歯を抜かずに残す「保存治療」とは、可能な限り天然歯を維持し、その機能回復を図ることを目的とした歯科治療です。
むし歯・歯周病・歯根病変などに対しても、安易に抜歯を選択せず、精密な診断のもとで治療・再生を行い、歯の延命を目指します。

歯を抜かない治療(保存治療)の説明
歯を抜かない治療(保存治療)の説明

💡なぜ天然歯を残すべきか

天然歯には、人工歯では代替できない重要な機能があります。

  • 🦷 咀嚼機能の維持:歯根膜により繊細な噛み心地を実現
  • 🗣 発音機能の保持:歯列は発音の明瞭性に関与
  • 😊 審美性の維持:口元や顔貌のバランスを保つ

さらに、

  • 🧠 認知機能との関連:咀嚼刺激の低下は脳機能低下に関与
  • 🫀 全身疾患との関係:歯周炎は糖尿病・心疾患と関連

歯の喪失は口腔内だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼします。

🔬現代歯科医療における保存治療の進歩

従来は「抜歯→補綴」が主流でしたが、現在では保存の選択肢が大きく広がっています。

  • 🔍 精密根管治療(感染源の徹底除去)
  • 🦴 歯周組織再生療法(リグロスなど)
  • 🧪 MTA・バイオセラミックによる神経温存
  • 🦷 挺出療法(エクストルージョン)

これにより、従来なら抜歯とされていた歯も保存可能なケースが増えています。

🧲① 挺出療法(エクストルージョン)

歯根を引き上げ、健全歯質を露出させ補綴可能にする

エクストルージョン法
エクストルージョン法

🔪② 外科的挺出

歯を意図的に脱臼させ再固定する外科的処置

✂️③ ヘミセクション

多根歯の一部のみを切除し、残存歯を活用

ヘミセクション法
ヘミセクション法

🧬④ 歯根端切除術

根尖病変を外科的に除去し歯を保存

歯根端切除術+歯根嚢胞摘出術
歯根端切除術+歯根嚢胞摘出術

🔁⑤ 自家歯牙移植

親知らずなどを欠損部へ移植

親知らずの移植
親知らずの移植

※いずれも適応判断が極めて重要です。

歯周病は歯の喪失原因の第一位です。

🧬スケーリング・ルートプレーニング

歯周病治療|歯石除去で歯ぐきの炎症を改善
歯周病治療|歯石除去で歯ぐきの炎症を改善
  • 🧼 スケーリング・ルートプレーニング
  • 🔪 歯周外科治療
  • 🧬 歯周再生療法(リグロス)
  • 🦷 トンネリング・ルートセパレーション

🧬歯茎再生治療

リグロス
リグロス

🦷🧪リグロス

リグロスは歯茎再生治療の一つで歯周病が原因で歯槽骨に垂直性骨吸収が起こっている場合に適用します。

フラップ手術を行い歯根に付着した歯石や不良肉芽組織をきれいに除去した後、リグロスを填入し縫合します。

🦠根分岐部病変

トンネリング
トンネリング

🦷🔪トンネリング

大臼歯の歯根は複数あります 歯周病が進行し歯根分岐部まで歯槽骨が破壊された状態を根分岐部病変と言います。

根分岐部がトンネル状になるまで骨の吸収が進んだ場合には、外科的に歯茎を下げることで歯間ブラシを通せるようにします。この方法をトンネリングと言います。

🦷✂️ルートセパレーション

特に下顎大臼歯で行うことが多い方法です。歯冠を2つに分割し2本の歯の様にし2本の被せ物をします。 これにより歯間ブラシが通しやすくなります。

早期治療により、歯の動揺や抜歯を回避できる可能性が高まります。

✅保存可能なケース

  • 歯根破折がない
  • 炎症が局所的
  • 歯周組織の回復が見込める

❌保存困難なケース

  • 🦷 歯根破折(特に縦破折)
  • 🦠 広範囲の骨吸収
  • 🦷 高度歯周病(動揺度Ⅲ)
  • 🔥 全身への感染リスク

❌歯根破折のケース

保存が難しいケース|上顎第一小臼歯の歯根破折
保存が難しいケース|上顎第一小臼歯の歯根破折

上顎第一小臼歯に認められた歯根破折の症例です。レントゲン画像では、矢印部に歯根の連続性の断裂と透過像が確認され、歯の保存が困難な状態と判断されました。

すべての歯が残せるわけではありませんが、精密診断により可能性を最大限評価します。

当院の「歯を抜かない治療」へのこだわり
当院の「歯を抜かない治療」へのこだわり
  • 💬 正確な診断と丁寧な説明
  • 🤝 患者との信頼関係
  • 📅 定期的なメンテナンス

特に治療後1〜2年は再感染リスクが高く、継続管理が重要です。

項目保存治療インプラント・義歯
🦷感覚天然歯の感覚あり再現困難
💪咀嚼力高い義歯は低下
🧩隣接歯影響なしブリッジは削合
🔄再治療少ない傾向再治療あり

👉 天然歯の「歯根膜感覚」は人工歯にはない大きなメリットです。

保存治療は、単に歯を残すだけでなく
👉 機能・審美・全身健康を守る医療選択です。

📝 抜歯と診断された場合でも
「すぐ抜く」のではなく
👉 精密検査・セカンドオピニオンを検討することが重要です。

🦷 残せる可能性がある限り、その価値は非常に大きいといえます。につながります。

江戸川区篠崎で「なるべく歯を抜かない治療」にこだわる歯科医院です

「当院では、できる限り歯を抜かずに治療することを目指しています。」
私たちは、重度の虫歯や歯周病、歯根破折など、従来では抜歯が必要とされる症例に対しても、可能な限り抜歯を回避するための治療法を提供しています。患者様の歯を守るため、エクストルージョン法やヘミセクション法、歯茎再生治療など、最新の技術と多様な治療法を駆使し、最善の結果を目指します。
「抜かずに治したい」「自分の歯で食事を楽しみ続けたい」とお考えの方は、ぜひご相談ください。一緒にあなたの歯を守る方法を考えましょう!

【動画】重度の虫歯や歯周病でも諦めない!非抜歯治療の選択肢

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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