- 2.2.1. カリエスリスクレーダーチャートとは
- 2.3. 📝 カリエスリスクの8つの評価項目
- 2.4. 📉 食事回数と臨界pHの関係
- 2.4.1. 臨界pHとは?
- 2.4.2. 食事回数が多いと虫歯リスクが上がる理由
- 2.4.3. 再石灰化を促進する方法
- 3. サリバテストの費用
- 3.1. 自費治療
- 4. サリバテストの検査結果をもとに虫歯予防法の提案
- 4.1. 🏠 セルフケアでできる虫歯予防
- 4.1.1. 1. フッ素を使う
- 4.1.2. 2. キシリトールを取り入れる
- 4.1.3. 3. リカルデントを活用する
- 4.1.4. 4. 次亜塩素酸水でうがいをする
- 4.2. 🏥 プロフェッショナルケアで行う虫歯予防
- 4.2.1. 1. エアフローでバイオフィルムを除去
- 4.2.2. 2. 歯石取り(スケーリング)を行う
- 4.2.3. 3. 3DSセラピー(デンタル・ドラッグ・デリバリー・システム)を行う
- 4.2.4. 4. PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)を受ける
- 5. 江戸川区篠崎で、あなたのお口の健康をサポート!
- 6. 【動画】ステイン着色汚れをクリーニングするエアフロー
- 7. 筆者・院長

お口の健康は、体全体の健康にもつながっています。
「唾液検査(サリバテスト)」は、ほんの数分で唾液の状態を調べ、虫歯や歯周病、さらには口腔内の清潔度やリスクをチェックできる簡単な検査です。
痛みもなく、リラックスして受けられるので、初めての方にも安心。
自分自身のお口の状態を知ることで、予防ケアの第一歩を踏み出してみませんか?
虫歯感受性を調べる唾液検査:サリバテスト
🦷 虫歯感受性の検査とは
- サリバテストは、唾液を採取して虫歯のリスクを調べる検査です。
- ミュータンス菌やラクトバチラス菌などの菌数をチェックします。
- 歯周病菌の検査(PCR検査)もありますが、保険適用外で高額なため、一般的には虫歯感受性検査を指します。
- 個人ごとに虫歯リスク(カリエスリスク)を判定し、最適な対策を立てることができます。

🧪 サリバテストの手順と検査項目
1. ミュータンス菌数の測定
- パラフィンワックスを1分間噛み、唾液を採取。
- 舌からミュータンス菌をストリップスに付着。
- 糸ようじで採取した歯垢も別のストリップスに付着。
- 37℃の培養器で48時間培養し、コロニー量を判定。
2. ラクトバチラス菌数の測定
- 採取した唾液をラクトバチラス菌用の培地に塗布。
- 37℃の培養器で96時間培養し、コロニー量を判定。
3. 唾液の緩衝能の測定
- 唾液緩衝能用ストリップに唾液を1滴載せ、5分後に色変化を確認。
- 唾液が酸性を中和する力を評価します。
4. 唾液の量と質の測定
- 5分間パラフィンワックスを噛み続け、唾液を吐き出して総量を計測。
- 「さらさら唾液(漿液性)」が多い方が、洗浄・自浄作用に優れます。
⚠️ サリバテストを受ける時の注意事項
- 検査1時間前から、飲食・喫煙・歯磨きは控えてください。
- アルコール入りの洗口液は検査12時間前から使用禁止。
- 検査直前の運動は避けましょう(唾液分泌が減るため)。
- 服薬中の方は、必ずスタッフへ申し出てください。
サリバテストでわかる虫歯リスク|ミュータンス菌とラクトバチラス菌の評価
🧪 ミュータンス菌数とラクトバチラス菌数の判定
- 唾液を採取して培養し、ミュータンス菌とラクトバチラス菌の数を測定。
- 結果は4段階で評価されます。

🧩 カリエスリスクレーダーチャートによるリスクの可視化
カリエスリスクレーダーチャートとは
- カリエスリスクを8つの項目で総合評価し、レーダーチャートに可視化。
- 緑で囲まれた面積が小さいほど、虫歯リスクが高いと判定されます。

📝 カリエスリスクの8つの評価項目
- 唾液の緩衝能
酸性化した口腔内を中和する力を測定。 - ミュータンス菌の数
虫歯の発症に深く関わる細菌数を評価。 - ラクトバチラス菌の数
虫歯の進行に関与する細菌数を評価。 - 1日の飲食回数
回数が多いほど、虫歯リスクは高まります。 - プラークの蓄積量
プラークが多いほど、リスクが上昇。 - フッ素の使用状況
フッ素入り歯磨き粉の使用や歯科でのフッ素塗布によりリスクを低減。 - 虫歯の経験(DMFT)
過去の虫歯本数が多いほど、今後のリスクも高まります。 - 唾液の量と質
「さらさら唾液」が多いほど、虫歯に対する防御力が高まります。
📉 食事回数と臨界pHの関係
臨界pHとは?
- 臨界pHは、歯質からカルシウムやリン酸が溶け出し始める境界のpH値です。
- 大人のエナメル質では約pH5.5、
乳歯や未成熟な歯ではpH5.7~6.2程度とされています。

食事回数が多いと虫歯リスクが上がる理由
- 食事後、口内は細菌が産生する酸により急激に酸性化(脱灰)。
- 約30~40分後、唾液の働きで中和され、カルシウムやリンが歯に戻る(再石灰化)。
- 食事の回数が増えると、酸性時間が長くなり、虫歯リスクが高まります。
再石灰化を促進する方法
- フッ素やキシリトールを使用することで、再石灰化を助けることができます。
サリバテストの費用
自費治療
保険適用外です。
項目 | 価格(税抜き) |
---|---|
サリバテスト | 検査料 3,000円 |
サリバテストの検査結果をもとに虫歯予防法の提案
🏠 セルフケアでできる虫歯予防
1. フッ素を使う
- フッ素入り歯磨き粉やフッ素入り洗口剤(例:ミラノール顆粒、レノビーゴ)を使用。
- 再石灰化を促進し、虫歯菌の増殖を抑えます。
2. キシリトールを取り入れる
- キシリトールガムを噛んだり、キシリトール入り歯磨き粉を使用。
- ミュータンス菌の増殖を抑制する効果があります。
3. リカルデントを活用する
- リカルデント入りガムや、リカルデント成分を含むMIペーストを使用。
- 歯の再石灰化を促進し、虫歯リスクを下げます。
4. 次亜塩素酸水でうがいをする
- バイオフィルムを破壊する効果を持つポイックウォーター(次亜塩素酸水)を使用。
- 虫歯菌やバイオフィルムに対抗します。
🏥 プロフェッショナルケアで行う虫歯予防
1. エアフローでバイオフィルムを除去
- グリシン微粒子を歯面に吹き付けて、バイオフィルムを破壊するクリーニング法です。
2. 歯石取り(スケーリング)を行う
- 歯茎の中に付着している見えない歯石も除去。
- 口腔内の細菌数を減らし、清潔な環境を作ります。
3. 3DSセラピー(デンタル・ドラッグ・デリバリー・システム)を行う
- 専用マウスピースに高濃度グルコン酸クロルヘキシジンを入れて殺菌。
- 虫歯菌への直接アプローチが可能です。
4. PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)を受ける
- 専用器具を使った歯科衛生士による歯面清掃。
- セルフケアでは落としきれないプラークやバイオフィルムを徹底除去します。
江戸川区篠崎で、あなたのお口の健康をサポート!

当院では、虫歯や歯周病のリスクを簡単にチェックできる「唾液検査(サリバテスト)」を導入しています。
ほんの数分で、お口の中の状態や隠れたリスクが見えてきます。痛みもなく、リラックスして受けられる検査なので、初めての方も安心です。
ご自身に合った予防ケアを一緒に考え、健康な歯を守るお手伝いをいたします。
まずはお気軽にご相談ください!
【動画】ステイン着色汚れをクリーニングするエアフロー
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。