- 1. 【🎞️ 1分3秒】虫歯じゃないのに歯が痛い!突然の歯痛にどう対処する?
- 2. 🚑突然の歯痛時の急患対応について
- 3. 😣 突然の歯痛に困ったら?|応急処置と受診の目安
- 3.1. 🏥 すぐ歯医者に行くべき歯痛のサイン
- 3.2. 📞 急患対応は可能?歯科医院に連絡する前に確認すること
- 3.3. 💊 ロキソニン・冷えピタなど市販薬の使い方と注意点
- 3.3.1. 💊痛み止め・ロキソニンS
- 3.3.2. ❄️冷えピタ
- 3.4. 🌃 夜間・旅行中に歯痛が起きたらどうする?歯科の探し方
- 4. 🔍 歯痛の原因を徹底解説|症状別チェックリスト
- 4.1. 🦷 虫歯(C1〜C4)の進行と痛みの違い
- 4.2. 💥 歯髄炎(神経の炎症)による拍動性の激痛
- 4.3. 🦠 歯根嚢胞・フィステルによる腫れと膿
- 4.4. 🦷 歯周病の急性発作(P急発)による歯茎の腫れと口臭
- 4.5. 🦷 親知らずの炎症(智歯周囲炎)による反復する痛み
- 4.6. 💢 歯ぎしり・食いしばり・歯根膜炎による噛むと痛い症状
- 4.7. ❌ 虫歯じゃないのに痛い?非歯原性歯痛の代表例
- 5. 🏠 歯痛を和らげるセルフケアと日常習慣
- 5.1. 🪥 痛みがある時の歯磨き法(バス法・電動歯ブラシ)
- 5.2. 🧊 冷やす vs 温める|症状別対処法
- 5.3. 🍵 正露丸やうがい薬の使い方と注意点
- 5.4. 💬 市販薬でごまかすのはNG?応急処置の限界
- 5.5. 🧘 ストレスとTCH対策で歯痛を防ぐ方法
- 6. 🩺 症状別|歯科での治療の流れと選択肢
- 6.1. 🔧 虫歯が神経まで達した場合の根管治療の流れ
- 6.1.1. 💉根管治療の流れ
- 6.2. 💉 歯茎の腫れと膿|切開・洗浄・暫間固定
- 6.3. 🦷 親知らずの抜歯のタイミングと注意点
- 6.4. 🛠 歯ぎしり由来の歯痛|マウスピースと咬合調整
- 6.5. 🧪 非歯原性歯痛の場合の診断と専門医紹介
- 7. 🔄 再発防止に|歯痛を予防する生活習慣
- 7.1. ✅ 正しいブラッシングとフロス習慣
- 7.2. 🧴 フッ素配合製品の活用
- 7.3. 📅 定期的な歯科検診で早期発見・早期治療を
- 7.4. 🍽 食生活と栄養(ビタミン・カルシウム)の見直し
- 8. ❓ よくある質問(Q&A)
- 8.1. Q:歯が痛いけど虫歯じゃないのはなぜ?
- 8.2. Q:痛みが夜に強くなるのはなぜ?
- 8.3. Q:妊娠中や授乳中に使える薬は?
- 8.4. Q:歯痛が片側だけに起こるのは?
- 8.5. Q:歯が痛くて頭痛や発熱もあるけど…?
- 9. 📌 まとめ|歯痛は「放置NG」!早期受診が最善の対策
- 10. 📍 江戸川区篠崎で「歯の痛み」にお困りの方へ
- 11. 【動画】歯茎の出来物、フィステル、口内炎、口腔癌の見分け方
- 12. 筆者・院長

✅ はじめに
突然ズキッとくる歯の痛み…。日常生活に支障をきたすほどつらい症状ですが、「虫歯じゃないのに痛い」「どこが悪いのかわからない」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。実は、歯痛の原因は虫歯だけではありません。歯周病、神経の炎症、親知らず、噛み合わせの問題、さらにはストレスや副鼻腔炎など、思わぬ原因が隠れていることもあります。
本記事では、歯痛の原因を症状別にわかりやすく解説し、自宅でできる応急処置や、歯科での治療法、再発予防のためのセルフケアまで幅広くご紹介します。「今まさに歯が痛い」という方も、「原因不明の違和感が気になる」という方も、まずはチェックしてみてください。
【🎞️ 1分3秒】虫歯じゃないのに歯が痛い!突然の歯痛にどう対処する?
🚑突然の歯痛時の急患対応について

急な歯の痛みは、我慢するのがとても辛いものです。当院では、緊急性の高い患者様に対して、可能な限りその日のうちに対応するよう努めております。まずはお電話にて、現在の症状と発症した時期をお知らせください。
以下に、歯の痛みの原因とご自身でできる対処法を記載しましたので、ぜひ参考にしてください。
😣 突然の歯痛に困ったら?|応急処置と受診の目安
突然の歯の痛みは、日常生活に大きな支障をきたします。ズキズキと拍動するような痛み、噛むと響くような違和感、歯茎の腫れなど、歯痛の原因や程度はさまざまです。ここでは、緊急性の見極め方と、自宅での応急処置方法、歯科医院を受診するタイミングについて解説します。

🏥 すぐ歯医者に行くべき歯痛のサイン
次のような症状がある場合は、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。
- 夜も眠れないほどの激しい痛みが続く
- 歯茎が大きく腫れ、膿が出ている
- 頬や顎まで腫れてきた
- 発熱や頭痛、倦怠感を伴う
- 歯がぐらつく、噛むと痛む
これらは、根尖性歯周炎(歯根の膿)、歯髄炎(神経の炎症)、智歯周囲炎(親知らずの炎症)など、重症化しやすい状態です。市販薬での対応は一時的な緩和にすぎないため、できるだけ早く歯科医院に相談しましょう。
📞 急患対応は可能?歯科医院に連絡する前に確認すること
急患対応が可能かどうかは、歯科医院によって異なります。受診前に以下の情報を伝えると、スムーズに案内を受けられます。
- 痛みの発症時期と部位
- 痛みの強さや持続時間
- 腫れや発熱の有無
- 以前の治療歴(差し歯・神経治療の有無など)
「今すぐ診てほしい」気持ちは誰にでもありますが、歯科医院側も急患枠に限りがあるため、事前に電話連絡して状況を共有することが大切です。
💊 ロキソニン・冷えピタなど市販薬の使い方と注意点
すぐに歯医者へ行けない場合は、市販薬で痛みを緩和できます。
- 【ロキソニンS】
歯痛や歯茎の腫れに有効な解熱鎮痛薬。空腹時は避け、用法・用量を守って使用しましょう。 - 【冷えピタ】
親知らずや歯茎の腫れに伴う痛みには、頬からの冷却が効果的。ただし、腫れて24時間以上経過している場合は逆効果になる可能性があるため注意が必要です。
これらはあくまで一時的な対処です。痛みが治まっても根本的な原因は残っている可能性があるため、早めの受診をおすすめします。
💊痛み止め・ロキソニンS
対象疾患
- 歯根先端の膿による痛みや腫れ(歯根嚢胞)。
- 歯周病や智歯周囲炎の歯茎の痛みや腫れ。
- 虫歯による歯の神経の痛みや腫れ。
ロキソニンSの注意
第一三共ヘルスケアのロキソニンSの詳細をご確認の上、服用してください。
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❄️冷えピタ
🌃 夜間・旅行中に歯痛が起きたらどうする?歯科の探し方
夜間や旅行中に歯痛が起きた場合は、以下の方法で歯科医院を探すことができます。

- 「歯科 救急 夜間 + 地名」で検索
- 都道府県の歯科医師会や医療情報サイトを活用
- 宿泊施設のフロントや観光案内所に相談
- 海外の場合は旅行保険のサポートデスクに連絡
「いざという時の連絡先」を事前に調べておくと安心です。
🔍 歯痛の原因を徹底解説|症状別チェックリスト
歯の痛みと一口に言っても、原因はさまざまです。単なる虫歯だけでなく、神経の炎症、歯茎の病気、顎のトラブル、さらには歯が原因ではない痛みも存在します。ここでは、代表的な歯痛の原因を症状別にわかりやすく解説します。
🦷 虫歯(C1〜C4)の進行と痛みの違い
虫歯は進行度によって症状が異なります。
- C1(初期):歯の表面のエナメル質に小さな穴。自覚症状はほぼなし。
- C2(中等度):象牙質まで達すると「冷たいものがしみる」。
- C3(重度):歯髄(神経)に到達し、ズキズキとした痛みが連続。
- C4(末期):神経が壊死し、一時的に痛みが消えるが根の先に膿が溜まる。
早期発見であれば、削らずに治せる可能性もあります。
💥 歯髄炎(神経の炎症)による拍動性の激痛
C3まで進行した虫歯が原因で、歯の神経に炎症が起こる状態です。

- 強い拍動痛(脈に合わせてズキズキ)
- 夜間に痛みが増す
- 冷たいものや温かいものがしみる
根管治療(神経の除去)が必要となるケースが多いです。
🦠 歯根嚢胞・フィステルによる腫れと膿
過去の根管治療が不完全だったり、虫歯が長期放置された場合に、根の先に膿の袋(嚢胞)ができることがあります。
- 歯茎の腫れ
- 噛むと痛む
- 膿が排出される小さな穴(フィステル)ができることも
再根管治療や外科的処置が必要です。
🦷 歯周病の急性発作(P急発)による歯茎の腫れと口臭
慢性的な歯周病が体調不良やストレスで急に悪化すると、急性症状が出ます。

- 歯茎の腫れ
- 鈍痛・膿の排出
- 強い口臭
- 歯の動揺感
切開や洗浄、抗菌薬処方が必要です。
🦷 親知らずの炎症(智歯周囲炎)による反復する痛み
斜めに生えたり一部しか出ていない親知らずは、汚れが溜まりやすく炎症を起こしやすいです。

- 歯茎の腫れと痛み
- 開口障害(口が開きにくい)
- 飲み込むと痛い
- 数日後に再発するのが特徴
応急処置の後、抜歯が検討されます。
💢 歯ぎしり・食いしばり・歯根膜炎による噛むと痛い症状

- 噛んだ時だけ痛い
- 朝起きたときに違和感がある
- ストレスや咬み合わせ不良が原因
- 歯の根の周囲に炎症(歯根膜炎)が起こることも
ナイトガードや暫間固定、咬合調整が有効です。
❌ 虫歯じゃないのに痛い?非歯原性歯痛の代表例
虫歯も歯周病もないのに痛みがある場合、以下のような原因が考えられます。
- 顎関節症:口の開閉時に痛みや音がする。耳の前が痛い。
- 副鼻腔炎:上顎の奥歯が重く痛む。風邪や花粉症後に起こりやすい。
- 三叉神経痛:顔面の一部に電撃痛。短時間で繰り返す激痛。
- 唾石症:舌の下や顎下が腫れ、食事中に痛む。
- ストレス・TCH:歯を無意識に接触させる癖。筋肉疲労や神経痛を誘発。
これらは歯科だけでなく耳鼻科・神経内科などの診察が必要なケースもあります。
このように歯痛の原因は多岐にわたります。「虫歯じゃないから大丈夫」と自己判断せず、歯科医院での精密な診断を受けることが何より重要です。
🏠 歯痛を和らげるセルフケアと日常習慣
歯の痛みを感じたとき、「すぐに歯医者に行けない」という場面は誰にでもあります。そんな時に役立つ、自宅でできるセルフケアや、日常的に取り入れたい予防習慣を紹介します。ただし、これらはあくまで一時的な対処であり、根本的な解決には歯科治療が必要です。
🪥 痛みがある時の歯磨き法(バス法・電動歯ブラシ)
痛みがあるからといって歯磨きをやめてしまうのは逆効果です。むしろ、プラークをしっかり除去することで炎症の悪化を防げます。
- 柔らかめの歯ブラシを選ぶ
- 歯と歯茎の境目に斜め45度で当てて小刻みに磨く(=バス法)
- 出血がある場合も、やさしく継続して磨くことで徐々に改善
- 電動歯ブラシは、最初は低速モードで様子を見ながら使用
特に歯周病が原因の痛みには、プラークコントロールが最重要です。

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🧊 冷やす vs 温める|症状別対処法
歯痛のとき、「冷やすか温めるか」で悩む方は多いですが、症状によって使い分けが必要です。
- 【冷やすべきケース】
腫れ・膿・発熱を伴う場合(智歯周囲炎や歯根嚢胞など)
→ 保冷剤や冷えピタをタオル越しに当てる(24時間以内) - 【温めないほうがいいケース】
感染性炎症では温めると悪化することがある
※腫れが引いた後に血流を促す目的で温めるのは一部有効ですが、自己判断せず歯科医に相談を。
🍵 正露丸やうがい薬の使い方と注意点
- 【正露丸】
痛む歯の穴に詰めると一時的に痛みが緩和されることがあります。
主成分「クレオソート」は、かつて歯科で鎮痛消毒に使われていた薬剤です。 - 【うがい薬】
殺菌効果を謳う商品は多いものの、炎症の根本解決にはならず、刺激で悪化することも。
効果を期待するよりは、やさしくブラッシングするほうが安全です。
💬 市販薬でごまかすのはNG?応急処置の限界
痛み止め(ロキソニンSなど)や冷えピタは、応急処置として役立ちます。ただし、効果は一時的で、症状の進行を止めるものではありません。
- 痛みが収まったからと放置すると、炎症が拡大する可能性あり
- 市販薬の使用は、歯科受診までの“つなぎ”と考えるべき
- 痛み止めを繰り返し飲み続けるのは、根本治療を遅らせる原因に
自己判断を続けず、早めの診断が歯を守る最大のカギです。
🧘 ストレスとTCH対策で歯痛を防ぐ方法
TCH(Tooth Contacting Habit:歯牙接触癖)は、日中無意識に上下の歯を接触させてしまう癖です。これにより、歯や顎に負荷がかかり、歯痛や顎関節症の原因になります。
- 「歯は普段、接触していないのが正常」と意識する
- パソコン作業中やスマホ使用中は“リマインダー付箋”で気づきを促す
- ストレスによる食いしばりには、夜間用のナイトガードが有効
- 深呼吸・ストレッチ・睡眠環境の改善も歯ぎしり対策に有効
精神的な緊張が歯の痛みに関与することも多く、生活の質の見直しも大切です。
🩺 症状別|歯科での治療の流れと選択肢
歯痛の原因が明らかになれば、適切な治療を選ぶことができます。ここでは代表的な症状別に、歯科医院で行われる主な治療の流れとポイントを解説します。痛みの背景にあるトラブルを正確に理解し、最適な治療法を選ぶことが、再発防止と快適な生活への近道です。
🔧 虫歯が神経まで達した場合の根管治療の流れ
虫歯がC3(歯髄炎)まで進行し、神経に達した場合、神経を取り除く「根管治療(こんかんちりょう)」が必要です。
治療の流れ:
- 虫歯を削って神経の入り口(根管)を露出
- 細い器具(ファイル)で根管内の感染物質を除去
- 数回に分けて消毒と仮封を繰り返す
- 根の中を薬剤(ガッタパーチャ)で密閉する「根充」
- 上部を土台とクラウン(被せ物)で補強
※奥歯は根の数が多く、治療が数回に及ぶことが多いため、継続的な通院が重要です。
💉根管治療の流れ
STEP
01
歯根嚢胞が出来る
虫歯が神経まで到達し、放置すると細菌は根管を伝わり根の先端に到達します。そして骨の周辺で炎症を起こし、膿の袋を作ります。
そして骨の周辺で炎症を起こし、次第に膿の袋を作り、それが大きくなっていきます。

STEP
02
虫歯を全部取って根管口を明示
虫歯をタービンで削って根管口を明示します。この穴から針のようなものを根管内に差し込んで、感染した歯髄を除去します。この治療を根管治療と言います。
大臼歯の根管治療は、難易度が格段に上がります。湾曲した根管が複数あり、奥にあるため操作が難しいからです。

STEP
03
根管治療
ファイルと呼ばれる針のような器具で感染した歯髄を除去する根管治療を行います。
歯根の本数や奥歯か前歯、湾曲の有無などにより、難易度が変化します。

STEP
04
根充
根管内を何度か消毒した後、最終的なガッタパーチャーという薬剤で根管内を密封する根充を行います。
この様に根管内が緊密に密閉されれば、膿の袋は消失します。痛みが再発することはありません。
ただしこの治療は、難易度が高く、うまく行うことができないことも良くあります。

💉 歯茎の腫れと膿|切開・洗浄・暫間固定
歯周病や歯根の膿が原因で歯茎が腫れて膿が溜まっている場合、外科的処置が必要になることもあります。
主な処置:
- 局所麻酔をして腫れている歯茎を切開
- 膿や出血を排出・洗浄
- 痛みの強い歯に対し、隣の歯と連結して安定化させる暫間固定(T-Fix)
- 抗生物質や鎮痛薬の内服
腫れが引いた後に、根管治療や歯周病治療を継続する必要があります。
🦷 親知らずの抜歯のタイミングと注意点
親知らずが斜めに生えていたり、周囲の歯に悪影響を及ぼしている場合は、抜歯が適応となります。
抜歯のタイミング:
- 智歯周囲炎を繰り返している
- 手前の第二大臼歯に虫歯や歯周病を引き起こしている
- 噛み合わせや矯正治療の障害となる場合
注意点:
- 腫れが強い時は、まず炎症を鎮めてから抜歯
- 完全埋伏歯(骨の中に埋まっている)の場合は外科手術が必要
- 神経や血管の近くにある場合は、CT撮影など精密検査が推奨されます
🛠 歯ぎしり由来の歯痛|マウスピースと咬合調整
就寝中の歯ぎしり(ブラキシズム)や、無意識のくいしばりは、歯に大きなダメージを与えます。
治療法:
- **ナイトガード(マウスピース)**の作製と装着(保険適用可)
- 噛み合わせのバランス調整(咬合調整)
- ストレス管理や生活指導(TCH対策)
ナイトガードは就寝時に装着することで歯を守り、痛みの軽減に繋がります。
🧪 非歯原性歯痛の場合の診断と専門医紹介
虫歯も歯周病もないのに痛みがある「非歯原性歯痛」の場合、誤診や治療の遅れを防ぐための慎重な対応が必要です。
歯科でできる対応:
- 顎関節の評価、ストレスチェック、触診による痛点の確認
- 原因が歯科領域外と判断される場合は専門科へ紹介
紹介先の例:
- 耳鼻咽喉科(副鼻腔炎・唾石症)
- 神経内科・ペインクリニック(三叉神経痛・非定型歯痛)
- 心療内科・精神科(ストレス性歯痛やうつ症状が関連する場合)
自己判断では対応できないケースもあるため、まずは歯科で総合的なチェックを受けることが大切です。
🔄 再発防止に|歯痛を予防する生活習慣
歯痛は一度治療しても、生活習慣によって再発することがあります。歯の健康を長く保つためには、日々のセルフケアと定期的なプロのチェックが欠かせません。ここでは、歯痛の予防に効果的な生活習慣を4つのポイントで紹介します。

✅ 正しいブラッシングとフロス習慣
最も基本でありながら最重要なのが、毎日の歯磨きです。
- 1日2〜3回、食後にブラッシング
- 歯と歯茎の境目を45度の角度で優しく磨く「バス法」がおすすめ
- 歯間の汚れは歯ブラシだけでは落とせません。
→ デンタルフロスや歯間ブラシを毎日使うことが大切
特に就寝前のブラッシングは、虫歯・歯周病の予防に最も効果的です。
🧴 フッ素配合製品の活用
フッ素は歯の再石灰化を促進し、虫歯菌の働きを抑える効果があります。
- フッ素入り歯磨き粉(濃度950~1450ppm)を使用
- 仕上げに洗口液(フッ素配合)で口をゆすぐのも有効
- 小児や虫歯リスクの高い方は、**歯科でのフッ素塗布(高濃度)**も検討を
毎日のフッ素ケアを習慣にすることで、虫歯の予防効果が大きく向上します。
📅 定期的な歯科検診で早期発見・早期治療を
自覚症状がないうちに進行する虫歯や歯周病。症状が出たときには、すでに重症化していることも少なくありません。
- 3〜6ヶ月に1回の歯科健診が理想
- 歯石やプラークをプロが除去(PMTC)
- レントゲンで隠れた虫歯や根の膿も早期発見
「痛くなったら行く」ではなく、「痛くなる前に防ぐ」ことが、歯の寿命を延ばすポイントです。
🍽 食生活と栄養(ビタミン・カルシウム)の見直し
栄養バランスが偏ると、歯や歯茎の健康にも悪影響が出ます。
- カルシウム・ビタミンD:歯や骨を強くする
- ビタミンC:歯茎の健康を保ち、歯周病予防に有効
- キシリトールガム:虫歯菌の活動を抑制し、唾液の分泌を促す
また、間食や糖分の多い飲食が多いと虫歯のリスクが上がります。「だらだら食べ」を避け、食後のケアを徹底することが大切です。
毎日の習慣が歯の健康を大きく左右します。どれも特別なことではなく、今日からすぐに始められる予防策ばかりです。未来の歯痛を防ぐために、ぜひ取り入れてみてください。
❓ よくある質問(Q&A)
歯痛に悩んでいる方から寄せられる、よくある質問とその回答をまとめました。自己判断を避け、適切な対処をするための参考にしてください。
Q:歯が痛いけど虫歯じゃないのはなぜ?
虫歯が原因でない歯痛は、「非歯原性歯痛」と呼ばれます。代表的な原因には以下のものがあります。
- 顎関節症:口の開閉時に痛みが出ることがあります
- 副鼻腔炎:上顎奥歯に鈍痛を感じることがあります
- 三叉神経痛:顔面の一部にピリッとした電気痛
- TCH(歯牙接触癖)やストレス:筋肉性の痛みや噛み合わせの異常が原因になることも
歯そのものに異常がなくても、他の組織や全身の不調が痛みを引き起こすことがあるのです。
Q:痛みが夜に強くなるのはなぜ?
夜間に歯痛が悪化する理由は主に2つあります。
- 血流が増えるため
横になると頭部に血が集まり、炎症が悪化しやすくなります。これがズキズキする拍動痛につながります。 - 交感神経から副交感神経への切り替え
リラックス状態になると、痛みの感受性が高まり「気になって眠れない」という状態に。
このため、痛み止めを飲むタイミングや就寝前の体勢などに注意が必要です。
Q:妊娠中や授乳中に使える薬は?
妊娠中・授乳中は薬の使用に特に注意が必要です。市販薬を自己判断で使うのは避けましょう。
- **妊娠中(特に初期)**は、胎児への影響があるため、基本的には非薬物療法を優先
- 歯科で処方される痛み止めでは、アセトアミノフェンが比較的安全とされています(医師の指導のもと使用)
また、ロキソニンは授乳中は比較的安全とされますが、妊娠後期には禁忌です。必ずかかりつけの医師か歯科医に相談してください。
Q:歯痛が片側だけに起こるのは?
多くの歯痛は、左右どちらか一方に集中して起こることが一般的です。その原因には以下のようなものがあります。
- 虫歯・歯周病・根尖病変などの局所的な炎症
- 片側だけで噛む癖や歯ぎしりによる負担
- 三叉神経痛や副鼻腔炎など、片側に発生しやすい疾患
片側のみに持続的な痛みがある場合は、虫歯以外の疾患を含めて慎重な診断が必要です。
Q:歯が痛くて頭痛や発熱もあるけど…?
これは炎症が全身に波及しているサインかもしれません。
- 根尖性歯周炎や智歯周囲炎で膿が広がると、発熱・頭痛・顎の腫れが起こることがあります
- 副鼻腔炎の併発により、額や頬の痛みと歯痛が同時に現れることも
このような症状が出た場合は、速やかに歯科または内科を受診してください。放置は非常に危険です。
ご自身の症状に近いものがあれば、参考にしていただきつつも、早めの専門医相談をおすすめします。
📌 まとめ|歯痛は「放置NG」!早期受診が最善の対策
歯の痛みは、単なる虫歯だけでなく、歯周病・神経の炎症・親知らず・噛み合わせの異常・さらには全身の病気など、多岐にわたる原因が潜んでいます。
症状が一時的に落ち着いたとしても、それは根本原因が消えたわけではありません。
- 原因を特定せずに自己判断するのは非常に危険です
- 市販薬や正露丸での一時しのぎには限界があります
- 痛みがある=体からの“サイン”と捉えることが大切です
特に「夜に痛くなる」「頬が腫れる」「膿が出る」といった症状は、進行した炎症が関係していることが多く、放置すればするほど治療は長引き、費用や負担も大きくなります。
さらに、夜間や旅行中など「いざという時」に備えて、急患対応可能な歯科医院を事前に調べておくことも、安心して暮らすための備えになります。
🔔 歯の痛みは、歯が出す最後のSOS。
「まだ大丈夫」と思わず、違和感を感じた時点で、まずは歯科医院へ相談しましょう。
📍 江戸川区篠崎で「歯の痛み」にお困りの方へ

当院では、基本的にご予約いただいた患者様を優先して治療を行っております。そのため、急患の患者様には、予約患者様の空き状況などを考慮し、治療が開始できる時間までお待ちいただく場合がございます。
また、予約患者様でいっぱいの場合には、鎮痛剤や抗生剤の投与のみの対応となる場合があることをご了承ください。
さらに、腫れが強い場合には、口が十分に開けられなかったり、麻酔が効きにくくなったりすることがあります。患者様の「すぐに治療して痛みを取り除いてほしい」というお気持ちは十分に理解しておりますが、そのような場合は、当日は痛みや腫れを抑えるお薬を服用いただき、翌日以降に治療を開始することがございます。
江戸川区篠崎で急な歯の痛みにお困りの方は、当院までお気軽にご相談ください。
【動画】歯茎の出来物、フィステル、口内炎、口腔癌の見分け方
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。