伝えたい! 歯の疑問:矯正歯科

矯正歯科なら江戸川区篠崎駅前の歯医者
ふかさわ歯科クリニック篠崎

皆様の健康をトータルサポート。

矯正歯科ではセファロレントゲンで骨格の診断を行い、治療計画を立案します。

出っ歯・口ゴボ、受け口・しゃくれ、八重歯・乱杭歯などの矯正は、年齢により方法が異なります。

成長の過程であれば非抜歯矯正の可能性が高まります。歯列矯正なら江戸川区篠崎駅前の矯正歯科医院で。

歯が動く仕組み

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ワイヤー矯正で歯が動く仕組み

ワイヤー矯正で歯が動く仕組み

破骨細胞と造骨細胞

歯根と歯槽骨を結合させる組織に歯根膜があります。 歯根膜に力が加わると、圧迫された側に破骨細胞が、歯根膜が伸びた側に造骨細胞が出現します。

これにより 歯に弱い力が加わり続けると歯槽骨の中で歯は自由に動くことができるということができます。


ブラケットとワイヤーの間に僅かな遊び

ブラケットのスロットサイズよりもワイヤーの幅径の方が僅かに狭いため両者間に遊びがあります。そのためワイヤーはスロットの中を自由に動くことができるということです。


歯を動かす力

歯に力を与えるものにはワイヤーの弾性力、復元力が基本になりますが、補助的な力としてパワーチェーン、顎間ゴム、オープンコイルスプリングなどを併用し、目的の方向に歯を動かします。

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インビザラインで歯が動く仕組み

インビザライン
インビザライン

インビザラインはマウスピース矯正の代表的なもので、透明なマウスピースを口腔内に装着して矯正するものです。

矯正していることが他人からほとんどわからないのがメリットです。

インビザライン用のアタッチメント
インビザライン用のアタッチメント

インビザラインはアタッチメントと呼ばれる小さな突起物を歯の表面に接着させます。その状態で歯型を取ります。



インビザラインで歯が動く原理

インビザラインの原理は最初の模型から約0.25mmづつ歯を動かした状態をコンピューターでシュミレーションし、 3dプリンターで約50枚のマウスピースを同時に作成します。

患者は1枚目のマウスピースから装着を始めて約2週間使います。すると約0.25mm歯が動くので、次のステップのマウスピースに移行します。 このように徐々に歯が動いて行き、約2年から3年かけて 矯正治療が終了します。

ブラケット矯正・ワイヤー矯正の仕組みとステップ

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ブラケットの装着

ブラケットの装着
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ブラケットの装着

ブラケットをそれぞれの歯の所定の位置に接着していきます。第一大臼歯には強い力がかかるためブラケットをロウ着した状態でバンドを装着することもあります。

ブラケットは通常の食事では脱落しない程度の強さで接着されます。

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ワイヤーの装着

ワイヤーの装着
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ワイヤーの装着-ラウンドワイヤー

治療の初期段階では形状記憶合金のラウンドワイヤーでレベリングを行います。 レベリングとはおおよその位置に歯を動かすことです。

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角ワイヤーに変更

レベリングが完了したら角ワイヤーを使い、三次元的な歯のコントロールを行います。

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歯並びの微調整

フィニッシングアーチで歯列の微調整
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フィニッシングアーチで歯列の微調整

最も太い角ワイヤーで歯の位置の微調整を行い、上下の噛み合わせを緊密にします。

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ブラケットを除去

歯列矯正が完了したらブラケットを除去します。わずかに残った接着剤を研磨して治療終了です。

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リテーナー装着

リテーナー
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リテーナーとは

歯並びが綺麗になったら矯正治療はそれで終わりではありません。

歯を動かすと元に戻ろうとする力が働きます。そこで、綺麗な歯並びをそのまま維持するためにリテーナーを装着します。

リテーナーの装着期間は歯を動かした期間とほぼ同じです。

セファロレントゲンで診断

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セファロレントゲンで骨格を分析

抜歯矯正、非抜歯矯正の診断

セファロレントゲンは顔を横から撮影します。 目的は骨格を診断し、治療に役立てるためです。 特に抜歯矯正、非抜歯矯正の診断に役立ちます。また、受け口・しゃくれの症例で、下顎骨の成長を予測することもある程度可能です。



骨格(フェシャルタイプ)の3タイプ

① ブレーキーフェシャルタイプ(短顔型)…非抜歯矯正になりやすい


② メジオフェイシャルタイプ(中顔型)…中間


③ ドリコフェイシャルタイプ(長顔型)…抜歯矯正になりやすい

出っ歯(口ゴボ)の症例のセファロレントゲン
出っ歯(口ゴボ)の症例のセファロレントゲン
受け口・しゃくれの症状のセファロレントゲン
受け口・しゃくれの症状のセファロレントゲン

出っ歯・口ゴボの治し方

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5歳~11歳頃の子供

プレオルソ

プレオルソは取り外しの矯正装置です。柔らかいゴムのような材質でできています。


上顎骨・下顎骨ともに成長している時期であれば、出っ歯(上顎前突)、受け口(しゃくれ)、乱杭歯(八重歯)、オープンバイト(開咬) など全ての症例に有効です。


ただし、成長が止まってしまえば、全く効果がありません。3歳くらいから使用できますが、5歳~6歳頃始めるのがベストタイミングで、12歳が限界と言えます。

プレオルソ-タイプⅠ
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出っ歯・口ゴボに使うタイプⅠ

プレオルソのタイプⅠは出っ歯・口ゴボ、乱杭歯(八重歯)などの症例に用います。

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プレオルソのデメリット

① 自分の意思で使用する矯正装置なので、使わなければ結果が出ません。

② 細かな歯の移動はできません。完全なかみ合わせを獲得するためにはワイヤー矯正が必要です。

③ 装置が入らないほどの出っ歯であれば、別の矯正装置を使ってある程度治してからになります。

バイオネーター

バイオネーターも出っ歯の治療に有効な取り外し式の矯正装置です。上顎1番が萌出する6歳頃から使用可能で、第2大臼歯が萌出するまでの期間適応できます。ただし、ドリコフェイシャル傾向が強い症例に使うと前歯が開いてしまうリスクがあります。

バイオネーター
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バイオネーターのメリット

① ブレーキフェイシャル傾向の症例では非抜歯で出っ歯の治療が可能になる場合があります。

② 自分の筋肉の力で歯を動かすので、後戻りが少なく歯列が安定します。

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バイオネーターのデメリット

① 可撤式の矯正装置なので、自分の意思で使わなければ効果が出ません。

② 歯列の上下間、前後間を適正な状態に持って行くための装置なので、歯列の細部までは調整できません。 歯並びの細かな部分を調整するためには、後からワイヤー矯正が必要です。

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12歳以上の大人

ワイヤー矯正・ブラケット矯正

永久歯が生え揃ったらワイヤー矯正、ブラケット矯で出っ歯を治します。 それまで、前述したプレオルソやバイオネーターなどを使用しておくと、出っ歯の治療を非抜歯で行う可能性が高まるばかりか、ワイヤー矯正の期間も短くて済みます。


ワイヤー矯正・ブラケット矯正
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ワイヤー矯正のメリット

① 歯の動きを完全にコントロールできるので、歯列の細部に至るまで綺麗な噛み合わせに仕上げることができる。

② 取り外し式の矯正装置と違って、患者さん自身の意思で装着する必要はないため、24時間弱い力をかけ続けることができるので、確実な結果が期待できます。

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ワイヤー矯正のデメリット

① 乳歯にブラケットを装着することはありません。したがって永久歯が生えそろってから始めます。※第二大臼歯の萌出を待たなくてもOKです。

② ブラケットやワイヤーが邪魔をして上手に歯磨きができません。丁寧にブラッシングをしないと虫歯になってしまいます。

受け口・しゃくれの治し方

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受け口・しゃくれの3タイプ

1 歯槽性の反対咬合

頭蓋骨に対して上顎骨、下顎骨共に前後的位置関係は正常です。 前歯の角度が悪いため反対咬合になっている場合です。



2 骨格性の反対咬合(下顎前突症)

頭蓋骨に対して上顎骨は正常な前後的位置関係にあるものの、下顎骨のみが前方に出ていて反対咬合になっている場合です。



3 上顎骨の劣成長による反対咬合

頭蓋骨に対して下顎骨は正常な前後的位置関係にあるものの、上顎骨の前方への成長が不十分なため起こっている反対咬合の場合です。 日本人にはこのタイプが一番多いです。

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1. 歯槽性の反対咬合の治し方

歯槽性の反対咬合
歯槽性の反対咬合
交叉咬合

歯槽性の反対咬合は受け口・しゃくれの中でも最も軽度です。

イラストのケースは部分的に上下の噛み合わせが反対になっています。このような反対咬合を交叉咬合と呼ぶこともあります。


治療年齢

治療年齢に制限はありません。前歯が乳歯であっても治療可能です。


治療法

成長の過程にある子供ならプレオルソ、第一大臼歯が萌出していればリンガルアーチ、12歳以上の大人であればワイヤー矯正などで治療します。

プレオルソ-タイプⅢ
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プレオルソ-タイプⅢ

前歯数本が反対咬合になっている交叉咬合や下顎骨全体が前に出ている骨格性の反対咬合(下顎前突症)に使用します。

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対象年齢

5歳~11歳。

リンガルアーチ
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リンガルアーチ

リンガルアーチは、第1第大臼歯にバンドを装着します。歯列に沿うように曲げた太いアーチワイヤーをバンドに固定します。太いアーチワイヤーに細い弾力のあるワイヤーを溶接し、ワイヤーの弾性力で歯を前方に押して反対咬合を治します。

ただし、リンガルアーチだけでは細かな歯並びを調整することができません。

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対象年齢

6歳以上。

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2. 骨格性の反対咬合(下顎前突症)の治し方

骨格性の反対咬合(下顎前突症)
骨格性の反対咬合(下顎前突症)

下顎骨が前方に異常に成長しているケースです。

治療年齢

治療年齢に制限はありませんが、下顎前突症と診断される症例では小学生頃に反対咬合を治しても中学生頃に再び反対咬合になってしまうケースがあります。


治療法

成長の過程にある子供ならプレオルソ、第一大臼歯が萌出していればリンガルアーチ、 中学生頃に異常に下顎骨が前方に成長してしまうケースに対してはチンキャップが有効です。下顎骨の成長が止まってから小臼歯の抜歯を行いワイヤー矯正などで治療します。

極端に下顎骨が前方成長しているケースでは下顎骨切り手術を行い、ワイヤー矯正で整える治療法も選択肢となります。

チンキャップ
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チンキャップ

上顎骨の方が下顎骨よりも早く成長します。 上顎骨の成長が完全に止まっても下顎骨の成長がなかなか止まらないケースで骨格性の反対咬合が発生します。

この時にチンキャップを使い下顎骨の成長を抑えることを行います 。

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チンキャップの対象年齢

チンキャップは中学生頃の成長期に使用します。女子では9歳~15歳、男子では9歳~18歳頃です。

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3. 上顎骨の劣成長による反対咬合の治し方

上顎骨の劣成長による反対咬合
上顎骨の劣成長による反対咬合

頭蓋骨を基準として上顎骨は前後的に正常な位置にあるにも関わらず、上顎骨が劣成長のため反対咬合になっているケースです。

上顎骨の劣成長が原因で起こる受け口・しゃくれは日本人に最も多いタイプです。

治療年齢

治療年齢に制限はありませんが、特に上顎骨の劣成長と診断されれば、7歳頃から治療対象となります。


治療法

上顎骨が成長する子供の頃にはプレオルソで治療します。 軽度の上顎の劣成長であればリンガルアーチで反対咬合を治すこともできます。

セファロレントゲンにより明らかに上顎劣成長と診断できる症例では、フェイシャルマスクとも呼ばれる上顎前方牽引装置(プロトラクター)を使い、上顎骨を前方方向に成長を促します。



上顎前方牽引装置(プロトラクター)
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上顎前方牽引装置(プロトラクター)

野球のキャッチャー用マスクのような装置を頭に被り、 上顎の第一大臼歯に装着したクワドヘリックスやリンガルアーチなどのヘリカル部に引っ掛けたゴムをマスクに結び、ゴムの力で上顎骨全体を前方に引っ張ります。

上顎骨は下顎骨と違い、力をかけることで骨全体を移動させることができるという特徴があります。

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上顎前方牽引装置(プロトラクター)の対象年齢

上顎が急速に成長する時期の7歳~13歳頃です。

八重歯・乱杭歯の治し方

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八重歯・乱杭歯になる原因

歯が並ぶスペースが不足

八重歯・乱杭歯は永久歯の幅径の合計と顎の大きさにアンバランスが生じるために起こります。 八重歯・乱杭歯では歯列が V 字型になりやすく、さらにスペース不足を生じることになります。

>八重歯・乱杭歯の歯並び
八重歯・乱杭歯の歯並び

上顎犬歯は八重歯となり、下顎の前歯は凸凹になることが多いです。

狭い矯正ベンチに無理やり座ろうとする歯のキャラクター達
狭い矯正ベンチに無理やり座ろうとする歯のキャラクター達

矯正ベンチにきちっと座るためには矯正ベンチを広げるか、歯のキャラクター一人がどこかにいなくなるかの二択です。

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八重歯・乱杭歯の症例

>上顎のV字型歯列弓
上顎のV字型歯列弓

向かって左側の第二小臼歯がかなり内側に位置しています。そのため歯列弓が狭く、V字型になっています。

>下顎のV字型歯列弓
下顎のV字型歯列弓

同症例の下顎は強度の狭窄歯列弓になっています。かなりのスペース不足が生じて、前歯は凸凹の乱杭歯になっています。

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狭窄歯列弓を広げる方法

クワドヘリックス
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クワドヘリックス

クワドヘリックスはV字状に狭くなった上顎歯列を拡大するために用います。4つの輪がワイヤーの中に組み込まれていて、その弾性力で上顎第1大臼歯や犬歯、小臼歯を徐々に拡大します。

クワドヘリックスを口腔内に装着する時、約1cm拡大し、第一大臼歯部分を遠心側に回転した状態(アクチベイト)にしてセットします。

急速拡大装置
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急速拡大装置

急速拡大装置の構造は左右の第一小臼歯と第一大臼歯を太いワイヤーで結び、中央部分にスクリューが設置されています。

スクリューは患者さん自身で回すことができ、 上顎正中口蓋縫合を1か月で約6mm拡大します。

この装置が使えるのは、正中口蓋縫合が癒合していない子供から思春期(10歳~12歳から治療開始出来て18歳頃)まで可能です。

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抜歯矯正

八重歯・乱杭歯・出っ歯・受け口の全てが対象に

抜歯矯正は八重歯・乱杭歯・出っ歯・受け口など全てのケースに適応できます。 狭窄歯列弓を拡大することを優先しますが、それでもスペース不足が解消できなかったり、 Eラインの改善を要望される場合には小臼歯の抜歯を行って前歯を後方に引く治療を行います。



八重歯は抜かず、小臼歯を抜歯

八重歯になっている犬歯を抜くのではなく、第一小臼歯を抜歯します。まれに第二小臼歯を抜歯することもあります。

>ワイヤー矯正による抜歯矯正
ワイヤー矯正による抜歯矯正

向かって左側は第一小臼歯、右側は第二小臼歯を抜歯しています。

>同症例の側面観
同症例の側面観

パワーチェーンで犬歯を第一小臼歯を抜歯した部位に移動しているところです。



親知らずの抜歯

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矯正で横向きに埋没した親知らずの抜歯

矯正で横向きに埋没した親知らずの抜歯の必要性

横向きに埋まった親知らず

向かって右下顎の親知らずは、ほぼ真横に埋まった状態です。 左下の親知らずは斜めに埋まっています。上顎の親知らずは斜めに埋まっていて、第二大臼歯にぶつかっています。

親知らずを抜歯する必要がある理由

特に下の親知らずが横に埋まった状態のままだと第二大臼歯を押し、その力が前歯まで伝わります。そのため矯正治療が終了して歯並びが綺麗になっても、親知らずの影響で前歯がでこぼこになってしまうリスクがあります。

このような理由から真横に埋まった親知らずは歯列矯正の前に抜歯しておくことが必要です。


虫歯や智歯周囲炎

パノラマレントゲン写真のようなケースでは、矯正の有無に関わらず抜歯することをお勧めします。第2大臼歯との間に歯垢が溜まり易く、虫歯や智歯周囲炎の発症の原因となるからです。

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ふかさわ歯科クリニック篠崎院長 歯科医師の深沢一

執筆者 院長 深沢一

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