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リンガルアーチ、トランスパラタルアーチ
の効果と痛みの期間

皆様の健康をトータルサポート。

リンガルアーチやトランスパラタルアーチは抜歯症例で大臼歯が手前に動くのを防ぐ効果があります。

トランスパラタルアーチは上顎の口蓋に設置するため、舌が触れて一時的に滑舌が悪くなります。リンガルアーチの痛みは装着から3日~4日出ることがあります。リンガルアーチ、トランスパラタルアーチを使う歯列矯正なら江戸川区篠崎駅前の矯正歯科医院で。

目次


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リンガルアーチ

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リンガルアーチの効果とは

リンガルアーチは上顎・下顎に使用

リンガルアーチ(舌側弧線装置)は、上顎または下顎の左右の第1第大臼歯に装着されたバンドに太いアーチワイヤーを固定し歯列の内側に沿うように通します。太いアーチに細いワイヤーを溶接し、ワイヤーの弾力を利用して特定の歯を目的の方向へ動かす装置です。


リンガルアーチは、マルチブラケット装置と併用することが多く、固定源となる第1大臼歯が動かないように固定するための固定装置としても使用されます。

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リンガルアーチの使用期間と目的

1)抜歯症例の加強固定

マルチブラケット装置を使ったワイヤー矯正で、小臼歯を抜歯して犬歯や前歯を後方に移動させる時、第一大臼歯を固定源としますが、その加強固定装置としてリンガルアーチを使います。しかし、リンガルアーチだけでは第一大臼歯の前方移動を完全に防ぐことはできません。

抜歯スペースの半分~3分の2ほどを前歯や犬歯の後方移動に使いたいケースで用いられます。

この場合に用いるリンガルアーチの使用期間は1年以上になると思われます。


2)保隙装置 (萌出スペースの確保)

乳臼歯が早期に喪失すると第1大臼歯(6歳臼歯)は手前側に移動してしまいます。すると、その次に生えてくる大人の歯である小臼歯や犬歯の萌出スペースが不足し乱杭歯になってしまいます。

そこで小臼歯や犬歯が生えるまでの期間、リンガルアーチを入れて第1大臼歯が手前の方に動くのを防止します。

この場合は乳臼歯の喪失の時期により異なりますが、数年に及ぶ期間装着が必要になります。

3)弾腺による歯の移動

リンガルアーチの主線である太いアーチワイヤーに溶接された細いワイヤーの弾性力で少数歯の移動を容易に行えます。例えば、子供の前歯の1歯~2歯の反対咬合のケースであれば上顎にリンガルアーチを装着し、1ヶ月ほどの期間で正常の噛み合わせに直すことも可能です。

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リンガルアーチの痛みや利点・欠点

マルチブラケット装置と併用したリンガルアーチの例
マルチブラケットと併用したリンガルアーチ
リンガルアーチの痛み

使用目的により力のかけ方が異なります。前述した乳臼歯の早期喪失時の大臼歯の前側への移動を防ぐ目的だとほとんど痛みは発生しません。

ある程度の力を掛けた場合には、装着時から12時間ほど経って歯が浮いたような痛みが発生します。特に、食事中にものを噛む時に痛みが発生し、3~4日間続きます。


リンガルアーチのメリット

メリットは比較的簡単な装置にも拘わらず、様々な用途に使えます。


リンガルアーチのデメリット

デメリットとしてバンドやワイヤーが舌に触れるなどの違和感や痛みがあること、マルチブラケット装置の様に三次元的に歯の移動が行えないことなどです。

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リンガルアーチ装着時の歯磨き

リンガルアーチ装着時の歯磨き 矯正専用1列歯ブラシ

歯磨きはより丁寧に

矯正治療で固定式装置が入っている場合に、歯磨きが上手くいかず虫歯になってしまうことがよくあります。

植毛部が1列の矯正専用歯ブラシや歯間ブラシデンタルフロスなど様々歯ブラシを駆使して細かな所まで磨いて下さい。また、虫歯予防のためにフッ素入り歯磨き粉キシリトールガムリカルデントポイックウォーターを併用すると良いでしょう。

トランスパラタルアーチ

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トランスパラタルアーチとは

トランスパラタルアーチの構造と効果

トランスパラタルアーチはトランスパラタルバーともいい、その構造は左右の上顎第1大臼歯に装着されたバンドに連結された太い針金(主線)から出来ています。つまり、金属の太い針金が上顎口蓋部を左右に横断している構造です。


口蓋中央部にループが入っていて左右の長さを調整出来ます。


マルチブラケット装置によるワイヤー矯正と併用することが多く、上顎第1大臼歯が手前に動かないように固定するための固定装置として使用されます。

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トランスパラタルアーチの使用期間と目的

1)上顎第1小臼歯抜歯症例の加強固定

上顎の第1小臼歯を抜歯して犬歯や前歯を後方に移動させる時、第一大臼歯を固定源として引っ張り合いをしますが、第一大臼歯が手前に移動するのを防ぐ装置としてトランスパラタルアーチが使われます。また、大臼歯が挺出(ていしゅつ)、つまり歯が延び出してくるのを防止する目的でも使用されます。


抜歯症例の固定源とした場合、最低1年間の使用期間が必要となります。

トランスパラタルアーチ
トランスパラタルアーチのデメリット

デメリットとして太い金属のワイヤーが舌に触れるため異物感とともに発音がしにくく滑舌が悪くなったと訴える患者さんが多くいます。

約1ヶ月後には慣れて発音も問題なく出来るようになります。

また、稀に舌が触れて痛みが起こることも欠点です。


トランスパラタルアーチのメリット

メリットは比較的簡単に装着出来る装置です。取り外しも容易に出来ます。

上顎に使われるトランスパラタルアーチ
上顎に使われるトランスパラタルアーチ

第一小臼歯の抜歯症例に使われたトランスパラタルアーチです。ワイヤー矯正と併用しています。

第一小臼歯の抜歯で得られたスペースに犬歯や前歯を移動するための固定源である第一大臼歯が手前側に動いてしまうのを防ぐ目的で使用されます。



矯正歯科ではセファロレントゲンで骨格の診断を行い、治療計画を立案します。出っ歯・口ゴボ、受け口・しゃくれ、八重歯・乱杭歯などの矯正は、年齢により方法が異なります。成長の過程であれば非抜歯矯正の可能性が高まることなどについて、こちらの記事に分かりやすくまとめています♪

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リンガルアーチ、トランスパラタルアーチのご相談は
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ふかさわ歯科クリニック篠崎院長 歯科医師の深沢一

執筆者 院長 深沢一

日本矯正歯科学会認定医の堀内洋輔が担当

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