目次

アデノイド顔貌の定義

アデノイド顔貌とは、口呼吸が習慣化することで顎や顔の成長に影響を及ぼし、特有の顔つきになる状態を指します。主な特徴として、

口呼吸が習慣化
  • 顎が後退している(下顎後退)
  • 口元が突出している(口ゴボ)
  • 二重顎になりやすい
  • 鼻が低く、顔全体が平坦に見える
  • 唇が厚く、口が閉じにくい
    といった点が挙げられます。

この顔貌は、幼少期からの口呼吸やアデノイド肥大によって発生し、成長とともに固定化されていきます。

口呼吸とアデノイド顔貌の関係

アデノイド顔貌の最大の原因の一つが口呼吸です。通常、人間は鼻呼吸をすることで正しい顔や顎の成長を促しますが、口呼吸が習慣化すると次のような悪影響を及ぼします。

  • 舌の位置が下がる → 正しい顎の成長が阻害される
  • 口周りの筋肉が発達しにくい → 唇が閉じにくくなり、口がぽかんと開いた状態が続く
  • 顎の発育が不十分になる → 下顎が後退し、顔全体が平坦になる

また、口呼吸は口腔内を乾燥させ、虫歯や歯周病、口臭の原因にもなります。アデノイド顔貌は見た目だけでなく、健康にも悪影響を及ぼすため、早期の改善が重要です。

アデノイド肥大から口呼吸になるメカニズム

mechanism

アデノイド肥大

アデノイドは鼻の奥にあるリンパ組織ですが、5歳をピークに生理的に肥大します。これをアデノイド肥大と言います。

アデノイド肥大

mechanism

口呼吸

アデノイドが肥大すると気道が狭くなり鼻で呼吸しづらくなります。そのような時に細菌やウイルス感染が起こるとさらにアデノイドが肥大し気道抵抗が低い口呼吸になってしまいます。

口呼吸

mechanism

舌突出癖

そのまま口呼吸が続くと唇の筋肉が緩み、口腔悪習癖(舌突出癖、異常嚥下癖)が引き起こされ、お口ポカンのロングフェイス(面長の顔)を作ります。この様な顔のことをアデノイド顔貌と呼びます。

舌突出癖

mechanism

指しゃぶり

口呼吸が起こる原因は、アデノイド肥大ばかりではありません。鼻が詰まるアレルギー性鼻炎など様々な要因や指しゃぶりなども引き金になり、同様の顔になることもあり、これらも含めてアデノイド顔貌と言います。

指しゃぶり

アデノイド(咽頭扁桃)の役割と肥大の影響

アデノイド(咽頭扁桃)は、鼻の奥(上咽頭)にあるリンパ組織で、免疫機能を担っています。特に幼少期にはウイルスや細菌から体を守る役割を果たしますが、次のような影響でアデノイドが肥大すると問題が生じます。

  • 鼻呼吸がしにくくなる → 口呼吸が習慣化
  • 睡眠時無呼吸症候群のリスク増大 → 成長や集中力に悪影響
  • 中耳炎を引き起こしやすい → 耳の疾患にもつながる

アデノイド肥大は成長とともに縮小することが多いですが、肥大が続く場合は医療的な介入(アデノイド切除手術など)が検討されます。

アデノイド顔貌と遺伝の関係

アデノイド顔貌は遺伝によるものなのか?と気になる人も多いですが、遺伝的な要因と環境的な要因が複合的に関係しています。

  • 骨格の遺伝 → 親が下顎後退の骨格を持っていると、子供も影響を受けやすい
  • 口呼吸の習慣 → 家族内で口呼吸が当たり前になっていると、子供も無意識に口呼吸になりやすい
  • 咬み合わせの遺伝 → 歯並びや顎の発育にも遺伝が関係する

ただし、遺伝よりも生活習慣の影響が大きいため、幼少期から正しい呼吸法や姿勢を意識することで、アデノイド顔貌のリスクを低減することが可能です。

1.2 アデノイド顔貌の特徴とセルフチェック方法

典型的な顔の特徴(横顔・正面)

アデノイド顔貌の特徴は、顔の骨格や筋肉の発達に影響を及ぼし、特有の顔つきになります。

横顔の特徴
  • 顎が後退している(下顎後退) → フェイスラインがぼやけ、首との境目が分かりにくくなる
  • 鼻が低く見える → 骨格の成長バランスの影響で、相対的に鼻が小さく見える
  • 口元が前に突出(口ゴボ) → 唇が前に出ているため、Eライン(鼻先・顎先を結ぶ線)からはみ出る

口呼吸のまま大人になっていくと下顎骨に付着する筋肉の成長が阻害され、同時に顎骨の成長も十分に行われないまま、下顎骨は小さく後退した形態・ドリコフェイシャルになってしまいます。

ドリコフェイシャルの傾向は人種間でも異なり、欧米人よりも日本人の方がこの傾向が強く、遺伝が関与する場合も考えられます。

正面から見た特徴
  • 顔全体が縦に長く、平坦に見える → 顎の発達不足により、面長で鼻が上を向いているアップノーズで、口呼吸により口輪筋(口を閉じる筋肉)が緩み、顔全体が下に引っ張られた様なだらしない顔貌になる
  • 口がぽかんと開いていることが多い → 唇の筋力が弱く、無意識に開いてしまう
  • 目の下にクマができやすい → 鼻詰まりによる酸素不足や睡眠障害が関係する

体の特徴(姿勢・呼吸パターン)

アデノイド顔貌の人は、顔つきだけでなく、姿勢や呼吸にも特徴的な傾向が見られます。

姿勢の特徴

  • 猫背になりやすい → 口呼吸の影響で首が前に出るクセがつき、全体的に猫背の姿勢になりやすい
  • 肩が内側に巻き込む(巻き肩) → 首の位置が前方へずれることで、肩も内側に入る

呼吸パターンの特徴

  • 鼻呼吸ができず、口呼吸が習慣化 → 鼻の通りが悪いため、無意識に口で呼吸する
  • 睡眠時にいびきをかきやすい → アデノイド肥大による気道の狭窄が原因
  • 食事中にクチャクチャ音を立てやすい → 口周りの筋肉が弱いため、口を閉じたまま咀嚼するのが難しい

チェックリストで簡単セルフ診断

自分やお子さんがアデノイド顔貌かどうか、以下のチェックリストで簡単にセルフ診断してみましょう。

顔の特徴
☐ 顎が小さく、顔が平坦に見える
☐ 口が前に突き出している(口ゴボ)
☐ 横顔のEライン(鼻先・顎先を結ぶ線)から口元がはみ出る
☐ 二重顎になりやすい

口周りの特徴
☐ 口を閉じるのが苦手、または口が開きやすい
☐ 唇の力が弱く、無意識にぽかんと口を開けている
☐ 食事中にクチャクチャと音を立ててしまう

呼吸・睡眠の特徴
☐ 口呼吸が習慣化している
☐ 寝ている間にいびきをかく
☐ 目の下にクマができやすい

姿勢の特徴
☐ 猫背になりやすい
☐ 頭が前に突き出ている(ストレートネック気味)
☐ 肩が内側に巻き込んでいる

診断結果:
5個以上当てはまる場合 → アデノイド顔貌の可能性が高い
3~4個当てはまる場合 → 口呼吸や姿勢の習慣を見直すことで予防が可能
2個以下の場合 → 現時点では問題は少ないが、正しい姿勢と鼻呼吸を意識するとよい

大人と子供で異なる症状の現れ方

アデノイド顔貌は、幼少期からの習慣によって形成されますが、大人と子供では症状の出方に違いがあります。

子供の特徴

  • 鼻詰まりがひどく、口呼吸が習慣化
  • 口を閉じる筋力が弱く、ぽかんと開いていることが多い
  • 咬み合わせが悪く、歯並びの乱れが目立つ

大人の特徴

  • すでに顔の骨格が完成しており、下顎後退や口ゴボが固定化
  • 二重顎や顔のたるみとして目立ちやすい
  • いびきや睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まる

大人になってからでも改善は可能ですが、矯正治療や筋トレ、手術など、より積極的な治療が必要になることが多いです。

口ゴボ・受け口との違いとは?

アデノイド顔貌は、見た目が「口ゴボ」や「受け口」と似ているため混同されることがあります。

口ゴボ
口ゴボ横顔

口ゴボという医学用語はありませんが、一般的に出っ歯の事を指して口ゴボと呼んでいるようです。

出っ歯でも上顎骨のみが出ている場合と上下顎両方とも出ている両顎前突があります。

特に、出っ歯の中で下顎の成長が不十分で後退している場合をアデノイド顔貌と呼んでいます。

矯正治療を行うに当たり、下顎骨が正常な口ゴボの方がアデノイド顔貌よりも術後の審美的回復は、より満足したものになります。

アデノイド顔貌口ゴボ受け口(反対咬合)
主な原因口呼吸・アデノイド肥大骨格的な問題・歯並びの乱れ下顎の過成長・上顎の発育不足
横顔の特徴下顎が後退し、口元が出る口元全体が突出している下顎が前に出ている
正面からの特徴顎が小さく、顔が平坦唇が分厚く、鼻の下が長いかみ合わせが反対になっている
治療法矯正・筋機能トレーニング・手術矯正・外科的手術矯正・外科的手術

ポイント:

  • アデノイド顔貌は「口ゴボ」と似ているが、根本原因は口呼吸にある
  • 受け口(反対咬合)はアデノイド顔貌とは異なり、下顎が前に出ている状態
  • それぞれの状態によって治療法が異なるため、専門医の診断が必要

1.3 アデノイド顔貌の原因

鼻詰まりと口呼吸が引き起こす顔の変化

アデノイド顔貌の主な原因の一つが、慢性的な鼻詰まりによる口呼吸です。鼻呼吸ができず口呼吸が続くと、次のような顔の変化が起こります。

鼻詰まりと口呼吸
  • 顎が十分に発達しない → 舌が上顎に適切に当たらず、下顎の成長が阻害される
  • 上顎が狭くなる(V字型歯列) → 口の中の空間が狭くなり、歯並びが悪化
  • 下顎が後退する(下顎後退症) → 顎の位置が通常よりも後ろになり、二重顎になりやすい
  • 口元が突出(口ゴボ) → 唇周りの筋肉がうまく発達せず、口が閉じにくい

なぜ鼻詰まりが起こるのか?
鼻詰まりの原因として、以下のようなものが挙げられます。

  • アレルギー性鼻炎(花粉症やハウスダスト)
  • 副鼻腔炎(蓄膿症)
  • 鼻中隔湾曲症(鼻の骨のゆがみ)
  • アデノイド肥大

これらの状態が長引くと、自然と口呼吸の習慣がつき、アデノイド顔貌の形成につながります。

アデノイド肥大の影響

アデノイド(咽頭扁桃) は鼻の奥にあるリンパ組織で、免疫機能を持っています。特に幼少期には外部の病原菌と戦うために大きくなりますが、異常に肥大すると以下の影響を及ぼします。

  • 鼻呼吸がしづらくなる → 口呼吸が習慣化
  • いびきや無呼吸症候群のリスク → 睡眠の質が低下し、発育に影響
  • 中耳炎を引き起こしやすい → 耳の感染症が慢性化

アデノイド肥大の影響で口呼吸が続くと、アデノイド顔貌の典型的な特徴が形成されます。特に成長期の子供では、顔の骨格の発達に大きな影響を与えるため、早期の診断と治療が重要です。

幼少期の生活習慣(指しゃぶり・姿勢)

幼少期の生活習慣もアデノイド顔貌の発症に大きく関わります。

指しゃぶり

指しゃぶりの影響

  • 長期間の指しゃぶりは、上顎の成長を妨げ、歯並びを乱す
  • 出っ歯(上顎前突)やオープンバイト(上下の歯が噛み合わない状態)を引き起こす

姿勢の影響

  • 猫背が口呼吸を助長 → 頭が前に出ることで、下顎が後退しやすくなる
  • ストレートネック → 首が前に突き出ることで、顎の発達に影響

食事の影響

  • 柔らかい食べ物ばかり食べると、顎の筋肉が発達しにくくなる
  • 噛む回数が少ないと、口周りの筋力低下につながる

これらの生活習慣を改善することで、アデノイド顔貌の進行を抑えることができます。

遺伝的要因はあるのか?

アデノイド顔貌は生活習慣の影響が大きいとされていますが、ある程度の遺伝的要因も関与します。

  • 親が下顎後退の骨格を持っていると、子供も影響を受けやすい
  • 鼻の形や顎の発達しやすさは遺伝の影響を受ける
  • 家族内で口呼吸の習慣があると、子供も同じ癖がつきやすい

ただし、遺伝だけではなく、環境要因(口呼吸や姿勢の癖)を改善することで、アデノイド顔貌の発症を防ぐことが可能です。

咬み合わせ・歯並びとの関係

アデノイド顔貌の人は、歯並びや咬み合わせにも特有の問題を抱えていることが多いです。

典型的な歯並びの特徴

  • 上顎前突(出っ歯) → 口呼吸の影響で上顎が前に出る
  • オープンバイト(開咬) → 前歯が噛み合わず、すき間ができる
  • クロスバイト(交叉咬合) → 上下の歯が正しく噛み合わない

なぜアデノイド顔貌は歯並びが悪くなるのか?

  • 口呼吸による舌の位置の問題 → 舌が下に落ちると、上顎が発達せず狭くなる
  • 頬や唇の筋力が弱い → 口元のバランスが崩れ、歯並びが乱れる
  • 下顎が後退し、噛み合わせのズレが起こる

このため、矯正治療を行う際には、単に歯並びを整えるだけでなく、呼吸の改善や口腔周囲筋のトレーニングも併用することが重要です。


まとめ

アデノイド顔貌は単なる見た目の問題ではなく、鼻詰まりや口呼吸、アデノイド肥大、幼少期の生活習慣、遺伝、歯並びの問題が複雑に関係しています。特に、成長期の子供のうちに適切なケアを行うことで、顔の成長を正しい方向に導くことができます。

早めの対策が重要!

  • 鼻詰まりを改善し、鼻呼吸を習慣づける
  • 姿勢を意識し、正しい頭・顎の位置を保つ
  • 指しゃぶりや柔らかい食事を減らし、口周りの筋力を鍛える
  • 必要に応じて歯科矯正やアデノイド切除手術を検討する

アデノイド顔貌の原因を理解し、適切な対策をとることで、健康的な顔の成長と機能の向上が期待できます。

1.4 アデノイド顔貌の影響(デメリット)

アデノイド顔貌は見た目の問題だけでなく、成長・健康・心理面にさまざまな悪影響を及ぼします。ここでは、具体的なデメリットを詳しく解説します。

顔の成長への影響

アデノイド顔貌は、成長期の顔の骨格形成に大きな影響を与えます。

顎の発育不良

  • 下顎が後退し、顎のラインがぼやける(フェイスラインの不明瞭化)
  • 上顎が適切に発達せず、歯列が狭くなる(狭窄歯列)
  • 頬の筋肉が発達せず、顔が平坦に見える

鼻の形にも影響

  • 口呼吸による影響で、鼻の発育が遅れ、低くなる傾向がある
  • 鼻腔が狭くなることで、さらに鼻詰まりが悪化する悪循環に陥る

成長後に治療が困難になる

  • 骨格が完成してしまうと、矯正治療だけでは改善が難しく、外科手術が必要になることもある

歯並びの悪化と矯正治療の難易度

アデノイド顔貌の人は、歯並びや噛み合わせに問題を抱えていることが多く、矯正治療の難易度も上がります。

アデノイド顔貌の歯並びは出っ歯や開咬(オープンバイト)になり易い。

アデノイド顔貌の正面 歯並びは出っ歯
アデノイド顔貌の正面 歯並びは出っ歯

アデノイド顔貌の口腔内です。出っ歯で、前歯の間に隙間が出来た悪い歯並びです。歯列は狭くV 字型になって、犬歯の萌出スペースが不足しています。

矯正治療しないで成長し大人になるとさらに酷い出っ歯でガタガタの乱杭歯になるでしょう。

同症例の側面
同症例の側面

矢印は歯茎の中に埋まった犬歯(永久歯)の先端部を示しています。萌出するスペースが不足し、犬歯の幅の半分ほどしかありません。このままでは確実に八重歯なってしまいます。

これは、口呼吸のため十分に顎骨が成長出来ずにV字型の狭いアーチになっているからです。

よくある歯並びの問題

  • 上顎前突(出っ歯) → 上の前歯が前方に突出
  • 開咬(オープンバイト) → 上下の歯が噛み合わず、前歯にすき間ができる
  • 叢生(ガタガタの歯並び) → 顎が狭いため、歯が重なりやすい
  • 交叉咬合(クロスバイト) → 上下の歯が適切に噛み合わない

矯正治療の難易度が上がる理由

  • 顎の成長に問題があるため、通常の矯正だけでは骨格的な改善が難しい
  • 舌の位置や口腔周囲筋のバランスも改善しないと、後戻りしやすい
  • 成長期のうちに対応しないと、手術が必要になる可能性が高い

呼吸機能・睡眠障害への影響

口呼吸が習慣化すると、呼吸機能や睡眠にも深刻な影響を及ぼします。

睡眠障害

呼吸機能の低下

  • 口呼吸では、鼻がフィルターの役割を果たせず、細菌やウイルスが直接体内に入る
  • 酸素の取り込み効率が悪くなり、慢性的な酸素不足に陥る

睡眠障害との関係

  • いびきがひどくなる → アデノイド肥大により気道が狭まり、睡眠時に呼吸が乱れる
  • 睡眠時無呼吸症候群(SAS)のリスク増加 → 酸素不足により日中の眠気や集中力低下を引き起こす
  • 寝ても疲れが取れない → 深い睡眠が確保できず、成長ホルモンの分泌にも悪影響

子供の場合、睡眠障害による学習能力の低下や成長遅延につながるため、早めの治療が重要です。

発音・滑舌への影響

アデノイド顔貌の人は、口腔内の構造が通常と異なるため、発音や滑舌に影響が出ることがあります。

発音の問題

  • 舌の位置が正しくないため、「サ行」「タ行」「ラ行」などの発音が不明瞭になる
  • 口をしっかり閉じられないため、空気が漏れて発音が甘くなる

滑舌の問題

  • 舌や口周りの筋肉が弱いため、はっきり話すのが苦手
  • 長時間話すと疲れやすい

学校や職場での影響

  • 子供の場合、発音の問題でからかわれることがある
  • 大人の場合、人前で話すことに苦手意識を持つことがある

健康・免疫機能への影響

アデノイド顔貌の人は、口呼吸が原因で全身の健康にも影響を与えることがあります。

口呼吸が引き起こす健康リスク

  • 虫歯や歯周病のリスク増大 → 口の中が乾燥し、細菌が繁殖しやすくなる
  • 口臭が強くなる → 唾液の分泌が減少し、口腔内の自浄作用が低下
  • 風邪をひきやすい → 鼻呼吸ができないため、ウイルスが直接喉や肺に入る

全身への影響

  • 姿勢が悪くなる(猫背・ストレートネック) → 頭の位置が前に出ることで、肩こり・頭痛の原因になる
  • 自律神経が乱れやすい → 酸素不足により、交感神経が過剰に働く

免疫力を高めるためにも、正しい鼻呼吸を習慣化することが大切です。

見た目のコンプレックスと心理的な影響

アデノイド顔貌の特徴的な顔つきは、本人のコンプレックスになりやすく、心理的な影響を及ぼすことがあります。

見た目に対する悩み

  • 「顎が小さい」「口元が出ている」と指摘されることが多い
  • 横顔にコンプレックスを持ち、マスクを外せない・写真に写りたくないと感じる

心理的な影響

  • 自信が持てず、対人関係が苦手になる
  • 学校や職場でからかわれたり、いじめの原因になることも
  • 人前で話すことを避けるようになり、社会生活に影響を及ぼす

改善することで自信がつく

  • 矯正治療や生活習慣の改善により、顔つきが変わることで自己肯定感が高まる
  • 正しい姿勢や呼吸法を身につけることで、より健康的な生活を送ることができる

まとめ

アデノイド顔貌は、単なる見た目の問題ではなく、顔の成長・歯並び・呼吸・発音・健康・心理面にまで広範囲な影響を及ぼします。

放置すると悪化する可能性が高いため、早めの対応が重要!

  • 子供のうちに鼻呼吸を習慣化し、生活習慣を見直す
  • 必要に応じて矯正治療やアデノイド切除手術を検討する
  • 口腔周囲筋のトレーニングを行い、正しい顎の成長を促す

アデノイド顔貌の影響を理解し、適切な対策をとることで、健康的な成長と自信を持った生活を送ることができます。

アデノイド顔貌は、適切な治療やトレーニングによって改善が可能です。特に成長期の子供であれば、矯正治療や習慣の見直しにより、顔の成長を正常な方向に導くことができます。ここでは、具体的な治療・改善方法について詳しく解説します。

2.1 中学生以上の選択肢

個人差はありますが中学生(男女差や個人差あり)くらいになり身長の伸びが止まると顔の骨の成長も止まります。従って、この時期から顔や口回りのトレーニングやマッサージなどを行ってもアデノイド顔貌(ロゴボも含む)の改善には、全く効果が無いと言ってよいでしょう。

また、この時期から口呼吸を鼻呼吸に変えても顔の形に変化は起こりません。従って、自力でアデノイド顔貌を治すことはほぼ不可能で、各クリニック(歯科・口腔外科形成外科・美容外科)での治療が基本となります。

2.2 軽度のアデノイド顔貌

マルチブラケット装置
マルチブラケット装置

矯正治療(マウスピース矯正・ワイヤー矯正)

軽度のアデノイド顔貌の場合で、歯列不正(出っ歯、乱杭歯、開咬、V字型歯列)がある場合には、マウスピース矯正・ワイヤー矯正を使った矯正治療で改善する可能性があります。

また、ある程度重度の場合にはセファロ分析(レントゲンによる骨格の診断)をして第一小臼歯の抜歯が可能かどうかの判断をします。

第一小臼歯の抜歯が可能であれば、抜歯したスペースを使って前歯や犬歯を後方に引っ張ることが出来る為、唇の突出感を改善することが可能です。

治療の初期段階でV字型狭窄歯列を拡大すれば、鼻腔も拡大され鼻呼吸へと誘導することが容易です。口呼吸のまま矯正治療を完了しても後戻りするリスクがあります。

矯正治療の目的
アデノイド顔貌の人は、歯並びや咬み合わせの問題を抱えていることが多いため、矯正治療によって歯並びと骨格のバランスを改善することが重要です。

矯正の種類

  1. マウスピース矯正(インビザラインなど)
    • 透明なマウスピースを装着し、少しずつ歯を移動させる
    • 目立ちにくく、取り外しが可能
    • 軽度~中等度の歯並びの問題に適している
  2. ワイヤー矯正(ブラケット矯正)
    • 歯に固定する装置(ブラケット)とワイヤーを使って歯を動かす
    • 複雑な歯並び・噛み合わせの改善に効果的
  3. 拡大装置(子供向け)
    • 上顎が狭い場合、顎を広げるための装置を使用
    • 成長期の子供に特に有効で、顔の発育にも良い影響を与える

矯正治療の注意点

  • 骨格的な問題が大きい場合、矯正治療だけでは十分な改善が難しい
  • 口呼吸の習慣を改善しないと、治療後に後戻りする可能性がある

2.3 重度のアデノイド顔貌

歯列矯正と外科手術を併用

歯列矯正

おおよその歯並びを歯列矯正で整えます。

STEP
1
外科手術

上顎、下顎の骨を全身麻酔下の手術で切ります。上顎が突出し面長の場合、上顎を切断し、上後方に移動します。下顎が後退している場合には下顎骨を切断し、前方に移動します。上下歯列をワイヤーで固定し骨の治癒を待ちます。

顎骨体移動術は顎変形症の診断が付けば保険適用となります。大学病院の口腔外科で手術を行います。

STEP
2
仕上げ歯列矯正

骨の切断箇所が治癒したら仕上げの矯正治療をし、歯並びの細部を微調整して治療完了です。

STEP
3

2.4 形成外科・美容外科

オトガイ形成術

極端に下顎の先端(オトガイ部)が後退しているケースでは、オトガイ部を切断し、前方に移動させるオトガイ骨切り前方移動術や自家骨をオトガイ部に移植する自家骨移植手術などがあります。

これらの手術は、形成外科、美容外科で行われ、保険適用外です。

2.5 耳鼻咽喉科で手術による治療(アデノイド切除手術)

アデノイド切除手術とは?
アデノイド(咽頭扁桃)が肥大し、鼻詰まりや呼吸障害を引き起こしている場合、外科的にアデノイドを切除する手術が行われることがあります。

手術の適応

  • 慢性的な鼻詰まりがあり、口呼吸が治らない
  • **睡眠時無呼吸症候群(SAS)**のリスクが高い
  • 中耳炎を繰り返している

手術の流れ

  1. 全身麻酔をかけ、口から内視鏡を挿入
  2. アデノイド組織を電気メスやレーザーで除去
  3. 手術時間は30分程度、日帰りまたは1泊入院

手術後の注意点

  • 一時的に喉の痛みが出ることがある
  • 数日間は柔らかい食事を摂る
  • 2週間ほどは激しい運動を避ける

手術によって鼻呼吸が改善されると、顔の成長や健康状態にも良い影響を与えます。

2.6 耳鼻咽喉科でアレルギー性鼻炎やプール鼻炎を治す

鼻が詰まることで口呼吸が発生します。そのため、鼻呼吸にするには鼻が詰まる原因そのものを除去する必要があります。先天的な解剖学的問題や後天的悪習慣なども含めて治療が必要な場合もあります。

口呼吸から鼻呼吸になることで自然とアデノイド顔貌が改善することも十分考えられます。

3.1 小学6年生(12歳)頃までの子供

身長が伸びている成長過程にある小学生くらいまでの子供なら、様々のことを駆使して自力で治すことも可能です。

例えば下記の様な「あいうべ体操」や口輪筋を鍛える装置などを使って自力で綺麗な横顔にするトレーニングを行います。口輪筋を鍛えて歯並びを改善する方法は保険適用になっています。詳細は当院にご相談下さい。

自力で治す方法と原理

顎骨が成長する力を使って、上顎は後方に、下顎は前方に誘導する力をかけてあげることです。具体的には、口輪筋を鍛えて上顎前歯を後方に移動させ、舌のトレーニングで正しい舌の使い方を覚え自力で改善を目指します。

Method

リットレメーター・リットレMP

リットレメーターやリットレMPは唇の周りの筋肉である口輪筋を鍛えることでアデノイド顔貌や口ゴボを改善する器具です。詳細は、自力で綺麗なeラインの作り方のページで具体的な器具の使用法を解説しています。

Method

あいうべ体操

あいうべ体操は、自律神経を整えて病気を治す口の体操です。高血圧、アトピー、花粉症からリュウマチ、潰瘍性大腸炎、無呼吸症候群まで大改善します。

自宅で簡単に行える舌と唇のトレーニング法である「あいうべ体操」も参考にして下さい。

詳細は「舌で歯を押す癖・舌突出癖を治す方法」のページを参照してください。

歯科医師指導下で行う自力改善方法

Method

プレオルソ

プレオルソは子供の取り外し式矯正装置で3歳~10歳が適応年齢です。

ゴムの様な素材で作られていて自分で口の中に装着して使います。正しい舌の位置を覚え、口輪筋のトレーニングが出来る装置です。

プレオルソを使うと、出っ歯や開咬、ガタガタの乱杭歯を治すことが出来ます。主に夜寝る時に使用します。

プレオルソ

Method

舌トレーニング・口腔筋機能療法(MFT)

MFTは、 食べ物を取り込み噛む(咀嚼)、噛んだものを飲み込む(嚥下)、舌足らずの発音、口呼吸、低位舌、舌の突出、口唇の位置などの改善を目的とした各種トレーニング(スポットポジション、ティップ&スティックなど)を行うことです。

正常な舌の動きや唇の筋力をトレーニングすることでアデノイド顔貌(口ゴボを含む)を改善することが可能です。

矯正治療と併用することが多く、特に重度の舌突出癖がある症例に適応します。また、MFTだけでオープンバイトが治る場合もあります。

歯科医院でやり方を継続的に指導し、徐々にステップアップしていきます。学習した内容を各自自宅で実践してもらいます。

具体的なトレーニング方法

  1. 舌の正しい位置を意識する → 舌を上顎に軽く当てる習慣をつける
  2. リップトレーニング → 唇の筋力を鍛え、口をしっかり閉じられるようにする
  3. ガム咀嚼トレーニング → 硬いものをしっかり噛み、顎の筋肉を鍛える
  4. ストローでの飲み込み練習 → 正しい舌の動きを身につける

MFTのメリット

  • 口呼吸を防ぎ、鼻呼吸の習慣をつけやすくなる
  • 矯正治療と併用することで、より効果的な結果が得られる
  • 顎の成長を促し、顔のバランスを整える
MFT

Method

バイオネーター

可撤式矯正装置のバイオネーターは、出っ歯や開咬を治すことが出来ます。

ただし、下顎の劣成長が原因の出っ歯(アデノイド顔貌)では適応出来ないことがあります。

バイオネーター

3.2 呼吸改善トレーニング(鼻呼吸習慣をつける)

鼻呼吸のメリット

  • 正しい舌の位置が維持できる
  • 顎の成長が正常に進む
  • 睡眠の質が向上し、いびきや無呼吸のリスクが低下

鼻呼吸トレーニングの方法

  1. 鼻うがい → 鼻の通りをよくし、鼻呼吸しやすくする
  2. 口テープを貼って寝る → 就寝中に口呼吸を防ぐ
  3. ブロック呼吸法 → ゆっくり鼻から吸い、口を閉じて吐く

日常的に意識することで、口呼吸の習慣を改善できます。

3.3 自力で改善できる?生活習慣の見直し

改善できる生活習慣

  • 正しい姿勢を意識する(猫背を防ぎ、顎の後退を防ぐ)
  • 硬い食べ物をしっかり噛む(顎の筋力を鍛える)
  • 寝るときの姿勢を改善(うつ伏せ寝を避ける)

生活習慣を見直すだけでも、アデノイド顔貌の悪化を防ぐことができます。

3.4 子供のうちにできる予防と早期治療の重要性

予防のポイント

  • 口呼吸を早期に改善する
  • 正しい舌の位置を教える
  • 矯正治療を必要に応じて受ける

成長期のうちに対応することで、手術や矯正の必要性を減らすことができます。

3.5 大人でも治療できるのか?治療の難易度と選択肢

大人の治療は可能か?

  • 矯正治療やMFTで一定の改善が可能
  • 骨格が成長しきっているため、外科手術が必要な場合も

選択肢

  • 軽度なら矯正+MFTで改善
  • 重度なら外科矯正(骨切り手術)が必要になることも

まとめ

アデノイド顔貌の治療は、矯正・トレーニング・手術・生活習慣の改善の組み合わせが重要です。特に、成長期の子供のうちに対応することが最も効果的ですが、大人でも治療は可能です。

適切な治療とトレーニングを行うことで、見た目の改善だけでなく、健康的な呼吸と全身のバランスを整えることができます。

アデノイド顔貌を放置すると、見た目の問題だけでなく、顎の成長・歯並び・呼吸機能・睡眠の質など、さまざまな面で悪影響を及ぼします。特に、成長期のうちに適切な対応をしないと、大人になってからの治療が難しくなり、外科手術が必要になるケースもあります。

ここでは、アデノイド顔貌を放置することによるリスクについて詳しく解説します。

4.1 成長後の顎の変形リスク

顎の成長に与える影響
アデノイド顔貌の人は、口呼吸の習慣が続くことで、下顎の成長が正常に進まなくなり、顔の骨格に変形を引き起こします。

  • 下顎の発育不足 → 顎が後退し、二重顎になりやすい
  • 上顎が過成長する → 出っ歯や口ゴボの原因になる
  • 顔の縦方向の成長が促進 → 面長になり、頬がこけたような印象になる

大人になってからの影響

  • 顎の成長が完了すると、矯正治療だけでは改善できず、外科手術(骨切り手術)が必要になる
  • 顎関節症(顎の痛みやクリック音)のリスクが高まる

成長期のうちに治療すれば、顎の自然な成長を促すことができるため、早期対応が重要です。

4.2 歯並びの悪化と矯正費用の増大

アデノイド顔貌が歯並びに及ぼす影響

  • 上顎前突(出っ歯) → 上の歯が前に飛び出してしまう
  • 開咬(オープンバイト) → 前歯が噛み合わず、食べ物を噛み切るのが難しくなる
  • 叢生(ガタガタの歯並び) → 顎が狭くなり、歯が正しく並ばない
  • 交叉咬合(クロスバイト) → 上下の歯が適切に噛み合わない

矯正治療の難易度と費用

  • 子供のうちに矯正を始めれば、顎の成長をコントロールでき、比較的短期間・低コストで治療が可能
  • 大人になってから矯正する場合、歯を抜く必要があったり、外科手術が必要になることも
  • 矯正費用の目安
    • 子供の矯正:30万~80万円
    • 大人の矯正(外科矯正込み):100万~200万円

放置すればするほど、矯正治療の難易度もコストも上がるため、早めの対応が重要です。

4.3 睡眠時無呼吸症候群との関係

アデノイド顔貌と睡眠の質の関係

  • アデノイド肥大により気道が狭くなる → 空気の通り道が狭くなり、いびきをかきやすくなる
  • 口呼吸の習慣が続く → 舌が後ろに落ち込みやすく、気道をふさぐ

睡眠時無呼吸症候群(SAS)のリスク
アデノイド顔貌の人は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)を発症するリスクが高いとされています。大人に比べ子供でいびきが起こると重篤な睡眠時無呼吸症候群なることがあるので、簡単に考えず早めの耳鼻咽喉科または歯医者への受診が必要です。

  • 睡眠中に呼吸が止まる → 酸素不足により、脳や身体の成長に悪影響
  • 日中の眠気や集中力低下 → 学習能力や仕事のパフォーマンスが低下
  • 高血圧・心疾患のリスク → 成人すると、脳卒中や心臓病のリスクが増加

改善方法

  • アデノイド切除手術 → 重度のケースでは、手術により気道を確保
  • 矯正治療+口腔筋トレーニング(MFT) → 正しい舌の位置を習得し、気道を確保
  • CPAP療法(成人向け) → 睡眠時無呼吸症候群の管理に用いられる人工呼吸器
  • スリープスプリント療法→ 夜間口腔内に装着して眠る

睡眠の質が低下すると、成長や健康にも大きな影響を与えるため、早期の対策が必要です。

4.4 呼吸機能・発音機能への長期的な影響

呼吸機能への影響

  • 口呼吸の習慣が続くと、肺に取り込める酸素量が減少し、持久力が低下する
  • 運動時に息切れしやすくなる
  • 鼻が詰まりやすくなり、慢性的なアレルギー性鼻炎のリスクが増加

発音機能への影響
アデノイド顔貌の人は、口腔内の構造の影響で発音が不明瞭になることがあります。

  • 舌の位置が低いため、「サ行」「タ行」「ラ行」などの発音が甘くなる
  • 口周りの筋力が弱いため、はっきりと発音しづらい
  • 口をしっかり閉じて話せないため、空気が漏れやすく、滑舌が悪くなる

長期的な影響

  • 幼少期に発音の問題を抱えると、コミュニケーションに自信を持てなくなる
  • 大人になっても滑舌が悪いと、仕事や対人関係に影響が出ることがある

発音の問題は、口腔筋機能療法(MFT)や舌のトレーニングによって改善が可能なので、早めに対策を行うことが大切です。


まとめ

アデノイド顔貌を放置すると、成長後の顎の変形・歯並びの悪化・睡眠障害・発音や呼吸機能の問題など、多くのデメリットが発生します。

放置した場合のリスク

  1. 顎の骨格が変形し、大人になってからの治療が難しくなる
  2. 歯並びが悪化し、矯正費用が高額になる可能性がある
  3. 睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まり、健康に悪影響を及ぼす
  4. 呼吸や発音に影響を与え、社会生活にも支障をきたす可能性がある

特に、成長期のうちに適切な治療を受けることで、これらの問題を未然に防ぐことができます。
早めに専門医に相談し、適切な治療・予防策を講じることが重要です。

アデノイド顔貌の症状について、多くの人が疑問に思うことをQ&A形式で解説します。 治療の選択肢やタイミング、費用など、事前に知っておくべきポイントを詳しく説明します。

回答
遺伝と環境配慮の両方が影響する

  • 骨格の特徴(顎の形・顔のバランス)は遺伝しやすい
  • ただし、アデノイド顔貌の症状の主な原因は口呼吸やアデノイド肥大などの環境問題
  • 両親がアデノイド顔貌でなくても、口呼吸の習慣があれば発症する可能性がある

💡結論:
遺伝の影響はあるが、幼少期からの生活習慣や呼吸法を改善することで予防や改善は可能だ!

回答
軽度の場合は生活習慣の改善で予防・改善が可能

  • 鼻呼吸を意識​​する(口テープ・鼻うがいを活用)
  • 舌の位置を正しくするトレーニング(MFT)
  • 硬いものをしっかり噛む習慣をつける

中度〜重度の場合は専門的な治療が必要

  • 骨格に影響が出ている場合、矯正治療や外科手術が必要になることも

💡結論:
生活習慣の改善で一定の予防・軽減は可能だが、骨格の問題は自力で難しいのは難しい。

回答
子供のうちに治療した方が圧倒的に有利!

  • 成長期なら顎の発育をコントロールできるため、矯正だけで改善しやすい
  • 大人になると骨格が固定されるため、手術が必要になるケースが増える

大人でも治療は可能ですが、選択肢がなくなる

  • 軽度なら矯正+筋機能療法(MFT)で改善できる
  • 重度なら外科矯正(骨切り手術)が必要になることも

💡結論:
子供のうちに治療すれば、負担が少ない、治療の選択肢も多い。大人になってからも治療は可能だが、困難度が上がる。

回答
矯正治療だけでは根本的な原因が解決しないことも

  • 骨格の問題が軽いなら、矯正+MFTで改善できる
  • 重度の骨格問題がある場合、外科手術が必要になることも
  • 口呼吸の習慣が残っていると、矯正後に後戻りするリスクがある

💡結論:
矯正治療だけでは再発する場合も。口呼吸の改善やMFTで、より効果的な治療が可能です!
すべてのアデノイド顔貌の人が手術をする必要はない。医師の診断を受け、必要な場合のみ手術を検討!
子供のうちに治療すれば、負担が少ない、治療の選択肢も多い。大人になってからも治療は可能だが、難易度が上がる。

回答
矯正治療の費用

  • 子供の矯正(小児矯正) → 30万~80万円
  • 成人矯正(ワイヤー矯正・マウスピース矯正) → 80万~150万円
  • 外科矯正(骨切り手術) → 100万~200万円(保険適用外の場合)

アデノイド切除手術の費用

  • 健康保険適用で3万~10万円程度

その他の費用

  • 筋口腔機能療法(MFT):1回5,000~10,000円
  • 鼻呼吸トレーニング(セルフで可能)

💡結論:
治療法によって費用が大きく異なるため、事前に費用を確認し、保険適用の有無もチェック!
子供のうちに治療すれば、負担が少ない、治療の選択肢も多い。大人になってからも治療は可能だが、困難度が上がる。

回答
矯正治療を希望する場合

  • 矯正歯科(小児矯正・成人矯正を行っているクリニック)
  • 顎の成長を考慮できる小児矯正専門の歯科医院が理想です

アデノイド肥大が原因の場合

  • 耳鼻咽喉科(アデノイドの状態を診断)
  • 必要ならアデノイド切除手術が可能な病院へのご紹介

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合

  • 睡眠外来(呼吸器内科・耳鼻咽喉科)
  • CPAP(持続陽圧呼吸療法)や手術の検討が必要になることも

💡結論:
歯並びや顎の問題なら矯正歯科、鼻呼吸の問題なら耳鼻咽喉科、睡眠の問題なら睡眠外来へ相談!人になってからも治療は可能だが、困難度が上がる。

江戸川区篠崎でアデノイド顔貌のご相談なら当院へ!

「口元が前に出ている」「顎が小さくて横顔が気になる」「いつも口が開いてしまう」などのお悩みはありませんか?これらはアデノイド顔貌の特徴の一つかもしれません。

当院では、アデノイド顔貌の原因となる口呼吸や咬み合わせの問題を根本から改善するために、以下のような治療を行っています。

✅ **歯列矯正(マウスピース矯正・ワイヤー矯正)**で顔のバランスを整える
口腔筋機能療法(MFT)で正しい舌の位置・呼吸習慣をサポート
✅ 必要に応じて耳鼻咽喉科との連携
で適切な治療をご提案

特に、成長期の子供のうちに治療を始めることで、より自然な顎の発達が期待できます。もちろん、大人の方の矯正治療にも対応しています。

「江戸川区篠崎でアデノイド顔貌の治療を考えている方は、ぜひ当院へご相談ください!」
無料相談も実施しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

【動画】アデノイド顔貌

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FULASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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