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フッ素入り歯磨き粉やレノビーゴと
歯医者のフッ素塗布濃度の違いに注意

皆様の健康をトータルサポート。

低濃度のフッ素入り歯磨き粉やフッ素スプレー・レノビーゴなどを子供の頃から使と、乳歯の虫歯予防だけではなく、6歳臼歯や第二大臼歯の虫歯予防につながります。また、市販の歯磨き粉はフッ素濃度に注意が必要・・・

目次


フッ素が虫歯予防に効果的なわけ

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フッ素とは

フッ素で虫歯予防

フッ素は自然界に存在する物質で、お茶の葉や海産物にも多く含まれています。フッ素が虫歯予防に使用されるようになったのは1940年代からです。


フッ素の毒性(急性中毒や慢性中毒)を心配する人がいますが、たとえ幼児や子供に対してのフッ素使用であっても、使用量を守れば全く問題ありません。


日本では先進諸国と比べて比較的フッ素の導入が遅れていると思われます。とは言うものの、最近ではフッ素入り歯磨き粉が全体の80%を超えるくらいまで普及してきています。

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フッ素でエナメル質を強化する

低濃度フッ化物イオンが耐酸性を示す

フッ素は歯の表面にあるエナメル質の結晶・ハイドロキシアパタイト(リン酸カルシウムでできた歯や骨を構成する成分)をフルオアパタイトの結晶に変化させ、化学的に強化してエナメル質の酸に対する抵抗性を増加させます。

さらに最近の研究では、低濃度のフッ化物イオンが僅か1ppmでも口腔内に存在すると臨界PH5.5以下のPH5.0であっても著しく脱灰を抑制する事がわかっています。

つまり、低濃度のフッ化物イオンがエナメル質の表面及び内部に吸着し被覆することで水素イオン(ミュータンス菌などが作る酸)からエナメル質表面及び内部を防護していると言えます。


脱灰とは

歯からカルシウムやリンミネラルがイオンとして溶出すること。

低濃度フッ化物イオンが酸から歯を守る
低濃度フッ化物イオンが酸から歯を守る

低濃度のフッ化物イオンが存在する事で、臨界PH5.5以下のH5.0の酸性下であっても著しく脱灰しない作用が起こることがわかっています。


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フッ素は歯の再石灰化を促進する

歯は、酸で脱灰、フッ素で再石灰化
虫歯とは酸で脱灰・フッ素で再石灰化を常時繰り返す病気
脱灰されたエナメル質がフッ化物イオンによって再石灰化が進む

虫歯はエナメル質の主要な無機質であるハイドロキシアパタイトが脱灰と再石灰化を何度も繰り返しながら進行する病気です。

口腔内にフッ化物イオンが低濃度(最低濃度は0.03~0.5ppm 程度)で存在すると、この再石灰化が持続します。

しかし残念なことに、通常の生理的な唾液中のフッ化物イオン濃度は0.02ppm 未満であるため、積極的にフッ素の使用が必要となります。


再石灰化とは

歯の再石灰化とは脱灰(虫歯)によって失われたミネラルが唾液中の過飽和状態のカルシュウムやリン、及びエナメル質内のミネラルによって回復する現象です。

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フッ素はミュータンス菌などの虫歯菌の活動を抑制する

細菌の活動を抑制

フッ化物の水溶液の中には抗菌作用を有するフッ素物イオンが発生しています。これにより、虫歯菌の活動が抑制されると考えられています。

高濃度のフッ素は毒性(歯に白色の斑点を生じさせたり、歯の形成に悪影響を与えるフッ素症、骨硬化症、甲状腺や腎臓などに影響が出る)があるので、低濃度のフッ素を使用することが肝要と思われます。

市販されている歯磨き粉等の商品は医療法で1,500ppm以下の低濃度で用いることと決められていますから、用法を守って使用すれば安全です。

フッ素は、ミュータンス菌などの細菌の活動を抑制します。
フッ素によりミュータンス菌が弱って減少



乳幼児・子供のフッ素入り歯磨き粉の選択

1

乳幼児・子供はフッ素濃度と使用量に注意

うがいやすすぎが出来ない低年齢児のフッ素使用法

日本では薬事法により歯磨き粉に入れられるフッ素濃度は1,500ppm以下と決められています。従って安全に使用出来るのですが、ここで注意が必要となるのが幼児や子供に対してです。

フッ素入り歯磨き粉や洗口剤の早見表

商品 対象年齢 フッ素濃度 効果 使いやすさ
レノビーゴ 生後6ヶ月~大人 100ppm 星3 フッ素を飲んでもOK
チェックアップ フォーム 生後6ヶ月~大人 950ppm 星2 ゆすぐことが出来ない
乳幼児NG
ミラノール 4歳以上 250~900ppm 星3.5 ブクブクうがいが出来る
2

乳幼児・子供の時から低濃度フッ素を使うとどんな効果があるのか?

フッ化物の全身応用は極めて有効

アメリカなどの先進諸国では、水道水にフッ化物の濃度を1ppm にする水道事業が進んでいます。その結果、60%もの虫歯が減ったと報告があります。


低濃度のフッ素を体内に取り込むことは虫歯予防にとって極めて有効だと言うことがわかります。


一方、日本では水道水にフッ素を入れる事業が各自治体で試験的に行われているだけです。

子供の頃のフッ化物全身応用の効果

そこで日本で出来る事は、子供用フッ素スプレー・レノビーゴなど低濃度フッ素の使用なら吐き出す必要もなく、そのまま僅かの量ですが自然と飲み込むこともあるでしょう。

また、ミラノールなどでフッ素洗口した後、僅かに残った洗口剤を飲み込むことで同様の効果が得られると考えられます。

歯冠の形成期に微量のフッ素が体内に入ることで最も虫歯になりやすい6歳臼歯(大一大臼歯)や第二大臼歯の溝の部分の石灰化が十分に起こり、溝が浅く虫歯になりにくい形態になります。もちろん乳歯自体の虫歯予防も行われます。


生えたての第一大臼歯の溝と第二乳臼歯の溝にシーラント
生えたての第一大臼歯の溝と第二乳臼歯の溝にシーラント

生えたての6歳臼歯(第一大臼歯)の溝は写真の様に深くプラークが溜まりやすい形態をしています。

歯冠が出来る時に低濃度のフッ素が体内に入ると、血液を介してフッ素が歯に供給され裂溝の石灰化が強まります。

隣の乳臼歯の溝にピンク色に見えるものは人工的に溝を埋めたフッ素徐放性のシーラントです。


3

レノビーゴ - 乳幼児の虫歯予防スプレー

乳幼児の虫歯予防に適した液状歯磨き粉・レノビーゴ
3-1

特徴-うがいや口をすすぐことが出来ない乳幼児

■ 100ppmのフッ化物(NaF[フッ化ナトリウム])と極めて低濃度のフッ素含有量なので飲み込んでも大丈夫です。

■ 歯が生える生後6ヶ月から使用可能です。

■ 歯磨き毎に使用します。

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レノビーゴの使い方

レノビーゴを歯ブラシに噴霧
レノビーゴを歯ブラシに噴霧

① レノビーゴを使うのは綺麗に歯磨きをした後が理想的です。

② 使用量は、乳歯列が完成する2歳児で歯ブラシに8吹きほどします。レノビーゴを塗布した歯ブラシで歯列全体にフッ素液を行き渡せます。歯の萌出数に合わせて減量してください。

※ 歯ブラシを嫌がる乳幼児には歯に直接吹きかけてください。

レノビーゴを付けた歯ブラシでブラッシング
レノビーゴを付けた歯ブラシでブラッシング

③ レノビーゴ塗布後は口をゆすぐ必要はありません。

ただし使用後、フッ素化合物を歯に定着させるため飲食はしばらく経ってから行ってください。

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チェックアップ フォーム - 泡状歯磨き粉

子供に適した歯磨き粉 チェックアップ フォーム
子供の虫歯予防に

特徴- うがいが出来ない子供

■ 泡状ハミガキなので口腔内すみずみに行き渡らせるのが容易です。

■ きわめてマイルドな香味で、すぎが簡単です。

■ 950ppmのフッ化物を含有(NaF[フッ化ナトリウム])

■ 1日2回の使用

使用法

① 年齢に合わせて下記の分量を歯ブラシに乗せます。

② 泡状ハミガキが口腔内すみずみに行き渡るようにブラッシングします。

③ ブラッシング後、軽く吐き出し15ml(大さじ一杯)程度の水で5秒間程度軽くゆすぎます。やり過ぎるとせっかくのフッ素が流れ出てしまいます。

チェックアップ フォーム年齢別使用量

年齢 使用歯ブラシに対する目安 1回の使用量
6ヶ月~2歳 幼児用歯ブラシ約2分の1
※ 軽くゆすぐことが出来ない乳幼児にはレノビーゴをお薦めします。
幼児用歯ブラシ約2分の1
3歳~5歳 小児用歯ブラシに2分の1 小児用歯ブラシに2分の1
6歳~14歳 子供用歯ブラシに2分の1 子供用歯ブラシに2分の1
15歳以上 大人用歯ブラシに一杯 大人用歯ブラシに一杯
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ミラノール - フッ素洗口剤

ミラノール - フッ素洗口剤
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特徴-ブクブクうがいが出来る子供

■ 4歳~5歳児は250ppmのフッ素洗口液を使い毎日1回行います。

■ 6歳以上の子供は450ppmのフッ素洗口液を使い毎日1回行うか、または900ppmで週1回行います。
※ 週1回法だと忘れがちなので毎日行うのがベターでしょう。

■ 写真のボトルは付属の溶解瓶です。フッ素顆粒を溶解瓶に入れてフッ素洗口液を自分で作ります。

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ミラノールの使い方

フッ素洗口前のブラシング
① ブラッシング
  • ・フッ素洗口する前にしっかりとブラッシングしプラークを除去します。
フッ素洗口液を使い、ブクブクうがいをします。
② ブクブクうがい
  • ・フッ素洗口液を使い、1日1回30秒のブクブクうがいをします。
    使用量
    4歳~5歳は5ml
    6歳以上は10~7ml
フッ素洗口液を吐き出す"
③ フッ素洗口液を吐き出す
  • ・フッ素洗口後は洗口液を吐き出します。
    口の中に僅かに残った洗口液は飲んでも構いません。
    洗口後約30分は飲食を控えてください。
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ミラノールの毎日法と週1回法

洗口液の作り方

ミラノール顆粒11% 対象年齢 水の量 フッ素濃度
ミラノール顆粒11% 1g分包黄色 1g分包
(黄色)
4歳~5歳 200ml 250ppm
(毎日法)
ミラノール顆粒11% 1.8g分包ピンク 1.8g分包
(ピンク)
6歳~大人 200ml 450ppm
(毎日法)
ミラノール顆粒11% 1.8g分包ピンク 1.8g分包
(ピンク)
6歳~大人 100ml 900ppm
(週1回法)

大人用フッ素入り歯磨き粉の選択

1

フッ素濃度1450ppmの歯磨き粉が販売に

2017年3月には、フッ化物配合歯磨き粉のフッ化物イオン濃度の上限を1000ppmから1,500ppmとする高濃度フッ化物配合歯磨き粉の医薬部外品としての市販が、厚生労働省により新たに認められました。

注意が必要なのは大人用の1500ppm(市販されているものは1450ppm)の歯磨き粉を乳幼児や子供に使用してはならないということです。

1500ppm(1450ppm)の歯磨き粉は15歳から使用が可能になります。

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フッ素濃度1450ppmとキシリトール配合のジェルや歯磨き粉

市販されている歯磨き粉に選ぶ際にはキシリトールとフッ素が入っているものを選びましょう。下記の商品は歯科医院でよく売られる代表的なジェルと歯磨き粉です。


1,000ppm以上のフッ化物イオン濃度では、500ppm高くなるごとに6%のう蝕予防効果の上昇がみられます。

ジェルコートF(コンクール)
ジェルコートF(コンクール)

・フッ素濃度:950ppm
・キシリトール配合
・6歳から使用可能
・抗菌作用のあるグルコン酸クロルヘキシジンも低濃度で配合されています。

使い方
歯磨き粉と同じ様な使い方をします。
歯ブラシにジェルコートを乗っけて通常に磨きます。一度口をブクブクゆすいだ後、もう一度歯ブラシにジェルコートを付けて満遍なく歯に塗布します。軽くゆすいで終わりです。

フッ素濃度:1450ppmチェックアップスタンダード(Chek・up)
チェックアップ スタンダード(Chek・up)

・フッ素濃度:1450ppm
・キシリトール配合
・15歳から使用可能

使い方
歯科用ハブラシと同じ長さにCheck-Upペーストを乗せ、しっかりと口腔内全体をブラッシングします。洗口は大さじ一杯程度の少量の水で5秒ほどうがいをして終わりです。これは口腔内にフッ素イオンを残すためです。




歯医者でのフッ素塗布

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歯医者では濃度9000ppmの高濃度フッ素を使用

年3回~4回の歯医者でのフッ素塗布

歯医者のフッ素塗布では市販の歯磨き粉に含まれるフッ素の約10倍の高濃度フッ素を使います。


年3回~4回の歯医者でのフッ素塗布と家庭でのフッ素使用を併用する事で、より効率的に虫歯予防を行うことが出来ます。


子供の年齢に合わせて、綿球塗布法、トレー法、イオン導入法などがあります。


歯科医院で使う薬剤は2%フッ化ナトリウム溶液(NaF溶液)やリン酸酸性フッ化ナトリウム溶液(APF溶液)などが使われます。

フッ化ナトリウム
フッ化ナトリウム

フッ素イオン導入器で使用する濃度9000ppmのフッ化ナトリウム液。マウストレー内の綿にフッ素薬液を浸して口腔内に挿入します。

フッ素イオン導入器
フッ素イオン導入器

フッ素は唾液中ではマイナスイオンになっているため、歯を電気的にプラスに帯電することで、効率よくフッ素が取り込まれます。



フッ素に付いてのご相談は

歯科医師 深沢一
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