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歯を失ったとき、多くの方が悩むのが「入れ歯」と「インプラント」のどちらを選ぶべきかという問題です。

「インプラントは高額だけど、本当にその価値はあるの?」
「入れ歯は噛みにくいって聞くけど本当?」
「自分にはどちらが向いているの?」

このような疑問をお持ちの方は少なくありません。

実は、どちらが優れているという単純な話ではなく、年齢・お口の状態・全身の健康状態・生活スタイル・ご予算によって最適な治療法は異なります。

この記事では、入れ歯とインプラントの違いを分かりやすく比較し、それぞれのメリット・デメリットや選び方について詳しく解説します。

まずは結論です。

入れ歯がおすすめの方

保険適用の入れ歯
保険適用の入れ歯
保険適用の入れ歯の装着
保険適用の入れ歯の装着
  • 手術を受けたくない
  • 費用をできるだけ抑えたい
  • 持病があり外科処置に不安がある
  • 比較的短期間で治療を終えたい
  • 高齢で身体への負担を少なくしたい

インプラントがおすすめの方

インプラント
インプラント
  • 自分の歯のようにしっかり噛みたい
  • 見た目を重視したい
  • 周囲の健康な歯を削りたくない
  • 長期間快適に使用したい
  • 食事や会話を自然に楽しみたい

両者の最大の違いは「歯を支える方法」です。

入れ歯は歯ぐきの上に乗せて使用する取り外し式の装置です。部分入れ歯では残っている歯にバネを掛けて固定し、総入れ歯では歯ぐきへの吸着力を利用します。

一方、インプラントは顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を固定する治療です。骨としっかり結合するため、天然歯に近い噛み心地を再現できます。

入れ歯のメリット・デメリット

メリット

手術が不要

身体への負担が少なく、高齢の方や持病のある方でも治療を受けやすい方法です。

保険診療に対応できる

保険適用であれば比較的安価に治療できます。

治療期間が短い

型取りから完成まで数週間程度で装着できることが多く、早く歯を補いたい方に適しています。

修理や調整がしやすい

歯ぐきの変化に合わせて調整や修理ができるため、長期間使用できます。

デメリット

保険適用の部分入れ歯
保険適用の部分入れ歯
  • 装着時に違和感を覚えることがある
  • 食事中にズレたり外れたりすることがある
  • 噛む力が天然歯より弱い
  • 金属のバネが見える場合がある
  • 長期間使用すると顎の骨が痩せやすい

インプラントのメリット・デメリット

メリット

天然歯に近い噛み心地

骨に固定されるため、硬い食べ物でもしっかり噛めます。

見た目が自然

セラミックなどを使用することで天然歯と見分けがつかないほど自然に仕上がります。

健康な歯を削らない

ブリッジのように隣の歯を削る必要がありません。

骨が痩せにくい

噛む力が骨に伝わるため、顎の骨の吸収を抑える効果が期待できます。

デメリット

  • 外科手術が必要
  • 保険適用外で費用が高額
  • 治療期間が数か月かかる
  • 定期的なメンテナンスが必要
  • 骨量や全身状態によっては適応できない場合がある
比較項目入れ歯インプラント
費用保険適用可能で安価自由診療で高額
噛む力天然歯の30~40%程度天然歯に近い
見た目保険では金属が見えることも非常に自然
違和感慣れるまで時間が必要ほとんどない
治療期間数週間~1か月程度3~12か月程度
手術不要必要
寿命5~10年程度適切な管理で10~20年以上

入れ歯は初期費用を抑えられる一方で、数年ごとに調整や作り直しが必要になる場合があります。

インプラントは初期費用こそ高額ですが、適切なメンテナンスを継続することで長期間快適に使用できる可能性があります。

また、インプラント治療は医療費控除の対象となるため、確定申告により税金の還付を受けられる場合があります。

「骨が足りないのでインプラントはできません」と言われた経験がある方もいらっしゃるかもしれません。

しかし現在では、

などの骨造成術により、インプラント治療が可能になるケースも少なくありません。

CTによる精密検査を行うことで、安全性や適応を詳しく判断できます。

すべての歯をインプラントにする必要はありません。

例えば総入れ歯の方では、下顎に2~4本程度のインプラントを埋入し、その上に入れ歯を固定するインプラントオーバーデンチャーという治療法があります。

この方法では、

  • 入れ歯が外れにくい
  • よく噛める
  • 費用を抑えられる
  • 清掃もしやすい

という多くのメリットがあります。

入れ歯からインプラントに移行する流れ

入れ歯を使用中の方が「もっとしっかり噛みたい」「見た目を良くしたい」と感じたとき、インプラントへの移行が検討されます。以下のようなステップで治療が進みます:

下顎6番・7番が欠損し、現在は入れ歯で対応している部位。長期的な咀嚼機能の回復を目的に、インプラント治療への移行が検討されるケース。欠損部には骨量や粘膜の状態を確認し、適切な埋入位置を診断していく。
下顎6番・7番が欠損し、現在は入れ歯で対応している部位。長期的な咀嚼機能の回復を目的に、インプラント治療への移行が検討されるケース。欠損部には骨量や粘膜の状態を確認し、適切な埋入位置を診断していく。
下顎6番・7番欠損部に2本のインプラントを適切な位置・深度で埋入した術中所見。骨量・骨質を評価し、隣在歯との距離や咬合力の分散を考慮した上で並列配置を行っている。
下顎6番・7番欠損部に2本のインプラントを適切な位置・深度で埋入した術中所見。骨量・骨質を評価し、隣在歯との距離や咬合力の分散を考慮した上で並列配置を行っている。
下顎6番・7番部のインプラント一次手術後の縫合所見。インプラント体を完全に粘膜下に埋入し、創部を安定させるために緊密な縫合を行っている。治癒を待ち、適切な骨結合が得られた段階で二次オペ(ヒーリングアバットメント装着)を予定。
下顎6番・7番部のインプラント一次手術後の縫合所見。インプラント体を完全に粘膜下に埋入し、創部を安定させるために緊密な縫合を行っている。治癒を待ち、適切な骨結合が得られた段階で二次オペ(ヒーリングアバットメント装着)を予定。

治療法を選ぶ際には、

  • 何を一番重視するのか
  • 将来どのような生活を送りたいのか

を考えることが大切です。

例えば、

「費用を抑えたい」
「手術は避けたい」

という方には入れ歯が適しています。

一方、

「好きなものをしっかり噛みたい」
「見た目を自然にしたい」
「長期間快適に使いたい」

という方にはインプラントが適している場合があります。

年齢だけで判断するのではなく、お口の状態や全身の健康状態も含めて総合的に判断することが重要です。

入れ歯とインプラントには、それぞれ異なる特徴があります。

  • 費用や身体への負担を抑えたい方には入れ歯
  • 噛み心地や見た目、長期的な快適性を重視する方にはインプラント
  • 費用と機能のバランスを重視する方にはインプラントオーバーデンチャーという選択肢もあります。

大切なのは、「どちらが優れているか」ではなく、「あなたに合った治療法は何か」という視点です。

歯を失ったまま放置すると、周囲の歯や噛み合わせにも影響を及ぼす可能性があります。気になる症状がある方は、早めに歯科医院で相談し、ご自身に最適な治療法を見つけましょう。

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インプラントは優れた治療法ですが、すべての患者さんに最適とは限りません。

当院では、まず患者さんのお口の状態や全身の健康状態を詳しく診査し、ご希望やライフスタイル、ご予算も十分にお伺いしたうえで、入れ歯・ブリッジ・インプラントそれぞれのメリットとデメリットを丁寧にご説明しています。

無理にインプラントをおすすめすることはなく、「患者さんにとって最も適した治療法」を一緒に考え、ご納得いただいたうえで治療を進めています。


い。実際の治療事例や費用についても詳しくご説明いたします。無料カウンセリングでは、患者さまの疑問に丁寧にお答えし、不安を解消することをお約束します。

【動画】奥歯を抜歯したまま放置すると?

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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