- 1. 【動画 28秒】虫歯や歯ぎしりが原因?歯が欠ける仕組みと予防策を解説
- 2. 歯が欠ける原因
- 2.1. 1.歯の劣化
- 2.1.1. 虫歯
- 2.1.2. 加齢による脆弱化
- 2.1.2.1. 1. エナメル質の薄化
- 2.1.2.2. 2. 象牙質の変化
- 2.1.2.3. 3. 咬合面の摩耗
- 2.2. 2.物理的要因
- 2.2.1. 事故やスポーツ中の衝突による外傷
- 2.2.2. 硬いものを噛む
- 2.3. 3.生活習慣
- 2.3.1. 歯ぎしり・食いしばり
- 2.3.2. TCH
- 3. 歯が欠けた際の応急処置
- 3.1. 1. 小さな欠けの場合
- 3.2. 2. 中程度の歯が欠けた場合
- 3.3. 3. 大きな欠けや痛みを伴う場合
- 4. 歯が欠けることを防ぐ予防策
- 4.1. 1.正しいブラッシング方法
- 4.2. 2. 定期検診の重要性
- 4.3. 3. 生活習慣の見直し
- 4.4. 4. 食事の工夫
- 4.5. 5.歯ぎしり予防のためのナイトガード
- 5. 小さく欠けた時の費用
- 5.1. 保険診療
- 6. 大きく欠けた時の費用
- 6.1. 保険診療
- 6.2. 自費診療
- 7. よくある質問(FAQ)
- 8. 江戸川区篠崎で歯が欠けた方へ、安心してご相談ください
- 9. 【動画】初期虫歯COを削らずに自分で治す方法
- 10. 筆者・院長
【動画 28秒】虫歯や歯ぎしりが原因?歯が欠ける仕組みと予防策を解説
歯が欠ける原因
1.歯の劣化
虫歯
歯が欠ける主な原因は虫歯です。虫歯菌がエナメル質や象牙質を溶かすことで歯の内部が脆弱化し、外部からの衝撃や咀嚼の力で欠けやすくなります。特に進行した虫歯(C2以上)では、歯髄に近い部分まで侵食され、内部が空洞化するため、見た目以上に歯が弱くなります。
虫歯
虫歯C1(虫歯の初期)
虫歯の初期段階では、ミュータンス菌などの虫歯菌が酸を生成し、歯の表面を覆うエナメル質を溶かします。エナメル質は歯の中で最も硬い部分ですが、一度弱くなると外部からの力(咀嚼や衝撃)に耐えられなくなり、欠けることがあります。
虫歯
虫歯C2(象牙質への進行)
イラストは虫歯C2は象牙質まで達した虫歯です。エナメル質の下にある象牙質は、エナメル質よりも柔らかく、虫歯菌に侵されやすい構造です。虫歯が象牙質に到達すると、歯の内部がさらに脆弱になり、ちょっとした衝撃でも簡単に欠けてしまいます。
虫歯
虫歯の進行による内部空洞化
イラストは、奥歯に虫歯C2が発生した状態を示しています。赤線で示されている部分が遊離エナメル質です。遊離エナメル質とは、象牙質の支えを失ったエナメル質のことで、内部が空洞化した状態を指します。
虫歯C2では、見た目以上に象牙質内部が空洞化しており、歯の表面に薄く残った遊離エナメル質が、硬いものを噛んだり衝撃を受けたりすると崩れるように欠けることがあります。
歯が少し欠けても痛くない理由
歯が少し欠けたくらいなら、遊離エナメル質が欠けるだけで、虫歯が歯髄まで進行していないため痛みは起こりません。
放置するリスク
歯が少し欠けたからといって、油断してはいけません。痛みや冷たいものに凍みるといった症状が出た時には虫歯は象牙質の中で大きくなっています。
奥歯の方が見えない分、リスクが高いと言えます。特に、奥歯の溝の部分が欠けた場合には虫歯がかなり大きくなっていると考えないといけません。
虫歯の進行スピードはエナメル質に止まっている場合には極めてゆっくりと進行しますが、象牙質まで進んだ場合には一気に進行スピードが上昇します。早めに歯医者を受診して下さい。
虫歯
虫歯C3(進行性虫歯)
虫歯C3(進行性虫歯)は、虫歯が歯の内部にある歯髄(しずい)にまで到達した重度の虫歯です。歯の内部がさらに空洞化した状態では、歯の構造が大きく破壊され、欠けるリスクが非常に高まります。
虫歯C3では、細菌が歯髄に侵入し、炎症や壊死を引き起こします。歯髄がダメージを受けると、歯全体に栄養が行き渡らなくなり、歯の耐久性が低下します。その結果、栄養を失った象牙質やエナメル質は自然と脆くなり、欠けやすくなります。
加齢による脆弱化
加齢に伴い、歯はさまざまな変化を経て強度が低下します。その結果、外部からの力や長年の使用により歯が欠けるリスクが高まります。
1. エナメル質の薄化
- エナメル質は歯の表面を覆う非常に硬い組織ですが、年齢とともに少しずつ摩耗して薄くなります。
- エナメル質が薄くなると、内部の象牙質が露出しやすくなり、歯の強度が低下します。
- 特に硬いものを噛んだり、外部から衝撃を受けたりした際に歯が欠けやすくなります。
2. 象牙質の変化
- エナメル質の下にある象牙質は、柔らかく弾力性のある部分ですが、加齢により硬化し、弾性が失われます。
- この変化により、歯にかかる力を分散する能力が低下し、亀裂や欠けが生じやすくなります。
3. 咬合面の摩耗
- 長年の咀嚼動作によって、歯の噛み合わせの面(咬合面)が摩耗し、歯の形状が変化します。
- 咬合力が特定の部位に集中しやすくなり、その部分が欠けやすくなります。
2.物理的要因
事故やスポーツ中の衝突による外傷
転倒、自転車や車の事故、スポーツ中の衝突などの外部からの強い力が歯を破損させる原因となります。
ラグビーやバスケットボールなどのコンタクトスポーツでは、マウスガードを着用しないと歯が欠けるリスクが高まります。
外傷で歯が欠けたり折れる
外傷では、外力の強さによって歯の欠け方や折れ方が異なります。
最も軽いケースではエナメル質が欠けるだけですが、次に象牙質が欠ける状態、さらに歯の神経が露出する歯冠破折、そして最も重症な歯根破折などに分類されます。
歯冠部が折れた場合の治療としては、抜髄を行い、その後に被せ物で歯を修復することが可能です。
一方で、歯根部が折れた場合には、抜歯が必要になることがあります。ただし、歯根部の破折であっても、破折の位置によっては歯を保存できる場合もあります。
歯根が折れる
外傷により、歯根が根尖近くで真横に折れているケースです。この場合、治療法としては抜歯が第一選択となります。歯根が折れてから2~3日後には歯肉の腫れが生じることがあります。
このケースでは、折れた位置が根尖に近いため、歯根端切除術が適用される可能性があります。
また、一度抜歯して神経の処置を行い、再度歯を植え直す意図的再植術が適用できる場合もあります。
乳歯の外傷は後続永久歯にホワイトスポット
乳歯が外傷を受ける後続永久歯にホワイトスポットが出現するリスクが高まります。
硬いものを噛む
硬い食品を噛むことは歯に大きな負担を与え、欠ける原因となります。
氷
- 氷は非常に硬く、歯に強い圧力をかけます。特に奥歯で噛むと、エナメル質に微細な亀裂が入る可能性があります。これが積み重なると歯が欠ける原因になります。
ナッツ
- アーモンドやクルミなどの硬いナッツ類を噛む際、歯の表面や咬合面に強い力が集中します。特に虫歯や摩耗がある場合、脆弱化した部分が欠けやすくなります。
硬いキャンディ
- 噛むことで高い圧力が瞬間的に歯に加わり、エナメル質が破壊されることがあります。冷たさや甘さが歯の感覚を鈍らせるため、ダメージを気づきにくくする場合もあります。
3.生活習慣
歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしり(ブラキシズム)や食いしばり(クレンチング)は、無意識のうちに過度な力を歯に加えるため、歯が欠ける大きな原因となります。
歯ぎしりや食いしばりでは、日常の噛む力の3〜10倍もの力が歯にかかることがあります。この過剰な力がエナメル質や象牙質を疲労させ、歯が欠けるリスクを高めます。
寝ている時の歯ぎしりは、すべての歯が欠けたり、すり減ったりするリスクを伴います。特に、前歯では裏側が欠けやすく、犬歯では先端が欠けることがよくあります。
楔状欠損は、歯頚部(歯茎との境目)のエナメル質が欠ける現象です。これは、歯に強い力がかかり続けることで歯頚部に応力が集中し、その結果起こると考えられています。
前歯の切端部や犬歯の先端部が欠けた場合、コンポジットレジンで修復しても、歯ぎしりが改善されない限り、すぐに脱離してしまう可能性があります。そのため、不都合がなければ、修復せずに放置するという選択肢も考えられます。
TCH
歯ぎしりや食いしばりでは強い力が歯にかかりますが、TCH(Tooth Contact Habit)では、上下の歯がわずかに接触する程度の弱い力が持続的にかかります。
どちらも歯が欠ける原因となります。
歯が欠けた際の応急処置
歯が欠ける原因の多くは虫歯によるものです。それに続いて、歯ぎしり・食いしばり・TCH(Tooth Contact Habit)、外傷などが挙げられます。
歯が小さく欠けた場合と大きく欠けた場合では、自分で行う応急的な対処法や歯科医院での治療法が異なります。
治療法は、虫歯が原因で歯が欠けた場合と同様の処置を行います。ただし、外傷によって歯根が折れた場合は、異なる対応が必要となります。
歯が欠けたとき、自然治癒や自分で何かをして治すことは基本的にできません。
歯科医院を受診できる時間が取れたら、できるだけ早く診察を受けてください。当院では、できるだけ削らない、痛みを抑えた虫歯治療に力を入れています。歯が欠けてお困りの方は、ぜひ当院にご相談ください。
1. 小さな欠けの場合
Situation
症状
虫歯で欠けた場合には、進行度C1のエナメル質が少し欠けた状態です。黒い点の様に見えることもあります。外傷でエナメル質が小さく欠けた場合と同様、痛みは起こりません。
First aid
刺激を避けるための対策
すぐに歯医者に行けなくて、1週間~1ヶ月ほど放置することになっても問題は起こりません。フッ素入り歯磨き粉やフッ素洗口液などで歯磨きし、キシリトールガムを噛み虫歯の進行を止めましょう。
また、欠けた歯が鋭利になっている場合、舌や頬を傷つけないように注意します。
柔らかい食品を選ぶ:固い食品や硬い物を避け、スープや柔らかいご飯などを摂取しましょう。
Dental
歯科の治療法
前歯、奥歯共に欠けた部分を削ってコンポジットレジン(保険適用)を詰めます。欠けた部分が極めて小さい時には研磨する程度で終わることもあります。
2~3歳の子供で、治療が出来ない場合には虫歯の進行止め(サホライド)の塗布を行うこともあります。
2. 中程度の歯が欠けた場合
Situation
症状
中程度の歯の欠けとは、象牙質が露出しているものの、歯髄(神経)が見えていない状態を指します。虫歯が原因で欠けた場合、進行度C2の状態であり、象牙質まで欠けています。虫歯部分は少し黒くなっていることが特徴ですが、外傷によって象牙質まで欠けた場合と同様に、自発痛は生じません。
また、奥歯では、銀歯の詰め物の周囲が虫歯になり、その結果として歯が欠けることがあります。一方、前歯では、白い詰め物の周囲が欠けるケースが見られます。
First aid
対策は痛みや刺激を抑える
象牙質が露出しているため、温度刺激に敏感になります。常温の飲食物を選びましょう。欠けてから1ヶ月以上放置すると冷たいものが凍みてくる可能性があります。熱いものに凍みるようになったら危険信号!ズキズキとした自覚症状が出ると神経を取る必要が出てくるかもしれません。
特に、子供の乳歯の虫歯は進行が早いので、出来るだけ早く歯医者に行きましょう。また、直ぐに歯医者に行けない場合にはフッ素やキシリトール配合の歯磨き粉でブラッシングし、虫歯の進行を止めましょう。
Dental
歯科の治療法
前歯が欠けた場合には削ってコンポジットレジンを詰めます。奥歯はコンポジットレジン充填を第1選択としますが、虫歯や欠けた範囲が広い場合には保険適用のメタルインレーやCAD/CAMインレーを詰めます。自費治療ではセラミックインレー(白い詰め物)になります。
詰め物が欠けたり、コンポジットレジンや銀歯の詰め物の脇から歯が欠けた場合には再製します。
3. 大きな欠けや痛みを伴う場合
Situation
症状
虫歯で欠けた場合には、進行度C3で、歯髄まで進行している状態です。奥歯なら歯の半分くらいが欠けたりもします。 外傷なら歯冠部で折れた状態で、共に痛みが起こります。冷たい物や熱いものを食べると凍みて、虫歯の中は黒く見えます。
First aid
対策として一時的な痛みの緩和方法
痛み止めの服用:市販の鎮痛剤(例:アセトアミノフェンやイブプロフェン)を使用し、痛みを軽減します。ただし、薬の使用方法を守ってください。
冷たいものや熱いものを避ける:欠けた部分が露出している場合、温度刺激に敏感になりやすいので、極端に冷たいものや熱いものは避けます。
冷湿布を当てる:腫れや痛みがある場合は、頬の外側に冷湿布を当てて炎症を抑えます。
虫歯で欠けた穴に正露丸を詰める:凍みたりズキズキした痛みを和らげることが出来ます。放置すると根管内に細菌が感染し根管治療の期間が延びます。出来るだけ早く歯医者を受診しましょう。
Dental
歯科の治療法
神経が露出するとすぐに細菌に感染します。早い処置が必要で、神経の一部或いは全部を除去する根管治療を行い、土台(コア)を立てて被せ物をします。被せ物は保険適用の金属冠、自費診療ではセラミッククラウン、ジルコニアクラウン、メタルボンドなどがあります。子供の乳歯の場合にはコンポジットレジン、乳歯冠などで修復します。
歯が欠けることを防ぐ予防策
歯が欠けるのを防ぐためには、日常生活の中での予防が重要です。以下の方法を実践することで、歯の健康に保ち、欠けるリスクを大幅に減らすことができます。
1.正しいブラッシング方法
- 歯垢をしっかり除去する
- 歯ブラシを歯と歯茎の境目に45度の角度で当て、優しく磨きます。力を入れすぎると歯が削れて欠けやすいので注意が必要です。
- フッ素入り歯磨き粉の使用法
- フッ素はエナ質を強化し、虫歯による欠損を予防します。
2. 定期検診の重要性
- 早期発見と治療
- 定期検診で小さな虫歯や歯のヒビを早期に発見し、重症化を防止できます。
- 歯科衛生士のクリーニング
- 歯科医院で歯石や歯垢を定期的に除去することで、虫歯や歯周病のリスクを軽減します。
3. 生活習慣の見直し
- 歯ぎしり・食いしばりの習慣に注意
- 無意識の歯ぎしりや食いしばりは歯に大きな負担がかかり、欠ける原因になります。
- ストレス管理
- ストレスが歯ぎしりの原因となることが多いため、リラックスする時間を意識的に設けましょう。
4. 食事の工夫
- 硬すぎる食品を気にする
- 氷や硬いキャンディ、ナッツなどの硬い食べ物は歯に負担がかかるため、控えることが重要です。
- バランスの良い食事
- カルシウムやビタミンDを豊富に含む食品を摂取し、歯の強化に努めます。
5.歯ぎしり予防のためのナイトガード
- ナイトガードの装着
- 就寝中の歯ぎしりから歯を保護するために、歯科医院で作成されたナイトガードを使用します。これにより、歯への負担が軽減できます。
- 歯ぎしりの注意点
- 朝起きたときに顎が痛い、歯がすり抜けるなどの症状があれば、早めに歯科医院で相談しましょう。
小さく欠けた時の費用
保険診療
保険適用です。
内容 | 保険点数 | |
---|---|---|
コンポジットレジン充填 | 複雑なもの(隣接面を含む窩洞) | 311点 |
単純なもの(隣接面を含まない窩洞) | 241点 | |
メタルインレー(奥歯) | 小臼歯、大臼歯で点数が異なります。 インレーの形態、使う金属やセメントの種類などで幅があります。 | 573~872点 |
※ 麻酔費用は含まれます。一部負担金は、保険点数の10倍×3円です。
さらに、初診料、再診料、必要な場合にはレントゲン撮影料、根管治療、歯周病の治療、各種指導料、各種検査料などがかかります。
大きく欠けた時の費用
保険診療
保険適用です。
内容 | 保険点数 | |
---|---|---|
メタルインレー(奥歯) | 小臼歯、大臼歯で点数が異なります。 インレーの形態、使う金属やセメントの種類などで幅があります。 | 573~872点 |
金属冠(奥歯) | 土台など一連の費用含む、金属は金パラ。奥歯(小臼歯、大臼歯) | 1,692~2,028点 |
レジン前装冠(前歯) | 神経を取って土台を立てた場合、神経が生きている状態の歯の場合など 一連の費用含む。金属は金パラ。 | 2,774~2,961点 |
自費診療
保険適用外です。
治療内容 | 内訳 | 値段 |
---|---|---|
オールセラミック | 前歯、奥歯共通(すべてをセラミック作るクラウン) | ¥132,000 (税抜き ¥120,000) |
メタルボンド | 前歯、奥歯共通(内側は金属で外側がセラミックで作るクラウン) | ¥115,500 (税抜き ¥105,000) |
ジルコニアセラミック | ジルコニアフレームにセラミックを焼き付けるクラウン | ¥110,000 (税抜き ¥100,000) |
フルジルコニア | すべてジルコニアで作るクラウン | ¥92,400 (税抜き ¥84,000) |
ファイバーコア | 前歯・奥歯共通 グラスファイバーの土台 | ¥20,900 (税抜き ¥19,000) |
ややテカリが強く、審美性に劣ります。
よくある質問(FAQ)
歯が米粒半ほど薄く欠けました。自分ではどの歯が欠けたのか把握出来ません。仕事ですぐに歯医者にかかれない場合、放置しても大丈夫なのでしょうか?
歯が米粒ほど欠けていた場合でも、放置してよいかどうかは状況によります。以下の点を考慮して判断してください。
1.欠けた原因
- 虫歯の可能性
歯が欠けた原因が虫歯の場合、放置すると虫歯が進み、欠けた部分がさらに広がる可能性があります。また、時間が経つと痛みやしみが出ることもあります。 - 歯ぎしりの可能性
硬いものを噛んだり、歯ぎしりや食いしばりが原因で欠けた場合、症状が進行しないこともありますが、欠けた部分が鋭利になっていると舌や頬を大胆にする危険があります。
2. 応急処置のすすめ
- 口腔内の観察
鏡で歯を確認し、欠損した部位が鋭利でないかや色の変化(黒ずみや黄色っぽい部分)がないかチェックしてください。 - 刺激を控える
欠けた歯が不明の場合は、柔らかい食事を中心にして、硬い食べ物や冷たい・熱い飲み物は避けてください。 - 歯科用ワックスの使用
市販の歯科用ワックスを用いて、口腔内の傷つき防止に役立てることもできます。
3. 放置してもよいケース
- 欠けた部分が非常に小さく、痛みやしみ、見た目の変化がない場合は、しばらくの放置が可能なこともあります。
4.放置が危険なケース
- 痛みやしみが出た場合は
欠けた部分が象牙質に達している可能性があり、放置すると歯髄炎に進行する危険があります。 - 黒ずみや変色が見られる場合は
虫歯が原因で欠けた可能性が高く、早めの治療が必要です。
5.歯科受診のタイミング
仕事の都合ですぐに受診できない場合でも、可能な限り早めに歯科医院を受診してください。。
結論
当面の間、痛みや他の症状がなくても放置しても大きな問題になることは少ないですが、原因が虫歯や歯ぎしりなどの場合は症状が進行する可能性があります。歯科医院を受診し、適切な診断を受け、治療することを強くお勧めします。
奥歯の根元が僅かに欠けました。痛みや水が凍みることは無く、欠けた部位を見ると黒緑色に見えます。欠けた原因が、虫歯か、歯ぎしりかどちらか見分けるポイントはありますか?
奥歯の根元がわずかに欠け、痛みやしみがない場合でも、欠けた部位が黒色に見える点から、歯ぎしりで起こった楔状欠損が虫歯になった可能性が考えられます。
虫歯の特徴
- 欠けた部分の色が変色している
黒色に見える場合は、虫歯菌による象牙質やエナメル質の変色である可能性が高いです。 - 触ったときの知覚
虫歯の場合、欠けた部分を触ってザラザラしていたり、柔らかい感触がある場合があります。歯科医院で診断することが有効です。 - 虫歯になりやすい場所
奥歯の根元(歯頸部)は、歯ブラシが届きにくい、歯垢が集中しやすいため、根面う蝕が発生しやすい部位です。
2. 歯ぎしりの特徴
- 歯茎の境目に楔状欠損(くさび状の溝)があるか
歯ぎしりや食いしばりの強い力が瞬間的に続くと、歯の根元にくさび状態の欠損が生じることがあります。これは、力が集中することでエナメル質が壊れるためです。 - 歯全体の摩耗
歯ぎしりが原因の場合、他の歯にも摩耗の跡が見られることがあります。 特に噛み合わせ面が平坦化している場合や、エナメル質が全体的にすり減っている場合は、歯ぎしりの可能性性が高いです。
江戸川区篠崎で歯が欠けた方へ、安心してご相談ください
「歯が欠けた」と感じると、不安なものです。当院では、歯が欠けた原因を丁寧に診断し、最適な治療法を提案します。例えば、小さな欠けはコンポジットレジンで簡単に修復できますが、大きな欠けや痛みを伴う場合には根管治療やクラウンが必要になることもあります。
また、欠けた歯を放置することで症状が悪化するリスクもあります。痛みがない場合でも、早期診断と治療が大切です。当院では、患者さまの歯を長く健康に保つお手伝いをしています。
お忙しい方もぜひ一度ご相談ください。予防策や生活習慣のアドバイスも含め、あらゆるケアをご提供させていただきます。
【動画】初期虫歯COを削らずに自分で治す方法
筆者・院長
深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。